JPH0714620B2 - 表皮一体成形シートの製造方法 - Google Patents

表皮一体成形シートの製造方法

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JPH0714620B2
JPH0714620B2 JP25578888A JP25578888A JPH0714620B2 JP H0714620 B2 JPH0714620 B2 JP H0714620B2 JP 25578888 A JP25578888 A JP 25578888A JP 25578888 A JP25578888 A JP 25578888A JP H0714620 B2 JPH0714620 B2 JP H0714620B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば自動車などの乗物用シートや椅子など
の家具類に適用される表皮一体成形シートの製造方法に
関する。
[従来の技術] パッドの表面(カバー材)に表皮を一体に接着してなる
表皮一成形シートは、デザイン上の有利さと耐久性の高
さ、すなわち繰返し使用されても皺ができにくい点など
から多用される傾向にある。この種のシートを製造する
に当って従来は、例えば第4図に示されるように、表皮
成形用の型1が用いられている。この従来方法において
は、予め所定の形状に成形されたパッド2の座面部3に
接着剤4が塗布されるとともに、型1とパッド2との間
に予め袋状に縫製しておいた表皮5が表裏反転した状態
でセットされる。そののち、パッド2の座面部3を型1
に押付けることにより、座面部表皮5が接着剤4を介し
てパッド2の座面部3に成形接着させられる。
[発明が解決しようとする課題] 上述した従来方法においては、座面部表皮5の成形接着
は型1を用いて容易に行なえるが、表裏が反転された状
態でセットされている側面部表皮6を型1によってパッ
ド3の側面部に同時に成形接着することは困難である。
また第5図に示されるように、容器状の型1′の内面に
表皮5を反転させずに袋状のままセットすれば、パッド
の座面部3から側面部7にわたって表皮5を成形接着す
ることができるかもしれない。しかしながらこの場合、
表皮5を型1′内の所定位置に確実に保持しておくこと
が難しく、しかもパッド2の形状によっては型1′内に
パッド2を挿入することが不可能である。
従って本発明の目的は、パッドの座面部から側面部にわ
たる所定位置に表皮を正しく成形接着することができ、
作業性の良い表皮一体成形シートの製造方法を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果たすために本発明者が開発した製造方法
は、座面部と側面部とを有するパッドに表皮を被着する
ための方法であってて、上記座面部に対応する形状の押
え面をもつ第1の型に、予め縫製しておいた通気性のあ
る表皮を表裏反転させた状態で被せるとともに、この表
皮の上から熱溶融性接着フィルムを重ね合せた状態にし
て第11の型の内側から負圧によって上記接着フィルムと
表皮を一緒に吸着・保形し、更に上記接着フィルムの上
から上記パッドの座面部を押圧することにより第1の型
とパッドの座面部との間に座面部表皮と接着フィルムを
挟め込み、そののち側面部表皮と接着フィルムとを上記
パッドの側面部に沿わせるとともに第2の型を用いて上
記側面部表皮と接着フィルムをパッドの側面部に押圧し
つつ、接着フィルムを加熱することによりパッドの座面
と側面部にわたって表皮を一体に被着させることを特徴
とする。
[作用] 上記製造方法においては、パッドの側面部に沿って側面
部表皮と接着フィルムの一部をセットする際に、第1の
型とパッドの座面部との間で座面部表皮と接着シートの
座面部相当部分が所定の形状に保形されていて、しかも
動き止めがなされているため、予め袋状に縫製されてい
る側面部表皮をパッドの側面部に沿うように正規のカバ
リング位置にひっくり返すことが容易に行なえるととも
に、側面部表皮とパッド側面部との間の所定位置に接着
シートの一部を正しくセットできる。この状態で、第2
の型によって側面部表皮を押えるとともに第1の型によ
って座面部表皮を押えつつ、接着フィルムの溶融温度ま
で加熱するため、座面部から側面部にわたる所定位置に
表皮を一体に成形接着することができる。
[実施例] 以下に本発明の一実施例について、第1図ないし第3図
を参照して説明する。
第2図に示された車両用シートに使われるパッド10は、
周知の製法によって予め所定の形状に成形されている。
本実施例のパッド10は、一例としてウレタンフォームの
一体成形品が使われる。好ましくは通気性のある連続気
泡性フォームが良い。但しパッド10の材料はウレタンフ
ォームに限ることはなく、たとえば合成樹脂綿の繊維相
互の交絡点をウレタンバインダでバインドしてなる通気
性を有する成形綿を用いてもよい。図示例のパッド10
は、座面部11すなわち着座者の体圧を支える部分と、座
面部11の全周に位置する側面部12とを有している。この
パッド10は、自動車用シートの座部あるいは背もたれ部
のクッションとして使われる。パッド10の裏面側(図示
上側)には、後述するプレス工程で使用するプレスサポ
ート部材13が設けられる。
表皮15は、パッド10の座面部11を覆う座面部表皮16と、
パッド10の側面部12を覆う側面部表皮17とを、カバリン
グ形状に合うように予め袋状に縫い合せたものであり、
識布等のような通気性を有する素材からなる。座面部表
皮16と側面部表皮17とをつないでいる縫代18は、表皮15
を表裏反転させた時に表面側を向く。
熱溶融性接着フィルム20は、パッド10の座面部11から側
面部12を覆うに足る広さを有しており、室温では実質的
に接着力をもたないが、高温にさらされた時に溶融する
ことによってパッド10と表皮15とを接着できるものが使
