JPH07143371A - ビデオカメラ - Google Patents

ビデオカメラ

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JPH07143371A
JPH07143371A JP5307076A JP30707693A JPH07143371A JP H07143371 A JPH07143371 A JP H07143371A JP 5307076 A JP5307076 A JP 5307076A JP 30707693 A JP30707693 A JP 30707693A JP H07143371 A JPH07143371 A JP H07143371A
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battery pack
video camera
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camera body
rear surface
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリーパックをバッテリーケースに入れ
ることなく、バッテリーパックを直接ビデオカメラの後
面に着脱可能に取り付ける際に、その着脱を容易に行
え、かつ、その取り付けの信頼性を向上させることがで
きるようにすること。 【構成】 バッテリーパック11をビデオカメラ本体2
の後面2dに沿って上方から下方に移動するだけで、ロ
ック機構12付の凹凸嵌合部13とコネクター14とに
よってバッテリーパック11をビデオカメラ本体2に機
械的に着脱可能に結合できると同時に、電気的にも着脱
可能に接続することができ、しかも、その際、凹凸嵌合
部13のテーパー状ガイド136、137でコネクター
14のセンターリングを行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばVTR一体型ビ
デオカメラに適用するのに最適なビデオカメラに関し、
特に、バッテリーパックの取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、VTR一体型ビデオカメラに
おけるバッテリー取付構造は、ビデオカメラ本体の後面
にバッテリーケースをビス止め等にて固着し、そのバッ
テリーケース内にバッテリーパックを着脱自在に収納さ
せる構造が一般的であった。なお、一部には、バッテリ
ーパック(アントンバウワー社製の大型バッテリーパッ
クのこと)の前面に3本のフランジ付ピンを取り付け、
ビデオカメラ本体の後面に3つのダルマ穴を形成して、
フランジ付ピンをダルマ穴に挿入して水平方向にスライ
ドさせることによってバッテリーパックをバッテリーケ
ースに入れることなく直接ビデオカメラ本体の後面に着
脱可能に取り付けるようにしたものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バッテリーケ
ースを用いる構造は部品点数及び組立工数が多くなり、
著しくコスト高につく。また、バッテリーパックを3本
のフランジ付ピンと3つのダルマ穴を用いてビデオカメ
ラ本体の後面に水平方向にスライドさせて取り付ける構
造は、振動等によってバッテリーパックが水平方向にガ
タつき易く、頑丈なロック機構が必要となって著しくコ
スト高につく。また、バッテリーパックの取り付け時に
は、3本のフランジ付ピンを3つのダルマ穴に正確に位
置合わせしなければならず、バッテリーパックの取り付
け操作が面倒であると言う問題があった。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、バッテリーパックをバッテリーケ
ースに入れることなく、バッテリーパックを直接ビデオ
カメラの後面に着脱可能に取り付ける際に、その着脱を
容易に行え、かつ、その取り付けの信頼性を向上させる
ことができるようにしたビデオカメラを提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のビデオカメラは、ビデオカメラ本体の後面
と、バッテリーパックの前面とに形成されて、上記バッ
テリーパックを上記ビデオカメラ本体の後面に沿って上
方から下方に移動することによって、上記バッテリーパ
ックを上記ビデオカメラ本体に機械的に着脱自在に結合
するロック機構付の凹凸嵌合部及び上記バッテリーパッ
