JPH07143518A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH07143518A
JPH07143518A JP5289319A JP28931993A JPH07143518A JP H07143518 A JPH07143518 A JP H07143518A JP 5289319 A JP5289319 A JP 5289319A JP 28931993 A JP28931993 A JP 28931993A JP H07143518 A JPH07143518 A JP H07143518A
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circuit
mode
signal
luminance signal
recording
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JP5289319A
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English (en)
Inventor
Akifumi Tabata
彰文 田畑
Katsuyuki Watanabe
克行 渡辺
Koichi Ono
公一 小野
Fumishige Yatsugi
富美繁 矢次
Susumu Otsuka
進 大塚
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Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FM変調輝度信号の搬送周波数を異にする標
準モードと広帯域モードとの2種の記録モードに対し、
記録時の何十倍,何百倍のテープ速度の高速再生でも、
良好な時間軸補正をすることができるようにする。 【構成】 高速再生時に磁気テープ3からの再生信号は
時間軸補正回路15で時間軸補正され、そのうちのFM
変調輝度信号が輝度信号処理回路29で処理されてベー
スバンドの輝度信号が出力端子35に得られる。輝度信
号処理回路29のFM等化回路27で処理されたFM変
調輝度信号はモード判別回路28に供給され、その搬送
周波数の違いから標準,広帯域モードの判別が行なわれ
る。上記再生信号から、同期信号検出回路18により、
時間軸補正処理のための水平同期信号が検出されるが、
この同期信号検出回路18の特性が、モード判別回路2
8からのモード判別信号により、夫々の記録モードに合
うように切り替えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカルスキャン方式
の磁気記録再生装置に係り、特に、FM変調輝度信号の
搬送周波数の異なる2種のモードを自動的に切り替えて
再生し、かつ記録時の何十倍,何百倍といった高速のテ
ープ速度で再生を行なわせることができるようにした磁
気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録時よりもテープ速度を高速にして再
生を行なう高速再生では、図16に矢印81,82で示
すように、回転磁気ヘッドが磁気テープ上の記録トラッ
クをジャンプしていくために、このトラックジャンプ点
でスキューが発生する。この問題を解決するためには、
例えば特開昭64−48580号公報に示されるような
時間軸補正装置が必要となる。
【0003】ところで、一般に、VHS規格,8ミリビ
デオ規格などの家庭用ビデオテープレコーダ(以下、V
TRという)においては、入力されたコンポジットビデ
オ信号から輝度信号と搬送色信号とを抽出して夫々FM
変調輝度信号,低域変換色信号とし、これらを周波数分
割多重して磁気テープ上に記録するようにしている。ま
た、記録に際しては、輝度信号帯域を色副搬送波周波数
以下の信号帯域とする標準モードと、輝度信号帯域を色
副搬送波周波数以上の信号帯域とする広帯域モードがあ
る。
【0004】上記公開公報に記載の時間軸補正装置で
は、磁気テープから再生されるFM変調輝度信号と低域
変換色信号とを、A/D変換器でディジタル化した後、
ラインメモリを用いて時間軸補正処理し、D/A変換器
でアナログの信号として輝度信号と搬送色信号に分けて
信号処理を行なっており、この時間軸補正処理に必要な
同期信号は、A/D変換器の入力側からハイパスフィル
タ(HPF)を介してFM変調輝度信号を抽出し、これ
