JPH07138857A - 光輝水引 - Google Patents

光輝水引

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JPH07138857A
JPH07138857A JP30590193A JP30590193A JPH07138857A JP H07138857 A JPH07138857 A JP H07138857A JP 30590193 A JP30590193 A JP 30590193A JP 30590193 A JP30590193 A JP 30590193A JP H07138857 A JPH07138857 A JP H07138857A
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JP
Japan
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layer
vapor deposition
paper
mizuhiki
adhesive
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Application number
JP30590193A
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English (en)
Inventor
Kozo Oike
耕三 尾池
Teruo Ogurisu
照夫 小栗栖
Masashige Seguchi
正成 瀬口
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Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 細いこより(紙縒り)に糊または接着剤をひ
いて干し固めた紙撚芯に、装飾鞘層を形成する細長片を
巻付け、接着剤で一体化した構成の光輝水引において、
その外側に適宜着色したカゼイン塗料層または合成樹脂
塗料層の中に蛍光染料、蛍光顔料、蛍光増白剤を混合し
た極めて光輝に富んだ着色層を形成した。 【効果】 従来の非貴金属を用いた水引ではえられなか
った貴金属を用いた水引と同等の明度が高く、上品さ、
華麗さ、優雅さに富んだ優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光輝水引に関し、さらに
詳しくは、細いこより(紙縒り)に糊または接着剤をひ
いて干し固めた紙撚芯に、装飾鞘層を形成する細長片を
巻付け、接着剤で一体化した構成の光輝水引において、
その外側に適宜着色したカゼイン塗料層または合成樹脂
塗料層の中に蛍光染料、蛍光顔料、蛍光増白剤を混合し
た極めて光輝に富んだ着色層を形成したことを特徴とす
る光輝水引。
【0002】
【従来の技術】従来より、細いこより(紙縒り)に糊ま
たは接着剤をひいて干し固めた紙撚芯に、a)装飾鞘層
を形成する細長片としてアルミニウム箔を巻付け、接着
剤で一体化した構成の水引において、その外側に適宜着
色したカゼイン塗料層または合成樹脂塗料層を形成した
水引、b)装飾鞘層を形成する細長片として金属蒸着フ
イルムを巻付け、接着剤で一体化した構成の水引におい
て、その外側に適宜着色したカゼイン塗料層または合成
樹脂塗料層を形成した水引、c)金属蒸着フイルムに接
着剤を介してアルミニウム箔を貼合した複合金属蒸着フ
イルムを巻付け、接着剤で一体化した構成の水引におい
て、その外側に適宜着色したカゼイン塗料層または合成
樹脂塗料層を形成した水引が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の水引においては、前記装飾鞘層を形成する細長片
として、アルミニウム箔を用い、接着剤で一体化した構
成の水引において、その外側を適宜着色したカゼイン塗
料層または合成塗料を形成した水引はアルミニウム箔固
有の黒っぽい反射光沢が強くえられる水引も暗い光沢の
ものしかえられない。また装飾鞘層を形成する細長片と
して、アルミニウム蒸着フイルムを用い、接着剤で一体
化した構成の水引において、その外側を適宜着色したカ
ゼイン塗料層または合成塗料を形成した水引はアルミニ
ウム蒸着固有の黒っぽい反射光沢が強くえられる水引も
暗い光沢のものしかえられない。また装飾鞘層を形成す
る細長片として、アルミニウム蒸着フイルムに接着剤を
介してアルミニウム箔を貼合した複合金属蒸着フイルム
を用い、接着剤で一体化した構成の水引において、その
外側を適宜着色したカゼイン塗料層または合成塗料を形
成した水引においてもアルミニウム蒸着固有の黒っぽい
反射光沢が強くえられる水引も暗い光沢のものしかえら
れない。
【0004】一方、アルミニウム箔またはアルミニウム
蒸着フイルムにかえて、それぞれ銀箔、銀蒸着フイルム
