JPH071484A - 不織布成形品に中空の補強リブを設ける一体成形法 - Google Patents
不織布成形品に中空の補強リブを設ける一体成形法Info
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- JPH071484A JPH071484A JP4214457A JP21445792A JPH071484A JP H071484 A JPH071484 A JP H071484A JP 4214457 A JP4214457 A JP 4214457A JP 21445792 A JP21445792 A JP 21445792A JP H071484 A JPH071484 A JP H071484A
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- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】同一構造の中空リブを有する不織布成形品を1
工程で製造する。 【構成】同種類の熱可塑性合成樹脂よりなる不織布基
材、フイルム、薄目の不織布基材、フイルム、不織布の
5層で構成した成形複合材料を加熱し雄雌型にて圧縮成
形し、その際、型締め直前に中央の不織布層に圧搾空気
を注入することにより、型間隙の狭い部分はそのまま密
度の高い構造体となり、型間隙の広い部分は中央が空洞
に近い状態になり、その両表面は不織布が型面にフイル
ムを介して圧空により圧縮成形され、剛性の高いモノコ
ック状の補強リブを成形する。
工程で製造する。 【構成】同種類の熱可塑性合成樹脂よりなる不織布基
材、フイルム、薄目の不織布基材、フイルム、不織布の
5層で構成した成形複合材料を加熱し雄雌型にて圧縮成
形し、その際、型締め直前に中央の不織布層に圧搾空気
を注入することにより、型間隙の狭い部分はそのまま密
度の高い構造体となり、型間隙の広い部分は中央が空洞
に近い状態になり、その両表面は不織布が型面にフイル
ムを介して圧空により圧縮成形され、剛性の高いモノコ
ック状の補強リブを成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】熱可塑性合成樹脂繊維を主体とす
る不織布の熱プレス成形品の一部を中空として剛性の高
い構造体を一工程で製造する。
る不織布の熱プレス成形品の一部を中空として剛性の高
い構造体を一工程で製造する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性合成樹脂繊維、例えばPP繊維
を主体にした不織布を加熱し、雄雌型で加圧し厚さが5
分の1程度まで圧縮成形すると一部溶融した繊維が部分
的に融着し密度も高くなり或程度剛性の高い成形品を製
造することができる。成形温度の調節、融点の異なる繊
維の配合により通常の合成樹脂成形品と異なるソフトな
布地感触の成形品ができる。
を主体にした不織布を加熱し、雄雌型で加圧し厚さが5
分の1程度まで圧縮成形すると一部溶融した繊維が部分
的に融着し密度も高くなり或程度剛性の高い成形品を製
造することができる。成形温度の調節、融点の異なる繊
維の配合により通常の合成樹脂成形品と異なるソフトな
布地感触の成形品ができる。
【0003】この成形品の剛性を更に高めるため一部に
補強リブを設けたい場合、従来の成形法によると図1に
示す如く、不織布基材(1)を2枚重ねて加熱し、成形
上型−I(2)成形下型−II(3)で圧縮成形すると、
図2に示す形状の成形品−I(4)が出来る。
補強リブを設けたい場合、従来の成形法によると図1に
示す如く、不織布基材(1)を2枚重ねて加熱し、成形
上型−I(2)成形下型−II(3)で圧縮成形すると、
図2に示す形状の成形品−I(4)が出来る。
【0004】しかしこの成形品−Iの充分に圧縮された
(5)の部分は剛性が高くなっているが、リブ(6)の
部分はさほど圧縮されていないので基材に比較して大し
て剛性が上がらず補強の役をなさない。従って、現状の
技術で目的を達成するには図3に示す成形上型−I
(2)と成形下型−III (7)とにより加熱した不織布
基材(1)を成形し、成形品−II(8)を作る。然る後
図5に示すように成形品−II(8)を2枚接着し中空リ
ブ(9)をもつ成形品−III (10)を作る。
(5)の部分は剛性が高くなっているが、リブ(6)の
部分はさほど圧縮されていないので基材に比較して大し
て剛性が上がらず補強の役をなさない。従って、現状の