をFM復調器で復調した後、同期信号分離回路に供給し
て抽出するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、VT
Rの通常再生時の時間軸の揺らぎを補正して再生信号の
性能向上を図るのには有効であるが、例えば、上記の標
準モードや広帯域モードのいずれかが記録されている磁
気テープを記録時の何十倍,何百倍といった高速のテー
プ速度で再生を行なうときのトラックジャンプ点でのス
キューを補正するのに必要な同期信号の検出方法に関し
ては、特に考慮されていない。即ち、FM変調輝度信号
を復調してベースバンドの輝度信号に変換する信号処理
を、標準モード及び広帯域モードの異なる2種のモード
において各々最適化しなければ、S/Nの良好な正確な
同期信号が得られず、時間軸補正性能が著しく劣化する
ことになる。
【0006】本発明の目的は、かかる問題を解消し、上
記従来技術において考慮されていなかった標準モードや
広帯域モードという異なる2種の記録モードで記録がな
された磁気テープに対し、上記のような高速再生を行な
う場合でも、S/Nの良い再生同期信号を得ることがで
き、よって、時間軸補正回路の性能を確保してスキュー
のない高速再生を実現することができるようにした磁気
記録再生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、磁気テープが標準モード,広帯域モード
のいずれの記録モードで記録がなされたかを判別するモ
ード判別回路を設け、このモード判別結果に応じて時間
軸補正処理に必要な同期信号を得るための同期信号検出
回路の特性を切り替えるようにする。
【0008】また、本発明は、上記モード判別回路が時
間軸補正回路の出力信号で上記記録モードの判別を行な
うようにする。
【0009】さらに、本発明は、上記モード判別回路が
時間軸補正回路の入力信号で上記記録モードの判別を行
なうようにし、高速再生時での磁気テープの走行方向を
検出し、この検出結果に基づいて上記モード判別回路の
特性を変化させる。
【0010】
【作用】広帯域モードで記録がなされた磁気テープが再
生される場合には、FM等化回路の特性のピーク周波数
が標準モードで記録がなされた磁気テープを再生する場
合よりも高くなることにより、FM復調器での反転がな
くなってビデオ信号がS/N良く復調される。また、広
帯域モードで記録がなされた磁気テープが再生される場
合には、FM復調器の復調感度が標準モードで記録がな
された磁気テープを再生する場合よりも低くなることに
より、復調されたビデオ信号の信号レベルが標準モード
で記録がなされた磁気テープを再生する場合とほぼ等し
く、もしくは所望の値になるようにすることができ、F
M復調器の後段に配置されるディエンファシス回路やロ
ーパスフィルタ,同期分離回路に対して最適入力レベル
となる。さらに、該ディエンファシス回路の特性が標準
モードと広帯域モードとで各々波形が戻るような特性に
切り替えられることにより、S/Nの良い安定したビデ
オ信号を同期分離回路に供給でき、時間軸補正回路が安
定に動作する。
【0011】再生される磁気テープの記録モードで記録
を時間軸補正回路の入力信号で判別する場合、順方向の
高速再生時では、磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度
が低下するために再生FM変調信号の周波数が低下し、
逆方向の高速再生時では、この相対速度が上昇するため
に再生FM変調信号の周波数が上昇する。従って、モー
ド判別回路の判別基準となる周波数を順方向の高速再生
時に低め、逆方向の高速再生時に高めるようにすること
により、どの記録モードで記録がなされたかを正確に検
出することができ、どの記録モードに対してもFM復調
器が安定に動作し、S/Nの良くかつ安定した同期信号
を抽出することができて時間軸補正回路を安定に動作さ
せる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明による磁気記録再生装置の一実施例を
示す構成図であって、1は巻取リール、2は供給リー
ル、3は磁気テープ、4,5はガイドポスト、6は回転
シリンダ、7,8は回転磁気ヘッド、9はCTL(コン
トロール)ヘッド、10はリール駆動器、11はサーボ
回路、12は高精度リールサーボ回路、14は再生プリ
アンプ、15は時間軸補正回路、18は同期信号検出回
路、19はFM等化回路、20はリミッタ回路、21は
