JPH0714595Y2 - 窓開閉装置 - Google Patents
窓開閉装置Info
- Publication number
- JPH0714595Y2 JPH0714595Y2 JP4840591U JP4840591U JPH0714595Y2 JP H0714595 Y2 JPH0714595 Y2 JP H0714595Y2 JP 4840591 U JP4840591 U JP 4840591U JP 4840591 U JP4840591 U JP 4840591U JP H0714595 Y2 JPH0714595 Y2 JP H0714595Y2
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- Japan
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- window
- frame
- opening
- window body
- strip
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- Wing Frames And Configurations (AREA)
- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、排煙窓等に用いられ
る窓開閉装置に関する。
る窓開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、排煙窓においては、窓本体の上
端部を外側へ向かって所定角度回動させることにより、
窓枠の開口を開くようになっている。窓本体の上端部を
回動させるようにしたのは、窓本体の下端部を外側に向
かって回動させた場合に比して、排煙に有利だからであ
る。
端部を外側へ向かって所定角度回動させることにより、
窓枠の開口を開くようになっている。窓本体の上端部を
回動させるようにしたのは、窓本体の下端部を外側に向
かって回動させた場合に比して、排煙に有利だからであ
る。
【0003】ところで、上記のような排煙窓には、通常
時には窓を閉じておき、火災等の緊急時には窓を開く窓
開閉装置が設置されている。窓開閉装置は、窓本体を開
回動させる付勢手段と、窓枠と窓本体との間に掛け渡さ
れた条体を巻き取ることにより、窓本体を付勢手段の付
勢力に抗して閉回動させる巻き取り器とを備えている。
巻き取り器は、ロック機構を内蔵しており、窓が閉じた
状態においてはロック機構によってロックされ、窓本体
を閉状態に保持する。一方、緊急時に巻き取り器のロッ
クを解除すると、条体が巻き取り器から繰り出され、窓
本体が付勢手段の付勢力によって開かれる。窓本体が所
定の角度回動すると、条体がそれ以上繰り出されなくな
り、窓本体は所定の回動角度に保持される。
時には窓を閉じておき、火災等の緊急時には窓を開く窓
開閉装置が設置されている。窓開閉装置は、窓本体を開
回動させる付勢手段と、窓枠と窓本体との間に掛け渡さ
れた条体を巻き取ることにより、窓本体を付勢手段の付
勢力に抗して閉回動させる巻き取り器とを備えている。
巻き取り器は、ロック機構を内蔵しており、窓が閉じた
状態においてはロック機構によってロックされ、窓本体
を閉状態に保持する。一方、緊急時に巻き取り器のロッ
クを解除すると、条体が巻き取り器から繰り出され、窓
本体が付勢手段の付勢力によって開かれる。窓本体が所
定の角度回動すると、条体がそれ以上繰り出されなくな
り、窓本体は所定の回動角度に保持される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記窓開閉装置におい
ては、条体によって窓の所定角度以上の回動を阻止して
いる。したがって、万一条体が切断した場合には、窓本
体が所定の回動位置で停止せずに、自重によってそのま
ま回動し続け、窓の下側に位置する壁部に激突する。そ
して、その衝撃によって窓枠による窓本体の支持部が破
断し、窓本体が窓枠から落下するという重大な事故を引
き起こすおそれがある。
ては、条体によって窓の所定角度以上の回動を阻止して
いる。したがって、万一条体が切断した場合には、窓本
体が所定の回動位置で停止せずに、自重によってそのま
ま回動し続け、窓の下側に位置する壁部に激突する。そ
して、その衝撃によって窓枠による窓本体の支持部が破
断し、窓本体が窓枠から落下するという重大な事故を引
