JPH07149914A - 複合樹脂粉末及びそれを含有する化粧料 - Google Patents

複合樹脂粉末及びそれを含有する化粧料

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JPH07149914A
JPH07149914A JP5302593A JP30259393A JPH07149914A JP H07149914 A JPH07149914 A JP H07149914A JP 5302593 A JP5302593 A JP 5302593A JP 30259393 A JP30259393 A JP 30259393A JP H07149914 A JPH07149914 A JP H07149914A
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composite resin
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和広 山木
Satoshi Sugawara
智 菅原
Yuji Suzuki
裕二 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 樹脂粉末の表面に、酸化亜鉛及び酸化チタン
を含む被覆層を有することを特徴とする複合樹脂粉末、
及び該複合樹脂粉末を含有する化粧料。 【効果】 複合樹脂粉末は、優れた紫外線防御性及び透
明性を有している。これを含有する化粧料は、これらの
性質が優れているとともに、使用感も優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた紫外線防御効果
を有する複合樹脂粉末及びそれを含有する化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】地表に到達する紫外線としては、UV−
A(波長320〜400nm)とUV−B(波長280
〜320nm)が知られており、これらが日焼けや日焼
け後の炎症及び皮膚の老化に深く関与していることが明
らかになってきている。それに伴い、紫外線を防御する
外用剤の開発、とりわけUV−A及びUV−Bを効率よ
く遮断する技術の開発がなされている。従来より、これ
らの紫外線防御用の外用剤には、有効成分として酸化亜
鉛、酸化チタンなどの無機散乱剤が配合されている。し
かし、これらの酸化亜鉛、酸化チタンなどは微粒子化し
た場合の二次凝集の問題、紫外線防御効果の向上を目的
として配合量を増加した場合の感触の低下の問題や皮膚
に塗布した場合に白く残るなどの問題がある。
【0003】これらの問題を解決するため、酸化亜鉛又
は酸化チタンなどの無機散乱剤とポリエチレン、ポリス
チレン、ポリエステル、ポリアミドなどの樹脂粉末と
を、ボールミルなどにより、機械的及び化学的に処理し
て複合粉末化し、それを外用剤に配合する技術が知られ
ている。このような複合粉末は分散性が優れ、また実用
時の感触も向上されている。しかし、紫外線防御効果
は、酸化亜鉛もしくは酸化チタン又はこれらの混合物と
比較しても差異はなく、UV−A及びUV−Bを効率よ
く遮断するとはいえない。また、上記した皮膚上に白く
残るという問題も解決されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、従来
は、酸化亜鉛又は酸化チタンが有する紫外線防止効果を
超える効果を発揮できるような、外用剤成分は開発され
ていなかった。従って、本発明の目的は、酸化亜鉛若し
くは酸化チタン又はそれらの混合物を配合した場合を超
える優れた紫外線防御効果を有する複合樹脂粉末及びそ
れを含有する化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、酸化亜鉛及び酸化チ
タンを樹脂粉末の表面に被着固定化することにより、紫
外線防御効果が著しく高い複合粉体が得られることを見
出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、樹脂粉末の表面に、
酸化亜鉛及び酸化チタンを含む被覆層を有することを特
徴とする複合樹脂粉末を提供するものである。また、本
発明は、該複合樹脂粉末を含有する化粧料を提供するも
のである。
【0007】本発明の複合樹脂粉末において、母粒子と
なる樹脂粉末としては、例えばポリアミド、ポリエチレ
ン、ポリエステル、シリコーン樹脂、ポリスチレン、エ
ポキシ樹脂などの粉末を挙げることができる。これらの
なかでもシリコーン樹脂、特にポリメチルシルセスキオ
キサン粉末又はメチルポリシロキサン粉末が好ましい。
この樹脂粉末は球状であることが好ましいが、棒状、板
状などでもよく、また、多孔性又は非多孔性のいずれで
もよい。粒子径は0.1〜100μmが好ましく、0.
