JPH07146818A - キャッシュメモリのデータ無効化装置 - Google Patents

キャッシュメモリのデータ無効化装置

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JPH07146818A
JPH07146818A JP5314346A JP31434693A JPH07146818A JP H07146818 A JPH07146818 A JP H07146818A JP 5314346 A JP5314346 A JP 5314346A JP 31434693 A JP31434693 A JP 31434693A JP H07146818 A JPH07146818 A JP H07146818A
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JP
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data
address
latch
cache memory
input
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JP5314346A
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English (en)
Inventor
Katayuki Tomizawa
方之 冨沢
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冗長な無効化処理を防止し、処理速度の低下
を防止する。 【構成】 入出力装置103から主記憶装置102への
データの書込み時に無効化制御部61により現在のバス
上のアドレスとラッチL1のアドレスとを比較器105
で比較して両者が一致しない場合にのみ該当ブロックの
無効化を行なう。これとともに、CPU101から主記
憶装置102に対するデータの読出し時にも現在のバス
上のアドレスとラッチのアドレスとを比較器105で比
較する。そして、両者が一致する場合のみラッチL1の
クリアを行なう。これにより、入出力装置103が同じ
ブロックアドレスのデータを連続して書き込んでいると
きには、その途中でCPU101が他のブロックアドレ
スのデータを読出してキャッシュメモリに転記した場合
でも、ラッチL1に入出力装置103が書き込んでいる
ブロックアドレスがクリアされずに残される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入出力装置とCPUと
が主記憶装置を共有しており、CPU内に主記憶装置に
対するキャッシュメモリが備えられている場合のキャッ
シュメモリのデータ無効化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、入出力装置とCPUとが主記憶
装置を共有するような構造の計算機が広く用いられてい
る。このような構造の計算機では、入出力装置とCPU
とが相互に独立して主記憶装置をアクセスするような方
式を採ることが多い。従って、CPU内に主記憶装置の
データの一部を転記したキャッシュメモリが設けられて
いる場合にも、入出力装置はそのようなCPU内のキャ
ッシュメモリの記憶内容を調べることなく、主記憶装置
のデータを書き換えることもある。その場合、主記憶装
置のデータの内容とそれに対応するキャッシュメモリの
データの内容が一致しなくなってしまう。
【0003】このようなデータの不一致を避けるため、
図2に示すように、CPU内のキャッシュメモリには、
主記憶装置とのデータ転送単位であるブロック毎にVビ
ット20が設けられている。このVビット20がセット
されているときは、それに対応するブロック21が有効
であることを示し、リセットされているときは、そのブ
ロック21が無効であることを示す。そして、CPUが
キャッシュメモリ上のデータを参照するときに、まずV
ビット20がセットされているか否かを検出し、セット
されている場合にのみそれに対応するブロック21内の
データを参照するようにする。Vビット20のセット
は、CPUが主記憶装置からキャッシュメモリに新たに
ブロックを転送した時に行なわれる。
【0004】一方、入出力装置から主記憶装置へデータ
を書き込んだ時に、その主記憶装置にデータを書き込ん
だアドレスに対応するキャッシュメモリのブロック21
のVビット20がリセットされる。これにより、キャッ
シュメモリのブロック21内のすべてデータが無効とさ
れ、CPUがキャッシュメモリ上のそのデータを使わな
いようにされる。即ち、入出力装置から主記憶装置への
データの書込みによりブロック21内のデータが主記憶
