JPH0713966U - アクセント付きフロアー材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 少ない化粧材片で装飾性を持たせ、加工費の
削減及び生産性の向上によりコストダウンを図り、しか
も施工性を向上させるようにした、アクセント付きフロ
アー材を得る。 【構成】 合板等の基材の表面に突板等の化粧材３を貼
着してなるフロアー材１において、このフロアー材の接
合部近傍に化粧材とは異なる化粧材片４を貼着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、フロアー材であって特に接合部の近傍に化粧材片を貼着したアクセ ント付きフロアー材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の木質フロアー材は、合板等の基材の表面に突板等の化粧材を貼着して形 成されるが、装飾性を高めるために例えば図８に示すように所定の大きさに加工 した複数個の化粧材片ａを、寄せ木風に或は市松模様状等に組み合わせて合板等 の基材ｂに貼り付けたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来例によると化粧材片ａを多数個用意しなければならず 、その加工に手間取るばかりか基材ｂへの接着工程も面倒な作業となって生産性 が低下し、且つコスト高の原因になっている。又、フロアー材の接合部の僅かな 隙間や段差が目立ちやすく、施工がし難いばかりか見苦しくなる。 本考案は、このような従来の問題点を解決するためになされ、少ない化粧材片 で装飾性を持たせ、加工費の削減及び生産性の向上によりコストダウンを図り、 しかも施工性を向上させるようにした、アクセント付きフロアー材を提供するこ とを課題としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を技術的に解決するための手段として、本考案は、合板等の基材の表 面に突板等の化粧材を貼着してなるフロアー材において、このフロアー材の接合 部近傍に前記化粧材とは異なる化粧材片を貼着したことを要旨とするものである 。

【０００５】

【作 用】 フロアー材の接合部近傍に化粧材とは異なる化粧材片が貼着されているため、 それが一定の間隔で現れて床面のアクセントとなり、製造の段階では従来のよう に多数個の化粧材片を用意する必要がなくなり、施工時に生じる接合部の隙間や 段差がアクセントに紛れて目立たなくなる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて詳説する。 図１、図２において、１は木質のフロアー材であり、所定の大きさ（例えば長さ １８２３mm、幅３０８mm、厚さ１２〜１５mm）に形成された合板等からなる基材 ２の表面に、天然木突板からなる化粧材３を長さ方向に３列連続的に貼着してあ る。

【０００７】 前記フロアー材１の両端と両側面には「さねはぎ」用の凹凸接合部が形成され 、図１の例では長さ方向の凸接合部１ａが左端に、それと対応する凹接合部１ｂ が右端に、幅方向の凸接合部１ｃが下側面に、それと対応する凹接合部１ｄが上 側面にそれぞれ形成されている。

【０００８】 ４は前記化粧材３とは異樹種の天然木又は木質以外の材料から形成された化粧 材片であり、フロアー材１の長さ方向の凸接合部１ａ近傍に貼着してある。この 場合、フロアー材１の表面端部に切り欠き段部１ｅを設け、この切り欠き段部１ ｅに化粧材片４を貼着する。化粧材片４の大きさは例えば長さ３０３mm、幅３５ mm、厚さ２mmとし、その長さ方向がフロアー材１の幅方向となるようにして貼着 する。

【０００９】 図３はフロアー材１を用いた床張り施工例を示すもので、化粧材片４を貼着し てない通常のフロアー材１′と交互に組み合わせたものである。この場合、フロ アー材１の化粧材片４が千鳥状に或は見方によっては階段状に現れ、これが一種 の模様となって床面にアクセントを付けることになる。

【００１０】 更に、図示は省略したがフロアー材１のみで施工することも勿論可能であり、 その場合には長さ方向の各接合部に全て化粧材片４が現れるため千鳥状或は階段 状の模様が細かく見え、図３の床面とは異なる外観、印象を与えることになる。

【００１１】 図４は本考案の他の実施例を示すもので、これは所謂小割りタイプであって１ 枚のフロアー材１１の幅サイズのみが小さいもの（ほぼ１／３）である。即ち、 構成は前記実施例と同じであり、合板等の基材１２の表面に、天然木突板からな る化粧材１３を長さ方向に連続的に貼着し、その化粧材１３とは異樹種の天然木 又は木質以外の材料から形成された化粧材片１４を、フロアー材１１の長さ方向 の凸接合部１１ａ近傍に貼着したものである。

【００１２】 この場合も、図５に示すようにフロアー材１１の表面端部に切り欠き段部１１ ｅを設け、この切り欠き段部１１ｅに化粧材片１４を貼着する。 尚、フロアー材１１の周囲には前記と同様に「さねはぎ」用の凹接合部１１ｂ が右端に、幅方向の凸接合部１１ｃが下側面に、それと対応する凹接合部１１ｄ が上側面にそれぞれ形成されている。

【００１３】 図６はフロアー材１１を用いた床張り施工例を示すもので、フロアー材１１の 化粧材片１４が千鳥状に或は見方によっては階段状に現れ、これが一種の模様と なって床面にアクセントを付けることが出来る。

【００１４】 床張り施工時に、図７に示すようにフロアー材１（１１）の長さ方向の接合部 に僅かな隙間Ｓや段差が生じたとしても、それらは床面のアクセントとなってい る化粧材片４（１４）に紛れて目立ち難くなる。従って、施工のスピードアップ が図れ、作業能率を著しく向上させると共に出来上がりが見苦しくなることもな い。 又、バリエーションの展開が容易で多様なニーズに応えられ、化粧材片の張り 替えが容易に出来るため床面の雰囲気を変えることが可能であり、且つメンテナ ンスも楽である。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、突板を表面に貼ったフロアー材の一部 を切り欠いて段部を形成し、その段部に突板とは異なる化粧材片を貼着するだけ でアクセント付きのフロアー材を形成出来るため、従来のように多数の化粧材片 を必要とせず、少ない化粧材片で装飾性を持たせ、加工費の削減及び生産性の向 上によりコストダウンを図り、しかも接合部の隙間や段差が目立たなくなり施工 性を向上させる等の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示すフロアー材の平面図
である。

【図２】 図１におけるＡ−Ａ′線一部破断の拡大断面
図である。

【図３】 床張りの施工例を示す一部の平面図である。

【図４】 本考案の他の実施例を示す小割りフロアー材
の平面図である。

【図５】 図４におけるＢ−Ｂ′線一部破断の拡大断面
図である。

【図６】 床張りの他の施工例を示す一部の平面図であ
る。

【図７】 接合部に僅かな隙間が生じた場合の概略斜視
図である。

【図８】 従来例の説明図である。

【符号の説明】

１…フロアー材 １ａ、１ｃ…凸接合部 １ｂ、１
ｄ…凹接合部 １ｅ…切り欠き段部 ２…基材
３…化粧材 ４…化粧材片 １１…フロアー材 １１ａ、１１ｃ…凸接合部 １
１ｂ、１１ｄ…凹接合部 １１ｅ…切り欠き段部 １２…基材 １３…化粧材
１４…化粧材片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合板等の基材の表面に突板等の化粧材を
   貼着してなるフロアー材において、このフロアー材の接
   合部近傍に前記化粧材とは異なる化粧材片を貼着したこ
   とを特徴とするアクセント付きフロアー材。