き起こすおそれがある。
【0005】このような事故を未然に防止するために、
従来の窓開閉装置には、付勢手段としてガスダンパ機能
を有するもの、例えばガスダンパを用い、窓本体の回動
を一定の回動速度以下で回動させるようにしたものがあ
る。このようなガスダンパを用いた場合には、仮に条体
が切断しても、窓本体が一定の速度以下で回動するの
で、窓本体が壁部に激突するのを防止し、これによって
窓本体の落下事故を防止することができる。
従来の窓開閉装置には、付勢手段としてガスダンパ機能
を有するもの、例えばガスダンパを用い、窓本体の回動
を一定の回動速度以下で回動させるようにしたものがあ
る。このようなガスダンパを用いた場合には、仮に条体
が切断しても、窓本体が一定の速度以下で回動するの
で、窓本体が壁部に激突するのを防止し、これによって
窓本体の落下事故を防止することができる。
【0006】しかしながら、窓本体が回動し始めると、
窓本体の自重全体が窓本体を回動させる力として作用す
る。したがって、ガスダンパとしては、窓本体の自重に
抗し得るよう大型のものを用いなければならない。特
に、窓本体が大型である場合には、ガスダンパもそれに
対応してより大型化する。このため、窓の設置箇所によ
ってはガスダンパを用いることができないことがあり、
窓の配置箇所等の設計上の自由度が大幅に制限されてし
まう。また、大型のガスダンパが見えるため、建築物の
美観を損ねるという問題があった。
窓本体の自重全体が窓本体を回動させる力として作用す
る。したがって、ガスダンパとしては、窓本体の自重に
抗し得るよう大型のものを用いなければならない。特
に、窓本体が大型である場合には、ガスダンパもそれに
対応してより大型化する。このため、窓の設置箇所によ
ってはガスダンパを用いることができないことがあり、
窓の配置箇所等の設計上の自由度が大幅に制限されてし
まう。また、大型のガスダンパが見えるため、建築物の
美観を損ねるという問題があった。
【0007】この考案は、上記問題を解決するためにな
されたもので、万一巻き取り器の条体が切断したとして
も、窓本体が壁部に激突するのを防止することができ、
したがって窓本体の落下事故を未然に防止することがで
き、またガスダンパを用いる場合であっても小型のガス
ダンパを用いることができ、したがって窓の配置等の設
計上の自由度を広げ、かつ建築物の美観を向上させるこ
とができる窓開閉装置を提供することを目的とする。
されたもので、万一巻き取り器の条体が切断したとして
も、窓本体が壁部に激突するのを防止することができ、
したがって窓本体の落下事故を未然に防止することがで
き、またガスダンパを用いる場合であっても小型のガス
ダンパを用いることができ、したがって窓の配置等の設
計上の自由度を広げ、かつ建築物の美観を向上させるこ
とができる窓開閉装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の目的
を達成するために、開口を有する窓枠と、この窓枠に回
動可能に支持され、上端部が外側へ向かうように回動す
ることによって前記開口を開く窓本体と、この窓本体を
開回動させる付勢手段と、一端部が前記窓枠の上端部と
前記窓本体の上端部との間に掛け渡された条体の他端部
を巻き取ることにより、窓本体を前記付勢手段の付勢力
に抗して閉回動させる巻き取り器とを備えた窓開閉装置
において、前記窓本体の下端部を前記窓枠に対して上下
方向へ移動可能に連結し、前記窓枠と前記窓本体との間
に、一端が前記窓枠の上端部に回動可能に連結され、他
端が前記窓本体の上下方向における中間部に回動可能に
連結された連結アームを設けたことを特徴とするもので
ある。
を達成するために、開口を有する窓枠と、この窓枠に回
動可能に支持され、上端部が外側へ向かうように回動す
ることによって前記開口を開く窓本体と、この窓本体を
開回動させる付勢手段と、一端部が前記窓枠の上端部と
前記窓本体の上端部との間に掛け渡された条体の他端部
を巻き取ることにより、窓本体を前記付勢手段の付勢力
に抗して閉回動させる巻き取り器とを備えた窓開閉装置
において、前記窓本体の下端部を前記窓枠に対して上下
方向へ移動可能に連結し、前記窓枠と前記窓本体との間
に、一端が前記窓枠の上端部に回動可能に連結され、他
端が前記窓本体の上下方向における中間部に回動可能に
