JPH07140096A - ラングカメラ - Google Patents
ラングカメラInfo
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- JPH07140096A JPH07140096A JP30730293A JP30730293A JPH07140096A JP H07140096 A JPH07140096 A JP H07140096A JP 30730293 A JP30730293 A JP 30730293A JP 30730293 A JP30730293 A JP 30730293A JP H07140096 A JPH07140096 A JP H07140096A
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- Japan
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- ray
- sample
- camera
- wafer
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- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 測定対象である大型の単結晶ウェーハの着脱
及びセッティング作業を容易に行うことができるラング
カメラを提供する。 【構成】 X線源1、単結晶ウェーハ11、蛍光板15
は順に上下方向に配置される。単結晶ウェーハ11及び
蛍光板15は試料ステージ13に支持され、パルスモー
タ20によって駆動されて水平横方向(矢印A−A’)
に平行移動する。この移動によりウェーハ11の全面が
X線によって走査され、そのときの回折X線像がテレビ
カメラ18によって撮影される。撮影された映像に基づ
いて単結晶ウェーハ11の内部結晶構造等が判定され
る。試料ステージ13の前後領域にはラングカメラの構
成部品がないので、測定者は試料ステージ13に接近し
てウェーハ11の着脱等ができる。ウェーハ11は単に
水平に置くだけでよい。
及びセッティング作業を容易に行うことができるラング
カメラを提供する。 【構成】 X線源1、単結晶ウェーハ11、蛍光板15
は順に上下方向に配置される。単結晶ウェーハ11及び
蛍光板15は試料ステージ13に支持され、パルスモー
タ20によって駆動されて水平横方向(矢印A−A’)
に平行移動する。この移動によりウェーハ11の全面が
X線によって走査され、そのときの回折X線像がテレビ
カメラ18によって撮影される。撮影された映像に基づ
いて単結晶ウェーハ11の内部結晶構造等が判定され
る。試料ステージ13の前後領域にはラングカメラの構
成部品がないので、測定者は試料ステージ13に接近し
てウェーハ11の着脱等ができる。ウェーハ11は単に
水平に置くだけでよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料にX線を照射した
ときにその試料で回折したX線をフィルム等の上に照射
してそのフィルム上に回折X線像を撮影するラングカメ
ラに関する。
ときにその試料で回折したX線をフィルム等の上に照射
してそのフィルム上に回折X線像を撮影するラングカメ
ラに関する。
【0002】
【従来の技術】試料にX線を照射し、その試料で回折し
たX線をフィルム上に照射することによってそのフィル
ム上に回折X線像を撮影するX線装置、すなわちX線ト
ポグラフィ装置は広く知られている。このX線トポグラ
フィ装置によって得られる写真、いわゆるX線トポグラ
フは、単結晶試料の構造欠陥、例えば転移、積層欠陥、
結晶格子歪等の検査を視覚的に行う場合にしばしば用い
られる。このX線トポグラフィ装置の一種として、ラン
グカメラも広く知られている。このラングカメラという
のは、試料及びフィルムを一体状態で走査移動させるこ
とにより、試料の広い範囲に関する回折X線像を撮影す
るようにしたものである。このラングカメラは実用上、
例えば半導体工業の分野において、シリコン(Si)等
の単結晶ウェーハの品質検査に用いられる。
たX線をフィルム上に照射することによってそのフィル
ム上に回折X線像を撮影するX線装置、すなわちX線ト
ポグラフィ装置は広く知られている。このX線トポグラ
フィ装置によって得られる写真、いわゆるX線トポグラ
フは、単結晶試料の構造欠陥、例えば転移、積層欠陥、
結晶格子歪等の検査を視覚的に行う場合にしばしば用い
られる。このX線トポグラフィ装置の一種として、ラン
グカメラも広く知られている。このラングカメラという
のは、試料及びフィルムを一体状態で走査移動させるこ
とにより、試料の広い範囲に関する回折X線像を撮影す
るようにしたものである。このラングカメラは実用上、
例えば半導体工業の分野において、シリコン(Si)等