装置の内容と不一致となった後にCPUがキャッシュメ
モリを参照したときは、キャッシュミスヒットとなり、
主記憶装置からキャッシュメモリに新たにブロックが転
記される。
【0005】ところが、入出力装置の主記憶装置に対す
るアクセス単位は、一般にキャッシュメモリのブロック
のサイズよりも小さい。例えば、入出力装置の主記憶装
置に対するアクセス単位は、4バイトであるのに対し、
キャッシュメモリのブロックのサイズは、32バイトで
ある。このため、入出力装置が主記憶装置の連続したア
ドレスに連続して書込みを行なう場合には、同一のVビ
ットをリセットすることになる。このような処理は、冗
長な処理である。例えば、上述した例では、入出力装置
が4バイトのデータを8回書込んだとしてもそれらのデ
ータのすべてが32バイトの同一のブロック21に含ま
れる場合がある。その場合、最初の書込みの際、Vビッ
ト20がリセットされており、その後の7回のリセット
はすべて冗長な処理である。
【0006】このような冗長な処理を省くため、従来、
同じブロックに対する書込みであればVビットのリセッ
トを省略するようにした装置がある。この装置の概要は
以下のようなものである。即ち、入出力装置の主記憶装
置への書込みの際のアドレスをラッチに保持しておき、
次に入出力装置が主記憶装置に書込みをする際にその書
込みのアドレスをラッチに保持していたアドレスと比較
する。そして、双方のアドレスが等しいときは、同じブ
ロックに対する書込みであると判定できる。従って、こ
のときはVビットのリセットを行なわないようにする。
この装置の具体的な構成例を図示すると、次のようにな
る。図3に、従来のキャッシュデータの無効化装置を備
えた計算機の構成例を示す。図示の計算機は、CPU
1、主記憶装置2、入出力装置3から成る。この計算機
には、無効化装置20が備えられている。
【0007】無効化装置20は、ラッチ4、比較器5、
制御回路6から成る。ラッチ4は、入出力装置3の書込
み信号8を入力し、そのときのバス上のアドレスを保持
する。比較器5は、制御回路6の指示により、入出力装
置3からの書込み信号8の入力時に現在のバス上のアド
レスとラッチ4に保持されている前回の書込み時のアド
レスとを比較する。制御回路6は、入出力装置3からの
書込み信号8あるいはCPU1からの読出し信号9を入
力することによって動作を開始する。この動作は、図4
に示すフローチャートに従って行なわれる。
【0008】例えば、CPU1が主記憶装置2のあるア
ドレスを読み出す場合、CPU1からの読出し信号9が
オンとなり、制御回路6が起動される。この場合、ステ
ップS21の判定が否定となり、ステップS22でラッ
チ4がクリアされる。この時、主記憶装置2から読み出
されたデータはキャッシュメモリ7に格納される。次
に、入出力装置3が主記憶装置2の同じアドレスに対し
てデータの書込みを行なった場合、書込み信号8がオン
となり、制御回路6が起動される。この場合、ステップ
S21の判定が肯定となり、ステップS23が実行され
る。このとき、ラッチ4はクリアされているため、書込
みアドレスはラッチ4のアドレスと一致しない。尚、こ
こでは、ラッチがクリアの状態のときの内容は、主記憶
装置2のアドレスのいずれとも一致しないものとする。
この結果、比較器5からの一致信号10がオフとなる。
【0009】これにより、ステップS23の判定が否定
となり、ステップS24で制御回路6から無効化信号1
1が出力され、キャッシュメモリ7の該当ブロックが無
効化される。この時、ステップS25でラッチ4には無
効化したキャッシュメモリの該当ブロックのアドレスが
格納される。その後、入出力装置3が主記憶装置2の引
き続いたアドレスにデータの書込みを行なった場合、そ
のアドレスがラッチ4に格納されているアドレスと一致
すると、ステップS23の判定が肯定となる。この場
合、ステップS24、S25のキャッシュメモリの無効
化処理は行なわれない。これにより、無効化済みのブロ
ックに対する不必要な無効化が排除される(Intel
データシート82359DT EISA Chip S
et 1991年版 第561〜562頁、及び特願平
3−352487号公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術には、次のような課題があった。即ち、上
述した従来の装置でもある程度は冗長な無効化処理を排
除しているが、計算機が次の(1)、(2)のような動
作をした場合には、冗長な無効化を排除することができ
なかった。
【0011】(1)以下の、、の一連の動作をし
た場合 入出力装置が主記憶装置のあるアドレスのブロックに