連結された連結アームを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0009】
【作用】窓本体が窓枠の開口を閉じている状態において
巻き取り器に巻き取られた条体を繰り出すと、窓本体
は、付勢手段の付勢力により、下端部を上方へ移動させ
つつ、上端部が外側へ向かうに連結アームを中心として
回動する。この場合、窓本体は、その中間部が連結アー
ムに支持されているので、窓本体の自重の一部が窓本体
を回動させる力として作用するだけであり、自重全体が
回動力として作用することはない。
巻き取り器に巻き取られた条体を繰り出すと、窓本体
は、付勢手段の付勢力により、下端部を上方へ移動させ
つつ、上端部が外側へ向かうに連結アームを中心として
回動する。この場合、窓本体は、その中間部が連結アー
ムに支持されているので、窓本体の自重の一部が窓本体
を回動させる力として作用するだけであり、自重全体が
回動力として作用することはない。
【0010】
【実施例】以下、この考案の一実施例について図1〜図
5を参照して説明する。図1はこの考案の窓開閉装置が
設置された排煙窓Wを室内I(図2参照)側から見た図
であり、排煙窓Wは、窓枠1と窓本体2とを備えてい
る。窓枠1は、上枠11、下枠12および左右の縦枠1
3,14によって横長の四角形に形成されており、その
中央部に開口15が形成されている。窓枠1の内周部で
室内側には、図2に示すように、気密ゴム16が全周に
わたって設けられている。
5を参照して説明する。図1はこの考案の窓開閉装置が
設置された排煙窓Wを室内I(図2参照)側から見た図
であり、排煙窓Wは、窓枠1と窓本体2とを備えてい
る。窓枠1は、上枠11、下枠12および左右の縦枠1
3,14によって横長の四角形に形成されており、その
中央部に開口15が形成されている。窓枠1の内周部で
室内側には、図2に示すように、気密ゴム16が全周に
わたって設けられている。
【0011】一方、窓本体2は、上框21,下框22お
よび左右の縦框23,24によって横長の四角枠状に形
成されており、その内周面の室外O側には窓ガラス25
がパッキン26を介して固定されている。窓本体2は、
窓枠1の開口15に室外O側から嵌め込まれ、室内I側
を向く面の外周部が上記気密ゴム16に全周にわたって
押し付けられることにより、窓枠1の開口15を閉じる
ものである。
よび左右の縦框23,24によって横長の四角枠状に形
成されており、その内周面の室外O側には窓ガラス25
がパッキン26を介して固定されている。窓本体2は、
窓枠1の開口15に室外O側から嵌め込まれ、室内I側
を向く面の外周部が上記気密ゴム16に全周にわたって
押し付けられることにより、窓枠1の開口15を閉じる
ものである。
【0012】窓本体2の左右の下端部は、窓枠1の左右
の下端部にそれぞれ上下方向へ移動自在に連結されてい
る。すなわち、図3に示すように、窓枠1の右側の縦枠
14には、その下端部から上方に向かって延びる2つの
突条41,42が互いに平行にかつ互いに離間して形成
されている。一方、窓本体2の右側の縦框24の下端部
には、支持台43および軸44を介してガイドロール4
が回動自在に支持されている。このガイドロール4の直
径は、突条41,42の間隔より若干小さくなされてお
り、それらの間に挿入されている。同様に、窓枠1の左
側の縦枠13と窓本体2の左側の縦框23との間にも、
ガイドロール4が配置されている。これによって、窓本
体2の下端部が窓枠1に上下方向へ移動自在に連結され
ている。
の下端部にそれぞれ上下方向へ移動自在に連結されてい
る。すなわち、図3に示すように、窓枠1の右側の縦枠
14には、その下端部から上方に向かって延びる2つの
突条41,42が互いに平行にかつ互いに離間して形成
されている。一方、窓本体2の右側の縦框24の下端部
には、支持台43および軸44を介してガイドロール4
が回動自在に支持されている。このガイドロール4の直
径は、突条41,42の間隔より若干小さくなされてお
り、それらの間に挿入されている。同様に、窓枠1の左
側の縦枠13と窓本体2の左側の縦框23との間にも、
ガイドロール4が配置されている。これによって、窓本
体2の下端部が窓枠1に上下方向へ移動自在に連結され
ている。
【0013】次に、窓本体2を回動させて開口15を開
閉するための窓開閉装置について説明すると、窓開閉装
置は、2つの連結アーム3,3と、2つの引っ張りばね
