JPH11129295A - 樹脂成形品 - Google Patents
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- JPH11129295A JPH11129295A JP29883597A JP29883597A JPH11129295A JP H11129295 A JPH11129295 A JP H11129295A JP 29883597 A JP29883597 A JP 29883597A JP 29883597 A JP29883597 A JP 29883597A JP H11129295 A JPH11129295 A JP H11129295A
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- resin molded
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/1418—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アンダーカット部を成形するために使用され
るスライド型を具備する金型装置を用いて、アンダーカ
ット部保有の成形品を射出成形又は射出プレス成形する
成形品の表面に割り線を生じさせることがない樹脂成形
品を得ること。 【解決手段】 アンダーカット部具有の樹脂成形品２７
であって、該樹脂成形品２７の表面は、上記キャビティ
型１１の型面１２と、スライド型１５の型面１４に跨っ
て敷設される一枚の弾性シート１９により賦形されてい
る。
るスライド型を具備する金型装置を用いて、アンダーカ
ット部保有の成形品を射出成形又は射出プレス成形する
成形品の表面に割り線を生じさせることがない樹脂成形
品を得ること。 【解決手段】 アンダーカット部具有の樹脂成形品２７
であって、該樹脂成形品２７の表面は、上記キャビティ
型１１の型面１２と、スライド型１５の型面１４に跨っ
て敷設される一枚の弾性シート１９により賦形されてい
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、外形にアンダーカ
ット部を有する樹脂成形品であって、特に樹脂成形品の
アンダーカット部を成形するために用いられるスライド
型（分割型）とキャビティ型との境界により樹脂成形品
の表面に形成される型割り線の発生を解消することがで
きる樹脂成形品に関するものである。
ット部を有する樹脂成形品であって、特に樹脂成形品の
アンダーカット部を成形するために用いられるスライド
型（分割型）とキャビティ型との境界により樹脂成形品
の表面に形成される型割り線の発生を解消することがで
きる樹脂成形品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】成形金型を用いてアンダーカット部を有
する形状の樹脂成形品、例えば車両用のインストルメン
トパネル等を成形するには、成形後の製品の型抜き（離
型）が問題となる。そこで上記アンダーカット部を有す
る形状の樹脂成形品を金型成形するために使用される一
般的な金型にあっては、例えば図４で示す如き構成とな
っている。
する形状の樹脂成形品、例えば車両用のインストルメン
トパネル等を成形するには、成形後の製品の型抜き（離
型）が問題となる。そこで上記アンダーカット部を有す
る形状の樹脂成形品を金型成形するために使用される一
般的な金型にあっては、例えば図４で示す如き構成とな
っている。
【０００３】つまり図４は、例えば車両用のインストル
メントパネルを射出プレス成形すべき金型装置を示すも
のであって、１はそのキャビティ型、２はコア型であ
り、そのコア型２には、不図示の樹脂射出ユニットより
供給される樹脂３を金型内に射出せしめるためのゲート
バルブ４が設けられており、また上記キャビティ型１に
おけるアンダーカット形成面に該当してスライド型５が
設けられている。
メントパネルを射出プレス成形すべき金型装置を示すも
のであって、１はそのキャビティ型、２はコア型であ
り、そのコア型２には、不図示の樹脂射出ユニットより
供給される樹脂３を金型内に射出せしめるためのゲート
