JPH07145003A - 蚊取線香 - Google Patents
蚊取線香Info
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- JPH07145003A JPH07145003A JP29519493A JP29519493A JPH07145003A JP H07145003 A JPH07145003 A JP H07145003A JP 29519493 A JP29519493 A JP 29519493A JP 29519493 A JP29519493 A JP 29519493A JP H07145003 A JPH07145003 A JP H07145003A
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Abstract
る。 【構成】 除虫菊抽出粕粉約20〜50重量%、木粉1
0〜30重量%、椨粉20〜30重量%を燃焼主剤、殺
虫成分としてピナミンフォルテを0.3重量%として、
また各種燃焼速度を素灰5〜30重量%、α−スターチ
1〜10重量%、助燃剤0.5〜5重量%を使用し、そ
の他マラカイトグリーン、乳化剤等を加え、混合し、約
等量の温水を加えて練り、これを圧力機にかけ、断面積
7.0mm2 で燃焼速度が30分/10cmとした蚊取
線香。この蚊取線香によれば揮散率が83.5%となっ
た。
Description
である。
虫菊抽出粕粉末等の燃焼基剤と、椨粉、コーンスターチ
等の糊剤と、マラカイトグリーン等の色素にピレスロイ
ド系殺虫剤を殺虫成分として配合し、それに適量の水を
加え練り合わせた後に所定の形状に成型、乾燥または所
定の形状に打抜き・乾燥させたものである。そして、蚊
取線香の大きさは、断面形状が厚さ約3.5mm、幅約
6mmとほぼ一定であり、長さは必要な使用時間に応じ
て調節している。
させることで殺虫成分を加熱揮散させて使用するもの
で、混合した殺虫成分を効率良く揮散させて有効利用す
ることが重要である。しかしながら、蚊取線香の燃焼温
度は最高約800℃に達することから殺虫成分が熱分解
を起し易く、殺虫成分を効率良く揮散することは大変困
難であり、混合した殺虫成分を有効利用することができ
ないのが実情である。
リンの揮散率は約30〜36%(日本農芸化学会誌42
683(1968))、又は約53〜65%(防虫化学
誌4122(1976))と報告されており、殺虫成分
の多くが無駄になっている。
向上した蚊取線香が種々提案されている。例えば特公昭
35−2299号公報、特公昭46−28119号公報
に示すように殺虫成分を蚊取線香の表面に添着し揮散し
易くしたもの。特開昭49−446号公報、特開昭49
−1730号公報に示すようにマイクロカプセル化した
殺虫成分を蚊取線香中に配合し、殺虫成分自身の安定化
を計って揮散させたもの。特開昭48−72336号公
報、特開昭51−118836号公報、特公昭58−2
6721号公報に示すように燃焼基剤に鉱物質微粉末等
を配合し燃焼温度を下げて揮散率を向上したもの。実公
昭33−3600号公報、実公昭49−28210号公
報、特開昭51−19134号公報に示すように蚊取線
香を菱形にする、蚊取線香に無数の小孔を設ける、蚊取
線香の表面に凹凸を形成すること等により揮散表面積を
大きくすることで揮散し易くしたもの。
になったり、価格が高くなったり、立ち消え、折れ易
い、経時分解等品質上の問題がある。又、揮散率につい
ても特公昭35−2299号に示すものは約8%が約1
8%、特開昭48−72336号に示すものは約19%
が約25%、特開昭51−118836号に示すものは
約18〜26%が約26〜30%、特開昭51−191
34号に示すものは約10〜14%が約40〜50%、
特公昭58−26721号に示すものは約19%が約2
3〜28%に向上するだけであり、これらの蚊取線香で
はまだ50%以上の殺虫成分が無駄になっていることか
らも、今だ実用化に至っていないのが実情である。
ようにした蚊取線香を提供することを目的とする。
蚊取線香により得た事実を見極め殺虫成分の揮散率を向
上するためには殺虫成分の熱分解を小さくすること、殺
虫成分が熱分解を受けずに蚊取線香中から揮散すること
が重要である点に着目して蚊取線香の大きさ、燃焼速度
等さまざまな基本的なところから検討したところ、断面
積、燃焼速度を変えることで殺虫成分の揮散率が変化す
ることを見い出した。
が上昇し、しかもその供給が外国からの輸入にたよらざ
るを得ないのが現状である。更に近年、森林の伐採によ
る自然破壊及び資源の節約が高まる中で、その使用は最
少必要量に留めることが望まれている。また、蚊取線香
の製造は一般に練り込み方法又は塗布方法で行われ、現
在はその殆んどが練り込み方法で製造されている。この
各方法で製造された線香について、殺虫成分の揮散率は
一般に塗布線香が10〜15%高いことも既知の通りで
ある。しかし、この方法は塗布、溶媒回収等の余分な工
程、又吸収量による選別、そのロス等の問題が多く、そ
の結果揮散率が悪くても練り込み方法が採用されている
のが実情である。また、蚊取線香の燃焼原料は多くある
がその中で素灰を使用すると殺虫成分の揮散率は一般に
