JPH0715012B2 - 白色ポリエステルフイルム - Google Patents

白色ポリエステルフイルム

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JPH0715012B2
JPH0715012B2 JP28417586A JP28417586A JPH0715012B2 JP H0715012 B2 JPH0715012 B2 JP H0715012B2 JP 28417586 A JP28417586 A JP 28417586A JP 28417586 A JP28417586 A JP 28417586A JP H0715012 B2 JPH0715012 B2 JP H0715012B2
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film
whiteness
calcium carbonate
polyester
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好一 北浦
隆一 永田
勝 鈴木
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カード・ラベル・表示板・白板・印画紙・X
線増感紙などの基材として用いられる白色ポリエステル
フィルムに関する。
[従来の技術] 従来、白色フィルムを得るために白色の無機粒子を多量
にポリエステルに添加することはよく知られている。例
えば酸化チタンと硫酸バリウムを多量に添加した例(特
公昭56−4901号公報)や硫酸バリウムを多量に添加した
例(特公昭60−30930号公報)などがある。さらに特公
昭43−12013号公報には多量の炭酸カルシウムを添加す
ることが開示されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら上記従来の技術において、硫酸バリウムは
添加量子の分散性が難しいため強度特性に劣り、酸化チ
タンは380nm以下の可視光を急速に吸収するため黄味を
帯び十分な白度を有するフィルムが得られない。
また、無機粒子として、炭酸カルシウムを単に多量にポ
リエステルへ添加しても粒子の凝集が生じやすく黄味の
強い隠蔽力の少ないフィルムとなる欠点があり実用化に
至っていない。
本発明の目的は特にカード・ラベル・表示板などの印刷
用基材として、あるいは写真の印画紙用基材として使用
した場合に印画のコントラスト,色調などに優れ、ある
いはX線撮影などで用いられる放射線増感シートの基材
として使用した場合に優れた映像感度と画質をもつ白色
ポリエステルフィルムを提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、ポリエステルと総重量基準で8〜30%の炭酸
カルシウム微粒子とからなり、かつ見掛け密度0.99〜1.
37g/cm3,白色度93〜111,隠蔽度0.9〜2.1,波長360nmの光
線反射率90%以上であることを特徴とする白色ポリエス
テルフィルム,に関する。
本発明におけるポリエステルとはエチレンテレフタレー
ト単位が80モル%以上、好ましくは90モル%以上のもの
をいう。もちろん、上記の範囲で、他種のジカルボン酸
成分(例えば、上記の範囲内で他種のジカルボン酸成分
(例えば、イソフタル酸、アジピソ酸、セバシン酸な
ど)あるいはジオール成分(例えば、ジエチレングリコ
ール,ポリエチレングリコール,ネオペンチルグリコー
ルなど)が共重合されていてもよい。また、このPETの
中には公知の各種添加剤、例えば滑剤,螢光増白剤,顔
料,酸化防止剤,帯電防止剤などが添加されていてもよ
い。
炭酸カルシウム微粒子としては、合成品と天然品、さら
にはその結晶タイプとしてカルサイト,アラゴナイト,
バテライトなどが挙げられるが、いかなるものであって
もよい。また炭酸カルシウムはステアリン酸やドデジシ
ルベンゼンスルホン酸ソーダやシランカップリング剤,
チタンカップリング剤,などで表面処理されていてもよ
く、さらには酸化マグネシウム,酸化アルミニウム,二
酸化ケイ素,二酸化チタンなどの不純物が10%以下含ま
れていてもよい。ただし白度を高めるには炭酸カルシウ
ム微粒子の周辺にボイド(空隙)を生成することが必要
であり、ポリエステルと親和性の少ないことが好まし
い。また炭酸カルシウムの平均粒径は粒子分散性と白
度、隠蔽力を高めるためには0.3〜3μが好ましく用い
られる。
含有量は8%未満であると得られたポリエステルをフィ
ルム形成した場合、粒子周辺部での光散乱が少なく目的
とする白度、隠蔽力が得られない。含有量が30%を超え
るとポリエステル中の粒子分散性が劣るばかりかフィル
ムの実用強度が十分でない。
本発明のフィルムの見掛け密度は0.99〜1.37g/cm3、よ
り好ましくは1.18〜1.33g/cm3である。見掛け密度が0.9
9g/cm3未満では個々のボイド容積が大きくフィルムの生
産性や強度特性が劣り,1.37g/cm3の密度を越える場合は
炭酸カルシウム周辺部のボイド容積が少なく好ましい白
度と隠蔽力が得られない。
また本発明フィルムの白度は93〜111の範囲である。フ
ィルム白度が93%未満になると肉眼による着色が認めら
れるようになり、111%を越えると可視光のフィルム内
吸収が少なくなり隠蔽力が減少する。
本発明フィルムの隠蔽力は0.9〜2.1,好ましくは1.2〜1.
9の範囲であり、0.9未満の隠蔽度では十分な光線反射量
が得られず、白さが減少する。また隠蔽度が2.1を越え
る炭酸カルシウム含有フィルムでは多量のボイドを形成
する必要があり、フィルム強度の生産性の面で実用性を
有しない。
さらに本発明フィルムの波長360nmにおける光線反射率
は90%以上である。360nmの光線反射率は90%未満では
黄味の帯びた金属光沢となり好ましい白色色相が得られ
ない。
本発明の対象とするポリエステルフィルムは二軸配向フ