5,5と、巻き取り器6とを主な構成要素としている。
閉するための窓開閉装置について説明すると、窓開閉装
置は、2つの連結アーム3,3と、2つの引っ張りばね
5,5と、巻き取り器6とを主な構成要素としている。
【0014】連結アーム3,3は、窓枠1と窓本体2と
の間に設けられている。各連結アーム3,3は、図2に
示すように、上方から下方へ向かうにしたがって室内I
側から室外O側へ向かうよう斜めに配置されている。こ
れら2つの連結アーム3,3のうちの一方の連結アーム
3は、図4に示すように、窓枠1の右側の縦枠14の上
端部に支持台31および軸32を介して回動自在に連結
されている。連結アーム3の下端部は、窓本体2の右側
の縦框24の中間部に支持台33および軸34を介して
回動自在に連結されている。他方の連結アーム3も、同
様にして、窓枠1の左側の縦枠13と窓本体2の左側の
縦框23とに回動可能に連結されている。
の間に設けられている。各連結アーム3,3は、図2に
示すように、上方から下方へ向かうにしたがって室内I
側から室外O側へ向かうよう斜めに配置されている。こ
れら2つの連結アーム3,3のうちの一方の連結アーム
3は、図4に示すように、窓枠1の右側の縦枠14の上
端部に支持台31および軸32を介して回動自在に連結
されている。連結アーム3の下端部は、窓本体2の右側
の縦框24の中間部に支持台33および軸34を介して
回動自在に連結されている。他方の連結アーム3も、同
様にして、窓枠1の左側の縦枠13と窓本体2の左側の
縦框23とに回動可能に連結されている。
【0015】上記の内容から明らかなように、窓本体1
は、2つの連結アーム3,3を介して窓枠1に回動自在
に支持されている。この場合、窓本体2は、連結アーム
3,3によって縦框23,24の中間部が支持されてい
るので、自重によって受ける回動力は小さなものであ
る。特に、この実施例においては、窓本体2の回動中心
線が窓本体2の重心を通るように、窓本体2が連結アー
ム3,3によって支持されている。したがって、窓本体
1は、外力が作用しない限り自重によって回動すること
がない。
は、2つの連結アーム3,3を介して窓枠1に回動自在
に支持されている。この場合、窓本体2は、連結アーム
3,3によって縦框23,24の中間部が支持されてい
るので、自重によって受ける回動力は小さなものであ
る。特に、この実施例においては、窓本体2の回動中心
線が窓本体2の重心を通るように、窓本体2が連結アー
ム3,3によって支持されている。したがって、窓本体
1は、外力が作用しない限り自重によって回動すること
がない。
【0016】また、窓枠1の内周部には、図1および図
2に示すように、上枠21の左側部と右側部とに沿って
それぞれ引っ張りばね5,5が配置されている。一方の
引っ張りばね5の上枠21の中央部側に位置する一端部
は、上枠21に固定されたブラケット(図示せず)に取
り付けられており、他端部には開回動用条体51の一端
部が連結されている。回動用条体51の他端部は、上枠
21に沿ってその端部まで延び、ローラ52を経由して
下方へ向かい、ガイドロール4を支持する軸44に固定
されている。したがって、引っ張りばね5は、窓本体2
を鉛直上方へ付勢することになる。なお、他方の引っ張
りばね5も同様にして窓本体2を鉛直上方へ付勢してい
る。
2に示すように、上枠21の左側部と右側部とに沿って
それぞれ引っ張りばね5,5が配置されている。一方の
引っ張りばね5の上枠21の中央部側に位置する一端部
は、上枠21に固定されたブラケット(図示せず)に取
り付けられており、他端部には開回動用条体51の一端
部が連結されている。回動用条体51の他端部は、上枠
21に沿ってその端部まで延び、ローラ52を経由して
下方へ向かい、ガイドロール4を支持する軸44に固定
されている。したがって、引っ張りばね5は、窓本体2
を鉛直上方へ付勢することになる。なお、他方の引っ張
りばね5も同様にして窓本体2を鉛直上方へ付勢してい
る。
【0017】ここで、引っ張りばね5は、窓本体2を鉛
直上方に付勢しており、連結アーム3は上方から下方へ
向かうにしたがって室内I側から室外O側へ向かうよう
に傾斜している。したがって、引っ張りばね5,5によ
る付勢力をFとすると、図2に示すように、連結アーム
3には、それが延びる方向を向く分力F1と、室内I側
