JPH07141917A - ポリエステルイミド樹脂組成物および絶縁電線 - Google Patents
ポリエステルイミド樹脂組成物および絶縁電線Info
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- JPH07141917A JPH07141917A JP30993593A JP30993593A JPH07141917A JP H07141917 A JPH07141917 A JP H07141917A JP 30993593 A JP30993593 A JP 30993593A JP 30993593 A JP30993593 A JP 30993593A JP H07141917 A JPH07141917 A JP H07141917A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、(A)ジイミドジカルボン酸を含
む酸成分、(B)一部にトリス−2-ヒドロキシエチルイ
ソシアヌレートを用いるアルコール成分および(C)レ
ゾール型フェノール樹脂を必須成分として反応させ、樹
脂組成物に対して前記(C)のレゾール型フェノール樹
脂を 0.5〜15重量%含有してなることを特徴とするポリ
エステルイミド樹脂組成物であり、またその樹脂組成物
を用いて導体上に直接又は他の絶縁層を介して塗布焼付
してなる絶縁電線である。 【効果】 本発明のポリエステルイミド樹脂組成物およ
び絶縁電線は、耐熱性、巻付け性のバランスが良く、焼
付け作業性に優れたものである。
む酸成分、(B)一部にトリス−2-ヒドロキシエチルイ
ソシアヌレートを用いるアルコール成分および(C)レ
ゾール型フェノール樹脂を必須成分として反応させ、樹
脂組成物に対して前記(C)のレゾール型フェノール樹
脂を 0.5〜15重量%含有してなることを特徴とするポリ
エステルイミド樹脂組成物であり、またその樹脂組成物
を用いて導体上に直接又は他の絶縁層を介して塗布焼付
してなる絶縁電線である。 【効果】 本発明のポリエステルイミド樹脂組成物およ
び絶縁電線は、耐熱性、巻付け性のバランスが良く、焼
付け作業性に優れたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、巻付け性、焼
付け作業性に優れたポリエステルイミド樹脂組成物およ
びそれを用いた絶縁電線に関する。
付け作業性に優れたポリエステルイミド樹脂組成物およ
びそれを用いた絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マグネットワイヤ用の耐熱電線と
してポリイミド電線、ポリアミドイミド電線、ポリエス
テルイミド電線等が知られている。中でも特性が良く、
比較的低価格ということからトリス−2-ヒドロキシエチ
ルイソシアヌレートをアルコール成分として用いたポリ
エステルイミド樹脂の耐熱電線が相当多く使用されてい
る。
してポリイミド電線、ポリアミドイミド電線、ポリエス
テルイミド電線等が知られている。中でも特性が良く、
比較的低価格ということからトリス−2-ヒドロキシエチ
ルイソシアヌレートをアルコール成分として用いたポリ
エステルイミド樹脂の耐熱電線が相当多く使用されてい
る。
【0003】しかしながら、ポリエステルイミド電線
は、耐熱性、巻付け性のバランスが悪く、また、焼付け
作業性に劣るという欠点があった。
は、耐熱性、巻付け性のバランスが悪く、また、焼付け
作業性に劣るという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解消するためになされたもので、耐熱性、巻付け性の
バランスが良く、焼付け作業性に優れた電線用のポリエ
ステルイミド樹脂組成物およびそれを用いた絶縁電線を
提供しようとするものである。
を解消するためになされたもので、耐熱性、巻付け性の
バランスが良く、焼付け作業性に優れた電線用のポリエ
ステルイミド樹脂組成物およびそれを用いた絶縁電線を
提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、後述する組成物
が上記の目的を達成できることを見いだし、本発明を完
成したものである。
を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、後述する組成物
が上記の目的を達成できることを見いだし、本発明を完
成したものである。
【0006】即ち、本発明は、(A)ジイミドジカルボ
ン酸を含む酸成分、(B)一部にトリス−2-ヒドロキシ
