JPH0713851U - 給紙機構 - Google Patents

給紙機構

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JPH0713851U
JPH0713851U JP4474093U JP4474093U JPH0713851U JP H0713851 U JPH0713851 U JP H0713851U JP 4474093 U JP4474093 U JP 4474093U JP 4474093 U JP4474093 U JP 4474093U JP H0713851 U JPH0713851 U JP H0713851U
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JP
Japan
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sheet
paper
self
roller
feeding roller
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Withdrawn
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JP4474093U
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輝雄 本柳
勝 山村
好文 渡邊
直樹 後藤
恵二 飴野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】用紙の分離給紙を簡単な構造で確実に行える給
紙機構の提供。 【構成】用紙搬送方向へ回転する自給ローラ35と、こ
の自給ローラ35とで用紙32を挟持する状態に位置付
けられ用紙搬送方向とは反対方向へ回転し用紙32との
間の摩擦係数が用紙32と自給ローラ35との間の摩擦
係数よりも小さくされている分離ローラ36とを具備す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ファクシミリ装置等における原稿等の用紙の給紙機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
第5図に従来のファクシミリ装置における原稿(用紙)の給紙機構を示す。
【0003】 この給紙機構は、原稿置台1に載置された原稿2を1枚づつ分離して原稿搬送 路3へ搬送する自給ローラ5及び分離ゴム6、搬送路3内の原稿2を一定の速度 で搬送するための駆動ローラ8a,8b及び従動ローラ9a,9b等を具備して 構成されている。
【0004】 自給ローラ5は原稿の搬送方向である矢印方向に周速度V0 で回転している。 また、分離ゴム6は板バネ11によって所定の圧力になるように自給ローラ5の 周面に押し付けられており、原稿2と自給ローラ5との摩擦係数は原稿2と分離 ゴム6との摩擦係数よりも大きくなるように設定されている。従って、自給ロー ラ5に接する原稿2のみが給紙され、他の原稿2は分離ゴム6の摩擦力により給 紙されないので、原稿置台1に積層された多数の原稿2は1枚づつ搬送路3内へ 分離給紙される。
【0005】 分離・給紙された原稿2は、原稿の搬送方向である矢印方向に同じ周速度V1 で回転する駆動ローラ8a,8bにより搬送され、ローラ8aとローラ8b間に 配置されている原稿読取部13で画データを読取られる。この場合に、原稿読取 部13とローラ8aとの間には原稿検出器14が配置されており、原稿2の先端 及び後端が検出器14で検出され、この検出器14で検出される情報に従って原 稿2の読取りが行なわれる。
【0006】 上記機構において、駆動ローラ8a,8bの周速度V1 は自給ローラ5の周速 度V0 よりも大きくされている。また、自給ローラ5は一方向クラッチが設けら れており、軸5aが矢印方向に回転すると自給ローラ5は軸5aにより同じ回転 速度で矢印方向に回転するが、自給ローラ5が軸5aより速く矢印方向に回転す ると自給ローラ5は軸5aに対して空転する。このような構成としたのは、自給 ローラ5により連続的に原稿2が給紙された場合であっても一枚一枚の原稿2の 先端と後端を原稿検出器14にて検出を可能にするためである。以下、この動作 につき説明する。