低下すると言われている。その原因は定かでないが原料
の成分吸着能、燃焼温度等が考えられる。しかし、素灰
は煙が出ないので、使用し易く、その結果揮散率が悪く
ても燃料基剤として採用されているのが実情である。
した結果、本発明を完成した。すなわち、本発明の蚊取
線香は断面積が0.75mm2 から18mm2 、その燃
焼速度は断面積に応じて5分/10cmから60分/1
0cm、実用上は1.0mm2 から16mm2 。その燃
焼速度は断面積に応じて10分/10cmから50分/
10cmの範囲であり、これによって殺虫成分の揮散率
がそれぞれ60%以上、約70%以上とすることができ
る。
粉約20〜50重量%、木粉10〜30重量%、椨粉2
0〜30重量%を燃焼基剤、殺虫成分としてピナミンフ
ォルテを0.3重量%として、また各種燃焼速度を素灰
5〜30重量%、α−スターチ1〜10重量%、助燃剤
0.5〜5重量%を使用し、その他マラカイトグリー
ン、乳化剤等を加え、混合し、約等量の温水を加えて練
り、これを押出機にかけ、断面積7.0mm2 で燃焼速
度が30分/10cmとしたものであり、この蚊取線香
によれば揮散率が83.5%となった。
実施例に限るものではない。 試験例1(線香の大きさ:各種断面積による有効成分の
揮散率) 除虫菊抽出粕粉約40重量%、木粉約20重量%、椨粉
約20重量%、茶粉約20重量%を燃焼基剤、殺虫成分
としてピナミンフォルテを0.3重量%その他マラカイ
トグリーン、乳化剤等を加え混合し、約等量の温水を加
えて、練り、これを押出機にかけ、各種の大きさ断面積
Xの棒状を押し出し、一定の長さに切り風乾にて乾燥し
たものを蚊取線香とした。この蚊取線香について、殺虫
成分の揮散率を測定したところ下記表1の結果を得た。
なお、殺虫成分の揮散率は蚊取線香を燻煙し、気化した
有効成分を吸着剤(シリカゲル)で吸着し、吸着された
有効成分量をガスクロマトグラフィーで定量して測定し
た。
あり、それを基準に考えると、その大きさより小さくな
るに従い揮散率が上昇する傾向を示した。断面積7mm
2 付近で最も高い揮散率を示した。またその大きさを中
心として、断面積が小さくなるに従い又、断面積が大き
くなるに従い揮散率の低下する傾向を示した。結果とし
て、現行品より高い揮散率を示すその大きさは断面積2
0mm2 以下〜0.5mm2 以上の範囲であり、好まし
くは断面積0.75mm2 〜18mm2 更に実用性を考
えると断面積1.0mm2 〜16.0mm2 の範囲が好
ましい。
違いによる有効成分の揮散率) 除虫菊抽出粕粉約20〜50重量%、木粉10〜30重
量%、椨粉20〜30重量%を燃焼基剤、殺虫成分とし
てピナミンフォルテを0.3重量%として、また各種燃
焼速度を素灰5〜30重量%、α−スターチ1〜10重
量%、助燃剤0.5〜5重量%を使用し、その他マラカ
イトグリーン、乳化剤等を加え、混合し、約等量の温水
を加えて練り、これを押出機にかけ、各種燃焼速度X分
/10cmの各種大きさの棒状体を押し出し、一定の長
さに切り、風乾にて乾燥したものを蚊取線香とした。こ
の蚊取線香について殺虫成分の揮散率を測定したところ
下記表2の結果を得た。
であり、その速度を遅らすと立ち消えの問題を生じ、そ
の速度を早めると極端に揮散率が低くなる。蚊取線香の
各大きさによる燃焼速度と揮散率の関係を見ると断面積
1.0、3.0、7.0、13.0、16.0mm2 に
ついて、その燃焼速度が20分、25分、30分、35
分、40分/10cmで最高の揮散率を示した。また、
その燃焼速度が各断面積の最高速度に対して±10分/
10cm以内の範囲で現行品より高い揮散率を示した。
の揮散率) ピナミンフォルテ0.3%の各種大きさの蚊取線香を木
粉約20重量%、除虫菊抽出粕粉約35重量%、ココナ
ツ粉約20重量%、椨粉約25重量%を燃焼基剤その他
適量の色素、防腐剤等を使用し、公知の練り込み方法及
び塗布方法の二つの異なる製造方法で蚊取線香を得た。
この蚊取線香について殺虫成分の揮散率を測定したとこ
ろ下記表3の結果を得た。
散率の相違を示すに比べ、本発明品はその差が約5%以
下と非常に小さくなり、又、練り込み線香でも塗布線香
より高い揮散率を示した。
粉、椨粉、マラカイトグリーン等の線香基剤99.7重
量%を公知の練り込み方法によって、大きさが断面積7
mm2 、13mm2 及び現行寸法の蚊取線香を製造し
た。この蚊取線香について、ガラスシリンダー法にてア
カイエカを入れたシリンダーに所定時間シリンダーの底
部で蚊取線香を殺虫成分が同じ揮散量となる長さを燻煙
し、その時のノックダウン率及び致死率を観察したとこ
ろ下記表4の結果を得た。
クダウン率、致死率ともに向上した。
を木粉、椨粉、α−スターチ、マラカイトグリーン等の
線香基剤で100重量%とし、公知の練り込み方法によ
って、大きさが断面積10mm2 及び現行寸法の蚊取線
香を製造し、殺虫成分の揮散率を測定した。
を使用した場合通常の燃焼基剤に比べ、10%以上のダ
ウンで48±5%の揮散率を示した。この場合素灰が増
えると揮散率が低くなる傾向であった。これに比べ、本
発明の蚊取線香は素灰を使用した場合10%以下のダウ
ンに留まり、現行の大きさの蚊取線香よりも高い70±
