JPH07145539A - 織機における清掃集綿装置 - Google Patents

織機における清掃集綿装置

Info

Publication number
JPH07145539A
JPH07145539A JP31913993A JP31913993A JPH07145539A JP H07145539 A JPH07145539 A JP H07145539A JP 31913993 A JP31913993 A JP 31913993A JP 31913993 A JP31913993 A JP 31913993A JP H07145539 A JPH07145539 A JP H07145539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
loom
air
cotton
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31913993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2736857B2 (ja
Inventor
Toyotoshi Yoshioka
豊年 吉岡
Yoichi Miura
洋一 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JAPAN LE-WA KK
LUWA JAPAN
Original Assignee
JAPAN LE-WA KK
LUWA JAPAN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JAPAN LE-WA KK, LUWA JAPAN filed Critical JAPAN LE-WA KK
Priority to JP5319139A priority Critical patent/JP2736857B2/ja
Publication of JPH07145539A publication Critical patent/JPH07145539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2736857B2 publication Critical patent/JP2736857B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 織機に設置する集綿部及び清掃部の空気吸引
供給源の設備を共通化して、設備費、運転費及び設置ス
ペースを低減する。 【構成】 集綿部及び清掃部の集綿及び吹出パイプを空
気吸引供給源8に夫々連結することによって、1台の空
気吸引供給源8で集綿部に対する吸引及び清掃部への空
気供給を行い、且つ集綿部と清掃部に必要とする吸引供
給空気量が相違することに対して、空気吸引供給源8に
開閉自在なシャッターを有するエアー取入れ口を設ける
ことにより、集綿部又は清掃部に最適な空気量の吸引又
は供給を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機に取付けた集綿部
の風綿含有空気吸引力と、織機上部の清掃部の空気噴出
力とを同一の空気吸引供給源で得る様にした織機におけ
る清掃集綿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、織機のドロッパー下部等に取付け
た集綿部には、集綿した風綿を織機系外へ排出、運搬す
るために、集綿箱と集綿パイプで連結し、集綿箱の作動
による吸引力で、集綿された風綿を織機から集綿箱に吸
引、回収していた。
【0003】又、織機に着床している繊維クズを清掃す
るために、織機の上部に、その上方を移動しながら空気
を噴出するトラベリングクリーナーを設け、織機に着床
した繊維クズを吹き飛ばして清掃するために、空気供給
源と吹出パイプで連結し、空気供給源の作動による圧縮
空気で着床した繊維クズを吹き飛ばして織機を清掃して
いた。
【0004】しかしながら、集綿部の動力源としては集
綿箱が、清掃部には空気供給源が夫々別個に接続され、
又集綿箱及び空気供給源の両者の基本構成は吸引送風フ
ァン、フィルターを有したもので、その主要部は共通に
するも、両者は別々に設置、運転されているので、設備
費用等が高価となったり、設置スペース問題が発生する
欠点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、織機に設置