を用いてその外側を適宜着色したカゼイン塗料層または
合成塗料を形成した水引は銀固有の明るい白色系の光沢
を有する水引がえられる。しかしながら、銀は大気中の
水分、酸素、硫黄、ハロゲン、硫黄化合物の影響を受け
て酸化現象、硫化現象を受けて褐色や黒色などに変色し
品位が低下するという致命的な欠陥を有し、さらに銀は
貴金属でありコストが高くなるなどの問題がある。
【0005】したがって、本発明の目的は、従来のアル
ミニウム箔やアルミニウム蒸着フイルムなどを用いた場
合に抱えていた暗い光沢の水引しかえられない、銀箔、
銀蒸着フイルムをなどを用いた場合に抱えていた褐色や
黒色などに変色し品位が低下し、さらに銀は貴金属であ
りコストが高くなるなどの課題をすべてを解決して、大
気中に長期間暴露しておいても変色することなく、明度
が高く、上品さ、華麗さ、優雅さに富んだ光輝水引を提
供できるように、前述の課題を解決しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光輝水引は、従
来の水引が有していた前記課題を解決するために、鋭意
研究を重ねた結果、紙撚芯に装飾鞘層を形成する細長片
を接着剤で一体化した構成の水引において、その外側に
適宜着色したカゼイン塗料層または合成樹脂塗料層の中
に蛍光染料、蛍光顔料、蛍光増白剤を混合することによ
り、大気中に長期間暴露しておいても変色することな
く、明度が高く、上品さ、華麗さ、優雅さに富んだ光輝
水引を提供することを可能とした。
【0007】
【作用】本発明の光輝水引に採用する紙撚芯に用いる紙
はとくに制限されず、たとえばクラフト紙、ロール紙、
インデイアンぺーパー、和紙などがあげられる。用いる
紙は通常坪量20〜100g/m2 のものが好ましい。
坪量が20g/m2 未満ではえられる光輝水引の腰が弱
くなり、一方100g/m2 を超えると厚すぎて撚りに
くく、かつ均一な太さの紙撚芯がえられがたい。かかる
紙を通常5〜50mm幅に裁断し、このものを1〜数枚
撚ることによって紙撚芯がえられる。紙の幅が5mm未
満ではえられる紙撚芯の強度が弱く、しかも撚りあがり
が悪くえられる紙撚芯の表面の凹凸むらがひどくなる。
一方幅が50mmを超えるとえられる紙撚芯が太くなり
すぎ光輝水引用の芯として用いずらくなり、特別な場合
を除き細工加工も困難となるので好ましくない。
【0008】本発明の光輝水引に採用する装飾鞘層を形
成する細長片はとくに制限なく、たとえばa)金属箔の
細長片、b)金属蒸着フイルムの細長片、c)金属蒸着
フイルムに接着剤を介してアルミニウム箔を一体化した
複合金属蒸着フイルムの細長片、d)金属蒸着フイルム
に接着剤を介して紙を一体化した複合金属蒸着フイルム
の細長片、e)金属蒸着フイルムに接着剤を介して不織
布を一体化した複合金属蒸着フイルムの細長片などがあ
げられる。
【0009】本発明の光輝水引に装飾鞘層として採用す
る金属箔の細長片に用いる金属箔の種類はとくに制限さ
れず、たとえばアルミニウム箔、銅箔、錫箔、真鍮箔、
銀箔、金箔など、いずれも使用できるが、通常は経済性
の点でアルミニウム箔が好ましく用いられる。金属箔の
厚さとしては、たとえばアルミニウム箔のばあい通常6
〜25μmのものが好ましい。厚さが6μm未満では強
度が小さすぎるために皺になり易く細長片を紙撚芯に巻
付ける作業が困難となるので好ましくない。一方厚さが
25μmを超えると厚すぎかつ強度が大きすぎるためえ
られる細長片を紙撚芯に添わせて巻付けることが困難と
なり、光輝水引の表面が粗雑となり、品位の高いものが
えられがたいので好ましくない。
【0010】本発明の光輝水引に装飾鞘層として採用す
る金属蒸着フイルムの細長片に用いる金属を蒸着するフ
イルムの種類はとくに制限されず、たとえばポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリアミド、ポリアリレート、ポリカーボネート、ビニ
ロン、トリアセテート、セロハンなどのプラスチックフ
イルムや人造フイルム(以下まとめて、フイルムとい
う)があげられるが、蒸着の容易な点および強靭な点か
らポリエチレンテレフタレートフイルムがとくに好まし
い。またフイルムは無延伸フィルム、一軸延伸フイル
ム、二軸延伸フイルムのいずれもが使用できるが、一般
に延伸フィルムが取り扱い性および機械加工適性の点か
ら好ましい。フイルムの厚さとしては4〜25μmのも
のが好ましい。厚さが4μm未満では皺になり易く品位
のある金属蒸着光沢がえられず、しかも強度が小さすぎ
るためにえられる細長片を紙撚芯に巻付ける作業が困難
となるので好ましくない。一方厚さが25μmを超える
と厚すぎかつ強度が大きすぎるためえられる細長片を紙
撚芯に添わせて巻付けることが困難となり、光輝水引の
表面が粗雑となり、品位の高いものがえられがたいので
