JP2004520206A - プレキャストコンクリートパネル用型枠 - Google Patents
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Abstract
ベースと4枚のサイドパネルとを有する四角形パネルを有するプレキャストコンクリートパネル用の型枠である。前記型枠(10)は、アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)を有するベース(14)と、平行に固定して離間して配置される一対のサイドパネル(16)と、平行に移動自在の一対のサイドパネル(18)とを有する。前記アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)は、平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネル(18)の間に位置決めされる。また、平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネル(18)は、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネル(16)に、前記アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)の中央から任意の距離において、密着して、着脱自在に固定される。
Description
【0001】
発明の技術分野
本発明は、建築工業に使用されるプレキャストコンクリートパネル用型枠に関する。本発明は、特に、コンクリートパネルを製造するための調整式型枠に関し、開口部あるいはくぼみ部を有する。さらに詳しくは、本発明は、プレキャストコンクリートパネル用の可搬式かつ軽量の型枠に関する。
【0002】
発明の背景
従来技術において、住宅、オフィスビルあるいは他のコンクリート構造体などの工学的構造物を建設するために、プレキャストコンクリート構造体を製造するための多数の方法が、存在する。桁および梁は、工場において製造され、その後、作業現場へ運搬される、最も一般的なプレキャストコンクリート構造体である。
【0003】
プレキャストコンクリートパネルを製造するための作業現場は、一般的に建築現場から遠く離れて位置している。したがって、プレキャストコンクリート構造体の輸送は、困難な輸送を必要とするため、非常に高価である。輸送コストが大きいことは、プレキャストコンクリート構造体が、建築工業の業界において、広く普及しなかった理由の1つである。
【0004】
通常、建物の各セクションは、幅、高さおよび厚みが異なり、サイズが異なる、構造体用パネルから構成される。プレキャストコンクリートパネルが使用される所においては、建物におけるパネルの各タイプのための型を用意することは、高価な使用であり、時間がかかる。
【0005】
米国特許第5,219,473号明細書は、型枠を有するプレキャスト梁を成形するための方法を教示している。当該型枠は、少なくとも2つの立体的に配向された上部スリーブと、2つの立体的に配向された下部スリーブとを有し、上部スリーブと下部スリーブの間には、連結部材が設けられる。プレキャスト梁の長さおよび高さは、連結部材の寸法により決定される。連結部材は、好ましくは木材である。当該発明は、1つの問題を有する。それは、新たな梁が成形される毎に、新たな連結部材が要求されることである。この方法は、連結部材を貯蔵するためのスペースが要求されるため、不都合である。
【0006】
本発明の目的は、最小の輸送コストで容易に建築現場へ運搬される、可搬式かつ軽量の型枠を提供することによって、上記問題を解決することである。
【0007】
本発明の他の目的は、プレキャストコンクリートパネルのエッジに沿って、充分な厚みを有する縦方向溝部を提供し、また、プレキャストコンクリートパネルの中央領域の厚みを削減することである。
【0008】
本発明の他の目的は、汎用の型枠を提供することであり、付加的な型枠を追加することなく、同一の型枠を異なるサイズのコンクリートパネルを成形するために使用可能とする。
【0009】
本発明の他の目的は、窓などを設置するための美的な開口部を有するプレキャストコンクリートパネルを提供することである。
【0010】
発明の概要
ベースと4枚のサイドパネルとを有する四角形パネルを有するプレキャストコンクリートパネル用の型枠である。前記型枠は、アイランド領域および/またはマウンド領域を有するベースと、平行に固定して離間して配置される一対のサイドパネルと、平行に移動自在の一対のサイドパネルとを有する。前記アイランド領域および/またはマウンド領域は、平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルの間に位置決めされる。また、平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルは、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネルに、前記アイランド領域および/またはマウンド領域の中央から任意の距離において、密着して、着脱自在に固定される。
【0011】
平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルは、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネルに対して、スライド自在である。平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルは、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネルに、前記型の中央から離間した所定距離において、固定される。平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルは、所定の距離離れて、位置決め自在である。また、アイランド領域および/またはマウンド領域を有する同一の型枠が、異なる所定幅を有するプレキャストコンクリートパネルを形成するために、利用可能である。