する集綿部及び清掃部の空気吸引供給源の設備を共通化
して、設備費、運転費及び設置スペースを低減する様に
した織機における清掃集綿装置を提供せんとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、集綿部と清掃部の設備が重複する課題に鑑
み、集綿部及び清掃部の集綿及び吹出パイプを空気吸引
供給源に夫々連結することによって、1台の空気吸引供
給源で集綿部に対する吸引及び清掃部への空気供給を行
う様にして、上記欠点を解消せんとしたものである。
【0007】又、集綿部と清掃部に必要とする吸引供給
空気量が相違するために、空気吸引供給源に開閉自在な
シャッターを有するエアー取入れ口を設けることによっ
て、集綿部又は清掃部に最適な空気量の吸引又は供給を
行う。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は本発明に係る清掃集綿装置2を取付ける織
機であり、該織機1の代表的な構成としては、経糸ビー
ム3、織物の巻き取りロール4、両者間にドロッパー5
を有し、該ドロッパー5の下方部に集綿部6を取付ける
と共に、織機1の上部に清掃部7を設け、織機1の側方
部に集綿部6と清掃部7に連結する空気吸引供給源8を
設置している。
【0009】上記集綿部6は大きく分類すると2種類の
ものがあり、第1番目のタイプとして織機1で発生する
風綿を強制的に集綿すると共に、濾過、清浄化された空
気で織機1下部の機器や床面を清浄する集綿清浄タイプ
のものを使用し、又第2番目のタイプとして自然に堆積
したり、風綿を空気と共に吸引集綿する集綿単独タイプ
のものを使用し、要するに織機1において発生した風綿
を捕集出来れば如何なる構造でも良い。
【0010】9は第1番目の集綿清浄タイプ中、クロス
フローファン10、10a …を使用した集綿装置であり、ケ
ーシング11の上面12及び一方の側面13を開口し、ケーシ
ング11の中央長手方向全長に渡って回転軸14、14a …を
有するラインエアーフローファンとなるクロスフローフ
ァン10、10a …を取付けている。
【0011】又、ケーシング11の長手方向両端方に回転
自在にロール体15、15a …を設けると共に、ケーシング
11の上面12及び下面16を循環移動する様にロール体15、
15a…にエンドレス帯状のフィルター17を巻装し、又ロ
ール体15、15a …にモーター18及びその伝導部材19を付
設している。
【0012】20はロール体15、15a …に隣接しフィルタ
ー17に接触する様に配置した回収ノズルであり、該回収
ノズル20の形状の一例としては、円筒体21の外周軸線方
向にスリット22を開口すると共に、円筒体21の所定個所
に空気吸引供給源8と連結し吸引作用される連結部23を
設け、スリット22をフィルター17に対向する様に配置し
ている。
【0013】24は第1番目の集綿清浄タイプ中、軸流フ
ァン25、25a …を使用した集綿装置であり、ケーシング
11の上面12及び下面16を開口すると共に、上記の集綿装
置9と同様にフィルター17及び回収ノズル20等を設置し
ている。
【0014】尚、気流発生源26としてクロスフローファ
ン10、10a …を使用したものの場合に、気流はケーシン
グ11の上面12から側面13へ流通し、軸流ファン25、25a
…を使用したものの場合に、気流はケーシング11の上面
12から下面16へ流通し、又クロスフローファン10、10a
…等を使用した気流発生源26をコンパクト化等の工夫に
よりケーシング11内に内蔵し、排気流路を側面13から下
面16に変えたり、排気流路先端側に気流制御板 (図示せ
ず) を設けて織機1の所望個所に誘導したり、ケーシン
グ11の上面12だけでなく、下面16からも吸引する様にし
ても良い。
【0015】又、集綿部6のフィルター17の駆動は原則
として間欠運転で行い、且つフィルター17に対するテン
ション調整部材27を設置しても良い。
【0016】28は第2番目の集綿単独タイプの集綿装置
であり、円筒状等の筒体29の側面に捕集スリット30を開
口すると共に、該捕集スリット30の下端縁から前方に受
板31を突出延設し、筒体29の所定個所に空気吸引供給源
8と連結し吸引作用される連結部32を設けている。
【0017】33は集綿部6及び清掃部7の空気吸引供給
源8の気流ボックスであり、該気流ボックス33の中央部
にフィルター34を垂設して上流部35と下流部36を区割形
