JPH07140300A - 放射線像変換パネル - Google Patents

放射線像変換パネル

Info

Publication number
JPH07140300A
JPH07140300A JP30877593A JP30877593A JPH07140300A JP H07140300 A JPH07140300 A JP H07140300A JP 30877593 A JP30877593 A JP 30877593A JP 30877593 A JP30877593 A JP 30877593A JP H07140300 A JPH07140300 A JP H07140300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
radiation image
image conversion
polyisocyanate
conversion panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30877593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3133595B2 (ja
Inventor
Hidemiki Suzuki
英幹 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP05308775A priority Critical patent/JP3133595B2/ja
Publication of JPH07140300A publication Critical patent/JPH07140300A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3133595B2 publication Critical patent/JP3133595B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐衝撃性及び耐汚染性などの耐搬送特性が顕
著に改善された放射線像変換パネルを提供する。 【構成】 支持体上に、輝尽性蛍光体からなる蛍光体層
と保護膜とを有する放射線像変換パネルにおいて、パネ
ルの側面がシリコーン系ポリマーとポリイソシアネート
の硬化皮膜により被覆されていることを特徴とする放射
線像変換パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輝尽性蛍光体を利用す
る放射線像変換方法に用いられる放射線像変換パネルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線写真法に代る方法として、
たとえば特開昭55−12145号公報などに記載され
ているような輝尽性蛍光体を用いる放射線像変換方法が
知られている。この方法は、輝尽性蛍光体を含有する放
射線像変換パネル(蓄積性蛍光体シートとも称する)を
利用するもので、被写体を透過したあるいは被検体から
発せられた放射線を該パネルの輝尽性蛍光体に吸収さ
せ、そののちに輝尽性蛍光体を可視光線、赤外線などの
電磁波(励起光)で時系列的に励起することにより、該
輝尽性蛍光体中に蓄積されている放射線エネルギーを蛍
光(輝尽発光光)として放出させ、この蛍光を光電的に
読み取って電気信号を得、得られた電気信号に基づいて
被写体あるいは被検体の放射線画像を可視像として再生
するものである。一方、読み取りを終えた該パネルは、
残存する画像の消去が行なわれた後、次の撮影のために
備えられる。すなわち、このようにして放射線像変換パ
ネルはくり返し使用される。
【0003】この放射線像変換方法によれば、従来の放
射線写真フィルムと増感紙との組合せを用いる放射線写
真法による場合に比較して、はるかに少ない被曝線量で
情報量の豊富な放射線画像を得ることができるという利
点がある。さらに、従来の放射線写真法では一回の撮影
ごとに放射線写真フィルムを消費するのに対して、この
放射線像変換方法では放射線像変換パネルをくり返し使
用するので資源保護、経済効率の面からも有利である。
【0004】放射線像変換方法に用いられる放射線像変
換パネルは、基本構造として、支持体とその表面に設け
られた輝尽性蛍光体層とからなるものである。輝尽性蛍
光体層には、輝尽性蛍光体とこれを分散状態で含有支持
する結合剤とからなるもの、および、蒸着法や焼結法に
よって形成される輝尽性蛍光体の凝集体のみから構成さ
れるものが知られている。また、輝尽性蛍光体の凝集体
の間隙に高分子物質が含浸されている輝尽性蛍光体層を
有する放射線像変換パネルも知られている。これらのい
ずれの蛍光体層でも、輝尽性蛍光体はX線などの放射線
を吸収したのち励起光の照射を受けると輝尽発光を示す
性質を有するものであるから、被写体を透過したあるい
は被検体から発せられた放射線は、その放射線量に比例
して放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層に吸収され、
パネルには被写体あるいは被検体の放射線像が放射線エ
ネルギーの蓄積像として形成される。この蓄積像は、上
記励起光を照射することにより輝尽発光光として放出さ
せることができ、この輝尽発光光を光電的に読み取って
電気信号に変換することにより放射線エネルギーの蓄積
像を画像化することが可能となる。
【0005】輝尽性蛍光体層の支持体とは反対側の表面
(支持体に面していない側の表面)には一般に、保護膜
が設けられていて、蛍光体層を化学的な変質あるいは物
理的な衝撃から保護している。保護膜には、セルロース
