JPH07140879A - 電子写真装置のプロセスカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 経済的で交換が容易であり、また、構造も容
易な電子写真装置のプロセスユニットを提供するもので
ある。 【構成】 プロセスカートリッジ１０を第１ブロック１
２と第２ブロック１４とより構成し、第１ブロック１２
には、トナーカートリッジ１６、帯電器２２及びメモリ
除去ブラシ２４を設け、第２ブロック１４には、感光ド
ラム２８、現像ロール３０及びトナー蓄積部２６を設
け、第１ブロック１２と第２ブロック１４とを着脱自在
になし、また、これらの間にスリット３４を設けたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コピー装置、ファック
ス、プリンター等の電子写真装置のプロセスカートリッ
ジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術と発明が解決しようとする課題】コピー装
置、ファックス、プリンター等には、トナーカートリッ
ジ、帯電器、クリーナー部もしくはクリーナーレス部、
感光ドラム、現像ロールを一体に設けたプロセスカート
リッジが設けられている。

【０００３】そして、プロセスカートリッジ内部に設け
られた各部品の耐久性能は、その目的や構造の相違のた
めにそれぞれ異なる。たとえば、トナーカートリッジの
場合は、３０００枚〜６０００枚であり、感光ドラムの
場合には、１００００枚〜２００００枚である。

【０００４】そこで、従来より、上記耐久性能を考慮し
て下記のような交換システムを有したプロセスカートリ
ッジが提案されている。

【０００５】 全ての部品を一体化したプロセスカー
トリッジが提案されている。

【０００６】この場合には、耐久性能が一番低いトナー
カートリッジに合せてプロセスカートリッジを交換する
必要がある。そのため、他の部品が使用限界を迎えてい
なくても交換する必要があるので経済的でなかった。

【０００７】 トナーカートリッジ、排トナーボック
ス及び帯電部を別々に交換し、感光ドラムと現像ロール
は残しておくプロセスカートリッジが提案されている。

【０００８】この場合には、それぞれの部品の耐久性能
に合せて交換することができるので、経済的ではある
が、その操作が煩雑で、各部品毎に耐久性能を表すカウ
ンター等を設ける必要があるため、構造が複雑になると
いう問題があった。

【０００９】 プロセスユニットを、ドラムユニット
と現像ユニットで別々に交換できるものが提案されてい
る。

【００１０】この場合には、現像ユニット内部にトナー
カートリッジと現像部が一体に設けられているため、こ
の部分の耐久性能が短くなるという問題があった。ま
た、ドラムユニットが、接触帯電器と一体になっている
ため、ドラムユニットの耐久性能も低くなるという問題
があった。

【００１１】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、経
済的で交換が容易であり、また、構造も容易な電子写真
装置のプロセスユニットを提供するものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１の電子
写真装置のプロセスカートリッジは、プロセスカートリ
ッジを第１ブロックと第２ブロックとより構成し、前記
第１ブロックには、トナーカートリッジ及び帯電器を設
け、前記第２ブロックには、感光ドラム、現像ロール及
びトナー蓄積部を設け、前記上部ブロックと前記第２ブ
ロックとを着脱自在になし、前記第１ブロックと前記第
２ブロックとの間に露光のためのスリットを設けたもの
である。

【００１３】請求項２の電子写真装置のプロセスカート
リッジは、プロセスカートリッジを第１ブロックと第２
ブロックとより構成し、前記第１ブロックには、トナー
カートリッジ及び帯電器を設け、前記第２ブロックに
は、感光ドラム、現像ロール及びトナー蓄積部を設け、
前記第１ブロックと前記第２ブロックとを着脱自在にな
し、前記第１ブロックに露光のためのスリットを設けた
ものである。

【００１４】

【作 用】請求項１の電子写真装置のプロセスカートリ
ッジであると、第１ブロックには、耐久性能の低いトナ
ーカートリッジ及び帯電器が設けられているため、トナ
ーカートリッジ内部のトナーがなくなった場合に、第１
ブロックごと交換すればよい。

【００１５】一方、第２ブロックには、耐久性能の高い
感光ドラム等が収納されているため、その耐久性能の限
界まで使用すればよい。

【００１６】そして、露光のためのレザー光は、前記第
１ブロックと前記第２ブロックとの間のスリットを通過
する。

【００１７】請求項２の電子写真装置のプロセスカート
リッジであると、第１ブロックには、耐久性能の低いト
ナーカートリッジ及び帯電器が設けられているため、ト
ナーカートリッジ内部のトナーがなくなった場合に、第
１ブロックごと交換すればよい。

【００１８】一方、第２ブロックには、耐久性能の高い
感光ドラム等が収納されているため、その耐久性能の限
界まで使用すればよい。

【００１９】そして、露光のためのレザー光もしくはＬ
ＥＤヘッド光は、前記第１ブロックの間のスリットを通
過する。

【００２０】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例を図１〜図３に
基づいて説明する。

【００２１】符号１０は、プロセスカートリッジを示
し、これは、第１ブロック１２と、第２ブロック１４と
よりなる。そして、第２ブロック１４に対し、第１ブロ
ック１２は着脱自在に設けられている。

【００２２】符号１６は、第１ブロック１２に設けられ
たトナーカートリッジである。このトナーカートリッジ
１６の底面の一側部には、トナーＴの排出口１８が設け
られ、排出口１８にトナーＴを送り込むための供給ロー
ラー２０が、トナーカートリッジ１６内部に設けられて
いる。

【００２３】そして、この供給ローラー２０が回転する
ことにより、トナーカートリッジ１６内部のトナーＴが
排出口１８に至り排出される。

【００２４】符号２２は、図１においてトナーカートリ
ッジ１６の左側面に設けられた帯電器であって、ブラシ
よりなる。

【００２５】符号２４は、帯電器２２の上方に設けられ
たクリーナー部すなわち、メモリ除去ブラシである。そ
して、トナーカートリッジ１６、帯電器２２及びメモリ
除去ブラシ２４が一体となって第１ブロック１２を構成
している。

【００２６】符号２６は、第２ブロック１４に設けられ
たトナー蓄積部である。このトナー蓄積部２６は、トナ
ーカートリッジ１６の排出口１８から排出されたトナー
Ｔを蓄積する。

【００２７】符号２８は、図１においてトナー蓄積部２
６の左側部上方に設けられた感光ドラムである。

【００２８】符号３０は、感光ドラム２８と接触するよ
うに設けられた現像ロールである。

【００２９】符号３２は、現像ロール３２、トナー蓄積
部２６のトナーＴを供給する供給ローラである。

【００３０】そして、トナー蓄積部２６、感光ドラム、
現像ロール及び供給ローラ３２が一体となって第２ブロ
ック１４を構成している。

【００３１】符号３４は、第１ブロック１２と第２ブロ
ック１４を組合せた場合に形成されるスリットであっ
て、感光ドラム２８を露光するためのレーザー光が通る
道である。

【００３２】上記構成のプロセスユニット１０について
説明する。

【００３３】 電子写真装置に初期状態でプロセスカ
ートリッジ１０を取付ける場合には、第１ブロック１２
と第２ブロック１４とを一体にした状態で取付ける。こ
の場合に、電子写真装置に取付けられている転写ロール
３６に感光ドラム２８が接触するように取付ける。

【００３４】 電子写真装置を使用する場合には、レ
ーザー光はスリット３４を通って感光ドラム２８に至
る。そのため、第１ブロック１２と第２ブロック１４と
を分けて構成しても、露光には問題がない。

【００３５】 電子写真装置を使用して、トナーカー
トリッジ１６内部のトナーＴがなくなると、第１ブロッ
ク１２ごと交換する。この場合に、メモリ除去ブラシ２
４や帯電器２２の耐久性能も低いため、トナーカートリ
ッジ１６と交換しても、経済的に問題はない。

【００３６】一方、第２ブロック１４には、耐久性能の
高い感光ドラム２８や現像ロール３０及び供給ローラ３
２が設けられているため、感光ドラム２８の使用限界ま
で第２ブロック１４を交換する必要がない。

【００３７】これにより、プロセスカートリッジ１０を
第１ブロック１２と第２ブロック１４とに単に分けてい
るため、構造が簡単で交換の際にもその作業に手間がか
からない。

【００３８】第２の実施例のプロセスカートリッジ１０
を図４及び図５に基いて説明する。

【００３９】この実施例と第１の実施例の異なる点は、
メモリ除去ブラシ２４の代わりに、クリーナー部である
トナーＴ除去ブラシ３８、除去ロール４０及び排トナー
ボックス４２を設けた点にある。すなわち、トナー除去
ブラシ３８と除去ローラ４０及び排トナーボックスをト
ナーカートリッジ１６と帯電器２２とを一体にして第１
ブロック１２を構成している。