バルブ４が設けられており、また上記キャビティ型１に
おけるアンダーカット形成面に該当してスライド型５が
設けられている。
【０００４】そして上記の金型装置を用いてインストル
メントパネルを射出プレス成形するには、表皮層６と、
発泡層７とをラミネートしてなるシートをクランプ機構
８により挟持させ、さらに開放されているキャビティ型
１のキャビティ面に不図示の吸引機構を駆動させて、ク
ランプされているシートをキャビティ面に吸着させる。
次いで上記キャビティ型１とコア型２とを半ば型閉めし
た状態で芯材を形成すべき所定量の樹脂３を、ゲートバ
ルブ４を介して金型内に射出せしめ、次いでキャビティ
型１とコア型２とが完全に型閉めされるまでプレスして
シートと芯材とが一体となるインストルメントパネルを
プレス成形する。かくして、成形されるインストルメン
トパネル等の成形品９にあっては、アンダーカット部を
有するために、そのインストルメントパネル９の離型時
においては、スライド型５の操作が必要となる。
メントパネルを射出プレス成形するには、表皮層６と、
発泡層７とをラミネートしてなるシートをクランプ機構
８により挟持させ、さらに開放されているキャビティ型
１のキャビティ面に不図示の吸引機構を駆動させて、ク
ランプされているシートをキャビティ面に吸着させる。
次いで上記キャビティ型１とコア型２とを半ば型閉めし
た状態で芯材を形成すべき所定量の樹脂３を、ゲートバ
ルブ４を介して金型内に射出せしめ、次いでキャビティ
型１とコア型２とが完全に型閉めされるまでプレスして
シートと芯材とが一体となるインストルメントパネルを
プレス成形する。かくして、成形されるインストルメン
トパネル等の成形品９にあっては、アンダーカット部を
有するために、そのインストルメントパネル９の離型時
においては、スライド型５の操作が必要となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このように、アンダー
カット部を有する成形品９（インストルメントパネル）
を成形する従来例においては、スライド型５を組付けて
なる金型の使用が必要となり、そしてこのスライド型５
を用いていることで、その成形品９の表面（表皮面）に
あっては、キャビティ型１の型面と、スライド型５の型
面との境界により割り線１０が生じ、このために、成形
品の品質が低下されてしまうことになる。
カット部を有する成形品９（インストルメントパネル）
を成形する従来例においては、スライド型５を組付けて
なる金型の使用が必要となり、そしてこのスライド型５
を用いていることで、その成形品９の表面（表皮面）に
あっては、キャビティ型１の型面と、スライド型５の型
面との境界により割り線１０が生じ、このために、成形
品の品質が低下されてしまうことになる。
【０００６】また上記スライド型を使用する金型装置に
あっては、同一金型で多量の成形品を得ようとすると、
そのスライド型等の摩耗の度合が大きくなり、これが原
因で成形品の表面に形成される上記割り線１０が顕著に
大きくなり、この割り線の除去補修等の二次的作業に手
間がかかるといった問題点が生じる。
あっては、同一金型で多量の成形品を得ようとすると、
そのスライド型等の摩耗の度合が大きくなり、これが原
因で成形品の表面に形成される上記割り線１０が顕著に
大きくなり、この割り線の除去補修等の二次的作業に手
間がかかるといった問題点が生じる。
【０００７】本発明は、かかる問題点に着目してなされ
たもので、アンダーカット部を成形するために使用され
るスライド型を具備する金型装置を用いて、アンダーカ
ット部保有の成形品を射出成形又は射出プレス成形する
成形品の表面に割り線を生じさせることがない樹脂成形
品を得ることを第１の目的とする。
たもので、アンダーカット部を成形するために使用され
るスライド型を具備する金型装置を用いて、アンダーカ
ット部保有の成形品を射出成形又は射出プレス成形する
成形品の表面に割り線を生じさせることがない樹脂成形
品を得ることを第１の目的とする。
【０００８】また本発明では、成形品の表面に、例えば
シボ状の凹凸模様を形成しようとするとき、そのシボ状
凹凸模様に対応するシボ型をキャビティ型の型面に形成
することなく簡易な手段で、シボ状凹凸模様を施すこと