クを上記ビデオカメラ本体に電気的に着脱可能に接続す
るコネクターとを備え、上記コネクターのセンターリン
グを行うテーパー状ガイドを上記凹凸嵌合部に設けたも
のである。
【0006】
【作用】上記のように構成された本発明のビデオカメラ
は、バッテリーパックをビデオカメラ本体の後面に沿っ
て上方から下方に移動するだけで、ロック機構付の凹凸
嵌合部とコネクターとによってバッテリーパックをビデ
オカメラ本体に機械的に着脱自在に結合できると同時
に、電気的にも着脱可能に接続することができ、しか
も、その際、凹凸嵌合部のテーパー状ガイドでコネクタ
ーのセンターリングを自動的に行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を適用したVTR一体型ビデオ
カメラの一実施例を図を参照して説明する。
【0008】[ビデオカメラ全体の説明]まず、図14
〜図16によって、VTR一体型ビデオカメラ(以下、
単にビデオカメラと記載する)の全体を説明する。
【0009】このビデオカメラ1は、ビデオカメラ本体
2を備え、このビデオカメラ本体2内の前部側と後部側
には撮像装置とカセット式VTR(何れも図示せず)が
内蔵されている。
【0010】そして、ビデオカメラ本体2の前側の垂直
な側面である前面2aで撮像装置の光軸上にズームレン
ズ等のレンズ3がレンズマウント4によって交換可能に
取り付けられている。
【0011】そして、ビデオカメラ本体2の上面2b上
に、詳細構造を後述するほぼ下向きのコ字状に形成され
た把手5の前後一対の脚部5aが複数のねじ6によって
ねじ止めされている。
【0012】そして、ビデオカメラ本体2の下面2cに
ほぼアーチ状に弯曲されたショルダーパッド7がねじ止
め等にて取り付けられている。
【0013】そして、ビデオカメラ本体2の後側の垂直
な側面である後面2dには後述する複数のカメラ付属部
品を選択的に取り付けるための取付機構8が取り付けら
れている。なお、後面2dの下面には複数のコネクター
9が備えられている。
【0014】[バッテリーパックの取付機構の説明]次
に、図1〜図4によって、ビデオカメラ本体2の後面2
dにバッテリーパックを取り付けるための取付機構8を
説明する。
【0015】まず、カメラ付属部品であるバッテリーパ
ック11はリチューム電池等で構成された偏平な直方体
形状の小型バッテリーパックを構成している。
【0016】そして、取付機構8は、バッテリーパック
11をビデオカメラ本体2に機械的に着脱可能に結合す
るためのロック機構12付の機械的結合部である凹凸嵌
合部13と、バッテリーパックをビデオカメラ本体2に
電気的に着脱可能に接続するための電気的接続部である
電源接続用のコネクター14とを備えている。
【0017】そして、凹凸嵌合部13は、ビデオカメラ
本体2の後面2dの上下、左右のほぼ中央部に複数のね
じ130によって垂直状にねじ止めされた凹側部材13
1と、バッテリーパック11の垂直な前面11aの上
下、左右のほぼ中央部に一体成形等にて形成された凸側
部材132とによって構成されている。なお、この凸側
部材132は前面11aに形成された凹所133内の上
側の中央部に形成されている。
【0018】そして、凹側部材131があり溝134に
形成され、凸側部材132があり135に形成されてい
る。そして、これらあり溝134及びあり135の左右
両側面が下方である矢印a方向に向って先すぼまり状
で、かつ、左右対称状となるテーパー状ガイド136、
137に形成されている。
【0019】そして、ロック機構12は、凹側部材13
1のあり溝133の裏側に後面2dと平行に形成された
上下一対の水平なガイド溝120、121内に挿入され
て、左右方向である矢印b、b′方向にスライド自在に
構成されたロック爪22を有するロックスライダー12
3及びロック解除用レバー124と、これらロックスラ
イダー123及びロック解除用レバー124を矢印b方
向にスライド付勢する付勢手段である圧縮コイルばね1
25と、ロック解除用レバー124の先端に固着された
ロック解除用つまみ126と、凸側部材132の一方の
側面に形成されて上記ロック爪121が係合されるロッ
ク用凹部127とによって構成されている。
【0020】そして、ロック解除用つまみ126がビデ
オカメラ本体2の後面2dから図14で矢印c方向から
見て左側に僅かに突出されていて、このロック解除用つ
まみ126に対応させてバッテリーパック11の前面1