【0007】 原稿2が上記自給ローラ5と分離ゴム6により1枚づつ分離・給紙され、原稿 2の先端が駆動ローラ8aまで達して駆動ローラ8aにより搬送されはじめると 、自給ローラ5に設けられている一方向クラッチにより、駆動ローラ8aで搬送 される速度V1 に合わせ原稿2が搬送される。このとき、原稿2は自給ローラ5 単独での搬送速度V0 よりも速く搬送されることになるが、自給ローラ5には一 方向クラッチが設けられているので、駆動ローラ8aの周速度V1 と同じ周速度 で回転する。
【0008】 そして、先行する原稿2の後端が自給ローラ5を通過すると、次の原稿がすぐ に分離・給紙されるが、先行する原稿2は駆動ローラ8a,8bの搬送速度V1 で搬送され、次の原稿2は、その先端が駆動ローラ8aに達するまでは、先行す る原稿2の搬送速度V1 よりも遅い速度V0 で搬送される。よって先行する原稿 2の後端通過から次の原稿2の先端が来るまでには一定以上のスペースが生じ上 記した原稿検出器14で原稿2の先端及び後端の検出ができる。
【0009】 尚、上記構成において、自給ローラ5の周速度と駆動ローラ8aの周速度を等 しくした場合は、先行する原稿の後端が自給ローラ5を通過すると、次の原稿2 がすぐに分離・給紙される。従って、先行する原稿2の後端と次の原稿の先端は ほぼ連続して搬送されてゆくため、原稿検出器による原稿の先端及び終端の検出 ができなくなるという問題が生じる。
【0010】 また、自給ローラ5と駆動ローラ8a間は上記した様に先行する原稿2の後端 及び次の原稿2の先端間にスペースを開けるための原稿の搬送を行なっている。 そのため、原稿検出器14をローラ5,8a間に配置した場合は原稿の先端、後 端の検出が困難となるので、原稿検出器14は駆動ローラ8aの後に配置してい る。一方、原稿検出器14の原稿先端・後端検出位置は原稿読取部13の読取位 置よりも手前に位置させる必要がある。そのため、原稿読取部13は駆動ローラ 8aの後に配置し、駆動ローラ8aと同じ周速度V1 で回転する駆動ローラ8b を原稿読取部13の後に配置している。すなわち、駆動ローラ8bは原稿後端が 駆動ローラ8aを通過した後も原稿を一定速度で搬送するためのものであり、こ れにより原稿読取部13で残りの画データを正常に読取ることができる。そこで 、原稿検出器14は駆動ローラ8aの後に配置しており、そのために原稿読取部 も駆動ローラ8aの後に配置している。そのため上記したように駆動ローラ8b が必要となる。
【0011】 また原稿置台1上の原稿2を1枚づつ分離して給紙するために分離ゴム6を使 用しているが、原稿2の先端が駆動ローラ8aに達し搬送されはじめると原稿2 の搬送速度が速くなる。よって分離ゴム6を原稿に押しつける圧力は微妙な調整 を必要とするので板バネ等を用いてある程度圧力を柔軟に調整できる様な構造と している。
【0012】 上記したように従来の給紙機構は複数の駆動ローラ8a,8b、従動ローラ9 a,9bを必要とし、また駆動ローラと自給ローラ5の周速を変えているために 自給ローラ5側に一方向クラッチを設ける必要があり、構造が複雑になるという 不具合があった。また分離ゴム6は原稿2に押しつける圧力を微妙に調整する必 要があるが、上記したように原稿2の搬送速度が変わるため原稿2の分離が正常 になされず複数の原稿2を給紙してしまうといった不具合もあった。
【0013】 上記対策として、駆動ローラ・従動ローラの数を削減することが容易に考えら れる。図6はその一実施例を示す図である。図に示す様に駆動ローラ8を原稿読 取部13上に配置し、駆動ローラ8の手前に原稿検出器6を配置することにより 、駆動ローラを1本、従動ローラを2本削除できる。
【0014】 しかし、この構造では、原稿検出器14で原稿2の先端・後端を検出させるた めに、自給ローラ5と駆動ローラ8間の搬送路の長さを長く取る必要がある。す なわち、駆動ローラ5による原稿の搬送速度V1 と自給ローラ5による搬送速度 V0 の差により、原稿検出器14で原稿の後端及び先端の検出ができるスペース が先行する原稿と次の原稿との間に形成し得る長さを自給ローラ5と駆動ローラ 8間に取ることが必要とされるので、搬送路3が長くなるという不具合がある。 また、基本的には従来の給紙機構と同じであり、自給ローラ5と駆動ローラ8の 周速度を変えているので自給ローラ5に一方向クラッチを設ける必要があり、ま た分離ゴム11を使用しているので複数の原稿を給紙してしまう場合があるとい う不具合は改善されていない。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