好ましくない。
【0011】本発明の光輝水引に採用する前記金属を蒸
着するフイルムへの蒸着する金属の種類はとくに制限さ
れず、たとえばアルミニウム、銅、金、銀、白金、亜
鉛、錫、ニッケル、チタン、クロム、ニッケル−クロ
ム、インジウム、イリジウム、ガリウム、タンタル、珪
素、モリブデン、コバルト、パラジウム、タリウムなど
の金属の単体金属、それら相互の合金、それらを主成分
とする合金などが用いられ、光線反射率と経済性の点か
ら通常はアルミニウムが好ましい。これらの金属は真空
蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテイング法な
どの通常の薄膜形成法によって前記フイルム上に形成さ
れたものがいずれも用いられる。金属蒸着層の厚さとし
ては通常30〜100nmが好ましい。厚さが通常30
nm未満では反射率が低く金属に固有の金属光沢がえら
れないので好ましくない。一方厚さが100nmを超え
る場合はフイルムによっては蒸着加工時に収縮や変形を
生じるものもあり、品質のすぐれた金属蒸着フイルムが
えられがたく、また100nmよりも厚くしても金属光
沢は100nmのものとそれほどかわらないから省資源
的見地および経済的見地からも好ましくない。なお金属
蒸着層とフイルムの密着性が悪い場合にはフイルムをあ
らかじめコロナ放電処理、プラズマ処理を施したり、下
塗り層を設けておき、その上に金属蒸着層を設けるよう
にすればよい。下塗り層を形成する樹脂はとくに制限さ
れず、通常の蒸着用に用いられる下塗り樹脂を用いるこ
とができる。
【0012】下塗り樹脂としては、蒸着適性が有り、か
つ前記フイルムとの密着力に優れていることが必要であ
る。それらを満足しうるものとして、たとえばアクリル
系樹脂、アミノ系樹脂、アルキッド系樹脂、ウレタン系
樹脂、エポキシ系樹脂、エポキシ−イソシアネート系樹
脂、ニトロセルロース、ポリアミド系樹脂、メラミン系
樹脂、メラミン−アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、熱硬化性アクリル系樹脂などの単独また
はブレンド物などからなる下塗り樹脂塗液をロールコー
ティング法、グラビアコーティング法、リバースコーテ
ィング法、スプレイコーティング法などの通常のコーテ
ィング法により塗布、乾燥(硬化性樹脂にあっては硬
化)することによって形成される。下塗り層の厚さは通
常0.2〜5μmの範囲、より好ましくは0.5〜4μ
mの範囲から選ばれる。厚さが0.2μm未満ではフイ
ルム表面を完全に被覆することができず、 蒸着適性や密
着力の向上といった下塗り効果が充分に発揮できず、 下
塗り層を形成した価値がなく好ましくない、一方5μm
を越えても蒸着適性や密着力の向上という効果に大きな
差がなく、また乾燥速度も遅くなり非能率的で経済的観
点からも好ましくない。また下塗り層を形成する下塗り
樹脂はあらかじめ汎用の有機溶剤可溶性染料により適宜
着色したものも用いることができる。
【0013】なお、前記下塗り層には防錆剤を混合分散
しておくことができる。とくに金属蒸着層を銀や銅また
はそれらの合金で構成する場合には銀や銅またはそれら
の合金が硫化、酸化などによる光沢の低下や変色するの
を防止できる効果があり、好ましい。防錆剤に制限はな
いが、たとえば銀や銅またはそれらの合金からなる金属
蒸着層の場合にはジシクロヘキシルアンモニウムナイト
ライト、ベンゾトリアゾールやアルキルイミダゾールお
よびその誘導体などが好ましく用いられる。
【0014】また、金属蒸着層が空気中の酸素、水分、
硫化物ガスなどにより腐食、変質しやすいばあいには、
保護樹脂塗布層を設けておいてもよい。保護樹脂塗布層
はとくに制限されず、通常の金属蒸着層用に使用される
ものが使用できる。保護樹脂塗布層を形成する樹脂塗液
としては、たとえば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ニトロセルロース、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂
などの熱可塑性樹脂、エポキシ系樹脂、アミノ系樹脂、
アルキッド系樹脂、ウレタン系樹脂、熱硬化性アクリル
系樹脂などの熱硬化性樹脂、トラガントゴム、アラビア
ゴム、ロジンなどの天然樹脂などの単独またはブレンド
物などからなる保護樹脂塗液をロールコーティング法、
グラビアコーティング法、リバースコーティング法、ス
プレイコーティング法などの通常のコーティング法によ
り塗布、乾燥(硬化性樹脂にあっては硬化)することに
よって形成される。なお、保護樹脂塗布層の厚さは通常
0.5〜3μmの範囲から選ばれる。保護樹脂塗布層の
厚さが0.5μm未満では充分な保護機能を発揮できず
好ましくない。一方3μmを越えると厚すぎかつ強度が