2〜30μmが特に好ましい。
【0008】樹脂粉末の具体的な例としては、SP−5
00(東レ社製)などのポリアミド粉末;フロービーズ
CL−2080(住友精化社製)などのポリエチレン粉
末;トスパール103(粒子径0.3μm)、トスパー
ル105(粒子径0.5μm)、トスパール108(粒
子径0.8μm)、トスパール120(粒子径2.0μ
m)、トスパール130(粒子径3.0μm)、トスパ
ール145(粒子径4.5μm)、トスパール3120
(粒子径12.0μm)、トスパール240(粒子径
4.0μm)(以上、東芝シリコーン社製)、トレフィ
ルE−500(粒子径3μm)、トレフィルE−501
(粒子径10μm)、トレフィルE−600(粒子径5
μm)、トレフィルE−601(粒子径5μm)、トレ
フィルE−602(粒子径5μm)、トレフィルE−6
03(粒子径5μm)、トレフィルR−925(粒子径
0.5μm)、トレフィルR−930(粒子径1μm)
(以上、東レ・ダウコーニング社製)などのシリコーン
樹脂粉末を挙げることができる。
【0009】本発明の複合樹脂粉末において、樹脂粉末
の表面に被着固定化される被覆層は、酸化亜鉛及び酸化
チタンを含むものである。この被覆層は、樹脂粉末の表
面を完全に覆っている必要はなく、少なくとも一部に被
着していればよい。
【0010】この被覆層に含まれる酸化亜鉛及び酸化チ
タンは特に制限されるものではなく、紫外線防御成分と
して化粧品や医薬品に使用される公知のものを用いるこ
とができる。酸化亜鉛としては、平均粒子径0.1〜1
μm 、平均粒子厚さ0.01〜0.2μm であり平均板
状比3以上の薄片状酸化亜鉛が好ましく、例えば特開平
1−175921号公報第2頁左上欄第3行〜第3頁左
上欄第5行に記載のものなどを挙げることができる。ま
た、酸化チタンとしては、平均粒子径10〜300nm
の微粒子酸化チタンが好ましく、例えば特開昭62−2
28006号公報第3頁右下欄第4行〜第4頁左上欄第
4行に記載の微粒子酸化チタンなどを挙げることができ
る。これらの酸化亜鉛及び酸化チタンは、必要に応じて
その表面に、メチルハイドロジェンポリシロキサンなど
のシリコーン処理、パーフルオロアルキルリン酸などの
フッ素処理、レシチン処理、金属石鹸による処理などを
することもできる。
【0011】被覆層に含有される酸化亜鉛と酸化チタン
の比率は特に制限されるものではないが、95/5〜5
0/50であることが好ましい。この比率において酸化
亜鉛の割合が95を超えると紫外線防御効果、特にUV
−B領域の防御効果が充分でなく、50未満では使用
感、透明性に劣る傾向がある。特に好ましい比率は、9
0/10〜55/45である。
【0012】本発明の複合樹脂粉末は、樹脂粉末と酸化
亜鉛及び酸化チタンを、各種ボールミル、オングミル、
スクリーンミル、ポットミル、乳鉢、アトライター、ハ
イブリダイザーなどにより複合化処理、すなわち樹脂粉
末表面に酸化亜鉛及び酸化チタンを被着固定化し、被覆
層を形成することにより、製造することができる。この
場合、(1)樹脂粉末と酸化亜鉛を複合化し、次に、更
に酸化チタンを複合化する方法、(2)樹脂粉末と酸化
亜鉛及び酸化チタンを同時に複合化する方法、又は
(3)樹脂粉末と酸化チタンを複合化し、次に、更に酸
化亜鉛を複合化する方法、のいずれの方法も適用するこ
とができるが、本発明においては(1)及び(2)の方
法が好ましい。
【0013】また、複合化処理における樹脂粉末と酸化
亜鉛及び酸化チタンとの使用割合は、樹脂粉末量に対し
て酸化亜鉛及び酸化チタンとの合計量で0.1〜90重
量%が好ましく、10〜70重量%が特に好ましい。
【0014】本発明の化粧料は、上記複合樹脂粉末を紫
外線防御成分として含有するものである。本発明の化粧
料は、一般に化粧料及び外用医薬品の基剤、その他の成
分として使用されているものと本発明の複合樹脂粉末と
を常法により混合することにより、製造することができ
る。
【0015】かかる基剤としては、粉体成分として、マ
イカ、タルク、セリサイト、カオリン、ナイロンパウダ
ーなどの体質顔料、パールなどの無機顔料、赤色20
2、赤色226、黄色4、アルミニウムレーキなど有機
顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化
鉄などの紫外線防御用の無機粉体などを挙げることがで
きる。これらはの粉体は、シリコーン、金属石鹸、N−
アシルグルタミン酸などにより、表面処理したものを用
いることもできる。また、油剤として、固体状又は液状
パラフィン、クリスタルオイル、セレシン、オゾケライ
ト又はモンタンロウなどの炭化水素類;オリーブ、地ロ
ウ、カルナウバロウ、ラノリン又は鯨ロウなどの植物油
又は動物性油脂やロウ;ステアリン酸、パルミチン酸、
オレイン酸、グリセリンモノステアリン酸エステル、グ
リセリンジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレ
イン酸エステル、イソプロピルミリスチン酸エステル、
イソプロピルステアリン酸エステル又はブチルステアリ
ン酸エステルなどの脂肪酸及びそれらのエステル類;デ
キストリン脂肪酸エステル;メチルポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテト
ラシロキサン、デカメチルシクロペンタンシロキサンな
どのシリコーン油;エタノール、セタノール、ステアリ
ルアルコールなどのアルコール;グリセリン、グリコー
ル、ソルビトールなどの多価アルコール;セラミドなど
の細胞間脂質などを挙げることができる。その他の成分
としては、必要に応じて表面処理された前記以外の無機
又は有機の紫外線防御剤、界面活性剤、増粘剤、防腐
剤、酸化防止剤などを挙げることができる。
【0016】本発明の化粧料における複合樹脂粉末の配
合割合は、化粧料の種類等により異なるが、通常は化粧
料の全組成中0.1〜50重量%、特に1〜30重量%
配合すると、充分な紫外線防御効果が得られ、しかも使
用感に優れるので好ましい。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】実施例1 平均粒子径4.5μmのポリメチルシルセスキオキサン
粉末(トスパール145;東芝シリコーン社製)20g
とシリコーン被覆薄片状酸化亜鉛(上記特開平1−17
5921号公報の合成例1により得たもの)10gをハ
イブリダイザーに仕込み、周速75m/sで3分間処理
し、複合粉末を得た。その後、この複合粉末20gとシ
リコーン被覆微粒子酸化チタン(MT600KS;帝国
化工社製)5gをハイブリダイザーに仕込み、周速75
m/sで3分間処理し、本発明の複合樹脂粉末を得た。
【0019】実施例2 平均粒子径4.5μmのポリメチルシルセスキオキサン
粉末(トスパール145;東芝シリコーン社製)20g
とシリコーン被覆微粒子酸化亜鉛(微細亜鉛華;堺化学
工業社製)10gをハイブリダイザーに仕込み、周速7
5m/sで3分間処理し、複合粉末を得た。その後、こ
の複合粉末20gとシリコーン被覆微粒子酸化チタン
(MT600KS;帝国化工社製)5gをハイブリダイ
ザーに仕込み、周速75m/sで3分間処理し、本発明
の複合樹脂粉末を得た。
【0020】実施例3 平均粒子径4.5μmのポリメチルシルセスキオキサン
粉末(トスパール145;東芝シリコーン社製)15g
とシリコーン被覆微粒子酸化チタン(MT600KS;
帝国化工社製)5gをハイブリダイザーに仕込み、周速
70m/sで2分間処理し、複合粉末を得た。その後、
この複合粉末20gとシリコーン被覆薄片状酸化亜鉛
(上記特開平1−175921号公報の合成例1により
得たもの)10gをハイブリダイザーに仕込み、周速7
5m/sで3分間処理し、本発明の複合樹脂粉末を得
た。
【0021】実施例4 平均粒子径4.5μmのポリメチルシルセスキオキサン
粉末(トスパール145;東芝シリコーン社製)10
g、シリコーン被覆微粒子酸化チタン(MT600K
S;帝国化工社製)5g及びシリコーン被覆薄片状酸化
亜鉛(上記特開平1−175921号公報の合成例1に
より得たもの)10gを同時にハイブリダイザーに仕込
み、周速75m/sで3分間処理し、本発明の複合樹脂
粉末を得た。
【0022】実施例5 平均粒子径5.0μmナイロン樹脂粉末(SP−50
0;東レ社製)20g、シリコーン被覆微粒子酸化チタ
ン(MT600KS;帝国化工社製)4g及びシリコー
ン被覆薄片状酸化亜鉛(上記特開平1−175921号
公報の合成例1により得たもの)10gを同時にハイブ
リダイザーに仕込み、周速75m/sで3分間処理し、
本発明の複合樹脂粉末を得た。
【0023】実施例6 平均粒子径5.0μmのナイロン樹脂粉末(SP−50
0;東レ社製)20g、シリコーン被覆微粒子酸化チタ
ン(MT600KS;帝国化工社製)4g及びシリコー
ン被覆微粒子酸化亜鉛(微細亜鉛華;堺化学工業社製)
20gを同時にハイブリダイザーに仕込み、周速75m
/sで3分間処理し、本発明の複合樹脂粉末を得た。
【0024】比較例1 平均粒子径4.5μmのポリメチルシルセスキオキサン
粉末(トスパール145;東芝シリコーン社製)20g
とシリコーン被覆薄片状酸化亜鉛(上記特開平1−17
5921号公報の合成例1により得たもの)10gをハ
イブリダイザーに仕込み、周速75m/sで3分間処理
し、複合粉末を得た。この複合粉末20gとシリコーン
被覆微粒子酸化チタン(MT600KS;帝国化工社
製)5gとを混合し、混合物を得た。
【0025】比較例2 平均粒子径4.5μmのポリメチルシルセスキオキサン
粉末(トスパール145;東芝シリコーン社製)13.