上述の如く、従来の給紙機構では自給ローラと駆動ローラの周速度の差を用い 、両ローラ間の搬送路において、先行する原稿の後端と次の原稿の先端間にスペ ースを生じさせることにより、原稿の先端・後端検出を可能とさせていたので、 自給ローラに一方向クラッチを設ける必要があった。また複数の駆動ローラ・従 動ローラを必要としていた。
【0016】 また、原稿置台上の原稿を1枚づつ分離・給紙する手段として分離ゴムを用い ているが、このような手段では、分離ゴムを原稿に押しつける圧力を微妙に調整 する必要があり、構造が複雑となり、又、複数の原稿を給紙するといった不具合 が発生しやすいという問題点があった。
【0017】 また、ローラの数を削減する目的で駆動ローラを原稿読取部上に配置する構成 とした場合には、原稿の先端・後端を検出させるために搬送路を長くしなければ ならないという新たな不具合が生じ、給紙機構の簡素化・小型化等が困難になる という問題が生じる。
【0018】 本考案は上記従来の欠点を解決するべくなされたものであり、原稿等の用紙の 分離、給紙を簡単な構造で確実に行うことができ、また、小型化、簡素化を図る ことができる給紙機構を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
第1の考案に係る給紙機構は、用紙搬送方向へ回転する自給ローラと、この自 給ローラとで用紙を挟持する状態に位置付けられ用紙搬送方向とは反対方向へ回 転し前記用紙との間の摩擦係数が前記用紙と自給ローラとの間の摩擦係数よりも 小さくされている分離ローラとを具備する構成となっている。
【0020】 第2の考案に係る給紙機構は、用紙搬送方向へ回転して用紙を用紙搬送方向へ 搬送する自給ローラと、この自給ローラと同じ周速度で用紙搬送方向へ回転し前 記自給ローラにより搬送された後の前記用紙を用紙搬送方向へ搬送する駆動ロー ラと、前記自給ローラと前記駆動ローラとの間に設けられ前記自給ローラより搬 送される前記用紙の先端側上面を案内するガイドと、このガイドにより案内され る前記用紙により押圧されて前記用紙を検出する用紙検出器とを具備し、前記ガ イドの下方には前記自給ローラから離間した前記用紙の後端側が前記用紙検出器 の押圧を解除し得る位置まで自重で落下し得るスペースが設けられた構成となっ ている。
【0021】 第3の考案に係る給紙機構は、水平方向に対して傾斜させられ用紙を載置する 用紙置台と、この用紙置台に沿って下降する前記用紙の下面と接触し用紙搬送方 向へ回転して前記用紙を用紙搬送方向へ搬送する自給ローラと、この自給ローラ とで前記用紙を挟持する状態でこの自給ローラの上方に位置付けられ用紙搬送方 向とは反対方向へ回転し前記用紙との間の摩擦係数が前記用紙と自給ローラとの 間の摩擦係数よりも小さくされた分離ローラと、前記自給ローラと同じ周速度で 用紙搬送方向へ回転し前記自給ローラにより搬送された後の前記用紙を用紙搬送 方向へ搬送する駆動ローラと、前記自給ローラと前記駆動ローラとの間に設けら れ前記自給ローラより搬送される前記用紙の先端側上面を案内するガイドと、こ のガイドにより案内される前記用紙により押圧されて前記用紙を検出する用紙検 出器とを具備し、前記ガイドの下方には前記自給ローラから離間した前記用紙の 後端側が前記用紙検出器への押圧を解除し得る位置まで自重で落下し得るスペー スが設けられた構成となっている。
【0022】
【作用】
第1の考案の給紙機構では、用紙搬送方向へ回転する自給ローラと、用紙搬送 方向とは反対方向へ回転し用紙との間の摩擦係数が用紙と自給ローラとの間の摩 擦係数よりも小さくされている分離ローラとを有しているので、自給ローラに接 する用紙は必ず用紙搬送方向へ搬送され、自給ローラに接する用紙に一方の面が 接触し他方の面が分離ローラに接する用紙がある場合に当該用紙は用紙搬送方向 とは反対方向へ押し戻される。また、自給ローラ及び分離ローラの2つのローラ が対峙し、かつ、自給ローラは用紙搬送方向へ、分離ローラは用紙搬送方向とは 反対方向へ回転しているので、搬送させるべき用紙の束の先端を2つのローラの 対峙部分に当接させると、用紙の束は自給ローラと接する用紙を頂点として楔型 に整えられる。