から室外O側を向く分力F2が作用する。そして、この
分力F2により、連結アーム3は、その下端部が軸32
を中心として室内I側から室外O側へ向かうように回動
せしめられる。これと同時に、窓本体2の下端部は、引
っ張りばね5,5の付勢力によって上方へ移動せしめら
れる。この結果、窓本体2は、連結アーム3を中心とし
て上端部が室外O側へ向かうように回動することにな
る。
直上方に付勢しており、連結アーム3は上方から下方へ
向かうにしたがって室内I側から室外O側へ向かうよう
に傾斜している。したがって、引っ張りばね5,5によ
る付勢力をFとすると、図2に示すように、連結アーム
3には、それが延びる方向を向く分力F1と、室内I側
から室外O側を向く分力F2が作用する。そして、この
分力F2により、連結アーム3は、その下端部が軸32
を中心として室内I側から室外O側へ向かうように回動
せしめられる。これと同時に、窓本体2の下端部は、引
っ張りばね5,5の付勢力によって上方へ移動せしめら
れる。この結果、窓本体2は、連結アーム3を中心とし
て上端部が室外O側へ向かうように回動することにな
る。
【0018】なお、窓本体2の上端部を室内I側から室
外O側へ押す分力F2は、窓本体2が閉じた状態では図
2からも明らかなように小さなものである。そこで、窓
枠1の上端部に、閉じた窓本体2を開かせる際にだけ窓
本体2の上端部を室外O側へ向かって押圧するばね等の
補助的な押圧部材を設けるるようにしてもよい。
外O側へ押す分力F2は、窓本体2が閉じた状態では図
2からも明らかなように小さなものである。そこで、窓
枠1の上端部に、閉じた窓本体2を開かせる際にだけ窓
本体2の上端部を室外O側へ向かって押圧するばね等の
補助的な押圧部材を設けるるようにしてもよい。
【0019】窓開閉装置は、引っ張りばね5,5の付勢
力に抗して窓本体1を閉状態にしておくために、図1に
示すように、巻き取り器6を有している。巻き取り器6
は、周知のものであり、そのハンドル61を一方向へ回
動させると、条体62を巻き取る。また、巻き取り器6
は、ハンドル61の他方向への回動を阻止するためのラ
チエット機構等有しており、そのラチエット機構の停止
機能を解除すると、条体62が繰り出し可能になる。な
お、条体62は、窓本体2の回動に伴って繰り出される
が、窓本体2と窓枠1とのなす角度が予め設定された任
意の角度θになると、それ以上繰り出されなくなり、こ
れによって窓本体2が回動を停止せしめられるようにな
っている。
力に抗して窓本体1を閉状態にしておくために、図1に
示すように、巻き取り器6を有している。巻き取り器6
は、周知のものであり、そのハンドル61を一方向へ回
動させると、条体62を巻き取る。また、巻き取り器6
は、ハンドル61の他方向への回動を阻止するためのラ
チエット機構等有しており、そのラチエット機構の停止
機能を解除すると、条体62が繰り出し可能になる。な
お、条体62は、窓本体2の回動に伴って繰り出される
が、窓本体2と窓枠1とのなす角度が予め設定された任
意の角度θになると、それ以上繰り出されなくなり、こ
れによって窓本体2が回動を停止せしめられるようにな
っている。
【0020】巻き取り器6から延び出した条体62の先
端部は、左側の縦枠13に沿って上方へ延び、その後ロ
ール63において向きを変えて上枠11に沿って延びて
おり、上枠11と上框21との左端部にそれぞれ設けら
れたローラ64,65間に掛け渡されるとともに、上枠
11と上框21との右端部にそれぞれ設けられたローラ
66,67間に掛け渡され、上枠11に固定されてい
る。したがって、条体62を巻き取り器6によって巻き
取ると、ローラ65,67がローラ64,66側へ移動
する。これによって、窓本体2が閉回動し、窓枠1に突
き当たってその開口15を閉じる。その一方、巻き取り
器6の停止機能を解除すると、条体62が繰り出し可能
になるので、窓本体2が引っ張りばね5の付勢力によっ
て開回動せしめられる。
端部は、左側の縦枠13に沿って上方へ延び、その後ロ
ール63において向きを変えて上枠11に沿って延びて
おり、上枠11と上框21との左端部にそれぞれ設けら
れたローラ64,65間に掛け渡されるとともに、上枠
11と上框21との右端部にそれぞれ設けられたローラ
66,67間に掛け渡され、上枠11に固定されてい
る。したがって、条体62を巻き取り器6によって巻き
取ると、ローラ65,67がローラ64,66側へ移動
