JPH07150495A - 抄紙機ドライヤ蒸気差圧制御装置 - Google Patents
抄紙機ドライヤ蒸気差圧制御装置Info
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- JPH07150495A JPH07150495A JP30031793A JP30031793A JPH07150495A JP H07150495 A JPH07150495 A JP H07150495A JP 30031793 A JP30031793 A JP 30031793A JP 30031793 A JP30031793 A JP 30031793A JP H07150495 A JPH07150495 A JP H07150495A
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- dryer
- load
- drier
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抄紙機のドライヤが本来の負荷量を超えた場
合に、誤操作、誤設定などでドライヤを停止させないよ
うにした制御装置を提供する。 【構成】 蒸気によって紙2の乾燥を行う回転ドラム式
のドライヤ1に装備され、蒸気量をドライヤ1に対する
入気蒸気圧と排気蒸気圧との圧力差があらかじめ設定さ
れた差圧となるように調整する差圧調節器6と、ドライ
ヤ1を回転駆動する電動機11を駆動する電動機駆動装
置11Aとを備えた抄紙機ドライヤ蒸気差圧制御装置に
おいて、ドライヤ1の回転駆動を行う電動機11の負荷
電流に対応した信号と前記あらかじめ設定された負荷補
償値とを比較する判定器8を設け、この判定器8により
ドライヤ1の負荷が前記負荷補償値を超えたと判定され
たときに、差圧調節器6へ与える差圧設定値が大きくな
るようにする。
合に、誤操作、誤設定などでドライヤを停止させないよ
うにした制御装置を提供する。 【構成】 蒸気によって紙2の乾燥を行う回転ドラム式
のドライヤ1に装備され、蒸気量をドライヤ1に対する
入気蒸気圧と排気蒸気圧との圧力差があらかじめ設定さ
れた差圧となるように調整する差圧調節器6と、ドライ
ヤ1を回転駆動する電動機11を駆動する電動機駆動装
置11Aとを備えた抄紙機ドライヤ蒸気差圧制御装置に
おいて、ドライヤ1の回転駆動を行う電動機11の負荷
電流に対応した信号と前記あらかじめ設定された負荷補
償値とを比較する判定器8を設け、この判定器8により
ドライヤ1の負荷が前記負荷補償値を超えたと判定され
たときに、差圧調節器6へ与える差圧設定値が大きくな
るようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抄紙機のドライヤ蒸気
差圧制御装置に関する。
差圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙の製造工程において、抄紙機ヘッドボ
ックスよりワイヤに噴出された原料はプレス部で圧縮さ
れ、ついでドライヤ装置で乾燥された後、リールに巻き
取られる。
ックスよりワイヤに噴出された原料はプレス部で圧縮さ
れ、ついでドライヤ装置で乾燥された後、リールに巻き
取られる。
【0003】図2は従来のドライヤの制御原理を示すブ
ロック図であり、ドライヤ1には入気側蒸気管3から蒸
気が供給され、それを利用して紙2が乾燥される。この
後、蒸気は排気側蒸気管4を通じて放出される。調節弁
7Aはドライヤ1を通過する紙2の乾燥度に応じて差圧
調節器6からの信号で開閉される。その差圧調節器6に
は差圧設定器7の設定信号と圧力検出器5の信号が入力
される。
ロック図であり、ドライヤ1には入気側蒸気管3から蒸
気が供給され、それを利用して紙2が乾燥される。この
後、蒸気は排気側蒸気管4を通じて放出される。調節弁
7Aはドライヤ1を通過する紙2の乾燥度に応じて差圧
調節器6からの信号で開閉される。その差圧調節器6に
は差圧設定器7の設定信号と圧力検出器5の信号が入力
される。
【0004】これと独立してドライヤ1はドライヤ電動
機11にて駆動される。ドライヤ電動機11はドライヤ
用電動機駆動装置11Aで制御されている。ドライヤ用
電動機駆動装置11Aは速度設定器9の出力を基準と
し、速度検出器14で検出された電動機速度を速度フィ
ードバック値として速度制御器10で回転数制御されて
いる。電流制御器12は、速度制御器10の出力である
電流指令信号と、電流検出器13で検出された電流値と
の偏差が零になるように電流制御を行う。電流制御器1
2にはあらかじめドライヤ1及びその駆動系を含む機械
損動力と慣性分動力を補うための信号が負荷補償設定器
16から与えられている。
機11にて駆動される。ドライヤ電動機11はドライヤ
用電動機駆動装置11Aで制御されている。ドライヤ用
電動機駆動装置11Aは速度設定器9の出力を基準と
し、速度検出器14で検出された電動機速度を速度フィ
ードバック値として速度制御器10で回転数制御されて
いる。電流制御器12は、速度制御器10の出力である
電流指令信号と、電流検出器13で検出された電流値と
の偏差が零になるように電流制御を行う。電流制御器1
