JPH07139157A - 型 枠 - Google Patents

型 枠

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JPH07139157A
JPH07139157A JP31277693A JP31277693A JPH07139157A JP H07139157 A JPH07139157 A JP H07139157A JP 31277693 A JP31277693 A JP 31277693A JP 31277693 A JP31277693 A JP 31277693A JP H07139157 A JPH07139157 A JP H07139157A
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正雄 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一組の型枠を用いて、多種の形状、寸法から
なるP.C基礎などの各種P.C材を、廉価に、且つ、
容易に供給する。 【構成】 第1板部10及び第2板部11とを備えた固
定底枠材Aと、これに組付けられる可動底枠材Bと、こ
の各底枠材の構成するL字状の連結縁に沿って着脱自
在、または一体的に備えられる一対の第1側枠材C、C
と、一対の第2側枠材D、Dと、これらの各側枠材の夫
々に対向している側枠材間に、仕切り状に備えられる第
3a側枠材〜第3d側枠材Eとを備えた型枠。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、布基礎などの構成に
用いられる各種タイプのプレキャストコンクリート基礎
などの成形に最適な型枠の提供、特に型枠を構成する各
枠材の組付け位置を調整することによって、一組の型枠
材を用いて、多種類の、例えば各種タイプのプレキャス
トコンクリート基礎などの成形提供を可能とした型枠の
提供に関する。
【0002】
【従来の技術】布基礎などの基礎を構成する場合、その
多くは、各施工現場において、敷き並べられた割栗石な
どに対して、前もって、捨コンクリートを打設、準備し
た後、この捨コンクリート面に対して、基礎仮枠を組付
け、この基礎仮枠に対してコンクリートを打設、養生す
ることによって、当該基礎の構成をなすようにしてい
た。
【0003】しかしながら、かかる施工現場毎に、基礎
用の仮枠を構成し、これにコンクリートを打設する手法
においては、仮枠を構成する各仮枠材として、例えば仮
枠用の板材、補強用角材など多くの部材を必要とし、し
かも、これらの中の多くの仮枠材などが一度用いられる
ことに伴って、再使用に適しなくなるなどの不都合を有
していた。
【0004】また、かかる手法においては、各施工現場
において、逐一板材などを用いて、切断、釘打ちなどに
よって仮枠を構成し、しかも、これに仮枠受け金物、幅
止め材などを組付けることによって、基礎仮枠を作り、
これにコンクリートを打設すると共に、所要の期間養生
させて、型外しの処理をなす必要があり、型枠施工と型
外し施工とに多くの人手を要すると共に、当該基礎の施
工に多くの日数を要するなどの不都合があった。
【0005】また、かかる手法においては、型外しをし
た仮枠材を、夫々の施工現場から搬出し、且つ、これを
再使用に適するように仮枠材から付着コンクリートを削
ぎ落すなどの処理を施す必要があると共に、仮枠の取り
外された基礎に対して、必要な表面仕上げなどを施す必
要があった。
【0006】また、かかる多くの作業手間と多くの仮枠
材などを要する反面、仮枠施工の良悪、配筋施工の良
悪、打設コンクリートの良悪、あるいは養生の良悪など
によって、仕上げられる布基礎の良悪に著しい差異を生
じ易く、均一の品質を備えた布基礎の構成に難を有して
いた。
【0007】かかる点から、近時、布基礎などの基礎
を、工場生産による規格化されたプレキャスト・コンク
リート基礎(以下P.C基礎と称す)を用いることによ
って、構成される布基礎などの品質の均一化を計ると共
に、夫々の現場における現場施工部分を極力少なくする
ことが試みられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の布基礎などの基礎は、構築される建物の間取りなどに
よって、主として平面形状及び寸法の異なった多種の