の単結晶ウェーハの品質検査に用いられる。
【0003】ラングカメラの構造には、測定対象である
試料の大きさに応じて種々のものがあるが、例えば直径
10インチというような大口径の単結晶ウェーハを測定
対象とするものとして、図4に示す構造のものが知られ
ている。このラングカメラは、X線源1を内蔵したX線
管2と、発散スリット3と、円形状の試料ホルダ4と、
X線制限用のスリットを形成する一対のスリット板5
と、フィルム6と、そしてX線カウンタ7とを有してい
る。試料ホルダ4は、水平方向へ往復直進移動可能なス
ライダ8上に固定された支持フレーム9に支持されてい
る。また、フィルム6は、支持フレーム9と一体なアー
ム10に支持されている。
試料の大きさに応じて種々のものがあるが、例えば直径
10インチというような大口径の単結晶ウェーハを測定
対象とするものとして、図4に示す構造のものが知られ
ている。このラングカメラは、X線源1を内蔵したX線
管2と、発散スリット3と、円形状の試料ホルダ4と、
X線制限用のスリットを形成する一対のスリット板5
と、フィルム6と、そしてX線カウンタ7とを有してい
る。試料ホルダ4は、水平方向へ往復直進移動可能なス
ライダ8上に固定された支持フレーム9に支持されてい
る。また、フィルム6は、支持フレーム9と一体なアー
ム10に支持されている。
【0004】以上の構成から成るラングカメラをX線光
学系に着目して図示したものが図5である。図示の通
り、X線源1から放射されたX線は発散スリット3によ
って発散角が制限されて測定対象である単結晶ウェーハ
11に入射する。このときのX線照射野は垂直方向に細
長い帯状の領域となる。単結晶ウェーハ11は試料ホル
ダ4(図4)の中に装着される。
学系に着目して図示したものが図5である。図示の通
り、X線源1から放射されたX線は発散スリット3によ
って発散角が制限されて測定対象である単結晶ウェーハ
11に入射する。このときのX線照射野は垂直方向に細
長い帯状の領域となる。単結晶ウェーハ11は試料ホル
ダ4(図4)の中に装着される。
【0005】単結晶ウェーハ11は、水平方向に延びる
中心軸線L1を中心として面内回転、いわゆるφ回転及
び垂直軸線L2を中心としたX線入射角調整のための回
転、いわゆるω回転の両回転を行うことにより、X線照
射野の全体からX線の回折が起きるように角度位置調整
が行われる。この回折X線はスリット板5の間に形成さ
れたスリットを通過してフィルム6に入射し、そこに細
長い帯状の回折X線像を形成する。ここで、図4のスラ
イダ8によって単結晶ウェーハ11及びフィルム6を一
体に平行移動させて、単結晶ウェーハ11の一端から他
端まで一定速度で走査すると、単結晶ウェーハ11の全
面にわたる回折X線像がフィルム6上に撮像されて、い
わゆるX線トポグラフが作成される。そして、このX線
像を観察することにより、単結晶ウェーハ11の結晶構
造欠陥等が判定される。
中心軸線L1を中心として面内回転、いわゆるφ回転及
び垂直軸線L2を中心としたX線入射角調整のための回
転、いわゆるω回転の両回転を行うことにより、X線照
射野の全体からX線の回折が起きるように角度位置調整
が行われる。この回折X線はスリット板5の間に形成さ
れたスリットを通過してフィルム6に入射し、そこに細
長い帯状の回折X線像を形成する。ここで、図4のスラ
イダ8によって単結晶ウェーハ11及びフィルム6を一
体に平行移動させて、単結晶ウェーハ11の一端から他
端まで一定速度で走査すると、単結晶ウェーハ11の全
面にわたる回折X線像がフィルム6上に撮像されて、い
わゆるX線トポグラフが作成される。そして、このX線
像を観察することにより、単結晶ウェーハ11の結晶構
造欠陥等が判定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のラングカメ
ラにおいては、単結晶ウェーハ11を走査移動させるた
めにスライダ8が水平面内で平行移動する。単結晶ウェ
ーハ11の形状が小さい場合は特に問題はないものの、
その大きさが10インチあるいは12インチ等といった
大型になると次のような問題が生じる。すなわち、単結
晶ウェーハ11が大きくなると、スライダ8それ自体も
大きくならざるを得ず、このような巨大なスライダを備
えるラングカメラでは、単結晶ウェーハの着脱及びX線
光軸調整等といったセッティング作業が非常に困難にな
る。
ラにおいては、単結晶ウェーハ11を走査移動させるた
めにスライダ8が水平面内で平行移動する。単結晶ウェ
ーハ11の形状が小さい場合は特に問題はないものの、
その大きさが10インチあるいは12インチ等といった
大型になると次のような問題が生じる。すなわち、単結
晶ウェーハ11が大きくなると、スライダ8それ自体も
大きくならざるを得ず、このような巨大なスライダを備