2にはあらかじめドライヤ1及びその駆動系を含む機械
損動力と慣性分動力を補うための信号が負荷補償設定器
16から与えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図2に示す
従来の制御装置では、ドライヤの差圧と速度の制御は独
立に行われているため、たとえば蒸気差圧が少なくなっ
て蒸気がドライヤ内部に溜まった場合、蒸気の重量によ
りドライヤの荷重が増加するという状況が発生し、結果
としてドライヤの機械損が増えることがあった。そのた
め、電動機負荷がその能力を超え駆動装置は自身の保護
のために停止し操業が中断にいたることがあるという問
題があった。
従来の制御装置では、ドライヤの差圧と速度の制御は独
立に行われているため、たとえば蒸気差圧が少なくなっ
て蒸気がドライヤ内部に溜まった場合、蒸気の重量によ
りドライヤの荷重が増加するという状況が発生し、結果
としてドライヤの機械損が増えることがあった。そのた
め、電動機負荷がその能力を超え駆動装置は自身の保護
のために停止し操業が中断にいたることがあるという問
題があった。
【0006】本発明が解決すべき課題は、抄紙機のドラ
イヤが本来の負荷量を超えた場合に、誤操作、誤設定な
どでドライヤを停止させないようにした制御装置を提供
することにある。
イヤが本来の負荷量を超えた場合に、誤操作、誤設定な
どでドライヤを停止させないようにした制御装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の抄紙機ドライヤ蒸気差圧制御装置は、蒸気
によって紙の乾燥を行う回転ドラム式のドライヤに装備
され、蒸気量を前記ドライヤに対する入気蒸気圧と排気
蒸気圧との圧力差があらかじめ設定された差圧となるよ
うに調整する差圧調節器とを備えた抄紙機ドライヤ蒸気
差圧制御装置において、前記ドライヤの回転駆動を行う
電動機の負荷電流に対応した信号と前記あらかじめ設定
された負荷補償値とを比較する判定器を設け、この判定
器により前記ドライヤの負荷が前記負荷補償値を超えた
と判定されたときに、前記差圧調節器へ与える差圧設定
値が大きくなるようにしたものである。
め、本発明の抄紙機ドライヤ蒸気差圧制御装置は、蒸気
によって紙の乾燥を行う回転ドラム式のドライヤに装備
され、蒸気量を前記ドライヤに対する入気蒸気圧と排気
蒸気圧との圧力差があらかじめ設定された差圧となるよ
うに調整する差圧調節器とを備えた抄紙機ドライヤ蒸気
差圧制御装置において、前記ドライヤの回転駆動を行う
電動機の負荷電流に対応した信号と前記あらかじめ設定
された負荷補償値とを比較する判定器を設け、この判定
器により前記ドライヤの負荷が前記負荷補償値を超えた
と判定されたときに、前記差圧調節器へ与える差圧設定
値が大きくなるようにしたものである。
【0008】
【作用】電動機負荷を常時監視し、あらかじめ設定され
た負荷補償値よりも大きくなったときは差圧制御系への
差圧指令値を増加させ、ドライヤ内の余分な蒸気を排出
し、ドライヤ駆動装置にとって適正な負荷を与える差圧
制御を実施する。
た負荷補償値よりも大きくなったときは差圧制御系への
差圧指令値を増加させ、ドライヤ内の余分な蒸気を排出
し、ドライヤ駆動装置にとって適正な負荷を与える差圧
制御を実施する。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の実施例の構成を示すブロック
図である。本実施例では、前記従来の図2の構成に負荷
判定器8を追加したところが特徴である。図1におい
て、図2と同様の構成要素については同一の符号を付し
て説明を省略する。
説明する。図1は本発明の実施例の構成を示すブロック
図である。本実施例では、前記従来の図2の構成に負荷
判定器8を追加したところが特徴である。図1におい
て、図2と同様の構成要素については同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0010】図1においては、電流検出器13によって
検出された電動機11の負荷電流と、負荷補償設定器1
6によってあらかじめ設定された負荷補償値とを、負荷
判定器8によって比較するようにしている。負荷電流が
負荷補償値よりも小さいときは正常にドライヤ1が駆動
されているため、ドライヤ1の蒸気量の制御は図2に示
した従来の差圧制御と同様に行われる。
検出された電動機11の負荷電流と、負荷補償設定器1
6によってあらかじめ設定された負荷補償値とを、負荷
判定器8によって比較するようにしている。負荷電流が
負荷補償値よりも小さいときは正常にドライヤ1が駆動
されているため、ドライヤ1の蒸気量の制御は図2に示
した従来の差圧制御と同様に行われる。
【0011】ドライヤ1の蒸気差圧が少なくなって蒸気
がドライヤ1内部に溜まる等の理由により、電動機11
の負荷電流が負荷補償値を超えたときは、負荷判定器8
から差圧制御装置側に所定の大きさの信号を出力し、差
圧設定器7から出力される差圧設定値と加算し、あたか
も差圧調節器6への差圧設定が増加したかのような差圧
制御を行う。この制御によってドライヤ1内部の蒸気が
排出される。ドライヤ1の駆動用電動機11の負荷電流
