JPS6243033B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、夏季には太陽熱を反射し、冬季には
太陽熱を吸収するように操作できる省エネルギ型
のブラインド及びこれを備えた窓を提供しようと
するものである。

以下、図面に示す実施例に関して、本発明を詳
細に説明する。第１図は本発明の一実施例を示す
断面図で、図中、１は建築物の壁体、２は本発明
に係るブラインドを示す。本発明に係るブライン
ドは、ガラス等透光板を嵌装した外窓３および内
窓４より成る二重サツシの内外窓間上部に、ロー
ルブラインドの巻取ドラム５を装着し、表裏面を
それぞれ太陽熱反射性面６および太陽熱吸収性面
７（第２図参照）としたシート８を上記の巻取ド
ラム５から下方に垂下させ、上下に可動のロール
９を周ぐつて上方に折り返えし、さらに該二重サ
ツシの内外窓間の外窓側上部に設けた固定のロー
ル１０を周ぐつて下方に折り返えし垂下させたも
のである。図中、１１は該シートの下端にとりつ
けたボトムバーを示す。図示の例において、上下
に可動のロール９は、錘として作用するロールよ
り成り、その自重によつてロールブラインドのシ
ート８を張るようになつているが、これは例えば
錘ではなく、スプリングによつて下方に引張られ
るロールとしてもよい。

さらに、上記の外窓および内窓の上下に換気用
の開閉口１２，１３，１４，１５が設けられる。
また、上記の巻取ドラム５を回動させるために、
例えば昇降コード式の操作機構（図示せず）が設
けられる。なお、図中１６はブラインドの内側に
設けた引戸を示す。

上記のブラインドは、ロールブラインドの巻取
ドラム５を操作することによつて、ロールブライ
ンドのシート８の太陽熱反射性面６を外側に向け
たり、或いは、太陽熱吸収性面７を外側に向ける
ようにすることができる。例えば、図示のような
配置において、夏季においては、昇降コードを操
作して、ロールブラインドのシート８を降すと、
ロール９の作用によりロールブラインドは、第３
図の状態となる。この状態において、シートの外
面は反射性面６となり、太陽熱を反射する。この
時に、外窓３の上下の開閉口１２，１３を開ける
ことにより、サツシ内の温まつた空気を外部へ放
出することができ、太陽熱の室内への侵入を有効
に阻止することができる。また、冬季において
は、ロール９を介して下げてあるボトムバー１１
を引き下げサツシの最下部で固定することによ
り、ロールブラインドは第４図の状態となる。こ
の状態において、シートの外面は吸収性面７とな
り、太陽熱を吸収する。この時に、内窓４の上下
の開閉口１４，１５を開くことにより、サツシ内
の温まつた空気を室内に取入れることが可能とな
る。なお、ロールブラインドを開放する場合は巻
取ドラム５にてシート８を巻き取ることにより第
３図、第４図にて想像線で示すごとく開放する。

以上にて詳細説明した実施例は本願第１発明の
ブラインドを本願第２発明であるブラインドを備
えた窓に用いた例について示した。しかしながら
本願第１発明のブラインドは単に窓の室内側に取
り付けるのみでもよく、また内窓の上下にのみ開
閉口を有する二重サツシの内外窓間に用いてもよ
い。

上述のように、本発明によるブラインドにおい
ては、二重サツシの中に設けたロールブラインド
を操作することによつてそのシートの表面或いは
裏面を外側に向けることができ、例えば夏季にお
いては、シートの太陽熱反射性面を外側に向ける
ことによつて、太陽熱が室内に入るのを有効に阻
止し、また冬季においてはシートの太陽熱吸収性
面を外側に向けることによつて太陽熱を吸収し、
温まつた空気を室内に導入することによつて、暖
房効果を得ることができる。なお、図面は省略す
るが、本発明はガラス等透光板を嵌装した外窓お
よび内窓より成る二重サツシの内外窓間にとりつ
けたブラインドについて記載したが、内部透光板
を金属又はグラスウール等の断熱壁に変えてもよ
い。又、ガラス等透光板を嵌装した一重サツシの
内側窓面に本発明のブラインドをとりつけたもの
でも、窓部に２重、３重の空気層を形成するので
遮光機能を備えると共に保温性にも優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るブラインドの一実施例を
示す断面図、第２図は、第１図のブラインドに使
用されているシートを示す断面図、第３図および
第４図は第１図に示すブラインドの操作を説明す
る説明図である。 １……壁体、２……ブラインド、３……外窓、
４……内窓、５……巻取ドラム、６……太陽熱反
射性面、７……太陽熱吸収性面、８……シート、
９……可動ロール、１０……固定ロール、１１…
…ボトムバー、１２，１３，１４，１５……開閉
口、１６……引戸。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 表裏面をそれぞれ、太陽光反射性面および太
   陽光吸収面としたシートをロールブラインドの巻
   取ドラムから下方に垂下させ、上下に可動のロー
   ルを周ぐつて上方に折り返えし、さらに巻取ドラ
   ム取付ブラケツトに設けた固定のロールを周ぐつ
   て下方に折り返えし垂下せしめたことを特徴とす
   るブラインド。 ２ 表裏面をそれぞれ、太陽光反射性面および太
   陽光吸収面としたシートをロールブラインドの巻
   取ドラムから下方に垂下させ、上下に可動のロー
   ルを周ぐつて上方に折り返えし、さらに巻取ドラ
   ム取付ブラケツトに設けた固定のロールを周ぐつ
   て下方に折り返えし垂下せしめたブラインドを外
   窓および内窓より成る二重サツシの内外窓間の空
   間上部に配置せしめると共に、外窓および内窓の
   上下に換気用開閉口を設けたことを特徴とするブ
   ラインドを備えた窓。