えるラングカメラでは、単結晶ウェーハの着脱及びX線
光軸調整等といったセッティング作業が非常に困難にな
る。
【0007】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたものであって、単結晶ウェーハ等の試料、特に
形状の大きな試料の着脱及びセッティング作業を容易に
行うことができるラングカメラを提供することを目的と
する。
なされたものであって、単結晶ウェーハ等の試料、特に
形状の大きな試料の着脱及びセッティング作業を容易に
行うことができるラングカメラを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明に係るラングカメラは、X線源からX線を放射
し、試料及びX線照射体を一体状態でX線ビームを横切
る方向へ移動させながら試料にX線を照射し、その試料
で回折したX線をX線照射体に照射することによってそ
のX線照射体上に回折X線像を撮影するラングカメラで
あって、上方位置から順にX線源、試料、そしてX線照
射体が上下方向に沿って配置されており、さらに試料及
びX線照射体を一体に且つ水平に保持すると共に水平方
向へ往復直線移動する試料ステージを有することを特徴
としている。
め本発明に係るラングカメラは、X線源からX線を放射
し、試料及びX線照射体を一体状態でX線ビームを横切
る方向へ移動させながら試料にX線を照射し、その試料
で回折したX線をX線照射体に照射することによってそ
のX線照射体上に回折X線像を撮影するラングカメラで
あって、上方位置から順にX線源、試料、そしてX線照
射体が上下方向に沿って配置されており、さらに試料及
びX線照射体を一体に且つ水平に保持すると共に水平方
向へ往復直線移動する試料ステージを有することを特徴
としている。
【0009】上記X線照射体というのは、回折X線を可
視像化するための要素部材、例えばX線が当たったとこ
ろに像を形成するX線用フィルム、X線が当たったとこ
ろに可視光像を形成する蛍光板等が考えられる。蛍光板
を用いた場合には、蛍光板上に形成された光像を撮影す
るためにテレビカメラが使用される。
視像化するための要素部材、例えばX線が当たったとこ
ろに像を形成するX線用フィルム、X線が当たったとこ
ろに可視光像を形成する蛍光板等が考えられる。蛍光板
を用いた場合には、蛍光板上に形成された光像を撮影す
るためにテレビカメラが使用される。
【0010】
【作用】本発明のラングカメラでは、X線源からX線照
射体に至るX線光路が上下方向に沿って形成され、試料
は左右横方向、すなわち水平方向へ平行移動することに
よりそのX線光路を横切るように走査移動する。X線源
が垂直上方位置に配置されること及び試料ステージが左
右方向に往復直線移動することにより、試料が大型化し
てそれを走査移動させるための試料ステージが巨大化す
る場合でも、試料ステージの前後位置にはラングカメラ
を構成する要素機器が存在しない広い自由空間が形成さ
れる。特に、試料ステージの前面に広い空間が形成され
ることにより、測定者はその空間に立って試料ステージ
に対して試料の着脱やセッティングを行うことができ
る。しかも、試料は試料ステージに水平状態に置くだけ
で良い。この結果、試料の着脱及びセッティングを非常
に簡単に行うことができる。
射体に至るX線光路が上下方向に沿って形成され、試料
は左右横方向、すなわち水平方向へ平行移動することに
よりそのX線光路を横切るように走査移動する。X線源
が垂直上方位置に配置されること及び試料ステージが左
右方向に往復直線移動することにより、試料が大型化し
てそれを走査移動させるための試料ステージが巨大化す
る場合でも、試料ステージの前後位置にはラングカメラ
を構成する要素機器が存在しない広い自由空間が形成さ
れる。特に、試料ステージの前面に広い空間が形成され
ることにより、測定者はその空間に立って試料ステージ
に対して試料の着脱やセッティングを行うことができ
る。しかも、試料は試料ステージに水平状態に置くだけ
で良い。この結果、試料の着脱及びセッティングを非常
に簡単に行うことができる。
【0011】
【実施例】図1は、テレビカメラによる測定機能を備え
たラングカメラに本発明を適用した場合の実施例を示し
ている。このラングカメラは、図示しないフレームによ
って位置不動に固定支持されたガイド板12と、ガイド
板12に沿って矢印A−A’のように左右方向へ往復直
線移動可能な試料ステージ13とを有している。試料ス
テージ13は、断面コ字状に形成されていて、その上側
部分13aに試料支持部14が設けられ、その下側部分
13bにX線照射体としての蛍光板15が支持される。
X線照射体としては蛍光板15以外に、例えばX線用フ
ィルムを用いることができる。このX線用フィルムを用
いる場合は、蛍光板15の上面にそのフィルムを適宜の
装着用器具を使って装着する。
