JPH07149832A - プロピレン系共重合体 - Google Patents

プロピレン系共重合体

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JPH07149832A
JPH07149832A JP24318294A JP24318294A JPH07149832A JP H07149832 A JPH07149832 A JP H07149832A JP 24318294 A JP24318294 A JP 24318294A JP 24318294 A JP24318294 A JP 24318294A JP H07149832 A JPH07149832 A JP H07149832A
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田 孝 上
Akira Mizuno
野 章 水
Masaaki Kawasaki
崎 雅 昭 川
Junichi Imuda
淳 一 伊牟田
Yoshihisa Kiso
曽 佳 久 木
Mikio Hashimoto
本 幹 夫 橋
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(a)プロピレン単位を95〜99.5モル
%、エチレン単位を0.5〜5モル%含んでなり、
(b)頭−尾結合からなるプロピレン単位連鎖部の、13
C-NMRで測定したトリアドタクティシティーが90.
0%以上であり、(c) 13C-NMRで測定した、全プ
ロピレン挿入中のプロピレンモノマーの2,1-挿入に基づ
く位置不規則単位の割合が0.5%以上、かつ、プロピ
レンモノマーの1,3-挿入に基づく位置不規則単位の割合
が0.05%以下であり、(d)135℃、デカリン中
で測定した極限粘度が0.1〜12dl/gの範囲にあ
ることを特徴とするプロピレン系共重合体。 【効果】 透明性、剛性、表面硬度、耐熱性、ヒートシ
ール性、耐ブロッキング性、耐ブリードアウト性、耐衝
撃強度に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、トリアドタクティシティ
ーが高い新規なプロピレン系共重合体に関するものであ
る。
【0002】
【発明の技術的背景】少量のエチレン単位を含むプロピ
レン−エチレンランダム共重合体は、透明性、剛性、表
面硬度、耐熱性、ヒートシール性に優れているため、フ
ィルムや容器などの種々の用途に用いられている。
【0003】しかしながら、従来のプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体は、用途によっては透明性、ヒート
シール性、耐ブロッキング性、耐ブリードアウト性、耐
衝撃強度などが必ずしも充分ではなかった。このため、
透明性、剛性、表面硬度、耐熱性、ヒートシール性に優
れると共に、耐ブロッキング性、耐ブリードアウト性、
耐衝撃強度などに優れたプロピレン−エチレンランダム
共重合体の出現が望まれている。
【0004】本発明者らはこのような状況に鑑みて検討
した結果、特定量のエチレン単位を含んでなり、頭−尾
結合からなるプロピレン連鎖部の13C−NMRで測定し
たトリアドタクティシティーが高く、かつ位置不規則単
位が特定の割合であり、特定の極限粘度を有するプロピ
レン系共重合体は、上記の特性に優れることを見出して
本発明を完成するに至った。
【0005】
【発明の目的】本発明は、トリアドタクティシティーが
高い新規なプロピレン系共重合体を提供することを目的
としている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係るプロピレン系共重合体は、
(a)プロピレン単位を95〜99.5モル%、エチレ
ン単位を0.5〜5モル%含んでなり、(b)頭−尾結
合からなるプロピレン単位連鎖部の、13C-NMRで測
定したトリアドタクティシティーが90.0%以上であ
り、(c)13C-NMRで測定した、全プロピレン挿入
中のプロピレンモノマーの2,1-挿入に基づく位置不規則
単位の割合が0.5%以上、かつ、プロピレンモノマー
の1,3-挿入に基づく位置不規則単位の割合が0.05%
以下であり、(d)135℃、デカリン中で測定した極
限粘度が0.1〜12dl/gの範囲にあることを特徴
としている。
【0007】
【発明の具体的説明】以下、本発明のプロピレン系共重
合体について具体的に説明する。本発明のプロピレン系
共重合体は、プロピレン単位を95〜99.5モル%、
好ましくは95〜99モル%、より好ましくは95〜9
8モル%、エチレン単位を0.5〜5モル%、好ましく
は1〜5モル%、より好ましくは2〜5モル%含んでな
るプロピレン−エチレンランダム共重合体である。
【0008】このようなプロピレン系共重合体は、プロ
ピレンおよびエチレン以外のオレフィンから導かれる構
成単位をたとえば5モル%以下の量で含んでいてもよ
い。本発明のプロピレン系共重合体は、頭−尾結合から
なるプロピレン単位連鎖部の、13C-NMRで測定した
トリアドタクティシティー(ポリマー鎖中の任意のプロ
ピレン単位3連鎖のうち、プロピレン単位中のメチル分
岐の方向が同一で、かつ各プロピレン単位が頭−尾で結
合しているプロピレン単位3連鎖の割合)は90%以
上、好ましくは93%以上、より好ましくは96%以上
であることが望ましい。
【0009】トリアドタクティシティーは、プロピレン
系共重合体の13C−NMRスペクトルから下記式により
求められる。
【0010】
【数1】
【0011】13C−NMRスペクトルは、試料50〜7
0mgをNMRサンプル管(5mmφ)中でヘキサクロ
ロブタジエン、o-ジクロロベンゼンまたは1,2,4-トリク
ロロベンゼン約0.5ml に約0.05ml のロック溶媒
である重水素化ベンゼンを加えた溶媒中で完全に溶解さ
せた後、120℃でプロトン完全デカップリング法で測
定した。測定条件は、フリップアングル45°、パルス
間隔3.4T1 以上(T1 は、メチル基のスピン格子緩
和時間のうち最長の値)を選択する。メチレン基および
メチン基のT1 は、メチル基より短いので、この条件で
は磁化の回復は99%以上である。ケミカルシフトは、
頭−尾結合しメチル分岐の方向が同一であるプロピレン
単位5連鎖の第3単位目のメチル基を21.59ppm
として設定した。
【0012】メチル炭素領域(16〜23ppm)に係
るスペクトルは、ピーク領域を第1領域(21.1〜2
1.9ppm)、第2領域(20.3〜21.0ppm)
および第3領域(19.5〜20.3ppm)、および第
4領域(16.5〜17.5ppm)に分類できる。な
お、スペクトル中の各ピークは、文献(Polymer,30(198
9)1350)を参考にして帰属した。
【0013】第1領域では、PPP(mm)で示される
プロピレン単位3連鎖中の第2単位目のメチル基が共鳴
する。第2領域では、PPP(mr)で示されるプロピ