【0012】
平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルは、縦方向棚部を有しており、そこにおいて成形されるパネルは、前記縦方向棚部対応する縦方向溝部を有する。平行に固定して離間して配置される一対の前記サイドパネルの少なくとも一方は、少なくとも一つの補強部材を収容するための少なくとも一つの開口部を有する。前記アイランド領域の周囲側面は、パターンが形成されたエッジを有する。前記マウンド領域の周囲側面は、パターンが形成された表面を有する。前記マウンド領域は、任意のインプレッションを有する型を、選択的に有する。
【0013】
前記型枠には、補助型枠が組み込まれている。前記補助型枠は、平行に固定して離間して配置される一対の前記サイドパネルと交差する、縦方向に離間して配置される一対のパネルを有する。縦方向に離間して配置される前記パネルの内側は、型の側面を形成し、前記型枠のコンクリートの上部面は、前記型のベースを形成する。そして、前記型は、コンクリートを収容し、固まる際に、突出エッジを形成するように適合されている。前記補助型枠は、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネルに沿った任意の点において、位置決め自在である。縦方向に離間して配置される前記パネルの各部材の間の離間距離は、可変であるため、成形される縦方向棚部の所定の幅は、可変となる。前記補助型枠の内部に、縦方向溝部が収容されており、そこにおいて成形される突出棚(30)は、縦方向溝部を有する。
【0014】
図面の簡単な説明
図1は、本発明に係る実施の形態の斜視図である。
【0015】
図2は、平行にスライド可能に離間して配置されるサイドパネルの斜視図である。
【0016】
図3は、完成されたプレキャストコンクリートパネルの平面図と、側面および正面の断面図である。
【0017】
図4A〜図4Gは、ベースを成形するための工程を、断面図で示している。
【0018】
図5は、各種タイプの型を使用して成形された、プレキャストコンクリートパネルの多様なデザインを示している。
【0019】
図6は、同一の型を使用して成形された、異なる幅を有するプレキャストコンクリートパネルの各種タイプを示している。
【0020】
図6Aは、同一の型を使用して成形された、補助「T」ジョイントおよび補助「L」ジョイントを有するプレキャストコンクリートパネルと、有さないプレキャストコンクリートパネルを示している。
【0021】
図7は、図1に示される補助型枠の斜視図を示している。
【0022】
図8は、補助「T」ジョイント型枠を有する型枠の断面図を示している。
【0023】
図9は、補助「L」ジョイント型枠を有する型枠の断面図を示している。
【0024】
図10は、本実施の形態に係る「L」形状補助型枠の斜視図を示している。
【0025】
図11は、「L」形状補助型枠を有する型枠の斜視図を示している。
【0026】
図12は、ベースに対して、平行に固定され離間して配置されるサイドパネルを、固定するための固定手段の断面図を示している。
【0027】
図13は、補助型枠を提供しない場合における図1に示される型枠の斜視図を示している。
【0028】
図14は、図10に示される、平行にスライド可能に離間して配置されるサイドパネルの固定手段の側面図を示している。
【0029】
図15は、図13に示される型枠の断面図を示している。
【0030】
発明の詳細な説明
本発明は、メイン型枠(10)と、任意の補助型枠(12)とを有する。メイン型枠(10)は、好ましくは矩形形状のベース(14)と、平行に固定され離間して配置される一対のサイドパネル(以下に固定パネルとして参照)(16)と、平行にスライド可能に離間して配置される一対のサイドパネル(以下にスライドパネルとして参照)(18)とを有する。また、ベース(14)は、好ましくは、スライドパネル(18)の間に、アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)を有する(図1)。
【0031】
固定パネル(16)は、縦構造体である。パネルの一方の側面(16A)は、以後において成形されるコンクリートパネルの上部に接しており、他方の側面は、以後において成形されるコンクリートパネルの下部に接する(16B)。固定パネル(16)は、パネルの長さに沿ったガイド(15)を有し、スライドパネル(18)を収容する。パネル(16A)は、少なくとも一つの開口部(24)を有する。開口部(24)は、補強バーを収容するために提供される。
【0032】
スライドパネル(18)もまた、縦構造体であり、同一平面に沿って、固定パネル(16)に対して垂直に位置決め自在である。各スライドパネル(18)の少なくとも1つの側面は、縦方向棚部(26)を有する(図2)。パネル(16,18)がベース(14)に固定され、コンクリートがそこに注入される場合、コンクリートが固まり、平行なサイドパネル(16,18)が、ベース(14)から取り除かれると(図3)、成形されるパネルの縦方向エッジは、縦方向棚部(26)に対応している縦方向溝部(34)を含むことになる。
【0033】
アイランド領域(20)は、成形後において、プレキャストコンクリートに開口部が提供されることによって、境界が限定される。開口部は、例えば、換気のための開口部、あるいは、窓やドアフレーム等を設置するためのものである。マウンド領域(22)は、成形後において、マウンド領域が提供される部位のプレキャストコンクリートの厚みが、プレキャストコンクリートパネルの他のセクションの厚みと比べて、小さいことによって、境界が限定される。パネルのこの構成は、パネルの構造強度を維持し、一方、構造強度を犠牲にすることなく、パネルの重量を実質的に減少させる。
