JP2006039426A - 光周波数コム発生器制御装置 - Google Patents

光周波数コム発生器制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高価な高速光検出器を使用することなく、安定した出力が得られるようにした光周波数コム発生器制御装置を提供する。
【解決手段】 セミモノリシック光変調器110の出射端側に配置された可動ミラー130を介して出射される光周波数コムから光フィルタ203により上記光周波数コムが急激に減衰する端付近の光周波数成分を抽出し、上記光フィルタ203により抽出された光周波数成分を受光して検出する光検出器204の検出信号に基づいて、上記可動ミラー130を所定位置に帰還制御する光共振長制御部210を備える。
【選択図】 図1



Description

本発明は、光通信、光CT、光周波数標準機など多波長でコヒーレンス性の高い標準光源、又は、各波長間のコヒーレンス性も利用できる光源を必要とする分野に適用される光周波数コム発生器制御装置に関する。
従来より、例えば光周波数を高精度に測定する場合に光周波数コム発生器(Optical Frequency Comb Generator)が使用されている。すなわち、2つのレーザ光をヘテロダイン検波してその差周波数を測定する場合、その帯域は受光素子の帯域で制限され、おおむね数十GHz程度であるので、光周波数コム発生器を用いて広帯域なヘテロダイン検波系を構築するようにしている。光周波数コム発生器は、入射したレーザ光の側帯波を等周波数間隔毎に数百本発生させるもので、発生される側帯波の周波数安定度はもとのレーザ光のそれとほぼ同等である。そこで、この側帯波と被測定レーザ光をヘテロダイン検波することにより、数THzに亘る広帯域なヘテロダイン検波系を構築することができる。
図14は、バルク型光周波数コム発生器400の原理的な構造を示している。
このバルク型光周波数コム発生器400は、光位相変調器411と、この光位相変調器411を介して互いに対向するように設置された反射鏡412,413からなる光共振器410が使用されている。
この光共振器410において、反射鏡412を介して僅かな透過率で入射された光Linは、反射鏡412,413間で共振し、その一部の光Lout が反射鏡413を通して出射される。光位相変調器411は、電界を印加することによって屈折率が変化する光位相変調のための光学材料からなり、この光共振器410を通過する光に対して、電極416A,416B間に印加される交流電源fmの出力に応じた位相変調をかける。
この光共振器410に入射された光Linは、反射鏡412,413間で共振しており、光位相変調器411により位相変調を受け、反射鏡413を通して、光周波数コム出力光Lout として出射される。
ここで、バルク型光周波数コム発生器は、例えば図15に示すように、光変調を行うビーム光を通過させる電気光学結晶511にそれぞれ高反射膜512A,512Bにより形成した入射端と出射端を設けることにより光変調器と光共振器を一体化したモノリシック構成とすることができる。しかし、モノリシック構成のバルク型光周波数コム発生器500では、電気光学結晶511の結晶長で変調周波数が決まってしまうので、例えば光源の波長を決めた場合に調整することができない。
これに対し、入射端側に高反射膜を有する電気光学結晶からなるバルク型光変調器と、上記バルク型光変調器の出射端側に配置され、電気機械変換素子により移動される高反射膜の形成された可動ミラーとで構成されたセミモノリシック構成の光周波数コム発生器とすることにより、電気光学結晶の結晶長に関係なく、変調周波数を任意に設定することができる。
例えば図16に示すように、セミモノリシック構成の光周波数コム発生器600は、光変調を行うビーム光を通過させる電気光学結晶611からなるセミモノリシック光変調器610と、上記セミモノリシック光変調器610の出射端側に配置された可動ミラー630とを備える。
上記セミモノリシック光変調器610は、例えばニオブ酸リチウム(LiNbO)など電圧で光を位相変調できる電気光学結晶611からなり、その入射端面にHRコーティングにより高反射膜612Aが形成されているとともに、出射端面にARコーティングにより無反射膜612Bが形成されている。