P.C基礎を必要としていることから、これらの形状及
び寸法の異なった多種多様のP.C基礎の要請が、これ
らのP.C基礎を、各施工現場の要請に対応して、廉価
に、且つ円滑に供給する際における大きなネックとされ
ていた。
【0009】かかる各施工現場から要請される夫々に形
状、寸法の異なったP.C基礎を、遅滞なく夫々の要請
現場に対して供給する一手法としては、夫々の現場から
要請されるであろう形状、寸法のP.C基礎に対応した
型枠を、この要請されるであろう形状、寸法毎に前もっ
て用意し、夫々の現場からの要請に対応して、この前も
って用意された型枠を用いてその都度P.C基礎を打設
し、供給する方法があった。
【0010】しかしながら、かかる手法においては、各
現場から要請される各種の形状、寸法からなる型枠を前
もって用意する必要があり、型枠に対する先行投資が著
しく嵩張ると共に、使用頻度の少ない型枠を多量に生じ
易く、結果的にP.C基礎などの成形製品に対する型枠
コストが割高となるなどの不都合を有していた。
【0011】また、かかる手法においては、管理すべき
型枠数が多くなり易く、この結果、型枠管理のために多
くの保管スペースと、管理手間とを必然的に要請される
などの不都合を有していた。
【0012】かかる点から、もっとも典型的な、使用頻
度の多い型枠のみを用意し、比較的使用頻度の少ない型
枠については、現場からの要請に合せて、その都度、仮
枠状の内込み型枠を用意し、この仮枠状の打込み型枠を
用いてP.C基礎の提供をなすことが試みられていた。
【0013】しかしながら、かかる手法においては、多
種の形状、寸法からなる型枠を、その都度作成、用意す
る必要があり、型枠作成に多くの作業手間と、型枠材と
を要すると共に、現場からの要請に即応した円滑且つ迅
速なP.C基礎などの提供を困難とする不都合があっ
た。
【0014】本発明は、かかる従来における型枠あるい
は仮枠施工における不都合に鑑み、現場における仮枠施
工を極力無くすと共に、一組の型枠を用いて、多種の形
状、寸法からなるP.C基礎などの各種P.C材を、廉
価に、且つ、容易に供給でるようにした型枠の提供を目
的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、叙上の目的を
達成するものとして、請求項1の発明に係る型枠を、長
方形状をなす第1板部10と、この第1板部10の長さ
方向にある側縁10aから、側方に突き出すように分岐
して連設されている第2板部11とを備えた固定底枠材
Aと、この固定底枠材Aにおける前記第1板部10の長
さ方向にある側縁10bに対して、該側縁10bから側
方に突き出す分岐状に備えられる可動底枠材Bと、前記
固定底枠材Aにおける第1板部10と第2板部11とが
構成する一方の連続縁に沿って備えられる一方の第1側
枠材Cと、前記固定底枠材Aにおける第1板部10と第
2板部11とが構成する他方の連続縁に沿って備えられ
る他方の第1側枠材Cと、前記固定底枠材Aにおける第
1板部10と、該第1板部10に連設される前記可動底
枠材Bとが構成する一方の連続縁に沿って備えられる一
方の第2側枠材Dと、前記固定底枠材Aにおける第1板
部10と、該第1板部10に連設される前記可動底枠材
Bとが構成する他方の連続縁に沿って備えられる他方の
第2側枠材Dと、互に向き合っている前記両第1側枠材
C、Cと、前記固定底枠材Aにおける第2板部11との
間に亘って備えられる第3a側枠材E−1と、前記一方
の第1側枠材Cと、これに向き合っている前記第2側枠
材Dの一方と、前記固定底枠材Aにおける第1板部10
との間に亘って備えられる第3b側枠材E−2と、前記
他方の第1側枠材Cと、これに向き合っている前記第2
側枠材Dの他方と、前記固定底枠材Aにおける第1板部
10との間に亘って備えられる第3c側枠材E−3と、
互に向き合っている前記両第2側枠材D、Dと、前記可
動底枠材Bとの間に亘って備えられる第3d側枠材E−
4と、を備えた構成としている。
【0016】さらに、請求項2の発明に係る型枠を、長
方形状をなす第1板部10と、この第1板部10の長さ
方向にある側縁10aから、側方に突き出すように分岐
して連設されている第2板部11とを備えた固定底枠材
Aと、この固定底枠材Aにおける前記第1板部10の長
さ方向にある側縁10bに対して、該側縁10bから側
方に突き出す分岐状に備えられる可動底枠材Bと、前記