FM復調器、22はディエンファシス回路、23はLP
F(ローパスフィルタ)、24は同期分離回路、25は
HPF(ハイパスフィルタ)、26はAGC(自動利得
制御)回路、27はFM等化回路、28はモード判別回
路、29は輝度信号処理回路、30はリミッタ回路、3
1はFM復調器、32はディエンファシス回路、33は
LPF、34はノイズ低減回路、35は輝度信号の出力
端子、36はLPF、37は色信号処理回路、38は色
信号の出力端子である。
【0013】この実施例は、時間軸補正した後のFM変
調輝度信号を用いて磁気テープの記録モードを判別し、
この判別信号で同期信号検出回路の特性を制御するもの
である。
【0014】図1において、回転磁気ヘッド7,8によ
って磁気テープ3から再生された信号は、再生プリアン
プ14で増幅された後、時間軸補正回路15に供給され
て時間軸補正される。時間軸補正回路15の出力信号は
HPF25に供給されてFM変調輝度信号が分離され、
また、LPF36に供給されて低域変換色信号が分離さ
れる。このFM変調輝度信号は、AGC回路26で振幅
が一定とされ後、輝度信号処理回路29に供給される。
この輝度信号処理回路29では、FM変調輝度信号がF
M等化回路27でテープ−ヘッド系での周波数特性を補
正され、リミッタ回路30で矩形波に波形整形された
後、FM復調器31でベースバンドの輝度信号に復調さ
れ、ディエンファシス回路32とLPF33でFM成分
を除去される。このようにして得られる輝度信号処理回
路29の出力輝度信号はノイズ低減回路34でノイズ低
減の処理がなされ、出力端子35から出力される。ま
た、LPF36で分離された低域変換色信号は、色信号
処理回路37で処理されて出力端子38から出力され
る。
【0015】高速再生時には、サーボ回路11及び高精
度リールサーボ回路12でリール駆動器10が制御され
ながら、磁気テープ3が供給リール2から送り出されて
巻取リール1に巻き取られる。
【0016】時間軸補正回路15においては、一般に、
磁気テープ3からの再生された同期信号に同期したクロ
ックでラインメモリに再生信号が書き込まれ、基準クロ
ックでラインメモリから読み出され、この再生信号の時
間軸変動が補正される。この同期信号としては、この実
施例では、同期信号検出回路18によって再生プリアン
プ14の出力信号から抽出されたものを用いる。
【0017】図2はかかる時間軸補正回路15の一具体
例を示すブロック図であって、100は読出し制御回
路、101は固定発振器、102は入力端子、103は
A/D変換器、104はラインメモリ、105はD/A
変換器、106は出力端子、107は書込み制御回路、
108は入力端子、109は位相比較器、110は分周
回路、111は電圧制御発振器(以下、VCOとい
う)、112はフィルタである。
【0018】同図において、入力端子102に入力され
たFM変調輝度信号はA/D変換器103でディジタル
信号に変換され、書込み制御回路107で制御されなが
らVCO111からの書込みクロックCwでラインメモ
リ104に書き込まれる。周知のように、VCO111
が入力端子108から入力される同期信号に位相ロック
するように、VCO111の出力クロックを分周回路1
10で分周し、これと入力同期信号とを位相比較器10
9で位相比較し、その位相誤差信号をフィルタ112を
介してVCO111に供給するようにしている。
【0019】また、読出し制御回路100で制御されな
がら固定発振器101の出力クロックCrでラインメモ
リ104からFM変調信号が読み出され、D/A変換器
105でFM変調信号に変換されて出力端子106から
出力される。
【0020】図1に戻って、同期信号検出回路18で
は、再生されたFM変調輝度信号はFM等化回路19で
テ−プ−ヘッド系での周波数特性が補正され、リミッタ
回路20で矩形波に波形整形された後、FM復調器21
でベースバンドの輝度信号に復調される。この輝度信号
はディエンファシス回路22とLPF23とでFM成分
が除去され、同期分離回路24に供給されて水平同期信
号が分離される。
【0021】磁気テープに記録されるFM変調輝度信号
の周波数スペクトラムは、図3に示すように、標準モー
ドでは周波数スペクトラム41であり、広帯域モードで
は周波数スペクトラムで42であって、標準モードより
も搬送周波数が高く設定される。
【0022】なお、FM変調輝度信号の周波数スペクト
ラム41の搬送周波数fAS,fAD,fAWは夫々、図4に