【0034】
石膏フレーム(50)は、平坦な作業プラットフォーム(17)に配置され、矩形のエンクロージャを形成する(図4Aおよび図4B)。境界(52)は、石膏フレーム(50)の周辺エッジに沿って配置される(図4C)。境界(52)は、石膏あるいは他の適当な固化可能な材料から形成される。石膏フレーム(50)の中央部位に、くぼみ部が形成されることが、理解されるだろう。ガラス繊維あるいはプラスチック材料の一方が、囲まれた部位および境界(52)に導入され、放置されて固まる(図4D)。ガラス繊維材料が固まると、ガラス繊維型が形成される。石膏フレーム(50)および境界(52)が取り除かれる前に、ガラス繊維材料がラミネートされた金属フレーム(19)が、ガラス繊維型に提供されることは理解されるだろう(図4Eおよび図4F)。金属フレームの目的は、石膏フレーム(50)および境界(52)が取り除かれる場合に、ガラス繊維型を支持することである(図4G)。
【0035】
窓枠デザインを目的とする刻印は、石膏材料から形成され、上記のように形成された、囲まれた部位の中央部に配置され、その後、ガラス繊維あるいはプラスチック材料が導入される。石膏フレームおよび境界が取り除かれる前に、ガラス繊維材料がラミネートされた金属フレームが、ガラス繊維型に提供されることは理解されるだろう。金属フレームの目的は、石膏フレームおよび境界が取り除かれる場合に、ガラス繊維型を支持することである。
【0036】
型の製造者が、他の所望のデザインのために、適当な型を成形することが可能であることは理解されるだろう(図5、図6および図6A)。
【0037】
本実施の形態において、ベース(14)は、単一の部品として、手動で形成される。大型の同一の型が要求される大きなプロジェクトのために、前記型を製造するためのプロセスは、プラスチック成形方法を利用することによって、実行可能であることは、理解されるだろう。
【0038】
補助型枠(12)は、縦方向に平行な一対のサイドパネル(28)を有する。前記補助型枠は、成形されるメイン型枠に設けられており、T型ジョイントまたはL型ジョイントのような、隣接突出構造体を提供し、他のプレキャストコンクリートパネルを収容する。補助型枠(12)は、平行に固定されたサイドパネル(16)に沿って、任意に位置決め自在である。補助型枠(12)は、メイン型枠に注入されたコンクリートが完全に固まった場合あるいは部分的に固まった場合に、メイン型枠に提供される。縦方向棚部(30)は、平行な一対のサイドパネル(28)に収容される。そして、補助型枠が成形され、コンクリートが固まった場合、成形された突出構造体は、縦方向棚部(30)に対応する縦方向溝部(32)を含むことになる(図7及び図8)。突出構造体がパネルのターミナルエッジに位置決めされると、外部に位置するスライドパネル(18)は、スライドパネル(18)と一体化されているパネル(13)と置換することができる(図9〜11)。
【0039】
次に、本発明の具体的な機構と未記述である他の特徴とが、説明される。第1に、ベース(14)は、本質的に、剛性を有する平面状表面である支持構造体(36)に配置される(図8及び9図)。支持構造体は、完全な水平面に配置される。各々の固定パネル(16)は、ベース(14)の返し部(38)に配置される(図12)。返し部(38)の幅は、固定パネル(16)の幅に等しい。制限手段(40)は、支持構造体(36)に提供され、ベース(14)上の固定パネル(16)を固定し、また、支持構造体(36)上のベース(14)を固定する。制限手段(40)は、好ましくは、支持構造体(36)に溶接される金属バーである(図1)。ベース(14)の上部および下部の各ターミナルエッジが、少なくとも一つの制限手段(40)に設けられるような方法によって、ベース(14)は、支持構造体(36)に配置される。ベースのエッジと制限手段(40)との間に割り当てられるギャップは、くさび形スペーサ手段(42)を収容する。くさび形スペーサ手段(42)を設けることによって、固定パネル(16)がベース(14)の返し部(38)に固定され、また、ベース(14)が、支持構造体(36)に固定されることを確実にする。
【0040】
プレキャストコンクリートパネルの幅が一旦決定されると、スライドパネル(18)は、ベース(14)の中央部および固定パネル(16)の間から離間して、スライド自在に位置決めされる。決定された幅が確認される場合、スライドパネル(18)は、現状の位置にロックされる。スライドパネル(18)を所定位置にロックするための手段は、調整アーム(44)を提供することによって、実行される。そして、調整アーム(44)の一端は、スライドパネルに対して配置され、一方、調整アーム(44)の他端は、延長し、ブラケット(46)に配置される(図13)。ブラケット(46)において調整アーム(44)の他端を固定するために、調整アーム(44)の前記端とブラケット(46)との間のギャップに、スペーサ(48)が導入される(図14)。
【0041】
さらに、スライドパネル(18)のターミナルエッジは、剛性を有する構造を提供するために、固定パネル(16)の形状に嵌合するように構成される。この方法は、コンクリートが型枠(10)に注入される場合、スライドパネル(18)が直立の状態を継続することを確実にする。この構成は、簡単かつ便利に、ベース(14)からサイドパネルを取外すことを可能にする。
【0042】
サイドパネル(16,18)がベース(14)に確実に取り付けられる場合、コンクリートは、型枠に注入される。コンクリートが固まった後、平行なサイドパネル(16,18)は、取り除かれ、成形されたコンクリートパネルは、保管され、建築現場へ運搬されるのを待つ。
【0043】