3g、シリコーン被覆薄片状酸化亜鉛(上記特開平1−
175921号公報の合成例1により得たもの)6.7
g及びシリコーン被覆微粒子酸化チタン(MT600K
S;帝国化工社製)5gを混合し、混合物を得た。
【0026】試験例1 実施例1の複合樹脂粉末と比較例1及び2の混合物を試
料として、紫外線防御効果を試験した。試験は、リンゴ
酸ジイソステアリル(コスモール222;日清製油
(株)製)中に各試料を3重量%分散させた場合の、透
過スペクトルを測定した。結果を図1に示す。図1から
明らかなとおり、実施例1の複合樹脂粉末は、比較例
1、2に比べUV−A及びUV−Bの防御効果が高く、
透明性に優れていることが確認された。
【0027】実施例7 実施例1で得た複合樹脂粉末を用い、下記処方のクリー
ムを常法により製造した。
【0028】
【表1】 配合成分 配合量(重量%) 複合樹脂粉末(実施例1) 10 p−メトキシ桂皮酸オクチル 5 ジメチルシロキサン・メチル(ウンデシルグリセリルエーテル) シロキサン共重合体 2 ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン) シロキサン共重合体 0.5 メチルポリシロキサン(粘度6cs) 5 オクタメチルシクロペンタンシロキサン 20 スクワラン 2 ミリスチン酸オクチルドデシル 1 硫酸マグネシウム 0.5 グリセリン 5 防腐剤 0.1 香料 微 量 精製水 バランス
【0029】このクリームは、使用感に優れ、皮膚に塗
布の際に白くなるという問題もなかった。
【0030】実施例8 実施例4で得た複合樹脂粉末を用い、下記処方のクリー
ムを常法により製造した。
【0031】
【表2】 配合成分 配合量(重量%) 複合樹脂粉末(実施例4) 10 p−メトキシ桂皮酸オクチル 4 ミツロウ 6 セタノール 5 スクワラン 30 水添ラノリン 7 グリセリン脂肪酸エステル 4 親油型モノステアリン酸グリセリン 2 ポリオキシエチレン(EO20)ソルビタン モノラウリル酸エステル 2 防腐剤 0.1 香料 微 量 精製水 バランス
【0032】このクリームは、使用感がよく、皮膚に塗
布の際に白くなるという問題もなかった。
【0033】実施例9 実施例2で得た複合樹脂粉末を用い、下記処方のパウダ
ーファンデーションを常法により製造した。
【0034】
【表3】 配合成分 配合量(重量%) マイカ 残量 複合樹脂粉末(実施例2) 10 タルク 20 酸化チタン 10 ベンガラ 0.8 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 流動パラフィン 8 ミツロウ 2 防腐剤 適量 香料 適量
【0035】このパウダーファンデーションは、使用感
がよく、皮膚に塗布の際に白くなるという問題もなかっ
た。
【0036】試験例2 下記表4に示す処方により、本発明品、比較品1及び比
較品2の各乳液を製造し、これらの乳液についてSPF
及び透明性(ΔE値)を試験した。結果を表4に示す。
なお、ΔE値は、乳液を皮膚に塗布する前後に色差計で
測色したE値の差である。
【0037】
【表4】
【0038】表4から明らかなとおり、本発明の乳液
は、SPFが最も高く、ΔE値は最も低かった。
【0039】
【発明の効果】本発明の複合樹脂粉末は、母粒子となる
樹脂粉末表面に被着固定化された、酸化亜鉛及び酸化チ
タンを含む被覆層を有するものである。よって、この被
覆層の作用により、樹脂粉末の表面に酸化亜鉛又は酸化
チタンの一方を被着固定化し、他方を混合したもの、更
に樹脂粉末と酸化亜鉛及び酸化チタンを混合したものに
比べ、優れた紫外線防御効果と高い透明性を有するもの
である。このため、この複合樹脂粉末を含有する本発明
の化粧料は、これらの優れた効果を有するとともに、使
用感のよさの点においても優れているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1における紫外線防御効果を示す図であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂粉末の表面に、酸化亜鉛及び酸化チ
    タンを含む被覆層を有することを特徴とする複合樹脂粉
    末。
  2. 【請求項2】 酸化亜鉛が、平均粒子径0.1〜1μ
    m、平均粒子厚さ0.01〜0.2μmであり、平均板
    状比3以上の薄片状酸化亜鉛であり、酸化チタンが、平
    均粒子径10〜300nmの微粒子酸化チタンである請
    求項1記載の複合樹脂粉末。
  3. 【請求項3】 酸化亜鉛と酸化チタンの含有比率が95
    /5〜50/50である請求項1又は2記載の複合樹脂
    粉末。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項記載の複合
    樹脂粉末を含有する化粧料。
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