レン単位3連鎖の第2単位目のメチル基および、隣接す
る単位がプロピレン単位およびエチレン単位であるプロ
ピレン単位のメチル基(PPE−メチル基)が共鳴(2
0.7ppm付近)する。
【0014】第3領域では、PPP(rr)で示される
プロピレン単位3連鎖の第2単位目のメチル基および、
隣接する単位がいずれもエチレン単位であるプロピレン
単位のメチル基(EPE−メチル基)が共鳴(19.8
ppm付近)する。
【0015】さらにプロピレン系共重合体は、位置不規
則ユニットを含む部分構造として、下記構造(i)およ
び(ii)を有する。
【0016】
【化1】
【0017】この内、炭素Aピーク、炭素A’ピークは
第2領域に、炭素Bピークは第3領域に現れる。さらに
炭素Cピーク、炭素C’ピークは第4領域に現れる。こ
のように第1〜4領域に現れるピークのうち、頭−尾結
合したプロピレン単位3連鎖に基づかないピークは、P
PE−メチル基、EPE−メチル基、炭素A、炭素
A’、炭素B、炭素Cおよび炭素C’に基づくピークで
ある。
【0018】PPE−メチル基に基づくピーク面積は、
PPE−メチン基(30.6ppm付近で共鳴)のピー
ク面積より評価でき、EPE−メチル基に基づくピーク
面積は、EPE−メチン基(32.9ppm付近で共
鳴)のピーク面積より評価できる。炭素Aに基づくピー
ク面積は、位置不規則部分構造(構造(i))の炭素D
および炭素E(35.6ppm付近および35.4ppm
付近で共鳴)のピーク面積の和の1/2より評価でき、
炭素A’に基づくピーク面積は、位置不規則部分構造
(構造(ii))のαβメチレン炭素(34.3ppm付
近および34.5ppm付近で共鳴)のピーク面積の和
の1/2より評価できる。炭素Bに基づくピーク面積
は、隣接するメチン炭素(33.7ppm付近で共鳴)
のピーク面積により評価できる。
【0019】なお、炭素Cピークおよび炭素C’ピーク
の位置は、プロピレン単位3連鎖(PPP)のピークと
全く関与しないので考慮する必要はない。したがって、
これらのピーク面積を第2領域および第3領域のピーク
面積より差し引くと、頭−尾結合したプロピレン単位3
連鎖(PPP(mr)およびPPP(rr))に基づく
ピーク面積を求めることができる。
【0020】以上によりPPP(mm)、PPP(m
r)およびPPP(rr)のピーク面積を評価すること
ができるので、上記数式に従って、頭−尾結合からなる
プロピレン単位連鎖部のトリアドタクティシティーを求
めることができる。
【0021】本発明のプロピレン系共重合体は、13C-
NMRで測定した、全プロピレン挿入中の2,1-挿入に基
づく位置不規則単位の割合が0.5%以上、好ましくは
0.5〜1.5%であることが望ましい。また、本発明の
プロピレン系共重合体は、プロピレンモノマーの1,2-、
1,3-、1,2-挿入に基づく位置不規則単位の割合が0.0
5%以下、好ましくは0.04%以下、より好ましくは
0.03%以下であることが好ましい。
【0022】重合時、プロピレンモノマーは、1,2-挿入
(メチレン側が触媒と結合する)するが、稀に2,1-挿入
することがある。2,1-挿入したモノマーは、ポリマー中
で、位置不規則ユニットを形成する。全プロピレン挿入
中の2,1-挿入の割合を13C−NMRを利用して、Polyme
r,30(1989)1350を参考にして下記の式から求めた。
【0023】
【数2】
【0024】ここで、ピークの命名は、Carmanらの方法
(Rubber Chem. Technol.,44(1971),781)に従った。ま
た、Iαβなどは、αβピークなどのピーク面積を示
す。プロピレンの1,2-、1,3-、1,2-挿入に基づく3連鎖
量は、βγピーク(27.4ppm付近で共鳴)の面積
の1/2を全メチル基ピークとβγピークの1/2の和
で除して100を乗ずることにより、その割合を%表示
で求めた。
【0025】本発明のプロピレン系共重合体は、135
℃、デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.1〜1
2dl/g、好ましくは0.5〜12dl/g、より好
ましくは1〜12dl/gの範囲にあることが望まし
い。
【0026】本発明のプロピレン系共重合体は、たとえ
ば、 (A)後述するような遷移金属化合物と、 (B)(B-1)有機アルミニウムオキシ化合物、および(B-
2)前記遷移金属化合物(A)と反応してイオン対を形成
する化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化
合物と、所望により (C)有機アルミニウム化合物 からなるオレフィン重合用触媒の存在下にエチレンとプ
ロピレンとを共重合することにより得ることができる。
【0027】以下、本発明のプロピレン系共重合体の製
造に用いられるオレフィン重合用触媒について説明す
る。本発明で用いられるオレフィン重合触媒を形成する
遷移金属化合物(A)(以下「成分(A)」と記載する
ことがある。)は、下記一般式(I)で表される遷移金
属化合物である。
【0028】
【化2】
【0029】式中、Mは周期律表第IVa、Va、VIa族
の遷移金属を示し、具体的には、チタニウム、ジルコニ
ウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、ク
ロム、モリブデン、タングステンであり、好ましくはチ
タニウム、ジルコニウム、ハフニウムであり、特に好ま
しくはジルコニウムである。
【0030】R1およびR2は水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲ
ン化炭化水素基、ケイ素含有基、酸素含有基、イオウ含
有基、窒素含有基またはリン含有基を示し、具体的に
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子;
メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、シクロ
ヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシル、アイコシル、
ノルボルニル、アダマンチルなどのアルキル基、ビニ
ル、プロペニル、シクロヘキセニルなどのアルケニル
基、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピルなど
のアリールアルキル基、フェニル、トリル、ジメチルフ
ェニル、トリメチルフェニル、エチルフェニル、プロピ
ルフェニル、ビフェニル、ナフチル、メチルナフチル、
アントラセニル、フェナントリルなどのアリール基など
の炭素数1〜20の炭化水素基;前記炭化水素基にハロ
ゲン原子が置換したハロゲン化炭化水素基;メチルシリ
ル、フェニルシリルなどのモノ炭化水素置換シリル、ジ
メチルシリル、ジフェニルシリルなどのジ炭化水素置換
シリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリプ
ロピルシリル、トリシクロヘキシルシリル、トリフェニ
ルシリル、ジメチルフェニルシリル、メチルジフェニル
シリル、トリトリルシリル、トリナフチルシリルなどの
トリ炭化水素置換シリル、トリメチルシリルエーテルな
どの炭化水素置換シリルのシリルエーテル、トリメチル
シリルメチルなどのケイ素置換アルキル基、トリメチル
フェニルなどのケイ素置換アリール基、などのケイ素含
有置換基;ヒドロオキシ基、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、ブトキシなどのアルコキシ基、フェノキシ、メ
チルフェノキシ、ジメチルフェノキシ、ナフトキシなど
のアリロキシ基、フェニルメトキシ、フェニルエトキシ
などのアリールアルコキシ基などの酸素含有置換基;前
記含酸素化合物の酸素がイオウに置換したイオウ含有
基;アミノ基、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、ジシク
ロヘキシルアミノなどのアルキルアミノ基、フェニルア
ミノ、ジフェニルアミノ、ジトリルアミノ、ジナフチル
アミノ、メチルフェニルアミノなどのアリールアミノ基
またはアルキルアリールアミノ基などの窒素含有基;ジ
メチルフォスフィノ、ジフェニルフォスフィノなどのフ
ォスフィノ基などのリン含有基である。
【0031】これらのうちR1 は炭化水素基であること
が好ましく、特にメチル、エチル、プロピルの炭素数1
〜3の炭化水素基であることが好ましい。またR2 は水
素原子、炭化水素基であることが好ましく、特に水素原
子であることが好ましい。
【0032】R3は炭素数2〜20のアルキル基を示
し、R4は炭素数1〜20のアルキル基を示す。R3は2
級または3級アルキル基であることが好ましい。また、
3、R 4で示されるアルキル基は、ハロゲン原子、ケイ
素含有基で置換されていてもよく、ハロゲン原子、ケイ
素含有基としては、R1 、R2 で例示した置換基が挙げ
られる。
【0033】R4としては、エチル、n-プロピル、i-プ
ロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert- ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、
オクチル、ノニル、ドデシル、アイコシル、ノルボルニ
ル、アダマンチルなどの鎖状アルキル基および環状アル
キル基;ベンジル、フェニルエチル、フエニルプロピ
ル、トリルメチルなどのアリールアルキル基などが挙げ
られ、2重結合、3重結合を含んでいてもよい。
【0034】R3としては、メチルおよびR4で例示した
アルキル基が挙げられる。X1およびX2は、水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1
〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有基またはイオ
ウ含有基を示し、具体的には、前記R1 およびR2 と同
様のハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素
数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有基が例示
できる。
【0035】イオウ含有基としては、前記R1 、R2
同様の基、およびメチルスルホネート、トリフルオロメ
タンスルフォネート、フェニルスルフォネート、ベンジ
ルスルフォネート、p-トルエンスルフォネート、トリメ
チルベンゼンスルフォネート、トリイソブチルベンゼン
スルフォネート、p-クロルベンゼンスルフォネート、ペ
ンタフルオロベンゼンスルフォネートなどのスルフォネ
ート基、メチルスルフィネート、フェニルスルフィネー
ト、ベンゼンスルフィネート、p-トルエンスルフィネー
ト、トリメチルベンゼンスルフィネート、ペンタフルオ
ロベンゼンスルフィネートなどスルフィネート基が例示
できる。
【0036】Yは、炭素数1〜20の2価の炭化水素
基、炭素数1〜20の2価のハロゲン化炭化水素基、2
価のケイ素含有基、2価のゲルマニウム含有基、2価の
スズ含有基、−O−、−CO−、−S−、−SO−、−
SO2 −、−NR5−、−P(R5)−、−P(O)(R
5 )−、−BR5 −または−AlR5 −[ただし、R5
は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素
基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基]を示し、
具体的には、メチレン、ジメチルメチレン、1,2-エチレ
ン、ジメチル-1,2- エチレン、1,3-トリメチレン、1,4-
テトラメチレン、1,2-シクロヘキシレン、1,4-シクロヘ
キシレンなどのアルキレン基、ジフェニルメチレン、ジ
フェニル-1,2- エチレンなどのアリールアルキレン基な
どの炭素数1〜20の2価の炭化水素基;クロロメチレ
ンなどの上記炭素数1〜20の2価の炭化水素基をハロ
ゲン化したハロゲン化炭化水素基;メチルシリレン、ジ
メチルシリレン、ジエチルシリレン、ジ(n-プロピル)
シリレン、ジ(i-プロピル)シリレン、ジ(シクロヘキ
シル)シリレン、メチルフェニルシリレン、ジフェニル
シリレン、ジ(p-トリル)シリレン、ジ(p-クロロフェ
ニル)シリレンなどのアルキルシリレン、アルキルアリ
ールシリレン、アリールシリレン基、テトラメチル-1,2
-ジシリル、テトラフェニル-1,2- ジシリルなどのアル
キルジシリル、アルキルアリールジシリル、アリールシ
リル基などの2価のケイ素含有基;上記2価のケイ素含
有基のケイ素をゲルマニウムに置換した2価のゲルマニ
ウム含有基;上記2価のケイ素含有基のケイ素をスズに
置換した2価のスズ含有基置換基などであり、R5 は、
前記R1 、R2 と同様のハロゲン原子、炭素数1〜20
の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基
である。
【0037】このうち2価のケイ素含有基、2価のゲル
マニウム含有基、2価のスズ含有基であることが好まし
く、さらに2価のケイ素含有基であることが好ましく、
このうち特にアルキルシリレン、アルキルアリールシリ
レン、アリールシリレンであることが好ましい。
【0038】以下に上記一般式(I)で表される遷移金
属化合物の具体的な例を示す。 rac-ジメチルシリル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-エチル
インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-n-プロピルインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリル-