また、上記可動ミラー630は、高反射膜631Aが形成されており、この高反射膜631Aと上記セミモノリシック光変調器610の入射端面の高反射膜612Aとで共振器を構成している。そして、この可動ミラー630は、PZT等の電気機械変換素子632により移動されるようになっている。
このように入射端側に高反射膜612Aを有する電気光学結晶611からなるセミモノリシック光変調器610と、上記セミモノリシック光変調器610の出射端側に配置され、PZT等の電気機械変換素子632により移動される高反射膜631Aの形成された可動ミラー630とで構成されたセミモノリシック構成の光周波数コム発生器600では、共振器長(FSR)の粗調整を上記電気機械変換素子630に固定された上記可動ミラー630全体を移動させる位置調整することにより行い、上記電気機械変換素子632を駆動して上記可動ミラー630を移動させることにより共振器長(FSR)の微調整を行うことができる。
すなわち、この光周波数コム発生器600では、入射端側に高反射膜612Aを有する電気光学結晶611からなるセミモノリシック光変調器610と、上記セミモノリシック光変調器610の出射端側に配置され、電気機械変換素子632により移動される高反射膜631Aの形成された可動ミラー630とで構成されたセミモノリシック構成としたことにより、上記電気光学結晶611の結晶長に関係なく、変調周波数を任意に設定することができる。
このような構造の光周波数コム発生器600は、ファイバー入力コリメータ光変換器651及び集光レンズ652から成る入射側光学系650を介して基本波としての光ビームLinが入射される。そして、上記セミモノリシック光変調器610において、光ビームLinの位相を変調することにより、高反射膜からなる出射端を介して光周波数コムLoutを取り出し、集光レンズ661及びファイバー出力コリメータ光変換器662からなる出射側光学系660を介して上記光周波数コムLoutを出射する。
ここで、この光周波数コム発生器600において上記出射側光学系660を介して出射された光周波数コムLoutは、光カプラ665によりその一部が分割されて光周波数コム発生器制御装置700に供給される。
光周波数コム発生器制御装置700は、上記セミモノリシック光変調器610に位相制御信号fmとして与えるマイクロ波信号を発生するマイクロ波発振器701を備え、このマイクロ波発振器701により発生されたマイクロ波信号が、マイクロ波増幅器702により増幅されて位相制御信号fmとして上記セミモノリシック光変調器610に供給されるとともに、移相器703を介して2重平衡変調器707に供給されるようになっている。
なお、セミモノリシック光変調器610は、ペルチェ素子により一定温度に制御されている。
この光周波数コム発生器制御装置700は、上記マイクロ波信号を位相制御信号fmとして上記セミモノリシック光変調器610の図示しない電極に印加する。上記セミモノリシック光変調器610は、上記入射側光学系650を介して入射された基本波としての光ビームLinの位相を上記位相制御信号fmに応じて変調し、高反射膜631Aの形成された可動ミラー630を介して光周波数コムLoutを出力する。
また、この光周波数コム発生器制御装置700は、上記光カプラ665により分割された光周波数コムLoutが光チョッパー705を介して入射される高速光検出器706を備え、この光検出器706の出力が上記2重平衡変調器707に供給されている。そして、上記2重平衡変調器707の出力がロックイン増幅器708に供給され、このロックイン増幅器708の出力が積分器709を介して上記電気機械変換素子632に供給されることにより、可動ミラー630が帰還制御される。
すなわち、このような構成の従来の光周波数コム発生器制御装置700では、上記積分器709による積分出力として、例えば図17に示すような特性の制御信号が得られ、この制御信号を上記電気機械変換素子632に供給することにより可動ミラー630を帰還制御する。ここで、図17は、電気機械変換素子632の駆動電圧(PZT電圧)を横軸とし、光の位相差が往復で2π(距離にして1波長分)掃引した場合に、共振器内を光が通過する間に受ける位相変調がπ/2radの場合の制御信号を示している。