ィルムである。無配向フィルムあるいは一軸配向では炭
酸カルシウム微粒子周辺に、目的とするボイドを適切量
形成できないばかりか、フィルムの機械的特性にも劣
る。
次に本発明フィルムの製造方法の一例を説明する。まず
ポリエステル中に添加される炭酸カルシウム微粒子の添
加時期はポリエステル重合前でもよく、重合反応中でも
よく、また重合終了後ペレタイズする時に押出機中で混
練させてもよく、さらにシート状に溶融押出しする際に
添加し、押出機中で分散して押出してもよいか、炭酸カ
ルシウム微粒子の分散性と炭酸ガスによるフィルム内気
泡の発生を避けるため重合前に添加するのが好ましい。
また炭酸カルシウム添加によりポリエスルの黄化を防止
し目的とするフィルム白度を得るには炭酸カルシウム添
加時にリン化合物を添加して炭酸カルシウムの活性を押
さえることがよい。リン化合物を得られるPETに対して
0.03〜1.5wt%添加するのが好ましく、さらに好ましく
は0.1〜1wt%添加するのがよい。また螢光増白剤を併用
することはさらに好ましい。
本発明のポリエステルフィルムは上記混合物を例えば26
0℃〜310℃に加熱された押出機に供給し、T型ダイより
溶融押出して20〜65℃の金属ドラム上で冷却固化せしめ
て未延伸シートとした後、延伸温度75〜145℃で、縦
方向に3.0〜5.0倍に延伸し、つづいて横方向に2.5〜4.0
倍に延伸する方法や、縦横方向同時に2.5〜5.0倍に延
伸する方法がある。特に、炭酸カルシウム微粒子の周辺
において白度に優れたボイドをつくるには従来より延伸
温度は低く、延伸倍率は高く設定する必要があり、とり
わけ白度・隠蔽力への影響が大きい縦方向の延伸におい
ては延伸温度75〜95℃、延伸倍率3.0〜5.0倍が好まし
い。また二軸延伸されたフィルムの寸法安定性をよくす
るために、引き続き175〜230℃で1〜100秒間の熱固定
をしてもよい。
[測定評価方法] 本発明で用いる主な物性の測定・評価方法を以下に示
す。
(1) 見掛け密度 見掛け密度をASTM−D−1505−68により測定。
(2) 白色度 白色度はJIS−L1074−77のB法(2波長法)により測
定。
(3) 隠蔽度 マクベス社製透過濃度計(TD−504)で測定した厚さ188
μmのフィルムの可視光透過濃度を隠蔽度とする。な
お、隠蔽度はフィルム厚みの依存性が大きいので厚さ18
8μm以外のフィルムは次式で補正した値を採用する。
T=201D2−27D ここでT:厚さ[μm] D:透過濃度[−] (4) 波長360nmの光線反射率 日立製作所製分光光高度計(323型)を用い波長360nmに
ついて酸化マグネシウム標準白色板に対する分光反射率
を測定。
(5) 引張強度 引張強度はASTM−D−882−64Tにより測定し、フィルム
の縦および横方向の平均値で表示した。
(6) 白色基材特性 カード・印画紙・X線増感紙に加工したときの画像の色
調,コントラストおよび解像力を判定した。判定基準は
次の通りである。
◎:色調,コントラスト,解像力が極めて良い。(本発
明の目的のために特に好ましい。) ○:色調,コントラスト,解像力が良い。(本発明の目
的を達成している。) △:色調,コントラスト,解像力が低く、着色も認めら
れる。(本発明の目的に達しない。) ×:色調,コントラスト,解像力が悪く、明らかな着色
もある。(本発明の目的に達しない。) [実施例] 以下実施例を示して、更に詳しく説明する。
実施例1〜7,比較例1〜8 ジメチルテレフタレート85重量部、エチレングリコール
60重量部とを酢酸カルシウム0.09重量部を触媒として常
法に従いエステル交換反応せしめたのち、トリメチルホ
スフェート含有量を変更したエチレングリコール溶液を
添加し、さらに平均粒子径1.1μの炭酸カルシウム含有
量を変更したエチレングリコールスラリーを添加し、次
いで三酸化アンチモン0.03重量部を触媒として重縮合反
応を行い極限粘度0.64のポリエチレンテレフタレートを
得た。
このポリエチレンテレフタレート100重量部に対して螢
光増白剤“OB−1"(イーストマン社製)0.025重量部添
加したポリマを170℃で乾燥し、285℃で溶融押出し、表
面温度40℃のキャスティグドラム上に急冷して厚さ188
μmの未延伸シートを得た。さらにこのシートを縦延伸
温度80〜98℃、縦延伸倍2.8〜4.5倍,横延伸温度100
℃,横延伸倍率2.9〜4.3倍で遂次二軸延伸し210℃で15
秒間熱固定し、厚さ188μmの二軸配向フィルムを得
た。これらの延伸フィルムの見掛密度,白色度,隠蔽
度,360nmの光線反射率および引張強度の結果を表1に示
す。
実施例8,比較例9〜11 各種の無機微粒子添加剤を使用し含有量を変更した以外
は実施例1と同様の方法で厚さ250μmの二軸配向ポリ
エステルフィルムとした。得られた延伸フィルムの見掛
密度,白色度,隠蔽度,360nmの光線反射率および引張張
度を表2に示す。
[発明の効果] 本発明にかかる白色ポリエステルフィルムは、優れた引
張強度を有し、生産性・耐久性に優れ、特に印刷・印画
後の画像の色調、コントラスト及び解像力が非常に良い
ため、カード、ラベル、印画紙、X線増感紙用などの白
色基材として極めて優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルと総重量基準で8〜30%の炭
    酸カルシウム微粒子とからなり、かつ見掛け密度0.99〜
    1.37g/cm3,白色度93〜111,隠蔽度0.9〜2.1,波長360nmの
    光線反射率90%以上であることを特徴とする白色ポリエ
    ステルフィルム。
JP28417586A 1986-12-01 1986-12-01 白色ポリエステルフイルム Expired - Lifetime JPH0715012B2 (ja)

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