ビス{1-(2,7-ジメチル-4-i-プロピルインデニル)}
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリル-ビス{1
-(2,7-ジメチル-4-n-ブチルインデニル)}ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリル-ビス{1-(2,7-ジ
メチル-4-sec-ブチルインデニル)}ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルシリル-ビス{1-(2,7-ジメチル-
4-t-ブチルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-n-ペンチ
ルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチ
ルシリル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-n-ヘキシルインデ
ニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリル
-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-シクロヘキシルインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリル-
ビス{1-(2,7-ジメチル-4-メチルシクロヘキシルイン
デニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
ル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-フェニルエチルインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリル-
ビス{1-(2,7-ジメチル-4-フェニルジクロルメチルイ
ンデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-クロロメチルインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリル-
ビス{1-(2,7-ジメチル-4-トリメチルシリルメチルイ
ンデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-トリメチルシロキシメ
チルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジエ
チルシリル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-i-プロピルイン
デニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(i-プロピ
ル)シリルビス{1-(2,7-ジメチル-4-i-プロピルイン
デニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(n-ブチ
ル)シリルビス{1-(2,7-ジメチル-4-i-プロピルイン
デニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(シクロヘ
キシル)シリルビス{1-(2,7-ジメチル-4-i-プロピル
インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフ
ェニルシリルビス{1-(2,7-ジメチル-4-i-プロピルイ
ンデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフェ
ニルシリルビス{1-(2,7-ジメチル-4-t-ブチルインデ
ニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジフェニルシリ
ルビス{1-(2,7-ジメチル-4-t-ブチルインデニル)}
ジルコニウムジクロリド、rac-ジフェニルシリルビス
{1-(2,7-ジメチル-4-i-プロピルインデニル)}ジル
コニウムジクロリド、rac-ジフェニルシリルビス{1-
(2,7-ジメチル-4-エチルインデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、rac-ジ(p-トリル)シリルビス{1-(2,7-
ジメチル-4-i-プロピルインデニル)}ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジ(p-クロロフェニル)シリルビス{1-
(2,7-ジメチル-4-i-プロピルインデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリルビス{1-(2-メチ
ル-4-i-プロピル-7-エチルインデニル)}ジルコニウム
ジブロミド rac-ジメチルシリル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-i-プロ
ピルインデニル)}ジルコニウムジメチル、rac-ジメチ
ルシリル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-i-プロピルインデ
ニル)}ジルコニウムメチルクロリド、rac-ジメチルシ
リル-ビス{1-(2,7-ジメチル-4-i-プロピルインデニ
ル)}ジルコニウム-ビス(トリフルオロメタンスルホ
ナト)、rac-ジメチルシリル-ビス{1-(2,7-ジメチル-
4-i-プロピルインデニル)}ジルコニウム-ビス(p-フ
ェニルスルフィナト)、rac-ジメチルシリル-ビス{1-
(2-エチル-4-i-プロピル-7-メチルインデニル)}ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリル-ビス{1-(2
-フェニル-4-i-プロピル-7-メチルインデニル)}ジル
コニウムジクロリドなど。
【0039】これらの中で、4位にi-プロピル,sec-ブ
チル,tert-ブチル基などの分岐アルキル基を有するも
のが特に好ましい。本発明では、上記のような化合物に
おいてジルコニウム金属をチタニウム金属、ハフニウム
金属、バナジウム金属、ニオブ金属、タンタル金属、ク
ロム金属、モリブデン金属、タングステン金属に置き換
えた遷移金属化合物を用いることもできる。
【0040】前記遷移金属化合物は、通常ラセミ体とし
てオレフィン重合用触媒成分として用いられるが、R型
またはS型を用いることもできる。本発明で用いられる
オレフィン重合用触媒を形成する(B-1)有機アルミニウ
ムオキシ化合物(以下「成分(B-1)」と記載することが
ある。)は、従来公知のアルミノキサンであってもよ
く、また特開平2-78687号公報に例示されている
ようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物
