JP2021092740A - 光周波数コム発生器の制御方法及び光周波数コム発生装置 - Google Patents

光周波数コム発生器の制御方法及び光周波数コム発生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れることなく長期間に亘って安定した光周波数コムを発生することができる光周波数コム発生器の制御方法及び光周波数コム発生装置を提供する。【解決手段】入射側光検出器123と出射側光検出器125とによる各光検信号から光コムモジュール121の共振波長の目標値に対する誤差量を示す第1の誤差信号と第2の誤差信号とを得て、バイアス・ティー128経由で光コムモジュール121に与えるDCバイアスに第1の誤差信号に基づく第1の制御信号を加えるとともに、レーザー光源110の温度調節回路130に目標温度設定部129から与える目標温度設定信号に第2の誤差信号に基づく第2の制御信号を加えることにより、光コムモジュール121の共振波長がレーザー光源110から出射されるレーザー光のレーザー周波数に対応する波長を維持するように二重の制御ループによる帰還制御を行う制御回路126を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、長期間に亘って安定した光周波数コムを発生する光周波数コム発生器の制御方法及び光周波数コム発生装置に関する。
従来、光共振器の共振器長の変動による光周波数コム発生装置の動作不安定性を除去して、光周波数コム信号を安定して発生するために、光周波数コム発生装置の出力から光共振器の共振器長の変動分を検出して、共振器の共振器長を帰還制御するようにしている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
すなわち、光の共振を利用している光周波数コム発生器において、適切なスペクトル形状の光周波数コムを継続的に安定して出力するためにはレーザー周波数と共振器の共振周波数が一定の誤差範囲で一致するようにレーザー周波数または共振モード周波数を制御することが必要である。
レーザー周波数の調整は、例えばDFB半導体レーザーでは電流値の調整によって行われる。半導体素子の温度を変えることによっても変えることもできる。
また、光周波数コム発生器の共振周波数の調整は、光周波数コムを発生する電気光学結晶に加える直流電圧によって結晶の屈折率を変え、光学距離の変化を通して可能である。PZTのように電圧で駆動する素子に搭載された鏡で共振器長を変えることでも調整できる。レーザー周波数と共振周波数の誤差検出は、光周波数コム発生器の出力を高速光検出器で検出した信号を変調周波数信号と混合して得られる信号を用いることができる。また、ある一定以上の変調指数における透過光を検出した電圧の特定の値を基準として誤差を得ることも可能である。さらにレーザー周波数または共振周波数にわずかな振幅の揺動(Dither)を与えておき、透過光を検出した信号を揺動信号でロックイン検出して誤差情報を得ることも可能である。
図8は、従来の光周波数コム発生装置10の構成例を示すブロック図である。
この光周波数コム発生装置10は、レーザー光源11から出射されたレーザー光を通過させる電気光学結晶からなる光導波路型の光変調器を光共振器内に備える光コムモジュール12を備え、光コムモジュール12から出射される光周波数コムの光出力の一部が光分岐カップラ13を介して光検出器14により検出され、その光検信号から光コムモジュール12の共振波長の目標値に対する誤差量を示す誤差信号を制御回路15により得て、この誤差信号を制御信号として、バイアス・ティー16経由で光コムモジュール12に与えるDCバイアスに加えることにより、光コムモジュール12の共振周波数が入力レーザー周波数に追従するようになっている。制御回路15では、レーザー光源11に与える同期信号と光検出器14による光検信号とのミキシングによって制御目標からの誤差量に応じた誤差信号を作り出す。
光コムモジュール12は、温度調節回路30により、目標温度設定部29に設定された目標温度で、光変調器を内蔵した光共振器の共振器長さが規定値を維持するように温度管理されている。
なお、同期信号としてRF変調信号発生器27の出力の一部を使うことができる。その場合、光検出器14の動作帯域はRF駆動周波数以上であることが必要である。制御回路15では、位相調整器を介してミキサーに光検出信号と同期信号を入力して得られる信号の低周波数成分を取って誤差信号とする。
または、同期信号としてRF駆動信号は別の変調信号(ディザ信号)を使用することが可能である。レーザー周波数または光コムモジュール12の共振周波数に、共振モードのFSRと比べて小さい振幅の変調を与えておいて、制御回路15では、光検出器14の光検出信号と同期信号のミキシングを行う。ディザ信号周波数が低ければ、光検出信号をアナログ・デジタル変換器によりデジタル信号に変換したのちにデジタル信号処理の積和演算で誤差信号を生成することも可能である。
図8に示した従来の光周波数コム発生装置10は、レーザー光源11にディザ信号を加える構成のものであって、誤差信号の周波数特性を調整したものが制御信号としてバイアス・ティー16経由で光コムモジュール12のDCバイアスに加えられる。一般的には、誤差信号は比例、積分、微分の各機能を持った回路に入力され、それらの成分の振幅調整により制御ループの周波数特性が決まり、光コムモジュール12の共振周波数が入力レーザーの発振周波数に追従するように制御される。制御信号のDC電圧の範囲は、制御回路15で出せる範囲、バイアス・ティー16、光コムモジュール12が受け付ける電圧範囲の制約を受ける。