固定底枠材Aにおける第1板部10と第2板部11とが
構成する一方の連続縁に沿って一体に備えられている一
方の第1側枠材Cと、前記固定底枠材Aにおける第1板
部10と第2板部11とが構成する他方の連続縁に沿っ
て備えられる他方の第1側枠材Cと、前記固定底枠材A
における第1板部10と、該第1板部10に連設される
前記可動底枠材Bとが構成する一方の連続縁に沿って備
えられ、且つ該可動底枠材Bと一体とされている一方の
第2側枠材Dと、前記固定底枠材Aにおける第1板部1
0と、該第1板部10に連設される前記可動底枠材Bと
が構成する他方の連続縁に沿って備えられる他方の第2
側枠材Dと、互に向き合っている前記両第1側枠材C、
Cと、前記固定底枠材Aにおける第2板部11との間に
亘って備えられる第3a側枠材E−1と、前記一方の第
1側枠材Cと、これに向き合っている前記第2側枠材D
の一方と、前記固定底枠材Aにおける第1板部10との
間に亘って備えられる第3b側枠材E−2と、前記他方
の第1側枠材Cと、これに向き合っている前記第2側枠
材Dの他方と、前記固定底枠材Aにおける第1板部10
との間に亘って備えられる第3c側枠材E−3と、互に
向き合っている前記両第2側枠材D、Dと、前記可動底
枠材Bとの間に亘って備えられる第3d側枠材E−4
と、を備えた構成としている。
【0017】
【作用】叙上構成からなる型枠においては、固定底枠材
Aに対する可動底枠材Bの連設位置と、第1側枠材C及
び第2側枠材Dなどに対する第3a側枠材E−1、第3
b側枠材E−2、第3c側枠材E−3、第3d側枠材E
−4の各組付け位置とが、目的に合せて随意に設定でき
ることから、一組みの型枠材を用いて、形状の異なる複
数タイプのコンクリート製品、特に、布基礎などを構成
する複数タイプのP.C基礎を成形できるように機能す
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る典型的な型枠、特に、布
基礎などの構成に用いられるユニット化されたP.C基
礎などの成形用に用いられる型枠の各実施例について詳
細に説明する。図1〜図7は、第1実施例に係る型枠
と、当該型枠を用いて構成されるP.C基礎とを夫々示
すものであって、図1は、これら型枠の主要部、特に、
コンクリート打設の型枠板部分のみを採り出して、これ
を組付ける前の状態にして、各型枠材を分離して、並べ
た状態を示している。図2は、当該型枠の主要部分とし
ての型板部分の組付けの状態を、理解し易いように斜視
の状態で示している。図3〜図6は、これらの型枠を用
いて、典型的なP.C基礎を構成する状態を、夫々の型
枠主要部分を平面から見ると共に、組付け構成される夫
々の型枠に対応したP.C基礎を斜視の状態で示してい
る。図7は、叙上実施例に係る型枠の側端部、特に、第
3c側枠材E−3の取付け側の要部を断面して示してい
る。
【0019】図8〜図10は、第2実施例に係る型枠を
示すものであって、一方の第1側枠材Cを固定底枠材A
に対して一体に設けると共に、一方の第2側枠材Dを可
動底枠材Bに対して一体に設けて構成した型枠に関する
ものであり、図8は、これらの型枠を構成する主要部
品、特に、型枠板部に相当する部分を模式的に採り出
し、これを分離した状態に並べて示している。図9は、
かかる型枠板部の主要部分の各部材を取り出し、これを
組付け前の状態として示している。図10は、叙上実施
例に係る型枠の側端部、特に第3c側枠材E−3の取付
け側の要部を断面して示している。
【0020】図11は、本実施例に係る各型枠を用いて
構成されたP.C基礎を組付け連設することによって構
成した布基礎の典型例を斜視の状態で示していると共
に、図12は、この布基礎の構成に用いられたP.C基
礎の側面要部を斜視の状態で示し、また、図13は、こ
の布基礎を構成している典型的なP.C基礎の設置例を
断面として示している。
【0021】先ず、図1〜図7に示す第1実施例に係る
型枠について説明する。ここで示されている第1実施例
に係る型枠は、固定底枠材Aと、一対の第1側枠材C、
Cと、一対の第2側枠材D、Dと、これらの各側枠材
C、D及び固定底枠材Aとの間を仕切る各第3a〜第3
d側枠材E…Eとを備えた構成とされている。
【0022】尚、本実施例の説明にあっては、これらの
各型枠材の理解を容易にする意図から、構成される型枠
