JPH07144587A - 車両用安全装置 - Google Patents

車両用安全装置

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Publication number
JPH07144587A
JPH07144587A JP29334893A JP29334893A JPH07144587A JP H07144587 A JPH07144587 A JP H07144587A JP 29334893 A JP29334893 A JP 29334893A JP 29334893 A JP29334893 A JP 29334893A JP H07144587 A JPH07144587 A JP H07144587A
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JP
Japan
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vehicle
elastic
impact
movable body
movable
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JP29334893A
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English (en)
Inventor
Gosaku Inomata
吾作 猪又
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JONAN KAIHATSU KK
Original Assignee
JONAN KAIHATSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人体及び車両1自体も保護でき、この衝撃緩
和効果が極めて高い車両用安全装置を提供すること。 【構成】 少なくとも車両1の前部に可動体2を可動自
在に設け、この可動体2が車両後方へ可動した際可動体
2を前方方向に押し戻し付勢する弾性体3を設け、この
可動体2の先端部に車両前部よりやや突出した状態に配
されるバンパー体9を設け、前記弾性体3を弾性力の異
なる弾性部材3A・3B・・・を可動方向に連設して構
成した車両用安全装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両衝突時の衝撃を緩
和する車両用安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】車社会
の現在、一世帯一台と言っても過言ではないと言うくら
い自動車は我が日本及びアメリカ,ヨーロッパに普及し
ている。
【0003】これだけ多くの自動車が毎日走っていれ
ば、どんなに自動車の性能が向上しても自動車事故とい
うものは、絶対に否定できない。
【0004】最近のニュースでも自動車事故が毎日のよ
うに放送されている。その内容はほんのちょっとのわき
見運転などで、コンクリートの電柱,コンクリートの壁,
ガードレールなどに衝突して死亡した事例などで、人間
の尊い命が一瞬のうちになくなってしまう事故が多発し
ている。
【0005】このような現状においても、各自動車メー
カーの車両用安全装置といえば、シートベルトやエアー
バック装置などしか提案されていないのが現在の自動車
産業界の実状である。
【0006】このようなシートベルトやエアーバック装
置などの従来の車両用安全装置では、衝突時の衝撃緩和
能力は、未だ不十分であり、また人体のみの衝撃を緩和
するものであって、車両自体をも保護できる装置ではな
い。
【0007】本発明は、人命の保護という観点において
極めて不十分な安全装置しか提案されていない自動車産
業界の実状に鑑み、人体 (人命)を確実に保護すると共
に車両自体も保護し、衝撃緩和効果が極めて高く、実用
性に秀れた車両用安全装置を提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0009】少なくとも車両1の前部に可動体2を可動
自在に設け、この可動体2が車両後方へ可動した際可動
体2を前方に押し戻し付勢する弾性体3を設け、この可