エチルイソシアヌレートを用いるアルコール成分および
(C)レゾール型フェノール樹脂を必須成分として反応
させ、樹脂組成物に対して前記(C)のレゾール型フェ
ノール樹脂を 0.5〜15重量%含有してなることを特徴と
するポリエステルイミド樹脂組成物である。また、その
樹脂組成物を用いた絶縁電線である。
ン酸を含む酸成分、(B)一部にトリス−2-ヒドロキシ
エチルイソシアヌレートを用いるアルコール成分および
(C)レゾール型フェノール樹脂を必須成分として反応
させ、樹脂組成物に対して前記(C)のレゾール型フェ
ノール樹脂を 0.5〜15重量%含有してなることを特徴と
するポリエステルイミド樹脂組成物である。また、その
樹脂組成物を用いた絶縁電線である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明に用いる(A)酸成分としては、イ
ミド結合を導入するために、酸成分の一部としてジアミ
ン 1モルに対して無水トリメリット酸 2モルを反応させ
て得られるジイミドジカルボン酸を含むものを用いる。
ミド結合を導入するために、酸成分の一部としてジアミ
ン 1モルに対して無水トリメリット酸 2モルを反応させ
て得られるジイミドジカルボン酸を含むものを用いる。
【0009】酸成分として用いるこのジイミドジカルボ
ン酸において使用されるジアミンとしては、 4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、m-フェニレンジアミン、p-フ
ェニレンジアミン、1,4-ジアミノナフタリン、 4,4′−
ジアミノジフェニルエーテル等が挙げられ、これらは単
独又は 2種以上混合して使用することができる。また、
ジアミンの替わりに相当するジイソシアネートを使用す
ることもできる。ジイミドジカルボン酸以外の酸成分と
してはテレフタル酸又はその低級アルキルエステル、ま
た場合によりイソフタル酸、アジピン酸、フタル酸等を
用いることができる。
ン酸において使用されるジアミンとしては、 4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、m-フェニレンジアミン、p-フ
ェニレンジアミン、1,4-ジアミノナフタリン、 4,4′−
ジアミノジフェニルエーテル等が挙げられ、これらは単
独又は 2種以上混合して使用することができる。また、
ジアミンの替わりに相当するジイソシアネートを使用す
ることもできる。ジイミドジカルボン酸以外の酸成分と
してはテレフタル酸又はその低級アルキルエステル、ま
た場合によりイソフタル酸、アジピン酸、フタル酸等を
用いることができる。
【0010】本発明に用いる(B)アルコール成分とし
ては、その成分の一部にトリス−2-ヒドロキシエチルイ
ソシアヌレートを用いるものである。トリス−2-ヒドロ
キシエチルイソシアヌレート以外の(B)アルコール成
分としては、、グリセリン、ペンタエリスリトール、ト
リメチロールプロパン、エチレングリコール、1,4-ブタ
ンジオール等を併用することができる。
ては、その成分の一部にトリス−2-ヒドロキシエチルイ
ソシアヌレートを用いるものである。トリス−2-ヒドロ
キシエチルイソシアヌレート以外の(B)アルコール成
分としては、、グリセリン、ペンタエリスリトール、ト
リメチロールプロパン、エチレングリコール、1,4-ブタ
ンジオール等を併用することができる。
【0011】本発明に用いる(C)レゾール型フェノー
ル樹脂としては、フェノール、クレゾール、キシレノー
ル、ブチルフェノール等のフェノール類と、アルデヒド
類とを反応させて得られるものであればよく、特に限定
されるものではなく広く使用することができる。レゾー
ル型フェノール樹脂の配合割合は、全体の樹脂組成物に
対して 0.5〜15重量%であることが望ましい。その配合
割合が 0.5重量%未満では巻付け性に不十分であり、15
重量%を超えると可撓性に劣り好ましくない。
ル樹脂としては、フェノール、クレゾール、キシレノー
ル、ブチルフェノール等のフェノール類と、アルデヒド
類とを反応させて得られるものであればよく、特に限定
されるものではなく広く使用することができる。レゾー
ル型フェノール樹脂の配合割合は、全体の樹脂組成物に
対して 0.5〜15重量%であることが望ましい。その配合
割合が 0.5重量%未満では巻付け性に不十分であり、15
重量%を超えると可撓性に劣り好ましくない。
【0012】本発明のポリエステルイミド樹脂組成物
は、ジイミドジカルボン酸を含む酸成分、一部にトリス