特開平15−043539号公報
ところで、上述の如き構成の従来の光周波数コム発生器制御装置200では、出力の一部を高速光検出器で検出し、そのなかの比較コム駆動周波数に同期した成分を二重平衡変調器(DBM:Double Balanced Mixer)で検出するが、DBMの特性が必ずしも理想的でないためにIF信号に不要なオフセットがのってしまい、そのオフセットは局部発振器に加えるマイクロ波電力や、あるいは温度に依存して変化するため、高価な光チョッパーを使用してIF信号内の光信号に依存する成分のみをロックイン増幅器で検出する必要があった。また、高速光検出器や高周波のマイクロ波部品は高価であり、しかも、高周波での感度が悪い。また、マイクロ波位相を調整する必要があり、しかも、変調周波数毎に異なる部品を用いる必要がある。さらに、入射光強度によりサーボ利得が変動する等の問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述の如き従来の問題点に鑑み、高価な高速光検出器を使用することなく、安定した出力が得られるようにした光周波数コム発生器制御装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明は、光変調を行うビーム光を通過させる電気光学結晶からなる光変調器を光共振器内に備える光周波数コム発生器の制御装置であって、上記光変調器に位相制御信号として与えるマイクロ波信号を発生するマイクロ波発振器と、上記電気光学結晶から出射された光周波数コムが入射され、上記光周波数コムが急激に減衰する端付近の光周波数成分を抽出する光フィルタと、上記光フィルタにより上記光周波数コムから抽出された光周波数成分を受光して検出する光検出器と、この光検出器の検出信号に基づいて、上記光共振器の光共振長を帰還制御する光共振長制御部とを備えることを特徴する。
本発明に係る光周波数コム発生器制御装置は、上記光変調器の入射端又は出射端側に配置され、電気機械変換素子により移動される高反射膜の形成された可動ミラーを備え、上記光共振長制御部は、上記光検出器の検出信号に基づいて、上記可動ミラーを所定位置に帰還制御するものとすることができる。
また、本発明に係る光周波数コム発生器制御装置において、上記光変調器は、入射端面に高反射膜を有する電気光学結晶からなるセミモノリシック光変調器とすることができる。
また、本発明に係る光周波数コム発生器制御装置において、上記光変調器は光導波路型の光変調器であり、バイアスTを介して上記光導波路型の光変調器に位相制御信号と駆動制御信号を供給するものとすることができる。
本発明によれば、高価な光チョッパーを使用することなく、安定した出力が得られる光周波数コム発生器制御装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1に示すような構造の光周波数コム発生器100に適用される。
この光周波数コム発生器100は、光変調を行うビーム光を通過させる電気光学結晶111からなるセミモノリシック光変調器110と、上記セミモノリシック光変調器110を内蔵する空洞マイクロ波共振器120と、上記セミモノリシック光変調器110の出射端側に配置された可動ミラー130とを備える。
上記セミモノリシック光変調器110は、例えばニオブ酸リチウム(LiNbO)など電圧で光を位相変調できる電気光学結晶111からなり、その入射端面にHRコーティングにより高反射膜112Aが形成されているとともに、出射端面にARコーティングにより無反射膜112Bが形成されている。
なお、セミモノリシック光変調器110は、ペルチェ素子により一定温度に制御されている。
また、上記可動ミラー130は、その入射端面にHRコーティングにより高反射膜131Aが形成されているとともに、出射端面にARコーティングにより無反射膜131Bが形成されており、上記高反射膜131Aと上記セミモノリシック光変調器110の入射端面の高反射膜112Aとで光共振器を構成している。そして、この可動ミラー130は、PZT等の電気機械変換素子132により移動されるようになっている。