ができるようにして、例えばシボ状の凹凸模様を表面に
形成する成形品の製作経済性を高めることを第２の目的
とする。
シボ状の凹凸模様を形成しようとするとき、そのシボ状
凹凸模様に対応するシボ型をキャビティ型の型面に形成
することなく簡易な手段で、シボ状凹凸模様を施すこと
ができるようにして、例えばシボ状の凹凸模様を表面に
形成する成形品の製作経済性を高めることを第２の目的
とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために、請求項１では、キャビティ型の型面一部にス
ライド型による型面が連接形成されてアンダーカット形
成面を有するキャビティ型と、該キャビティ型に対応す
るコア型とにより成形されるアンダーカット部具有の樹
脂成形品であって、該樹脂成形品の表面は、上記キャビ
ティ型の型面と、スライド型の型面に跨って敷設される
一枚の弾性シートにより賦形されている樹脂成形品であ
ることを特徴としている。
るために、請求項１では、キャビティ型の型面一部にス
ライド型による型面が連接形成されてアンダーカット形
成面を有するキャビティ型と、該キャビティ型に対応す
るコア型とにより成形されるアンダーカット部具有の樹
脂成形品であって、該樹脂成形品の表面は、上記キャビ
ティ型の型面と、スライド型の型面に跨って敷設される
一枚の弾性シートにより賦形されている樹脂成形品であ
ることを特徴としている。
【００１０】また上記の第２の目的を達成するために、
請求項２では、上記の請求項１に加えて、弾性シートの
被成形品との接合面に凹凸模様を形成せしめていること
を特徴としている。
請求項２では、上記の請求項１に加えて、弾性シートの
被成形品との接合面に凹凸模様を形成せしめていること
を特徴としている。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示す各実施
形態に基いて詳細に説明する。
形態に基いて詳細に説明する。
【００１２】図１は、本発明の樹脂成形品を成形するに
使用される金型装置の第１の実施形態を示すものであっ
て、先ずはその金型装置について説明する。
使用される金型装置の第１の実施形態を示すものであっ
て、先ずはその金型装置について説明する。
【００１３】この金型装置は、従来例で説明した金型装
置と略変りないアンダーカット成形部を有する金型装置
であるが、敢えてその金型装置の構造について説明する
と、１１はキャビティ面１２を有するキャビティ型であ
って、このキャビティ型１１の型面１２適宜位置に不図
示の吸気機構に通じる吸引口１３が配設されている。さ
らにこのキャビティ型１１におけるアンダーカット形成
面に対応する型面１４を有するスライド型１５が、キャ
ビティ型１１と組合せられており、その型面１４にも、
上記吸引口１３と同様の吸引口１３が配設されている。
置と略変りないアンダーカット成形部を有する金型装置
であるが、敢えてその金型装置の構造について説明する
と、１１はキャビティ面１２を有するキャビティ型であ
って、このキャビティ型１１の型面１２適宜位置に不図
示の吸気機構に通じる吸引口１３が配設されている。さ
らにこのキャビティ型１１におけるアンダーカット形成
面に対応する型面１４を有するスライド型１５が、キャ
ビティ型１１と組合せられており、その型面１４にも、
上記吸引口１３と同様の吸引口１３が配設されている。
【００１４】１６は、上記キャビティ型１１及びスライ
ド型１５に対応するコア型であって、このコア型１６に
は、不図示の樹脂射出ユニットより供給される樹脂１７
を、金型内に射出せしめるためのゲートバルブ１８が設
けられている。１９は、ロール状に巻回されている樹脂
製かつ通気性である弾性シートであって、この弾性シー
トは不図示の引出し機により引き出された後、ヒータ２
０により加熱軟化されてキャビティ型１１とコア型１６
との間に位置され、さらにクランプ機構２１により挟持
された後に、カッター２２により所望の大きさに裁断さ
れる。またこの実施形態では、上記ヒータ２０の直後に
はシボロール２３が配置されており、ヒータ２０により
軟化された弾性シート１９が、そのシボロール２３によ
るプレス圧力を受けることにより、弾性シート１９の下