示す輝度信号での同期信号先端シンクチップレベルS,
ペデスタルレベルP,ホワイトピークレベルWでの搬送
周波数であり、同じく周波数スペクトラム42の搬送周
波数fBS,fBP,fBWは夫々同期信号先端レベルS,ペ
デスタルレベルP,ホワイトピークレベルWでの搬送周
波数である。ここで、例えば、標準モードでの搬送周波
数fASは3.4MHz,fAPは3.7MHz,fAW
4.4MHzであり、広帯域モードでの搬送周波数fBS
は5.4MHz,fBPは5.9MHz,fBWは7.0M
Hzである。
【0023】図5は図1でのモード判別回路28の一具
体例を示すブロック図であって、43は入力端子,44
は移相器,45は掛算器,46はゲートパルスの入力端
子,47はLPF,48は比較器,49は出力端子であ
る。
【0024】また、図5はこの具体例の動作特性を示す
特性図である。
【0025】図5において、入力端子43からは図1に
おける輝度信号処理回路29のFM等化回路27から出
力され再生FM変調輝度信号が入力される。この再生F
M変調輝度信号は移相器44を介して掛算器45に供給
され、入力端子43からのFM変調輝度信号と掛算され
る。
【0026】ここで、移相器44は図6に示す特性を有
しており、移相量が中心の90゜となる周波数fSが、
標準モードではホワイトピークレベルでの搬送周波数f
AWよりも高く、広帯域モードでは同期信号先端レベルで
の搬送周波数fBSよりも低くなるように設定されてい
る。
【0027】従って、図5において、掛算器45の出力
信号のLPF47によって抽出される直流成分のレベル
は標準モードと広帯域モードとで差が生ずる。比較器4
8はこの直流成分のレベルを、標準モードと広帯域モー
ドとの直流成分のレベルの中間に設定された基準電圧V
rとレベル比較し、標準モードと広帯域モードとで極性
の異なる判別信号を生成する。この判別信号が出力端子
49から図1での同期信号検出回路18と輝度信号処理
回路29とに供給される。
【0028】なお、図5においては、入力端子46から
のゲートパルスで掛算器45を制御するようにしてもよ
い。この場合のゲートパルスとして再生輝度信号の水平
同期信号の先端期間にタイミングがあったパルスとする
ことにより、掛算器45を水平同期信号先端レベルでの
安定した搬送周波数fASもしくはfBSで駆動させ、より
正確なモード検出ができる。
【0029】図7は図1での同期信号検出回路18の一
具体例を示すブロック図であって、51は再生FM変調
信号の入力端子、52は標準モード専用のFM等化回
路、53は広帯域モード専用のFM等化回路、54は切
替スイッチ、55はFF/REW判別信号の入力端子、
56は出力端子であって、図1に対応する部分には同一
符号をつけて重複する説明を省略する。
【0030】この具体例は、磁気テープ3での記録モー
ドに応じてFM等化回路19の特性を切替るものであ
る。
【0031】図7において、先に図3で説明したように
広帯域モードでの搬送周波数は標準モードでの搬送周波
数よりも高いため、広帯域モード専用のFM等化回路5
3のFM等化特性は図8に示す特性58とし、同じく図
8に示す標準モード専用のFM等化回路52のFM等化
特性57に比べて、ピーク周波数を高くしている。そし
て、標準モードで記録がなされた磁気テープ3を再生す
るときには、図1でのモード判別回路28からのモード
判別信号により、切替スイッチ54がFM等化回路52
側に閉じてこのFM等化回路52から出力されるFM変
調輝度信号をリミッタ回路20に供給するようにし、広
帯域モードで記録がなされた磁気テープ3を再生すると
きには、逆に切替スイッチ54がFM等化回路53側に
閉じてこのFM等化回路53から出力されるFM変調輝
度信号をリミッタ回路20に供給するようにする。これ
により、夫々の記録モードに応じて最適なFM等化特性
が設定されることになり、同期分離回路24からいずれ
の記録モードでもS/Nの良い水平同期信号が得られ
る。
【0032】図9は図1における同期信号検出回路18
の他の具体例を示すブロック図であって、61は標準モ
ード専用のFM復調器、62は広帯域モード専用のFM
復調器、63は切替スイッチであり、図7に対応する部
分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0033】この具体例は、磁気テープ3での記録モー
ドに応じてFM復調回路21の特性を切り替るものであ
る。
【0034】同図において、標準モード専用のFM復調