大きすぎるためえられる細長片を紙撚芯に添わせて巻付
けることが困難となり、光輝水引の表面が粗雑となり、
品位の高いものがえられがたいので好ましくなく、また
乾燥速度も遅くなり非能率的で経済的観点からも好まし
くない。また保護樹脂塗布層を形成する樹脂塗液はあら
かじめ汎用の有機溶剤可溶性染料により適宜着色したも
のも用いることができる。
【0015】なお、前記保護樹脂塗布層には防錆剤を混
合分散しておくことができる。とくに金属蒸着層を銀や
銅またはそれらの合金で構成する場合には銀や銅または
それらの合金が硫化、酸化などによる光沢の低下や変色
するのを防止できる効果があり、好ましい。防錆剤に制
限はないが、たとえば銀や銅またはそれらの合金からな
る金属蒸着層の場合にはジシクロヘキシルアンモニウム
ナイトライト、ベンゾトリアゾールやアルキルイミダゾ
ールおよびその誘導体などが好ましく用いられる。
【0016】本発明の光輝水引に装飾鞘層として採用す
る金属蒸着フイルムに接着剤を介してアルミニウム箔を
一体化した複合金属蒸着フイルムの細長片に用いる金属
蒸着フイルムは前記段落番号0010から段落番号00
15で述べたものがいずれも好ましく使用できる。また
アルミニウム箔としては通常厚さ6〜25μmのものが
好ましい。厚さが6μm未満では強度が小さすぎるため
に皺になり易く細長片を紙撚芯に巻付ける作業が困難と
なるので好ましくない。一方厚さが25μmを超えると
厚すぎかつ強度が大きすぎるためえられる細長片を紙撚
芯に添わせて巻付けることが困難となり、光輝水引の表
面が粗雑となり、品位の高いものがえられがたいので好
ましくない。
【0017】前記金属蒸着フイルムとアルミニウム箔と
を一体化するのに用いる接着剤としてはとくに制限され
ず、前記金属蒸着フイルムおよびアルミニウム箔にたい
して密着性に優れているものであればよい。かかる接着
剤としてはアクリル系、酢酸ビニル系、塩化ビニル系、
ポリエチレン系、スチレン−ブタジエン系などのエマル
ジョン型接着剤の単独またはブレンド物、エチレン−酢
酸ビニル系、塩素化ポリプロピレン系、塩化ビニル−酢
酸ビニル系、アクリル系、アクリル−塩化ビニル−酢酸
ビニル系などの溶剤型接着剤の単独またはブレンド物を
あげることができる。
【0018】前記エマルジョン型接着剤あるいは前記溶
剤型接着剤の溶液はロールコーティング法、グラビアコ
ーティング法、リバースコーティング法、スプレイコー
ティング法などの通常のコーティングにより前記金属蒸
着フイルム、前記アルミニウム箔のいずれか一方あるい
は両方に塗布、乾燥して、通常は厚さ0.5〜3μmの
範囲、より好ましくは0.8〜2μmの範囲に形成した
後、両者を貼り合せ加熱圧着され一体化される。接着剤
の厚さが0.5μm未満では充分な密着性が得られず好
ましくない。一方3μmを越えても密着性は3μmのも
のとそれほどかわらないから省資源的見地およびコスト
的見地からも好ましくない。
【0019】なお、前記接着剤には防錆剤を混合分散し
ておくことができる。とくに金属蒸着層を銀や銅または
それらの合金で構成する場合には銀や銅またはそれらの
合金が硫化、酸化などによる光沢の低下や変色するのを
防止できる効果があり、好ましい。防錆剤に制限はない
が、たとえば銀や銅またはそれらの合金からなる金属蒸
着層の場合にはジシクロヘキシルアンモニウムナイトラ
イト、ベンゾトリアゾールやアルキルイミダゾーまたは
銀合金で構成する場合には金属蒸着層の銀や銅またはそ
れらの合金が硫化、酸化などによる光沢の低下や黄変な
どを防止できる効果があり好ましい。
【0020】本発明の光輝水引に装飾鞘層として採用す
る金属蒸着フイルムに接着剤を介して紙を一体化した複
合金属蒸着フイルムの細長片に用いる金属蒸着フイルム
は前記段落番号0010から段落番号0015で述べた
ものがいずれも好ましく使用できる。また紙としてはと
くに制限されず、たとえばクラフト紙、ロール紙、イン
デイアンぺーパー、和紙などがあげられる。紙の坪量ま
たは目付け(以下、坪量という)としては5〜200g
/m2 程度のものが好ましい。厚さが5g/m2 未満で
は皺がよりやすく金属蒸着フイルムとの貼り合せが困難
となるので好ましくない。一方坪量が200g/m2
超えると厚すぎかつ強度が大きすぎるために細工加工の
際に光輝水引を指先でしごいて作業しにくく細工加工用
に適さないので好ましくない。
【0021】前記金属蒸着フイルムと紙とを一体化する
のに用いる接着剤としてはとくに制限されず、前記金属
蒸着フイルムおよび紙にたいして密着性に優れているも
のであればよい。かかる接着剤としてはアクリル系、酢
酸ビニル系、塩化ビニル系、ポリエチレン系、スチレン
−ブタジエン系などのエマルジョン型接着剤の単独また
はブレンド物、エチレン−酢酸ビニル系、塩素化ポリプ
ロピレン系、塩化ビニル−酢酸ビニル系、アクリル系、
