JP5957285B2 - 可視光透過性ブラインドとその使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、外光に含まれる赤外線を制御した可視光についての透過性を有するブラインドとその使用方法に関する。
コンビニエンスストアやファミリーレストランなどの店舗で代表される施設では、外部から内部が見え易い構造であることが望まれる。このため、広く開口したガラス窓を配置して内部を見えやすくした構造の施設が多い。一方、ガラス窓を透して外光が施設内に進入すると、施設内の気温が上昇する。
特許文献1においては、ガラス窓の内側に配置されるブラインドを透明素材とし、赤外線を反射する熱線遮蔽層を積層させたブランドが開示されている。このブラインドは、ブラインドでありながら、不透明素材を使用せずに可視光については透明性を有する点で、赤外線に対する「目隠し」である。ガラス窓に直接赤外線反射フィルムを貼り付けるものではないため、既存施設への設置に適したものといえる。しかしながら、赤外線反射の機能は一般に、赤外線のみではなく可視光の一部をも反射してしまうため、薄い鏡のような状態となり、昼間において外部から内部が見づらくなる。
一方、特許文献2においては、表面層又は内部に赤外線吸収剤が含有された透明性を有するブラインドが開示されている。赤外線吸収は赤外線反射よりも可視光の透明性の点で優れており、このブラインドを配置することにより、施設内を外部から明るく見え易い状態に保持しつつ、赤外線が施設内の奥方に進入するのを抑制する。また、ブラインドのルーバーを回転させれば、通風機能を持たせることもできる。
特開2000−104467号公報 特開平5−295967号公報
しかし、特許文献2のブラインドにおいては赤外線吸収剤が吸収した赤外線のエネルギーによりシート自体の温度が上昇し、ガラス窓の位置で熱の発散が生じ、対流により結局は施設内の気温を上昇させてしまう。
本発明は、施設内部を見え易い状態を維持し、外気の温度が高くなる夏期において施設内部の冷房コストを割安にすることができ、かつ冬期においては施設内の暖房コストを削減することができるブラインドを提供することを目的としている。
上記課題を達成するため本発明の可視光透過性ブラインドは、施設の内外を仕切るガラス窓の内側に設置されるブラインドにおいて、
夫々が回転可能であり、直線状に配列された可視光線を透過する複数のルーバーであって、透明な基材に対して赤外線吸収能が付与された複数のルーバーと、
前記複数のルーバーを回転させて1つの面状態となる姿勢を形成するヘッドボックスと、
前記1つの面状態となった複数のルーバーを前記ガラス窓に対し近接或いは離間させ、前記1つの面状態となった複数のルーバーと前記ガラス窓とが近接した状態で前記ルーバーに赤外線を吸収させる近接モードと、離間した状態で前記ルーバーに赤外線を吸収させる離間モードとを選択可能な前後動機構とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の可視光透過性ブラインドの使用方法は、施設の内外を仕切るガラス窓の内側に設置されるブラインドにおいて、
夫々が回転可能であり、赤外線を吸収し可視光線を透過する性質を有し、直線状に配列された複数のルーバーと、
前記複数のルーバーを回転させて1つの面状態となる姿勢を形成するヘッドボックスと、
前記1つの面状態となった複数のルーバーを前記ガラス窓に対し近接或いは離間させ、前記1つの面状態となった複数のルーバーと前記ガラス窓とが近接した近接モードと、離間した離間モードとを選択可能な前後動機構とを備えたことを特徴とする可視光透過性ブラインドの使用方法であって、
施設内の気温が外気で加熱されて上昇する場合は、前記近接モードに選択し、前記施設内の気温が外気で冷却されて下降する場合は、前記離間モードを選択することを特徴とする。