技術で目的を達成するには図3に示す成形上型−I
(2)と成形下型−III (7)とにより加熱した不織布
基材(1)を成形し、成形品−II(8)を作る。然る後
図5に示すように成形品−II(8)を2枚接着し中空リ
ブ(9)をもつ成形品−III (10)を作る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術で軽量で剛性
のある不織布の成形品−III (8)を製造するには2回
の成形と接着の3工程を要するが、本発明は同一構造の
中空リブを有する成形品を1工程で製造する。
のある不織布の成形品−III (8)を製造するには2回
の成形と接着の3工程を要するが、本発明は同一構造の
中空リブを有する成形品を1工程で製造する。
【0006】
【課題を解決するための手段】その手段を説明すると、 (イ)図6の如く成形複合材料(11)を、同種類の熱可
塑性合成樹脂よりなる不織布基材(12)、フイルム(1
3)、薄目の不織布基材(14)、フイルム(15)、不織
布(16) の5層で構成する。 (ロ)図7の如く成形複合材料(12) を加熱して成形上
型−I(2)と成形下型−II(3)で加圧圧縮する。 (ハ)加圧工程の後半で不織布基材(14)に挿入した圧
空送入管(17)より圧搾空気を挿入する。 (ニ)冷却後脱形型する。
塑性合成樹脂よりなる不織布基材(12)、フイルム(1
3)、薄目の不織布基材(14)、フイルム(15)、不織
布(16) の5層で構成する。 (ロ)図7の如く成形複合材料(12) を加熱して成形上
型−I(2)と成形下型−II(3)で加圧圧縮する。 (ハ)加圧工程の後半で不織布基材(14)に挿入した圧
空送入管(17)より圧搾空気を挿入する。 (ニ)冷却後脱形型する。
【0007】
【作用及び効果】次に本発明の作用を図8で説明する。
本発明の構成による成形複合材料(11)を加熱し、成形
上型−I(2)と成形下型−II(3)により加圧圧縮す
ると、型間隙の狭い部分(5)では成形複合材料(11)
は元厚の5分の1程度に圧縮され不織布基材(12)(1
4)(16)の繊維同志が部分的に融着すると同時にフイ
ルム(13)(15)も加圧され繊維と融着する、この部分
は圧縮され密度が高くなっているので、中間層の不織布
基材(14)の中に圧搾空気を送入しても空洞ができる余
地がなく剛性も上がっている。
本発明の構成による成形複合材料(11)を加熱し、成形
上型−I(2)と成形下型−II(3)により加圧圧縮す
ると、型間隙の狭い部分(5)では成形複合材料(11)
は元厚の5分の1程度に圧縮され不織布基材(12)(1
4)(16)の繊維同志が部分的に融着すると同時にフイ
ルム(13)(15)も加圧され繊維と融着する、この部分
は圧縮され密度が高くなっているので、中間層の不織布
基材(14)の中に圧搾空気を送入しても空洞ができる余
地がなく剛性も上がっている。
【0008】型間隙の大きい部分(6)では送入した圧
搾空気は空気の通らないフイルム(13)とフイルム(1
5)の間で膨張し不織布基材(12)(16)は成形型表面
に圧着され、不織布を型に挟んで圧縮成形したと同様の
5分の1程度に圧縮され、剛性が付加される。
搾空気は空気の通らないフイルム(13)とフイルム(1
5)の間で膨張し不織布基材(12)(16)は成形型表面
に圧着され、不織布を型に挟んで圧縮成形したと同様の
5分の1程度に圧縮され、剛性が付加される。
【0009】冷却後脱型すれば、図5で説明した2枚の
成形品を接着して製造した成形品−III (10)と全く同
様の成形品−IV(18)が1工程で出来上がる。この場
合、圧空のはいった空洞(19)の中には不織布基材(1
4)の繊維がほぐれ、または切断された状態で残ってい
るが使用に支障はない。
成形品を接着して製造した成形品−III (10)と全く同
様の成形品−IV(18)が1工程で出来上がる。この場
合、圧空のはいった空洞(19)の中には不織布基材(1
4)の繊維がほぐれ、または切断された状態で残ってい
るが使用に支障はない。
【0010】
【実施例】成形複合材料(11)の構成を具体的に説明す
ると、図6の両表面の不織布基材(12)(16)はポリプ
ロピレン樹脂繊維70%とPET樹脂30%よりなる目付け
1.2 kg/m2 の不織布。フイルム(13)(15)は厚み0.
2 mmのポリプロピレン樹脂製である。
ると、図6の両表面の不織布基材(12)(16)はポリプ
ロピレン樹脂繊維70%とPET樹脂30%よりなる目付け
1.2 kg/m2 の不織布。フイルム(13)(15)は厚み0.