コンクリートが、型枠に注入される場合、ベース(14)のアイランド領域(20)を完全にカバーする、あるいは、アイランド領域(20)の側面をちょうどカバーするように、注入することが可能である。コンクリートが、型枠に注入され、固定パネル(16)の高さと同じ高さになる場合、型のマウンド領域に対応する、その後成形されるプレキャストコンクリートパネルに、くぼみ部が形成される。一方、コンクリートが、型枠に注入され、アイランド領域(20)の上部サイドエッジと同じ高さになる場合、開口部が形成される。
【0044】
本実施の形態において、アイランド領域(20)およびマウンド領域(22)は、平坦な平面状表面としてデザインされているが、アイランド領域(20)およびマウンド領域(22)は、他の幾何学的な形状を有する構造となるように、適合することが可能であり、つまり、成形に関し、例えば、花瓶、動物などの対象のインプレションに似ているデザインを提供することが可能である(不図示)。
【0045】
本実施の形態において、アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)は、ベース(14)上に位置決めされ、スライド自在に離間して配置されるサイドパネル(18)の間、あるいは固定およびスライドパネル(16,18)の間の中央に、アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)が、配置される。アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)は、付加的な調整あるいは変更の有無にかかわらず、2組の1対となる平行なサイドパネル(16,18)の間の任意の位置に位置決めすることが可能である。
【0046】
本実施の形態において、固定パネル(16)は、制限部材(38)およびくさび形スペーサ材(42)を提供することによって、ベースに固定される。しかし、固定パネル(16)は、固定パネル(16)の舌部材とベースの返し部のみぞ部材とを提供することによって、あるいは、従来から知られている他の手段によって、ベースに固定することが可能である(不図示)。
【0047】
本実施の形態において、完成されたプレキャストコンクリートパネルは、「T」ジョイントあるいは「L」ジョイントのような突出部を有しており、他のプレキャストコンクリートパネルを収容するための、隣接突出構造を提供することが可能である。しかし、プレキャストコンクリートパネルは、突出構造を有することなく、構成することも可能である(図15)。したがって、プレキャストコンクリートパネルを互いに固定するために、独立した「T」,「L」断面あるいは矩形形状の桁を、作業現場において、組立てることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の斜視図である。
【図2】平行にスライド可能に離間して配置されるサイドパネルの斜視図である。
【図3】完成されたプレキャストコンクリートパネルの平面図と、側面および正面の断面図である。
【図4】A〜Gは、ベースを成形するための工程を、断面図で示している。
【図5】各種タイプの型を使用して成形された、プレキャストコンクリートパネルの多様なデザインを示している。
【図6】同一の型を使用して成形された、異なる幅を有するプレキャストコンクリートパネルの各種タイプを示している。図6Aは、同一の型を使用して成形された、補助「T」ジョイントおよび補助「L」ジョイントを有するプレキャストコンクリートパネルと、有さないプレキャストコンクリートパネルを示している。
【図7】図1に示される補助型枠の斜視図を示している。
【図8】補助「T」ジョイント型枠を有する型枠の断面図を示している。
【図9】補助「L」ジョイント型枠を有する型枠の断面図を示している。
【図10】本実施の形態に係る「L」形状補助型枠の斜視図を示している。
【図11】「L」形状補助型枠を有する型枠の斜視図を示している。
【図12】ベースに対して、平行に固定され離間して配置されるサイドパネルを、固定するための固定手段の断面図を示している。
【図13】補助型枠を提供しない場合における図1に示される型枠の斜視図を示している。
【図14】図10に示される、平行にスライド可能に離間して配置されるサイドパネルの固定手段の側面図を示している。
【図15】図13に示される型枠の断面図を示している。
発明の技術分野
本発明は、建築工業に使用されるプレキャストコンクリートパネル用型枠に関する。本発明は、特に、コンクリートパネルを製造するための調整式型枠に関し、開口部あるいはくぼみ部を有する。さらに詳しくは、本発明は、プレキャストコンクリートパネル用の可搬式かつ軽量の型枠に関する。
【0002】
発明の背景
従来技術において、住宅、オフィスビルあるいは他のコンクリート構造体などの工学的構造物を建設するために、プレキャストコンクリート構造体を製造するための多数の方法が、存在する。桁および梁は、工場において製造され、その後、作業現場へ運搬される、最も一般的なプレキャストコンクリート構造体である。
【0003】
プレキャストコンクリートパネルを製造するための作業現場は、一般的に建築現場から遠く離れて位置している。したがって、プレキャストコンクリート構造体の輸送は、困難な輸送を必要とするため、非常に高価である。輸送コストが大きいことは、プレキャストコンクリート構造体が、建築工業の業界において、広く普及しなかった理由の1つである。
【0004】
通常、建物の各セクションは、幅、高さおよび厚みが異なり、サイズが異なる、構造体用パネルから構成される。プレキャストコンクリートパネルが使用される所においては、建物におけるパネルの各タイプのための型を用意することは、高価な使用であり、時間がかかる。
【0005】
