JP2875928B2 - 不織布成形品に中空の補強リブを設ける一体成形方法 - Google Patents

不織布成形品に中空の補強リブを設ける一体成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性合成樹脂繊維を
主体とする不織布の熱成形品の任意の部分に中空の補強
リブを設け剛性の高い構造体を成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性合成樹脂繊維、例えばPP繊維
を主体にした不織布を加熱し、雄雌型で加圧し厚さが5
分の1程度まで圧縮成形すると一部溶融した繊維が部分
的に溶着し密度高くなり、或る程度の剛性を有する
形品を製造することができる。成形温度の調節融点の
異なる繊維の配合により通常の合成樹脂成形品と異なる
表面がソフトな布地感触の成形品となる
【0003】この成形品の剛性を更に高めるため一部
に補強リブを設けたい場合、従来の成形法によると図1
に示す如く、不織布基材(1)を2枚重ねて加熱し、
形上型−I(2)、成形下型−II(3)で圧縮成形する
と、図2に示す形状、即ち型間隙の狭い部分は十分に圧
縮された密度の高い構造となり、型間隙の広い部分には
それほど圧縮されない密度の低いリブ(6)が形成され
た形状の成形品−I(4)が出来る。
【0004】しかしこの成形品−I(4)の充分に圧縮
された部分(5)は剛性が高くなっているが、リブ
(6)の部分はさほど圧縮されないので剛性が上がらず
補強の役をなさない。従って、現状の技術で補強の目的
を達成するには、加熱した不織布基材(1)を図3に示
す成形上型−I(2)と成形下型−III (7)により圧
縮成形し、全体が十分に圧縮された状態で、一部に突出
部が形成された成形品−II(8)を作る。然る後、この
成形品−II(8)2枚を図5に示すように接着し、中空
の補強リブ(9)をもつ剛性の高い製品成形品−III
(10)を作る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来技
により中空の補強リブを有する軽量で剛性のある不織
布の成形品を製造するには2回の成形と接着の3工程を
要するため、生産性が悪く、製造コストも高い。 本発明
は従来技術が有する上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは中空の補強リブを有する軽
量で剛性のある不織布成形品を1工程で、安価に製造す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の不織布成形品に中空の補強リブを設ける一
体成形法では、 (イ).成形用の複合材料(11)を、図6に示す如く同
一種類熱融着可能な熱可塑性合成樹脂よりなる不織布
基材(12)、フイルム(13)、薄目の不織布基材(1
4)、フイルム(15)、不織布(16)の5層で構成す
る。 (ロ).成形用複合材料(11)を加熱して、図7に示す
ように型締め状態で任意の部分に型間隙の広い部分を有
する成形上型−I(2)と成形下型−II(3)で加圧圧
縮する。 (ハ).成形用複合材料を(11)を圧縮し、型締め完
了とほぼ同時に、予め不織布基材(14)に挿入しておい
た圧空送入管(17)より圧搾空気を送入する。 (ニ).成形品を冷却後、圧搾空気を止め、圧空送入管
(17)を抜き、型を開き脱型する。
【0007】
【作用】 以上のように構成した本発明の不織布成形品に
中空の補強リブを設ける一体成形法にあっては、 成形
複合材料(11)を加熱し、成形上型−I(2)と成形下
型−II(3)により圧縮成形する このとき型間隙の狭
い部分(5)では成形複合材料(11)は元厚の5分の
1程度に圧縮され不織布基材(12)(14)(16)の繊維
同士が部分的に融着すると同時にフイルム(13)(15)
にも融着し剛性が上昇する。この部分(5)の中間層の
不織布基材(14)も圧縮され密度が高くなっているので
圧搾空気を送入しても空気は流入せず、空洞はできな
い。
【0008】一方、型間隙の広い部分(6)では圧縮さ
れていない中間層の不織布基材(14)に流入した圧搾
空気は空気の通らないフイルム(13)とフイルム(15)
の間を膨張させ、不織布基材(12)(16)成形型表面
に圧着する。 これにより、不織布基材(12)(16)は5
分の1程度に圧縮されて密度を上げ、不織布を型に挟ん
で圧縮成形したと同様の剛性が付加される。
【0009】冷却後脱型すれば、図5で説明した2枚
の成形品を接着して製造した成形品−III (10)と全く
同様の成形品−IV(18)が1工程で出来上がる。この場
合、圧空の入った空洞(19)の中には不織布基材(14)
の繊維がほぐれ、または切断された状態で残っているが
使用に支障はない。
【0010】
【実施例】成形複合材料(11)の構成を図6で具体的
に説明すると、両表面の不織布基材(12)(16)は熱可
塑性樹脂ポリプロピレン繊維70%とPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)樹脂30%よりなる目付け1.2 kg/m
2 の不織布。中央の不織布基材(14)はポリプロピレン
繊維100 %、目付0.6Kg /m 2 の不織布。フイルム(1
3)(15)は厚み0.2 mmのポリプロピレン樹脂製であ
る。
【0011】この成形用複合材料(11)を150℃に均一に
加熱する。これを成形上型−I(2)と成形下型−II(3)に
挟み6Kg/cm 2 で加圧する。型締め後の成形型の間隙は