成し、上流部35に連通する気流ボックス33の上部にエア
ー取入れ口37を設けると共に、該エアー取入れ口37に開
閉自在なシャッター38を取付けている。
【0018】又、上流部35に連通する気流ボックス33の
上部に吸入口39を設け、該吸入口39と集綿部6における
第1タイプの集綿装置9、24に設けた回収ノズル20の連
結部23、又は第2タイプの集綿装置28の連結部32とを集
綿パイプ40で連結している。
【0019】又、空気吸引供給源8の下流部36内に設け
たファン41の吹出口42を、気流ボックス33の側面に設け
た噴出口43に連結すると共に、該噴出口43と織機1上部
に設置した清掃部7を吹出パイプ44で連結している。
【0020】次に清掃部7の清掃装置45を説明すると、
床面より立設した支柱46における水平腕部46a の端部
に、ピッチ面Pを下方にしたかさ歯車47をブラケット48
により固定している。
【0021】49はかさ歯車47に回転自在に取付けた接続
管体であり、該接続管体49は基管部50に連通接続される
少なくとも2本一対の分岐管部51、51a を、夫々の分岐
管部51、51a の軸心を一致させる様にT字状に形成して
いる。
【0022】かかる接続管体49における第1軸Y側の基
管部50を、かさ歯車47に形成した中央貫通孔52から上方
へ突出する様に挿通し、突出した上方部位の周面に平歯
車53を固着すると共に、かさ歯車47より下方部位の外周
面に軸受54を装着し、該軸受54により接続管体49をかさ
歯車47に対して第1軸Yを中心として回転自在に支持し
ている。
【0023】尚、接続管体49は上記実施例に限定され
ず、例えば基管部50に連通接続される分岐管部51、51a
を、一本と成したL字状、又分岐管部51、51a の軸心を
一致せずに交差させたY字状、又分岐管部51、51a を多
数放射状に形成したもの等種々の形状がある。
【0024】尚、図中55は軸受54を装着固定するための
固定リングである。
【0025】56は一体的と成した送風管体であり、該送
風管体56は少なくとも中央部位57を直管状に形成してお
り、かかる中央部位57を接続管体49の分岐管部51、51a
内に挿入し、中央部位57の両端側を分岐管部51、51a よ
り延出させ、第2軸Xを中心として回転自在と成してい
る。
【0026】又、送風管体56の中央部位57に連通孔58、
58a …を形成すると共に、分岐管部51、51a より延出し
た両側の外周部位の適宜位置に空気が噴射する噴射口5
9、59a …を形成したり、又は噴射口59、59a …を有す
る噴射ノズル60、60a …を適宜角度で装着している。
【0027】尚、送風管体56の両端側を屈曲形成しても
良い。
【0028】61はかさ歯車47に噛合するピニオン歯車で
あり、該ピニオン歯車61は分岐管部51、51a より延出し
た送風管体56における片側の外周面に固定している。
【0029】上記かさ歯車47とピニオン歯車61により歯
車機構62を構成し、接続管体49における第1軸Yの回転
力を、第2軸Xの中心に対して回転自在に設けている送
風管体56に伝達しており、かさ歯車47とピニオン歯車61
の歯車比を整数に設定したり、小数点以下を所定桁数と
成る様に設定したり、又小数点以下を割り切れない小数
である無限小数と成しても良い。
【0030】尚、上記実施例において、送風管体56を一
体的と成しているため、かさ歯車47に対して噛合するピ
ニオン歯車61は一つでよいが、送風管体56を分割して夫
々分岐管部51、51a に接続する場合は、各分割した送風
管体56毎にピニオン歯車61を装着する。
【0031】63は駆動モーターであり、該駆動モーター
63はブラケット48に固定し、回転軸に装着した駆動歯車
64を、第1軸Yを中心として回転させる接続管体49の平
歯車53に噛合させている。
【0032】次に、清掃装置45の他の実施例について
は、接続管体49の分岐管部51、51a 内に挿入して回転自
在と成している一体的な送風管体56の分岐管部51、51a
より延出した両側における外周面にピニオン歯車61、61
a を固定している。
【0033】又、常にピニオン歯車61、61a の何れか一
方のみと噛合する様に、かさ歯車47におけるピッチ面P
を所定角度毎に形成、即ち本発明にあってはピニオン歯
車61、61a が第2軸X上に配列されていることにより、
約60度毎にピッチ面Pを形成している。
【0034】そして、空気吸引供給源8の吹出パイプ44