であってもよい。
【0041】従来公知のアルミノキサンは、たとえば下
記のような方法によって製造することができる。 (1)吸着水を含有する化合物あるいは結晶水を含有す
る塩類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液に、ト
リアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
を添加して、有機アルミニウム化合物と吸着水または結
晶水と反応させる方法。 (2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフランなどの媒体中で、トリアルキルアルミニウム
などの有機アルミニウム化合物に直接水や氷や水蒸気を
作用させる方法。 (3)デカン、ベンゼン、トルエンなどの媒体中でトリ
アルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
に、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズオキシドなど
の有機スズ酸化物を反応させる方法。
【0042】なお、該アルミノキサンは、少量の有機金
属成分を含有してもよい。また回収された上記のアルミ
ノキサンの溶液から溶媒あるいは未反応有機アルミニウ
ム化合物を蒸留して除去した後、溶媒に再溶解あるいは
アルミノキサンの貧溶媒に懸濁させてもよい。
【0043】アルミノキサンを調製する際に用いられる
有機アルミニウム化合物としては、具体的には、トリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロ
ピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、ト
リn-ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリsec-ブチルアルミニウム、トリtert- ブチルア
ルミニウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシル
アルミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリデシル
アルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム;トリシ
クロヘキシルアルミニウム、トリシクロオクチルアルミ
ニウムなどのトリシクロアルキルアルミニウム;ジメチ
ルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリ
ド、ジエチルアルミニウムブロミド、ジイソブチルアル
ミニウムクロリドなどのジアルキルアルミニウムハライ
ド;ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチル
アルミニウムハイドライドなどのジアルキルアルミニウ
ムハイドライド;ジメチルアルミニウムメトキシド、ジ
エチルアルミニウムエトキシドなどのジアルキルアルミ
ニウムアルコキシド;ジエチルアルミニウムフェノキシ
ドなどのジアルキルアルミニウムアリーロキシドなどが
挙げられる。
【0044】これらのうち、トリアルキルアルミニウ
ム、トリシクロアルキルアルミニウムが好ましく、トリ
メチルアルミニウムが特に好ましい。また、アルミノキ
サンを調製する際に用いられる有機アルミニウム化合物
として、下記一般式(II)で表されるイソプレニルアル
ミニウムを用いることもできる。
【0045】 (i-C49x Aly (C5 10z … (II) (式中、x、y、zは正の数であり、z≧2xであ
る。)上記のような有機アルミニウム化合物は、単独で
あるいは組合せて用いられる。
【0046】アルミノキサンの溶液または懸濁液に用い
られる溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、
クメン、シメンなどの芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキサ
デカン、オクタデカンなどの脂肪族炭化水素、シクロペ
ンタン、シクロヘキサン、シクロオクタン、メチルシク
ロペンタンなどの脂環族炭化水素、ガソリン、灯油、軽
油などの石油留分あるいは上記芳香族炭化水素、脂肪族
炭化水素、脂環族炭化水素のハロゲン化物とりわけ、塩
素化物、臭素化物などの炭化水素溶媒が挙げられる。そ
の他、エチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエー
テル類を用いることもできる。これらの溶媒のうち特に
芳香族炭化水素または脂肪族炭化水素が好ましい。
【0047】本発明で用いられるオレフィン重合用触媒
を形成する(B-2)前記遷移金属化合物(A)と反応して
イオン対を形成する化合物(以下「成分(B-2)」と記載
することがある。)としては、特表平1−501950
号公報、特表平1−502036号公報、特開平3−1
79005号公報、特開平3−179006号公報、特
開平3−207703号公報、特開平3−207704
号公報、US−547718号公報などに記載されたル
イス酸、イオン性化合物およびカルボラン化合物を挙げ
ることができる。
【0048】ルイス酸としては、トリフェニルボロン、
トリス(4-フルオロフェニル)ボロン、トリス(p-トリ
ル)ボロン、トリス(o-トリル)ボロン、トリス(3,5-
ジメチルフェニル)ボロン、トリス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボロン、MgCl2、Al23、SiO2-Al2
3 などが例示できる。
【0049】イオン性化合物としては、トリフェニルカ
ルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、トリn-ブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレート、N,N-ジメチルアニリニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フェ
ロセニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート
などが例示できる。
【0050】カルボラン化合物としては、ドデカボラ
ン、1-カルバウンデカボラン、ビスn-ブチルアンモニウ
ム(1-カルベドデカ)ボレート、トリn-ブチルアンモニ
ウム(7,8-ジカルバウンデカ)ボレート、トリn-ブチル
アンモニウム(トリデカハイドライド-7-カルバウンデ
カ)ボレートなどが例示できる。
【0051】上記のような前記遷移金属化合物(A)と
反応してイオン対を形成する化合物(B-2)は、2種以上
混合して用いることができる。本発明で用いられるオレ
フィン重合用触媒を形成する(C)有機アルミニウム化