狭い部分(5)が5mm、広い部分(空洞を設けたい部分)(6)
が20mmである。
【0012】型締め完了とほぼ同時に圧空送入管(17)よ
中央の不織布基材(14)内に4Kg/cm2の圧搾空気を挿
入する。型(2)(3)に挟まれた成形用複合材料(11)は型
の間隙が狭い部分(5)では型(2)(3)により5分の1程度
に圧縮され、繊維、フィルムは部分的に互いに融着し、
密度が上がり剛性がでる。この部分には空気は流入しな
い。一方、型間隙の広い部分(6)は型締めが完了しても
十分な間隙があり、中央部分の不織布基材(14)も圧縮さ
れていないので圧空が流入し、フィルム(13)(15)を介し
て4Kg/cm2の圧力で不織布基材(12)(16)を型表面に押し
付ける。従って該部では不織布基材(12)(16)は圧縮され
て、型間隙が狭い部分(5)において型で圧縮成形された
状態とほぼ同じ状態になる。また、型間隙の広い部分
(6)相互を結ぶ部分においては、型間隙の広い部分(6)と
同様に、型締めが完了しても型間に余裕があり、中央部
分の不織布基材(14)の圧縮も緩いため圧空の流入が可能
である。そのため、当該部分でも流入する圧空の圧力に
よりフィルム(13)(15)を介して表面の不織布基材(12)(1
6)が型表面に押し付けるられて圧縮され、不織布基材の
密度が上がり、型間隙が狭い部分(5)において型で圧縮
成形された状態とほぼ同じ状態になる。 尚、圧空送入管
(17)が装着される部位では、型締めにより、当該部位に
圧力が集中し、しかも、このとき成形用複合部材の不織
布基材(12)(14)(16)は加熱により半ば溶融状態にあるた
め、型(2)(3)による加圧によって圧空送入管(17)周りに
おいてその上側及び下側の不織布基材(12)(14)(16)が、
圧空送入管(17)の左右側に流動して逃げるような状態に
なる。従って、圧空送入管(17)装着部位において圧空送
入管の上下部位にある不織布(12)(14)(16)は更に圧縮さ
れ、その厚さは、圧空送入管の左右両側のそれに比べて
更に密度を増して薄くなり、型は完全に閉鎖される。そ
のため、圧空送入管(17)が装着される部位でも、成形用
複合材料(11)は上下の型により5分の1程度に圧縮される
と共に繊維、フィルムが部分的に互いに融着し、密度が
上がり所期の剛性が得られる。
【0013】型を開き脱型すれば、成形品は剛性のある
外殻に囲まれた中空リブにより補強された構造体にな
る。 さらに外観が重視される場合は不織布基材(12)の
上に伸縮性のある布地を置いて成形することもできる。
【0014】
【発明の効果】 本発明は以上のように構成したので下記
するような効果を奏する。 不織布の成形品はかなり肉厚
にしても剛性が不足で、単独で構造材として使用するこ
とができなかったが、本発明の方法で成形すれば、軽量
で剛性の高い成形品ができる。 従来の方法で中空の補強
リブのある成形品を作るには、成形に2工程と、接着1
工程の工数がかかるが、本発明の方法によれば、 僅かな
材料費の増加で1工程 の成形で完成するので、大幅なコ
ストの節減となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】不織布成形品に中空の補強リブを設ける方法の
従来例を示す説明図で、成形材料を成形型で成形する前
の状態を示す。
【図2】同従来例を示す説明図で、成形後型を開いて成
形品を脱型した状態を示す。
【図3】別の従来例を示す説明図で、目的の不織布成形
品を作るための部品を成形する状態を示し、成形材料を
成形型で成形する前の状態を示している。
【図4】同従来例を示す説明図で、部品を成形し、脱型
した状態を示す。
【図5】同従来例の方法により得られた中空の補強リブ
を有する不織布成形品の断面図。
【図6】本発明の不織布成形品に中空の補強リブを設け
る一体成形方法における成形用複合材料の構成を示す説
明図。
【図7】成形構想図で、成形用複合材料を成形型で挟み
型締めする前の状態を示す。
【図8】型締めし、圧搾空気を送入した状態を示す断面
図。
【符号の説明】
(1)不織布基材 (2)成形上型−I (3)成形下型−II (4)成形品−I (5)型間隙狭い部分 (6)型間隙広い部分 (7)成形下型−III (8)成形品−II (9)中空リブ部 (10)成形品−III (11)成形複合材料 (12)不織布基材 (13)フィルム (14)不織布基材 (15)フィルム (16)不織布基材 (17)圧空挿入管 (18)成形品−IV (19)リブ空洞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成樹脂を主体とした熱プレス成
    形用の不織布成形材料を、不織布基材、熱可塑性合成樹
    脂フィルム、不織布基材、熱可塑性合成樹脂フィルム、
    不織布基材の5層からなる複合材料に構成し、これを加
    熱して、予め補強リブを設けたい部分の型間隙を広く作
    成した上下型に挟んで圧縮成形し、その際、中央の不織
    布層に圧搾空気を注入することにより、型間隙の狭い部
    分では成形用材料をそのまま密度の高い構造体に成形
    し、型間隙の広い部分では注入された圧空により中央を
    空洞状にして両表面の不織布をフィルムを介して型面に
    圧縮成形して、剛性の高いモノコック状の補強リブを成
    形することを特徴とする不織布成形品の任意の部分に中
    空の補強リブを設ける一体成形方法。
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