−2-ヒドロキシエチルイソシアヌレートを用いるアルコ
ール成分およびレゾール型フェノール樹脂を必須成分と
し、ポリエステルイミド樹脂の酸成分とアルコール成分
とレゾール型フェノール樹脂を 170〜250 ℃の温度で反
応させて樹脂組成物とするものである。この場合アルコ
ール成分を 5〜100 %過剰とすることが望ましく、ま
た、必要に応じてエステル化触媒を使用することもでき
る。
は、ジイミドジカルボン酸を含む酸成分、一部にトリス
−2-ヒドロキシエチルイソシアヌレートを用いるアルコ
ール成分およびレゾール型フェノール樹脂を必須成分と
し、ポリエステルイミド樹脂の酸成分とアルコール成分
とレゾール型フェノール樹脂を 170〜250 ℃の温度で反
応させて樹脂組成物とするものである。この場合アルコ
ール成分を 5〜100 %過剰とすることが望ましく、ま
た、必要に応じてエステル化触媒を使用することもでき
る。
【0013】本発明のポリエステルイミド樹脂組成物は
前述したジイミドジカルボン酸を含む酸成分、一部にト
リス−2-ヒドロキシエチルイソシアヌレートを用いるア
ルコール成分、レゾール型フェノール樹脂を必須の成分
として反応させたものであるが、本発明の目的に反しな
い限度において、また、必要に応じて、例えばチタン化
合物、ポリイソシアネート等の架橋剤、有機酸金属塩等
の平滑剤、およびクレゾール、フェノール、キシレン等
の溶剤を添加配合することができる。
前述したジイミドジカルボン酸を含む酸成分、一部にト
リス−2-ヒドロキシエチルイソシアヌレートを用いるア
ルコール成分、レゾール型フェノール樹脂を必須の成分
として反応させたものであるが、本発明の目的に反しな
い限度において、また、必要に応じて、例えばチタン化
合物、ポリイソシアネート等の架橋剤、有機酸金属塩等
の平滑剤、およびクレゾール、フェノール、キシレン等
の溶剤を添加配合することができる。
【0014】本発明の絶縁電線は上述した樹脂組成物
を、直接又は他の絶縁層を介して導体上に塗布焼付けて
製造することができる。
を、直接又は他の絶縁層を介して導体上に塗布焼付けて
製造することができる。
【0015】
【作用】本発明のポリエステルイミド樹脂組成物および
絶縁電線は、ジイミドジカルボン酸を含む酸成分、一部
にトリス-2−ヒドロキシエチルイソシアヌレートを用い
るアルコール成分および特定量のレゾール型フェノール
樹脂を必須成分として反応させることによって、目的を
達成することができた。即ち、レゾール型フェノール樹
脂を反応させたポリエステルイミド樹脂を用いることに
よって、耐熱性、巻付け性を損なわずに焼付け作業性を
向上させ、アルコール成分としてトリス-2−ヒドロキシ
エチルイソシアヌレートを導入することによって、耐熱
性、巻付け性等の全体として特性バランスのとれたもの
とすることができた。
絶縁電線は、ジイミドジカルボン酸を含む酸成分、一部
にトリス-2−ヒドロキシエチルイソシアヌレートを用い
るアルコール成分および特定量のレゾール型フェノール
樹脂を必須成分として反応させることによって、目的を
達成することができた。即ち、レゾール型フェノール樹
脂を反応させたポリエステルイミド樹脂を用いることに
よって、耐熱性、巻付け性を損なわずに焼付け作業性を
向上させ、アルコール成分としてトリス-2−ヒドロキシ
エチルイソシアヌレートを導入することによって、耐熱
性、巻付け性等の全体として特性バランスのとれたもの
とすることができた。
【0016】
【実施例】次に本発明を実施例によって説明するが、本
発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。
発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。
【0017】実施例1 4,4′−ジアミノジフェニルメタン 99g、無水トリメリ
ット酸 192g 、テレフタル酸ジメチル 194g 、エチレン
グリコール 48g、トリス−2-ヒドロキシエチルイソシア
ヌレート 391.5g 、クレゾール 300g 、レゾール型フェ
ノール樹脂 30g(樹脂組成物に対して3.07重量%)およ
びナフテン酸亜鉛 1g を、温度計、攪拌機および分留管
付きフラスコに入れて、窒素気流中に 180℃に昇温し 1
時間反応させた後、徐々に昇温して 240℃で 2時間反応
させた。反応終了後冷却してクレゾール/キシレン= 8
/2 (重量比)の混合溶剤で希釈し、さらにクレゾール
に希釈したテトラブチルチタネート20g を添加して、不