合物(以下「成分(C)」と記載することがある。)と
しては、例えば下記一般式(III)で表される有機アル
ミニウム化合物を例示することができる。
【0052】R9 nAlX3-n … (III) (式中、R9 は炭素数1〜12の炭化水素基であり、X
はハロゲン原子または水素原子であり、nは1〜3であ
る。)上記一般式(III)において、R9 は炭素数1〜
12の炭化水素基例えばアルキル基、シクロアルキル基
またはアリール基であるが、具体的には、メチル基、エ
チル基、n-プロピル基、イソプロピル基、イソブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル基など
である。
【0053】このような有機アルミニウム化合物(C)
としては、具体的には以下のような化合物が挙げられ
る。 トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ト
リイソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリオクチルアルミニウム、トリ(2-エチルヘキ
シル)アルミニウム、トリデシルアルミニウムなどのト
リアルキルアルミニウム;イソプレニルアルミニウムな
どのアルケニルアルミニウム;ジメチルアルミニウムク
ロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジイソプロピ
ルアルミニウムクロリド、ジイソブチルアルミニウムク
ロリド、ジメチルアルミニウムブロミドなどのジアルキ
ルアルミニウムハライド;メチルアルミニウムセスキク
ロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、イソプロ
ピルアルミニウムセスキクロリド、ブチルアルミニウム
セスキクロリド、エチルアルミニウムセスキブロミドな
どのアルキルアルミニウムセスキハライド;メチルアル
ミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、
イソプロピルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニ
ウムジブロミドなどのアルキルアルミニウムジハライ
ド;ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチル
アルミニウムハイドライドなどのアルキルアルミニウム
ハイドライドなど。
【0054】また有機アルミニウム化合物(C)とし
て、下記一般式(IV)で表される化合物を用いることも
できる。 R9 nAlL3-n … (IV) (式中、R9 は上記と同様であり、Lは−OR10基、−
OSiR11 3基、−OAlR12 2基、−NR13 2基、−Si
14 3基または−N(R15)AlR16 2基であり、nは1〜
2であり、R10、R11、R12およびR16はメチル基、エ
チル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロヘキシ
ル基、フェニル基などであり、R13は水素原子、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、フェニル基、トリメチ
ルシリル基などであり、R14 およびR15 はメチル基、
エチル基などである。)このような有機アルミニウム化
合物のなかでは、R7 nAl(OAlR10 2)3-n で表される
化合物、例えばEt2AlOAlEt2 、(iso-Bu)2AlO
Al(iso-Bu)2 などが好ましい。
【0055】上記一般式(III)および(IV)で表され
る有機アルミニウム化合物の中では、一般式R7 3Alで
表される化合物が好ましく、特にRがイソアルキル基で
ある化合物が好ましい。
【0056】本発明で用いられるオレフィン重合用触媒
は、成分(A)、成分(B-1)(または成分(B-2))および
所望により成分(C)を不活性炭化水素溶媒中またはオ
レフィン溶媒中で混合することにより調製することがで
きる。
【0057】オレフィン重合用触媒の調製に用いられる
不活性炭化水素溶媒として具体的には、プロパン、ブタ
ン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカ
ン、ドデカン、灯油などの脂肪族炭化水素;シクロペン
タン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタンなどの脂
環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素;エチレンクロリド、クロルベンゼン、ジ
クロロメタンなどのハロゲン化炭化水素あるいはこれら
の混合物などを挙げることができる。
【0058】オレフィン重合用触媒を調製する際の各成
分の混合順序は任意であるが、成分(B-1)(または成分
(B-2))と成分(A)とを混合するか、成分(B-1)と成分
(C)とを混合し、次いで成分(A)を混合するか、成
分(A)と成分(B-1)(または成分(B-2))とを混合し、
次いで成分(C)を混合するか、あるいは、成分(A)
と成分(C)とを混合し、次いで成分成分(B-1)(また
は成分(B-2))を混合することが好ましい。
【0059】上記各成分を混合するに際して、成分(B-
1)中のアルミニウムと、成分(A)中の遷移金属との原
子比(Al/遷移金属)は、通常10〜10000、好
ましくは20〜5000であり、成分(A)の濃度は、
約10-8〜10-1モル/リットル、好ましくは10-7
5×10-2モル/リットルの範囲である。
【0060】成分(B-2)を用いる場合、成分(A)と成
分(B-2)とのモル比(成分(A)/成分(B-2))は、通常
0.01〜10、好ましくは0.1〜5の範囲であり、成
分(A)の濃度は、約10-8〜10-1モル/リットル、
好ましくは10-7〜5×10 -2モル/リットルの範囲で
ある。
【0061】成分(C)を用いる場合は、成分(C)中
のアルミニウム原子(AlC)と成分(B-1)中のアルミニ
ウム原子(AlB-1)との原子比(AlC/AlB-1
は、通常0.02〜20、好ましくは0.2〜10の範囲
である。
【0062】上記各触媒成分は、重合器中で混合しても
よいし、予め混合したものを重合器に添加してもよい。
予め混合する際の混合温度は、通常−50〜150℃、
好ましくは−20〜120℃であり、接触時間は1〜1
000分間、好ましくは5〜600分間である。また、
混合接触時には混合温度を変化させてもよい。
【0063】本発明で用いられるオレフィン重合用触媒
は、無機あるいは有機の、顆粒状ないしは微粒子状の固
体である微粒子状担体に、上記成分(A)、成分(B)
および成分(C)のうち少なくとも一種の成分が担持さ
れた固体状オレフィン重合用触媒であってもよい。
【0064】このような固体状オレフィン重合用触媒を
用いることにより、有機アルミニウムオキシ化合物の使