における各型枠板部に相当する部分についてのみ図示
し、且つ、これについてのみ説明をなすこととする。従
って、通例、型枠を構成する各型枠材における補強構
造、各型枠材相互の組付け構造、各種配筋のための手
段、各種インサートの取付け手段、換気孔などの構成手
段などについての図示を省略し、且つ、これらについて
の説明を省略する。
【0023】ここで用いられる固定底枠材Aは、細長い
板、即ち、長方形状をなす第1板部10と、この第1板
部10における長さ方向にある一方の側縁10aから、
側方に向けて、突き出すように分岐して連設されている
長方形状の第2板部11とを備え、当該第2板部11
を、前記第1板部10における長さ方向の一方の側に偏
った位置に設けることで、所謂変形T字状に構成してあ
る。
【0024】かかる固定底枠材Aにおける長さ方向にあ
る他方の側縁10bに沿って備えられる可動側枠材B
は、前記第1板部10に一方端12aを接するようにし
て、該固定底枠材Aに対して、略直交する向きに設けら
れる長方形状の板部12を備えた構成としてあり、特
に、前記側縁10bの任意の位置に組付け用いられる構
成としてある。
【0025】かくして構成される固定底枠材Aと、可動
底枠材Bとよりなる底枠材の夫々の側縁に沿って、第1
側枠材C、Cと、第2側枠材D、Dとが組付けられる構
成としてある。
【0026】ここで用いられる第1側枠材C、Cは、前
記固定底枠材Aにおける第1板部10と、第2板部11
とが構成する一方の連続縁mに沿って備えられる水平断
面が略L状の第1側枠材C−1と、該第1板部10と、
第2の板部11とが構成する他方の連続縁nに沿って備
えられる水平断面が略L字状の第2側枠材C−2として
構成される。
【0027】ここで用いられる第1側枠材Cは、第1の
立上り側板部20と、この第1の立上り側板部20から
外方に向けて斜上するテーパ板部21と、このテーパ板
部21から、更に、外方に向けて延びる水平板部22
と、この水平板部22端から起立する第2の立上り板部
23とを備えた構成としてあると共に、夫々の両側端
が、夫々の連続縁m、nの幅内に収まる構成としてあ
る。
【0028】次いで、当該実施例において用いられる第
2側枠材D、Dは、前記固定底枠材Aにおける第1板部
10と、この第1板部10に連設される可動底枠材Bに
おける板部12とが構成する一方の連続縁sに沿って備
えられる略水平断面L字状をなす第2側枠材D−1と、
該第1板部10と、板部12とが構成する他方の連続縁
tに沿って備えられる略水平断面がL字状をなす第2側
枠材D−2として構成してあると共に、板部12に沿う
側にある当該第2側枠材Dが、該板部12の突き出し幅
内に収まる構成とし、且つ、第1板部10に沿う側にあ
る当該第2側枠材Dが充分な長さを、即ち、図示例にあ
っては、前記第1側枠材C−2に略等しい長さとなるよ
うに構成している。
【0029】ここで用いられる第2側枠材Dは、前記第
1側枠材Cと、同一寸法、同一構成の第1の立上り側板
部20と、テーパ板部21と、水平板部22及び第2立
上り板部23とを備えた構成としてあり、前記固定底枠
材Aにおける第1板部10を介して、第2側枠材D−1
が前記第1側枠材C−1に、また第2側枠材D−2が前
記第1側枠材C−2に夫々向き合うように配されて型枠
を構成するようにしてある。
【0030】かくして構成される底枠材と、側枠材との
間を仕切る側枠材Eは、前記の互に向き合って配されて
いる第1側枠材C−1、C−2と、固定底枠材Aにおけ
る第2板部11との間に亘って備えられる第3a側枠材
E−1と、前記第1側枠材C−1と、これに向き合って
いる第2側枠材D−1と、固定底枠材Aにおける第1板
部10との間に亘って備えられる第3b側枠材E−2
と、前記第1側枠材C−2と、これに向き合っている第
2側枠材D−2と、固定底枠材Aにおける第1板部10
との間に亘って備えられる第3c側側枠材E−3と、互
に向き合って配されている前記第2側枠材D−1、D−
2と、可動側枠材Bにおける板部12との間に亘って備
えられる第3d側枠材E−4とによって構成されてい
る。
【0031】ここにおいて用いられる第3a側枠材E−
1〜第3d側枠材E−4は、前記固定底枠材Aと、可動
底枠材Bとがなす夫々の連続縁m、n、s、tに沿っ
て、前記第1側枠材C−1、C−2と、第2側枠材D−
1、D−2とを、夫々の立上り板部20の下端側を組付