する。これによって、窓本体2が閉回動し、窓枠1に突
き当たってその開口15を閉じる。その一方、巻き取り
器6の停止機能を解除すると、条体62が繰り出し可能
になるので、窓本体2が引っ張りばね5の付勢力によっ
て開回動せしめられる。
【0021】上記構成の窓開閉装置において、いま窓本
体2が窓枠1の開口を閉じているものとする。この状態
において、巻き取り器6の停止機能を解除すると、条体
62が繰り出し可能になるので、引っ張りばね5の付勢
力により、窓本体2が連結アーム3を中心として開回動
せしめられる。そして、窓本体2が所定の角度θまで回
動すると、それ以上条体62が繰り出されなくなるの
で、窓本体2が回動を停止する。
体2が窓枠1の開口を閉じているものとする。この状態
において、巻き取り器6の停止機能を解除すると、条体
62が繰り出し可能になるので、引っ張りばね5の付勢
力により、窓本体2が連結アーム3を中心として開回動
せしめられる。そして、窓本体2が所定の角度θまで回
動すると、それ以上条体62が繰り出されなくなるの
で、窓本体2が回動を停止する。
【0022】ここで、窓本体2は、その中間部が連結ア
ーム3に支持されている。したがって、窓本体2の自重
はその一部だけが窓本体2を回動させるように作用する
だけであり、自重全体が窓本体2を回動させるように作
用することがない。したがって、条体62が切断したと
しても、重大な事故が発生するのを防止することができ
る。特に、この実施例においては、連結アーム3は、窓
本体2の一端側と他端側との重量が等しくなる箇所を支
持しているので、窓本体2にはその自重による回動力が
全く作用しない。したがって、事故をより一層確実に防
止することができる。
ーム3に支持されている。したがって、窓本体2の自重
はその一部だけが窓本体2を回動させるように作用する
だけであり、自重全体が窓本体2を回動させるように作
用することがない。したがって、条体62が切断したと
しても、重大な事故が発生するのを防止することができ
る。特に、この実施例においては、連結アーム3は、窓
本体2の一端側と他端側との重量が等しくなる箇所を支
持しているので、窓本体2にはその自重による回動力が
全く作用しない。したがって、事故をより一層確実に防
止することができる。
【0023】また、窓本体2を一定の角速度で回動させ
るために、付勢手段としての引っ張りばね5に代えて、
あるいはそれとともに周知のガスダンパを用いることも
あるが、その場合には、窓本体2を回動させる力とし
て、窓本体2の自重の一部だけ、あるいは自重が全く作
用しないので、小型のガスダンパを用いることができ
る。したがって、窓の設置箇所がガスダンパによって制
限を受けることがなく、設置箇所の自由度を大幅に向上
させることができる。逆に、従来のものと同様の大きさ
のガスダンパを用いる場合には、より大型の排煙窓に適
用することができる。さらに、小型のガスダンパを用い
ることができるので、美観を向上させることができる。
るために、付勢手段としての引っ張りばね5に代えて、
あるいはそれとともに周知のガスダンパを用いることも
あるが、その場合には、窓本体2を回動させる力とし
て、窓本体2の自重の一部だけ、あるいは自重が全く作
用しないので、小型のガスダンパを用いることができ
る。したがって、窓の設置箇所がガスダンパによって制
限を受けることがなく、設置箇所の自由度を大幅に向上
させることができる。逆に、従来のものと同様の大きさ
のガスダンパを用いる場合には、より大型の排煙窓に適
用することができる。さらに、小型のガスダンパを用い
ることができるので、美観を向上させることができる。
【0024】また、この実施例においては、排煙窓が通
常横長である点に着目し、付勢手段たる引っ張りばね5
を上枠11に沿って配置している。したがって、引っ張
りばね5として長さの長いものを用いることができる。
よって、窓本体2の回動角度を大きくすることができ
る。この点については、この実施例では2つの引っ張り
ばね5,5を直列に配置しているが、並列に配置すれば
引っ張りばね5,5の長さをさらに長くすることがで
き、これによって窓本体2の回動角度をより一層大きく
することができる。
常横長である点に着目し、付勢手段たる引っ張りばね5
を上枠11に沿って配置している。したがって、引っ張
りばね5として長さの長いものを用いることができる。