米国特許第5,219,473号明細書は、型枠を有するプレキャスト梁を成形するための方法を教示している。当該型枠は、少なくとも2つの立体的に配向された上部スリーブと、2つの立体的に配向された下部スリーブとを有し、上部スリーブと下部スリーブの間には、連結部材が設けられる。プレキャスト梁の長さおよび高さは、連結部材の寸法により決定される。連結部材は、好ましくは木材である。当該発明は、1つの問題を有する。それは、新たな梁が成形される毎に、新たな連結部材が要求されることである。この方法は、連結部材を貯蔵するためのスペースが要求されるため、不都合である。
【0006】
本発明の目的は、最小の輸送コストで容易に建築現場へ運搬される、可搬式かつ軽量の型枠を提供することによって、上記問題を解決することである。
【0007】
本発明の他の目的は、プレキャストコンクリートパネルのエッジに沿って、充分な厚みを有する縦方向溝部を提供し、また、プレキャストコンクリートパネルの中央領域の厚みを削減することである。
【0008】
本発明の他の目的は、汎用の型枠を提供することであり、付加的な型枠を追加することなく、同一の型枠を異なるサイズのコンクリートパネルを成形するために使用可能とする。
【0009】
本発明の他の目的は、窓などを設置するための美的な開口部を有するプレキャストコンクリートパネルを提供することである。
【0010】
発明の概要
ベースと4枚のサイドパネルとを有する四角形パネルを有するプレキャストコンクリートパネル用の型枠である。前記型枠は、アイランド領域および/またはマウンド領域を有するベースと、平行に固定して離間して配置される一対のサイドパネルと、平行に移動自在の一対のサイドパネルとを有する。前記アイランド領域および/またはマウンド領域は、平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルの間に位置決めされる。また、平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルは、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネルに、前記アイランド領域および/またはマウンド領域の中央から任意の距離において、密着して、着脱自在に固定される。
【0011】
平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルは、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネルに対して、スライド自在である。平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルは、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネルに、前記型の中央から離間した所定距離において、固定される。平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルは、所定の距離離れて、位置決め自在である。また、アイランド領域および/またはマウンド領域を有する同一の型枠が、異なる所定幅を有するプレキャストコンクリートパネルを形成するために、利用可能である。
【0012】
平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネルは、縦方向棚部を有しており、そこにおいて成形されるパネルは、前記縦方向棚部対応する縦方向溝部を有する。平行に固定して離間して配置される一対の前記サイドパネルの少なくとも一方は、少なくとも一つの補強部材を収容するための少なくとも一つの開口部を有する。前記アイランド領域の周囲側面は、パターンが形成されたエッジを有する。前記マウンド領域の周囲側面は、パターンが形成された表面を有する。前記マウンド領域は、任意のインプレッションを有する型を、選択的に有する。
【0013】
前記型枠には、補助型枠が組み込まれている。前記補助型枠は、平行に固定して離間して配置される一対の前記サイドパネルと交差する、縦方向に離間して配置される一対のパネルを有する。縦方向に離間して配置される前記パネルの内側は、型の側面を形成し、前記型枠のコンクリートの上部面は、前記型のベースを形成する。そして、前記型は、コンクリートを収容し、固まる際に、突出エッジを形成するように適合されている。前記補助型枠は、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネルに沿った任意の点において、位置決め自在である。縦方向に離間して配置される前記パネルの各部材の間の離間距離は、可変であるため、成形される縦方向棚部の所定の幅は、可変となる。前記補助型枠の内部に、縦方向溝部が収容されており、そこにおいて成形される突出棚(30)は、縦方向溝部を有する。
【0014】
図面の簡単な説明
図1は、本発明に係る実施の形態の斜視図である。
【0015】
図2は、平行にスライド可能に離間して配置されるサイドパネルの斜視図である。
【0016】
図3は、完成されたプレキャストコンクリートパネルの平面図と、側面および正面の断面図である。
【0017】
図4A〜図4Gは、ベースを成形するための工程を、断面図で示している。
【0018】
図5は、各種タイプの型を使用して成形された、プレキャストコンクリートパネルの多様なデザインを示している。
【0019】
図6は、同一の型を使用して成形された、異なる幅を有するプレキャストコンクリートパネルの各種タイプを示している。
【0020】
図6Aは、同一の型を使用して成形された、補助「T」ジョイントおよび補助「L」ジョイントを有するプレキャストコンクリートパネルと、有さないプレキャストコンクリートパネルを示している。
【0021】
図7は、図1に示される補助型枠の斜視図を示している。
【0022】
図8は、補助「T」ジョイント型枠を有する型枠の断面図を示している。
【0023】
図9は、補助「L」ジョイント型枠を有する型枠の断面図を示している。