が減少し、負荷補償設定器16によってあらかじめ設定
された負荷補償値よりも小さくなったときは、負荷判定
器8の出力は0になり、再び正常な差圧制御が行われ
る。
がドライヤ1内部に溜まる等の理由により、電動機11
の負荷電流が負荷補償値を超えたときは、負荷判定器8
から差圧制御装置側に所定の大きさの信号を出力し、差
圧設定器7から出力される差圧設定値と加算し、あたか
も差圧調節器6への差圧設定が増加したかのような差圧
制御を行う。この制御によってドライヤ1内部の蒸気が
排出される。ドライヤ1の駆動用電動機11の負荷電流
が減少し、負荷補償設定器16によってあらかじめ設定
された負荷補償値よりも小さくなったときは、負荷判定
器8の出力は0になり、再び正常な差圧制御が行われ
る。
【0012】
【発明の効果】上述したように、本発明によりドライヤ
差圧制御が常に駆動装置の能力内で実施され、誤操作、
誤設定等に起因する突発的な操業停止を自動的に回避す
ることができ、安定した紙の生産に寄与することができ
る。
差圧制御が常に駆動装置の能力内で実施され、誤操作、
誤設定等に起因する突発的な操業停止を自動的に回避す
ることができ、安定した紙の生産に寄与することができ
る。
【図1】 本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】 従来のドライヤ差圧制御装置の例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
1 ドライヤ、2 紙、3 入気側蒸気管、4 排気側
蒸気管、5 圧力検出器、6 差圧調節器、7 差圧設
定器、7A 調節弁、8 負荷判定器、9 速度設定
器、10 速度制御器、11 ドライヤ電動機、11A
ドライヤ電動機用駆動装置、12 電流制御器、13
電流検出器、14 速度検出器、16 負荷補償設定
器
蒸気管、5 圧力検出器、6 差圧調節器、7 差圧設
定器、7A 調節弁、8 負荷判定器、9 速度設定
器、10 速度制御器、11 ドライヤ電動機、11A
ドライヤ電動機用駆動装置、12 電流制御器、13
電流検出器、14 速度検出器、16 負荷補償設定
器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 勇 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 蒸気によって紙2の乾燥を行う回転ドラ
ム式のドライヤ1に装備され、蒸気量を前記ドライヤ1
に対する入気蒸気圧と排気蒸気圧との圧力差があらかじ
め設定された差圧となるように調整する差圧調節器6
と、前記ドライヤ1を回転駆動する電動機11を駆動す
る電動機駆動装置11Aとを備えた抄紙機ドライヤ蒸気
差圧制御装置において、 前記ドライヤ1の回転駆動を行う電動機11の負荷電流
に対応した信号と前記あらかじめ設定された負荷補償値
とを比較する判定器8を設け、この判定器8により前記
ドライヤ1の負荷が前記負荷補償値を超えたと判定され
たときに、前記差圧調節器6へ与える差圧設定値が大き
くなるようにしたことを特徴とする抄紙機ドライヤ差圧
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30031793A JP3227288B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 抄紙機ドライヤ蒸気差圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30031793A JP3227288B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 抄紙機ドライヤ蒸気差圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07150495A true JPH07150495A (ja) | 1995-06-13 |
JP3227288B2 JP3227288B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=17883330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30031793A Expired - Fee Related JP3227288B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 抄紙機ドライヤ蒸気差圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3227288B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP30031793A patent/JP3227288B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3227288B2 (ja) | 2001-11-12 |
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