このように入射端側に高反射膜112Aを有する電気光学結晶111からなるセミモノリシック光変調器110と、上記セミモノリシック光変調器110の出射端側に配置され、PZT等の電気機械変換素子132により移動される高反射膜131Aの形成された可動ミラー130とで構成されたセミモノリシック構成の光周波数コム発生器100では、共振器長の粗調整を上記電気機械変換素子132に固定された上記可動ミラー130全体を移動させる位置調整することにより行い、上記電気機械変換素子132を駆動して上記可動ミラー130を移動させることにより共振器長の微調整を行うことができる。
すなわち、この光周波数コム発生器100では、入射端側に高反射膜112Aを有する電気光学結晶111からなるセミモノリシック光変調器110と、上記セミモノリシック光変調器110の出射端側に配置され、電気機械変換素子132により移動される高反射膜131Aの形成された可動ミラー130とで構成されたセミモノリシック構成としたことにより、上記電気光学結晶111の結晶長に関係なく、変調周波数を任意に設定することができる。
そして、この光周波数コム発生器100は、ファイバー入力コリメータ光変換器151及び集光レンズ152から成る入射側光学系150を介して基本波としての光ビームLinが入射される。そして、上記セミモノリシック光変調器110において、光ビームLinの位相を変調することにより、高反射膜からなる出射端を介して光周波数コムLoutを取り出し、集光レンズ161及びファイバー出力コリメータ光変換器162からなる出射側光学系160を介して上記光周波数コムLoutを出射する。
上記セミモノリシック光変調器110は、上記空洞マイクロ波共振器120に内蔵されているので、上記空洞マイクロ波共振器120が供給されるマイクロ波信号に共振することにより、上記マイクロ波信号に応じた電界が印加され、上記マイクロ波信号に応じて屈折率が変化する。これにより、上記セミモノリシック光変調器110は、入射端反射膜を介して入射された基本波としての光ビームLinに対して上記マイクロ波信号に応じた光位相変調を施すバルク型光位相変調器として機能する。
すなわち、このような構造の光周波数コム発生器100では、入射側光学系150を介して入射される基本波としての光ビームLinに対して、上記セミモノリシック光変調器110においてマイクロ波信号に応じて光位相変調することができ、光ビームLinの位相を変調して、上記可動ミラー130の出射端反射膜を介して光周波数コムLoutを取り出し、出射側光学系160を介して上記光周波数コムLoutを出射する。
ここで、この光周波数コム発生器100において上記出射側光学系160を介して出射された光周波数コムLoutは、光カプラ165によりその一部が分割されて図2に示すような構成の光周波数コム発生器制御装置200に供給される。
光周波数コム発生器制御装置200は、上記セミモノリシック光変調器110に位相制御信号fmとして与えるマイクロ波信号を発生するマイクロ波発振器201を備え、このマイクロ波発振器201により発生されたマイクロ波信号をマイクロ波増幅器202により増幅して位相制御信号fmとして上記セミモノリシック光変調器110に与えることにより、上記セミモノリシック光変調器110を駆動するようになっている。
そして、この光周波数コム発生器制御装置200は、上記光カプラ165により分割された光周波数コムLoutが入射され、上記光周波数コムが急激に減衰する端付近の光周波数成分を抽出する光フィルタ203と、上記光フィルタ203により上記光周波数コムから抽出された光周波数成分を受光して検出する光検出器204と、この光検出器204の検出信号に基づいて、上記光共振器の光共振長を帰還制御する光共振長制御部210を備える。
上記光フィルタ203としては、干渉フィルタ、回折格子やエタロンなどの分散素子による波長選択フィルタ等を使用することができる。
上記光共振長制御部210は、上記光検出器204の検出信号にバイアス電圧を加算する加算器205と、この加算器205の出力を積分する積分器206と、この積分器206の出力が供給されるPZTドライバ207等からなる。上記加算器205にはマニュアルで決定したオフセット電圧を与える。
