JPH07140501A - 高調波発生装置 - Google Patents

高調波発生装置

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JPH07140501A
JPH07140501A JP28683793A JP28683793A JPH07140501A JP H07140501 A JPH07140501 A JP H07140501A JP 28683793 A JP28683793 A JP 28683793A JP 28683793 A JP28683793 A JP 28683793A JP H07140501 A JPH07140501 A JP H07140501A
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JP
Japan
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resonator
harmonic
pinhole
light
mode
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Application number
JP28683793A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Sato
弘昌 佐藤
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高調波発生装置の出力光の空間モードをTEM
00に合わせ込み自動起動を行う。 【構成】共振器102の出射光はビームスプリッタ10
8で約10%が反射され、第2高調波成分がフィルター
109を透過しピンホール110に入射し、高次横モー
ド成分を十分に除去しフォトダイオード111で検出し
て、コンピュータ112で光出力が最大になるよう半導
体レーザ101温度、注入電流、共振器102温度を自
動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ等からの
基本波を非線形光学材料によって高調波へ変換する高調
波発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非線形光学材料を用いた高調波発生装置
の自動起動及び自動安定制御のため、高調波等光出力の
一部を出射側で分離し検出することにより制御を行う方
式が行われている。この方式の一例を図3に示す。高調
波発生部は半導体レーザ(以下LDとする)301と、
KNbO3 結晶等の非線形光学材料からなる共振器30
2とにより構成されている。
【0003】LD301から出射した基本波303は光
学系304により集光され共振器302に入射する。基
本波303は共振器302の中を共振し、基本波303
の一部が第2高調波305に変換される。この方式の場
合、LD301及び共振器302はペルチェ素子30
6、307により温調されており、第2高調波はLD3
01の温度及び注入電流と共振器302の温度により制
御される。
【0004】このような装置はLD301の温度及び注
入電流と共振器302の温度をコンピュータ311を用
いて制御することにより、高調波等光出力信号が最大に
なるように自動的に起動及び調整を行うことができる。
共振器302から出射した光は、ビームスプリッタ30
8により約10%が反射される。反射された光の第2高
調波成分がフィルター309を透過した後、フォトダイ
オード310に入射する。
【0005】この光を検出しコンピュータ311に取り
込み、光出力が最大になるように、LD301の温度及
び注入電流と共振器302の温度を自動制御し、最適な
第2高調波発生の条件になるよう自動起動する。最適な
条件を決定した後、光出力が一定となるように自動制御
を行う。この方式の場合、出力レーザ光の大小のみによ
り起動制御されるため、発振が基本TEM00モードで起
こっているかどうかは判別できない。したがってコンピ
ュータを用いて自動起動する場合、高次の空間モードで
発振していても、検出される光出力が大きければ、高次
モードで発振する条件に合わせ込んで自動起動され、そ
の状態を保持するように自動制御が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の出力自動
制御装置を備えた高調波発生装置では、空間モードを厳
密にTEM00に合わせ込み自動起動することができない
という問題点があった。したがって、本発明の目的は空
間モードをTEM00に合わせ込んで自動起動することが
できる出力自動制御装置を供給することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、基本波発生用の半導体レーザと、基本波を
高調波へ変換する非線形光学材料を含み基本波を共振さ