誘導体やポリメチルメタクリレートなどのような透明な
有機高分子物質を適当な溶媒に溶解して調製した溶液を
蛍光体層の上に塗布することで形成されたもの、あるい
はポリエチレンテレフタレートなどの有機高分子フィル
ムや透明なガラス板などの保護膜形成用シートを別に形
成して蛍光体層の表面に適当な接着剤を用いて設けたも
の、あるいは無機化合物を蒸着などによって蛍光体層上
に成膜したものなどが知られている。これらのうち、塗
布によって形成した保護膜は、一般に蛍光体層との接着
強度が強く、また比較的簡単な工程で製造できるという
利点を持っている。特に、本願出願人がすでに出願して
いるように、同時重層塗布によって蛍光体層と同時に形
成した保護膜を有する放射線像変換パネルは、従来のパ
ネルに比べて保護膜と蛍光体層との接着強度が強いばか
りでなく、感度、画質においても優れたものである(特
開昭61−61100号公報、特開昭61−80100
号公報参照)。
【0006】ところで、放射線像変換方法の実施におい
て、放射線像変換パネルは、放射線の照射(放射線像の
記録)・励起光の照射(記録された放射線像の読出し)
・消去光の照射(残存する放射線像の消去)というサイ
クルで繰り返し使用される。そして放射線像変換パネル
の各ステップへの移行はベルト、ローラーなどの搬送手
段により行なわれる。この場合、放射線像変換パネルの
耐衝撃強度が重要となる。即ち、放射線像変換パネル
は、各ステップ間をニップロールと称されるパネル把持
手段により把持された状態で搬送されながら、必要な処
理に供せられる。このような搬送系では、パネルの側面
あるいは隅部にて機械的衝撃が加えられることがあり、
そのような衝撃が繰り返しパネルに与えられると、パネ
ルの損傷、剥離が発生しやすくなる。従って、繰り返し
使用する放射線像変換パネルには、そのような衝撃に対
する保護手段が備えられていることが望ましい。
【0007】このような衝撃に対する耐久性の向上した
放射線像変換パネルとして、特開昭62−3700号公
報に、側面を線状ポリエステル又は線状ポリエステルと
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体とのポリマー混合物に
より被覆された放射線像変換パネルが、そして特開平4
−2998号公報に、側面を有機溶媒可溶性フッ素系樹
脂により被覆された放射線像変換パネルが開示されてい
る。
【0008】更に、最近では、撮影部、読取部および消
去部が一体に構成され、装置内において放射潜像変換パ
ネルが循環再使用されるビルトイン−タイプの装置に用
いられる放射線像変換パネルや、放射線像変換パネルと
X線撮影台が組み合わせて使用されるマガジン撮影にお
ける放射線像変換パネル等のように、小さな装置内で過
酷な条件で搬送されて使用される場合があり、上記公報
に示される放射線像変換パネルが有する耐衝撃性では充
分とは言えず、更に向上した耐衝撃性が要求される。す
なわち、上記ビルトイン−タイプの装置等で使用される
パネルは、狭い装置内で搬送方向の大きな変化を伴いな
がら高速で搬送されるため、パネルの側面あるいは隅部
にて大きな機械的衝撃が加えられたり、パネル自体を大
きく屈曲させる力が加えられたりすることが多い。この
ような衝撃が繰り返しパネルに与えられると、パネルの
損傷、剥離が発生しない場合でも、パネルの側面の周縁
部分に細かい割れが発生し、さらに搬送回数の増大と共
に割れが成長してアーチファクトが発生(割れによる偽
画像の発生)したり、あるいは割れの発生が原因で蛍光
体層が黄変して感度の低下を招来することがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、そ
のような要求を満たす放射線像変換パネルを提供するも
のである。さらに詳しくは、本発明は、パネルの耐搬送
特性、特に耐衝撃性及び耐汚染性、が顕著に改善された
放射線像変換パネルを提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、支持体体上
に、輝尽性蛍光体からなる蛍光体層と保護膜とを有する
放射線像変換パネルにおいて、該パネルの側面がシリコ
ーン系ポリマーとポリイソシアネートの硬化皮膜により
被覆されていることを特徴とする放射線像変換パネルに
より達成することができる。
【0011】上記放射線像変換パネルの好ましい態様は
下記のとおりである。 1)上記硬化皮膜の25℃における破断伸度が、10〜
500%である(さらに好ましくは20〜300%)上
記放射線像変換パネル。 2)上記シリコーン系ポリマーが、ポリシロキサン単位
を有するポリウレタンである上記放射線像変換パネル。 3)上記硬化皮膜が、シリコーン系ポリマーとポリイソ
シアネートとの架橋反応により形成された皮膜である上
記放射線像変換パネル。
【0012】ここで、シリコーン系ポリマーとは珪素と
酸素が交互に結合したポリシロキサン単位と、該ポリシ
ロキサン単位と結合(交互、ブロックあるいはペンダン
トに結合)したポリシロキサン以外の成分(ポリマー、
プレポリマーあるいはモノマー)からなるポリマーであ
る。主としてポリシロキサン単位を有するプレポリマー
又はモノマー成分と、他のポリマー、プレポリマー又は
モノマー成分との縮合反応あるいは重付加反応により、
これらが交互、ブロックあるいはペンダントに結合した
ポリマーを意味する。例えば、ポリシロキサン単位を有
するポリウレタン、ポリシロキサン単位を有するポリウ
レア、ポリシロキサン単位を有するポリエステル、ポリ
シロキサン単位を有するアクリル樹脂を上げることがで
きる。そして、ポリイソシアネートの−NCOと反応、
架橋して強靭な膜を形成するために、活性水素を有する
基を有するポリマーが好ましい。
【0013】次に本発明の放射線像変換パネルについ
て、以下に詳細に述べる。本発明の放射線像変換パネル
の代表的形態としては、添付図面の図1に示したよう
な、支持体11の上に蛍光体層12(輝尽性蛍光体粒子
13とバインダー14とから構成される)と保護膜15
とが積層され、その積層体の側面が本発明のシリコーン
系ポリマーとポリイソシアネートの硬化皮膜(側面保護
皮膜)16により被覆されている形態を挙げることがで
きる。なお、本発明の放射線像変換パネルは、支持体側
の端縁のエッジの少なくとも一部が面取りされ、かつ、
この面取りされたエッジを含む該パネルの端面が上記樹
脂皮膜によって被覆されていてもよい。
【0014】まず、本発明の放射線像変換パネルの蛍光
体層を構成する輝尽性蛍光体について述べる。
【0015】放射線像変換パネルにおいて用いる輝尽性
蛍光体は、先に述べたように放射線を照射した後、励起
光を照射すると輝尽発光を示す蛍光体であるが、実用的
な面からは波長が400〜900nmの範囲にある励起
光によって300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を
示す蛍光体であることが望ましい。放射線像変換パネル
において好ましく用いられる輝尽性蛍光体の例として
は、二価ユーロピウム賦活アルカリ土類金属ハロゲン化
物系蛍光体およびセリウム賦活希土類オキシハロゲン化
物蛍光体は高輝度の輝尽発光を示すので特に好ましい。
但し、輝尽性蛍光体はこれらの蛍光体に限られるもので
はなく、放射線を照射したのちに励起光を照射した場合
に輝尽発光を示す蛍光体であればいかなるものであって
もよい。
【0016】以下に、蛍光体層が輝尽性蛍光体とこれを
分散状態で含有支持する結合剤とからなる場合を例にと
り、本発明の放射線像変換パネルを製造する方法を説明
する。蛍光体層は、たとえば、次のような方法により支
持体上に形成することができる。まず、上記した輝尽性
蛍光体と結合剤とをを適当な溶剤に加え、これを充分に
混合して、結合剤溶液中に輝尽性蛍光体が均一に分散し
た塗布液を調製する。蛍光体層の結合剤の例としては、
ゼラチン等の蛋白質、デキストラン等のポリサッカライ
ド、またはアラビアゴムのような天然高分子物質;およ
び、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ニトロセ
ルロース、エチルセルロース、塩化ビニリデン・塩化ビ
ニルコポリマー、ポリアルキル(メタ)アクリレート、
塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマー、ポリウレタン、セ
ルロースアセテートブチレート、ポリビニルアルコー
ル、線状ポリエステルなどような合成高分子物質などに
より代表される結合剤を挙げることができる。このよう
な結合剤のなかで特に好ましいものは、ニトロセルロー
ス、線状ポリエステル、ポリアルキル(メタ)アクリレ
ート、ポリウレタン、ニトロセルロースと線状ポリエス
テルとの混合物、およびニトロセルロースとポリアルキ
ル(メタ)アクリレートとの混合物である。
【0017】塗布液調製用の溶剤の例としては、トルエ
ン、キシレン等の芳香族系溶剤、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンなどのケトン;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル;ジオキサン、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノメチルエーテルなどのエーテル;そして、それ
らの混合物を挙げることができる。塗布液における結合
剤と輝尽性蛍光体との混合比は、目的とする放射線像変
換パネルの特性、蛍光体の種類などによって異なるが、
一般には結合剤と蛍光体との混合比は、1:1乃至1:
100(重量比)の範囲から選ばれ、そして特に1:8
乃至1:40(重量比)の範囲から選ぶのが好ましい。
【0018】なお、塗布液には、該塗布液中における蛍
光体の分散性を向上させるための分散剤、また、形成後
の蛍光体層中における結合剤と蛍光体との間の結合力を
向上させるための可塑剤などの種々の添加剤が混合され
ていてもよい。上記のようにして調製された蛍光体と結
合剤とを含有する塗布液を、次に、支持体の表面に均一
に塗布することにより塗膜を形成する。
【0019】支持体としては、従来の放射線像変換パネ
ルの支持体として公知の材料から任意に選ぶことができ
る。そのような材料の例としては、セルロースアセテー
ト、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
アミド、ポリイミド、トリアセテート、ポリカーボネー
トなどのプラスチック物質のフィルムが好ましい。
【0020】公知の放射線像変換パネルにおいて、支持
体と蛍光体層の結合を強化するため、あるいは放射線像
変換パネルとしての感度もしくは画質(鮮鋭度、粒状
性)を向上させるために、蛍光体層が設けられる側の支
持体表面にゼラチンなどの高分子物質を塗布して接着性
付与層としたり、あるいは二酸化チタンなどの光反射性
物質からなる光反射層、もしくはカーボンブラックなど
の光吸収性物質からなる光吸収層などを設けることが知
られている。本発明において用いられる支持体について
も、これらの各種の層を設けることができ、それらの構
成は所望の放射線像変換パネルの目的、用途などに応じ
て任意に選択することができる。さらに、得られる画像
の鮮鋭度を向上させる目的で、支持体の蛍光体層側の表
面(支持体の蛍光体層側の表面に接着性付与層、光反射
層あるいは光吸収層などが設けられている場合には、そ
の表面を意味する)には微小の凹凸が形成されていても
よい。
【0021】上記のようにして支持体上に塗膜を形成し
たのち塗膜を乾燥して、支持体上への輝尽性蛍光体層の
形成を完了する。蛍光体層の層厚は、目的とする放射線
像変換パネルの特性、蛍光体の種類、結合剤と蛍光体と
の混合比などによって異なるが、通常は20μm乃至1
mmとする。ただし、この層厚は50乃至500μmと
するのが好ましい。また、輝尽性蛍光体層は、必ずしも
上記のように支持体上に塗布液を直接塗布して形成する
必要はなく、たとえば、別に、ガラス板、金属板、プラ
スチックシートなどのシート上に塗布液を塗布し乾燥す
ることにより蛍光体層を形成したのち、これを、支持体
上に押圧するか、あるいは接着剤を用いるなどして支持
体と蛍光体層とを接合してもよい。
【0022】次に、蛍光体層上には、蛍光体層を物理的
及び化学的に保護するため、保護膜が設けられる。保護
膜の材料としては、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリア
クリル樹脂、セルロース誘導体、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、有機溶媒可溶
性のフッ素系樹脂などを挙げることができる。保護膜
は、上記ポリマーを含有する保護膜形成材料塗布液を、
ドクターブレードなどを用いて蛍光体層表面に均一に塗
布し、これを乾燥することにより形成する。もちろん、
この保護膜の形成は同時重層塗布によって、蛍光体層の
形成と同時に行なってもよい。
【0023】保護膜の材料としては、有機溶媒可溶性の
フッ素系樹脂(例、フルオロオレフィン−ビニルエーテ
ル共重合体、ポリテトラフルオロエチレンおよびその変
成体)が好ましい。また、樹脂の強度が増し、保護膜と
しての耐久性が増大するので、上記フッ素系樹脂は架橋
されていることが好ましい。従って、上記した保護膜形
成材料塗布液には、フッ素系樹脂以外の樹脂、架橋剤な
どが含まれていてもよく、さらに黄変防止剤などが含ま
れていてもよい。なお、得られる画像の鮮鋭度を向上さ
せることを目的として、本発明の放射線像変換パネルを
構成する上記各層の少なくとも一つの層が励起光を吸収
し、輝尽発光光は吸収しないような着色剤によって着色
されていてもよい(特公昭59−23400号公報参
照)。
【0024】次に、本発明の放射線像変換パネルの側面
に付設するシリコーン系ポリマーとポリイソシアネート
の硬化皮膜について説明する。上記硬化皮膜は、前記の
ようにして支持体上に蛍光体層および保護膜を形成した
のち、パネルの側面(パネルのいずれか一以上の側面、
あるいは全側面)に形成する。本発明において、『側
面』とは前後部の端面及びその付近および両側の端面及
びその付近のいずれをも含む意味で用いている。シリコ
ーン系エラストマーとは、前述のように珪素と酸素が交
互に結合したポリシロキサン単位と、該ポリシロキサン
単位と結合(交互、ブロックあるいはペンダントに)し
たポリシロキサン以外の成分(ポリマー、プレポリマー
またはモノマー)からなるポリマーである。ポリシロキ
サン単位とは、例えば、 −(SiR12 −O)n −、あるいは −(SiR34 −O)m −(SiR56 −O)p − の構造(ただし、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及びR
6 は、それぞれメチル、ビニルまたはフェニルを表わ
す)を有する単位である。その例としては、ポリジメチ
ルシロキサン、ポリフェニルメチルシロキサン(R3
4 、R5 及びR6の1個がフェニル、他はメチル)、
ポリビニルメチルシロキサン(R3 、R4 、R5 及びR
6 の1個がビニル、他はメチル)等を挙げることができ
る。そして、上記ポリシロキサン単位を有する成分(ポ
リマー、プレポリマーまたはモノマー)を、実際他の成
分(ポリマー、プレポリマーまたはモノマー)と反応さ
せる場合は、ポリシロキサン単位の末端基として、左端
に、X−SiR78 −O−(R7及びR8 がそれぞれ
メチル、ビニルまたはフェニルを表わす)、そして、右
端にX−SiR78 −を有し、XがOH基、NH2
どのアミノ基、Cl原子、メトキシ基、フェノキシ基、
あるいはビニル基である。
【0025】本発明のシリコーン系ポリマーとしては、
主としてポリシロキサン単位を有する成分(ポリマー、
プレポリマーまたはモノマー)と、他の成分(ポリマ
ー、プレポリマーまたはモノマー)との縮合反応あるい
は重付加反応により、これらが交互、ブロックあるいは
ペンダントに結合したポリマーを意味する。例えば、ポ
リシロキサン単位を有するポリウレタン、ポリシロキサ
ン単位を有するポリウレア、ポリシロキサン単位を有す
るポリエステル、ポリシロキサン単位を有するアクリル
樹脂を挙げることができる。例えば、上記ポリウレタ
ン、ポリウレア及びポリエステルを合成するには、反応
成分であるポリアミンやポリオールの一部又は全部を、
上記ポリシロキサン単位を持つポリマー(好ましくはプ
レポリマー:一般に平均分子量500〜10000)で
末端に水酸基やアミノ基を有する成分を置き換えて、ポ
リイソシアネートとの重付加反応、他塩基酸等との縮合
反応などを行なうことにより得ることができる。上記ア
クリル樹脂については、ペンダントに水酸基やアミノ基
等の官能基を有するアクリル樹脂を用意し、この官能基
に反応できる官能基を有するポリシロキサン単位を持つ
上記プレポリマーを反応させることにより得ることがで
きる。このようなシリコーン系ポリマーは、ダイアロマ
ーSPタイプ(大日精化(株)製)として市販されてお
り、容易に入手することができる。このようなシリコー
ン系ポリマーは、ポリイソシアネートと反応可能な活性
水素を有する基(好ましくは水酸基、アミノ基)を一般
に有しているものを使用することが有利である。これに
より、得られる硬化皮膜が、ポリイソシアネートでシリ
コーン系ポリマーが架橋された硬化皮膜となることか
ら、ゴムローラ中の可塑剤等の付着によっても汚染され
ることがほとんどない等の耐汚染性、更にはブロッキン
グ性(パネル同士の接着)が顕著に向上する。そして、
上記シリコーン系ポリマーは、ポリイソシアネートの−
NCOと反応するために、活性水素を有する基を有する
シリコーン系ポリマーが好ましい。また上記シリコーン
系ポリマーは、ポリマー中にポリシロキサン単位を10
重量%以上有することが一般的で、20〜90重量%の
範囲が好ましく、更に30〜80重量%の範囲が好まし
い。
【0026】上記ポリイソシアネートとしては、各種ポ
リイソシアネート単量体、TMP(トリメチロールプロ
パン)等のポリオールとTDI(トリレンジイソシアネ
ート)等(ポリ)イソシアネートの付加体、TDIの二
量体あるいはTDIの三量体とHMDI(ヘキサメチレ
ンジイソシアネート)の重合体などの重合体、ポリイソ
シアネートと多官能性ヒドロキシルあるいはアミン化合
物又はポリイソシアネートとヒドロキシポリエーテルあ
るいはポリエステルとの反応により得られるイソシアネ
トープレポリマー等の公知の化合物を目的に応じて使用
することができる。上記シリコーン系ポリマーとポリイ
ソシアネーとの混合比は、重量で99:1〜10:90
(ポリマー:ポリイソシアネート)が一般的であり、9
5:5〜20:80が好ましく、更に90:10〜7
0:30が好ましい。
【0027】シリコーン系ポリマーとポリイソシアネー
トの硬化皮膜の形成は、上記のシリコーン系ポリマーと
ポリイソシアネートを適当な溶剤に溶解して溶液(被覆
液)を調製し、この溶液を放射線像変換パネルの側面に
塗布したのち、乾燥することによってなされる。溶剤等
の樹脂溶液の材料および調製法は、前記の保護膜につい
て記載に準じて選ばれる。被覆液の濃度は適宜調整し、
得られた放射線像変換パネルの側面に均一に塗布するこ
とにより皮膜を形成する。塗布操作は、たとえば、吹き
付け法、ロールコーター、ナイフコーターなどの通常の
塗布方法により行なうことができる。このようにしてパ
ネルの側面に形成された塗膜を乾燥することによりパネ
ルに所望の側面樹脂皮膜が形成される。側面皮膜の膜厚
は放射線像変換パネルの搬送系内における搬送性や消耗
度によっても異なるが、塗布乾燥後の膜厚として2乃至
100μmの範囲にあるのが好ましく、特に10乃至5
0μmの範囲にあるのが好ましい。
【0028】上記硬化皮膜の25℃における破断伸度
(伸び率)は、良好な搬送性を得るために10〜500
%が一般的である。好ましくは20〜300%であり、
更に好ましくは20〜200%である。上記破断伸度
は、JIS−K6301の方法に従って測定される値で
ある。このような破断伸度を有する皮膜は耐衝撃性に極
めて優れている。また本発明の上記組成からなる硬化皮
膜は、さらに滑り性が良く、強靭であるため、耐汚染性
にも優れている。また、上記硬化皮膜は、シリコーン系
ポリマーとポリイソシアネートが架橋されていることが
好ましいが、架橋されずにポリイソシアネートが水分
と、あるいはお互いに反応したポリマーでも良く、また
架橋ポリマーとの混合物でも良い。また、上記硬化皮膜
形成用塗布液には、黄変防止のためエポキシ樹脂を添加
しても良い。
【0029】また本発明の放射線像変換パネルは、パネ
ルの搬送性を高め、かつ防傷性を一層高めるために、上
記パネル側面への樹脂皮膜の形成はパネルの縁部のエッ
ジを面取りしたのち実施されてもよい。ここで、面取り
とは、面取りされた部分が平面である場合および湾曲し
た面である場合の両方を含むものとする。なお、支持体
の面取りは、パネルの垂直方向に測定した場合に支持体
の厚さに対して1/50〜1/1の範囲の比率であるの
が好ましい。蛍光体層と保護膜が面取りされる場合も同
様に、蛍光体層と保護膜の合計の厚さに対し、1/50
〜1/1の範囲の比率であるのが好ましい。また、支持
体側の端縁のエッジとこのエッジに対向する蛍光体層側
の端縁のエッジの両方が面取りされる場合においては、
新たな角が形成されないように、支持体側および蛍光体
層側のうち少なくとも一方の面取りの範囲が、上記比率
で1未満であるのが望ましい。
【0030】以下に、本発明の実施例および比較例を記
載する。
【0031】[実施例1] 蛍光体:BaFBr0.8I0.2:0.001Eu2+600g、ポリウレタ
ン(住友バイエルウレタン(株)製デスモラック4125)
15.8g、およびビスフェノールA型エポキシ樹脂
2.0gをメチルエチルケトン−トルエン(1:1)混
合溶媒に添加し、プロペラミキサーによって分散して、
粘度25〜30PSの塗布液を調製した。この塗布液を
ドクターブレードを用いて下塗り層付きポリエチレンテ
レフタレート支持体上に塗布したのち、100℃で15
分間乾燥させて、蛍光体層を形成した。
【0032】フッ素系樹脂(フルオロオレフィン−ビニ
ルエーテル共重合体:旭硝子(株)製ルミフロン LF10
0)70g、架橋剤(イソシアネート:住友バイエルウ
レタン(株)製デスモジュールZ4370)25g、およびビ
スフェノールA型エポキシ樹脂5g、をトルエン−イソ
プロピルアルコール(1:1)混合溶媒に添加し、粘度
2〜3PSの塗布液を調製した。この塗布液を先に形成
した蛍光体層上にドクターブレートを用いて塗布した
後、120℃で30分間熱処理して熱硬化させるととも
に乾燥し、厚さ10μmの保護膜を設けた。
【0033】以上のようにして製造したフッ素樹脂含有
保護層が付設された放射線像変換パネルを切って、長辺
が25cmそして短辺が10cmの長方形シートとし
た。
【0034】別に、シリコーン系ポリマー(ポリジメチ
ルシロキサン単位を有するポリウレタン:大日精化
(株)製ダイアロマーSP-2105、 20重量%溶液(溶
媒:メチルエチルケトンとトルエンの混合溶媒))60
g及びポリイソシアネート(三井東圧化学(株)製オレ
スターNP38-70S、70重量%酢酸エチル溶液) 2gをメ
チルエチルケトン30gに溶解させた塗布液を調製し
た。この塗布液を、先に製造した長方形の保護層が付設
された放射線像変換パネルの各側面に塗布し、室温で充
分に乾燥して、膜厚約25μmの側面硬化皮膜を形成し
た。以上のようにして、本発明のシリコーン系ポリマー
及びポリイソシアネートの硬化皮膜で側面が保護された
保護層付き放射線像変換パネルを製造した。
【0035】[実施例2]実施例1に記載の方法によ
り、保護層付き放射線像変換パネルの長辺25cm、短
辺10cmの長方形シートを製造した。別に、シリコー
ン系ポリマー(ポリジメチルシロキサン単位を有するポ
リウレタン:大日精化(株)製ダイアロマーSP-2105、
20重量%溶液(溶媒:メチルエチルケトンとトルエン
の混合溶媒))60g及びポリイソシアネート(三井東
圧化学(株)製オレスターNP38-70S、70重量%酢酸エ
チル溶液) 5gをメチルエチルケトン30gに溶解させ
た塗布液を調製した。この塗布液を、先に製造した長方
形の保護層が付設された放射線像変換パネルの各側面に
塗布し、室温で充分に乾燥して、膜厚約30μmの側面
硬化皮膜を形成した。以上のようにして、本発明のシリ
コーン系ポリマー及びポリイソシアネートの硬化皮膜で
側面が保護された保護層付き放射線像変換パネルを製造
した。
【0036】[実施例3]実施例1に記載の方法によ
り、保護層付き放射線像変換パネルの長辺25cm、短
辺10cmの長方形シートを製造した。別に、シリコー
ン系ポリマー(ポリジメチルシロキサン単位を有するポ
リウレタン:大日精化(株)製ダイアロマーSP-3023、
15重量%溶液(溶媒:メチルエチルケトンとトルエン
の混合溶媒))70g及びポリイソシアネート(大日精
化(株)製クロスネートD-70、50重量%溶液) 2gを
メチルエチルケトン15gに溶解させた塗布液を調製し
た。この塗布液を、先に製造した長方形の保護層が付設
された放射線像変換パネルの各側面に塗布し、室温で充
分に乾燥して、膜厚約25μmの側面硬化皮膜を形成し
た。以上のようにして、本発明のシリコーン系ポリマー
及びポリイソシアネートの硬化皮膜で側面が保護された
保護層付き放射線像変換パネルを製造した。
【0037】[実施例4]実施例1に記載の方法によ
り、保護層付き放射線像変換パネルの長辺25cm、短
辺10cmの長方形シートを製造した。別に、シリコー
ン系ポリマー(ポリジメチルシロキサン単位を有するポ
リウレタン:大日精化(株)製ダイアロマーSP-3023、
15重量%溶液(溶媒:メチルエチルケトンとトルエン
の混合溶媒))70g及びポリイソシアネート(大日精
化(株)製クロスネートD-70、50重量%溶液) 5gを
メチルエチルケトン15gに溶解させた塗布液を調製し
た。この塗布液を、先に製造した長方形の保護層が付設
された放射線像変換パネルの各側面に塗布し、室温で充
分に乾燥して、膜厚約30μmの側面硬化皮膜を形成し
た。以上のようにして、本発明のシリコーン系ポリマー
及びポリイソシアネートの硬化皮膜で側面が保護された
保護層付き放射線像変換パネルを製造した。
【0038】[比較例1]実施例1に記載の方法によ
り、保護層付き放射線像変換パネルの長辺25cm、短
辺10cmの長方形シートを製造した。別に、フッ素系
樹脂(フルオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体:
旭硝子(株)製ルミフロン LF504X、40重量%キシレン
溶液)50g及びポリイソシアネート(三井東圧化学
(株)製オレスターNP38-70S、70重量%酢酸エチル溶
液) 9gをメチルエチルケトン30gに溶解させた塗布
液を調製した。この塗布液を、先に製造した長方形の保
護層が付設された放射線像変換パネルの各側面に塗布
し、室温で充分に乾燥して、膜厚約30μmの側面皮膜
を形成した。以上のようにして、フッ素樹脂で側面が保
護された保護層付き放射線像変換パネルを製造した。
【0039】[比較例2]実施例1に記載の方法によ
り、保護層付き放射線像変換パネルの長辺25cm、短
辺10cmの長方形シートを製造した。別に、線状ポリ
エステル(バイロン500 、商品名、東洋紡(株)製)7
5g及び塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(ユニオンカ
ーバイド社製、VYHH)25gをメチルエチルケトン40
0gを用いて塗布液を調製した。この塗布液を、先に製
造した長方形の保護層が付設された放射線像変換パネル
の各側面に塗布し、室温で充分に乾燥して、膜厚約30
μmの側面皮膜を形成した。以上のようにして、線状ポ
リエステル及び塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体の皮膜
で側面が保護された保護層付き放射線像変換パネルを製
造した。
【0040】次に、各放射線像変換パネルを以下に記載
する方法により、搬送耐久性、耐汚染性、膜の可撓性を
評価した。 (1)搬送耐久性(搬送耐久回数) 放射線像変換パネルの長方形シートを、添付図面の第2
図に示した試験用の搬送装置20内に搬送させた。すな
わち、まず矢印21の搬入口からシートを送り込み、ガ
イド板22およびニップロール23(直径:25mm)
の間を通過させ、搬送用ベルト24によりゴムロール2
5(直径:40mm)に沿って内側に曲げ、次いで外側
に曲げたのち、更にガイド板22およびニップロール2
3の間を通過させた。この搬送操作を繰り返し実施し、
搬送100回毎にパネルの破壊状況を検査した。そして
パネルのポリマー皮膜が施された部分が少しでも割れが
現れた時点の回数を搬送耐久回数とした。 (2)耐汚染性 上記(1)の搬送耐久試験の搬送操作を1000回繰り
返した後、パネル側面及び端部の汚れの状態を観察し、
下記のように目視で評価した。 AA:パネル側面及び端部には汚れがほとんど見られなか
った。 BB:ゴムロールとの接触によると考えられる汚れが、パ
ネル端部に少し見られる。 CC:ゴムロールとの接触によると考えられる汚れが、パ
ネル端部に顕著に見られる。 (3)膜の可撓性(破断伸度により評価) 各実施例及び比較例で使用したパネル側面用の塗布液を
用いて、塗布、乾燥(溶剤蒸発後50℃、24時間放
置)して、膜厚30μmの皮膜を作成した。この皮膜を
JIS K 6301に従い、引っ張り試験を行ないそ
の破断伸度(伸び率)を測定した。すなわち、上記試験
片を25℃にて、500mm/分の引っ張り速度で引っ
張り試験を行ない、破断した時の伸び率(%)を測定
し、破断伸度とした。上記測定及び評価結果を表1に示
す。
【0041】
【表1】 表1 ────────────────────────── 搬送耐久性 耐汚染性 破断伸度 (%) ────────────────────────── 実施例1 12000 BB 120 実施例2 10000 BB 80 実施例3 7000 AA 30 実施例4 6000 AA 25 ────────────────────────── 比較例1 3000 BB 5 比較例2 1000 CC 10 ──────────────────────────
【0042】上記結果から明らかなように、本発明のシ
リコーン系ポリマーとポリイソシアネートの硬化皮膜が
パネル側面に形成された放射線像変換パネル(実施例1
〜4)は、公知のパネル側面の皮膜に弗素樹脂や線状ポ
リエステル等を用いた放射線像変換パネル(比較例1及
び2)に比較して、搬送耐久性、耐汚染性が優れてい
る。また本発明のシリコーン系ポリマーとポリイソシア
ネートの硬化皮膜の破断伸度が、上記公知の皮膜に比べ
て大きいことから、本発明の硬化皮膜は可撓性に優れて
おり、これが搬送耐久性を向上させるのに寄与している
と考えられる。
【0043】
【発明の効果】本発明の放射線像変換パネルは、側面に
シリコーン系ポリマーとポリイソシアネートの硬化皮膜
が形成されており、これにより耐衝撃性及び耐汚染性が
顕著に改善され、パネルの搬送性が向上している。すな
わち、本発明のパネル側面に形成された硬化皮膜は、破
断伸度が大きく、可撓性に優れ、表面に適度な滑り性を
有するため、このような硬化皮膜を有する放射線像変換
パネルは、小さな装置内で過酷な条件で搬送されて使用
されるビルトイン−タイプや、放射線像変換パネルとX
線撮影台が組み合わせて使用されるマガジン撮影に使用
されてもパネル側面に割れの発生することがほとんどな
い。特に、パネル側面に形成される硬化皮膜を、ポリイ
ソシアネートでシリコーン系ポリマーが架橋された硬化
皮膜とすることにより、滑り性が良好なだけでなく、ゴ
ムローラ中の可塑剤等の付着によっても汚染されること
がほとんどなく、耐汚染性、更にはブロッキング性(パ
ネル同士の接着)においても向上した放射線像変換パネ
ルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う放射線像変換パネルの代表的な態
様を示す模式図である。
【図2】放射線像変換パネルの搬送耐久性を調べるため
の試験用の搬送装置の模式図である。
【符号の説明】
11 支持体 12 蛍光体層 13 輝尽性蛍光体粒子 14 バインダー 15 保護膜 16 側面保護皮膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、輝尽性蛍光体からなる蛍光
    体層と保護膜とを有する放射線像変換パネルにおいて、
    該パネルの側面がシリコーン系ポリマーとポリイソシア
    ネートの硬化皮膜により被覆されていることを特徴とす
    る放射線像変換パネル。
  2. 【請求項2】 該硬化皮膜の25℃における破断伸度
    が、10〜500%である請求項1に記載の放射線像変
    換パネル。
JP05308775A 1993-11-15 1993-11-15 放射線像変換パネル Expired - Lifetime JP3133595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05308775A JP3133595B2 (ja) 1993-11-15 1993-11-15 放射線像変換パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05308775A JP3133595B2 (ja) 1993-11-15 1993-11-15 放射線像変換パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07140300A true JPH07140300A (ja) 1995-06-02
JP3133595B2 JP3133595B2 (ja) 2001-02-13

Family

ID=17985159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05308775A Expired - Lifetime JP3133595B2 (ja) 1993-11-15 1993-11-15 放射線像変換パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3133595B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052982A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Canon Inc 放射線検出装置、その製造方法、シンチレータパネル、及び放射線検出システム
JP2006071526A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線像変換パネル及び放射線像変換パネルの製造方法
JP2006300930A (ja) * 2005-03-22 2006-11-02 Univ Of Tokushima 蛍光材料及びx線増感基板
JP2010101722A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Fujifilm Corp 放射線変換シートおよびその製造方法並びに放射線画像検出器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052982A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Canon Inc 放射線検出装置、その製造方法、シンチレータパネル、及び放射線検出システム
JP2006071526A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線像変換パネル及び放射線像変換パネルの製造方法
JP4649915B2 (ja) * 2004-09-03 2011-03-16 コニカミノルタエムジー株式会社 放射線像変換パネル及び放射線像変換パネルの製造方法
JP2006300930A (ja) * 2005-03-22 2006-11-02 Univ Of Tokushima 蛍光材料及びx線増感基板
JP2010101722A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Fujifilm Corp 放射線変換シートおよびその製造方法並びに放射線画像検出器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3133595B2 (ja) 2001-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10123297A (ja) 放射線像変換パネル
JP3269802B2 (ja) 放射線像変換パネル
US7381974B2 (en) Radiation image storage panel
JP3133595B2 (ja) 放射線像変換パネル
US5866266A (en) Radiation image storage panel and its preparation
EP0576054B1 (en) Radiographic screen
JP2540370B2 (ja) 放射線像変換パネル
JP2001056398A (ja) 放射線像変換パネルの製造方法
JP2000230979A (ja) 放射線像変換パネルの製造方法
JPH0836099A (ja) 放射線像変換パネル
JP3269735B2 (ja) 放射線像変換パネル及びその製造方法
EP0541146B1 (en) Method of manufacturing a luminescent article
US6682830B2 (en) Radiation image storage panel
JPH0312720B2 (ja)
JP2715189B2 (ja) 放射線像変換パネル
JP3974971B2 (ja) 放射線像変換パネル
JPH02293700A (ja) X線増感スクリン
JP2004340928A (ja) 貯蔵燐光体パネル、放射線像センサー及びその製造方法
JPH11167000A (ja) 放射線像変換パネル
JP3996364B2 (ja) 放射線像変換パネルの製造方法
JPH042998A (ja) 放射線像変換パネル
JP2002031700A (ja) 放射線像変換パネル
JP2000310700A (ja) 放射線像変換パネル
JPH05222359A (ja) 発光物品を製造する方法
JP2002031699A (ja) 放射線像変換パネル

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001114

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071124

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071124

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term