面にシボロール２３に対応するシボ状の凹凸模様が形成
されるものであるが、このシボロール２３によるシボ状
凹凸模様の形成は必須ではないので、上記シボロール２
３の設備を省くことも可能である。
ド型１５に対応するコア型であって、このコア型１６に
は、不図示の樹脂射出ユニットより供給される樹脂１７
を、金型内に射出せしめるためのゲートバルブ１８が設
けられている。１９は、ロール状に巻回されている樹脂
製かつ通気性である弾性シートであって、この弾性シー
トは不図示の引出し機により引き出された後、ヒータ２
０により加熱軟化されてキャビティ型１１とコア型１６
との間に位置され、さらにクランプ機構２１により挟持
された後に、カッター２２により所望の大きさに裁断さ
れる。またこの実施形態では、上記ヒータ２０の直後に
はシボロール２３が配置されており、ヒータ２０により
軟化された弾性シート１９が、そのシボロール２３によ
るプレス圧力を受けることにより、弾性シート１９の下
面にシボロール２３に対応するシボ状の凹凸模様が形成
されるものであるが、このシボロール２３によるシボ状
凹凸模様の形成は必須ではないので、上記シボロール２
３の設備を省くことも可能である。
【００１５】以上が金型装置の構成であるが、次にその
金型装置を使用するアンダーカット部保有の樹脂成形品
の成形手順について説明する。先ずは、図１の（イ）で
示すように、キャビティ型１１の下部に位置されている
軟化弾性シート１９を、吸気機構の働きによりキャビテ
ィ型の型面１２及びスライド型１５の型面１４に吸気維
持せしめる。
金型装置を使用するアンダーカット部保有の樹脂成形品
の成形手順について説明する。先ずは、図１の（イ）で
示すように、キャビティ型１１の下部に位置されている
軟化弾性シート１９を、吸気機構の働きによりキャビテ
ィ型の型面１２及びスライド型１５の型面１４に吸気維
持せしめる。
【００１６】次に図１の（ロ）で示すように、そのキャ
ビティ型１１の真下に、受け台２４により運ばれてきた
表皮材２５を位置させた後、上記吸気機構の働きにより
キャビティ型内を負圧とすることで上記の表皮材２５を
弾性シート１９に接合保持させる。そこでコア型１６と
キャビティ型１１とを半ば型閉めしたところで、ゲート
バルブ１８を開いて、コア型１６と上記表皮材２５との
間に芯材成形のための適宜量の樹脂１７を射出させる。
次いでそのコア型１６とキャビティ型１１とを完成に型
閉めしながら上記の樹脂１７及び表皮をプレスする。
ビティ型１１の真下に、受け台２４により運ばれてきた
表皮材２５を位置させた後、上記吸気機構の働きにより
キャビティ型内を負圧とすることで上記の表皮材２５を
弾性シート１９に接合保持させる。そこでコア型１６と
キャビティ型１１とを半ば型閉めしたところで、ゲート
バルブ１８を開いて、コア型１６と上記表皮材２５との
間に芯材成形のための適宜量の樹脂１７を射出させる。
次いでそのコア型１６とキャビティ型１１とを完成に型
閉めしながら上記の樹脂１７及び表皮をプレスする。
【００１７】このプレス成形後、金型を冷却して成形体
を冷却した後に、図１（ハ）に示すように、コア型１６
とキャビティ型１１とを型開きし、次いでスライド型１
５をスライドさせればアンダーカット部２６を有する樹
脂成形品２７を得ることができる。
を冷却した後に、図１（ハ）に示すように、コア型１６
とキャビティ型１１とを型開きし、次いでスライド型１
５をスライドさせればアンダーカット部２６を有する樹
脂成形品２７を得ることができる。
【００１８】以上の説明で判るように、上記キャビティ
型１１の型面１２とスライド型１５の型面１４とに跨っ
て弾性シートが被せられていることから、それら両型面
１２と１４の境界は、弾性シート１９により覆われるこ
ととなり、このためにその境界による割れ線が樹脂成形
品２７の表面に形成されることがなく、品質の良好なア
ンダーカット部具有の樹脂成形品を生産することができ
る。
型１１の型面１２とスライド型１５の型面１４とに跨っ
て弾性シートが被せられていることから、それら両型面
１２と１４の境界は、弾性シート１９により覆われるこ
ととなり、このためにその境界による割れ線が樹脂成形
品２７の表面に形成されることがなく、品質の良好なア
ンダーカット部具有の樹脂成形品を生産することができ
る。
【００１９】また上記の弾性シート１９の片面（図１で
は下面）にシボロール２３によるシボを形成した場合に
は、この弾性シートに形成されているシボが表皮材２５
の表面に転写され、その結果表皮材２５の表面にシボ状
の凹凸模様を樹脂成形品の成形と同時に形成させること
ができる。従ってキャビティ型等の型面１２に、凹凸模
様等を刻設する手間が省け、表面に凹凸模様を施した樹
脂成形品の製作経済性が大幅に向上される。
は下面）にシボロール２３によるシボを形成した場合に
は、この弾性シートに形成されているシボが表皮材２５
の表面に転写され、その結果表皮材２５の表面にシボ状
の凹凸模様を樹脂成形品の成形と同時に形成させること
ができる。従ってキャビティ型等の型面１２に、凹凸模
様等を刻設する手間が省け、表面に凹凸模様を施した樹
脂成形品の製作経済性が大幅に向上される。
【００２０】さらには弾性シートの介在作用により、樹
脂成形品のキャビティ型から離型性を高めることがで
き、これにより剥離性を高めるためにキャビティ型型面
１２の表面を研磨するという仕上げ加工が消滅できる。
脂成形品のキャビティ型から離型性を高めることがで
き、これにより剥離性を高めるためにキャビティ型型面
１２の表面を研磨するという仕上げ加工が消滅できる。
【００２１】なお上記樹脂成形品を成形するに用いられ
る表皮材２５としては、単層品、２層品、３層品を使用
することができ、またその材質としては、例えばＰＶＣ
の他にＰＰ，ＰＥＴ，ＰＡ，ＴＥＥＥ，ＴＰＯ，ＴＰＳ
等を適宜選択的に使用することができる。また上記弾性
シート１９の材質としては、上記表皮材２５の材質と異
る材質、つまり表皮材２５と接着（溶着）することのな
い材質であればよく、例えば、ＰＰ，ＡＢＳ，ＡＳ，Ｐ
ＥＴ，ＰＡ，ＴＥＥＥ，ＴＰＯ，ＴＰＳ等の中から選択
使用することができる。
る表皮材２５としては、単層品、２層品、３層品を使用
することができ、またその材質としては、例えばＰＶＣ
の他にＰＰ，ＰＥＴ，ＰＡ，ＴＥＥＥ，ＴＰＯ，ＴＰＳ
等を適宜選択的に使用することができる。また上記弾性
シート１９の材質としては、上記表皮材２５の材質と異
る材質、つまり表皮材２５と接着（溶着）することのな
い材質であればよく、例えば、ＰＰ，ＡＢＳ，ＡＳ，Ｐ
ＥＴ，ＰＡ，ＴＥＥＥ，ＴＰＯ，ＴＰＳ等の中から選択
使用することができる。
【００２２】図２は本発明の第２の実施形態を示すもの
で、この実施形態では、上記キャビティ型１１、スライ
ド型１５及びコア型１６とは別に、上記キャビティ型１
１、スライド型１５及びコア型１６と同形の弾性シート
予備成形用キャビティ型２８、弾性シート予備成形用ス
ライド型２９、及び弾性シート予備成形用コア型３０を
用意し、これらの型２８，２９，３０を用いて、カッタ
ー２２により所定のサイズに裁断した弾性シート１９
を、その弾性シート予備成形用キャビティ型２８と弾性
シート予備成形用スライド型２９の各型面に吸着保持し
た後、弾性シート予備成形用コア型３０の型閉めにより
プレスして、図２（ロ）で示す弾性シート成形体３１を
得る。
で、この実施形態では、上記キャビティ型１１、スライ
ド型１５及びコア型１６とは別に、上記キャビティ型１
１、スライド型１５及びコア型１６と同形の弾性シート
予備成形用キャビティ型２８、弾性シート予備成形用ス
ライド型２９、及び弾性シート予備成形用コア型３０を
用意し、これらの型２８，２９，３０を用いて、カッタ
ー２２により所定のサイズに裁断した弾性シート１９
を、その弾性シート予備成形用キャビティ型２８と弾性
シート予備成形用スライド型２９の各型面に吸着保持し
た後、弾性シート予備成形用コア型３０の型閉めにより
プレスして、図２（ロ）で示す弾性シート成形体３１を
得る。
【００２３】かくして得られた弾性シート成形体３１
を、第１の実施形態で述べたと同様のキャビティ型１１
及びスライド型１５の型面１２，１４にセットした後、
爾後第１の実施形態と同様にして、そのキャビティ型１
１の真下に、受け台２４により運ばれてきた表皮材２５
を位置させた後、上記吸気機構の働きによりキャビティ
型内を負圧とすることで上記の表皮材２５を弾性シート
１９に接合保持させる。そこでコア型１６とキャビティ
型１１とを半ば型閉めしたところで、ゲートバルブ１８
を開いて、コア型１６と上記表皮材２５との間に芯材成
形のための適宜量の樹脂１７を射出させる。次いでその
コア型１６とキャビティ型１１とを完成に型閉めしなが
ら上記の樹脂１７及び表皮をプレスする。
を、第１の実施形態で述べたと同様のキャビティ型１１
及びスライド型１５の型面１２，１４にセットした後、
爾後第１の実施形態と同様にして、そのキャビティ型１
１の真下に、受け台２４により運ばれてきた表皮材２５
を位置させた後、上記吸気機構の働きによりキャビティ
型内を負圧とすることで上記の表皮材２５を弾性シート
１９に接合保持させる。そこでコア型１６とキャビティ
型１１とを半ば型閉めしたところで、ゲートバルブ１８
を開いて、コア型１６と上記表皮材２５との間に芯材成
形のための適宜量の樹脂１７を射出させる。次いでその
コア型１６とキャビティ型１１とを完成に型閉めしなが
ら上記の樹脂１７及び表皮をプレスする。
【００２４】このプレス成形後、金型を冷却して成形体
を冷却した後に、コア型１６とキャビティ型１１とを型
開きし、次いでスライド型１５をスライドさせればアン
ダーカット部２６を有する樹脂成形品２７を得ることが
できる。
を冷却した後に、コア型１６とキャビティ型１１とを型
開きし、次いでスライド型１５をスライドさせればアン
ダーカット部２６を有する樹脂成形品２７を得ることが
できる。
【００２５】従ってこの第２の実施形態においても、キ
ャビティ型１１の型面１２とスライド型１５の型面１４
とに跨って弾性シート１９が被せられていることから、
それら両型面１２と１４の境界は、弾性シート１９によ
り覆われることとなり、このために、その境界による割
り線が樹脂成形品２７の表面に形成されることのない品
質の良好な樹脂成形品を得ることができる。
ャビティ型１１の型面１２とスライド型１５の型面１４
とに跨って弾性シート１９が被せられていることから、
それら両型面１２と１４の境界は、弾性シート１９によ
り覆われることとなり、このために、その境界による割
り線が樹脂成形品２７の表面に形成されることのない品
質の良好な樹脂成形品を得ることができる。
【００２６】またこの第２の実施形態においても、弾性
シート成形体３１の面に、シボロール２３によるシボを
施しておけば樹脂成形品の成形と同時にその表皮材表面
にシボ状の凹凸模様を転写形成することができる。
シート成形体３１の面に、シボロール２３によるシボを
施しておけば樹脂成形品の成形と同時にその表皮材表面
にシボ状の凹凸模様を転写形成することができる。
【００２７】図３は本発明の第３の実施形態を示すもの
であって、この第３の実施形態では、先ず図３（イ）に
示すように長尺に形成されている弾性シート１９を切断
しないで長尺のまま、キャビティ型１１の真下に位置せ
しめた後に、そのキャビティ型１１及びスライド型１５
の型面を負圧して、弾性シート１９及び受け台２４上の
表皮材２５を同時に型面１２，１４に吸着保持せしめ
る。
であって、この第３の実施形態では、先ず図３（イ）に
示すように長尺に形成されている弾性シート１９を切断
しないで長尺のまま、キャビティ型１１の真下に位置せ
しめた後に、そのキャビティ型１１及びスライド型１５
の型面を負圧して、弾性シート１９及び受け台２４上の
表皮材２５を同時に型面１２，１４に吸着保持せしめ
る。
【００２８】そこで図３（ロ）で示すようにコア型１６
とキャビティ型１１とを半ば型閉めしたところで、ゲー
トバルブ１８を開いて、コア型１６と上記表皮材２５と
の間に芯材成形のための適宜量の樹脂１７を射出させ
る。次いでそのコア型１６とキャビティ型１１とを完成
に型閉めしながら上記の樹脂１７及び表皮をプレスす
る。
とキャビティ型１１とを半ば型閉めしたところで、ゲー
トバルブ１８を開いて、コア型１６と上記表皮材２５と
の間に芯材成形のための適宜量の樹脂１７を射出させ
る。次いでそのコア型１６とキャビティ型１１とを完成
に型閉めしながら上記の樹脂１７及び表皮をプレスす
る。
【００２９】このプレス成形後、金型を冷却して成形体
を冷却した後に、図３（ハ）に示すように、コア型１６
とキャビティ型１１とを型開きし、次いでスライド型１
５をスライドさせれば割り線を生じないアンダーカット
部２６を有する樹脂成形品２７を得ることができる。
を冷却した後に、図３（ハ）に示すように、コア型１６
とキャビティ型１１とを型開きし、次いでスライド型１
５をスライドさせれば割り線を生じないアンダーカット
部２６を有する樹脂成形品２７を得ることができる。
【００３０】この第３の実施形態においても、その長尺
弾性シート１９の片面に予めシボを形成しておけば樹脂
成形品の表面にシボ状の凹凸模様を成形品の成形と同時
に施すことができる。
弾性シート１９の片面に予めシボを形成しておけば樹脂
成形品の表面にシボ状の凹凸模様を成形品の成形と同時
に施すことができる。
【００３１】またこの第３の実施形態のように長尺の弾
性シート１９を用いて、その弾性シートを順次巻取るよ
うにすれば、その弾性シート１９の繰返し使用によって
損傷を起したときには、その損傷部分の位置をずらして
使用することができ、また弾性シートの再使用も可能と
なり経済性が高められる。
性シート１９を用いて、その弾性シートを順次巻取るよ
うにすれば、その弾性シート１９の繰返し使用によって
損傷を起したときには、その損傷部分の位置をずらして
使用することができ、また弾性シートの再使用も可能と
なり経済性が高められる。
【００３２】
【発明の効果】以上のように本発明の樹脂成形品によれ
ば、アンダーカット部具有の樹脂成形品を製作するため
に用いられる金型、即ちスライド型が組合せられている
金型を使用する樹脂成形品であっても、その樹脂成形品
の表面にそのスライド型とキャビティ型とによる割り線
が生じることがなく、品質に優れたアンダーカット部具
有の樹脂成形品を提供することができる。
ば、アンダーカット部具有の樹脂成形品を製作するため
に用いられる金型、即ちスライド型が組合せられている
金型を使用する樹脂成形品であっても、その樹脂成形品
の表面にそのスライド型とキャビティ型とによる割り線
が生じることがなく、品質に優れたアンダーカット部具
有の樹脂成形品を提供することができる。
【００３３】また本発明によれば、そのアンダーカット
部具有の樹脂成形品の成形と同時に、その樹脂成形品の
表面にシボ状等の凹凸模様を施すこともでき、これによ
りキャビティ型等の型面に模様を形成するための二次加
工を施す必要がなくなるので、凹凸模様を施した樹脂成
形品の経済性と生産性が向上される。
部具有の樹脂成形品の成形と同時に、その樹脂成形品の
表面にシボ状等の凹凸模様を施すこともでき、これによ
りキャビティ型等の型面に模様を形成するための二次加
工を施す必要がなくなるので、凹凸模様を施した樹脂成
形品の経済性と生産性が向上される。
【００３４】さらに本発明によれば、キャビティ型及び
スライド型の型面と被成形品との間に弾性シートを介在
させるものであるから、その被成形品の型面からの離型
性を高めることができ、これにより、上記の型面に被成
形品の離型を容易ならしめるための研磨加工を省くこと
ができ、金型加工費が大幅に削減できる。
スライド型の型面と被成形品との間に弾性シートを介在
させるものであるから、その被成形品の型面からの離型
性を高めることができ、これにより、上記の型面に被成
形品の離型を容易ならしめるための研磨加工を省くこと
ができ、金型加工費が大幅に削減できる。
【図１】本発明よりなる樹脂成形品成形工程の第１の実
施形態を示した説明図。
施形態を示した説明図。
【図２】本発明よりなる樹脂成形品成形工程の第２の実
施形態を示した説明図。
施形態を示した説明図。
【図３】本発明よりなる樹脂成形品成形工程の第３の実
施形態を示した説明図。
施形態を示した説明図。
【図４】従来の樹脂成形品の成形説明図。
【図５】従来の樹脂成形品の要部斜視図。
１１…キャビティ型 １２…型面 １３…吸引口 １４…型面 １５…スライド型 １６…コア型 １７…樹脂 １８…ゲートバルブ １９…弾性シート ２０…ヒータ ２１…クランプ機構 ２２…カッター ２３…シボロール ２４…受け台 ２５…表皮材 ２６…アンダーカット ２７…樹脂成形品 ２８…弾性シート予備成形用キャビティ型 ２９…弾性シート予備成形用スライド型 ３０…弾性シート予備成形用コア型 ３１…弾性シート成形体
Claims (2)
- 【請求項１】 キャビティ型（１１）の型面（１２）一
部にスライド型（１５）による型面（１４）が連接形成
されてアンダーカット形成面を有するキャビティ型（１
１）と、該キャビティ型（１１）に対応する（１６）コ
ア型とにより成形されるアンダーカット部具有の樹脂成
形品（２７）であって、該樹脂成形品（２７）の表面
は、上記キャビティ型（１１）の型面（１２）と、スラ
イド型（１５）の型面（１４）に跨って敷設される一枚
の弾性シート（１９）により賦形されていることを特徴
とする樹脂成形品。 - 【請求項２】 請求項１記載の弾性シート（１９）の被
成形品との接合面に凹凸模様を形成せしめていることを
特徴とする樹脂成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29883597A JPH11129295A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29883597A JPH11129295A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 樹脂成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11129295A true JPH11129295A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17864846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29883597A Pending JPH11129295A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 樹脂成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11129295A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6998085B2 (en) * | 2000-08-03 | 2006-02-14 | Recticel | Process for the production of a layer part, in particular a reaction injection moulding process for the production of a polyurethane skin layer |
| JP2009029071A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Fujitsu Ltd | 筐体製造方法 |
| JP2020139588A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 三菱電機株式会社 | 断熱構造体および断熱部材の製造方法 |
-
1997
- 1997-10-30 JP JP29883597A patent/JPH11129295A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6998085B2 (en) * | 2000-08-03 | 2006-02-14 | Recticel | Process for the production of a layer part, in particular a reaction injection moulding process for the production of a polyurethane skin layer |
| JP2009029071A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Fujitsu Ltd | 筐体製造方法 |
| JP2020139588A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 三菱電機株式会社 | 断熱構造体および断熱部材の製造方法 |
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