たラングカメラに本発明を適用した場合の実施例を示し
ている。このラングカメラは、図示しないフレームによ
って位置不動に固定支持されたガイド板12と、ガイド
板12に沿って矢印A−A’のように左右方向へ往復直
線移動可能な試料ステージ13とを有している。試料ス
テージ13は、断面コ字状に形成されていて、その上側
部分13aに試料支持部14が設けられ、その下側部分
13bにX線照射体としての蛍光板15が支持される。
X線照射体としては蛍光板15以外に、例えばX線用フ
ィルムを用いることができる。このX線用フィルムを用
いる場合は、蛍光板15の上面にそのフィルムを適宜の
装着用器具を使って装着する。
【0012】ガイド板12には、パルスモータ20及び
それによって回転駆動される送りネジ21が固定設置さ
れている。試料ステージ13はその送りネジ21にネジ
嵌合しており、その送りネジ21が回転するときに矢印
A−A’方向へ平行移動する。ガイド板12のうち試料
ステージ13が移動する領域に対応する部分に、少なく
とも試料支持部14よりも広い面積を有する長方形状又
は正方形状のX線通過用の開口16が設けられている。
それによって回転駆動される送りネジ21が固定設置さ
れている。試料ステージ13はその送りネジ21にネジ
嵌合しており、その送りネジ21が回転するときに矢印
A−A’方向へ平行移動する。ガイド板12のうち試料
ステージ13が移動する領域に対応する部分に、少なく
とも試料支持部14よりも広い面積を有する長方形状又
は正方形状のX線通過用の開口16が設けられている。
【0013】試料ステージ13には下方へ垂下する支持
板17が一体に固着されており、その支持板17によっ
てテレビカメラ18が保持されている。テレビカメラ1
8と蛍光板15との間には光遮断用の蛇腹部材19が設
けられている。また、ガイド板12のうち開口16が設
けられた部分の下面に、一対のスリット部材5が設けら
れている。各スリット部材5は、個々に矢印Bのように
左右横方向へ平行移動でき、この移動により両スリット
部材間に形成されるX線通過用のスリットの幅及び位置
を調整できる。
板17が一体に固着されており、その支持板17によっ
てテレビカメラ18が保持されている。テレビカメラ1
8と蛍光板15との間には光遮断用の蛇腹部材19が設
けられている。また、ガイド板12のうち開口16が設
けられた部分の下面に、一対のスリット部材5が設けら
れている。各スリット部材5は、個々に矢印Bのように
左右横方向へ平行移動でき、この移動により両スリット
部材間に形成されるX線通過用のスリットの幅及び位置
を調整できる。
【0014】試料ステージ13の上側部分13aに設け
られた試料支持部14は、図3に示すように、矢印C方
向から見て円形状の貫通穴24と、その穴24内におい
て2つの支点22,22によってピボット支持された矢
印C方向から見て円形状の試料台23を有している。試
料台23の上には、中心軸線L4を中心として回転可能
な円形状の回転テーブル30が設けられ、そのテーブル
30の上に試料、例えば単結晶ウェーハ11が水平に置
かれる。試料台23及び回転テーブル30はX線を自由
に透過させることのできる材料、例えばポリエステルフ
ィルムによって形成されている。
られた試料支持部14は、図3に示すように、矢印C方
向から見て円形状の貫通穴24と、その穴24内におい
て2つの支点22,22によってピボット支持された矢
印C方向から見て円形状の試料台23を有している。試
料台23の上には、中心軸線L4を中心として回転可能
な円形状の回転テーブル30が設けられ、そのテーブル
30の上に試料、例えば単結晶ウェーハ11が水平に置
かれる。試料台23及び回転テーブル30はX線を自由
に透過させることのできる材料、例えばポリエステルフ
ィルムによって形成されている。
【0015】試料台23には、ギヤその他の駆動伝達機
構25を介してパルスモータ26が接続されている。試
料台23、テーブル30及びその上に置かれた単結晶ウ
ェーハ11は、パルスモータ26によって駆動されて、
図1において水平軸線L3を中心として回転、いわゆる
ω回転する。また、回転テーブル30の外周には歯車が
形成され、その歯車に噛み合うウオーム31及びそのウ
オーム31を回転駆動するモータ32が試料台23の上
に固定設置されている。モータ32によって駆動されて
テーブル30が回転すると、その上に載せられたウェー
ハ11が垂直中心軸線L4を中心として回転、すなわち
面内回転する。
構25を介してパルスモータ26が接続されている。試
料台23、テーブル30及びその上に置かれた単結晶ウ
ェーハ11は、パルスモータ26によって駆動されて、
図1において水平軸線L3を中心として回転、いわゆる
ω回転する。また、回転テーブル30の外周には歯車が
形成され、その歯車に噛み合うウオーム31及びそのウ