せる共振器と、前記共振器から出射される高調波の一部
を分離するビーム分割手段と、分離された高調波の一部
を検出する光検出器と、光検出された信号に基づいて前
記半導体レーザの注入電流、温度、前記共振器の温度の
うち少なくとも一つの物理量を制御して高調波出力を最
大にする出力自動制御装置を備えた高調波発生装置にお
いて、前記ビーム分割手段と光検出器の間の光軸上に高
次横モードを除去する除去手段を設置することを特徴と
する高調波発生装置を提供するものである。
【0008】本発明において、ビーム分割手段としては
ビームスプリッタ、光ファイバーカップラ型のビーム分
割器等が用いられ、光検出器はフォトダイオード等の光
電変換器が用いられる。高調波出力を最大にする出力自
動制御装置としては、LDの注入電流、温度、共振器の
温度の物理量を常時モニターし、高調波出力の変動に伴
ってこれらの物理量を制御する制御回路、コンピュータ
等が用いられる。LD及び共振器の温度は、それらに付
設されたペルチェ素子等の温度制御素子の入力値を制御
することによって行われる。
【0009】LDの注入電流、温度、共振器の温度の物
理量のいずれを制御するかは適宜選択すればよく、少な
くともそれらのうち1以上を制御すればよい。2つの物
理量を組み合わせて制御してもよい。
【0010】前記除去手段は、TEM00基本モードのみ
を通過させ高次横モードを遮蔽するピンホール、スリッ
ト等が好ましく使用でき、フォトダイオード等の光検出
器で受光面積が小さいものを使用することもできる。
【0011】本発明の非線形光学材料としてはKNbO
3 結晶が好ましく用いられるが、LiNbO3 、KTi
OPO4 、KH2 PO4 、β−BaB24 、Ba2
aNb515 等の他の非線形光学結晶、有機非線形材
料等も使用できる。
【0012】
【作用】本発明の出力自動制御装置を備えた高調波発生
装置では、制御に用いるための光検出器の前にピンホー
ルを設置することにより、光出力の検出のみで出射レー
ザの発振空間モードを基本TEM00モードに合わせ込ん
で自動起動することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1には本発明の出力自動制御装置を適用し
た第2高調波発生装置の一実施例が示されている。第2
高調波発生部は、LD101とKNbO3 非線形光学結
晶からなる共振器102により構成されている。LD1
01から出射した基本波103は、コリメートレンズや
モードマッチングレンズ等からなる光学系104により
集光され共振器102に入射する。基本波103は共振
器102の中を三角状に進行して共振し、基本波103
の一部が第2高調波105に変換される。
【0014】この方式の場合、LD101及び共振器1
02はペルチェ素子106、107により温調されてお
り、第2高調波発生はLD101の温度及び注入電流と
共振器102の温度により制御されている。本装置はL
D101の温度及び注入電流と共振器102の温度をコ
ンピュータ112を用いて制御することにより、光出力
信号が最大になるように自動的に起動及び調整を行って
いる。
【0015】共振器102から出射した光は、ビームス
プリッタ108により約10%が反射される。反射され
た光の第2高調波成分がフィルター109を透過した
後、ピンホール110に入射する。ピンホール110の
直径及び設定位置は高次横モードの成分が十分に除去で
きるように設定されている。本実施例の場合は、直径1
mmのピンホール201に対して、高次横モードの出射
パターン202及び基本モードの出射パターン203が
図2に示すようなパターンとなるようにピンホール位置
を設定している。
【0016】まず、ピンホール201を設けた遮蔽板を
光軸上に設け、ピンホール201位置に基本モードが相
当するように位置調整する。その場合、高次横モードが
図2のパターン202のように生じていれば、基本モー
ドのみが発生するようにコンピュータ112により制御
する。出力光のパターンがパターン203のようになり
基本モードのビーム径が拡がり強度が増大したところ
で、コンピュータ112の制御を一定に保持する。
【0017】この場合、ピンホールの大きさは一定でな
くてもよく、大きさの異なるピンホールを複数設けた回
転板により、基本モードのビームパターンの最大径より
小さいピンホール径を設定するようにしてもよい。ピン
ホールの内径を基本モードのビームパターンの外径変化
との関係で最適化することにより、TEM00と高次モー
ドとの強度比は、ピンホールの無い場合に対して約3倍
以上になる。
【0018】ピンホールを通過した光をフォトダイオー
ド111で検出し、検出信号をコンピュータ112に取
り込み、前述のように光出力が最大になるように、LD
101の温度及び注入電流と共振器102の温度を自動
制御し、最適な第2高調波発生の条件を決定し自動起動