データの書込みを実行する。 CPUがとは無関係のアドレスを読み出す。 入出力装置がと同じアドレスのブロックにデータの
書込みを実行する。この場合、とで同じブロックに
データを書き込んでおり、で当該ブロックの無効化処
理を行なっているため、で当該ブロックの無効化処理
を行なうことは不要である。それにもかかわらず、で
図4のステップS22が実行され、ラッチがクリアされ
てしまうため、でステップS23の判定が否定とな
り、ステップS24、S25の無効化処理が行なわれて
しまう。
【0012】(2)複数の主記憶装置がそれぞれ主記憶
装置の異なるアドレスへ交互にデータの書込みを行なう
場合 例えば、入出力装置が2台あり、入出力装置Aがブロッ
クアドレスaに書込みを行なった後、入出力装置Bがブ
ロックアドレスbに書込みを行ない、更にその後、入出
力装置Aがブロックアドレスaに書込みを行なった場
合、入出力装置Bが書込みを行なった時点でラッチの内
容がブロックアドレスaからbに変更されてしまう。こ
のため、入出力装置Aの2回目の書込みで以前無効化し
たのと同じブロックアドレスaに対する書込みであるに
もかかわらず、ステップS23の判定が否定となり、ス
テップS24、S25でブロックアドレスaに対して冗
長な無効化処理を行なってしまう。
【0013】本発明は、以上の点に着目してなされたも
ので、上述した(1)、(2)のような動作をした場合
にも、冗長な無効化処理を排除し、計算機の処理速度の
低下を防止するようにしたキャッシュメモリのデータ無
効化装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明の装置は、キ
ャッシュメモリを有するCPUと入出力装置とが主記憶
装置を共有し、前記入出力装置が前記主記憶装置にデー
タを書き込むときに該当するキャッシュメモリ上のデー
タを無効化するキャッシュメモリのデータ無効化装置に
おいて、前記キャッシュメモリ上のデータを無効化する
処理を行なったときに、その無効化したデータのアドレ
スを保持するラッチと、前記入出力装置が前記主記憶装
置にデータを書き込むときに、その書き込むアドレスと
前記ラッチのアドレスとが等しいか否かを判別し、等し
い場合には前記キャッシュメモリ上のデータを無効化す
る処理を省略する無効化制御部と、前記CPUによる主
記憶装置からキャッシュメモリへのデータの読出し時
に、当該読出しアドレスと前記ラッチのアドレスとを比
較し、両者が一致する場合には前記ラッチをクリアし、
両者が一致しない場合には前記ラッチのアドレスを保持
するラッチ制御部とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0015】第2の発明の装置は、キャッシュメモリを
有するCPUと入出力装置とが主記憶装置を共有し、前
記入出力装置が前記主記憶装置にデータを書き込むとき
に該当するキャッシュメモリ上のデータを無効化するキ
ャッシュメモリのデータ無効化装置において、前記キャ
ッシュメモリ上のデータを無効化する処理を行なったと
きに、その無効化したデータのアドレスを複数個保持す
る複数のラッチと、前記入出力装置が前記主記憶装置に
データを書き込むときに、その書き込むアドレスと前記
複数のラッチのアドレスのいずれかとが等しいか否かを
判別し、いずれかが等しい場合には前記キャッシュメモ
リ上のデータを無効化する処理を省略する無効化制御部
とを備えたことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】第1の発明の装置においては、入出力装置から
主記憶装置へのデータの書込み時に無効化制御部により
現在のバス上のアドレスとラッチのアドレスとを比較し
て両者が一致しない場合にのみ該当ブロックの無効化を
行なうとともに、CPUから主記憶装置に対するデータ
の読出し時にも現在のバス上のアドレスとラッチのアド
レスとを比較する。そして、両者が一致する場合のみラ
ッチのクリアを行なう。これにより、入出力装置が同じ
ブロックアドレスのデータを連続して書き込んでいると
きには、その途中でCPUが他のブロックアドレスのデ
ータを読出してキャッシュメモリに転記した場合でも、
ラッチに入出力装置が書き込んでいるブロックアドレス
がクリアされずに残される。従って、この場合の冗長な
無効化処理を防止できる。
【0017】第2の発明の装置においては、ラッチを複
数用意し、複数の入出力装置からの書込みがあった場
合、ラッチ制御部は各入出力装置が書込みを行なうブロ
ックアドレスをそれぞれのラッチに保持するようにす
る。従って、双方の入出力装置が相互のブロックアドレ
スを変更し合わなくても済むようになり、各入出力装置
が同じブロックアドレスのデータを連続して書き込む場