器61は、標準モードによるFM変調輝度信号の搬送周
波数fAS,fAP,fAWに対して図10に示すFM復調特
性64を有し、また、広帯域モード専用のFM復調器6
2は、広帯域モードによるFM変調輝度信号の搬送周波
数fBS,fBP,fBWに対して図10に示すFM復調特性
65を有しており、このFM復調特性65の傾斜がFM
復調特性64の傾斜よりも小さくなるようにしてFM復
調器62の復調感度をFM復調器61の復調感度よりも
低下させ、FM変調輝度信号の復調レベルをいずれの記
録モードでもほぼ同じになるようにしている。
【0035】入力端子51からの再生FM変調輝度信号
は、FM等化回路19,リミッタ回路20を介してFM
復調器61,62に供給されるが、図1でのモード判別
回路28からのモード判別信号が入力端子55から切替
スイッチ63に供給されることにより、この切替スイッ
チ63が、標準モードで記録がなされた磁気テープ3を
再生するときにはFM復調器61からの輝度信号を選択
し、また、広帯域モードで記録がなされた磁気テープ3
を再生するときにはFM復調器62からの輝度信号を選
択して夫々ディエンファシス回路22に供給する。
【0036】ここで、図10で説明したようにFM復調
器61,62の復調特性を設定しているので、いずれの
記録モードでも、ディエンファシス回路22に供給され
る輝度信号は、図10に66として示すように、ほぼ同
じレベルの信号となり、従って、後段の回路のダイナミ
ックレンジを最良の範囲で使用できて、S/Nの良い同
期信号を得ることができる。
【0037】図11は図1における同期信号検出回路1
8のさらに他の具体例を示すブロック図であって、67
は標準モード専用のディエンファシス回路、68は広帯
域モード専用のディエンファシス回路、69は切替スイ
ッチであり、図7に対応する部分には同一符号をつけて
重複する説明を省略する。
【0038】この具体例は、磁気テープ3での記録モー
ドに応じてディエンファシス回路22の特性を切り替る
ものである。
【0039】図12は記録系での標準モードと広帯域モ
ードとのエンファシス特性の一例を示すものであり、破
線70で示す特性70は標準モードでのもの、実線で示
す特性71は広帯域モードである。これに対し、図11
における標準モード専用のディエンファシス回路67は
上記特性70とは逆の図13に破線で示すディエンファ
シス特性72を有し、広帯域モード専用のディエンファ
シス回路68は、上記特性71とは逆の図13に実線で
示すディエンファシス特性73を有している。
【0040】入力端子51からの再生FM変調輝度信号
は、FM等化回路19,リミッタ回路20及びFM復調
回路21を介してディエンファシス回路67,68に供
給されるが、図1でのモード判別回路28からのモード
判別信号が入力端子55から切替スイッチ63に供給さ
れることにより、この切替スイッチ63が、標準モード
で記録がなされた磁気テープ3を再生するときにはディ
エンファシス回路67からの輝度信号を選択し、また、
広帯域モードで記録がなされた磁気テープ3を再生する
ときにはディエンファシス回路68からの輝度信号を選
択して夫々LPF23に供給する。
【0041】これらディエンファシス回路67,68の
特性が、上記のように、記録時のエンファシス特性とは
ほぼ逆であるから、各々の記録モードでS/Nの良い同
期信号が得られる。
【0042】ここで、図1における輝度信号処理回路2
9のLPF33の通過帯域を図14に75で示す特性と
すると、同じく同期信号検出回路18のLPF23の通
過帯域は、図14に74で示すように、LPF33の通
過帯域よりも狭くしている。これにより、同期分離回路
24からはS/Nの良い同期信号が得られる。
【0043】なお、同期信号検出回路18では、FM等
化回路19,FM復調回路21,ディエンファシス回路
22のいずれか1つを、上記のように、特性が切り替え
られるようにしてもよいが、2以上の特性が切り替えら
れるようにしてもよい。このことは、後述する他の実施
例についても同様である。
【0044】図15は本発明による磁気記録再生装置の
他の実施例を示す構成図であって、13は高速FF/R
EW判別回路、16はモード判別回路であり、図1に対
応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略す
る。
【0045】先に説明した実施例は時間軸補正回路15