オーム31を回転駆動するモータ32が試料台23の上
に固定設置されている。モータ32によって駆動されて
テーブル30が回転すると、その上に載せられたウェー
ハ11が垂直中心軸線L4を中心として回転、すなわち
面内回転する。
【0016】図1において、ガイド板12の背部には回
転アーム27が配設され、その回転アーム27の中間部
分に発散スリット3が設けられ、さらにその回転アーム
27の上端部分にX線源1を内蔵したX線管2が固着さ
れている。回転アーム27は、ガイド板12から独立し
て水平軸線L3を中心として回転、いわゆるθ回転でき
る。
転アーム27が配設され、その回転アーム27の中間部
分に発散スリット3が設けられ、さらにその回転アーム
27の上端部分にX線源1を内蔵したX線管2が固着さ
れている。回転アーム27は、ガイド板12から独立し
て水平軸線L3を中心として回転、いわゆるθ回転でき
る。
【0017】以下、上記構成から成るラングカメラの動
作について説明する。なお以下の説明では、図1に示し
た装置のX線光学系を矢印IIに従って模式的に示す図
である図2を参照する。また、X線照射体15として蛍
光体が適用されるものとする。
作について説明する。なお以下の説明では、図1に示し
た装置のX線光学系を矢印IIに従って模式的に示す図
である図2を参照する。また、X線照射体15として蛍
光体が適用されるものとする。
【0018】まず、測定対象である単結晶ウェーハ11
を回転テーブル30の上に置く。この場合は、単に置く
だけ又は簡単に固定するだけで、強固な固定措置を施す
必要はない。その後、回転アーム27をθ回転させ、さ
らにウェーハ11を面内回転させて単結晶ウェーハ11
に対するX線の入射角度θ(図2)を調整し、測定に供
されている単結晶ウェーハ11の結晶格子面に対して回
折条件、いわゆるブラッグ条件を満足する値にそのX線
入射角θをセットして、回転アーム27をその位置を固
定する。
を回転テーブル30の上に置く。この場合は、単に置く
だけ又は簡単に固定するだけで、強固な固定措置を施す
必要はない。その後、回転アーム27をθ回転させ、さ
らにウェーハ11を面内回転させて単結晶ウェーハ11
に対するX線の入射角度θ(図2)を調整し、測定に供
されている単結晶ウェーハ11の結晶格子面に対して回
折条件、いわゆるブラッグ条件を満足する値にそのX線
入射角θをセットして、回転アーム27をその位置を固
定する。
【0019】以上の設定が終了した後、走査移動用パル
スモータ20を作動して試料ステージ13を初期位置へ
移動する。その後、パルスモータ20によって試料ステ
ージ13を一定速度で送りながらX線源2からX線を放
射する。放射されたX線は、発散スリット3によってそ
の発散角が制限された状態で単結晶ウェーハ11に入射
し、その単結晶ウェーハの結晶格子面で回折する。この
回折X線は、スリット部材5,5間のスリットを通過し
て蛍光体15に入射し、その蛍光体によって水平方向に
細長い帯状の可視光像に変換される。そしてこの可視光
像は、下方に配置したテレビカメラ18によって撮影さ
れる。
スモータ20を作動して試料ステージ13を初期位置へ
移動する。その後、パルスモータ20によって試料ステ
ージ13を一定速度で送りながらX線源2からX線を放
射する。放射されたX線は、発散スリット3によってそ
の発散角が制限された状態で単結晶ウェーハ11に入射
し、その単結晶ウェーハの結晶格子面で回折する。この
回折X線は、スリット部材5,5間のスリットを通過し
て蛍光体15に入射し、その蛍光体によって水平方向に
細長い帯状の可視光像に変換される。そしてこの可視光
像は、下方に配置したテレビカメラ18によって撮影さ
れる。
【0020】単結晶ウェーハ11は試料ステージ13に
よって水平方向へ走査移動するので、テレビカメラ18
はウェーハ11の一端から他端までの回折X線情報を撮
影する。各位置のX線情報は、適宜のメモリ手段に記憶
された後に積分され、その積分結果がビデオモニタ上に
映像として映し出される。この映像から単結晶ウェーハ
11の状態を判定する。
よって水平方向へ走査移動するので、テレビカメラ18
はウェーハ11の一端から他端までの回折X線情報を撮
影する。各位置のX線情報は、適宜のメモリ手段に記憶
された後に積分され、その積分結果がビデオモニタ上に
映像として映し出される。この映像から単結晶ウェーハ
11の状態を判定する。
【0021】X線照射体としてX線用フィルムを用いて
トポグラフ撮影を行う場合は、蛍光体15の上面にX線
用フィルム28(図2)を装着し、そのフィルム28に
回折X線を照射する。
トポグラフ撮影を行う場合は、蛍光体15の上面にX線
用フィルム28(図2)を装着し、そのフィルム28に
回折X線を照射する。
【0022】単結晶ウェーハ11が反りを有していて正