【0023】 また第2の考案では、自給ローラより搬送される用紙の先端側上面を案内する ガイドの下方には前記自給ローラから離間した前記用紙の後端側が前記用紙検出 器の押圧を解除し得る位置まで自重で落下し得るスペースが設けられているので 、先行する用紙の後端側が落下して用紙検出器の押圧が解除された時点と次の用 紙の先端側が用紙検出器を押圧する時点との間に用紙の落下による時間の差が形 成される。従って、自給ローラと駆動ローラとの周速度を同じにしてあっても、 自給ローラから連続して搬送される夫々の用紙の先端と後端を用紙検出器で検出 可能となる。
【0024】 また、第3の考案では、用紙置台に載置された用紙の束を給紙する機構につき 、上記した第1及び第2の考案の作用を合わせ持つ。
【0025】
【実施例】
以下、本考案の給紙機構の一実施例を図1乃至図4を参照して詳述する。ここ に、図1乃至図3は給紙機構の構造図であり、図2は用紙装着時、図3は先行す る用紙が搬送される状態、図1は先行する用紙及び次の用紙が搬送される状態を 示す図である。また、図4は用紙の束の先端形状を示す図である。
【0026】 この給紙機構は、ファクシミリ装置における原稿の給紙を行う機構であり、水 平方向に対して傾斜させられて配置された用紙置台31に載置された原稿(以下 、用紙という)32の束を1枚づつ分離して用紙搬送路33へ搬送する自給ロー ラ35及び分離ローラ36、搬送路33内の用紙32を一定速度で搬送するため の駆動ローラ38、搬送路33内の用紙32の先端及び後端の位置を検出してそ の情報を読取器40に送出する用紙検出器41等を具備して構成されている。
【0027】 自給ローラ35は用紙32の搬送方向である矢印方向に周速度Vで回転してい る。分離ローラ36は自給ローラ35に対峙する状態で自給ローラ35の上方に 位置付けられており、このローラ36は用紙搬送方向とは逆方向である矢印方向 に回転している。この分離ローラ36と用紙32との間の摩擦係数は自給ローラ 35と用紙32との間の摩擦係数よりも小さくされている。また、前記した用紙 置台31の下端31a側は両ローラ35,36の対峙部分に位置付けられている 。
【0028】 そのため、用紙置台31に載置された用紙32の束が用紙置台31に沿って下 降し、用紙32の先端が一対のローラ35,36の対峙部分に当接すると、図4 に示す如く、用紙32の束は自給ローラ35と接する用紙32を頂点とする角度 θの楔型に整えられる。従って、用紙置台31の用紙32が複数枚同時に両ロー ラ35,36間に入り込むという事態は生じ難い。
【0029】 また、仮に2枚の用紙32が同時に両ローラ35,36間に入り込みそうにな った場合でも、自給ローラ35に接している用紙32のみが用紙搬送方向へ搬送 され、分離ローラ36に接する用紙32は用紙搬送方向とは反対方向へ押し戻さ れるので、自給ローラ35に接することができる最下端の用紙32のみが一枚づ つ確実に給紙される。尚、分離ローラ36を用紙31に押し付ける圧力は、上記 した摩擦係数の関係が成り立つ範囲内であれば良く、従来の分離ゴム6の場合の ような微妙な圧力調整は不要である。
【0030】 用紙搬送路33は、用紙32の上面側をガイドする上部側のガイド33aと自 重で落下する用紙32を支持する下部側のガイド33bとで構成されている。下 部側のガイド33bには用紙32に記載の画データを読み取る読取部40が配置 されており、この読取部40上には用紙32を一定速度で読取部40を通過させ るための駆動ローラ38が配置されている。この駆動ローラ38の周速度は自給 ローラ35と同じVとされており、用紙32は常に一定速度Vで搬送される。
【0031】 また、自給ローラ35と駆動ローラ38との間に位置する搬送路33上には用 紙検出器41が設けられており、図3に示す如く、自給ローラ35で搬送される 用紙32の先端側上面はガイド33aに案内されて検出器41の可動レバー41 aに至り、この可動レバー41aを押圧することにより検出器41を動作させる 構成となっている。また、自給ローラ35の近傍においては、上部側ガイド33 aと下部側のガイド33bとの間には上下方向に大きなスペース33cが形成さ れており、図1に示す如く、自給ローラ35により搬送されている用紙32の後 端側が自給ローラ35から離間すると、用紙32は後端側がスペース33c内を 自重で落下し、従って、用紙32による可動レバー41aの押圧は解除される構 成となっている。
【0032】 次に上記機構における作用につき図1乃至図3を用いて説明する。