【0024】
図10は、本実施の形態に係る「L」形状補助型枠の斜視図を示している。
【0025】
図11は、「L」形状補助型枠を有する型枠の斜視図を示している。
【0026】
図12は、ベースに対して、平行に固定され離間して配置されるサイドパネルを、固定するための固定手段の断面図を示している。
【0027】
図13は、補助型枠を提供しない場合における図1に示される型枠の斜視図を示している。
【0028】
図14は、図10に示される、平行にスライド可能に離間して配置されるサイドパネルの固定手段の側面図を示している。
【0029】
図15は、図13に示される型枠の断面図を示している。
【0030】
発明の詳細な説明
本発明は、メイン型枠(10)と、任意の補助型枠(12)とを有する。メイン型枠(10)は、好ましくは矩形形状のベース(14)と、平行に固定され離間して配置される一対のサイドパネル(以下に固定パネルとして参照)(16)と、平行にスライド可能に離間して配置される一対のサイドパネル(以下にスライドパネルとして参照)(18)とを有する。また、ベース(14)は、好ましくは、スライドパネル(18)の間に、アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)を有する(図1)。
【0031】
固定パネル(16)は、縦構造体である。パネルの一方の側面(16A)は、以後において成形されるコンクリートパネルの上部に接しており、他方の側面は、以後において成形されるコンクリートパネルの下部に接する(16B)。固定パネル(16)は、パネルの長さに沿ったガイド(15)を有し、スライドパネル(18)を収容する。パネル(16A)は、少なくとも一つの開口部(24)を有する。開口部(24)は、補強バーを収容するために提供される。
【0032】
スライドパネル(18)もまた、縦構造体であり、同一平面に沿って、固定パネル(16)に対して垂直に位置決め自在である。各スライドパネル(18)の少なくとも1つの側面は、縦方向棚部(26)を有する(図2)。パネル(16,18)がベース(14)に固定され、コンクリートがそこに注入される場合、コンクリートが固まり、平行なサイドパネル(16,18)が、ベース(14)から取り除かれると(図3)、成形されるパネルの縦方向エッジは、縦方向棚部(26)に対応している縦方向溝部(34)を含むことになる。
【0033】
アイランド領域(20)は、成形後において、プレキャストコンクリートに開口部が提供されることによって、境界が限定される。開口部は、例えば、換気のための開口部、あるいは、窓やドアフレーム等を設置するためのものである。マウンド領域(22)は、成形後において、マウンド領域が提供される部位のプレキャストコンクリートの厚みが、プレキャストコンクリートパネルの他のセクションの厚みと比べて、小さいことによって、境界が限定される。パネルのこの構成は、パネルの構造強度を維持し、一方、構造強度を犠牲にすることなく、パネルの重量を実質的に減少させる。
【0034】
石膏フレーム(50)は、平坦な作業プラットフォーム(17)に配置され、矩形のエンクロージャを形成する(図4Aおよび図4B)。境界(52)は、石膏フレーム(50)の周辺エッジに沿って配置される(図4C)。境界(52)は、石膏あるいは他の適当な固化可能な材料から形成される。石膏フレーム(50)の中央部位に、くぼみ部が形成されることが、理解されるだろう。ガラス繊維あるいはプラスチック材料の一方が、囲まれた部位および境界(52)に導入され、放置されて固まる(図4D)。ガラス繊維材料が固まると、ガラス繊維型が形成される。石膏フレーム(50)および境界(52)が取り除かれる前に、ガラス繊維材料がラミネートされた金属フレーム(19)が、ガラス繊維型に提供されることは理解されるだろう(図4Eおよび図4F)。金属フレームの目的は、石膏フレーム(50)および境界(52)が取り除かれる場合に、ガラス繊維型を支持することである(図4G)。
【0035】
窓枠デザインを目的とする刻印は、石膏材料から形成され、上記のように形成された、囲まれた部位の中央部に配置され、その後、ガラス繊維あるいはプラスチック材料が導入される。石膏フレームおよび境界が取り除かれる前に、ガラス繊維材料がラミネートされた金属フレームが、ガラス繊維型に提供されることは理解されるだろう。金属フレームの目的は、石膏フレームおよび境界が取り除かれる場合に、ガラス繊維型を支持することである。
【0036】
型の製造者が、他の所望のデザインのために、適当な型を成形することが可能であることは理解されるだろう(図5、図6および図6A)。
【0037】
本実施の形態において、ベース(14)は、単一の部品として、手動で形成される。大型の同一の型が要求される大きなプロジェクトのために、前記型を製造するためのプロセスは、プラスチック成形方法を利用することによって、実行可能であることは、理解されるだろう。
【0038】
補助型枠(12)は、縦方向に平行な一対のサイドパネル(28)を有する。前記補助型枠は、成形されるメイン型枠に設けられており、T型ジョイントまたはL型ジョイントのような、隣接突出構造体を提供し、他のプレキャストコンクリートパネルを収容する。補助型枠(12)は、平行に固定されたサイドパネル(16)に沿って、任意に位置決め自在である。補助型枠(12)は、メイン型枠に注入されたコンクリートが完全に固まった場合あるいは部分的に固まった場合に、メイン型枠に提供される。縦方向棚部(30)は、平行な一対のサイドパネル(28)に収容される。そして、補助型枠が成形され、コンクリートが固まった場合、成形された突出構造体は、縦方向棚部(30)に対応する縦方向溝部(32)を含むことになる(図7及び図8)。突出構造体がパネルのターミナルエッジに位置決めされると、外部に位置するスライドパネル(18)は、スライドパネル(18)と一体化されているパネル(13)と置換することができる(図9〜11)。