の先端を清掃装置45の基管部50の基端に設けた連結部65
に連通させ、又空気吸引供給源8の側部に電気制御盤66
を設けている。
【0035】又、清掃部7の清掃装置45として空気の噴
射方向を3次元としたものを説明したが、通例使用され
ている一方向噴射のもの等にも適用可能であり、即ち織
機1の上方を送風管体56が単純に移動するもの等であ
る。
【0036】次に本発明に係る織機における清掃集綿装
置の作用について説明すると、織機1に対する全体的な
システムとしての清掃集綿装置2にあっては、気流ボッ
クス33のエアー取入れ口37におけるシャッター38を開閉
すると共に、ファン41を作動させると、気流ボックス33
は集綿パイプ40に対し吸引作用すると共に、吹出パイプ
44に対し供給作用を行い、気流ボックス33で集綿部6及
び清掃部7の一方又は両方の作動を行う。
【0037】そこで、集綿部6における第1番目の集綿
清浄タイプの集綿装置9、24と清掃部7における清掃装
置45は交互運転を行い、集綿装置9、24のフィルター17
は間欠運転を行っており、集綿装置9のクロスフローフ
ァン10、10a …又は集綿装置24の軸流ファン25、25a …
である気流発生源26を作動させる。
【0038】上記の織機1における集綿作業自体は常時
運転し、集綿作業継続によりフィルター17の清浄化能力
が限界となったフィルター17の目詰り、吸着飽和状態時
にフィルター17を移動させ、かかるフィルター17の間欠
運転におけるフィルター17の移動時だけ集綿部6の回収
ノズル20に吸引作用を付与して作動させる。
【0039】かかる作動時には気流ボックス33のシャッ
ター38は閉鎖状態と成し、集綿装置9、24で集綿されフ
ィルター17に堆積した風綿は、気流ボックス33の吸引作
用が集綿パイプ40を介して回収ノズル20に作用し、該回
収ノズル20のスリット22に作用した吸引力でフィルター
17に付着した風綿を回収ノズル20内に回収し、フィルタ
ー17の移動により所定面積の風綿を回収ノズル20及び集
綿パイプ40を介して気流ボックス33内に回収し、フィル
ター17の濾過能力を復元する。
【0040】又、気流ボックス33内に吸引した風綿含有
空気は気流ボックス33内のフィルター34で清浄化し、清
浄化された空気は吹出パイプ44を介して織機1上部に設
けた清掃部7から排出し、清掃部7としての機能の一部
を行う。
【0041】尚、集綿装置9、24単独の作用としては、
織機1における風綿の大量発生個所、捕集最大効率個所
である経糸ビーム3からヘルド (図示せず) 迄の個所、
その中心部であるドロッパー5下部付近に集綿装置9、
24を設置し、クロスフローファン10、10a …又は軸流フ
ァン25、25a …の気流発生源26の作動により、風綿含有
空気に対しケーシング11の上面12から吸引して上方から
下方への気流を与え、経糸より発生した風綿をフィルタ
ー17上に吸着する。
【0042】又、フィルター17で濾過、清浄化された空
気は、集綿装置9、24の側面13又は下面16から排気さ
れ、織機1下部の機器や床面を清浄し、織機1外部へ吹
き出される。
【0043】そして、集綿装置9、24におけるフィルタ
ー17が停止している集綿時に、気流ボックス33のシャッ
ター38を開放して大量の空気を吸入可能と成してファン
41を作動させると、吹出パイプ44を経由して大量の圧縮
空気が清掃装置45に供給され、送風管体56の噴出口59、
59a …又はノズル60、60a …から織機1に、一定方向か
ら噴出するか、実施例の様に織機1を中心とした3次元
噴出を行い、織機1の清掃を行う。
【0044】尚、気流ボックス33のファン41の作動によ
り集綿パイプ40にも多少の吸引作用が発生する。
【0045】次に、集綿部6として第2番目の集綿単独
タイプの集綿装置28を使用した場合には、基本的には集
綿部6及び清掃部7は交互運転と成し、条件により集綿
部6及び清掃部7を同時運転可能と成している。
【0046】即ち、集綿部6及び清掃部7の交互運転は
上記の集綿清掃の第1タイプの集綿装置9、24と略同様
で、第2タイプの集綿装置28の受板31上に落下、堆積し
た風綿に対し、気流ボックス33のシャッター38を閉鎖す
ると共に、ファン41による吸引作用で風綿を集綿パイプ
40を経由して集綿箱である空気吸引供給源8に回収し、
シャッター38を開放した時に清掃部7で織機1を清掃す
る。
【0047】又、集綿装置28における捕集スリット30を
