JPH0714157A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH0714157A
JPH0714157A JP17462193A JP17462193A JPH0714157A JP H0714157 A JPH0714157 A JP H0714157A JP 17462193 A JP17462193 A JP 17462193A JP 17462193 A JP17462193 A JP 17462193A JP H0714157 A JPH0714157 A JP H0714157A
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JP
Japan
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water
magnetic recording
recording medium
protective layer
layer
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Pending
Application number
JP17462193A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yamagishi
浩一 山岸
Atsushi Kawamoto
淳 川本
Tadahito Kanaizuka
唯人 金井塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録媒体面からの磁気ヘッドの浮上量を
低く設定しても、磁気記録媒体や磁気ヘッドに傷が付き
難い磁気記録媒体の製造方法を提供する。 【構成】 粗面化処理された非磁性基板上に、磁気記録
層と保護層を順次形成し、次に、該保護層表面の微小突
起を除去するために該保護層表面を研磨処理およびクリ
ーニング処理し、更に、該クリーニング処理された保護
層上に潤滑層を形成する方法において、前記クリーニン
グ処理された保護層表面を水洗浄し乾燥した後、30分
以内に前記潤滑層を形成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粗面化処理された非磁
性基板上に磁気記録層、保護層および潤滑層を備え、C
SS(コンタクト・スタート・アンド・ストップ)方式
を採用した磁気ディスク装置等に適用される磁気記録媒
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CSS方式を採用した磁気ディス
ク装置等に適用される磁気記録媒体を製造するには、非
磁性基板にラップ加工、ポリッシュ加工およびテクスチ
ャ加工等の表面処理を施してその表面を粗面化した後、
該基板上に磁気記録層を形成し、次に、該磁気記録層上
にこれを保護するためにカーボン、SiO2 等からなる
保護層を形成し、更に、該保護層表面の上記非磁性基板
の粗面状態に対応した微小突起を除去するために研磨処
理およびクリーニング処理した後、該保護層上に潤滑層
を形成する方法によっている。
【0003】ところで、近年、磁気記録媒体の高密度化
に伴い、磁気記録媒体と磁気ヘッドの間隔は益々狭くな
る傾向にある。そこで、上記のようにして製造された磁
気記録媒体に対し、磁気ヘッドの浮上量を低く設定する
ためには、前記テクスチャ加工における表面粗面化の程
度を低くしなければならない。すると、磁気記録媒体と
磁気ヘッドの接触面積が増加し、この部分の摺動が増加
するため、磁気記録媒体と磁気ヘッドに傷が付き易くな
って長期間の使用に耐えられなくなるという問題点があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解消し、磁気記録媒体面からの磁気ヘッドの浮
上量を低く設定しても、磁気記録媒体や磁気ヘッドに傷
が付き難い磁気記録媒体の製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するものとして、前記従来の磁気記録媒体を製造する
方法において、研磨処理およびクリーニング処理された
保護層表面を水洗浄し乾燥した後、30分以内に潤滑層
を形成することを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明方法において、非磁性基板の素材として
は、アルミニウム合金の如き非磁性金属、ガラス、樹脂
等の剛性を有する非磁性材料が用いられる。このような
素材からなる基板に対して、その全面に亘って硬度が高
く、切削性の良好な硬化層が形成される。この硬化層
は、例えば、無電解めっき法によりNi−P合金層やN
i−Cu−P合金層を設けたり、アルミニウム合金を用
いる場合、アルマイト処理を施したりして形成され得
る。
【0007】硬化層が設けられた基板には、その表面を
平面化する研磨加工、例えば、ラップ加工やポリッシュ
加工が施される。そして、この平面化研磨加工の施され
た基板に対して、その表面の粗面化がテクスチャ加工に
よって行なわれる。
【0008】この基板には、必要により磁気記録層の磁
気特性を調整する等のためCr,Cr合金等からなる下
地層を形成した後、例えば、Co系、Co−Ni系、C
o−Pt系、Co−Cr−Ta系、Fe系のような強磁
性金属薄膜からなる磁気記録層が形成される。
【0009】この磁気記録層上には、これを保護する保
護層として、従来と同様にカーボン、SiO2 、Si
N、SiAlON、ZrO2 膜等が形成される。形成さ
れた保護層表面には、前記非磁性基板の粗面状態に対応
した微小突起が多数形成されているため、次に保護層表
面を研磨処理およびクリーニング処理する。研磨処理は
研磨テープを用い、また、クリーニング処理はコット
ン、ポリエステル等不織布からなるクリーニングテー
プ、好ましくは、本発明者等が先に提案した、ポリエス
テルおよび/またはポリアミドからなる極細繊維の編織
物で構成され、該極細繊維の外周面および/または編織
されたこれら極細繊維の間隙にくさび状の凹部を有する
クリーニングテープ(特願平3−331682号、同3
−331683号)を用いて行なうことができる。
【0010】本発明方法において、このように研磨処理
およびクリーニング処理された保護層表面を水洗浄し乾
燥した後、潤滑層を形成することが重要である。この水
洗浄を行なうことにより、磁気記録媒体の耐久性、具体
的にはCSS試験の結果を大幅に向上させることができ
る。これは、水洗浄する前に保護層表面に吸着され、も
しも水洗浄することなく、即ち吸着されたまま潤滑層が