の出力信号からモード判別信号を検出するものであった
が、この実施例は時間軸補正回路15の入力信号から同
期信号検出回路18を制御するモード判別信号を検出す
るものである。
【0046】ところで、時間軸補正回路15の入力信号
から同期信号検出回路18を制御するモード判別信号を
検出する場合、この入力信号はまだ時間軸が補正されて
いないため、高速再生時、再生FM変調輝度信号の搬送
周波数が記録時と同じテープ速度で再生する通常再生時
とは異なるばかりでなく、順方向の高速再生(以下、F
Fサーチという)時と逆方向の高速再生(以下REWサ
ーチという)時とでも異なる。そこで、かかる高速再生
モードに応じても同期信号検出回路18の特性を異なら
せなければならない。
【0047】ここで、まず、図16及び図17を用い
て、高速再生モードでの回転磁気ヘッドの走査軌跡と再
生FM変調輝度信号の搬送周波数の変動について説明す
る。但し、31はFFサ−チ時の回転磁気ヘッドの走査
方向、32はREWサ−チ時での回転磁気ヘッドの走査
方向である。
【0048】図16(a)に示すように、FFサ−チ時
では、回転磁気ヘッドの走査方向と磁気テ−プの走行方
向とは同一方向であるので、これら間の相対速度が低下
し、図17で83として示すように、通常再生の場合の
周波数帯域84に比べ、回転磁気ヘッドで再生されるF
M変調輝度信号の周波数帯域が低下する。また、図16
(b)に示すように、REWサ−チ時では、回転磁気ヘ
ッドの走査方向と磁気テ−プの走行方向とが互いに逆と
なるので、これら間の相対速度が増大し、図17で85
として示すように、通常再生の場合の周波数帯域84に
比べ、回転磁気ヘッドで再生されるFM変調輝度信号の
周波数帯域が上昇する。
【0049】このように、いずれの記録モードにおいて
も、高速再生時では再生FM変調輝度信号の周波数が大
きく変動してしまうため、図1におけるモード判別回路
16が時間軸補正回路15の入力信号のみでもって記録
モードの判別を行なうようにすると、各記録モードでも
高速再生モードに応じてFM変調輝度信号の搬送周波数
が低くなったり、高くなったりするので、記録モードの
判別が非常に困難なものとなる。
【0050】そこで、図15において、リ−ル駆動器1
0の状態とCTLヘッド9で磁気テープ3から再生され
るCTL信号の状態とを高精度リ−ルサ−ボ回路12で
比較し、この結果から高速再生時のFF/REW判別回
路13によりFFサ−チ/REWサ−チモードを判別
し、その判別信号に応じてモード判別回路16は特性が
変化し、これによってFM変調輝度信号の搬送周波数の
変化から記録モードを判別する。この判別結果に応じて
同期信号検出回路18の特性が、標準モードと広帯域モ
ードの記録モードに応じた特性に切り替えられる。
【0051】図18は図15におけるモード検出回路1
6の一具体例を示すブロック図であって、86はFM変
調輝度信号の入力端子、87は移相器、88は掛算器、
89はゲートパルスの入力端子、90はLPF、91は
比較器、92は出力端子、93はFFサーチ/REWサ
ーチ判別信号の入力端子である。
【0052】同図において、この具体例は、図5及び図
6で説明した図1でのモード判別回路28と同様の動作
をなすが、移相器87の移相量を高速FF/REW判別
回路13から入力端子93を介して入力されるFFサー
チ/REWサーチ判別信号に応じて変化される点が異な
っている。
【0053】いま、通常再生時でのモード判別回路16
の特性を図19に示す特性95とすると、図16及び図
17で説明したように、FFサーチ時には通常再生時に
比べてFM変調輝度信号の搬送周波数が低下し、REW
サーチ時には通常再生時に比べてFM変調輝度信号の搬
送周波数が上昇するから、入力端子93からのFFサー
チ/REWサーチ判別信号94によってFFサーチ時と
REWサーチ時とで移相器87の移相量を切り替え、F
Fサーチ時でのモード判別回路16の特性を図19に示
す通常再生時の特性95より低い特性94とし、REW
サーチ時には通常再生時の特性95より高い特性96と
する。
【0054】これによって出力端子92から得られるモ
ード判別信号でもって、FM等化回路19,FM復調回
路21,ディエンファシス回路22が夫々図7,図9,
図11に示す構成をなす同期信号検出回路18を制御す
ることにより、よりS/Nが良い水平同期信号が得られ
る。
【0055】図20は本発明による磁気記録再生装置の
さらに他の実施例を示す構成図であって、97は高速F