大きくすれば、受板31に堆積した風綿回収だけでなく、
風綿含有空気を直接集綿回収し、濾過された空気を清掃
部7に供給し、且つ清掃部7への供給量が少ない場合に
はシャッター38を所定量開放し、十分な空気を清掃部7
へ供給すると共に、捕集スリット30から風綿含有空気を
吸引する。
【0048】又、3次元清掃する清掃装置45単独の作用
について説明すると、駆動モーター63を所定方向に回転
作動させると、駆動モーター63の駆動歯車64と噛合する
平歯車53が固定された基管部50の第1軸Yを中心として
接続管体49が公転することにより、支柱46の水平腕部46
a に固定されている歯車機構62のかさ歯車47と噛合する
ピニオン歯車61、61a が固定された送風管体56が分岐管
部51、51a の第2軸Xを中心として自転する。
【0049】即ち、噴出口59、59a …を有する送風管体
56は第1軸Yを中心として公転、且つ第2軸Xを中心と
して自転しながら、空気吸引供給源8よりフィルター34
によって清浄化された空気を噴出口59、59a …から3次
元的放射状に噴射している。
【0050】ここで、歯車機構62の歯車比を整数と成し
た場合は、送風管体56が1公転すると整数回自転するこ
とに成り、従って同一公転角度に位置した時は同一自転
角度と成ることにより、空気の噴射方向は一定と成る。
【0051】次に、歯車機構62の歯車比の小数点以下を
所定桁数、例えば無限小数と成した場合は、送風管体56
が1公転しても整数回自転せず、あまり部分である小数
点以下分も常に余分に自転することと成り、従って同一
公転角度に位置しても同一自転角度には成らず、空気の
噴射方向が常に変化する。
【0052】尚、歯車比を無限小数とせず有限小数とし
た場合は、所定の公転数間は噴射方向が変化し、その後
は同じパターンで繰り返される。
【0053】又、かさ歯車47のピッチ面Pを所定角度毎
に形成した清掃装置45については、図10に示す様に送風
管体56の片方におけるピニオン歯車61とかさ歯車47が噛
合している間は、送風管体56の他方におけるピニオン歯
車61a はかさ歯車47と噛合しないため、送風管体56の片
方は公転方向に対して順方向に自転し、一方送風管体56
の他方は公転方向に対して逆方向に自転する。
【0054】更に、送風管体56が公転して送風管体56の
片方におけるピニオン歯車61がかさ歯車47と噛合しなく
なると、今度は送風管体56の他方におけるピニオン歯車
61aが噛合し、この結果、送風管体56の片方は公転方向
に対して逆方向に自転し、一方送風管体56の他方は公転
方向に対して順方向に自転することと成り、1公転間で
送風管体56の自転方向が正逆転する。
【0055】
【発明の効果】要するに本発明は、織機1に集綿部6を
取付けると共に、織機1の上部に空気を噴出する清掃部
7を設けたので、織機1の経糸から発生する風綿を集綿
して、風綿による機台各部又は製品への付着により発生
する糸切れや品質低下を防止出来ると共に、織機1に着
床している風綿を吹き飛ばしたり、織機1等への着床を
防止して織機1における作業環境を向上することが出
来、又織機1の側方部に設置した空気吸引供給源8の吸
入口39に集綿部6を、空気吸引供給源8の噴出口43に清
掃部7を夫々連結したので、集綿部6に対する吸引及び
清掃部7に対する空気供給を1台の空気吸引供給源8で
行って、設備を兼用して、設備費、設置スペースの低減
化を図ることが出来、又空気吸引供給源8に開閉自在な
シャッター38を有するエアー取入れ口37を設けたので、
集綿部6又は清掃部7に対する空気の吸引力又は供給量
が一致しなくても、シャッター38の開閉で集綿部6又は
清掃部7に対する最適な空気量を設定し、両者の空気吸
引供給源8としての兼用化に対応することが出来る。
【0056】又、集綿部6において、上面12及びその他
の1面を開口したケーシング11に、上面12を被覆し循環
移動するフィルター17を設けたので、フィルター17で風
綿を集綿して織機1又は製品に対する悪影響を防止出来
ると共に、濾過された空気は織機1下部の機器や床面に
吹き出されて清浄を行うことにより、集綿部6の気流発
生源26で集綿と清掃を行うことが出来、又フィルター17
に接する様に回収ノズル20を設け、該回収ノズル20にス
リット22及び連結部23を設けると共に、該連結部23と吸
入口39を集綿パイプ40で連結したので、フィルター17に
集綿、堆積した風綿を気流ボックス33に回収してフィル
ター17の風綿吸着能力を復元することが出来る。