用量が低減でき、かつ高い重合活性で分子量の高いポリ
マーが製造でき、しかも粒度の揃った、嵩密度の高いポ
リマーが得られる。
【0065】すなわち、本発明の製造方法によれば、嵩
密度が0.35g/cm3以上のポリマーも得ることが
できる。
【0066】無機担体としては多孔質酸化物が好まし
く、たとえばSiO2、Al23 などを例示することが
できる。有機化合物の顆粒状ないしは微粒子状固体とし
ては、エチレン、プロピレン、1-ブテンなどのα-オレ
フィン、もしくはスチレンを主成分として生成される重
合体または共重合体を例示することができる。
【0067】このようなオレフィン重合用触媒は、上記
微粒子状担体、成分(A)、成分(B-1)(または成分(B-
2))、および所望により水とを不活性炭化水素溶媒中ま
たはオレフィン溶媒中で混合接触させることにより調製
することができる。また各成分を混合接触させるに際し
て、さらに成分(C)を添加することもできる。
【0068】この際の混合順序は任意に選ばれるが、好
ましくは微粒子状担体と成分(B-1)(または成分(B-2))
とを混合接触させ、次いで成分(A)を混合接触させ、
さらに所望により水を混合接触させるか、成分(B-1)
(または成分(B-2))と成分(A)との混合物と、微粒
子状担体とを混合接触させ、次いで所望により水を混合
接触させるか、あるいは、微粒子状担体と成分(B-1)
(または成分(B-2))と水とを混合接触させ、次いで成
分(A)を混合接触させることが選ばれる。
【0069】上記各成分を混合するに際して、成分
(A)は、該成分(A)に由来する遷移金属原子に換算
して微粒子状担体1gあたり、通常10-6〜5×10-3
モル、好ましくは3×10-6〜10-3モルの量で用いら
れ、成分(A)の濃度は、該成分(A)に由来する遷移
金属原子に換算して約5×10-6〜2×10-2モル/リ
ットル(溶媒)、好ましくは10-5〜10-2モル/リッ
トル(溶媒)の範囲である。成分(B-1)中のアルミニウ
ムと、成分(A)中の遷移金属との原子比(Al/遷移
金属)は、通常10〜3000、好ましくは20〜20
00である。成分(B-2)を用いる場合、成分(A)と成
分(B-2)とのモル比(成分(A)/成分(B-2))は、通常
0.01〜10、好ましくは0.1〜5の範囲である。
【0070】また、触媒成分として水を用いる場合に
は、成分(B-1)中のアルミニウム原子(AlB-1)と水
(H2O)とのモル比(AlB-1/H2O)は0.5〜5
0、好ましくは1〜40の範囲である。
【0071】上記各成分を混合する際の混合温度は、通
常−50〜150℃、好ましくは−20〜120℃であ
り、接触時間は1〜1000分間、好ましくは5〜60
0分間である。また、混合接触時には混合温度を変化さ
せてもよい。
【0072】また、本発明で用いられるオレフィン重合
触媒は、上記の微粒子状担体、成分(A)、成分
(B)、予備重合により生成するオレフィン重合体およ
び、所望により成分(C)から形成されるオレフィン重
合触媒であってもよい。
【0073】予備重合に用いられるオレフィンとして
は、プロピレン、エチレン、1-ブテンなどのオレフィン
が用いられるが、これらと他のオレフィンとの混合物で
あってもよい。
【0074】なお、本発明に係るオレフィン重合用触媒
は、上記のような各成分以外にもオレフィン重合に有用
な他の成分、たとえば、触媒成分としての水なども含む
ことができる。
【0075】本発明のプロピレン系共重合体は、上記の
オレフィン重合用触媒の存在下にプロピレンとエチレン
との共重合を行うことによって製造することができる。
共重合は懸濁重合、溶液重合などの液相重合法あるいは
気相重合法いずれにおいても実施できる。
【0076】液相重合法では上述した触媒調製の際に用
いた不活性炭化水素溶媒と同じものを用いることがで
き、プロピレンおよび/またはエチレンを溶媒として用
いることもできる。
【0077】プロピレンとエチレンとの共重合温度は、
懸濁重合法を実施する際には、通常−50〜100℃、
好ましくは0〜90℃の範囲であることが望ましく、溶
液重合法を実施する際には、通常0〜250℃、好まし
くは20〜200℃の範囲であることが望ましい。ま
た、気相重合法を実施する際には、共重合温度は通常0
〜120℃、好ましくは20〜100℃の範囲であるこ
とが望ましい。共重合圧力は、通常、常圧〜100kg
/cm2、好ましくは常圧〜50kg/cm2の条件下で
あり、共重合反応は、回分式、半連続式、連続式のいず
れの方法においても行うことができる。さらに共重合を
反応条件の異なる2段以上に分けて行うことも可能であ
る。
【0078】得られるプロピレン系共重合体の分子量
は、共重合系に水素を存在させるか、あるいは共重合温
度、共重合圧力を変化させることによって調節すること
ができる。
【0079】
【発明の効果】本発明のプロピレン系共重合体は、トリ
アドタクティシティーが高い。このようなプロピレン系
共重合体は、透明性、剛性、表面硬度、耐熱性、ヒート
シール性、耐ブロッキング性、耐ブリードアウト性、耐
衝撃強度に優れており、フィルム、シート、容器、延伸
糸、不織布などに好適に使用できる。
【0080】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0081】なおヒートシール開始温度および熱処理後
のヒートシール開始温度は、下記のようにして測定し
た。ヒートシール開始温度 得られたポリマーを用いて、Tダイを取り付けた30m
mφの一軸押出機により幅30cm、厚さ50μmのフ
ィルムを形成した。
【0082】成形条件は、樹脂温度:210℃(押出機
ダイス部)、引き取り速度:3m/粉、冷却ロール:2
5℃とした。得られたフィルムを2枚重ね合わせ、幅5
mmのシールバーを用い2kg/cm2の圧力で1秒
間、種々の異なる温度でヒートシールした後、放冷し
た。この試料から幅15mmの試験片を切り取り、23
℃の温度下でヒートシール部を剥離速度200mm/
分、剥離角度180℃の条件で剥離した際の剥離抵抗力
が300g/25mmになるシールバーの温度をヒート
シール開始温度(℃)とした。
【0083】熱処理後のヒートシール開始温度 上記と同様の条件でヒートシールした2枚のフィルムを
50℃で、7日間熱処理した後に、上記と同様にして剥
離抵抗力を測定し、剥離抵抗力が300g/25mmに
なるヒートシーラーの温度を熱処理後のヒートシール開
始温度とした。
【0084】
【実施例1】充分に窒素置換した2リットルのオートク
レーブに、ヘキサンを750ml仕込み、プロピレン/
エチレン混合ガス(エチレン:2.9モル%)雰囲気下
におき、25℃で20分間攪拌した。反応系にトリイソ
ブチルアルミニウム0.25ミリモル、メチルアルミノ
キサン0.5ミリモル、rac-ジフェニルシリルビス{1-
(2,7-ジメチル-4-イソプロピルインデニル)}ジルコ
ニウムジクロリドをZr原子に換算して0.0015ミ