けるようにして取付けられた際に、これらの各側枠材
C、Dにおける各板部20、21、22、23と、底枠
材における板部10、11、12とに密に接する板部を
備えた構成としてあり、当該第3a側枠材E−1〜第3
d側枠材E−4に備えられる板部は、前記板部10、1
1、12のいずれかと、前記板部20、20とのなす空
間を仕切る長方形状の第1板部30と、該板部30の上
方であって、これに続いて設けられ、且つ前記板部2
1、21間を仕切る拡開状板部31と、これに続いて前
記板部21、21、22、22のなす空間を仕切る第2
板部32とを、略同一平面として備えた構成としてあ
る。
【0032】かくして構成される各型枠材は、固定底枠
材Aにおける第1板部10と、第2板部11とが構成す
る一方の連続縁mに沿って、一方の第1側枠材C−1
を、また、他方の連続縁nに沿って、他方の第1側枠材
C−2を組付自在に組み付け、更に、固定底枠材Aにお
ける第1板部10に対して、その側縁10bの所要の位
置に組付自在に組み付け配した可動底枠板Bの板部12
と、前記第1板部10とが構成する一方の連続縁sに沿
って、一方の第2側枠材D−1を、また他方の連続縁t
に沿って他方の第2側枠材D−2を夫々組付自在に組み
付け配する。また、第1側枠材C−1及びC−2内に第
3a側枠材E−1を、一方の第1側枠材C−1及び一方
の第2側枠材D−2との間に第3b側枠材E−2を、他
方の第1側枠材C−2及び他方の第2側枠材D−2間に
第3c側枠材E−3を、さらに、第2側枠材D−1及び
D−2間に第3d側枠材E−4を夫々組付自在に組付け
配する。尚、叙上の各型枠は、これらの各型枠材を、前
もって相互に組み付け用意しておき、これらの組み付け
られている一以上の型枠材を、例えば、固定底枠材Aに
対して可動側枠材Bを移動可能とするように、移動でき
るように構成してあっても良い。
【0033】かかる型枠の組付けに伴って、当該型枠に
対して、例えば、必要な配筋処理、インサートの組込み
処理、補助型枠材の組付け処理などを施すと共に、当該
各型枠材の型締め処理をなし、これにコンクリートを打
設する。
【0034】図3〜図6は、叙上構成からなる型枠材を
用いた型枠構成の典型例と、当該型枠材によって構成さ
れる各型枠を用いて成形されたP.C基礎の各典型例を
示したものであり、図3及び図4では、可動底枠材Bに
おける板部12を、固定底枠材Aにおける第2板部11
と対向する位置に配した型枠例を示している。図3は、
十字状に構成されている当該型枠における夫々の中心線
の交点から第3c側枠材E−3のみを、板部10の側方
にずらしてセットした状態の型枠(図3A)と、これに
よって作り出されるP.C基礎(図3B)とを示してい
る。また、図4は、略十字状に構成された型枠における
夫々の中心線の交点から、第3a側枠材E−1〜第3d
側枠材E−4の夫々を等距離の位置にセットした状態の
型枠(図4A)と、これによって作り出されるP.C基
礎(図4B)とを示している。
【0035】図5と図6とは、可動底枠材Bにおける板
部12を、固定底枠材Aにおける板部11の突設位置に
対向した位置から側方にずれた位置に備えることによっ
て、構成される各型枠(図5A、図6A)と、これらの
型枠を用いて作り出されるP.C基礎(図5B、図6
B)とを示している。
【0036】図8〜図10は、第2実施例に係る型枠を
示している。この第2実施例に係る型枠においては、第
1側枠材Cのいずれか一方が、固定底枠材Aと一体に構
成されていると共に、第2側枠材Dのいずれか一方が可
動底枠材Bと一体に構成されており、その他の型枠材
が、組み付け自在、または移動可能に組み付けられてい
る。
【0037】図示例においては、固定底枠材Aにおける
第1板部10と、第2板部11とのなす一方の連続縁m
に対して、一方の第1側枠材C−1が一体とされている
と共に、一方の第2側枠材D−1に対して、可動底枠材
Bが一体とされた構成としてある。
【0038】尚、叙上における第1側枠材C−1と固定
底枠材Aとは、一連の板部を備えた一体構成のものとし
てあっても良く、また、個別に、これらを用意した後、
これを止着することによって、一体をなすように構成し
てあっても良い。また、叙上における第2側枠材D−1
と、可動底枠材Bとは、一連の板部を備えた一体構成の
ものとしてあっても良く、あるいは、個別に、これらを