1aと、図14で矢印c方向から見て左側の側面11b
とのコーナー部分に凹み128が形成されている。
【0021】そして、コネクター14は、ビデオカメラ
本体2の後面2dで凹側部材131の真下位置に複数の
ねじ140によって上向きで垂直状にねじ止めされた垂
直な複数のコネクターピン141を有する雄側部材14
2と、バッテリーパック11の前面で凸側部材132の
真下位置に一体成形等にて下向きに形成された垂直な複
数のピン差込穴143を有する雌側部材144とによっ
て構成されている。なお、雄側部材142にはスライド
シャッター145が設けられている。
【0022】なお、ビデオカメラ本体2の後面2dの下
端側には左右一対の垂直なガイド突起146が形成され
ていて、バッテリーパック11の前面11aにはその下
端から上方に向って切り込まれた左右一対の垂直なガイ
ド溝147が形成されている。また、コネクター14の
雄側部材142の左右両側縁に左右一対の垂直なガイド
突起148が後面2dと平行状形成されていて、雌側部
材144の左右両側には左右一対の垂直なガイド溝14
9が形成されている。
【0023】[バッテリーパックの取り付け操作]バッ
テリーパック11をビデオカメラ本体2の後面2dに取
り付ける際には、図16に1点鎖線で示すように、カメ
ラマンが右手の親指と他の4本の指(人差し指、中指、
薬指、小指)でバッテリーパック11の左右両側面11
b、11cの上下方向のほぼ中央を両側からつまんで、
図2に1点鎖線で示すように、バッテリーパック11の
前面11aの凹所132の下端側を凹側部材131の外
周に大まかに挿入させるようにして、図14及び図16
に1点鎖線で示すように、前面11aを後面2aに矢印
c方向から平行状に当接させる。
【0024】次に、バッテリーパック11を図2、図1
4及び図16に1点鎖線で示す位置から実線で示す位置
まで後面2dに沿って下方である矢印a方向に平行に引
き下げる。
【0025】すると、図2及び図3に実線で示すよう
に、左右一対のテーパー状ガイド136、137によっ
て凸側部材132が凹側部材131内に矢印a方向に自
動的に誘導されて、あり135があり溝134内に自動
的に嵌合される。
【0026】この際、テーパー状ガイド136、137
によってコネクター14のセンターリングが自動的に行
われて、コネクター14の複数のピン差込穴143が複
数のコネクターピン141に矢印a方向からスムーズに
差し込まれる。
【0027】なおこの際、左右一対のガイド溝147、
149が左右一対のガイド突起146、148に矢印a
方向から挿入される。
【0028】そして、あり溝134内にあり135が完
全に嵌合された時に、これまで、あり135の一方のテ
ーパー状ガイド137によって図4で1点鎖線で示すよ
うに矢印b′方向に押し動かされていたロック爪122
が図4に実線で示すように圧縮コイルばね123によっ
て矢印b方向に移動復帰して、図2に示すように、この
ロック爪122が凸側部材132のロック用凹部127
内に矢印b方向から係合されて、バッテリーパック11
がビデオカメラ本体2に自動的にロックされる。
【0029】そして、この時、バッテリーパック11の
凹み128がロック解除用つまみ126内に挿入され
る。
【0030】従って、このバッテリーパック11の取付
機構8によれば、バッテリーパック11をバッテリーケ
ース内に入れることなく、ビデオカメラ本体2の後面2
dに直接取り付けることができる。
【0031】しかも、このバッテリーパック11の取り
付け時には、バッテリーパック11の凹所133を凹側
部材131の外周に矢印c方向から大まかに挿入した
後、バッテリーパック11を矢印a方向に移動するだけ
のワンタッチ操作を行うだけで、凹凸嵌合部13によっ
てバッテリーパック11をビデオカメラ本体2に機械的
に容易に結合できると同時に、コネクター14によって
バッテリー11をビデオカメラ本体2に電気的にも容易
に接続することができて、バッテリーパック11の電源
をビデオカメラ本体2に供給することができる。
【0032】従って、バッテリーパック11のビデオカ
メラ本体2の後面2dへの取り付けを非常に簡単、か
つ、容易に行える。
【0033】そして、凹凸嵌合部13の左右一対のテー
パー状ガイド136、137でコネクター14のセンタ
ーリングを自動的に行うことができるので、コネクター
14の複数のピン差込穴143を複数のコネクターピン
141に誤操作なく、しかも、スムーズに差し込むこと