本発明によれば、赤外線吸収の性質を持つルーバーを使用するため、施設の内部がその外方から見え易い状態を維持できる。一方、赤外線を吸収することによりルーバーに生じる熱を施設内部に留めずに外気へ拡散させるため、冷房コストを低減させることができる。また、冬季においてはルーバーが吸収した赤外線による熱をガラス窓との間に滞留させ、施設内の温度との格差を小さくして、暖房コストを低減させることができる。
ブラインドの正面図である。 ブラインドを左(矢印Yの方向)から見た状態を示す図である。 ブラインドを中央右(矢印Xの方向)から見た状態を示す図である。 一部変形例を示す図である。 施設のモデルを示す図である。 冷暖房負荷低減効果の評価結果を示す図である。 ブラインドとガラス窓の光学的な特性を示す図である。 第2の実施例を示す図である。 第3の実施例を示す図である。 第4の実施例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の詳細を説明する。
図1において、可視光透過性ブラインド200は、選択透過面部201、ヘッドボックス202及び前後動機構203からなっている。選択透過面部201は多数のルーバー1により1つの面状態を形成したものを意味しており、各ルーバー1はヘッドボックス202の機能により支持され姿勢を制御される。可視光透過性ブラインド200は、ルーバー1が鉛直軸回りに回転可能な縦型のブラインドである。100cは施設の天井であり、2aはヘッドボックス202を天井100cに固定する固定具である。
ルーバー1は可視光線を透過する性質と赤外線を吸収する性質を併有する短冊状のシート1aと、連結ロッド7を有している。シート1aの上辺部には、シート1aの厚さを増大させることで剛性を増大させた掛吊部1bと、掛吊部1bには幅中央から上方へ張り出した状態のフック1cが形成されている。各シート1aはプラスチックを基材としており、該プラスチックは透明度が高く、耐久性に優れたものがよいのであり、例えばポリカーボネート、ポリメタクリルアクリレートなどが使用される。またシート1aはこれに高い赤外線吸収能を付与するため、例えば特許文献2に示すように、その基材であるプラスチックに有機系の赤外線吸収剤を均一に混合するか、或いは、該プラスチックの表面に有機系あるいは無機系の赤外線吸収剤を含む赤外線吸収層を積層させている。連結ロッド7は、ヘッドボックス202に、シート1aを吊下げ状に連結する。
可視光透過性ブラインド200は、大きく3つの操作ができるようになっている。1つはルーバー1の展開収納機能であり、1つはルーバー1の回転機能であり、1つは選択透過面部201の前後方向移動機能である。このうち、ルーバー1の展開収納機能とルーバー1の回転機能は、公知の機能であるが、選択透過面部201の前後方向移動機能は本実施例において追加された機能である。前後方向移動機能は、ブラインドがガラス窓20の内側に設置されたときに、選択透過面部201をガラス窓20側に近接(前方向)移動或いは離間(後方向)移動させる機能であり、近接状態にするモードと離間状態にするモードとが選択可能である。
ヘッドボックス202は、その内部に多数のキャリア3を案内するヘッドレール2を有している。 ヘッドレール2内には、キャリア3を移動させるキャリア移動機構と、キャリア3に取り付けられるルーバー1を回転させるルーバー回転機構とが配設される。これらの機構は、ルーバー1の展開収納機能とルーバー1の回転機能を実現するものであり、公知の任意の機構を採用することができるので、図示していない。簡単に説明すると、開閉コード4に牽引すると、キャリア3がヘッドレール2内をいずれか一端側へ移動し、開閉コード4を他方に引くと、キャリア3のうち先頭のキャリアが開閉コード4に牽引されて、ヘッドレール2内を展開方向へ移動する。後続のキャリア3は、先頭のキャリア3の移動に応じて、スペーサを介して次々と牽引されていきヘッドレール2に沿って直線状に等間隔に展開する。ルーバー回転機構は、傘歯歯車や回転ロッドなどの伝達機構を有しており、回転ロッド5の回転をキャリア3に伝達する。キャリア3はルーバー回転機構により伝達された回転力により、各キャリア3から吊下げ状に支持されたフック3aを鉛直な軸c1まわりに回転させる。