ここで、この光周波数コム発生器制御装置200の動作原理について説明する。
制御点を違えたときの光周波数コム発生器100の出力をスペクトラムアナライザで測定した場合のエンベロープの違いを図3に示すように、光周波数コムのスパンは制御点を変化させることで大きく変化し、光周波数コムのスペクトルは中心を最大にして、長波長側及び短波長側とも中心周波数から離れるに従って指数関数的に減衰し、ある時点で急激に減衰する。
この特性は、光周波数コムの変調周波数、共振器長、温度、材料の屈折率の波長依存性などにより変化し、それらの調整により制御することができる。
そこで、光周波数コムが急激に減衰する端付近の光強度を測定することによって、光周波数コムが急激に減衰する波長に依存する制御信号を得ることができる。
例えば図3の(B)に示すように、1510nm付近の光周波数コムの立ち上がりを検出し、光周波数コムが急激に減衰する端を検出すれば、図3の(A)に示す通常の制御信号のd点に制御した場合と同様な制御が可能となる。
この光周波数コム発生器制御装置200では、上記光周波数コムが急激に減衰する端付近の光周波数成分を光フィルタ203により抽出し、この光周波数成分を受光して検出する光検出器204の検出信号に基づいて、上記光共振器の光共振長を帰還制御する。
上記光フィルタ203としてバンドパスフィルタを用い、その中心周波数を変えた場合に光フィルタ203により抽出される光周波数成分の光強度信号を図4に示す。図4において、Aはバンド幅が3nmで中心波長が1500nmの光フィルタ203を用いた場合の光強度信号を示し、Bはバンド幅が3nmで中心波長が1510nmの光フィルタ203を用いた場合の光強度信号を示し、Cはバンド幅が3nmで中心波長が1520nmの光フィルタ203を用いた場合の光強度信号を示し、さらに、Dはバンド幅が3nmで中心波長が1530nmの光フィルタ203を用いた場合の光強度信号を示している。
また、上記光フィルタ203の長波長側のエッジの波長を固定してバンド幅を変え場合に得られる光強度信号を図5に示す。図5において、Eは長波長側のエッジの波長が1510nmでバンド幅が3nmの光フィルタ203を用いた場合の光強度信号を示し、Fは長波長側のエッジの波長が1510nmでバンド幅が10nmの光フィルタ203を用いた場合の光強度信号を示している。
このように、この光周波数コム発生器制御装置200では、上記光周波数コムが急激に減衰する端付近の光周波数成分を光フィルタ203により抽出し、この光周波数成分を受光して検出する光検出器204の検出信号に基づいて、上記光共振器の光共振長を帰還制御することによって、高価な光チョッパーを使用することなく、安定した光周波数コム出力を得ることができる。また、この光周波数コム発生器制御装置200では、光通信系におけるWDM(Wave length Division Multiplex)応用に大量に市販されている光バンドパスフィルタを上記光フィルタ203として用いることにより、コストパーフォーマンスのよい制御系を構築することができる。また、この光周波数コム発生器制御装置200では、マイクロ波位相の調整は不要である。また、この光周波数コム発生器制御装置200における光検出器203は、低速のものでよいので、安価でしかも高感度である。さらに、この光周波数コム発生器制御装置200は、変調周波数に依存しないので、同一の装置で、変調周波数の異なる光周波数コム発生器100を制御することができる。
さらに、上述の如く上記光周波数コムが急激に減衰する端付近の光周波数成分を光フィルタ203により抽出し、この光周波数成分を受光して検出する光検出器204の検出信号に基づいて、上記光共振器の光共振長を帰還制御するようにした光周波数コム発生器制御装置200では、変調振幅が大きい場合、例えば共振器内を光が往復する間に光が受ける位相変調がπ以上の場合にも制御することができる。