用意した後に、これらの各部材が一体となるように組付
け構成されていても良い。さらに、叙上の第1の側枠材
C−1に代えて、他方の第1の側枠材C−2を固定底枠
材Aに対して一体としてあっても良く、第2側枠材D−
1に代えて、他方の第2側枠材D−2を可動底枠材Bに
対して一体としてあっても良い。
【0039】尚、この第2実施例に係る型枠は、叙上に
おける第1側枠材Cのいずれか一方と固定底枠材Aとを
一体とする点、及び第2側枠材Dのいずれか一方と可動
底枠材Bとを一体とする点以外の構成を、前記第1実施
例に係る型枠の構成と同一、または実質的に同一として
あることから、前記第1実施例に係る型枠の構成と同
一、または実質的に同一の構成部分については、同一の
番号を付して説明を省略する。
【0040】図11〜図13は、叙上実施例として示さ
れている型枠を用いて成形される布基礎構成用P.C基
礎ユニットの、より具体的な一例を示すものであって、
例えば叙上の型枠構成に際して、P.C基礎相互を連結
するための各コネクター40の組込み、当該コネクター
40の連結に用いられる連結金具の挿入口41の開設用
の補助型枠材の組込み、アンカーボルト42の組込み、
換気孔43の構成用補助型枠材の組込みなどをなして構
成される当該型枠を用いて供給することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る型枠は、叙上の、特に可動
底枠材Bを、固定底枠材Aに対して、目的とする位置に
随時組付け得る構成とし、且つ、この可動底枠材Bと固
定底枠材Aとによって構成される底枠材の夫々の側縁に
沿って、第1側枠材Cと第2側枠材Dとを備えさせる構
成になすと共に、第3a側枠材E1〜第3d側枠材E4
の夫々を、目的とする位置に随時組付け得る構成とした
ことから、一組の型枠材を用いて多種の形状、寸法から
なるP.C材、特に、布基礎の構成に用いられるP.C
基礎の成形に用いられる型枠を、容易、且つ確実に構成
できる特徴を有している。
【0042】かかる点から、P.C基礎などの多種、少
量生産に際しても型枠管理が容易であり、また型枠に対
する先行投資が必要最小限で済むこととなり、P.C基
礎などの製品に占める型枠コストが著しく削減できる特
徴を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る型枠の第1実施例を示す各型枠材
を分離した状態を示す平面図
【図2】同斜視図
【図3】Aは同型枠材の組付け例を示す平面図、Bは同
組付け型枠を用いて成形したP.C基礎を倒立状態で示
した斜視図
【図4】Aは同型枠材の他の組付け例を示す平面図、B
は同組付け型枠を用いて成形したP.C基礎を倒立状態
で示した斜視図
【図5】Aは同型枠材の他の組付け例を示す平面図、B
は同組付け型枠を用いて成形したP.C基礎を倒立状態
で示した斜視図
【図6】Aは同型枠材の他の組付け例を示す平面図、B
は同組付け型枠を用いて成形したP.C基礎を倒立状態
で示した斜視図
【図7】同組付け型枠の一部を、他の部分を破断して示
した要部斜視図
【図8】本発明に係る型枠の第2実施例を示す各型枠材
を分離した状態を示す平面図
【図9】同斜視図
【図10】同組付け型枠の一部を、他の部分を破断して
示した要部斜視図
【図11】本発明に係る型枠を用いて成形されたP.C
基礎によって構成される布基礎の典型例を示す斜視図
【図12】同、P.C基礎の施工例を示す断面図
【符号の説明】
A 固定底枠材 B 可動底枠材 C 第1側枠材 D 第2側枠材 E 第3a側枠材〜第3d側枠材 10 第1板部 11 第2板部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る型枠の第1実施例を示す各型枠材
を分離した状態を示す平面図
【図2】同斜視図
【図3】Aは同型枠材の組付け例を示す平面図、Bは同
組付け型枠を用いて成形したP.C基礎を倒立状態で示
した斜視図
【図4】Aは同型枠材の他の組付け例を示す平面図、B
は同組付け型枠を用いて成形したP.C基礎を倒立状態
で示した斜視図
【図5】Aは同型枠材の他の組付け例を示す平面図、B
は同組付け型枠を用いて成形したP.C基礎を倒立状態
で示した斜視図
【図6】Aは同型枠材の他の組付け例を示す平面図、B
は同組付け型枠を用いて成形したP.C基礎を倒立状態
で示した斜視図