揮発分42%、粘度50ポアズ(30℃)のエステルイミド系
樹脂組成物を得た。
ット酸 192g 、テレフタル酸ジメチル 194g 、エチレン
グリコール 48g、トリス−2-ヒドロキシエチルイソシア
ヌレート 391.5g 、クレゾール 300g 、レゾール型フェ
ノール樹脂 30g(樹脂組成物に対して3.07重量%)およ
びナフテン酸亜鉛 1g を、温度計、攪拌機および分留管
付きフラスコに入れて、窒素気流中に 180℃に昇温し 1
時間反応させた後、徐々に昇温して 240℃で 2時間反応
させた。反応終了後冷却してクレゾール/キシレン= 8
/2 (重量比)の混合溶剤で希釈し、さらにクレゾール
に希釈したテトラブチルチタネート20g を添加して、不
揮発分42%、粘度50ポアズ(30℃)のエステルイミド系
樹脂組成物を得た。
【0018】実施例2 実施例1において、レゾール型フェノール樹脂90g (樹
脂組成物に対して8.60重量%)とした以外は、実施例1
と同一にして、不揮発分42%、粘度60ポアズ(30℃)の
エステルイミド系樹脂組成物を得た。
脂組成物に対して8.60重量%)とした以外は、実施例1
と同一にして、不揮発分42%、粘度60ポアズ(30℃)の
エステルイミド系樹脂組成物を得た。
【0019】比較例1 4,4′−ジアミノジフェニルメタン99g 、無水トリメリ
ット酸 192g 、テレフタル酸ジメチル 194g 、エチレン
グリコール48g 、トリス−2-ヒドロキシエチルイソシア
ヌレート 391.5g 、クレゾール 300g 、およびナフテン
酸亜鉛 1g を、温度計、攪拌機および分留管付きフラス
コに入れて、窒素気流中で 180℃に昇温し 1時間反応さ
せた後、徐々に昇温して 240℃で 2時間反応させた。反
応終了後冷却してクレゾール/キシレン= 8/2 (重量
比)の混合溶剤で希釈し、さらにクレゾールに希釈した
テトラブチルチタネート20g を添加して、不揮発分42
%、粘度40ポアズ(30℃)のエステルイミド系樹脂組成
物を得た。
ット酸 192g 、テレフタル酸ジメチル 194g 、エチレン
グリコール48g 、トリス−2-ヒドロキシエチルイソシア
ヌレート 391.5g 、クレゾール 300g 、およびナフテン
酸亜鉛 1g を、温度計、攪拌機および分留管付きフラス
コに入れて、窒素気流中で 180℃に昇温し 1時間反応さ
せた後、徐々に昇温して 240℃で 2時間反応させた。反
応終了後冷却してクレゾール/キシレン= 8/2 (重量
比)の混合溶剤で希釈し、さらにクレゾールに希釈した
テトラブチルチタネート20g を添加して、不揮発分42
%、粘度40ポアズ(30℃)のエステルイミド系樹脂組成
物を得た。
【0020】比較例2 比較例1において得られた樹脂組成物に、レゾール型フ
ェノール樹脂30g を、溶解しエステルイミド系の樹脂組
成物を得た。
ェノール樹脂30g を、溶解しエステルイミド系の樹脂組
成物を得た。
【0021】比較例3 実施例1において、レゾール型フェノール樹脂を 180g
(樹脂組成物に対して16.0重量%)とした以外は、実施
例1と同様にして不揮発分42%、粘度70ポアズ(30℃)
のエステルイミド系樹脂組成物を得た。
(樹脂組成物に対して16.0重量%)とした以外は、実施
例1と同様にして不揮発分42%、粘度70ポアズ(30℃)
のエステルイミド系樹脂組成物を得た。
【0022】比較例4 4,4′−ジアミノジフェニルメタン99g 、無水トリメリ
ット酸 192g 、テレフタル酸ジメチル 194g 、エチレン
グリコール 96g、グリセリン 92g、レゾール型フェノー
ル樹脂30g およびナフテン酸亜鉛 1g を、温度計、攪拌
機および分留管付きフラスコに入れて、窒素気流中で 1
80℃に昇温し 1時間反応させた後、徐々に昇温して 240
℃で 2時間反応させた。反応終了後冷却してクレゾール
/キシレン= 8/2 (重量比)の混合溶剤で希釈し、さ
らにクレゾールに希釈したテトラブチルチタネート20g
を添加して、不揮発分42%、粘度30ポアズ(30℃)のエ
ステルイミド系樹脂組成物を得た。
ット酸 192g 、テレフタル酸ジメチル 194g 、エチレン
グリコール 96g、グリセリン 92g、レゾール型フェノー
ル樹脂30g およびナフテン酸亜鉛 1g を、温度計、攪拌
機および分留管付きフラスコに入れて、窒素気流中で 1
80℃に昇温し 1時間反応させた後、徐々に昇温して 240
℃で 2時間反応させた。反応終了後冷却してクレゾール
/キシレン= 8/2 (重量比)の混合溶剤で希釈し、さ