F/REW判別回路、17はD/A変換器、98はモー
ド判別回路であり、図1に対応する部分には同一符号を
つけて重複する説明を省略する。
【0056】この実施例は、FF/REWサーチ時のテ
ープ速度を検出し、この検出速度に応じた制御電圧でモ
ード判別回路98を制御するものである。
【0057】図20において、CTLヘッド9から再生
されたCTL信号によりFF/REW速度検出回路97
がテープ速度を検出し、その検出情報をD/A変換器1
7でアナログ制御電圧に変換し、このアナログ制御電圧
でモード判別回路98を制御する。
【0058】この実施例では、モード判別回路98の特
性を、図19におけるFFサーチ時とした特性94から
REWサーチ時とした特性96の間でテープ速度に応じ
てアナログ的に制御するものである。これにより、出力
端子92から記録モードに応じたモード判別信号が得ら
れる。
【0059】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではな
い。例えば、上記実施例では、時間軸補正回路のメモリ
としてラインメモリを用いたが、CCD(Charge Coupl
ed Device)などのアナログ遅延線を用いてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
FM変調輝度信号の搬送周波数の異なる2種のモードを
自動的に切り替えて再生し、かつ記録時の速度の何十
倍,何百倍という極めて高速に再生しても、時間軸補正
回路でスキューレスによらずS/Nの良い状態で再生で
き、時間軸補正回路の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録再生装置の一実施例を示
す構成図である。
【図2】図1における時間軸補正回路の一具体例を示す
ブロック図である。
【図3】標準モードと広帯域モードのFM変調輝度信号
の周波数特性を示す図である。
【図4】図3での各搬送周波数に対する輝度信号でのレ
ベルを示す図である。
【図5】図1におけるモード判別回路の一具体例を示す
ブロック図である。
【図6】図5における移相器の移相特性を示す図であ
る。
【図7】図1における同期信号検出回路の一具体例を示
すブロック図である。
【図8】図7におけるFM等化回路のFM等化特性の一
例を示す図である。
【図9】図1における同期信号検出回路の他の具体例を
示すブロック図である。
【図10】図9におけるFM復調回路のFM復調特性の
一例を示すブロック図である。
【図11】図1における同期信号検出回路のさらに他の
具体例を示すブロック図である。
【図12】記録系のエンファシス特性の一例を示す図で
ある。
【図13】図11におけるディエンファシス回路のディ
エンファシス特性の一例を示す図である。
【図14】図1における同期信号検出回路でのLPFと
輝度信号処理回路でのLPFの通過特性を示す図であ
る。
【図15】本発明による磁気記録再生装置の他の実施例
を示す構成図である。
【図16】高速再生時での回転磁気ヘッドの走査状態を
示す図である。
【図17】高速再生時のFM輝度信号の周波数特性の変
化を示す図である。
【図18】図15での時間軸補正回路の入力信号からモ
ード判別するモード判別回路の一実施例を示すブロック
図である。
【図19】図18での移相器の移相特性の変化を示す図
である。
【図20】本発明による磁気記録再生装置のさらに他の
実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 巻取リール 2 供給リール 3 磁気テープ 6 回転シリンダ 7,8 回転磁気ヘッド 9 コントロールヘッド 10 リール駆動器 11 サーボ回路 12 高精度リールサーボ回路 13 高速FF/REW判別回路 15 時間軸補正回路 16 モード判別回路 17 D/A変換回路 18 同期信号検出回路 19 FM等化回路 20 リミッタ回路 21 FM復調器 22 ディエンファシス回路 23 LPF 24 同期分離回路 25 HPF 27 FM等化回路 28 モード判別回路 29 輝度信号処理回路 30 リミッタ回路 31 FM復調器 32 ディエンファシス回路 33,36 LPF 37 色信号処理回路 44 移相器 45 掛算器 48 比較器 52,53 FM等化回路 54 切替スイッチ 61,62 FM復調器 63 切替スイッチ 67,68 ディエンファシス回路 69 切替スイッチ 87 移相器 88 掛算器 