確な平面度が得られていない場合は、図1において、試
料ステージ13の平行走査移動のタイミングと同期した
適時のタイミングでω回転用パルスモータ26を作動し
て単結晶ウェーハ11を適宜の微少角度だけω回転さ
せ、単結晶ウェーハ11に入射するX線の入射角度θ
(図2)が常にブラッグ条件を満足するように維持す
る。
確な平面度が得られていない場合は、図1において、試
料ステージ13の平行走査移動のタイミングと同期した
適時のタイミングでω回転用パルスモータ26を作動し
て単結晶ウェーハ11を適宜の微少角度だけω回転さ
せ、単結晶ウェーハ11に入射するX線の入射角度θ
(図2)が常にブラッグ条件を満足するように維持す
る。
【0023】以上、一つの実施例をあげて本発明を説明
したが、本発明はその実施例に限定されず、特許請求の
範囲に記載した技術的範囲内で種々に改変可能である。
したが、本発明はその実施例に限定されず、特許請求の
範囲に記載した技術的範囲内で種々に改変可能である。
【0024】例えば、試料ステージ13を水平方向に走
査移動させるための手段は、試料ステージ13を左右方
向に貫通するガイド板12と送りネジ21との組合せか
ら成る機構に限られず、他の任意の機構を採用できる。
また、蛍光板15とテレビカメラ18を使用せず、X線
用フィルム28にX線トポグラフを撮像するだけのラン
グカメラに本発明を適用できることは明らかである。
査移動させるための手段は、試料ステージ13を左右方
向に貫通するガイド板12と送りネジ21との組合せか
ら成る機構に限られず、他の任意の機構を採用できる。
また、蛍光板15とテレビカメラ18を使用せず、X線
用フィルム28にX線トポグラフを撮像するだけのラン
グカメラに本発明を適用できることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、X線源から蛍光板等と
いったX線照射体に至るX線光路が上下方向に沿って形
成され、試料は左右横方向、すなわち水平方向へ平行移
動することによりそのX線光路を横切るように走査移動
する。X線源が垂直上方位置に配置されること及び試料
ステージが左右方向に往復直線移動することにより、試
料が大型化してそれを走査移動させるための試料ステー
ジが巨大化する場合でも、試料ステージの前後位置には
ラングカメラを構成する要素機器が存在しない広い自由
空間が形成される。特に、試料ステージの前面に広い空
間が形成されることにより、測定者はその空間に立って
試料ステージに対して試料の着脱やセッティングを行う
ことができる。しかも、試料は試料ステージに水平に置
くだけで良い。そのため、試料の着脱及びセッティング
を非常に簡単に行うことができる。
いったX線照射体に至るX線光路が上下方向に沿って形
成され、試料は左右横方向、すなわち水平方向へ平行移
動することによりそのX線光路を横切るように走査移動
する。X線源が垂直上方位置に配置されること及び試料
ステージが左右方向に往復直線移動することにより、試
料が大型化してそれを走査移動させるための試料ステー
ジが巨大化する場合でも、試料ステージの前後位置には
ラングカメラを構成する要素機器が存在しない広い自由
空間が形成される。特に、試料ステージの前面に広い空
間が形成されることにより、測定者はその空間に立って
試料ステージに対して試料の着脱やセッティングを行う
ことができる。しかも、試料は試料ステージに水平に置
くだけで良い。そのため、試料の着脱及びセッティング
を非常に簡単に行うことができる。
【図1】本発明に係るラングカメラの一実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1における矢印IIに従ってラングカメラの
X線光学系を示す模式図である。
X線光学系を示す模式図である。
【図3】図1におけるIII−III線に従って試料ス
テージの内部構造を示す断面図である。
テージの内部構造を示す断面図である。
【図4】従来のラングカメラの一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】図4に示す従来のラングカメラのX線光学系を
示す模式図である。
示す模式図である。
1 X線源 2 X線管 5 スリット板 11 単結晶ウェーハ(試料) 12 ガイド板 13 試料ステージ 13a 試料ステージの上側部分 13b 試料ステージの下側部分 14 試料支持部 15 蛍光板(X線照射体) 16 X線通過用開口 17 支持板 18 テレビカメラ 21 走査用送りネジ 26 ω回転用パルスモータ 27 回転アーム L3 水平軸線
Claims (5)
- 【請求項1】 X線源からX線ビームを放射し、試料及
びX線照射体を一体状態でX線ビームを横切る方向へ移
動させながら試料にX線を照射し、その試料で回折した
X線をX線照射体に照射することによってそのX線照射
体上に回折X線像を撮影するラングカメラにおいて、 上方位置から順にX線源、試料、そしてX線照射体が上
下方向に沿って配置されており、さらに試料及びX線照
射体を一体に且つ水平に保持すると共に水平方向へ往復
直線移動する試料ステージを有することを特徴とするラ
ングカメラ。 - 【請求項2】 X線照射体としての蛍光板と、蛍光板に
形成される光像を撮影するテレビカメラとを備えた請求
項1記載のラングカメラにおいて、蛍光板及びテレビカ
メラが試料ステージと一体に設けられることを特徴とす
るラングカメラ。 - 【請求項3】 試料を水平軸線のまわりにω回転させる
ω回転機構を試料ステージと一体に設けたことを特徴と
する請求項1記載のラングカメラ。 - 【請求項4】 試料を垂直中心軸線のまわりに面内回転
させる面内回転機構を試料ステージと一体に設けたこと
を特徴とする請求項1記載のラングカメラ。 - 【請求項5】 水平軸線を中心として回転可能でありそ
の回転領域内の任意の位置に固定できる回転アームを有
しており、X線源はその回転アームに固定支持されるこ
とを特徴とする請求項1記載のラングカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30730293A JPH07140096A (ja) | 1993-11-13 | 1993-11-13 | ラングカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30730293A JPH07140096A (ja) | 1993-11-13 | 1993-11-13 | ラングカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07140096A true JPH07140096A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17967516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30730293A Pending JPH07140096A (ja) | 1993-11-13 | 1993-11-13 | ラングカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07140096A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005020818A1 (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-10 | Atsushi Goshokubo | 医療用ディジタルx線撮影装置、x線撮影システム、およびx線蛍光像をディジタル・データとして撮影する方法 |
JP2009085767A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Niigata Univ | 回折法によるひずみ測定装置及び測定方法 |
US8000444B2 (en) | 2005-08-29 | 2011-08-16 | Rigaku Corporation | Vertical/horizontal small angle X-ray scattering apparatus and method for measuring small angle X-ray scattering |
-
1993
- 1993-11-13 JP JP30730293A patent/JPH07140096A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005020818A1 (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-10 | Atsushi Goshokubo | 医療用ディジタルx線撮影装置、x線撮影システム、およびx線蛍光像をディジタル・データとして撮影する方法 |
US8000444B2 (en) | 2005-08-29 | 2011-08-16 | Rigaku Corporation | Vertical/horizontal small angle X-ray scattering apparatus and method for measuring small angle X-ray scattering |
JP2009085767A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Niigata Univ | 回折法によるひずみ測定装置及び測定方法 |
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