よって、窓本体2の回動角度を大きくすることができ
る。この点については、この実施例では2つの引っ張り
ばね5,5を直列に配置しているが、並列に配置すれば
引っ張りばね5,5の長さをさらに長くすることがで
き、これによって窓本体2の回動角度をより一層大きく
することができる。
【0025】なお、この考案は、上記の実施例に限定さ
れることなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜
変更可能である。例えば、上記の実施例においては、窓
本体2が所定の角度θまで回動すると条体62によって
窓本体2の回動を停止させるようにしているが、窓本体
2が角度θまで回動したときに、引っ張りばね5が引っ
張り力を失って自然状態に戻るようにしておけば、必ず
しも条体62によって窓本体2の回動を阻止するように
する必要はない。
れることなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜
変更可能である。例えば、上記の実施例においては、窓
本体2が所定の角度θまで回動すると条体62によって
窓本体2の回動を停止させるようにしているが、窓本体
2が角度θまで回動したときに、引っ張りばね5が引っ
張り力を失って自然状態に戻るようにしておけば、必ず
しも条体62によって窓本体2の回動を阻止するように
する必要はない。
【0026】また、条体62に代えて、あるいは安全性
をより一層向上させるために条体62と共に、窓本体2
が角度θまで回動したときに窓本体2の回動を停止させ
るよう、例えば窓枠1の突条41,42間の上端部に、
ガイドロール4の上方への移動を阻止するストッパを設
けておき、そのストッパにガイドロール4を突き当たら
せることにより、窓本体2が角度θ以上に回動するのを
阻止するようにしてもよい。この場合、ストッパについ
ては、ガイドロール4が衝突する際の衝撃を緩和するた
めに、緩衝機能を有するものを用いるのが望ましい。
をより一層向上させるために条体62と共に、窓本体2
が角度θまで回動したときに窓本体2の回動を停止させ
るよう、例えば窓枠1の突条41,42間の上端部に、
ガイドロール4の上方への移動を阻止するストッパを設
けておき、そのストッパにガイドロール4を突き当たら
せることにより、窓本体2が角度θ以上に回動するのを
阻止するようにしてもよい。この場合、ストッパについ
ては、ガイドロール4が衝突する際の衝撃を緩和するた
めに、緩衝機能を有するものを用いるのが望ましい。
【0027】さらに、上記の実施例においては、引っ張
りばね5を上枠11に沿って配置しているが、下枠12
に沿って配置してもよい。その場合、一端部が引っ張り
ばね5に連結された開閉用条体51の他端部について
は、下枠12の端部に配置したロールにより縦枠13
(14)に沿って上方へ向かわせ、縦枠13の上端部に
おいてロールにより縦枠13(14)に沿って下方へ向
かわせ、窓本体2の下端部に固定する。
りばね5を上枠11に沿って配置しているが、下枠12
に沿って配置してもよい。その場合、一端部が引っ張り
ばね5に連結された開閉用条体51の他端部について
は、下枠12の端部に配置したロールにより縦枠13
(14)に沿って上方へ向かわせ、縦枠13の上端部に
おいてロールにより縦枠13(14)に沿って下方へ向
かわせ、窓本体2の下端部に固定する。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の窓開閉
装置によれば、窓本体の下端部を窓枠に対して上下方向
へ移動可能に連結し、窓枠と窓本体との間に、一端が窓
枠の上端部に回動可能に連結され、他端が窓本体の上下
方向における中間部に回動可能に連結された連結アーム
を設けたものであるから、万一巻き取り器の条体が切断
したとしても、窓本体が壁部に激突するのを防止するこ
とができ、したがって窓本体の落下事故等を未然に防止
することができ、またガスダンパを用いる場合であって
も小型のガスダンパを用いることができ、したがって窓
の配置等の設計上の自由度を広げ、かつ建築物の美観を
向上させることができる等の効果が得られる。
装置によれば、窓本体の下端部を窓枠に対して上下方向
へ移動可能に連結し、窓枠と窓本体との間に、一端が窓
枠の上端部に回動可能に連結され、他端が窓本体の上下
方向における中間部に回動可能に連結された連結アーム