【図7】同組付け型枠の一部を、他の部分を破断して示
した要部斜視図
【図8】本発明に係る型枠の第2実施例を示す各型枠材
を分離した状態を示す平面図
【図9】同斜視図
【図10】同組付け型枠の一部を、他の部分を破断して
示した要部斜視図
【図11】本発明に係る型枠を用いて成形されたP.C
基礎によって構成される布基礎の典型例を示す斜視図
【図12】本発明に係る型枠を用いて成形されたP.C
基礎によって構成される布基礎の要部斜視図
【図13】同、P.C基礎の施工例を示す断面図
【符号の説明】 A 固定底枠材 B 可動底枠材 C 第1側枠材 D 第2側枠材 E 第3a側枠材〜第3d側枠材 10 第1板部 11 第2板部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形状をなす第1板部と、この第1板
    部の長さ方向にある側縁から、側方に突き出すように分
    岐して連設されている第2板部とを備えた固定底枠材
    と、 この固定底枠材における前記第1板部の長さ方向にある
    側縁に対して、該側縁から側方に突き出す分岐状に備え
    られる可動底枠材と、 前記固定底枠材における第1板部と第2板部とが構成す
    る一方の連続縁に沿って備えられる一方の第1側枠材
    と、 前記固定底枠材における第1板部と第2板部とが構成す
    る他方の連続縁に沿って備えられる他方の第1側枠材
    と、 前記固定底枠材における第1板部と、該第1板部に連設
    される前記可動底枠材とが構成する一方の連続縁に沿っ
    て備えられる一方の第2側枠材と、 前記固定底枠材における第1板部と、該第1板部に連設
    される前記可動底枠材とが構成する他方の連続縁に沿っ
    て備えられる他方の第2側枠材と、 互に向き合っている前記両第1側枠材と、前記固定底枠
    材における第2板部との間に亘って備えられる第3a側
    枠材と、 前記一方の第1側枠材と、これに向き合っている前記第
    2側枠材の一方と、前記固定底枠材における第1板部と
    の間に亘って備えられる第3b側枠材と、 前記他方の第1側枠材と、これに向き合っている前記第
    2側枠材の他方と、前記固定底枠材における第1板部と
    の間に亘って備えられる第3c側枠材と、 互に向き合っている前記両第2側枠材と、前記可動底枠
    材との間に亘って備えられる第3d側枠材と、を備えて
    いることを特徴とする型枠
  2. 【請求項2】 長方形状をなす第1板部と、この第1板
    部の長さ方向にある側縁から、側方に突き出すように分
    岐して連設されている第2板部とを備えた固定底枠材
    と、 この固定底枠材における前記第1板部の長さ方向にある
    側縁に対して、該側縁から側方に突き出す分岐状に備え
    られる可動底枠材と、 前記固定底枠材における第1板部と第2板部とが構成す
    る一方の連続縁に沿って一体に備えられている一方の第
    1側枠材と、 前記固定底枠材における第1板部と第2板部とが構成す
    る他方の連続縁に沿って備えられる他方の第1側枠材
    と、 前記固定底枠材における第1板部と、該第1板部に連設
    される前記可動底枠材とが構成する一方の連続縁に沿っ
    て備えられ、且つ該可動底枠材と一体とされている一方
    の第2側枠材と、 前記固定底枠材における第1板部と、該第1板部に連設
    される前記可動底枠材とが構成する他方の連続縁に沿っ
    て備えられる他方の第2側枠材と、 互に向き合っている前記両第1側枠材と、前記固定底枠
    材における第2板部との間に亘って備えられる第3a側
    枠材と、 前記一方の第1側枠材と、これに向き合っている前記第
    2側枠材の一方と、前記固定底枠材における第1板部と
    の間に亘って備えられる第3b側枠材と、 前記他方の第1側枠材と、これに向き合っている前記第
    2側枠材の他方と、前記固定底枠材における第1板部と
    の間に亘って備えられる第3c側枠材と、 互に向き合っている前記両第2側枠材と、前記可動底枠
    材との間に亘って備えられる第3d側枠材と、を備えて
    いることを特徴とする型枠
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