動体2の先端部に車両前部よりやや突出した状態に配さ
れるバンパー体9を設け、前記弾性体3を弾性力の異な
る弾性部材3A・3B・・・を可動方向に連設して構成
したことを特徴とする車両用安全装置に係るものであ
る。
【0010】
【作用】車両1が衝突物に衝突する際、この可動体2は
この衝撃により弾性体3 (弾性部材3A・3B・・・)
に抗して没方向(車両後方)に可動する。
【0011】従って、この衝突の衝撃力は、この可動体
2の可動を支承するこの弾性体3によって吸収緩和され
る。
【0012】また、車両のスピードが遅く衝撃力が弱い
場合は、弱い弾性力の弾性部材3Aで緩和され、車両の
スピードが早く衝撃力が強い場合は、更に強い弾性力の
弾性部材3Bにより確実に吸収緩和されることとなる。
即ち、衝撃力に応じた弾性度で吸収緩和することとな
り、人体へ衝撃が殆んど伝わらないこととなる。
【0013】
【実施例】本実施例は、出来るだけバンパー体9を車体
1より衝撃吸収間隔を置いて突出させておきたいこと、
あまりバンパー体を常時突出させた状態では体裁が悪い
こと、並びに衝突事故直前には必ずブレーキを踏むこと
を考慮して、本発明の一実施例として次のように構成し
ている。
【0014】少なくとも車両1の前部に可動体2を突没
可動自在に設け、この可動体2を突出方向に付勢する弾
性体3を設け、可動体2をこの弾性体3に抗して突出状
態より後退した没状態に保持せしめる保持機構4を設
け、この保持機構4により保持せしめた没状態において
可動体2の先端部に車両1前部よりやや突出した状態に
固定されバンパーとして機能し得るバンパー体9を設
け、車両1のブレーキ装置5を作動せしめた際この保持
機構4を解除作動せしめる解除装置6を設け、この解除
装置6の作動を阻止する無作動切換装置7を設けてい
る。
【0015】この弾性体3を可動体2を突出可動せしめ
る弾性力の弱い可動用弾性部材3Aと,可動体2が衝突
時に受ける強い衝撃力を吸収する弾性力の強い衝撃吸収
用弾性部材3Bとを連設して構成する。
【0016】従って、次のように作動する。
【0017】ブレーキ装置5が作動すると (例えばブレ
ーキペダル5'を踏み込むと)、解除装置6が作動し、
保持機構4が解除作動する。
【0018】すると、突出状態より後退した没状態 (車
両1よりやや突出し、先端部のバンパー体9が通常のバ
ンパーとして機能する状態)に保持されていた可動体2
が弾性体3 (主に可動用の弱い弾性部材3A)の復帰力
により突出する。
【0019】衝突事故においてはほぼ100%に近い確
率で衝突前にブレーキを踏むことから、衝突時には (1
00%に近い確率で)可動体2が突出状態にあり、弾性
体3に抗して車体前部と十分な衝撃吸収間隔を介して突
没可動自在な状態にあることとなる。
【0020】衝突に際しては、車両1が衝突物に衝突す
る前に可動体2が衝突し、この可動体2はこの衝撃によ
り弾性体3 (可動用の弱い弾性部材3A及び衝撃吸収用
の強い弾性部材3B)に抗して没方向に戻り可動する。
【0021】従って、この衝突の衝撃力は、この可動体
2の戻り可動によって緩和される。即ち衝撃力は弾性体
3に吸収され緩和される。
【0022】また、車両のスピードが遅く衝撃力が弱い
場合は、弱い弾性力の可動用の弱い弾性部材3Aで緩和
され、車両のスピードが早く衝撃力が強い場合は、更に
衝撃吸収用の強い弾性部材3Bにより確実に吸収緩和さ
れることとなる。即ち、衝撃力に応じた弾性度で吸収緩
和することとなり、人体へ衝撃が殆んど伝わらないこと
となる。
【0023】尚、ブレーキが遅れて衝突の瞬間に可動体
2が突出し、突出途中の可動体2に衝突しても衝撃力は
緩和される。
【0024】突出した可動体2を戻す場合は、弾性力の
弱い可動用の弾性部材3Aに抗して没状態に戻し、保持
機構4により保持する。従って、この戻し可動させる装
置の容量は小さくでき、保持機構4の保持強度も弱くて
済むこととなる。
【0025】また、無作動切換装置7を作動させれば、
ブレーキ装置5が作動してもブレーキ装置5が作動せ
ず、保持機構4は解除されない。従って、この場合には
可動体2は突出可動しない。
【0026】よって、無作動切換装置7の作動切り換え
を適宜設定することで、事故と無関係なブレーキ装置5
の作動に対して可動体2を可動させないようにすること
ができることとなる。
【0027】従って、本実施例では人体と共に車両自体
も衝突事故の衝撃から保護でき、弾性体3の弾性部材3
A・3B・・・を適性に設定することで、確実に衝撃を
緩和させることができる秀れた車両用安全装置となる。
【0028】また、本発明は人身事故においてひき跳ね
る被害者側や追突事故の被害者側への衝撃も吸収される
こととなるため、極めて秀れた車両用安全装置となる。
【0029】また、弾性体3を弾性力の弱い弾性部材3
Aと、強い衝撃力を吸収する弾性力の強い弾性部材3B
とを連設して構成したから、車両1のスピードが遅く衝
撃力が弱い場合は、弱い弾性力の弾性部材3Aで緩和さ
れるが、車両のスピードが早く衝撃力は強い場合は、更
に強い弾性力の弾性部材3Bにより確実に吸収緩和され
ることとなる。即ち、衝撃力に応じた弾性部材で吸収緩
和することとなり、人体へ衝撃が伝わりにくくなる。更
に本実施例を説明する。先ず、本実施例の構成について
更に具体的に説明する。
【0030】可動体2について説明する。
【0031】突出せしめる方向に向けて数体のガイド筒
8を配設し、この夫々のガイド筒8内にガイド筒8より
突没可動自在に夫々杆状可動体2Aを配設し、この杆状
可動体2Aの先端には前述のように常態ではバンパーと
して機能するようにバンパー体9として衝撃吸収部材9
を車両本体と遊び間隙10を置いて車両1前部より突出状
態に付設している。
【0032】また、本実施例では、衝撃吸収効果を高め
るため、杆状可動体2Aの先端に衝撃吸収部材9取付用
の取付板20を付設している。この車両1前部に設ける取
付板20は、車両1前部面に沿ってやや湾曲したアール型
に形成している。
【0033】本実施例では、衝突事故が正面衝突に限ら
れないことから車両1前部の左右角部寄りに傾斜突出す
る杆状可動体2Aを設け、衝撃方向となる可能性のある
傾斜方向に対しても可動体2 (ガイド筒8)が配される
ようにして前記遊び間隙10並びに取付板20のアール形状
並びに傾斜させた杆状可動体2Aとで弾性体3の吸収効
率を向上させている。
【0034】また、図9,図10に示すように遊び間隙1
0の左右角部に吸収用空隙11を形成し、あらゆる角度の
衝撃力に対しても一層良好に吸収されるように設計して
も良い。
【0035】また、図11に示すように、衝撃吸収部材
9は、取付板20の断面をC状に形成して、このC状取付
面に取り付けており、衝撃吸収部材9自体の衝撃吸収効
果を良好とするために、空気注入チューブ12に第一被嵌
ゴム管13を被嵌し、更に第二被嵌ゴム管14を被嵌して構
成している。
【0036】次に弾性体3について説明する。
【0037】弾性体3にはスプリングバネ材を採用し、
ガイド筒8内に配して各可動体2を突出方向に付勢して
いる。
【0038】本実施例の弾性体3は可動体2を突設せし
める弾性力の弱い可動用弾性部材3Aと、可動体2が衝
突時に受ける強い衝撃力を吸収する弾性力の強い衝撃吸
収用弾性部材3Bとを連設して構成している。
【0039】また、本実施例では、衝撃吸収用弾性部材
3Bを更に比較的弱い弾性力の第二衝撃吸収用弾性部材
3Bと極めて強い弾性力の第三撃吸収用弾性部材3B'
と連設して構成している。
【0040】従って、本実施例の弾性体3は、弾性力の
弱い第一の可動用弾性部材3Aとそれより強い第二の衝
撃吸収用弾性部材3Bと更に強い第三の衝撃吸収用弾性
部材3B'とを三段に、連設用座板15を介在して直列に
連設構成している。
【0041】いずれの弾性体3も可動体2が受ける衝撃
力を吸収するものであるが、この第一の可動用弾性部材
3Aは、最も弾性力が弱く、可能体2を突出・伸縮可動
させる機能を主に果たせるため、一番先端に配してい
る。
【0042】従って、可動体2をリセットのため、戻し
可動させる力は小さくて済むため、容量の大きな戻り可
動装置を要せず、保持機構4の保持強度も弱くて済むた
め、簡易な構造に設計できる。
【0043】第二の衝撃吸収用弾性部材3B,第三の衝
撃吸収用弾性部材3B'は、この第一の可動用弾性部材
3Aに比して弾性力が強く、最終段の第三衝撃吸収用弾
性部材3B'は最も強い弾性力となるように構成してい
る。即ち、この第二の衝撃吸収用弾性部材3B,第三の
衝撃吸収用弾性部材3B'で衝突時の強大な衝撃力を吸
収できるように超強力特殊バネで構成している。
【0044】従って、例えば本装置を次のように作動す
るように設計できる。
【0045】弱い戻り可動力で簡単に突出した可動体2
を弱い弾性力の可動用弾性部材3Aに抗して引き戻し、
保持機構4に係止してリセットする。このスタンバイ状
態で時速30km以下の低速においては、可動体2の突出
を待つまでもなく、衝撃吸収部材9や取付板20の吸収力
並びに衝撃吸収部材9と車両1前部との遊び間隙10によ
る可動用弾性体3Aの圧縮吸収度で吸収される。
【0046】時速30km以上〜時速60km以下では、衝
突事故に際してはほぼ100%近い確立でブレーキが踏
まれることから、ブレーキ装置5と連動し解除装置6を
介して保持機構4が解除されて、衝突前に必ず可動体2
が突出する。
【0047】この程度の速度に対する衝撃力は第一の可
動用弾性部材3Aにより確実に吸収緩和される。
【0048】また、時速60km以上〜100km以下にお
いては、第一の可動用弾性部材3Aの圧縮に続き、更に
第二の衝撃吸収用弾性部材3Bがこの程度の衝撃力を確
実に吸収緩和する。
【0049】時速100km以上の衝突時の衝撃力に対し
ては、更に第三の衝撃吸収用弾性部材3B'が確実に吸
収緩和することとなる。
【0050】従って、低速から高速まで確実に吸収する
ことができ、しかも各速度に応じた弾性の強さで衝撃を
受け、吸収することとなるため、柔軟な緩和となり、人
体に衝撃を殆んど伝えない理想的な衝撃緩和構造とな
る。
【0051】このように設計するために、衝撃実験を繰
り返し、弾性体3の分割数、各バネの弾性度 (バネの材
質,巻数、太さなど)を決定する。
【0052】また、本実施例の保持機構4は、各可動体
2を没方向に引き戻すワイヤー16を付設し、このワイヤ
ー16を巻き取る電動巻取ドラム17を設け、所定長さワイ
ヤー16を巻き取った状態を保持するラチェット爪式の係
止部18を設け、この係止部18を係止解除自在に構成して
いる。
【0053】また、本実施例では、この電動巻取ドラム
17を巻取回動する巻取駆動装置19を設けている。前述の
ようにこの巻取駆動装置19は、単に弾性力の弱い第一の
可動用弾性部材3Aを圧縮されるだけで良いため、駆動
力の小さなもので良く、コンパクトな装置を採用でき、
保持機構4もこのような簡易な構造でも良い。
【0054】また、解除装置6は、保持機構4の係止部
18を係脱可動させ得る装置で良い。無作動切換装置7
は、この解除装置6の作動 (係脱可動)を行わせない装
置であれば良く、解除装置6の作動電源スイッチと考え
ても良い。
【0055】この無作動切換装置7は、例えば時速30
km以下の衝突の衝撃は弾性体3に頼らなくても良い構成
としていること、並びにこの程度の衝撃はさしたること
がないといえること、並びにこの程度での時速範囲での
ブレーキ作動に応じて可動体2を突出作動させていると
戻り可動させる動力がむだとなることなどを鑑み、既存
の自動ドアロック装置などの速度センサに連動させて、
時速20km乃至30km以上とならないと、無作動切換装
置7は解除されず、ブレーキ装置5を作動しても可動体
2が何ら突出しないように構成する。
【0056】また、例えば衝突事故時のブレーキ装置5
の作動は所謂急ブレーキであるから、ブレーキ装置5の
作動が所謂急ブレーキであるときのみ無作動切換装置7
が解除されて、可動体2が突出動するように構成しても
良い。この場合は、例えば既存のアンチロックブレーキ
装置などのタイヤスリップセンサの作動に基づき急ブレ
ーキと判断し、この際に無作動切換装置7が解除され、
可動体2が突出可動するように構成しても良く、また、
ブレーキペダルに急ブレーキ検知構造を設けても良い。
この速度制限と急ブレーキ制限との両者を兼ね合わせて
も良く、この手段によれば一定速度以上での急ブレーキ
時のみ可動体2が突出することとなり、実状に即した本
装置の利用方法とも言える。
【0057】このように本実施例では、常態において各
可動体2における杆状部分は車両ボディー内に没入状態
にあり、その先端の衝撃吸収部材9が車両1前部よりや
や突出状態に覆っているため、常態においては可動体2
の衝撃吸収部材9が通常のバンパー体として機能すると
共に、可動体2の杆状部分をはじめ各装置は車両外観に
は表れない構造となる。
【0058】以上のように本実施例では、無作動切換装
置7が解除されている状態で、ブレーキ装置5を作動さ
せるブレーキベダル5'を運転者が踏み込むと、解除装
置6が作動して係止部9が係止解除される。
【0059】すると、電動巻取ドラム8は弾性体3 (可
動用弾性部材3A)の復帰力により巻き出し回動し、ワ
イヤー7を引きながら可動体2は車両1より突出する。
【0060】衝突事故においては、事前にブレーキペダ
ル5'を踏むことから、衝突時に可動体2が突出してい
ることとなる。
【0061】この状態で衝突すると、衝突の衝撃は衝撃
吸収部材9その他の吸収構造により吸収されると共に、
可動体2の弾性体3を第一,第二,第三の弾性体3へと次
々に衝撃力に応じて押し縮め、可動体2を戻し可動させ
ることとなるから、衝突事故時の衝撃力はこの弾性体3
に確実に吸収されることとなる。
【0062】しかも、前述のように衝撃力の強さに応じ
た弾性度で吸収するから、非常に柔軟な吸収となり、人
体に殆んど衝撃力を伝えないと共に、可動体2の戻し可
動も簡易な力で済み、リセットが簡単に行え、また突出
力も弱く誤って突出しても安全である。
【0063】また、ブレーキ装置5の作動により可動体
2は突出するが、このまま走行させても良いし、不要の
場合は、例えば運転席のスイッチにより無作動切換装置
7を作動させる (解除装置6を作動させない)ようにし
ても良いし、同様に運転席のスイッチで巻取駆動装置10
を作動させて電動巻取ドラム8を巻き取り駆動して元の
常態に戻すことができるように設計しても良い。
【0064】また、本実施例に限らず弾性体3の弾性度
や突出距離は、衝突の衝撃力を確実に緩和できるように
設定し、且つ戻し可動や保持機構4への負荷などを考慮
して設定することが望ましい。仮に後者の点を考慮して
弾性度を弱く設定しても弾性体3の吸収力は確実に衝撃
を緩和するために、車両1を全く無傷に保護できなくて
もその損傷を低減できる。
【0065】また、補助機能としてブレーキ作動と無関
係に可動体2を突出せしめる作動スイッチを設けても良
い。
【0066】また、本実施例では衝突事故において車両
1が回転したり、追突事故などにおいては側方より衝突
されることも考慮して、前述のように車両1側方にも本
装置を設け、車両1を完全に保護すると共に車両1内の
乗員を全て保護できるようにしている。この側方装置
は、衝撃は弱い場合が多いので、可動体2は短く設計
し、弾性体3も二段式にするなど簡易なものとしても良
い。
【0067】本装置において (特にこの側方の安全装置
については)、不要と思われれば突出動しないようにロ
ック機構 (前記無作動切換装置7と同様な装置)を設
け、このロック機構に作動切り換えスイッチなどを設け
て側方装置の突出作動の有無を前部とは別に切り換え自
在に構成しても良い。
【0068】尚、本発明は本実施例に限られるものでは
なく、例えば可動体2の形状・構成など各部の構成や配
置などは適宜設計し得るものである。
【0069】更に付言すると、本実施例は次のような装
置とし得るものである。
【0070】「安全パワーハンド」とも称することがで
きる本装置を搭載した車は、車両正面に一台,右側面に
一台、左側面に一台というように、計三台取り付ける。
従って、例えば車を発進させて、時速30km以下で走行
している時は、一般の車両と殆んど変わりなく、ブレー
キを踏んだとしても、何の効果も現れないようになって
いる。ところが、時速30km以上のスピードが出ると、
すぐに自動ロックが解除 (無作動切換装置7が作動が解
除されて解除装置6が作動)して、急ブレーキを踏め
ば、いつでも安全ハンドとも称することができる可動体
2が飛び出るという仕組みとなる。
【0071】しかし、普通走行時のときに、例えば信号
の停止,駐車での停止,道路工事での停止というように、
ゆっくりと車を止める時のようなブレーキの踏み方の場
合には、安全ハンドは飛び出さないという特殊ブレーキ
システム構造にもなっている。
【0072】しかし、例えば、時速70kmで走行してい
た時ほんのちょっとのよそ見をして、前を見ると、目の
前にコンクリートの電柱が現れ、驚いて、とっさに急ブ
レーキを踏み、間に合わず、電柱に正面衝突しても、普
通の車なら、前面が大破し、人間も何らかの形で怪我を