【0057】又、集綿部6において、筒体29に捕集スリ
ット30を設けると共に、該捕集スリット30の下端縁から
受板31を突出し、筒体29に設けた連結部32と吸入口39を
集綿パイプ40で連結したので、気流発生源26を内蔵した
集綿清浄タイプの集綿装置9、24を設置するスペースが
織機1内に無い時でも、かかる集綿プレナムと称される
簡易構造の集綿装置28を設置して、受板31上に重力落下
したり、浮遊する風綿を捕集スリット30から吸引回収
し、織機1における集綿を行うことが出来、又捕集スリ
ット30を大きくしたり、シャッター38の開放度合により
清掃部7との常時連動運転を可能にすることが出来る。
【0058】又、清掃部7において、空気吸引供給源8
に接続される基管部50と連通接続される分岐管部51、51
a を屈曲形成して接続管体49と成し、該接続管体49にお
ける基管部50を中心にして回転自在に支持すると共に、
噴出口59、59a …を有する送風管体56を分岐管部51、51
a と回転自在に接続し、前記基管部50を回転制御する駆
動モーター63を設けると共に、基管部50の第1軸Y回転
力を送風管体の第2軸Xに伝達する歯車機構62を設けた
ので、噴出口59、59a …を有する送風管体56は、第1軸
Yを中心として公転しながら、且つ第2軸Xを中心とし
て自転することにより、上下、前後、左右のあらゆる3
次元方向に空気を噴射することが出来るため、織機1に
着床した繊維クズに対してあらゆる方向より風による剥
離力を与えられる結果、繊維クズを確実に除去すること
が出来る。
【0059】又、基管部50と連通接続される分岐管部5
1、51a を、少なくとも2本一対にして、且つ夫々の軸
心を一致させる様にして接続管体49と成し、分岐管部5
1、51aに回転自在に接続する送風管体56を一体と成し、
基管部50の第1軸Y回転力を送風管体56の第2軸Xに伝
達する歯車機構17のピニオン歯車61、61a を、各分岐管
部51、51a に対応する送風管体56外周面に固定すると共
に、該ピニオン歯車61、61a の何れか一方のみと噛合す
る様に、歯車機構62のかさ歯車47のピッチ面Pを所定角
度毎に形成したので、上記3次元方向に空気を噴射する
効果に加え、送風管体56の1公転間にて送風管体56の自
転方向を正逆転させることが出来、これにより織機1に
着床した繊維クズに対して反対方向より外力を与えられ
るため、更に繊維クズの除去を確実なものとすることが
出来る。
【0060】又、歯車機構62の歯車比を、小数点以下が
所定桁数と成る様に設定したので、上記効果に加え、歯
車比に小数点以下が有することにより、送風管体56が同
一公転角度に位置しても、同一自転角度にならず、空気
の噴射方向が常に変化することにより、織機1に着床し
た繊維クズに対し、直接当たる空気があらゆる方向より
接触することと成り、一定方向で空気が接触しただけで
は除去しきれない繊維クズに対しても確実に除去するこ
とが可能と成る等その実用的効果甚だ大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る織機における清掃集綿装置の取付
状態を示す概略正面図である。
【図2】図1の要部斜視図である。
【図3】集綿装置の取付状態を示す要部断面図である。
【図4】集綿装置の一例を示す斜視図である。
【図5】集綿装置の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】他の実施例の清掃集綿装置の取付状態を示す概
略正面図である。
【図7】清掃装置の要部断面図である。
【図8】清掃装置の要部斜視図である。
【図9】清掃装置の他の実施例の要部斜視図である。
【図10】図9の清掃装置に使用するかさ歯車のピッチ
面を示す図である。
【図11】清掃装置の作動状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 織機 6 集綿部 7 清掃部 8 空気吸引供給源 11 ケーシング 12 上面 17 フィルター 20 回収ノズル 22 スリット 23 連結部 29 筒体 30 捕集スリット 31 受板 32 連結部 37 エアー取入れ口 38 シャッター 39 吸入口 40 集綿パイプ 43 噴出口 44 吹出パイプ 47 かさ歯車 49 接続管体 50 基管部 51、51a 分岐管部 56 送風管体 59、59a … 噴出口 61、61a ピニオン歯車 62 歯車機構 63 駆動モーター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織機に集綿部を取付けると共に、織機の