次に、本実施例において追加された前後方向移動機能を実現する機構について説明する。ルーバー1の連結ロッド7は硬質プラスチックで棒状に形成され、各端部に屈曲状の金属棒材7b1、7b2を埋設することにより掛止孔e1、e2が形成されている。上側の掛止孔e1は、キャリア3のフック3aに掛け止められ、下側の掛止孔e2にはシート1aのフック1cが掛け止められる。これにより各シート1aは連結ロッド7を介してキャリア3に吊り支持された状態となっている。
可視光透過性ブラインド200を左からY方向に向いて見た図2において、前後動機構203は、ヘッドレール2のほぼ全長に渡る長さを有しアルミ材製の丸棒材であるシャフト8と、支持機構部9a、9bと、駆動部10とを備えている。支持機構部9a、9bはヘッドレール2の各端部に懸垂状に固定された支持ブラケット9a1、9b1と、それぞれの支持ブラケット9a1、9b1の下面部上面に前後方向dに沿って固定されたラックギア11と、各ラックギア11の上側に載置され噛み合い状態で移動するピニオンギア12とを備えている。これらピニオンギア12はシャフト8の左右端の両側にそれぞれ同心状に固定されている。シャフト8はピニオンギア12、ラックギア11及び支持ブラケット9a1、9b1を介してヘッドレール2に対して平行に支持された状態となっている。そしてシャフト8の一端(図1左側)はピニオンギア12からさらに左方へ張り出している。
駆動部10は、滑車13と、この滑車13の外周面に形成された環状溝に掛け回され垂れ下がり状とされた操作コード14とを備えている。滑車13は、ピニオンギア12からさらに左方へ張り出したシャフト8の端部に同心状に固定されている。操作コード14が引き操作されることにより、滑車13、シャフト8及びピニオンギア12が回転し、左右のピニオンギア12、12はそれぞれに対応したラックギア11、11上を前後方向dへ回転し、シャフト8を移動させる。可視光透過性ブラインド200の中央付近からX方向に向いて見た図3において、シャフト8は各ルーバー1の連結ロッド7の側面に衝接し押し移動させる。
シャフト8を前後方向dへ移動させるための駆動部10は他の構成によっても実現できる。例えば操作コード14や滑車13に代えて支持ブラケット9a1から垂れ下った状態に設けられたバトン及び、バトンの回転をシャフト8に伝達する歯車機構を設けるなどしてもよい。或いは、シャフト8を回転させる電動モータなどの動力駆動装置及びこれを動作させるための遠隔操作スイッチを設けるようにしてもよい。或いは操作コード14、滑車13、ラックギア11及びピニオンギア12を設けないで、図4に示すようにシャフト8を前後方向dへ移動可能に支持する案内軌道15、サーボモータ16、及び、サーボモータ16により動作されるリンク機構17を設け、リンク機構17によりシャフト8を前後方向dに動かす構成としてもよい。
選択透過面部201がガラス窓20側に近接された状態では、連結ロッド7はほぼ水平となり、選択透過面部201の自重がピニオンギア12の中心から下に向かってかかるため姿勢は維持される状態(近接モードの状態)である。但し、姿勢を維持するためのラッチ機構を設けた方が望ましい。一方、選択透過面部201がガラス窓20側から離間した状態では、連結ロッド7はシャフト8に触れておらず、ルーバー1が自然と垂れ下がった状態である(離間モードの状態)。
本実施例の可視光透過性ブラインド200の使用例について説明する。