合にも、冗長な無効化処理が行なわれることがない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明のデータ無効化装置を備え
た計算機の一実施例のブロック図である。図示の計算機
は、CPU101、主記憶装置102、2台の入出力装
置103、203から成る。この計算機には、無効化装
置120が備えられている。無効化装置120は、2個
のラッチL1、L2、2個の比較器105、205、制
御回路106から成る。
【0019】ラッチL1、L2は、それぞれ入出力装置
103、203の書込み信号108又は208をオアゲ
ート115を介した書込み信号116として入力した制
御回路106の指示に応じてそのときのバス上のアドレ
スを保持する。比較器105、205は、制御回路10
6の指示により、入出力装置3の書込み信号108又は
208の入力時の現在のバス上のアドレスとラッチL1
又はL2に保持されている過去の書込み時のアドレスと
を比較する。制御回路106は、無効化制御部61、ラ
ッチ制御部62から成る。
【0020】無効化制御部61は、第1の発明では、入
出力装置103が主記憶装置102にデータを書き込む
ときに、その書き込むブロックアドレスとラッチL1の
アドレスとが等しいか否かを比較器105の比較結果に
従って判別する。そして、両アドレスが等しい場合には
キャッシュメモリ107上の該当するブロックを無効化
する処理を省略する。この無効化処理は、前述したよう
に図2のVビット20をリセットする処理である。ま
た、この無効化制御部61は、第2の発明では、入出力
装置103、203が主記憶装置102にデータを書き
込むときに、その書き込むブロックアドレスと2個のラ
ッチL1、L2のアドレスのいずれかとが等しいか否か
を比較器105、205の各比較結果に従って判別し、
いずれかと等しい場合にはキャッシュメモリ上の該当す
るブロックを無効化する処理を省略する。
【0021】ラッチ制御部62は、第1の発明では、C
PU101による主記憶装置102からキャッシュメモ
リ107へのブロックの読出し時に、当該読出しブロッ
クアドレスとラッチL1のアドレスとを比較器105の
比較結果に従って比較する。そして、両者が一致する場
合にはラッチL1をクリアし、両者が一致しない場合に
はラッチL1のアドレスを保持する。また、このラッチ
制御部62は、第2の発明では、入出力装置103、2
03が主記憶装置102にデータを書き込むときに、そ
の書き込むブロックアドレスと複数のラッチL1、L2
のアドレスのいずれかとが等しいか否かを比較器10
5、205の各比較結果に従って判別する。そして、い
ずれかが等しい場合にはキャッシュメモリ107上のブ
ロックを無効化する処理を省略する。
【0022】このような制御回路106は、入出力装置
103又は203からの書込み信号108又は208あ
るいはCPU1からの読出し信号109を入力すること
によって動作を開始する。この動作は、図5に示すフロ
ーチャートに従って行なわれる。図5では、第1の発明
と第2の発明の双方を適用した場合を示す。また、図5
のステップS2〜S5は無効化制御部61の処理であ
り、ステップS6〜S9はラッチ制御部62の処理であ
る。まず、入出力装置103が主記憶装置102のブロ
ックアドレスaに書込みを行なったとする。このとき、
入出力装置103からの書込み信号108がオンとな
り、オアゲート115を経由して書込み信号116がオ
ンとなる。これにより、制御回路106が起動される。
【0023】ラッチL1、L2の初期状態は図7(a)
の時点T0のようにクリア状態とする。この状態で入出
力装置103又は203から主記憶装置102への書込
みが行なわれると、そのときの書込みアドレスはどちら
のラッチの内容とも一致しない。従って、ステップS1
を経て、ステップS2、S3の判定がいずれも否定とな
り、ステップS4で該当するブロックの無効化処理が行
なわれる。即ち、キャッシュメモリ107の該当するブ
ロックのVビットがリセットされる。そして、ステップ
S5でラッチL1又はL2のいずれかに書込み時のブロ
ックアドレスaが格納される。この場合、ラッチL1又
はL2のいずれにブロックアドレスを格納するかは、例
えば、図6に示すようなステートマシンで決定すること
ができる。
【0024】ここで、図6のステートマシンの初期状態
としてラッチL1を選択したとすると、ブロックアドレ
スaは図7(a)の時点T1のようにラッチL1に格納
される。次に、CPU101が主記憶装置102の別の
領域であるブロックアドレスbを読出したとすると、読
出し信号109により制御回路106は起動されるが、
ブロックアドレスbはラッチL1及びL2の両方とも一