【0039】
次に、本発明の具体的な機構と未記述である他の特徴とが、説明される。第1に、ベース(14)は、本質的に、剛性を有する平面状表面である支持構造体(36)に配置される(図8及び9図)。支持構造体は、完全な水平面に配置される。各々の固定パネル(16)は、ベース(14)の返し部(38)に配置される(図12)。返し部(38)の幅は、固定パネル(16)の幅に等しい。制限手段(40)は、支持構造体(36)に提供され、ベース(14)上の固定パネル(16)を固定し、また、支持構造体(36)上のベース(14)を固定する。制限手段(40)は、好ましくは、支持構造体(36)に溶接される金属バーである(図1)。ベース(14)の上部および下部の各ターミナルエッジが、少なくとも一つの制限手段(40)に設けられるような方法によって、ベース(14)は、支持構造体(36)に配置される。ベースのエッジと制限手段(40)との間に割り当てられるギャップは、くさび形スペーサ手段(42)を収容する。くさび形スペーサ手段(42)を設けることによって、固定パネル(16)がベース(14)の返し部(38)に固定され、また、ベース(14)が、支持構造体(36)に固定されることを確実にする。
【0040】
プレキャストコンクリートパネルの幅が一旦決定されると、スライドパネル(18)は、ベース(14)の中央部および固定パネル(16)の間から離間して、スライド自在に位置決めされる。決定された幅が確認される場合、スライドパネル(18)は、現状の位置にロックされる。スライドパネル(18)を所定位置にロックするための手段は、調整アーム(44)を提供することによって、実行される。そして、調整アーム(44)の一端は、スライドパネルに対して配置され、一方、調整アーム(44)の他端は、延長し、ブラケット(46)に配置される(図13)。ブラケット(46)において調整アーム(44)の他端を固定するために、調整アーム(44)の前記端とブラケット(46)との間のギャップに、スペーサ(48)が導入される(図14)。
【0041】
さらに、スライドパネル(18)のターミナルエッジは、剛性を有する構造を提供するために、固定パネル(16)の形状に嵌合するように構成される。この方法は、コンクリートが型枠(10)に注入される場合、スライドパネル(18)が直立の状態を継続することを確実にする。この構成は、簡単かつ便利に、ベース(14)からサイドパネルを取外すことを可能にする。
【0042】
サイドパネル(16,18)がベース(14)に確実に取り付けられる場合、コンクリートは、型枠に注入される。コンクリートが固まった後、平行なサイドパネル(16,18)は、取り除かれ、成形されたコンクリートパネルは、保管され、建築現場へ運搬されるのを待つ。
【0043】
コンクリートが、型枠に注入される場合、ベース(14)のアイランド領域(20)を完全にカバーする、あるいは、アイランド領域(20)の側面をちょうどカバーするように、注入することが可能である。コンクリートが、型枠に注入され、固定パネル(16)の高さと同じ高さになる場合、型のマウンド領域に対応する、その後成形されるプレキャストコンクリートパネルに、くぼみ部が形成される。一方、コンクリートが、型枠に注入され、アイランド領域(20)の上部サイドエッジと同じ高さになる場合、開口部が形成される。
【0044】
本実施の形態において、アイランド領域(20)およびマウンド領域(22)は、平坦な平面状表面としてデザインされているが、アイランド領域(20)およびマウンド領域(22)は、他の幾何学的な形状を有する構造となるように、適合することが可能であり、つまり、成形に関し、例えば、花瓶、動物などの対象のインプレションに似ているデザインを提供することが可能である(不図示)。
【0045】
本実施の形態において、アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)は、ベース(14)上に位置決めされ、スライド自在に離間して配置されるサイドパネル(18)の間、あるいは固定およびスライドパネル(16,18)の間の中央に、アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)が、配置される。アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)は、付加的な調整あるいは変更の有無にかかわらず、2組の1対となる平行なサイドパネル(16,18)の間の任意の位置に位置決めすることが可能である。
【0046】
本実施の形態において、固定パネル(16)は、制限部材(38)およびくさび形スペーサ材(42)を提供することによって、ベースに固定される。しかし、固定パネル(16)は、固定パネル(16)の舌部材とベースの返し部のみぞ部材とを提供することによって、あるいは、従来から知られている他の手段によって、ベースに固定することが可能である(不図示)。
【0047】
本実施の形態において、完成されたプレキャストコンクリートパネルは、「T」ジョイントあるいは「L」ジョイントのような突出部を有しており、他のプレキャストコンクリートパネルを収容するための、隣接突出構造を提供することが可能である。しかし、プレキャストコンクリートパネルは、突出構造を有することなく、構成することも可能である(図15)。したがって、プレキャストコンクリートパネルを互いに固定するために、独立した「T」,「L」断面あるいは矩形形状の桁を、作業現場において、組立てることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の斜視図である。
【図2】平行にスライド可能に離間して配置されるサイドパネルの斜視図である。
【図3】完成されたプレキャストコンクリートパネルの平面図と、側面および正面の断面図である。
【図4】A〜Gは、ベースを成形するための工程を、断面図で示している。
【図5】各種タイプの型を使用して成形された、プレキャストコンクリートパネルの多様なデザインを示している。
【図6】同一の型を使用して成形された、異なる幅を有するプレキャストコンクリートパネルの各種タイプを示している。図6Aは、同一の型を使用して成形された、補助「T」ジョイントおよび補助「L」ジョイントを有するプレキャストコンクリートパネルと、有さないプレキャストコンクリートパネルを示している。
【図7】図1に示される補助型枠の斜視図を示している。
【図8】補助「T」ジョイント型枠を有する型枠の断面図を示している。
【図9】補助「L」ジョイント型枠を有する型枠の断面図を示している。
【図10】本実施の形態に係る「L」形状補助型枠の斜視図を示している。
【図11】「L」形状補助型枠を有する型枠の斜視図を示している。
【図12】ベースに対して、平行に固定され離間して配置されるサイドパネルを、固定するための固定手段の断面図を示している。
【図13】補助型枠を提供しない場合における図1に示される型枠の斜視図を示している。
【図14】図10に示される、平行にスライド可能に離間して配置されるサイドパネルの固定手段の側面図を示している。
【図15】図13に示される型枠の断面図を示している。
Claims (13)
- ベースと4枚のサイドパネルとを有する四角形パネルを有するプレキャストコンクリートパネル用の型枠であって、
前記型枠(10)は、アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)を有するベース(14)と、平行に固定して離間して配置される一対のサイドパネル(16)と、平行に移動自在の一対のサイドパネル(18)とを有し、
前記アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)は、平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネル(18)の間に位置決めされ、
平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネル(18)は、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネル(16)に、前記アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)の中央から任意の距離において、密着して、着脱自在に固定される
ことを特徴とする型枠。 - 平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネル(18)は、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネル(16)に対して、スライド自在であることを特徴とする請求項1に記載の型枠。
- 平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネル(18)は、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネル(16)に、前記型の中央から離間した所定距離において、固定されることを特徴とする請求項1に記載の型枠。
- 平行に移動自在に離間して配置される前記サイドパネル(18)は、所定の距離離れて、位置決め自在であり、
アイランド領域(20)および/またはマウンド領域(22)を有する同一の型枠が、異なる所定幅を有するプレキャストコンクリートパネルを形成するために、利用し得ることを特徴とする請求項1に記載の型枠。 - 平行に移動自在に離間して配置される一対の前記サイドパネル(18)の少なくとも一方は、縦方向棚部(26)を有しており、そこにおいて成形されるパネルは、前記縦方向棚部(26)対応する縦方向溝部(34)を有することを特徴とする請求項1に記載の型枠。
- 平行に固定して離間して配置される一対の前記サイドパネル(16)の少なくとも一方は、少なくとも一つの補強部材を収容するための少なくとも一つの開口部(24)を有することを特徴とする請求項1に記載の型枠。
- 前記アイランド領域(20)の周囲側面は、パターンが形成されたエッジを有することを特徴とする請求項1に記載の型枠。
- 前記マウンド領域(22)の周囲側面は、パターンが形成された表面を有することを特徴とする請求項1に記載の型枠。
- 前記マウンド領域(22)は、任意のインプレッションを有する型を、選択的に有することを特徴とする請求項1に記載の型枠。
- 前記型枠(10)には、補助型枠(12)が組み込まれており、
前記補助型枠は、平行に固定して離間して配置される一対の前記サイドパネル(16)と交差する、縦方向に離間して配置される一対のパネル(28)を有しており、
縦方向に離間して配置される前記パネル(28)の内側は、型の側面を形成し、前記型枠(10)のコンクリートの上部面は、前記型のベースを形成し、
前記型は、コンクリートを収容し、固まる際に、突出エッジ(30)を形成するように適合されていることを特徴とする請求項1に記載の型枠。 - 前記補助型枠(12)は、平行に固定して離間して配置される前記サイドパネル(16)に沿った任意の点において、位置決め自在であることを特徴とする請求項10に記載の型枠。
- 前記補助型枠(12)において、縦方向に離間して配置される前記パネル(28)の各部材の間の離間距離は、可変であるため、成形される縦方向棚部(30)の所定の幅は、可変となることを特徴とする請求項10に記載の型枠。
- 前記補助型枠(12)の内部に、縦方向溝部(32)が収容されており、そこにおいて成形される突出棚(30)は、縦方向溝部(32)を有することを特徴とする請求項10に記載の型枠。
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