形成された場合、潤滑層の保護層に対する密着力を低下
させ、潤滑層を保護層から剥れ易くさせていた、クリー
ンルーム内雰囲気中のハイドロカーボン等の気体状の微
量の不純物が水に溶解除去されることによると推察され
る。
【0011】水洗浄は、単に常温〜70℃程度の純水中
に1分〜2時間程度浸漬するだけでもよいが、超音波を
使用すれば更に有効である。使用する水の水質は特に制
限はないが、比抵抗が高く、また、有機物、微粒子、溶
存酸素は少ないものが好ましい。
【0012】表面が水洗浄された保護層は、乾燥、好ま
しくはスピン乾燥した後、30分以内にその上にパーフ
ロロアルキルポリエーテルのような潤滑層を形成し、以
て目的とする磁気記録媒体とする。この際、潤滑層の形
成を乾燥後30分を超える時間経過後に行なうと、前記
水洗浄する前に起っていた雰囲気中不純物の吸着が再び
起るので、30分以内に行なうことが必要である。
【0013】
【実施例】
実施例1 直径3.5インチの円盤状のアルミニウム合金(Mg4
重量%、残部Al)材料の基板上に、無電解めっき法に
よりNi−P合金層を形成した後、ラップ加工およびポ
リッシュ加工を施して、表面粗さRmax (基準長さ内の
最高山頂から最深谷底までの高さ)が300Å以下の表
面粗度を有する媒体基板を製造した。この粗度を有する
基板表面に対し、ポリエステルベース上に平均粒径6μ
mのアルミナ砥粒が結着されてなる研磨テープを一定の
力で押し付けてテクスチャ加工を施し、同心円状に表面
粗さRaが60Åの微細な凹凸を形成した。
【0014】次に、この基板に下地層としてのCrをス
パッタリングにより膜厚500Åに形成し、そして、こ
の下地層の上に厚さ500ÅのCo−Cr−Ta系磁気
記録層を形成し、更に、この磁気記録層の上に厚さ20
0Åのカーボン保護層を非晶質カーボンターゲットを用
いたスパッタリング法(Arガス圧6m Torr、D
C投入電力20W/cm2 )により形成した。
【0015】カーボン保護層が形成された基板を200
0rpmで回転しながら、ポリエステルベースフィルム
上に平均粒径2μmのアルミナ砥粒が結着された研磨テ
ープを該カーボン保護層上に密着し研磨処理を施した
後、ナイロンとポリエステルからなる極細繊維の編織物
(カネボウ(株)製ワイピングクロス商品名:ザヴィー
ナミニマックス)で構成されたクリーニングテープを用
いてクリーニング処理を施した。
【0016】クリーニング処理を施した基板は、3時間
放置した後、65℃の純水(25℃における比抵抗15
MΩ・cm、有機物0.1重量ppm以下、0.2μm
以上の粒子10個/ml以下、溶存酸素8重量ppm)
中に10分間浸漬して水洗浄し、次に、回転数5000
rpmでスピン乾燥を行なった。
【0017】そして、スピン乾燥が行なわれた保護層上
に直ちに、スピンコート法によりパーフロロポリエーテ
ル系潤滑剤(デュポン社製商品名クライトックス)を塗
布して膜厚25Åの潤滑層を形成した。
【0018】得られた磁気記録媒体についてCSS試験
による耐久性の評価を行なった。即ち、磁気記録媒体を
回転スピンドルにセットすると共に、この磁気記録媒体
の半径20mmの位置に薄膜磁気ヘッド(スライダ材
質:Al23 ・TiC、スライダ寸法:長さ3.20
mm、幅2.66mm、荷重7.2g重)をおいた後、
0rpm(薄膜磁気ヘッドが磁気記録媒体面に接触して
いる状態)→3600rpm(薄膜磁気ヘッドが磁気記
録媒体面から浮上している状態。尚、浮上量0.10μ
m)→0rpm(薄膜磁気ヘッドが浮上状態から再び接
触状態に戻る)の工程を30秒の周期で行なって、開始
前と開始してから100,000回後の磁気ヘッドと磁
気記録媒体の摩擦係数を測定した。得られた結果は、夫
々0.20、0.28であった。
【0019】実施例2 クリーニング処理を施した後、直ちに水洗浄した以外
は、実施例1と同様に試験した。100,000回後の
摩擦係数は、0.28であった。
【0020】実施例3 クリーニング処理を、100%ポリアミド製の不織布で
構成されたクリーニングテープを用いて施した以外は、
実施例1と同様に試験した。100,000回後の摩擦
係数は、0.30であった。
【0021】比較例1 クリーニング処理を施し3時間放置した基板に対して、
水洗浄およびスピン乾燥を行なわず、潤滑層を形成した
以外は、実施例1と同様に試験した。100,000回
後の摩擦係数は、0.85であった。
【0022】比較例2 クリーニング処理を施した後、直ちに潤滑層を形成した
以外は、比較例1と同様に試験した。100,000回
後の摩擦係数は、0.43であった。
【0023】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明方法に
よれば、磁気記録媒体面からの磁気ヘッドの浮上量を低
く設定しても、磁気記録媒体や磁気ヘッドに傷が極めて
付き難い磁気記録媒体を製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗面化処理された非磁性基板上に、磁気
    記録層と保護層を順次形成し、次に、該保護層表面の微
    小突起を除去するために該保護層表面を研磨処理および
    クリーニング処理し、更に、該クリーニング処理された
    保護層上に潤滑層を形成する方法において、前記クリー
    ニング処理された保護層表面を水洗浄し乾燥した後、3
    0分以内に前記潤滑層を形成することを特徴とする磁気
    記録媒体の製造方法。
JP17462193A 1993-06-23 1993-06-23 磁気記録媒体の製造方法 Pending JPH0714157A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999014746A1 (fr) * 1997-09-17 1999-03-25 Showa Denko K.K. Support 'enregistrement magnetique et son procede de production
US6316062B1 (en) 1997-09-17 2001-11-13 Showa Denko K.K. Magnetic recording medium and method of producing the same
CN1305034C (zh) * 2003-09-30 2007-03-14 日立环球储存科技荷兰有限公司 在制造磁性薄膜盘片期间过程定时的控制

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