を設けたものであるから、万一巻き取り器の条体が切断
したとしても、窓本体が壁部に激突するのを防止するこ
とができ、したがって窓本体の落下事故等を未然に防止
することができ、またガスダンパを用いる場合であって
も小型のガスダンパを用いることができ、したがって窓
の配置等の設計上の自由度を広げ、かつ建築物の美観を
向上させることができる等の効果が得られる。
【図1】この考案の一実施例たる排煙窓を室内側から見
た図である。
た図である。
【図2】図1のA−A矢視拡大断面図である。
【図3】図1のB−B矢視拡大断面図である。
【図4】図1のC−C矢視拡大断面図である。
【図5】この考案に係る窓開閉装置の主要構成を示す概
略構成図である。
略構成図である。
1 窓枠 15 開口 2 窓本体 3 連結アーム 4 ガイドロール 5 引っ張りばね(付勢手段) 51 開回動用条体 6 巻き取り器 62 条体
Claims (2)
- 【請求項1】 開口を有する窓枠と、この窓枠に回動可
能に支持され、上端部が外側へ向かうように回動するこ
とによって前記開口を開く窓本体と、この窓本体を開回
動させる付勢手段と、一端部が前記窓枠の上端部と前記
窓本体の上端部との間に掛け渡された条体の他端部を巻
き取ることにより、窓本体を前記付勢手段の付勢力に抗
して閉回動させる巻き取り器とを備えた窓開閉装置にお
いて、前記窓本体の下端部を前記窓枠に対して上下方向
へ移動可能に連結し、前記窓枠と前記窓本体との間に、
一端が前記窓枠の上端部に回動可能に連結され、他端が
前記窓本体の上下方向における中間部に回動可能に連結
された連結アームを設けたことを特徴とする窓開閉装
置。 - 【請求項2】 前記窓枠は、上枠、下枠、および左右の
縦枠とによって横長の四角形状に形成されており、前記
付勢手段は、一端部が前記窓本体の下端部に連結され、
他端部が一方の縦枠に沿ってその上端部まで延び、縦枠
の上端部において上枠に沿う方向に向きを変えた開回動
用条体と、前記上枠に沿って配置され、前記開回動用条
体の他端部を引っ張って前記窓本体の下端部を上方へ付
勢することにより、窓本体を開回動させる付勢部材とか
ら構成したことを特徴とする窓開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4840591U JPH0714595Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 窓開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4840591U JPH0714595Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 窓開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04132172U JPH04132172U (ja) | 1992-12-07 |
JPH0714595Y2 true JPH0714595Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31926947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4840591U Expired - Lifetime JPH0714595Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 窓開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714595Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5403620B2 (ja) * | 2010-01-26 | 2014-01-29 | Ykk Ap株式会社 | サッシ窓 |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP4840591U patent/JPH0714595Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04132172U (ja) | 1992-12-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |