JPH07144091A - 機器の操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】機器の操作装置において、操作プレート面上か
ら侵入した水が防水プレートにより確実に遮断されて下
方の電装部品に及ぶことがないようにする。 【構成】電装部品を覆う防水プレート１と、その防水プ
レート１上に設けられる操作プレート２と、それら両プ
レート１、２の相対する位置にそれぞれに形成された開
口３、４を挿通し電装部品を操作するように設けられる
操作体８とからなる機器の操作装置において、防水プレ
ート１の開口３より操作プレート２の開口を４大きく形
成し、防水プレート１の開口３の周縁に第１の立ち上が
り壁９を形成するとともに、その第１の立ち上がり壁９
の周囲にさらに第１の立ち上がり壁９より低い第２の立
ち上がり壁１０を形成し、第１の立ち上がり壁９の上部
と操作プレート２の開口４縁間に、操作体８のツマミ７
の下縁を納めたもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は洗濯機等の操作部にお
ける防水構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】図２に示すように、洗濯機にはその上面
の後部に、操作プレート２０に複数の操作ツマミ２１が
配置された操作部２３が設けられている。

【０００３】図３はその操作部２３の断面構成を示し、
上記操作プレート２０の下部には防水プレート２５が設
けられている。防水プレート２５には、その開口縁とそ
の外周にそれぞれ立ち上がり壁２６、２７が形成され、
操作プレート２０上の水が操作ツマミ２１の隙間２８部
分から侵入しても、立ち上がり壁２６、２７間のガイド
部３０に導かれて図示しない排出部から排出されるよう
になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おける構成では、操作プレート２０の開口の縁に低く形
成された段部３２上に操作ツマミ２１の下縁が位置し、
段部３２の内縁が立ち上がり壁２６に相対するようにな
っているので、操作プレート２０上からの水が隙間２８
に勢いよく流れ込んだ場合は、段部３２からの水が立ち
上がり壁２６を越えて開口３５から下方に侵入し、タイ
マ等の電装部品をぬらすこととなった。

【０００５】また、ガイド部３０内に段部３２が位置し
てガイド部３０の容量が小さくなっているので、このこ
とによっても、多量の水が隙間２８から流れ込むとガイ
ド部３０内にあふれて立ち上がり壁２６を越えて開口３
５内に流れ込んだ。

【０００６】この発明は上記の事情に鑑みて行ったもの
で、操作プレート面上から侵入した水が防水プレートに
より確実に遮断されて下方の電装部品に及ぶことがない
ようにすることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明では、電装部品
を覆う防水プレートと、その防水プレート上に設けられ
る操作プレートと、それら両プレートの相対する位置に
それぞれに形成された開口を挿通し前記電装部品を操作
するように設けられる操作体とからなる機器の操作装置
において、前記防水プレートの開口より操作プレートの
開口を大きく形成し、前記防水プレートの開口の周縁に
第１の立ち上がり壁を形成するとともに、その第１の立
ち上がり壁の周囲にさらに第１の立ち上がり壁より低い
第２の立ち上がり壁を形成し、前記第１の立ち上がり壁
の上部と前記操作プレートの開口縁間に、前記操作体の
ツマミの下縁を納めてなる構成とした。

【０００８】

【作用】操作プレート上の水は、操作プレートの開口縁
と操作体のツマミ側面との隙間から落下して防水プレー
ト上の第１と第２の立ち上がり壁に囲まれる部分にたま
り排出される。ツマミの内側に第１の立ち上がり壁が位
置して防水プレートの開口側は遮蔽されているので、防
水プレートの開口から電装部品側に水が侵入しない。

【０００９】防水プレート上の第１と第２の立ち上がり
壁に囲まれる部分が広く大きな容量を持つように形成さ
れ、これにより、多量の水が侵入した場合にもそこにた
まり第１の立ち上がり壁を越えて開口から電装部品側に
水が侵入しない。

【００１０】

【実施例】図１はこの発明の機器の操作装置の断面構成
を示す。

【００１１】１は電装部品を覆う防水プレート、２はそ
の防水プレート１上に設けられる操作プレートであり、
それら両プレート１、２の相対する位置にそれぞれには
開口３、４が形成され、それら開口３、４を挿通してタ
イマを操作するための操作軸６と操作ツマミ７とからな
る操作体８が設けられている。

【００１２】防水プレート１の開口３より操作プレート
２の開口４は大きく形成され、防水プレート１の開口３
の周縁に第１の立ち上がり壁９が形成されるとともに、
その第１の立ち上がり壁９の周囲にさらに第１の立ち上
がり壁９より低い第２の立ち上がり壁１０が形成され、
防水プレート１上のそれぞれの立ち上がり壁９、１０間
はガイド部１１となっている。

【００１３】また、第１の立ち上がり壁９の上部外周に
は段部１２が形成され、上記操作ツマミ７の下端はその
段部１２上に位置し、操作プレート２の開口４縁と操作
ツマミ７の下部周面との間に隙間１３が形成される。

【００１４】上記のような構成により、操作プレート２
上の水は、隙間１３から落下してガイド部１１にたまり
排出される。その際、防水プレート１の開口３側はツマ
ミ７、さらには、第１の立ち上がり壁９で遮蔽されてい
るので、防水プレート１の開口３から電装部品側に水が
侵入しない。

【００１５】とくに、この実施例ではツマミ７の下端を
第１の立ち上がり壁９の外周段部１２上に位置するよう
にしているので、水の開口３側への侵入経路は上方への
折れ曲がり形状となり、これにより水の開口３への侵入
がより確実に防止される構成となっている。

【００１６】さらに、防水プレート１上のガイド部１１
が従来に比して大きな容量を持つように形成されされて
いるので、多量の水が侵入した場合にもそこに水がたま
り、第１の立ち上がり壁９を越えて開口３から電装部品
側に水が侵入しないようになっている。

【００１７】この発明は洗濯機や風呂機器等の水を扱う
機器の操作装置において広く実施できる。

【００１８】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ツマ
ミの内側に第１の立ち上がり壁が位置して防水プレート
の開口側は遮蔽されているので、防水プレートの開口か
ら電装部品側に水が侵入せず、また、防水プレート上の
第１と第２の立ち上がり壁に囲まれる部分が広く大きな
容量を持つように形成され、これにより、多量の水が侵
入した場合にもそこにたまり第１の立ち上がり壁を越え
て開口から電装部品側に水が侵入しないので、非常に高
い防水効果が発揮される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の操作装置の断面図。

【図２】洗濯機の操作部を示す斜視図。

【図３】従来例の操作装置の断面図。

【符号の説明】

１ 防水プレート ２ 操作プレート ３ 開口 ４ 開口 ７ 操作ツマミ ８ 操作体 ９ 第１の立ち上がり壁 １０ 第２の立ち上がり壁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電装部品を覆う防水プレートと、その防
   水プレート上に設けられる操作プレートと、それら両プ
   レートの相対する位置にそれぞれに形成された開口を挿
   通し前記電装部品を操作するように設けられる操作体と
   からなる機器の操作装置において、前記防水プレートの
   開口より操作プレートの開口を大きく形成し、前記防水
   プレートの開口の周縁に第１の立ち上がり壁を形成する
   とともに、その第１の立ち上がり壁の周囲にさらに第１
   の立ち上がり壁より低い第２の立ち上がり壁を形成し、
   前記第１の立ち上がり壁の上部と前記操作プレートの開
   口縁間に、前記操作体のツマミの下縁を納めてなる機器
   の操作装置。