致しない。従って、ステップS6及びS8のいずれの判
別結果も否定となり、ラッチL1及びL2のいずれもク
リアされない。このため、両ラッチは図7(a)の時点
T2に示すように時点T1の内容を保持したまま動作を
終了する。
【0025】ここで、入出力装置103がブロックアド
レスaの書込みを行なったとする。すると、書込み信号
108及び116により制御回路106が起動され、ス
テップS2及びS3でアクセスアドレスであるブロック
アドレスaとラッチL1及びL2との内容の比較を行な
う。この場合、ラッチL1にはブロックアドレスaが格
納されているため、ラッチL1とアクセスアドレスは一
致し、キャッシュメモリ107の該当ブロックを無効化
することなく動作を終了する。以上のようにして、入出
力装置103が同一のブロックアドレスaにデータの書
込みを行なっているときに途中でCPU101が別のブ
ロックアドレスbからデータの読出しを行なっても、冗
長な無効化が行なわれることがない。
【0026】次に、2台の入出力装置103、203が
それぞれ主記憶装置102の異なるブロックアドレスc
及びdに交互に書込みを行なう場合の動作を説明する。
ここで、ラッチL1及びL2の初期状態は図7(b)時
点T0のようにがクリア状態であるとする。まず、入出
力装置103がブロックアドレスcに書込みを行なった
とすると、入出力装置103からの書込み信号108が
オンとなり、オアゲート115を経由して書込み信号1
16がオンとなる。これにより、制御回路106が起動
される。
【0027】この場合、ラッチL1及びL2はクリア状
態であるので、アクセスアドレスであるブロックアドレ
スcはラッチL1及びL2のいずれとも一致せず、ステ
ップS2及びS3の判別結果はいずれも否定となる。従
って、制御回路106はステップS4でキャッシュメモ
リの該当ブロックを無効化した後にブロックアドレスc
をラッチL1又はL2に格納する。ここでは、図6のス
テートマシンの初期状態としてラッチL1を選択するも
のとし、図7(b)の時点T1のようにラッチL1にブ
ロックアドレスcを格納するものとする。この格納によ
り、図6のステートマシンは、ラッチL1の選択状態か
らラッチL2の選択状態へ遷移する。
【0028】次に、入出力装置104がブロックアドレ
スdに書込みを行なうと書込み信号208がオンとな
り、オアゲート115を経由して書込み信号116がオ
ンとなり、制御回路106が起動される。この時、図7
(b)の時点T1に示すように、ラッチL1にはブロッ
クアドレスcが保持されており、ラッチL2にはクリア
状態が保持されているので、アクセスアドレスであるブ
ロックアドレスdはいずれのラッチL1及びL2とも一
致しない。従って、ステップS2及びS3の判定結果が
ともに否定となり、ステップS4でキャッシュメモリ1
07の該当ブロックが無効化される。そして、ステップ
S5では、図6のステートマシンがラッチL2の選択状
態となっているので、図7(b)の時点T2に示すよう
にブロックアドレスdがラッチL2に格納される。この
時、図6のステートマシンはラッチL2の選択状態から
ラッチL1の選択状態へ遷移する。
【0029】次に、入出力装置103がブロックアドレ
スcで再び書込みを行なうと、書込み信号108により
制御回路106が起動される。この時、図7(b)の時
点T2に示すように、ラッチL1にはブロックアドレス
cが保持されており、ラッチL2にはブロックアドレス
dが保持されているので、アクセスアドレスであるブロ
ックアドレスcはラッチL1に保持されているアドレス
と一致する。従って、ステップS2の判定が肯定とな
り、キャッシュメモリ107の該当するブロックの無効
化は行なわれない。以上の動作により、複数の入出力装
置が交互に主記憶装置をアクセスする場合において、一
方の入出力装置の連続するアクセスの途中に他方の入出
力装置のアクセスが行なわれるときにも、冗長な無効化
が行なわれないようにできる。
【0030】尚、上述した実施例においては、第1の発
明と第2の発明とを併用した装置について説明したが、
本発明はこれに限定されることなく、いずれか一方の発
明のみを適用することもできることはいうまでもない。
また、入出力装置は2台としたが、3台以上とすること
も可能である。更に、ラッチ及び比較器の個数を入出力
装置の台数と等しく2個としたが、入出力装置の台数と
等しくする必要はなく、また、個数も3個以上であって
も差し支えない。また、図6のステートマシンでは、複
数のラッチのうち、どのラッチにアドレスを格納するか
のアルゴリズムとしてFIFO(First In First Out)を
用いているが、他のアルゴリズム(例えばランダムに各