90 比較器 93 FF/REW判別信号の入力端子 104 ラインメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 公一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 矢次 富美繁 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所AV機器事業部内 (72)発明者 大塚 進 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所AV機器事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FM変調輝度信号と低域変換色信号との
    周波数多重信号を、輝度信号の搬送周波数帯域を色副搬
    送周波数以下の信号帯域とする標準モードと輝度信号の
    搬送周波数帯域を色副搬送波周波数以上の信号帯域とす
    る広帯域モードとのいずれかの記録モードにより、回転
    ヘッドでもって磁気テープの走行方向に対して斜めの方
    向に記録再生し、また、記録時よりも高速のテープ速度
    で再生する高速再生機能を備えたヘリカルスキャン方式
    の磁気記録再生装置において、 高速再生時、該磁気テープからの再生FM変調輝度信号
    から水平同期信号を分離する第1の手段と、 該再生FM変調輝度信号の搬送周波数の違いから記録時
    の上記モードを判別する第2の手段と、 該磁気テープの再生信号の時間軸を補正する第3の手段
    と、 該第2の手段の判別結果に応じて該第1の手段の分離特
    性を切り替える第4の手段とを有したことを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1の手段は、FM等化回路,リミッタ回路,FM
    復調器,ディエンファシス回路,ローパスフィルタ及び
    同期分離回路からなり、 前記第4の手段は、該FM等化回路,リミッタ回路,F
    M復調器,ディエンファシス回路,ローパスフィルタの
    うちの少なくとも1つ以上の特性を切り替えることを特
    徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記FM等化回路は標準モード専用の第1のFM等化特
    性と広帯域モード専用の第2のFM等化特性とを有し、 該第2のFM等化特性のピーク周波数を該第1のFM等
    化特性のピーク周波数より高く設定したことを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記FM復調器は標準モード専用の第1のFM復調特性
    と広帯域モード専用の第2のFM復調特性とを有し、 該第2のFM復調特性の感度を該第1のFM復調特性の
    感度より低く設定したことを特徴とする磁気記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 前記ディエンファシス回路は標準モード専用の第1のデ
    ィエンファシス特性と広帯域モード専用の第2のディエ
    ンファシス特性とを切替え可能としたことを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 前記ローパスフィルタの通過帯域を、前記FM変調輝度
    信号を復調して出力用として得られるベースバンドの輝
    度信号の周波数帯域よりも狭く設定したことを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 前記第2の手段は、前記第3の手段で時間軸補正された
    FM変調輝度信号の搬送周波数の違いから記録時の上記
    モードを判別することを特徴とする磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 順方向,逆方向高速再生モードを判別する第5の手段を
    設け、 前記第2の手段は、該第5の手段の判別信号に応じて特
    性が制御されつつ、前記第3の手段に入力される前記再
    生信号におけるFM変調輝度信号の搬送周波数の違いか
    ら上記記録モードを判別することを特徴とする磁気記録
    再生装置。
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