ルーバー1を図1に示すように展開して選択透過面部201を形成するときは、まず開閉コード4を操作することにより、各キャリア3を等間隔で一線状に整列させる。これにより各ルーバー1は、直線状に互いのシート1aの表面が対向した状態で均等に配列される。この時点では、シャフト8は連結ロッド7に接触しない。そして、回転ロッド5を操作して、各キャリア3のフック3aを回転させることにより、各ルーバー1はシート1aの表面が1つの面に揃い選択透過面部201を形成する。
施設内の気温が外気で冷却されて下降する冬季には、シャフト8は各連結ロッド7に接触しない状態(離間モード)とし、各ルーバー1により選択透過面部201を形成する。選択透過面部201は一枚の平坦なシート状に変形した状態で、ガラス窓20との間に10cm程度の厚さの空気層が形成される。この状態において、選択透過面部201はガラス窓20から入射する太陽光の赤外線をその赤外線吸収剤を介して吸収し温度上昇する。こうして発生した熱は、ガラス窓20と選択透過面部201の間の空気に留め置かれ、施設内の温度との温度格差を極小化し、2重ガラスの如く施設内の熱が外気に逃げないように機能する。
また施設内の気温が外気で加熱されて上昇する夏季には、各ルーバー1により選択透過面部201を形成した状態で、シャフト8は各連結ロッド7を図3に2点破線で示すようにガラス窓20方向(前方向)に移動させる。これにより選択透過面部201はガラス窓20に接触し或いは2ミリメートル程度の隙間となるように近接した状態(近接モード)になる。この状態において、選択透過面部201はガラス窓20から入射する太陽光の赤外線の多くを吸収し温度上昇する。この選択透過面部201の熱は数ミリメートル以下の厚さの空気層を経てガラス窓20に伝達される。ガラス窓20に伝達された熱はガラス窓20を介して施設外へ拡散される。
また、外からの日射や風を施設内に取り込みたいときは、選択透過面部201をガラス窓20から遠ざけ、回転ロッド5を操作することにより選択透過面部201が形成された状態から各ルーバー1を90度回転させ、シート1aの表面を対向させる。
図5乃至7は、可視光透過性ブラインド200を用いたことによる年間の冷暖房負荷低減効果を試算した例を示している。図5において、可視光透過性ブラインド200を設置する施設のモデルとして、RC造り延床面積826.56mの2〜7のいずれかのフロアであって、フロア面積113.4m、階高3.6m、窓の面積37.44mのオフィスを用いた。このモデルは、通常のオフィスよりも1枚当りのガラス窓の面積を広くしている(1.8m×2.6m)。また、冷暖房負荷低減効果については、図5Bに示すように南向きの斜線部Sの範囲を対象とした。
また、ガラス窓は厚さ3mmの一般的なフロート板ガラスであり、可視光透過性ブラインド200のルーバーの素材としては2mm厚の透明ポリカーボネイトを用いた。このポリカーボネイトの光学特性は、日射透過率41%、日射反射率4.1%、可視光透過率77.7%、可視光反射率5.3%である。このポリカーボネイトの表面に赤外線吸収ハードコート層を皮膜したルーバーの試料を用意した。
フロート板ガラスと、ルーバーの試料の光波長に対する分光透過率は、図7Aに示す通りであり、3つの試料No.1、No.2、No.3は赤(波長が640〜770nm)よりもさらに長い波長を吸収する特性を示している。
ブラインド(ルーバーからなる選択透過面部)とガラス窓との間隔を近接/離反したときの冷暖房負荷低減効果の評価結果を図6に示す。ブラインド(ルーバーからなる選択透過面部)とガラス窓との距離は、図7Bに示す通り、対向する面同士の間隔である。図6Aは、測定数値結果であり、図6Bは図6Aを元にグラフにプロットしたものである。数値が大きいほど省エネ効果が大きい。また、マイナス数値は、逆にエネルギー負荷が大きく省エネにはマイナス効果であることを示している。
間隔を5mm以内とすることにより、冷房負荷低減効果は正の値を示しており、夏季においては、選択透過面部とガラス窓との間の距離を5mm以内にすることにより、省エネ効果が期待できることになる。ガラス窓の素材であるガラスの熱伝導率は決して高いものではないが、厚さが施設の壁に比べてはるかに薄く、外気の熱が伝導しやすい。そして、ガラス窓と選択透過面部との距離が5mm以下であれば、この間の空気層は熱を伝播する能力があると考えられる。すなわち、選択透過面部が赤外線を吸収した結果生じた熱が、この薄い空気層を伝播してガラス窓から外気に拡散する。尚、選択透過面部とガラス窓が接触したとき(0mmのとき)、冷房負荷低減効果が若干低下するのは、ルーバーがガラス窓に接触することにより、施設内側の見かけ上のガラス窓の表面積が増加し、施設内の温度が若干伝播するからと考えられる。
一方、冬季においては、ガラス窓から選択透過面部を離すと暖房負荷低減効果が大きくなるという結果が出た。尚、ブラインドとガラス窓の間隔を広げるには、おのずと限界があるので、10cm程度が適当であると考えられる。
図8は第2の実施例の可視光透過性ブラインド200を示している。以下、第1の実施例の場合と相違する点について説明する。第1の実施例における各シート1aにフック1cを設けることに代えて、U字状の金属棒材1dを掛吊部1bに埋設することにより掛止孔e3を形成する。そして、ルーバー1は第1の実施例における連結ロッド7は有することなく、各キャリア3のフック3aには対応するルーバー1が掛止孔e3を介して、直接に掛け止められている。また、各シート1aは、柔軟な素材が使用されている。以下の説明において第1の実施例と同一の部位は同一の文言及び符号を使用する。
選択透過面部201をガラス窓20に近接させるときは、駆動部10の動作によりシャフト8をガラス窓20側へ移動させ、各ルーバー1のシート1aを押し移動させる。これにより、シート1aはシャフト8の接触した位置で折れ曲がった状態となり、選択透過面部201はシャフト8より下側の部分である大部分がシャフト8の移動量に応じてガラス板a1に近接される。したがって本実施例の可視光透過性ブラインド200も、第1の実施例のものとほぼ同様に機能するものとなる。
本実施例では連結ロッド7を使用しないため、ヘッドボックス202からシート1aの上辺部までの距離を第1の実施例の場合よりも短くすることが可能となる。これにより、ガラス窓20をより広く選択透過面部201で覆うことができる。
図9及び図10は第3の実施例、第4の実施例である施設100内の可視光透過性ブラインド200の設置状態を示している。第1の実施例の場合と相違する点について説明する。
これらの実施例は、前後動機構203が、第1及び第2の実施例におけるものに代えて、ヘッドボックス202をガラス窓20に対し近接/離反させる構成である。
図9に示す第3の実施例による前後動機構203においては、ヘッドボックス202の少なくとも各端部に配設される揺動支持機構2dを備えている。各揺動支持機構2dは天井100cに固定された支持ブラケット2d1と、支持ブラケット2d1に保持されヘッドボックス202の長さ方向回りの支点軸2d2と、及び、支点軸2d2を介して支持ブラケット2d1に揺動自在に装着された揺動アーム2d3を具備している。揺動アーム2d3を図示しない駆動部により揺動アーム2d3が矢印方向h1へ揺動されると、選択透過面部201は二点破線で示すようにガラス窓20に接近し、また揺動アーム2d3が矢印方向h1の逆側へ揺動されると選択透過面部201はガラス窓20から離反する。その他の点は実施例1の場合と変わりなく、同様な効用が得られる。
図10に示す第4の実施例による前後動機構203は、パンタグラフジャッキ2eがヘッドボックス202の少なくとも各端部に配設される。パンタグラフジャッキ2eはリンクの伸縮方向が前後方向dであって、その先端にヘッドボックス202が固定されている。パンタグラフジャッキ2eによりヘッドボックス202をガラス窓20側へ移動すると、選択透過面部201は二点破線で示すようにガラス窓20までの距離が2ミリメートル程度にまで接近し、また逆側へ移動されると、選択透過面部201はガラス窓20から100mm程度離反する。その他の点は実施例1の場合と変わりない構成とされており、第1の実施例と同様な効果が得られる。
第3、4の実施例においては、ヘッドボックス202自体を前後動させるものであるため、可視光透過性ブラインド200の殆どの重量を移動可能に支えなければならない。また、キャリア3はヘッドレール2内で回転するものであるため、少なくとも回転半径を確保しなければならず、選択透過面部201の位置がヘッドレール2の中央付近となってしまう。従って実施例4は、ガラス窓の配置環境によっては、設置が困難である。
上記の実施例では縦型のブラインドを例として示したが、例えばルーバーが水平軸回りに回転する横型ブラインドに対しても、ルーバーをガラス窓に近接/離反させたり、ヘッドボックス自体をガラス窓に近接離反することにより適用することが可能である。
200 可視光透過性ブラインド
201 選択透過面部
202 ヘッドボックス
203 前後動機構
1 ルーバー
1a シート
1b 掛吊部
1c フック
1d 金属棒材
2 ヘッドレール
2a 固定具
2d 揺動支持機構
2d1 支持ブラケット
2d2 支点軸
2d3 揺動アーム
2e パンタグラフジャッキ
3 キャリア
3a フック
4 開閉コード
5 回転ロッド
7 連結ロッド
7b1 金属棒材
7b2 金属棒材
8 シャフト
9a、9b 指示機構部
9a1、9b1 支持ブラケット
10 駆動部
11 ラックギア
12 ピニオンギア
13 滑車
14 操作コード
15 案内軌道
16 サーボモータ
17 リンク機構
20 ガラス窓
100c 天井
e1、e2、e3 掛止孔

Claims (4)

  1. 施設の内外を仕切るガラス窓の内側に設置されるブラインドにおいて、
    夫々が回転可能であり、直線状に配列された可視光線を透過する複数のルーバーであって、透明な基材に対して赤外線吸収能が付与された複数のルーバーと、
    前記複数のルーバーを回転させて1つの面状態となる姿勢を形成するヘッドボックスと、
    前記1つの面状態となった複数のルーバーを前記ガラス窓に対し近接或いは離間させ、前記1つの面状態となった複数のルーバーと前記ガラス窓とが近接した状態で前記ルーバーに赤外線を吸収させる近接モードと、離間した状態で前記ルーバーに赤外線を吸収させる離間モードとを選択可能な前後動機構とを備えたことを特徴とする可視光透過性ブラインド。
  2. 前記近接モードにおいては、複数のルーバーと前記ガラス窓との間隔が5mm以内であることを特徴とした請求項1記載の可視光透過性ブラインド。
  3. 前記前後動機構は、1つの面状態となった複数のルーバーに当接し、前記ガラス窓に向けて押し移動するシャフトを有することを特徴とする請求項1記載の可視光透過性ブラインド。
  4. 施設の内外を仕切るガラス窓の内側に設置されるブラインドにおいて、
    夫々が回転可能であり、赤外線を吸収し可視光線を透過する性質を有し、直線状に配列された複数のルーバーと、
    前記複数のルーバーを回転させて1つの面状態となる姿勢を形成するヘッドボックスと、
    前記1つの面状態となった複数のルーバーを前記ガラス窓に対し近接或いは離間させ、前記1つの面状態となった複数のルーバーと前記ガラス窓とが近接した近接モードと、離間した離間モードとを選択可能な前後動機構とを備えたことを特徴とする可視光透過性ブラインドの使用方法であって、
    施設内の気温が外気で加熱されて上昇する場合は、前記近接モードに選択し、前記施設内の気温が外気で冷却されて下降する場合は、前記離間モード選択することを特徴とする可視光透過性ブラインドの使用方法。
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