ラッチを選択する等)を用いることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のキャッシ
ュメモリのデータ無効化装置によれば、第1及び第2の
各発明について次のような効果がある。 (1)入出力装置の書込み時だけでなく、CPUの読出
し時にもラッチ内容とアドレスの比較を行ない、両者が
一致したときのみラッチをクリアするようにしたので、
入出力装置が主記憶装置の同一ブロック内に連続して複
数回の書込みを行なっている途中にCPUの読出しが割
り込んだ場合でも、ブロックアドレスがラッチ内容と一
致しなければラッチはクリアされず、以前の入出力装置
による書込みによって無効化済みのブロックのアドレス
を保持し続けるようにされる。従って、この場合の冗長
な無効化処理を排除することができる。
【0032】(2)アドレス保持用のラッチ及び比較器
を複数個設け、各ラッチに一定のアルゴリズムによりブ
ロックのアドレスを保持するようにしたので、複数の入
出力装置がそれぞれ主記憶装置の異なるアドレスに交互
に書込みを行なう場合でも、ラッチの個数分のアドレス
を保持することができる。従って、ラッチ内容を交互に
変更し合うことはほとんどなくなり、冗長な無効化処理
を極力排除することができる。以上の(1)、(2)の
効果により、キャッシュメモリの冗長な無効化を極力排
除し、不要な処理による計算機の処理速度の低下を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャッシュメモリのデータ無効化装置
の一実施例のブロック図である。
【図2】キャッシュメモリの構成の説明図である。
【図3】従来のデータ無効化装置の一例のブロック図で
ある。
【図4】従来の無効化装置の処理手順を説明するフロー
チャートである。
【図5】本発明の無効化装置の処理手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】ラッチ選択のステートマシンの状態遷移図であ
る。
【図7】ラッチへのアドレスの格納状況の説明図であ
る。
【符号の説明】
61 無効化制御部 62 ラッチ制御部 101 CPU 102 主記憶装置 103、203 入出力装置 105、205 比較器 107 キャッシュメモリ L1、L2 ラッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャッシュメモリを有するCPUと入出
    力装置とが主記憶装置を共有し、前記入出力装置が前記
    主記憶装置にデータを書き込むときに該当するキャッシ
    ュメモリ上のデータを無効化するキャッシュメモリのデ
    ータ無効化装置において、 前記キャッシュメモリ上のデータを無効化する処理を行
    なったときに、その無効化したデータのアドレスを保持
    するラッチと、 前記入出力装置が前記主記憶装置にデータを書き込むと
    きに、その書き込むアドレスと前記ラッチのアドレスと
    が等しいか否かを判別し、等しい場合には前記キャッシ
    ュメモリ上のデータを無効化する処理を省略する無効化
    制御部と、 前記CPUによる主記憶装置からキャッシュメモリへの
    データの読出し時に、当該読出しアドレスと前記ラッチ
    のアドレスとを比較し、両者が一致する場合には前記ラ
    ッチをクリアし、両者が一致しない場合には前記ラッチ
    のアドレスを保持するラッチ制御部とを備えたことを特
    徴とするキャッシュメモリのデータ無効化装置。
  2. 【請求項2】 キャッシュメモリを有するCPUと入出
    力装置とが主記憶装置を共有し、前記入出力装置が前記
    主記憶装置にデータを書き込むときに該当するキャッシ
    ュメモリ上のデータを無効化するキャッシュメモリのデ
    ータ無効化装置において、 前記キャッシュメモリ上のデータを無効化する処理を行
    なったときに、その無効化したデータのアドレスを複数
    個保持する複数のラッチと、 前記入出力装置が前記主記憶装置にデータを書き込むと
    きに、その書き込むアドレスと前記複数のラッチのアド
    レスのいずれかとが等しいか否かを判別し、いずれかが
    等しい場合には前記キャッシュメモリ上のデータを無効
    化する処理を省略する無効化制御部とを備えたことを特
    徴とするキャッシュメモリのデータ無効化装置。
JP5314346A 1993-11-19 1993-11-19 キャッシュメモリのデータ無効化装置 Pending JPH07146818A (ja)

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