3%の揮散率を示した。また素灰が増えると同様に揮散
率が低くなる傾向であった。
マラカイトグリーン等の蚊取基剤99.9重量%と公知
の練り込み方法によって大きさ断面積7mm2の蚊取線
香を製造した。この一巻(60cm)を吊り下げ式線香
皿に入れ腰に下げて約4時間庭の手入れを行ったが、蚊
にさされることはなかった。
使用し、4.5畳の部屋で燻煙し、におい、刺激等の官
能評価を5名ので比較した。その結果明らかに有意差が
あり、実施例1の蚊取線香はにおい、刺激が非常に少な
かった。
1シーズンの使用量を想定した約50枚と線香皿で使用
し、そのヤニ等の付着物量、汚れを観察した。その結
果、明らかに有意差があり、実施例1の蚊取線香が1/
5以下の付着物量で汚れも非常に少なかった。
粉、椨粉、α−スターチ、マラカイトグリーン等の線香
基剤99.7重量%と公知の練り込み方法によって大き
さ断面7mm2 の蚊取線香7.6gを製造した。本発明
品は現行品に比べ殺虫成分が約12%、及び燃焼原料が
約42%少ない使用量で製造したものでこの一巻を6畳
の部屋で燻煙時間約6時間半にかけて使用した。その
間、蚊にさされることはなかった。
り、殺虫成分を有効的に揮散して十分な殺虫効果が得ら
れる。また製造方法の種類に関係なく高い揮散率の蚊取
線香を得ることができる。また燃料原料の種類に関係な
く高い揮散率の蚊取線香を得ることができる。更に蚊取
線香が細小となり、少ない原料使用量で良いし、小型に
なると共に、、コストダウンとなる。また、市販の蚊取
線香に比べて燻燃した際のにおい、刺激が非常に少ない
し、ヤニ等の付着物量、汚れも非常に少なくなる。
Claims (2)
- 【請求項1】 断面積が0.75mm2 ないし18.0
mm2 である蚊取線香。 - 【請求項2】 燃焼速度が断面積に応じて5分/10c
mないし60分/10cmの範囲である請求項1記載の
蚊取線香。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29519493A JP3554900B2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 蚊取線香 |
MYPI9402970 MY121926A (en) | 1993-11-25 | 1994-11-08 | Incense sticks. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29519493A JP3554900B2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 蚊取線香 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145003A true JPH07145003A (ja) | 1995-06-06 |
JP3554900B2 JP3554900B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=17817419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29519493A Expired - Fee Related JP3554900B2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 蚊取線香 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3554900B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019034888A (ja) * | 2017-08-10 | 2019-03-07 | フマキラー株式会社 | 線香及びその製造方法 |
WO2019112416A1 (en) * | 2017-12-06 | 2019-06-13 | Sumitomo Chemical Enviro-Agro Asia Pacific Sdn. Bhd. | Mosquito repellent composition |
-
1993
- 1993-11-25 JP JP29519493A patent/JP3554900B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019034888A (ja) * | 2017-08-10 | 2019-03-07 | フマキラー株式会社 | 線香及びその製造方法 |
WO2019112416A1 (en) * | 2017-12-06 | 2019-06-13 | Sumitomo Chemical Enviro-Agro Asia Pacific Sdn. Bhd. | Mosquito repellent composition |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3554900B2 (ja) | 2004-08-18 |
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