らにクレゾールに希釈したテトラブチルチタネート20g
を添加して、不揮発分42%、粘度30ポアズ(30℃)のエ
ステルイミド系樹脂組成物を得た。
【0023】実施例1〜2および比較例1〜4で製造し
た樹脂組成物を用いて、直径1mm の銅線に塗布し、長さ
6m 、入口温度 280℃、出口温度440 ℃、速度 14m/分
の焼付炉で 1種仕上げの焼付けを行い絶縁電線を製造し
た。こうして製造した絶縁電線について種々の試験を行
い結果を得たので、表1に示した。本発明はいずれの特
性においても優れており、本発明の効果を確認すること
ができた。
た樹脂組成物を用いて、直径1mm の銅線に塗布し、長さ
6m 、入口温度 280℃、出口温度440 ℃、速度 14m/分
の焼付炉で 1種仕上げの焼付けを行い絶縁電線を製造し
た。こうして製造した絶縁電線について種々の試験を行
い結果を得たので、表1に示した。本発明はいずれの特
性においても優れており、本発明の効果を確認すること
ができた。
【0024】
【表1】 *1 :良好限度の倍径を示す。 *2 :普通 6〜7 回塗布し、1 種仕上げとするところ、
4 回にて1 種仕上げとなるように焼付け、絶縁電線の外
観を観察した。○印…良好、△印…良、×印…不良。
4 回にて1 種仕上げとなるように焼付け、絶縁電線の外
観を観察した。○印…良好、△印…良、×印…不良。
【0025】
【発明の効果】以上の説明および表1から明らかなよう
に、本発明のポリエステルイミド樹脂組成物および絶縁
電線は、耐熱性、巻付け性のバランスが良く、焼付け作
業性に優れたものである。
に、本発明のポリエステルイミド樹脂組成物および絶縁
電線は、耐熱性、巻付け性のバランスが良く、焼付け作
業性に優れたものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ジイミドジカルボン酸を含む酸成
分、(B)一部にトリス−2-ヒドロキシエチルイソシア
ヌレートを用いるアルコール成分および(C)レゾール
型フェノール樹脂を必須成分として反応させ、樹脂組成
物に対して前記(C)のレゾール型フェノール樹脂を
0.5〜15重量%含有してなることを特徴とするポリエス
テルイミド樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)ジイミドジカルボン酸を含む酸成
分、(B)一部にトリス−2-ヒドロキシエチルイソシア
ヌレートを用いるアルコール成分および(C)レゾール
型フェノール樹脂を必須成分として反応させ、樹脂組成
物に対して前記(C)のレゾール型フェノール樹脂を
0.5〜15重量%含有するポリエステルイミド樹脂組成物
を、導体上に直接又は他の絶縁層を介して塗布焼付けし
てなることを特徴とする絶縁電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30993593A JPH07141917A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | ポリエステルイミド樹脂組成物および絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30993593A JPH07141917A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | ポリエステルイミド樹脂組成物および絶縁電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07141917A true JPH07141917A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17999124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30993593A Pending JPH07141917A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | ポリエステルイミド樹脂組成物および絶縁電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07141917A (ja) |
-
1993
- 1993-11-16 JP JP30993593A patent/JPH07141917A/ja active Pending
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