するか、へたをすれば死亡してあうというのが現状であ
ったが、しかし、安全パワーハンド搭載車は、衝突した
瞬間大きなゴムまりにでもぶつかったかのようなショッ
クで車は愚か、人間も怪我はなく、柔らかい衝撃度とと
もに、車から降りて前部分を見ても車に傷一つ着いてな
いというように車は無破損、人間はシートベルトさえし
ていれば無傷という、驚異的な事態が起きる。
【0073】従来の装置からすれば夢のような衝突吸収
効果が得られることとなる。
【0074】本装置は 「車と人間」の双方をほぼ完全に
保護できる 「安全パワーハンド」を提供できるものであ
る。
【0075】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、人
体と共に車両自体も衝突事故の衝撃から保護でき、弾性
体の弾性部材を適性に設定することで、確実に衝撃を緩
和させることができる秀れた車両用安全装置となる。
【0076】また、本発明は人身事故においてひき跳ね
る被害者側や追突事故の被害者側への衝撃も吸収される
こととなるため、極めて秀れた車両用安全装置となる。
【0077】また、弾性体を弾性力の弱い弾性部材と、
強い衝撃力を吸収する弾性力の強い弾性部材とを連設し
て構成したから、車両のスピードが遅く衝撃力が弱い場
合は、弱い弾性力の可動用弾性体で緩和されるが、車両
のスピードが早く衝撃力は強い場合は、更に強い弾性力
の衝撃吸収用弾性体により確実に吸収緩和されることと
なる。即ち、衝撃力に応じた弾性度で吸収緩和すること
となり、人体へ衝撃が伝わりにくくなる。更に、説明す
れば、高速時で衝突した場合の強い衝撃力に対応するた
め単に弾性体を強くしたとすれば、低速時での衝撃は良
好に吸収緩和できず、逆に低速時での衝突した場合の比
較的弱い衝撃力に対応するために単に弾性体を弱く設定
したのでは高速時の衝突に対応できない。そこで、両方
に対応するためには弱い弾性体で十分に長いものを使用
しなければならないこととなる。しかし、この弾性体の
長さにはバンパーの突出許容長さや車体前部の寸法など
により制限があるため実用化できない。
【0078】本発明は、このような欠点を確実に解決
し、短い伸縮範囲で高速時の衝撃も低速時の衝撃も確実
に吸収できるので、この点において非常に秀れた特徴を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の概略斜視図である。
【図2】本実施例の常態での概略平面図である。
【図3】本実施例の突出時での概略平面図である。
【図4】本実施例の衝突時での概略側面図である。
【図5】本実施例の要部の概略構成側面図である。
【図6】本実施例の常態での概略構成図である。
【図7】本実施例の突出時の三段式弾性体の概略構成図
である。
【図8】本実施例の常態での三段式弾性体の概略構成図
である。
【図9】本実施例のバンパー部の取付板の別例を示す概
略構成図である。
【図10】本実施例のバンパー部の取付板の別例を示す
概略構成図である。
【図11】本実施例のバンパー部の概略断面図である。
【符号の説明】
1 車両 2 可動体 3 弾性体 3A,3B・・・ 弾性部材 9 バンパー体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも車両の前部に可動体を可動自
    在に設け、この可動体が車両後方へ可動した際可動体を
    前方に押し戻し付勢する弾性体を設け、この可動体の先
    端部に車両前部よりやや突出した状態に配されるバンパ
    ー体を設け、前記弾性体を弾性力の異なる弾性部材を可
    動方向に連設して構成したことを特徴とする車両用安全
    装置。
JP29334893A 1993-11-24 1993-11-24 車両用安全装置 Pending JPH07144587A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29334893A JPH07144587A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 車両用安全装置

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