用される。溶融前のフィルム20は実質的に非通気性であ
る。
表皮成形用の第1の型25は、図示上面側にパッドの座面
部11の形状に対応した押え面26を有している。この型25
は内部に気室27を備えた中空形状をなしており、押え面
26の表面側と気室27の内部とを連通させる多数の孔28
(一部のみ図示)を備えている。更に、気室27に連なる
接続口30,31に、真空ポンプ等を利用した負圧吸引手段3
2と、高温の水蒸気を発生させる蒸気供給手段33が接続
されている。
第3図に示された第2の型35は、パッド10の側面部12の
形状に対応した押え面36を有している。第2の型35の内
部にも気室37が設けられているとともに、押え面36の表
面側と気室37の内部とを連通させる孔38(一部のみ図
示)が設けられている。気室37に連なる接続口40には蒸
気供給手段33が接続される。この第2の型35は、必要に
応じてパッド10の周方向に復数個に分割されている。
次に、上記装置を用いてパッド10と表皮15とを成形接着
する工程について説明する。第1図に示されるように、
第1の型25に、予め袋状に縫製しておいた表皮15を表裏
反転させた状態で被せる。更にその上に接着フィルム20
を重ねる。その後、吸引手段32によって発生させた負圧
を気室27に作用させることにより、通気性の表皮15を介
して接着フィルム20を押え面26側に吸引する。吸引され
た接着フィルム20は、表皮15と一緒に押え面26の所定位
置に所定形状を保って吸着されるため、いわちる真空成
形が行なわれる。
上記保形状態を維持したまま、第2図に示されるように
接着フィルム20の上からパッド10の座面部11を乗せ、図
示しない駆動手段によりサポート部材13を押下げてパッ
ド10を第1の型25に押付けるとともに、このプレス状態
を維持しつつ吸引手段32による吸着を解除する。
次に、表皮15が正規のカバリング状態となるように表裏
をひっくり返すことにより、側面部表皮17をパッド側面
部12に沿わせる。このように表皮15を反転させることに
よって、接着フィルム20の一部を側面部12と側面部表皮
17との間に挟み込みことができる。このセット時におい
ては、座面部表皮16と接着フィルム20の座面相当部分が
パッドの座面部11と型25との間に挟まれた保形状態にあ
るため、側面部表皮17と接着フィルム20が正規の位置か
らずれることを防止でき、所定の位置に確実に保持して
おくことができる。接着フィルム20は常温では接着力を
もたないから、セット中にべたべたすることがなく、作
業しやすい。
次に、第3図に示されるように第2図の型35を側面部表
皮17の上からパッドの側面部12に向って押付けることに
より、第2の型35とパッド側面部12との間に側面部表皮
17と接着フィルム20の側面部相当部分を挟み込む。以上
の一連の工程により、型25,35とパッド10との間の所定
位置に表皮15と接着フィルム20が成形状態のまま確実に
保持される。なお、必要ならば第2の型35の気室37に負
圧を作用させて側面部表皮17を所定の形状に真空成形し
てもよい。
次に、蒸気供給手段33によって、接着フィルム20を溶融
させるに足る温度の高温蒸気を型25,35の気室27,37に吹
込む。吹込まれた蒸気は孔28,38を通じて通気性の表皮1
5に流通するため、接着フィルム20が溶けて表皮15とパ
ッド10とが一体に接着する。こうしてパッド10と表皮15
との成形接着を行なったのち、再び吸引手段32を作用さ
せることによって気室27,37内を減圧し、表皮15に付着
した水滴を除去する。乾燥後の製品(表皮一体成形シー
ト)は型25,35から外される。
[発明の効果] 本発明によれば、パッドの座面部から側面部にわたる所
定の位置に表皮を正しく接着させることができ、しかも
能率良く作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の型と表皮等を示す断面図、第2図はパッ
ドを押圧している様子を示す断面図、第3図は第2の型
を押圧している様子を示す断面図、第4図は従来の型と
パッド等を示す断面図、第5図は他の従来例を示す断面
図である。 10……パッド、11……座面部、12……側面部、15……表
皮、16……座面部表皮、17……側面部表皮、20……接着
フィルム、25……第1の型、32……吸引手段、33……蒸
気供給手段、35……第2の型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座面部と側面部とを有するパッドに表皮を
    被着するための方法であって、 上記座面部に対応する形状の押え面をもつ第1の型に、
    予め縫製しておいた通気性のある表皮を表裏反転させた
    状態で被せるとともに、この表皮の上から熱溶融性接着
    フィルムを重ね合せた状態にして第1の型の内側から負
    圧によって上記接着フィルムと表皮を一緒に吸着・保形
    し、更に上記接着フィルムの上から上記パッドの座面部
    を押圧することにより第1の型とパッドの座面部との間
    に座面部表皮と接着フィルムを挟み込み、そののち側面
    部表皮と接着フィルムとを上記パッドの側面部に沿わせ
    るとともに第2の型を用いて上記側面部表皮と接着フィ
    ルムをパッドの側面部に押圧しつつ、接着フィルムを溶
    融温度まで加熱することによりパッドの座面と側面部に
    わたって表皮を一体に被着させることを特徴とする表皮
    一体成形シートの製造方法。
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CN114211436B (zh) * 2021-12-13 2022-10-18 赫比(上海)家用电器产品有限公司 一种多弯折铜箔一次性贴合夹具与贴合方法

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