2 mmのポリプロピレン樹脂製である。
【0011】この成形複合材料(11)を150 ℃に均一に
加熱し、成形上型−I(2)と成形下型−II(3)に挟
み6kg/cm2 で加圧する。
加熱し、成形上型−I(2)と成形下型−II(3)に挟
み6kg/cm2 で加圧する。
【0012】型が閉じる寸前に圧空送入管(17)より4
kg/cm2 の圧搾空気を送入する。図8で示す型締め後の
型間隙(5)及び(6)は5mm・20mmである。
kg/cm2 の圧搾空気を送入する。図8で示す型締め後の
型間隙(5)及び(6)は5mm・20mmである。
【0013】従って、(5)の部分は空洞が出来ず、密
度が高く互いに融着し剛性が出る。(6)の部分は型締
めが完了しても十分の空間があるので中央部分に圧空が
入りフイルムは4kg/cm2 圧力で不織布基材(12)(1
6)を型表面に押し付け圧縮し、この部分も型で圧縮成
形したと同じ状態の剛性のある外殻となる。
度が高く互いに融着し剛性が出る。(6)の部分は型締
めが完了しても十分の空間があるので中央部分に圧空が
入りフイルムは4kg/cm2 圧力で不織布基材(12)(1
6)を型表面に押し付け圧縮し、この部分も型で圧縮成
形したと同じ状態の剛性のある外殻となる。
【0014】さらに外観が重視される場合は不織布基材
(12)の上に伸縮性のある布地を置いて成形することも
できる。
(12)の上に伸縮性のある布地を置いて成形することも
できる。
第1図は従来法の不織布の成形構想図 第2図は第1図で出来た成形品の断面 第3図は従来法で目的物を作る部品の成形構想図 第4図は第3図で出来た成形品断面 第5図は従来法で作った目的物断面 第6図は本特許の合成複合材料の構成図 第7図は本特許の成形構想図 第8図は本特許の成形完了時の成形品断面図 (1)不織布基材 (2)成形上型−Iの断面 (3)成形下型−IIの断面 (4)成形品−Iの断面 (5)型間隙狭い部分 (6)型間隙広い部分 (7)成形下型−IIIの断面 (8)成形品−IIの断面 (9)中空部リブ部 (10)成形品−IIIの断面 (11)成形複合材料 (12)不織布基材 (13)フィルム (14)不織布基材 (15)フィルム (16)不織布基材 (17)圧空送入管 (18)成形品−IVの断面 (19)リブ空洞部
Claims (1)
- 【請求項1】熱可塑性合成樹脂繊維を主体とした熱プレ
ス成形用の不織布成形材料を、不織布基材、熱可塑性合
成樹脂フィルム、不織布基材、熱可塑性合成樹脂フィル
ム、不織布基材の5層に構成し、加熱し雄雌型にて圧縮
成形する際、中央の不織布層に圧搾空気を注入し型間隙
の狭い部分はそのまま密度の高い構造体となり、型間隙
の広い部分は中央が空洞に近い状態になり、その両表面
は不織布が型面にフイルムを介して圧空により圧縮成形
され、剛性の高いモノコック状の補強リブを成形する方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214457A JP2875928B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 不織布成形品に中空の補強リブを設ける一体成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214457A JP2875928B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 不織布成形品に中空の補強リブを設ける一体成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071484A true JPH071484A (ja) | 1995-01-06 |
JP2875928B2 JP2875928B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=16656069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4214457A Expired - Fee Related JP2875928B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 不織布成形品に中空の補強リブを設ける一体成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2875928B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9997674B2 (en) | 2012-03-30 | 2018-06-12 | Lumileds Llc | Optical cavity including a light emitting device and wavelength converting material |
WO2019108127A1 (en) * | 2017-11-29 | 2019-06-06 | ST Engineering Aerospace Ltd. | Method of manufacturing a composite sandwich structure |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP4214457A patent/JP2875928B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9997674B2 (en) | 2012-03-30 | 2018-06-12 | Lumileds Llc | Optical cavity including a light emitting device and wavelength converting material |
US10833227B2 (en) | 2012-03-30 | 2020-11-10 | Lumileds Llc | Optical cavity including a light emitting device and wavelength converting material |
WO2019108127A1 (en) * | 2017-11-29 | 2019-06-06 | ST Engineering Aerospace Ltd. | Method of manufacturing a composite sandwich structure |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2875928B2 (ja) | 1999-03-31 |
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