【００４０】この実施例であると、トナーカートリッジ
１６内部のトナーＴがなくなると、第１ブロック１２ご
と交換すればよい。

【００４１】第３の実施例のプロセスカートリッジ１０
を図６及び図７に基いて説明する。

【００４２】本実施例と第１の実施例の異なる点は、第
１ブロック１２と第２ブロック１４との間に設けられて
いるスリット３４を、第１ブロック１２におけるトナー
カートリッジ１６と帯電器２２との間に設け、トナーカ
ートリッジ１６の底面の中央部に、排出口１８を設けた
点にある。

【００４３】このプロセスカートリッジ１０であると、
第１の実施例のように、供給ローラ２０を設けなくても
排出口１８からトナーＴが排出され、その構造を簡単に
することができる。

【００４４】図８は、第４の実施例のプロセスカートリ
ッジ１０であり、第１の実施例の異なる点は、帯電器２
２の代わりにブラシもしくはゴムの帯電ロール４４を設
けた点にある。

【００４５】図９は、第５の実施例のプロセスカートリ
ッジ１０であり、第２の実施例の異なる点は、帯電器２
２の代わりにブラシもしくはゴムの帯電ロール４４を設
けた点にある。

【００４６】図１０は、第６の実施例のプロセスカート
リッジ１０であり、第３の実施例の異なる点は、帯電器
２２の代わりにブラシもしくはゴムの帯電ロール４４を
設けた点にある。

【００４７】なお、クリーナ部もしくはクリーナレス部
を、第２ブロック１４に一体に設けてもよい。

【００４８】

【発明の効果】以上により、請求項１及び請求項２の電
子写真装置のプロセスカートリッジであると、耐久性能
の低いトナーカートリッジ及び帯電器を一体として第１
ブロックとして設けているため、トナーカートリッジ内
部のトナーがなくなった場合には、第１ブロックごとを
交換すればよい。

【００４９】一方、耐久性能の高い感光ドラム、現像ロ
ールは第２ブロックに設けられているため、その使用限
界まで使用することができ、経済性がよい。

【００５０】また、プロセスカートリッジを第１ブロッ
クと第２ブロックとに単に分けているため、構造が簡単
で交換の際にも作業に手間がかからない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示すプロセスカートリ
ッジの側面図である。

【図２】同じく分解した状態のプロセスカートリッジの
側面図である。

【図３】図１におけるＡ−Ａ線断面図である。

【図４】第２の実施例のプロセスカートリッジの側面図
である。

【図５】同じく分解したプロセスカートリッジの側面図
である。

【図６】第３の実施例のプロセスカートリッジの側面図
である。

【図７】同じく分解したプロセスカートリッジの側面図
である。

【図８】第４の実施例のプロセスカートリッジの側面図
である。

【図９】第５の実施例のプロセスカートリッジの側面図
である。

【図１０】第６の実施例のプロセスカートリッジの側面
図である。

【符号の説明】

１０……プロセスカートリッジ １２……第１ブロック １４……第２ブロック １６……トナーカートリッジ ２２……帯電器 ２４……メモリ除去ブラシ ２６……トナー蓄積部 ２８……感光ドラム ３０……現像ロール ３４……スリット

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プロセスカートリッジを第１ブロックと第
   ２ブロックとより構成し、 前記第１ブロックには、トナーカートリッジ及び帯電器
   を設け、 前記第２ブロックには、感光ドラム、現像ロール及びト
   ナー蓄積部を設け、 前記第１ブロックと前記第２ブロックとを着脱自在にな
   し、 前記第１ブロックと前記第２ブロックとの間に露光のた
   めのスリットを設けたことを特徴とする電子写真装置の
   プロセスカートリッジ。
2. 【請求項２】プロセスカートリッジを第１ブロックと第
   ２ブロックとより構成し、 前記第１ブロックには、トナーカートリッジ及び帯電器
   を設け、 前記第２ブロックには、感光ドラム、現像ロール及びト
   ナー蓄積部を設け、 前記第１ブロックと前記第２ブロックとを着脱自在にな
   し、 前記第１ブロックに露光のためのスリットを設けたこと
   を特徴とする電子写真装置のプロセスカートリッジ。