ができる。
【0034】そして、凹凸嵌合部13のあり溝134に
対するあり135の嵌合方向及びコネクター14の複数
のコネクターピン141に対する複数のピン差込穴14
3の差し込み方向が上方から下方である矢印a方向であ
るから、これらの嵌合及び差し込みをバッテリーパック
11の自重を利用して確実に行える。
【0035】従って、バッテリーパック11をビデオカ
メラ本体2に対して機械的に頑丈に結合できると共に、
電気的にも信頼性の高い接続を行えて、振動等による悪
影響を未然に防止することができる。
【0036】また、バッテリーパック11の自重を利用
して、あり溝134の左右一対のテーパー状ガイド13
6にあり135の左右一対のテーパー状ガイド137を
クサビ作用によって強固に密着させることができること
から、バッテリーパック11をビデオカメラ本体2にガ
タつきの皆無な状態に安定良く結合することができる。
【0037】[バッテリーパックの取り外し操作]バッ
テリーパック11をビデオカメラ本体2の後面2dから
取り外す際は、まず、図3に1点鎖線で示すように、カ
メラマンがバッテリーパック11のバッテリーパック1
1の左右両側面11b、11cの上下方向のほぼ中央を
右手の親指と、他の4本の指(人差し指、中指、薬指、
小指)で両側からつまむようにして、親指をロック解除
用つまみ126上に載せて、親指でロック解除用つまみ
126を矢印b′方向に押す。
【0038】すると、図4に1点鎖線で示すように、ロ
ック解除用レバー124によってロックスライダー12
3が圧縮コイルばね125に抗して矢印b′方向にスラ
イドされて、ロック爪122が凸側部材132のロック
用凹部127から外れて、バッテリーパック11のロッ
クが解除される。
【0039】一方、この瞬間に、親指で押されたロック
解除用つまみ126がバッテリーパック11の凹み12
8内の奥まで矢印b′方向に入り込み、その親指でバッ
テリーパック11の左側の側面11bをそのままつかむ
ことができる。
【0040】即ち、ロック解除用つまみ126に対応さ
せて、バッテリーパック11の前面11aと左側の側面
11bとのコーナー部に凹み128を形成したことによ
って、右手の親指でロック解除用つまみ126を矢印
b′方向に押して、バッテリーパック11のロックを解
除すると同時に、右手の親指と、他の4本の指とによっ
て、バッテリーパック11の左右両側面11b、11c
を容易に、しかも、確実につかむことができる。
【0041】そこで、この後、バッテリーパック11を
後面2dに沿って上方である矢印a′方向に引き上げれ
ば、図2に1点鎖線で示すように、凹凸嵌合部13のあ
り溝134内から矢印a′方向に抜き取られると同時
に、コネクター14の複数のピン差込穴143が複数の
コネクターピン141から矢印a′方向に抜き取られ
る。
【0042】なおこの時、左右一対のガイド突起146
とガイド溝147によって、バッテリーパック11のこ
じれを防止して、バッテリーパック11を矢印a′方向
にスムーズに引き上げることができる。
【0043】従って、後は、バッテリーパック11を図
14で矢印c方向に簡単に取り外すことができ、このバ
ッテリーパック11の取り外し操作も、前述した取り付
け操作と同様に簡単、かつ、容易に行える。
【0044】[カメラ付属部品の説明]次に、図5〜図
8によって、ビデオカメラ本体2の後面2dに選択的に
取り付けることができる複数種類のカメラ付属部品を説
明する。
【0045】即ち、図5に示すカメラ付属部品は、アダ
プター16の後面16bに固着した小型のバッテリーケ
ース17内に小型のバッテリー18を交換可能に収納し
た小型バッテリーアダプター19を示している。なお、
バッテリーケース17は上蓋17aが開閉自在に構成さ
れていて、小型のバッテリー18をバッテリーケース1
7内に上方から着脱するように構成されている。
【0046】次に、図6に示すカメラ付属部品は、アダ
プター16の後面16bに固着した大型のバッテリーケ
ース21内に大型のバッテリー22を交換可能に収納し
た大型バッテリーアダプター23を示している。なお、
バッテリーケース21は横蓋21aが開閉自在に構成さ
れていて、大型のバッテリー22を横方向から着脱する
ように構成されている。
【0047】次に、図7に示すカメラ付属部品は、アダ
プター16の後面16bに固着したバッテリー取付台2
5にアントンバウワー社製の大型バッテリーパック26
を着脱可能に取り付けた大型バッテリーパックアダプタ
ー27を示している。なお、大型バッテリーパック26
を3本のフランジ付ピン26aとコネクター26bとに
よってバッテリー取付台25の後面25aに横方向から
差し込むようにして着脱するように構成されている。
【0048】次に、図8に示すカメラ付属部品は、アダ
プター16の後面16bに一体に形成したカメラアダプ
ター29を示したものである。
【0049】そして、これら小型、大型バッテリーアダ
プター19、23、大型バッテリーパックアダプター2
7、カメラアダプター29のアダプター16は全て同一
構造に構成されていて、これらのアダプター16の前面
16aには、前述した機械的結合部である凹凸嵌合部1
3及び電気的接続部であるコネクター14の前記バッテ
リーパック11の前面11a側の構造が全て形成されて
いる。
【0050】従って、前述したようなバッテリーパック
11の着脱操作と全く同じ要領で、これら小型、大型バ
ッテリーアダプター19、23、大型バッテリーパック
アダプター27及びカメラアダプター29をビデオカメ
ラ本体2の後面2dに選択的に取り付けてロックするこ
とができる。
【0051】但し、カメラアダプター29は電源接続用
のコネクター14の他に信号接続用のコネクター30a
がアダプター16の前面16aの上部側の一側部に下向
きで垂直状に取り付けられている。そこで、このコネク
ター30aをビデオカメラ本体2の後面2dの上部側の
一側部に形成されている凹部31内に挿入し、その凹部
31内の下端に上向けで垂直状に取り付けられているコ
ネクター30bに上方(矢印a方向のこと)から差し込
んで接続するように構成されている。
【0052】また、このカメラアダプター29はコント
ローラ(図示せず)との間をケーブル32で接続する関
係で、ビデオカメラ本体2に頑丈に固定する必要があ
る。そこで、アダプター16の上部中央部に取り付けた
ロックねじ33をビデオカメラ本体2の後端の上部中央
部に形成したロックねじ取付穴34内に上方(矢印a方
向のこと)からねじ込んで強固にロックする。
【0053】[把手の説明]次に、図9〜図13によっ
て、把手5を説明する。
【0054】この把手5は前後一対の脚部5aと、これ
らの脚部5aの上端部間を前後方向に緩やかに曲線状に
接続した手掛け部5bとが互いに一体に成形された把手
本体151と、この把手本体151の手掛け部5bの下
部に交換可能に取り付けられる複数種類の指掛け部15
2、153、154等によって上下2分割構造に構成さ
れている。
【0055】そして、把手本体151がアルミダイキャ
ストや合成樹脂等によって成形されていて、この把手本
体151の前後一対の脚部5bが図14〜図15に示す
ようにビデオカメラ本体2の上面2a上に複数のねじ6
によってねじ止めされている。
【0056】一方、複数種類の指掛け部152、15
3、154はアルミダイキャスト、合成樹脂、木等によ
って成形されていて、例えば図10に示す指掛け部15
2は下面152aがフラットに形成され、別の指掛け部
153の下面153aが波形に形成され、もう1つの指
掛け部154の下面154a側の外周には指のすべり止
め154bが接着等にて形成されている。
【0057】そして、これら複数種類の指掛け部15
2、153、154は同一構造に構成されていて、把手
本体151の手掛け部5bの下側に前後一対のねじ15
5、156によって交換可能に取り付けられる。なお、
手掛け部5bの前端側の上部には開閉蓋157がねじ1
58によって着脱自在に取り付けられている。
【0058】そして、把手5の把手本体151の前端側
の上部と前面には照明用ライト取付部36とビューファ
インダー取付部37が設けられている。
【0059】そして、把手本体151と複数種類の指掛
け部152、153、154とによって把手5を上下2
分割構造に構成したことによって、この把手5の内部に
その把手5の全長に亘る中空部38を形成した中空構造
に容易に加工することができる。
【0060】そして、この把手5の内部の中空部38が
ビデオカメラ本体2の上面2bで前後一対の脚部5aの
真下位置に形成された前後一対の通気口39を通してビ
デオカメラ本体内部40に接続されている。
【0061】従って、この把手5を用いることにより、
ビデオカメラ本体内部40の熱を前後一対の通気口39
及び把手5内の中空部38を通して効果的に循環させる
ことができて、ビデオカメラ本体内部40の放熱効果を