例えば、電気機械変換素子132により光の位相差が往復で2π(距離にして1波長分)掃引した場合で、且つ、共振器内を光が往復する間に光が受ける位相変調が4rad(>π)の場合に、従来の光周波数コム発生器制御装置では、図6に示すように制御点が2つ発生してしまうが、この光周波数コム発生器制御装置200において、長波長側のエッジの波長が1510nmでバンド幅が10nmの光フィルタ204を介して得られる光強度信号は、図7に示すように、制御点が1つとなり、安定に制御することができる。
ここで、上記光周波数コム発生器制御装置200では、マニュアルで決定したオフセット電圧を加算器205に与えるようにしているが、図8に示すように、光周波数コム発生器100に入射される光ビームLinの一部を分割する光カプラ265を入射光学系150の前段に配し、この光カプラ265により分割された光ビームLinの一部を光検出器により検出し、この光検出器により検出される上記光ビームLinの光強度信号を増幅器により増幅して、上記加算器に供給するようにすれば、入射光強度により制御位置が変動するのを防止することができる。
さらに、図9に示すように、加算器205の前段に除算器211を設け、上記光検出器204による検出出力として得られる上記光周波数コムが急激に減衰する端付近の光周波数成分の光強度信号Aを、上記除算器211により、上記光検出器208による検出出力として得られる上記光ビームLinの光強度信号Bで除算して上記加算器205に供給するようにすれば、入射光強度によりサーボ利得が変動するのを防止することができる。
また、図10に示すように、図9に示した構成にロックイン増幅器212を加えて微分を行うことにより、図11に示すように制御可変範囲を大きくするとともに、ロック点を信号レベルの高い中央側に移動することができる。図11において、Dは長波長側のエッジの波長が1530nmでバンド幅が3nmの光フィルタを用いた場合の光強度信号を示し、Gはロックイン増幅器212による微分信号を示している。
また、本発明は、図12に示すように出射側光学系160を空間光学系にて構成し、光周波数コムLoutの一部をビームスプリッタ168により分離して光フィルタ203を介して光検出器204に入射するようにすることもできる。
さらに、上述の実施の形態では、光変調を行うビーム光を通過させる電気光学結晶111からなるセミモノリシック光変調器110を空洞マイクロ波共振器120に内蔵したセミモノリシック型の光周波数コム発生器100に本発明を適用したが、本発明は上述の実施の形態のみに限定されるものでなく、例えば図13に示すように、導波路型の光変調器110Aを備える光周波数コム発生器100Aに適用することもできる。
この図13に示す光周波数コム発生器100Aは、上述の図2に示した構成の光周波数コム発生器制御装置200によりバイアスT220を介して導波路型の光変調器110Aを駆動するようにしたものである。
この光周波数コム発生器100Aにおける導波路型の光変調器110Aは、マイクロ波発振器201により発生されたマイクロ波信号をマイクロ波増幅器202により増幅した位相制御信号fmが上記バイアスT220を介して導波路型の光変調器110Aに与えられることにより駆動され、加算器205の出力を積分するが積分器206の出力が上記バイアスT220を介して与えられることにより光共振長さが帰還制御される。
なお、図8乃至図10に示した構成の光周波数コム発生器制御装置200によりバイアスT220を介して導波路型の光変調器110Aを駆動するようにしてもよい。
ここで、導波路型の光変調器110Aを用いた光周波数コム発生器100Aは、小型に形成することができ、熱容量が小さく温度制御を迅速に行うことができる。したがって、光共振長制御部210は、温度制御にフィードバックをかけて光共振器の光共振長を帰還制御することも可能である。通常、バイアスTは、高周波では損失が大きく、しかも高価な部品であり、温度制御にフィードバックをかけて光共振器の光共振長を帰還制御する制御系は、高価な高周波増幅器やバイアスTを必要とすることなく、より安価な装置を構築するのに有効である。