また、本件出願人は、光周波数コム干渉計を用いて高精度測定を可能にした距離計や光学的三次元形状測定機、多点振動計等を先に提案している(例えば、特許文献4、5、6参照)。
特開平8−264870号公報 特許第3926349号公報 特許第3976756号公報 特許第5231883号公報 特許第5363231号公報 特許第5336921号公報
ところで、光周波数コム干渉計を用いて高精度測定を可能にした距離計や光学的三次元形状測定機、多点振動計等では、測定に使用する光周波数コム光源の安定性が測定誤差に影響するので、高精度計測に対応可能な安定した光周波数コム光源が必要とされる。
従来より、光の共振を利用している光周波数コム発生器において、適切なスペクトル形状の光周波数コムを継続的に安定して出力するためにはレーザー周波数と共振器の共振周波数が一定の誤差範囲で一致するようにレーザー周波数または共振モード周波数を制御することが必要であり、光共振器の共振周波数またはレーザー周波数への負帰還制御により光共振器とレーザー周波数の共振状態を維持するようにしているが、例えば外部の温度変化が大きい場合など、制御電圧が制御回路から出力できる電圧範囲を超える可能性がある。従来、その状態になった場合、いったん制御を停止して適正な電圧範囲にある別のモードに再度制御するようになっている。再制御の間は形状測定が不安定になり、誤差も大きくなるため、計測を停止する必要がある。計測中に再制御が発生した場合には計測をやり直さなければならない。
例えば、従来の光導波路型光変調器を備える光コムモジュールのDCバイアスによる制御の場合、1FSR(=2.5GHz)調整するために必要な電圧が8Vの場合、±12Vの出力範囲では3FSR(=7.5GHz)分の周波数変動までしか対応できない。それ以上変化があった場合には制御電圧の低い別のモードに制御をやり直す必要があった。
そこで、本発明の目的は、上述の如き従来の実情に鑑み、外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れることなく長期間に亘って安定した光周波数コムを発生することができる光周波数コム発生器の制御方法及び光周波数コム発生装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、光周波数コム干渉計を用いて測定を行う距離計や光学的三次元形状測定機、多点振動計等において、外部環境温度の変化によらず、長期間に亘って連続的な高精度計測に対応可能にした光周波数コム発生器の制御方法及び光周波数コム発生装置を提供することにある。
本発明の他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明では、従来の制御方法に加えて、制御信号が所定の値を維持するように光コムモジュールすなわち光周波数コム発生器やレーザー光源の温度など比較的に周波数変化を大きくとれる部分に対して制御を行う二重の制御ループにより、外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れないようにする。
すなわち、本発明は、レーザー光源から出射されたレーザー光を通過させる電気光学結晶からなる光変調器を光共振器内に備え、上記光変調器に与えられる変調信号により、上記レーザー光に対して光変調を行い、光周波数コムを発生する光周波数コム発生器の制御方法であって、上記光周波数コム発生器から透過光又は反射光として取り出される光周波数コム出力のパワーを光検出器により検出し、上記光検出器の検出出力に基づいて上記光共振器の共振周波数オフセットの目標値からのずれに応じた第1の誤差信号を生成して、上記光共振器の共振周波数オフセットが上記目標値となるように、上記第1の誤差信号に基づく第1の制御信号により時定数の短い第1の制御ループによる帰還制御を行うとともに、上記光検出器の検出出力と上記第1の制御ループに出力に基づいて上記第1の制御ループの出力の目標値からのずれに応じた第2の誤差信号を生成して、上記光共振器内に備えられた光変調器を備える上記光共振器の共振周波数調整手段又は上記レーザー光源の発振周波数調整手段に対して、上記第1の制御ループによる上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うことを特徴する。
また、本発明は、光周波数コム発生装置であって、レーザー光源と、上記レーザー光源から出射されたレーザー光を通過させる電気光学結晶からなる光変調器を光共振器内に備える光周波数コム発生器と、上記レーザー光に対して光変調を行う変調信号を発生して上記光変調器に与える変調信号発生器と、上記光周波数コム発生器から透過光又は反射光として取り出される光周波数コム出力のパワーを検出する光検出器と、上記光検出器の検出出力に基づいて上記光共振器の共振周波数オフセットの目標値からのずれに応じた第1の誤差信号を生成して、上記光共振器の共振周波数オフセットが上記目標値となるように、上記第1の誤差信号に基づく第1の制御信号により時定数の短い第1の制御ループによる帰還制御を行う第1の制御手段と、上記光検出器の検出出力と上記第1の制御ループに出力に基づいて上記第1の制御ループに出力の目標値からのずれに応じた第2の誤差信号を生成して、上記光共振器内に備えられた光変調器を備える上記光共振器の共振周波数調整手段又は上記レーザー光源の発振周波数調整手段に対して、上記第1の制御手段による上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行う第2の制御手段とを備えることを特徴する。
本発明に係る光周波数コム発生装置において、上記第1の制御手段は、第1のフィルタを介して得られる上記光検出器の検出出力から高周波数成分を含む周波数帯域の広い第1の誤差信号を生成して、時定数の短い第1の制御ループによる帰還制御を行い、上記第2の制御手段は、第2のフィルタを介して得られる上記光検出器の検出出力から上記第1の誤差信号より周波数帯域の狭い低周波数帯域の第2の誤差信号を生成し、時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うものとすることができる。
また、本発明に係る光周波数コム発生装置において、上記光変調器は光導波路型の光変調器であり、上記第1の制御手段は、バイアス・ティーを介して上記光導波路型の光変調器に上記変調信号と第1の誤差信号を供給するものとすることができる。
さらに、本発明に係る光周波数コム発生装置において、上記変調信号発生器は、マイクロ波信号を発生するマイクロ波発振器であり、上記変調信号として位相制御信号を光変調器に与えるものとすることができる。
本発明では、外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れることなく長期間に亘って安定した光周波数コムを発生することができる光周波数コム発生器の制御方法及び光周波数コム発生装置を提供することができる。
すなわち、本発明によれば、光周波数コム干渉計を用いて測定を行う距離計や光学的三次元形状測定機、多点振動計等において、外部環境温度の変化によらず、長期間に亘って連続的な高精度計測に対応可能にした光周波数コム発生器の制御方法及び光周波数コム発生装置を提供することができる。
本発明を適用した光周波数コム発生装置の構成を示すブロック図である。 上記光周波数コム発生装置における制御回路の構成を示すブロック図である。 上記制御回路において得られる第1の誤差信号と第1の制御信号の温度依存性の確認結果を示す特性図である。 本発明を適用した光周波数コム発生装置の他の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した光周波数コム発生装置のさらに他の構成を示すブロック図である。 本発明に係る光周波数コム発生装置を用いて構成した光コム光源の構成を示すブロック図である。 上記光コム光源を用いて構成した光コム距離計の構成を示すブロック図である。 従来の光周波数コム発生装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、共通の構成要素については、共通の指示符号を図中に付して説明する。また、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1のブロック図に示すような構成の光周波数コム発生装置100により実施される。
この光周波数コム発生装置100は、レーザー光を出射するレーザー光源110と、レーザー光源110から出射されたレーザー光が入射される光周波数コム発生器光コムモジュール121を備える。
この光周波数コム発生装置100において、レーザー光源110は、同期信号発生器122により発生される同期信号が供給されており、この同期信号に同期して周波数変調されたレーザー光を出射するようになっている。
そして、レーザー光源110から出射されたレーザー光は、光アイソレータ内蔵の入射側光分岐カップラ120を介して光コムモジュール121に入射されるとともに入射側光検出器123に入射されるようになっている。
光コムモジュール121は、レーザー光源110から出射されたレーザー光を通過させる電気光学結晶からなる光変調器を光共振器内に備え、RF変調信号発生器127からRF変調信号がバイアス・ティー128を経由して光変調器に与えられることにより、上記レーザー光に対して光変調を行い、光周波数コムを発生する光周波数コム発生器である。
光コムモジュール121は、温度調節回路130により、目標温度設定部129に設定された目標温度で、光変調器を内蔵した光共振器の共振器長さが規定値を維持するように温度管理されている。
RF変調信号発生器127は、レーザー光源110から入射されたレーザー光に対して光変調を行うRF変調信号を発生して、バイアス・ティー128経由で光変調器に与えるようになっている。
この光周波数コム発生装置100において、上記RF変調信号発生器127は、マイクロ波信号を発生するマイクロ波発振器であり、上記RF変調信号として位相制御信号を光変調器に与える。
また、光コムモジュール121から出射される光周波数コム出力は、光アイソレータ内蔵の出射側光分岐カップラ124を介して出力光として出射されるとともに出射側光検出器125に入射されるようになっている。
入射側光検出器123は、入射側光分岐カップラ120を介して入射されるレーザー光源110から出射されたレーザー光の一部を検出することにより、光コムモジュール121に入射されるレーザー光の光量に応じた入射側光検出信号を得て制御回路126に供給するようになっている。
また、出射側光検出器125は、出射側光分岐カップラ124を介して入射される光コムモジュール121から透過光として出射された光周波数コム出力の一部を検出することにより、光コムモジュール121から出射された光周波数コム出力の光量に応じた出射側光検出信号を得て制御回路126に供給するようになっている。
制御回路126は、入射側光検出信号と出射側光検出信号から光コムモジュール121に出射された光周波数コム出力の光量変化に応じた第1の誤差信号を得てバイアス・ティー128に供給するとともに、光周波数コム出力の光量変化に応じた第2の誤差信号を得て目標温度設定部129に供給するようになっている。
すなわち、制御回路126は、入射側光検出器123と出射側光検出器125とによる各光検信号から光コムモジュール121の共振波長の目標値に対する誤差量を示す第1の誤差信号と第2の誤差信号とを得て、バイアス・ティー128経由で光コムモジュール121に与えるDCバイアスに第1の誤差信号を積算した第1の制御信号を加えるとともに、光コムモジュール121の温度調節回路130に目標温度設定部129から与える目標温度設定信号に第2の誤差信号に係数をかけて得られる温度変更値を第2の制御信号として加えることにより、光コムモジュール121の共振波長を目標値に維持するように二重の制御ループによる帰還制御を行うようになっている。
ここで、制御回路126は、例えば、図2のブロック図に示しように、除算器131、積和演算器132、差分検出器133、136、ローパスフィルタ134、137、積分加算器135、138などの機能を有するデジタル演算処理プロセッサからなる。
この制御回路126において、除算器131は、入射側光検出器123より得られる入射側光検信号で出射側光検出器125より得られる出射側光検信号を除算することにより正規化した光検信号を生成する。
積和演算器132は、除算器131により得られる正規化した光検信号と同期信号発生器122により与えられる同期信号(ディザ信号)との積和演算によりディザの1周期分の誤差信号を生成する。
第1の差分検出器133は、積和演算器132により生成された誤差信号と第1の制御ループによる帰還制御の制御目標値との差分を第1の誤差信号として検出して、第1のローパスフィルタ134を介して第1の積分加算器135に供給する。
第1のローパスフィルタ134には、上記光共振器の共振周波数オフセットの目標値からのずれに応じた高い周波数帯域の誤差成分を含む広帯域の第1の誤差信号を通過する遮断周波数を有するものが用いられている。
第1の積分加算器135は、バイアス・ティー128に与えた前回の第1の制御信号に第1の誤差信号を加算して、新たな第1の制御信号としてバイアス・ティー128に与える。
第2の差分検出器136は、第1の積分加算器135により生成された第1の制御信号と第2の制御ループよる帰還制御の制御目標値との差分を第2の誤差信号として検出して、第2のローパスフィルタ137を介して第2の積分加算器138に供給する。
第2のローパスフィルタ137には、上記第1の制御信号の目標値からのずれに応じた比較的に低い周波数帯域の誤差成分を含む第2の誤差信号を通過する遮断周波数を有するものが用いられている。
第2の積分加算器138は、光コムモジュール121の目標温度設定部129に与えた前回の第2の制御信号に第2の誤差信号を加算して、新たな第2の制御信号として目標温度設定部129に与える。第2の積分加算器138による積分時定数は、第1の積分加算器135は積分時定数よりも長く設定されている。
この制御回路126は、上記光共振器の共振周波数オフセットの目標値からのずれに応じた高い周波数帯域の誤差成分を含む広帯域の第1の誤差信号に基づいて第1の制御信号をバイアス・ティー128に与えて、上記光共振器の共振周波数オフセットが上記目標値となるように、時定数の短い第1の制御ループによる帰還制御を行う第1の制御手段として機能する。
また、制御回路126は、第2のローパスフィルタ137を介して上記第1の誤差信号から得られる比較的に低い周波数帯域の誤差成分を含む第2の誤差信号に基づいて第2の制御信号を得て、光コムモジュール121の温度調節回路130に目標温度設定部129から与える目標温度設定信号に第2の誤差信号を加えることにより、上記第1の制御手段による上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行う第2の制御手段として機能する。
なお、デジタル演算処理プロセッサからなる制御回路126では、デジタル信号の第1,第2の制御信号をアナログ信号に変換して出力するが、外部でアナログ信号に変換してもよい。また、制御回路126は、ミキサーやロックインアンプ、積分回路などのアナログ信号処理手段で構成することもできる。
例えば、光コムモジュール121の出力光を検出する高速光検出器の出力信号と光コムモジュール121に与える変調信号をダブルバランスドミキサで混合することにより、誤差信号を得ることができる。光共振器の透過モードの出力レベルを指定値とする場合には、光共振器の周回の変調指数がπラジアン以上としておく。また、光コムモジュール121の駆動周波数と比較して低い周波数の周波数変調信号をレーザー光源110に与えておき、光コムモジュール121の透過光又は反射光を検出する光検出器の出力信号を周波数変調信号でロックイン検出することにより、誤差信号を得ることができる。あるいは、光コムモジュール121の駆動周波数と比較して低い周波数の周波数変調信号を光コムモジュール121に与えておき、光コムモジュール121の透過光又は反射光を検出する光検出器の出力信号を周波数変調信号でロックイン検出することにより、誤差信号を得ることができる。さらに、光コムモジュール121の出射側に光フィルタを入れて光検出器で検出した電圧のレベルを誤差信号とすることもできる。
ここで、駆動周波数25GHzの光周波数コム発生装置100において、0.1℃温度ずつ温度を3回下げたときの第1の誤差信号、第1の制御信号の変化を測定して、第1の誤差信号と第1の制御信号の温度依存性を確認したところ、図3に示すように、第1の誤差信号がゼロになるような制御が行われているが確認できた。
図3の横軸は時間[秒]、縦軸は出力の最大値を±0.5に規格化した第1の誤差信号と第1の制御信号を示している。
第1の制御信号が0.3近くのレベルになっている状態から温度変化を与えたところ一時的に誤差信号が負の値になったが、第1の制御信号が0.2付近に変化することで第1の誤差信号がゼロに落ち着く。合計0.3℃の温度変化を与えることで第1の制御信号のレベルが0.1以下になった。
ここで、FSR2.5GHz、DCでの感度2.5GHzあたり8Vであると仮定して、信号レベルと周波数偏移の関係を検討すると、12Vで信号レベルが0.5の場合には、
12V*(2.5GHz/8V)=3.75GHz
であるから、信号レベルが0.1変化すると0.75GHzの周波数偏移となる。
およそ0.3℃で0.2の制御信号レベル変化があるので、1.5℃の温度変化で±0.5の制御信号レベルに対応可能である。
なお、この光周波数コム発生装置100における制御回路126では、除算器131において、入射側光検出器123より得られる入射側光検信号で出射側光検出器125より得られる出射側光検信号を除算することにより正規化した光検信号を生成して、この正規化した光検信号から第1の誤差信号に基づく第1の制御信号と第2の誤差信号に基づく第2の制御信号を得ているが、原理的に正規化のための除算処理は省略しても良い。
また、この光周波数コム発生装置100では、光コムモジュール121から透過光として出射された光周波数コム出力の一部を出射側光検出器125より検出するようにしているが、図4のブロック図に示す光周波数コム発生装置100Aのように光コムモジュール121から反射光として出射された光周波数コム出力の一部を検出するようにしてもよい。
光周波数コム発生装置100Aは、レーザー光源110から出射されたレーザー光が4ポートの入射側光分岐カップラ120Aを介して光コムモジュール121に入射されるとともに、上記入射側光分岐カップラ120Aを介して入射されるレーザー光源110から出射されたレーザー光の一部を入射側光検出器123により検出し、上記光コムモジュール121から反射光として出射された光周波数コム出力の一部を上記入射側光分岐カップラ120Aを介して出射側光検出器125より検出するようになっている。
この図4のブロック図に示す光周波数コム発生装置100Aは、出射側光分岐カップラ124を備えず、4ポートの入射側光分岐カップラ120Aを備える構成となっている以外は、上記光周波数コム発生装置100と同じなので、同一構成要素に同一符号を付して示し、それらの詳細な説明は省略する。
また、上記光周波数コム発生装置100、100Aでは、光コムモジュール121から透過光又は反射光として出射された光周波数コム出力の一部を出射側光検出器125より検出して、上記制御回路126により、上記光検出器125の検出出力に基づいて上記光共振器の共振周波数オフセットの目標値からのずれに応じた第1の誤差信号を生成して、上記光共振器の共振周波数オフセットが上記目標値となるように、上記第1の誤差信号に基づく第1の制御信号により時定数の短い第1の制御ループによる帰還制御を行うとともに、上記光検出器125の検出出力に基づいて上記第1の制御信号の目標値からのずれに応じた第2の誤差信号を生成して、上記目標温度設定部129に設定された目標温度で、光変調器を内蔵した光共振器の共振器長さが規定値を維持するように温度管理する光コムモジュール121の温度調節回路130に対して、上記第1の制御ループによるによる上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行っているが、図5のブロック図に示す光周波数コム発生装置100Bのように、レーザー光源110の温度制御に対して時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うようにすることもできる。
図5のブロック図に示す光周波数コム発生装置100Bにおいて、制御回路126は、入射側光検出信号と出射側光検出信号から光コムモジュール121に出射された光周波数コム出力の光量変化に応じた第1の誤差信号を得てバイアス・ティー128に供給するとともに、光周波数コム出力の光量変化に応じた第2の誤差信号を得て、レーザー光源110の目標温度設定部119に供給するようになっている。
すなわち、制御回路126は、入射側光検出器123と出射側光検出器125とによる各光検信号から光コムモジュール121の共振波長の目標値に対する誤差量を示す第1の誤差信号と第2の誤差信号とを得て、バイアス・ティー128経由で光コムモジュール121に与えるDCバイアスに第1の誤差信号に基づく第1の制御信号を加えるとともに、レーザー光源110の温度調節回路118に目標温度設定部119から与える目標温度設定信号に第2の誤差信号に基づく第2の制御信号を加えることにより、レーザー光源110から出射されるレーザー光のレーザー周波数が光コムモジュール121の共振波長の目標値に対応する波長で維持されるように二重の制御ループによる帰還制御を行うようになっている。
この図5のブロック図に示す光周波数コム発生装置100Bは、第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により光コムモジュール121の温度の帰還制御を行う第2の制御ループに替えて、第2の誤差信号に基づく第2の制御信号によりレーザー光源110の温度の帰還制御を行う第2の制御ループを備えるものとなっている以外は、上記光周波数コム発生装置100と同じなので、同一構成要素に同一符号を付して示し、それらの詳細な説明は省略する。
上記光周波数コム発生装置100、100A、100Bでは、光コムモジュール121から透過光又は反射光として取り出される光周波数コム出力のパワーを光検出器125により検出し、上記光検出器125の検出出力に基づいて上記光共振器の共振周波数オフセットの目標値からのずれに応じた第1の誤差信号を生成して、上記光共振器の共振周波数オフセットが上記目標値となるように、上記第1の誤差信号に基づく第1の制御信号により時定数の短い第1の制御ループによる帰還制御を行うとともに、上記光検出器125の検出出力に基づいて上記第1の制御信号の目標値からのずれに応じた第2の誤差信号を生成して、光コムモジュール121の光変調器を備える共振器の温度又はレーザー光源110の温度を目標温度に制御する温度制御手段に対して、上記第1の制御ループによる上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行う本発明に係る光周波数コム発生器の制御方法を実行することができる。
上記光周波数コム発生装置100、100Aでは、上記目標温度設定部129に設定された目標温度で、光変調器を内蔵した光共振器の共振器長さが規定値を維持するように温度管理する光コムモジュール121の温度調節回路130に対して、上記第1の制御ループによる上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うことにより、すなわち、光コムモジュール121の光共振器の共振器長さ、すなわち、共振周波数を変える共振周波数調整手段に対して、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うことにより、外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れることなく長期間に亘って安定した光周波数コムを発生することができる。
なお、光共振器の共振器長さが外部の鏡の位置によって調整できるようにした共振周波数調整手段を備える光コムモジュール121の場合には、上記外部の鏡の位置によって共振周波数を調整する共振周波数調整手段に対して、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うことにより、外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れることなく長期間に亘って安定した光周波数コムを発生することができる。
また、上記光周波数コム発生装置100Bでは、上記目標温度設定部119に設定された目標温度で、レーザー光源110から出射されるレーザー光のレーザー周波数が規定値を維持するように温度管理するレーザー光源110の温度調節回路118に対して、上記第1の制御ループによる上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うことにより、すなわち、半導体レーザーのモジュール温度を変えてレーザー発振周波数を調整する発振周波数調整手段に対して、上記第1の制御ループによる上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うことにより、外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れることなく長期間に亘って安定した光周波数コムを発生することができる。
なお、半導体レーザーのモジュール電流を変えてレーザー発振周波数を調整する発振周波数調整手段を備えるレーザー光源110の場合には、上記モジュール電流を変えてレーザー発振周波数を調整する発振周波数調整手段に対して、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うことにより、外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れることなく長期間に亘って安定した光周波数コムを発生することができる。また、外部共振器型レーザーであれば周波数選択フィルタの周波数などを調整する発振周波数調整手段に対して、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うようにしてもよい。
このように外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れることなく長期間に亘って安定した光周波数コムを発生することのできる本発明に係る光周波数コム発生装置は、例えば図6のブロック図に示すような構成の光コム光源200に適用して、本件発明者等が先に提案している光周波数コム干渉計を用いて高精度測定を可能にした距離計や光学的三次元形状測定機、多点振動計等における光源として用いられる。
この光コム光源200は、1台の単一周波数発振のレーザー光源201から出射されるレーザー光がビームスプリッタ(又は光分岐カップラ)202により分割されて2台の光周波数コム発生器(OFCG1、OFCG2)220A,220Bに入力されるようになっている。
レーザー光源201は、同期信号発生器222が発生する同期信号によって周波数変調されたレーザー光を出射する。
2台の光周波数コム発生器220A,220Bは、互いに異なる変調周波数fmと周波数fm+Δfmで発振する発振器203A,203Bにより駆動される。それぞれの発振器203A,203Bは、共通の基準発振器204により位相同期されることにより、fmとfm+Δfmの相対周波数が安定になる。光周波数コム発生器(OFCG2)220Bの前には、音響光学周波数シフタ(AOFS)のような周波数シフタ205を設けて、入力されたレーザー光にこの周波数シフタ205により周波数faの光周波数シフトを与えるようになっている。これにより、キャリア周波数間のビート周波数が直流信号ではなく周波数faの交流信号になる。その結果、キャリア周波数の高周波側サイドバンドのビート信号と低周波側サイドバンドのビート信号がビート信号のキャリア周波数間のビート周波数faを挟んで相対する周波数領域に発生するため位相比較に都合が良い。
2台の光周波数コム発生器220A,220Bは、同期信号発生器222により上記レーザー光源201に与える同期信号がそれぞれ供給される制御部221A、221Bによって、各光コム出力の検出信号と同期信号を混合して得られる誤差信号に基づいて、光共振器の共振周波数オフセットが目標値となるように、第1の誤差信号により時定数の短い第1の制御ループによる帰還制御を行うとともに、上記第1の制御ループによる上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号により時定数の長い第2の制御ループ帰還制御を行う二重のフィードバックループによる制御が行われるようになっている。
この光コム光源200は、レーザー光源201を共通として中心周波数と周波数間隔の異なる二つの光周波数コムを発生するもので、外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れることなく長期間に亘って安定した光周波数コムを発生することができ、例えば図7のブロック図に示すような構成の光コム距離計300における第1、第2の光コム光源301、302として使用することができる。
図7のブロック図に示す光コム距離計300は、光周波数コム干渉計を用いて距離を測定するものであって、第1、第2の光コム光源301、302から出射される中心周波数と周波数間隔の異なる二つの光周波数コムをそれぞれ周期的に強度又は位相が変調され、互いに変調周期が異なる干渉性のある基準光S1と測定光S2として干渉光学系310を介して基準面304と測定面305に照射し、上記基準面304と測定面305に照射する基準光S1と測定光S2との干渉光S3を基準光検出器303により検出するとともに、上記基準面304により反射された基準光S1’と上記測定面305により反射された測定光S2’との干渉光S4を測定光検出器306により検出し、信号処理部307により、上記基準光検出器303により干渉光S3を検出した干渉信号と上記測定光検出器306により干渉光S4を検出した干渉信号の時間差から、光速と測定波長における屈折率から上記基準面304までの距離L1と上記測定面305までの距離L2の差を求めることができる。なお、干渉計や検出器の形態は複数ある。
この光コム距離計300は、光学スキャン装置と組み合わせることにより、測定光S2を測定対象の表面にスキャンしながら照射して、表面からの反射光を照射ポイント一点一点について検出して距離(高さ)計算を行い、スキャンの座標と距離(高さ)の分布から対象物の表面形状が得られる光コム形状計測器を構成することができる。スキャナ光学系には様々な形態がある。テレセントリック光学系を使用すると測定範囲内で対象物に向かってほぼ垂直に光が入射するようにすることができる。
また、この光コム距離計300は、測定光S2の出力部に測定光S2を波長毎に分波する素子を挿入して、波長によって異なる場所に測定光を照射されるようにすることにより、の各周波数成分の相対位相情報から上記測定面の複数の測定点における高さ情報を得ることができる多点の振動計測器を構成することができる。
すなわち、上記光コム光源200は、外部環境温度の変化によらず、長期的に制御が外れることなく長期間に亘って安定した光周波数コムを発生することができ、光周波数コム干渉計を用いて光学的に三次元形状測定測定を行う距離計や光学的三次元形状測定機、多点振動計等における高精度計測に対応可能な安定した光コム光源として使用することができる。
100、100A、100B 光周波数コム発生装置、110 レーザー光源、118、130 温度調節回路、119、129 目標温度設定部、120 入射側光分岐カップラ、121 光コムモジュール、122 同期信号発生器、123 入射側光検出器、124 出射側光分岐カップラ、125 出射側光検出器、126 制御回路、127 RF変調信号発生器、128 バイアス・ティー、131 除算器、132 積和演算器、133、136 第1、第2の差分検出器、134、137 第1、第2のローパスフィルタ、135、138 第1、第2の積分加算器、200 光コム光源、201 レーザー光源、203A,203B 発振器、204 基準発振器、205 周波数シフタ、220A,220B 光周波数コム発生器(OFCG1、OFCG2)、221A、221B 制御部、222 同期信号発生器、300 光コム距離計、301、302 第1、第2の光コム光源、303 基準光検出器、304 基準面、305 測定面、306 測定光検出器、307 信号処理部、310 干渉光学系

Claims (5)

  1. レーザー光源から出射されたレーザー光を通過させる電気光学結晶からなる光変調器を光共振器内に備え、上記光変調器に与えられる変調信号により、上記レーザー光に対して光変調を行い、光周波数コムを発生する光周波数コム発生器の制御方法であって、
    上記光周波数コム発生器から透過光又は反射光として取り出される光周波数コム出力のパワーを光検出器により検出し、
    上記光検出器の検出出力に基づいて上記光共振器の共振周波数オフセットの目標値からのずれに応じた第1の誤差信号を生成して、上記光共振器の共振周波数オフセットが上記目標値となるように、上記第1の誤差信号に基づく第1の制御信号により時定数の短い第1の制御ループによる帰還制御を行うとともに、
    上記光検出器の検出出力と上記第1の制御ループの出力に基づいて上記第1の制御ループの出力の目標値からのずれに応じた第2の誤差信号を生成して、上記光共振器内に備えられた光変調器を備える上記光共振器の共振周波数調整手段又は上記レーザー光源の発振周波数調整手段に対して、上記第1の制御ループによる上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行う
    ことを特徴する光周波数コム発生器の制御方法。
  2. レーザー光源と、
    上記レーザー光源から出射されたレーザー光を通過させる電気光学結晶からなる光変調器を光共振器内に備える光周波数コム発生器と、
    上記レーザー光に対して光変調を行う変調信号を発生して上記光変調器に与える変調信号発生器と、
    上記光周波数コム発生器から透過光又は反射光として取り出される光周波数コム出力のパワーを検出する光検出器と、
    上記光検出器の検出出力に基づいて上記光共振器の共振周波数オフセットの目標値からのずれに応じた第1の誤差信号を生成して、上記光共振器の共振周波数オフセットが上記目標値となるように、上記第1の誤差信号に基づく第1の制御信号により時定数の短い第1の制御ループによる帰還制御を行う第1の制御手段と、
    上記光検出器の検出出力と第1の制御ループの出力に基づいて上記第1の制御ループの出力の目標値からのずれに応じた第2の誤差信号を生成して、上記光共振器内に備えられた光変調器を備える上記光共振器の共振周波数調整手段又は上記レーザー光源の発振周波数調整手段に対して、上記第1の制御手段による上記光共振器の共振周波数オフセットの制御範囲内から上記第1の制御信号が逸脱しないように、上記第2の誤差信号に基づく第2の制御信号により時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行う第2の制御手段と
    を備えることを特徴する光周波数コム発生装置。
  3. 上記第1の制御手段は、第1のフィルタを介して得られる上記光検出器の検出出力から高周波数成分を含む周波数帯域の広い第1の誤差信号を生成して、時定数の短い第1の制御ループによる帰還制御を行い、
    上記第2の制御手段は、第2のフィルタを介して得られる上記光検出器の検出出力から上記第1の誤差信号より周波数帯域の狭い低周波数帯域の第2の誤差信号を生成し、時定数の長い第2の制御ループによる帰還制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の光周波数コム発生装置。
  4. 上記光変調器は光導波路型の光変調器であり、
    上記第1の制御手段は、バイアス・ティーを介して上記光導波路型の光変調器に上記変調信号と第1の制御信号を供給することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の光周波数コム発生装置。
  5. 上記変調信号発生器は、マイクロ波信号を発生するマイクロ波発振器であり、上記変調信号として位相制御信号を光変調器に与えることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の光周波数コム発生装置。
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