    上部に空気を噴出する清掃部を設け、織機の側方部に設
    置した空気吸引供給源の吸入口に集綿部を、空気吸引供
    給源の噴出口に清掃部を夫々連結し、空気吸引供給源に
    開閉自在なシャッターを有するエアー取入れ口を設けた
    ことを特徴とする織機における清掃集綿装置。
  2. 【請求項2】 集綿部において、上面及びその他の1面
    を開口したケーシングに、上面を被覆し循環移動するフ
    ィルターを設けると共に、該フィルターに接する様に回
    収ノズルを設け、該回収ノズルにスリット及び連結部を
    設けると共に、該連結部と吸入口を集綿パイプで連結し
    たことを特徴とする請求項1記載の織機における清掃集
    綿装置。
  3. 【請求項3】 集綿部において、筒体に捕集スリットを
    設けると共に、該捕集スリットの下端縁から受板を突出
    し、筒体に設けた連結部と吸入口を集綿パイプで連結し
    たことを特徴とする請求項1記載の織機における清掃集
    綿装置。
  4. 【請求項4】 清掃部において、空気吸引供給源に接続
    される基管部と連通接続される分岐管部を屈曲形成して
    接続管体と成し、該接続管体における基管部を中心にし
    て回転自在に支持すると共に、噴出口を有する送風管体
    を分岐管部と回転自在に接続し、前記基管部を回転制御
    する駆動モーターを設けると共に、基管部の第1軸回転
    力を送風管体の第2軸に伝達する歯車機構を設けたこと
    を特徴とする請求項1、2又は3記載の織機における清
    掃集綿装置。
  5. 【請求項5】 基管部と連通接続される分岐管部を、少
    なくとも2本一対にして、且つ夫々の軸心を一致させる
    様にして接続管体と成し、分岐管部に回転自在に接続す
    る送風管体を一体と成し、基管部の第1軸回転力を送風
    管体の第2軸に伝達する歯車機構のピニオン歯車を、各
    分岐管部に対応する送風管体外周面に固定すると共に、
    該ピニオン歯車の何れか一方のみと噛合する様に、歯車
    機構のかさ歯車のピッチ面を所定角度毎に形成したこと
    を特徴とする請求項4記載の織機における清掃集綿装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5の歯車機構の歯車比を、
    小数点以下が所定桁数と成る様に設定したことを特徴と
    する織機における清掃集綿装置。
JP5319139A 1993-11-24 1993-11-24 織機における清掃集綿装置 Expired - Lifetime JP2736857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319139A JP2736857B2 (ja) 1993-11-24 1993-11-24 織機における清掃集綿装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319139A JP2736857B2 (ja) 1993-11-24 1993-11-24 織機における清掃集綿装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07145539A true JPH07145539A (ja) 1995-06-06
JP2736857B2 JP2736857B2 (ja) 1998-04-02

Family

ID=18106887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5319139A Expired - Lifetime JP2736857B2 (ja) 1993-11-24 1993-11-24 織機における清掃集綿装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2736857B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014077564A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置用の除塵装置、及び空気調和装置