リモル加え、50℃に昇温し全圧を2kg/cm2-Gに
保ちながら1時間重合を行った。重合後、脱気して大量
のメタノール中でポリマーを回収し、80℃で10時間
減圧乾燥した。
【0085】得られたポリマーは26.9gであり、重
合活性は17.9kgポリマー/ミリモルZr、極限粘
度[η]=2.2dl/g、エチレン含量=3.0モル
%、頭−尾結合からなるプロピレン単位連鎖部のトリア
ドタクティシティー=97.3%、プロピレンモノマー
の2,1-挿入に基づく位置不規則単位の割合は0.9%、
プロピレンモノマーの1,3-挿入に基づく位置不規則単位
の割合は0.04%であった。また、得られたポリマー
から成形されたフィルムのヒートシール開始温度は11
8℃であり、熱処理後のヒートシール開始温度は120
℃であった。
【0086】
【実施例2】充分に窒素置換した2リットルのオートク
レーブに、ヘキサンを900ml仕込み、トリイソブチ
ルアルミニウムを1ミリモル加え、70℃に昇温した
後、エチレンをフィードして1.5kg/cm2に加圧
し、プロピレンをフィードして全圧を8kg/cm2-G
にし、メチルアルミノキサン0.3ミリモル、rac-ジメ
チルシリルビス{1-(2,7-ジメチル-4-イソプロピルイ
ンデニル)}ジルコニウムジクロリドをZr原子に換算
して0.001ミリモル加え、プロピレンを連続的にフ
ィードして全圧を8kg/cm2-Gに保ちながら20分
間重合を行った。重合後、脱気して大量のメタノール中
でポリマーを回収し、110℃で10時間減圧乾燥し
た。
【0087】得られたポリマーは21.2gであり、重
合活性は21kgポリマー/ミリモルZr、極限粘度
[η]=1.5dl/g、エチレン含量=4.7モル%、
頭−尾結合からなるプロピレン連鎖部のトリアドタクテ
ィシティー=96.9%、プロピレンモノマーの2,1-挿
入に基づく位置不規則単位の割合は1.1%、プロピレ
ンモノマーの1,3-挿入に基づく位置不規則単位の割合は
0.04%以下であった。また、得られたポリマーから
成形されたフィルムのヒートシール開始温度は107℃
であり、熱処理後のヒートシール開始温度は111℃で
あった。
【0088】
【実施例3】 [固体触媒成分(a)の調製]充分に窒素置換した50
0mlの反応器に200℃で4時間乾燥したシリカ(富
士デヴィソン社製F−948)25g、トルエン310
mlを仕込み、攪拌しながら系を0℃とした。ここへ有
機アルミニウムオキシ化合物(シェリング社製メチルア
ルミノキサンをトルエンで希釈したもの)をアルミニウ
ム原子に換算して190ミリモルをトルエンで希釈した
もの)をアルミニウム原子に換算して190ミリモルを
窒素雰囲気下60分かけて滴下した。次いでこの温度で
30分間、90℃で4時間反応させた。反応系を放冷
し、60℃になった時点で上澄み溶液をデカンテーショ
ンにより取り除き、続いて、室温下トルエン150ml
で3回洗浄した。この結果、シリカ1gに対してアルミ
ニウムを6.8ミリモル有する固体触媒成分(a)を得
た。
【0089】[固体触媒成分(b−1)の調製]充分に
窒素置換した200mlの反応器にn-ヘキサン50ml
を仕込み、上記固体触媒成分(a)をアルミニウム原子
に換算して10.5ミリモル、rac-ジメチルシリルビス
{1-(2,7-ジメチル-4-イソプロピルインデニル)}ジ
ルコニウムジクロリドをZr原子に換算して0.03ミ
リモル加え20分間攪拌した。n-ヘキサン100mlを
加え、続いてトリイソブチルアルミニウムを0.9ミリ
モル加えて10分間攪拌した後、プロピレンガス(2.
2リットル/hr)を4時間、20℃で流通させ、プロ
ピレンの予備重合を行った。上澄み溶液をデカンテーシ
ョンにより取り除き、続いて、デカン150mlで3回
洗浄した。この結果、固体触媒1g当たりジルコニウム
が0.011ミリモル、アルミニウムが4.48ミリモ
ル担持された固体触媒成分(b−1)を得た。
【0090】[重合]充分に窒素置換した2リットルの
ステンレス製オートクレーブに、精製したn-ヘキサン7
50mlを入れ、プロピレンとエチレンとの混合ガス
(エチレン;3.6モル%)雰囲気下、25℃で20分
間攪拌した。反応系にトリイソブチルアルミニウムを
1.0ミリモル、固体触媒成分(b−1)をジルコニウ
ム原子に換算して0.002ミリモル加え、50℃に昇
温し全圧を2kg/cm2 -Gとして1時間重合を行っ
た。重合後、濾過により溶媒を取り除き、ヘキサンで洗
浄した後、80℃で10時間乾燥した。
【0091】得られたポリマー(パウダー)は75gで
あり、溶媒中に溶け出したポリマー(SP)は1.9g
(2.5重量%)であり、重合活性は38.5kgポリ
マー/ミリモルZr、パウダーのMFRは6.0g/10
分であり、Mw/Mnは2.6であり、エチレン含量は
2.9モル%であり、融点は126℃であり、嵩密度は
0.44g/cm3 であった。
【0092】
【実施例4】充分に窒素置換した2リットルのオートク
レーブに、プロピレン400g、エチレン5リットルを
仕込み、50℃に昇温してトリイソブチルアルミニウム
を2.0ミリモル、固体触媒成分(b−1)をジルコニ
ウム原子に換算して0.002ミリモル加え、60℃で
1時間重合を行った。
【0093】得られたポリマーは138gであり、重合
活性は69.0kgポリマー/ミリモルZr、MFRは
4.8g/10分であり、融点は132℃であり、嵩密度
は0.42g/cm3 であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊牟田 淳 一 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 木 曽 佳 久 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 橋 本 幹 夫 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)プロピレン単位を95〜99.5モ
    ル%、エチレン単位を0.5〜5モル%含んでなり、
    (b)頭−尾結合からなるプロピレン単位連鎖部の、13
    C-NMRで測定したトリアドタクティシティーが90.
    0%以上であり、(c)13C-NMRで測定した、全プ
    ロピレン挿入中のプロピレンモノマーの2,1-挿入に基づ
    く位置不規則単位の割合が0.5%以上、かつ、プロピ
    レンモノマーの1,3-挿入に基づく位置不規則単位の割合
    が0.05%以下であり、(d)135℃、デカリン中
    で測定した極限粘度が0.1〜12dl/gの範囲にあ
    ることを特徴とするプロピレン系共重合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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