アクリル−塩化ビニル−酢酸ビニル系などの溶剤型接着
剤の単独またはブレンド物をあげることができる。
【0022】前記エマルジョン型接着剤あるいは前記溶
剤型接着剤の溶液はロールコーティング法、グラビアコ
ーティング法、リバースコーティング法、スプレイコー
ティング法などの通常のコーティングにより前記金属蒸
着フイルム、前記紙のいずれか一方あるいは両方に塗
布、乾燥して、通常は厚さ0.5〜3μmの範囲、より
好ましくは0.8〜2μmの範囲に形成した後、両者を
貼り合せ加熱圧着され一体化される。接着剤の厚さが
0.5μm未満では充分な密着性が得られず好ましくな
い。一方3μmを越えても密着性は3μmのものとそれ
ほどかわらないから省資源的見地およびコスト的見地か
らも好ましくない。
【0023】なお、前記接着剤には防錆剤を混合分散し
ておくことができる。とくに金属蒸着層を銀や銅または
それらの合金で構成する場合には銀や銅またはそれらの
合金が硫化、酸化などによる光沢の低下や変色するのを
防止できる効果があり、好ましい。防錆剤に制限はない
が、たとえば銀や銅またはそれらの合金からなる金属蒸
着層の場合にはジシクロヘキシルアンモニウムナイトラ
イト、ベンゾトリアゾールやアルキルイミダゾーまたは
銀合金で構成する場合には金属蒸着層の銀や銅またはそ
れらの合金が硫化、酸化などによる光沢の低下や黄変な
どを防止できる効果があり好ましい。
【0024】本発明の光輝水引に装飾鞘層として採用す
る金属蒸着フイルムに接着剤を介して不織布を一体化し
た複合金属蒸着フイルムの細長片に用いる金属蒸着フイ
ルムは前記段落番号0010から段落番号0015で述
べたものがいずれも好ましく使用できる。また不織布と
してはとくに制限されず、たとえば、木綿、レーヨン、
アセテート、ナイロン、ポリエステル、アクリル、塩化
ビニル、ビニロン、ポリプロピレン、パルプなどの乾式
不織布、湿式不織布、スパンボンドなどがあげられる。
不織布の坪量または目付け(以下、坪量という)として
は5〜200g/m2 程度のものが好ましい。坪量が5
g/m2 未満では皺がよりやすく金属蒸着フイルムとの
貼り合せが困難となるので好ましくない。一方坪量が2
00g/m2 を超えると厚すぎかつ強度が大きすぎるた
めに細工加工の際に光輝水引を指先でしごいて作業しに
くく細工加工用に適さないので好ましくない。
【0025】前記金属蒸着フイルムと不織布とを一体化
するのに用いる接着剤としてはとくに制限されず、前記
金属蒸着フイルムと紙の接着に使用したものが使用でき
る。また金属蒸着フイルムと不織布とを一体化する工程
も前記金属蒸着フイルムと紙の接着の場合と同様であ
り、接着剤には防錆剤を混合分散しておくと、金属蒸着
層を構成する銀や銅またはそれらの合金が硫化、酸化な
どによる光沢の低下や変色するのを防止できる効果があ
る点も同様である。
【0026】本発明の光輝水引において採用する、その
外側に適宜着色したカゼイン塗料層は金属蒸着層に固有
の金属光沢に限定さない種々の色彩の金属光沢を必要と
する場合に有用である。たとえばアルミニウム蒸着フイ
ルムを用いて金色の光輝水引をえたいばあいには、次ぎ
のようにな処方でえられる。たとえばpH(水素イオン
指数)を12〜13に調整した熱湯200部にカゼイン
16部、オレンジ色染料1部、蛍光増白剤1部を溶解し
適宜アルコール類を消泡剤および粘度調整剤として配合
した塗料を塗布、乾燥して厚さ1μmの着色樹脂塗膜を
形成した後、ホルマリン処理をして着色樹脂塗膜を水不
溶化して金色の光輝水引がえられる。なお、蛍光増白剤
にかえて蛍光性蓄光性の染顔料も用いることができる。
さるらにまた、酸化チタン、炭酸マグネシウムなどの艶
消剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤なども適宜添加しても
さしつかえない。
【0027】本発明の光輝水引において採用する、その
外側に適宜着色した合成樹脂塗料層は金属蒸着層に固有
の金属光沢に限定さない種々の色彩の金属光沢を必要と
する場合に有用である。これに用いる着色料および合成
樹脂塗料層はとくに制限されず、通常の金属蒸着フイル
ム用の保護合成樹脂塗料層や着色料から適宜選択使用す
ることができる。合成樹脂塗料層を形成する樹脂として
は、たとえば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ニトロ
セルロース、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポ
キシ系樹脂、アミノ系樹脂、アルキッド系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、熱硬化性アクリル系樹脂などの熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂、電子線硬化性樹脂
などの単独またはブレンド物をあげることができる。ま
たこれらの合成樹脂を主体としてたとえば、トラガント
ゴム、アラビアゴム、ロジンなどの天然樹脂類も合成樹
脂塗料層の特性を悪化させない範囲で適宜ブレンドして
もよい。本発明の光輝水引に採用する合成樹脂塗料層を
着色するための着色料としては、通常の樹脂着色に使用
されている染料類のほか、蛍光性蓄光性の染顔料、蛍光
増白剤、シアニン系、キナクリドン系、アゾレーキ系、
ポリアゾ系などの透明性有機顔料類が用いられる(とく
に顔料の使用の方が耐候性の点で好ましい)。さるらに
また、酸化チタン、炭酸マグネシウムなどの艶消剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤なども適宜添加してもさしつか
えない。合成樹脂塗料層の厚さはとくに制限はないが通
常0.5〜3μmの範囲の範囲から選ばれる。合成樹脂
塗料層の厚さが0.5μm未満では充分な量の着色料を
混合分散することがむつかしく好ましくない。一方3μ
mを越えると厚すぎかつ強度が大きすぎるためえられる
細長片を紙撚芯に添わせて巻付けることが困難となり、
光輝水引の表面が粗雑となり、品位の高いものがえられ
がたいので好ましくない。なお、合成樹脂塗料層は光輝
水引とする前に装飾鞘層を構成する金属箔、金属蒸着フ
イルム、複合金属蒸着フイルムに前もって常法により塗
布、乾燥(硬化性樹脂にあっては硬化)形成しておくこ
ともできる。
【0028】前記段落番号0009〜段落番号002
5、または段落番号0009〜段落番号0027でえら
てた金属箔、金属蒸着フイルムまたは複合金属蒸着フイ
ルムはマイクロスリッターで所望の幅(通常は0.5〜
3mm幅)に裁断して細長片(巻付け糸)をえる。
【0029】前記段落番号0007でえられた紙撚芯に
接着剤(前記段落番号0021の接接着剤と同じもので
あっても異なったものであってもよい)を塗布し、その
上に前記段落番号0028でえられた細長片(巻付け
糸)を密着巻付ける。その際接着剤の塗布量は5〜15
g/m2 (固形分として)の範囲が好ましい。塗布量が
5g/m2 未満では紙撚芯の表面の凹に吸い込まれ充分
な密着力がえられず鶴亀や松竹梅などの細工加工中の指
先でのしごきなどで、紙撚芯と細長片が分離するなどし
て好ましくない。一方15g/m2 を超えると接着剤が
はみ出してブロッキングを生じやすくなり、また硬くな
りすぎて細工加工性が悪くなる。細長片(巻付け糸)を
巻付けたのち常温乾燥または加熱乾燥硬化して、目的の
光輝水引をえる。
【0030】かくしてえられた光輝水引は、従来の適宜
着色したカゼイン塗料層または合成樹脂塗料層を用いた
水引が抱えていたすべての課題点、すなわち従来のアル
ミニウム箔やアルミニウム蒸着フイルムなどを用いた場
合に抱えていた暗い光沢の水引しかえられない、銀箔、
銀蒸着フイルムをなどを用いた場合に抱えていた褐色や
黒色などに変色し品位が低下し、さらに銀は貴金属であ
りコストが高くなるなどの課題をすべてを解決して、大
気中に長期間暴露しておいても変色することなく、明度
が高く、上品さ、華麗さ、優雅さに富んだ光輝水引とな
った。
【0031】以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明
する。
【0032】
【実施例】 実施例1 厚さ25μmのアルミニウム箔の表面にpH(水素イオ
ン指数)を12〜13に調整した熱湯200部(重量
部、以下同様)にカゼイン16部、オレンジ色染料1
部、蛍光増白剤(ユビテックCF、チバガイギ社製)1
部を溶解し適宜アルコール類を消泡剤および粘度調整剤
として配合した塗料を塗布、乾燥して厚さ1μmの着色
カゼイン塗料層を形成した後、ホルマリン処理をおこな
い、着色カゼイン塗料層を水不溶化して金色の光輝性に
富んだアルミニウム箔をえた。これをマイクロスリッタ
ーで3mm幅に裁断して装飾鞘層を形成する細長片をえ
た。
【0033】常法により、一方坪量80g/m2 の和紙
を10mm幅に裁断し、この裁断片1枚を撚って細いこ
よりとし、このこよりに姫糊をひいて干し固めた紙撚芯
をえた。
【0034】この紙撚芯にポリビニルアルコールの10
%水溶液225部、酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重
合体(6:4重量比)の水性エマルジョン(固形分40
%)50部およびポリ酢酸ビニルエマルジョン(固形分
40%)50部を混合した接着剤を13g/m2 (固形
分として)の塗布量で塗布しながら、前記細長片をアル
ミニウム箔側を内側にしてすき間なく巻付けた。
【0035】かくして金色の光輝水引がえられた。この
ものはアルミニウム箔にみられた暗さはなく光輝性に富
んだものであった。
【0036】実施例2 厚さ18μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの
表面に5×10-5Torrの真空下でアルミニウムを5
0nmの厚さに真空蒸着したアルミニウム蒸着フイルム
のアルミニウム蒸着層側に実施例1と同様にして厚さ2
μmのカゼイン着色塗料層を形成して金色に彩色された
のアルミニウム蒸着フイルムを形成し、これをマイクロ
スリッターで2mm幅に裁断して装飾鞘層を形成する細
長片をえた。
【0037】常法により、一方坪量200g/m2 の和
紙を15mm幅に裁断し、この裁断片2枚を撚って細い
こよりとし、このこよりに姫糊をひいて干し固めた紙撚
芯をえた。
【0038】この紙撚芯に実施例1に用いたのと同様の
接着剤を6g/m2 (固形分として)の塗布量で塗布し
ながら、前記細長片をフイルム側を内側にしてすき間な
く巻付けた。
【0039】かくして金色の光輝水引がえられた。この
ものはアルミニウムの蒸着層を用いたので実施例1のア
ルミニウム箔を用いたものより一層光輝性に富んだ金色
を呈していた。
【0040】実施例3 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの
裏面に5×10-5Torrの真空下でアルミニウムを5
0nmの厚さに真空蒸着したアルミニウム蒸着フイルム
のフイルム側にウレタン系接着剤(ウレタン系接着剤5
0部、イソシアネート5部)、トルエン15部、メチル
エチルケトン15部、酢酸ブチル15部からなる接着剤
を塗布、乾燥して厚さ2μmの接着剤層を形成した上に
厚さ12μmのアルミニウム箔を重ね合せて熱圧着して
複合アルミニウム蒸着フイルムをえた。えられた複合ア
ルミニウム蒸着フイルムのフイルム側にポリアミド樹脂
15部、ニトロセルロース5部、オレンジ染料1部、樹
脂着色用蛍光増白剤(カヤライトOS、日本化薬株式会
社製)1部を酢酸エチル10部、トルエン50部、イソ
プロピルアルコール40部からなる混合溶剤に溶解した
着色合成樹脂塗液を塗布、乾燥して厚さ2μmの着色合
成樹脂塗料層を形成して金色に彩色された複合アルミニ
ウム蒸着フイルムを形成し、これをマイクロスリッター
で3mm幅に裁断して装飾鞘層を形成する細長片をえ
た。
【0041】一方、常法により坪量80g/m2 のクラ
フト紙を8mm幅に裁断し、この裁断片2枚を撚って紙
撚芯をえた。
【0042】この紙撚芯に実施例1に用いたのと同様の
接着剤を6g/m2 (固形分として)の塗布量で塗布し
ながら、前記細長片をアルミニウム箔側を内側にしてす
き間なく巻付けた。
【0043】かくして金色の光輝水引がえられた。この
ものは染料、蛍光増白剤の溶解性も良好であったので着
色むらもなく、光輝性に富んだ金色を呈していた。
【0044】実施例4 アルミニウム箔にかえて坪量約100g/m2 の和紙を
用いた以外は実施例3と同様にして、金色の光輝水引を
えた。
【0045】えられた金色の光輝水引は染料、蛍光増白
剤の溶解性も良好であったので着色むらもなく、光輝性
に富んだ金色を呈していた。
【0046】実施例5 アルミニウム箔にかえて坪量約80g/m2 のレーヨン
不織布を用いた以外は実施例3と同様にして、金色の光
輝水引をえた。
【0047】えられた金色の光輝水引は染料、蛍光増白
剤の溶解性も良好であったので着色むらもなく、光輝性
に富んだ金色を呈していた。
【0048】比較例1 厚さ25μmのアルミニウム箔の表面にpH(水素イオ
ン指数)を12〜13に調整した温水300部にカゼイ
ン20部およびオレンジ色水溶性染料1部を溶解し適宜
アルコール類を消泡剤および粘度調整剤として配合した
着色カゼイン塗料を塗布、乾燥して厚さ2μmの着色カ
ゼイン塗料層を形成して金色に彩色されたのアルミニウ
ム箔を形成し、これをマイクロスリッターで3mm幅に
裁断して装飾鞘層を形成する細長片をえた。
【0049】一方、常法により坪量80g/m2 の和紙
を10mm幅に裁断し、この裁断片1枚を撚って細いこ
よりとし、このこよりに姫糊をひいて干し固めた紙撚芯
をえた。
【0050】この紙撚芯にポリビニルアルコールの10
%水溶液225部、酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重
合体(6:4重量比)の水性エマルジョン(固形分40
%)50部からなるおよび尿素−ホルムアルデヒド樹脂
初期縮合物(固形分40%)10部を混合した接着剤を
13g/m2 (固形分として)の塗布量で塗布しなが
ら、前記細長片をアルミニウム箔側を内側にしてすき間
なく巻付けた。
【0051】かくして一応、金色の水引がえられた。し
かしながら、この水引はアルミニウム箔の暗色光沢が強
くでて本金のような上品で金色が明るく華麗な水引とは
いい難い色調であった。
【0052】比較例2 厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの裏
面に5×10-5Torrの真空下で銀を60nmの厚さ
に真空蒸着し、えられた銀蒸着層上にアクリル樹脂30
部、アミノ樹脂10部、ニトロセルロース5部をトルエ
ン25部、メチルエチルケトン25部、シクロヘキサノ
ン5部からなる混合溶剤に溶解した塗料を塗布、乾燥し
て厚さ0.5μmの透明樹脂層(銀蒸着層変色防止層)
を形成し、この透明樹脂層上にpH(水素イオン指数)
を12〜13に調整した熱湯300部にカゼイン20
部、オレンジ色水溶性染料1部を溶解し、適宜アルコー
ル類を消泡剤および粘度調整剤として配合したカゼイン
塗料を塗布、乾燥して厚さ2μmの着色カゼイン塗料層
を形成して金色に彩色された銀蒸着フイルムを形成し、
これをマイクロスリッターで3mm幅に裁断して装飾鞘
層を形成する細長片をえた。
【0053】一方、常法により坪量80g/m2 のクラ
フト紙を10mm幅に裁断し、この裁断片1枚を撚って
紙撚芯をえた。
【0054】この紙撚芯にポリビニルアルコールの10
%水溶液225部、酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重
合体(6:4重量比)の水性エマルジョン(固形分40
%)50部および尿素−ホルムアルデヒド樹脂初期縮合
物(固形分40%)10部を混合した接着剤を13g/
2 (固形分として)の塗布量で塗布しながら、前記細
長片をフイルム側を内側にしてすき間なく巻付けた。
【0055】かくして金色の従来の貴金属を用いた水引
がえられた。このものはアルミニウム箔にみられた暗さ
はなく、金、銀などの貴金属に特有の極めて光輝性に富
んだものであった。
【0056】実施例および比較例でえられた光輝水引お
よび水引について外観評価をおこなった結果を表1に示
した。
【0057】<外観評価方法>外観評価は装飾鞘層とな
る積層体について金着色層面から反射される光沢および
蝶結びに作ったものについてそれぞれ比較例2でえられ
た銀使用の水引を5級として5段階評価をおこなった。 光沢の評価値 5級:光沢極めて良好 4級:光沢良好 3級:光沢やや良好 2級:光沢やや不良 1級:光沢不良
【0058】
【表1】
【0059】表1から、比較例1のものが比較例2の銀
蒸着層を用いたものに比べて反射光沢に顕著に劣るのに
対し、実施例1〜5のものは比較例2の銀蒸着層を用い
たものと同等の反射光沢を有し優れていることがわか
る。
【0060】
【発明の効果】本発明の光輝水引は、細いこより(紙縒
り)に糊または接着剤をひいて干し固めた紙撚芯に、装
飾鞘層を形成する細長片を巻付け、接着剤で一体化した
構成の光輝水引において、その外側に形成する従来の着
色カゼイン塗料層または着色合成樹脂塗料層にかえて、
蛍光染料、蛍光顔料、蛍光増白剤を混合した着色カゼイ
ン塗料層または着色合成樹脂塗料層を採用したので、従
来の非貴金属を用いた水引ではえられなかった貴金属を
用いた水引と同等の明度が高く、上品さ、華麗さ、優雅
さに富んだ優れたものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細いこより(紙縒り)に糊または接着剤
    をひいて干し固めた紙撚芯に、装飾鞘層を形成する細長
    片を巻付け、接着剤で一体化した構成の光輝水引におい
    て、その外側に適宜着色したカゼイン塗料層または合成
    樹脂塗料層の中に蛍光染料、蛍光顔料、蛍光増白剤を混
    合した極めて光輝に富んだ着色層を形成したことを特徴
    とする光輝水引。
  2. 【請求項2】 装飾鞘層を形成する細長片が金属箔であ
    る請求項1記載の光輝水引。
  3. 【請求項3】 装飾鞘層を形成する細長片が金属蒸着フ
    イルムである請求項1記載の光輝水引。
  4. 【請求項4】 装飾鞘層を形成する細長片が金属蒸着フ
    イルムに接着剤層を介してアルミニウム箔を一体化した
    複合金属蒸着フイルムである請求項1記載の光輝水引。
  5. 【請求項5】 装飾鞘層を形成する細長片が金属蒸着フ
    イルムに接着剤層を介して紙を一体化した複合金属蒸着
    フイルムである請求項1記載の光輝水引。
  6. 【請求項6】 装飾鞘層を形成する細長片が金属蒸着フ
    イルムに接着剤層を介して不織布を一体化した複合金属
    蒸着フイルムである請求項1記載の光輝水引。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6400868B1 (ja) * 2018-02-14 2018-10-03 尾池工業株式会社 ラメ糸及びその製造方法

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