する。最適な条件を決定した後、光出力が一定となるよ
うに自動制御を行う。また本実施例と同様の構成で、基
本波103を検出して基本TEM00モードに合わせ込み
自動起動することも可能である。
【0019】本発明の高調波発生装置は、その形態を高
調波発生モジュールとした場合、光ディスク、光磁気デ
ィスク等の光記録媒体の光情報記録検出用光源として、
実用的な光記録媒体の情報読み取り装置が実現可能であ
る。
【0020】また本発明の高調波発生装置は、2波長の
レーザー光を同時に必要とする高精度光計測装置にも応
用可能である。たとえば、空気やガス中のダストカウン
ター用の光源として有効である。ガス中を浮遊する微小
なダストの散乱強度は、ダストが小さくなると低下し、
照射するレーザ光の波長の4乗に反比例する。したがっ
て、本発明の高調波を計測用の光源として用いると、よ
り小さなダストを精度良く計測できる。
【0021】また、レーザ顕微鏡は、従来その光源部に
Ar、He−Neといったガスレーザを用いていたが、
本発明の高調波発生装置を用いることで、ハロゲンラン
プ等の励起光源が不要となるため水冷機構の省略化、長
寿命化、小型化等の効果が得られる。また、レーザ顕微
鏡で得られる像の解像度は光源波長の2乗に反比例する
ことから、本発明の高調波発生装置を用いることで、よ
り高解像度の観察ができる。この外本発明の効果を損し
ない範囲で種々の応用が可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の出力自動
制御装置を用いることにより、光出力を検出するだけで
レーザ出力の発振空間モードを基本TEM00モードに合
わせ込にで自動起動することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高調波発生装置の基本構成のブロック
図。
【図2】本発明のピンホールとレーザ光出射パターンと
の関係を示す平面図。
【図3】従来の高調波発生装置の基本構成のブロック
図。
【符号の説明】
101:LD 102:共振器 103:基本波 104:光学系 105:第2高調波 106:ペルチェ素子 107:ペルチェ素子 108:ビームスプリッタ 109:フィルタ 110:ピンホール 111:フォトダイオード 112:コンピュータ 201:ピンホール 202:高次モードの出射パターン 203:基本(TEM00)モードの出射パターン 301:LD 302:共振器 303:基本波 304:光学系 305:第2高調波 306:ペルチェ素子 307:ペルチェ素子 308:ビームスプリッタ 309:フィルタ 310:フォトダイオード 311:制御用コンピュータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本波発生用の半導体レーザと、基本波を
    高調波へ変換する非線形光学材料を含み基本波を共振さ
    せる共振器と、前記共振器から出射される高調波の一部
    を分離するビーム分割手段と、分離された高調波の一部
    を検出する光検出器と、光検出された信号に基づいて前
    記半導体レーザの注入電流、温度、前記共振器の温度の
    うち少なくとも一つの物理量を制御して高調波出力を最
    大にする出力自動制御装置を備えた高調波発生装置にお
    いて、前記ビーム分割手段と光検出器の間の光軸上に高
    次横モードを除去する除去手段を設置することを特徴と
    する高調波発生装置。
JP28683793A 1993-11-16 1993-11-16 高調波発生装置 Pending JPH07140501A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865197B2 (en) 2002-02-04 2005-03-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Laser diode module
WO2005078970A1 (ja) * 2004-02-17 2005-08-25 Nippon Telegraph And Telephone Corporation 光伝送システム

Cited By (3)

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WO2005078970A1 (ja) * 2004-02-17 2005-08-25 Nippon Telegraph And Telephone Corporation 光伝送システム
JPWO2005078970A1 (ja) * 2004-02-17 2008-01-10 日本電信電話株式会社 光伝送システム

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