CN104117506A (zh) * 2014-06-30 2014-10-29 张家港市华源染织有限公司 收集纺织品残渣的清洁机
CN111876885A (zh) * 2020-07-28 2020-11-03 李仕明 一种静电吸附型纺织机除尘系统
CN113652773A (zh) * 2021-07-15 2021-11-16 杭州科杰实业有限公司 一种输出棉层稳定的气压棉箱

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62122885U (ja) * 1986-01-21 1987-08-04
JPH01122084U (ja) * 1988-02-10 1989-08-18
JPH0345752A (ja) * 1989-07-12 1991-02-27 Japan Le-Wa Kk 織機用清掃装置
JP3074686U (ja) * 2000-07-07 2001-01-19 伊藤忠建機テクノス株式会社 定置式タワークレーンのクレーン基礎

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62122885U (ja) * 1986-01-21 1987-08-04
JPH01122084U (ja) * 1988-02-10 1989-08-18
JPH0345752A (ja) * 1989-07-12 1991-02-27 Japan Le-Wa Kk 織機用清掃装置
JP3074686U (ja) * 2000-07-07 2001-01-19 伊藤忠建機テクノス株式会社 定置式タワークレーンのクレーン基礎

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014077564A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置用の除塵装置、及び空気調和装置
CN104117506A (zh) * 2014-06-30 2014-10-29 张家港市华源染织有限公司 收集纺织品残渣的清洁机
CN111876885A (zh) * 2020-07-28 2020-11-03 李仕明 一种静电吸附型纺织机除尘系统
CN113652773A (zh) * 2021-07-15 2021-11-16 杭州科杰实业有限公司 一种输出棉层稳定的气压棉箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2736857B2 (ja) 1998-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09184656A (ja) 天井設置形空気調和機
CN112226856A (zh) 一种具有棉絮除尘功能的梳棉机
JP2736857B2 (ja) 織機における清掃集綿装置
JPH07133563A (ja) 丸編機及び編物製造装置における集塵・除去装置
CN215137591U (zh) 一种回转式格栅除污机
JPS6262936A (ja) 紡機における清掃装置
CN115254704A (zh) 一种纺织生产加工用纺织尘清洁装置
CN211159035U (zh) 除尘器
CN212041604U (zh) 一种纺织机械清洁设备
CN209906989U (zh) 一种大提花机的除尘装置
JPH0240771B2 (ja) Seibokiniokeruseisosochi
JP6044464B2 (ja) 織機の電子開口装置における風綿処理装置
KR100336695B1 (ko) 방진망 청소기가 부착된 공조기
JP2599049B2 (ja) 編機における繊維屑などの集塵・除去装置
JPS6328923A (ja) 紡機における清掃装置
CN217829144U (zh) 一种纸盒生产用污水处理设备
JPH0437914Y2 (ja)
CN216137617U (zh) 一种自清理筛选机
CN117163740B (zh) 一种具有除尘功能的造纸用复卷机
CN217296552U (zh) 一种具有除尘功能的收卷装置
CN221026583U (zh) 一种编织袋印刷上料机构
JP2517157B2 (ja) 紡機における清掃装置及び清掃方法
JPH069031Y2 (ja) 粗紡機の清掃装置
CN115845506A (zh) 一种用于石雕雕刻环境除尘设备
KR960003469Y1 (ko) 자동왕복 분진제거기