本発明を適用した光周波数コム発生器の構成例を示す模式的な断面図である。 上記光周波数コム発生器を制御する光周波数コム発生器制御装置の構成例を示すブロック図である。 上記光周波数コム発生器制御装置の動作原理を説明するための図である。 上記光周波数コム発生器制御装置において光フィルタとしてバンドパスフィルタを用い、その中心周波数を変えた場合に光フィルタにより抽出される光周波数成分の光強度信号を示す図である。 上記光フィルタの長波長側のエッジの波長を固定してバンド幅を変え場合に得られる光強度信号を示す図である。 光周波数コム発生器制御装置において制御点が2つ発生してしまう状態を示す特性図である。 上記光フィルタを介して得られる光強度信号による制御状態を示す特性図である。 光周波数コム発生器制御装置の他の構成例を示すブロック図である。 光周波数コム発生器制御装置の他の構成例を示すブロック図である。 光周波数コム発生器制御装置の他の構成例を示すブロック図である。 図10に示す光周波数コム発生器制御装置による制御状態を示す特性図である。 光周波数コム発生器制御装置の他の構成例を示すブロック図である。 光周波数コム発生器制御装置のさらに他の構成例を示すブロック図である。 従来のバルク型光周波数コム発生器の構成を模式的に示す図である。 従来のモノリシック構成の光周波数コム発生器を模式的に示す図である。 従来のセミモノリシック構成のバルク型光周波数コム発生器を模式的に示す図である。 従来の光周波数コム発生器制御装置の動作特性を示す特性図である。
符号の説明
100,100A 光周波数コム発生器、110 セミモノリシック光変調器、110A 導波路型の光位相変調器、111 電気光学結晶、112A 高反射膜、112B 無反射膜、120 空洞マイクロ波共振器、130 可動ミラー、131A 高反射膜、131B 無反射膜、132 電気機械変換素子、165,265 光カプラ、150 入射側光学系、151 ファイバー入力コリメータ光変換器、152 集光レンズ、160 出射側光学系、161 集光レンズ、162 ファイバー出力コリメータ光変換器、168 ビームスプリッタ、200 光周波数コム発生器制御装置、201 マイクロ波発振器、202 マイクロ波増幅器、203 光フィルタ、204,208 光検出器、205 加算器 206 積分器、207 PZTドライバ、209 増幅器、210 光共振長制御部、211 割算器、212 ロックイン増幅器、187 積分器、188 PZTドライバ、189 変調信号発生器、190 位相変調器、220 バイアスT

Claims (6)

  1. 光変調を行うビーム光を通過させる電気光学結晶からなる光変調器を光共振器内に備える光周波数コム発生器の制御装置であって、
    上記光変調器に位相制御信号として与えるマイクロ波信号を発生するマイクロ波発振器と、
    上記電気光学結晶から出射された光周波数コムが入射され、上記光周波数コムの中心周波数からが離れた光周波数成分を抽出する光フィルタと、
    上記光フィルタにより上記光周波数コムから抽出された光周波数成分を受光して検出する光検出器と、
    この光検出器の検出信号に基づいて、上記光共振器の光共振長を帰還制御する光共振長制御部と
    を備えることを特徴する光周波数コム発生器制御装置。
  2. 上記光フィルタは、上記光周波数コムが急激に減衰する端付近の光周波数成分を抽出することを特徴する請求項1記載の光周波数コム発生器制御装置。
  3. 上記光共振長制御部は、上記光検出器の検出信号を微分するロックイン増幅器を備えることを特徴とする請求項1記載の光周波数コム発生器制御装置。
  4. 上記光変調器の入射端又は出射端側に配置され、電気機械変換素子により移動される高反射膜の形成された可動ミラーを備え、
    上記光共振長制御部は、上記光検出器の検出信号に基づいて、上記可動ミラーを所定位置に帰還制御することを特徴する請求項1記載の光周波数コム発生器制御装置。
  5. 上記光変調器は、入射端面に高反射膜を有する電気光学結晶からなるセミモノリシック光変調器であることを特徴とする請求項4記載の光周波数コム発生器制御装置。
  6. 上記光変調器は光導波路型の光変調器であり、バイアスTを介して上記光導波路型の光変調器に位相制御信号と駆動制御信号を供給することを特徴とする請求項1記載の光周波数コム発生器制御装置。
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