促進させることができる。
【0062】また、カメラマンがこのビデオカメラ1を
可搬する際には、図14に1点鎖線で示すように、片手
の親指を把手5の手掛け部5b上に載せ、他の4本の指
(人差し指、中指、薬指、小指)を把手5の指掛け部1
52等に下から当てがうようにして把手5を握ることに
なる。
【0063】従って、特に、4本の指が当たる側の指掛
け部152等の材質(アルミニウム、合成樹脂、木
等)、構造(すべり止めの有無等)、形状(フラット、
波形等)等をカメラマン個々のニーズに対応して交換で
きることが好ましい。
【0064】その際、この把手5には複数種類の指掛け
部152、153、154等が予め用意されており、前
後一対のねじ155、156を取り外すだけで、カメラ
マンのニーズに対応した種類の指掛け部152、15
3、154等を簡単に、かつ、自由に交換することがで
きる。
【0065】次に、夜間撮影等においては、図14に示
すように、把手5の前端の上部の照明用ライト取付部3
6に照明用ライト41を取り付け、そのライトケーブル
42をビデオカメラ本体2の後面2dまで引き回して、
そのライトケーブル42の後端のコネクター43を後面
2dのコネクター9の1つに差し込んで使用する。
【0066】その際、指掛け部152、153、154
の着脱によって、図14に示すように、ライトケーブル
42を把手5の中空部38内に挿通して引き回すことが
できるので、図14に1点鎖線で示すように、片手で把
手5を握った時に、ライトケーブル42が全く邪魔にな
らず、ビデオカメラ1の操作性が非常に良い。
【0067】なお、図10及び図11に示すように、ラ
イトケーブル42を中空部38内に挿通し易いように、
把手本体151と指掛け部152、153、154等の
前後両端には前後一対の切欠き44、45が形成されて
いる。
【0068】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例え
ば、凹凸嵌合部13の凹側部材131と凸側部材132
やコネクター14の雄側部材142と雌側部材144を
ビデオカメラ本体2とバッテリーパックやアダプター1
6に対して互いに反対側に置き換えても良い。その際に
は、凹凸嵌合部13のテーパー状ガイド136、137
は上下逆向きとなる。
【0069】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のビデオ
カメラは次のような効果を奏する。
【0070】請求項1は、バッテリーパックをビデオカ
メラ本体の後面に沿って上方から下方に移動するだけ
で、ロック機構付の凹凸嵌合部とコネクターとによって
バッテリーパックをビデオカメラ本体に機械的に着脱自
在に結合できると同時に、電気的にも着脱可能に接続す
ることができるようにし、しかも、その際、凹凸嵌合部
のテーパー状ガイドでコネクターのセンターリングを自
動的に行うことができるようにしたので、バッテリーパ
ックをケースに入れることなく、バッテリーパックをワ
ンタッチ操作で直接ビデオカメラ本体に容易、かつ、ス
ムーズに着脱することができる。
【0071】請求項1は、バッテリーパックをビデオカ
メラ本体の後面に沿って上方から下方に移動するように
して、バッテリーパックの自重を利用して、ロック機構
付の凹凸嵌合部とコネクターとによってバッテリーパッ
クをビデオカメラ本体に機械的に着脱可能に結合できる
と同時に、電気的にも着脱可能に接続することができる
ようにしたので、ビデオカメラ本体に対するバッテリー
パックの機械的結合及び電気的接続の振動等による悪影
響を未然に防止することができて、信頼性が高い。
【0072】請求項2は、上記凹凸嵌合部をあり溝とあ
りとによって構成したので、ビデオカメラ本体に対する
バッテリーパックの取り付け構造が頑丈で、バッテリー
パックをガタつきの全くない状態に安定してビデオカメ
ラ本体に固定できる上に、ビデオカメラ本体へのバッテ
リーパックの取り付け時に、あり溝に対するありの位置
合わせを大まかに行えて、そのバッテリーパックの取り
付けを容易に行える。
【0073】請求項3は、上記バッテリーパックを上記
ビデオカメラ本体の後面に結合させた状態で、上記ロッ
ク機構のロック解除用つまみを上記バッテリーパックの
前面と一方の側面とのコーナー部に形成された凹み内に
配置させたので、バッテリーパックをビデオカメラ本体
から取り外す際、親指等でロック解除用つまみを押して
ロックを解除するのと同時にバッテリーパックをつまん
でしまうことができて、そのバッテリーパックの取り外
しをワンタッチ操作で容易に行える。
【0074】請求項4は、上記凹凸嵌合部を上記バッテ
リーパックの上下、左右のほぼ中央部に配置したので、
ビデオカメラ本体に対するバッテリーパックの取り付け
の安定性が高く、頑丈である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したビデオカメラの一実施例にお
けるビデオカメラ本体に対するバッテリーパックの取付
機構を説明する斜視図である。
【図2】上記取付機構を説明する垂直断面での背面図で
ある。
【図3】図3の(A)は図2のA−A矢視での断面図で
あり、図3の(B)は図2のB−B矢視での断面図であ
る。
【図4】図4は図3の(A)のC−C矢視での断面図で
ある。
【図5】ビデオカメラ本体に対する小型バッテリーアダ
プターの取付機構を説明する斜視図である。
【図6】ビデオカメラ本体に対する大型バッテリーアダ
プターの取付機構を説明する斜視図である。
【図7】ビデオカメラ本体に対する大型バッテリーユニ
ットアダプターの取付機構を説明する斜視図である。
【図8】ビデオカメラ本体に対するカメラアダプターの
取付機構を説明する斜視図である。
【図9】把手の斜視図である。
【図10】把手の複数種類の指掛け部を説明する側面図
である。
【図11】把手の分解平面図である。
【図12】図11のD−D矢視での断面図である。
【図13】図12のE−E矢視での断面における組立状
態と分解状態を示す断面図である。
【図14】ビデオカメラ全体の側面図である。
【図15】ビデオカメラ全体の平面図である。
【図16】ビデオカメラ全体の背面図である。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ 2 ビデオカメラ本体 2d ビデオカメラ本体の後面 11 バッテリーパック 11a バッテリーパックの前面 12 ロック機構 121 ロック機構のロック爪 123 ロック機構のロックスライダー 124 ロック機構のロック解除用レバー 125 ロック機構の圧縮コイルばね 126 ロック機構のロック解除用つまみ 127 ロック機構のロック用凹部 128 バッテリーパックの凹み 13 凹凸嵌合部 131 凹凸嵌合部の凹側部材 132 凹凸嵌合部の凸側部材 133 凹凸嵌合部の凹所 134 凹凸嵌合部のあり溝 135 凹凸嵌合部のあり 136、137 凹凸嵌合部のテーパー状ガイド 14 コネクター 141 コネクターのコネクターピン 142 コネクターの雄側部材 143 コネクターのピン差込穴 144 コネクターの雌側部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビデオカメラ本体の後面と、バッテリーパ
    ックの前面とに形成されて、上記バッテリーパックを上
    記ビデオカメラ本体の後面に沿って上方から下方に移動
    することによって、上記バッテリーパックを上記ビデオ
    カメラ本体に機械的に着脱自在に結合するロック機構付
    の凹凸嵌合部及び上記バッテリーパックを上記ビデオカ
    メラ本体に電気的に着脱可能に接続するコネクターとを
    備え、 上記コネクターのセンターリングを行うテーパー状ガイ
    ドを上記凹凸嵌合部に設けたことを特徴とするビデオカ
    メラ。
  2. 【請求項2】上記凹凸嵌合部をあり溝とありとによって
    構成したことを特徴とする請求項1記載のビデオカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】上記バッテリーパックを上記ビデオカメラ
    本体の後面に結合させた状態で、上記ロック機構のロッ
    ク解除用つまみを上記バッテリーパックの前面と一方の
    側面とのコーナー部に形成された凹み内に配置させたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のビデオカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】上記凹凸嵌合部を上記バッテリーパックの
    上下、左右のほぼ中央部に配置したことを特徴とする請
    求項1又は請求項2又は請求項3記載のビデオカメラ。
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