【0033】 図2に示す如く用紙置台31に載置された用紙32の束は、自給ローラ35と 分離ローラ36との搬送方向の相違及び両ローラ35,36の用紙32との摩擦 係数の相違から自給ローラ35に接する用紙31のみが一枚づつ用紙搬送路33 内に自給ローラ35により搬送される。そして、自給ローラ35により搬送され る用紙31はその先端が上部ガイド33aに至ると上面をガイド33aに案内さ れる状態で移動し、先端が駆動ローラ38に至ると駆動ローラ38の回転により 一定速度Vにて読取部40上を移動する。一方、自給ローラ35と駆動ローラ3 8との間には用紙検出器41の可動レバー41aが配置されているので、図3に 示す如く、ガイド33aに沿って移動する用紙32の先端により可動レバー41 aは押圧されて用紙検出器41による用紙32の先端位置の検出がなされ、この 検出信号に基いて読取部40上を通過する用紙32に記載の画データの読取りが 行なわれる。この場合に、自給ローラ35と駆動ローラ38との周速度は同じで あるので、用紙32が自給ローラ35及び駆動ローラ38で搬送されている間は 用紙32は垂り下がることはなく可動レバー41aは用紙32により押圧された 状態を維持する。
【0034】 また、図1に示す如く、用紙32の後端が自給ローラ35及び分離ローラ36 より開放されると用紙32の後端側はスペース33内を自重により落下し用紙3 2による可動レバー41aの押圧は解除される。従って、検出器41の可動レバ ー41aは検出待機位置に戻り用紙の後端を検出できる。この場合に、次の用紙 32は上記した先行する用紙32につづいて自給ローラ35により用紙搬送路3 3内に搬送されるが、図1に示すように、次の用紙32の先端が可動レバー41 aに達する前に先行する用紙32による可動レバー41aの押圧は解除されるの で、先行する用紙32の後端及び次の用紙32の先端の検出に所定の時間差を設 けることができる。
【0035】 上記の如く、本例の給紙機構では、先行する用紙32による可動レバー41a の押圧が解除される時点と次の用紙の先端側で可動レバー41aを押圧する時点 との間に、先行する用紙32の落下による時間の差が形成されているので、自給 ローラ35と駆動ローラ38の周速度を同じにしてあっても、自給ローラ35か ら連続して搬送される夫々の用紙32の先端と後端を用紙検出器41で検出でき る。従って、自給ローラ35に従来のような一方向クラッチを設ける必要はない 。また、自給ローラ35から用紙検出器41までの距離を長くとる必要もなくな る。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、第1の考案に係る給紙機構では、用紙搬送方向へ回転す る自給ローラと、用紙搬送方向とは反対方向へ回転し用紙との間の摩擦係数が用 紙と自給ローラとの間の摩擦係数よりも小さくされた分離ローラとを有している ので、自給ローラに接する用紙は必ず用紙搬送方向へ搬送され、自給ローラに接 する用紙に一方の面が接触し他方の面が分離ローラに接する用紙は用紙搬送方向 とは反対方向へ押し戻される。また、自給ローラと分離ローラとが対峙する部分 に当接させられる用紙の束の先端は、自給ローラと接する用紙を頂点として楔型 に整えられる。従って、用紙を一枚づつ確実に搬送することができる。
【0037】 また、第2の考案に係る給紙機構では、自給ローラから離間した用紙の後端側 が用紙検出器の押圧を解除し得る位置まで自重で落下し得るスペースが設けられ ているので、先行する用紙の後端側が落下して用紙検出器の押圧が解除された時 点と次の用紙の先端側が用紙検出器を押圧する時点との間に用紙の落下による時 間の差が形成される。従って、自給ローラと駆動ローラとの周速度を同じにして あっても、自給ローラから連続して搬送される夫々の用紙の先端と後端を用紙検 出器で検出可能となる。従って、自給ローラに従来のような一方向クラッチを設 ける必要はなくなり、また、自給ローラから用紙検出器までの用紙搬送路長も短 くできる。
【0038】 また、第3の考案に係る給紙機構では、用紙置台に載置された用紙の束を給紙 する機構につき、上記第1及び第2の考案の効果を合せ持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の給紙機構の一実施例を示す構造図であ
り、先行する用紙及び次の用紙が搬送される状態を示す
図。
【図2】図1に示す給紙機構における用紙装着時の構造
図。
【図3】図1に示す給紙機構における先行する用紙が搬
送される状態の時の構造図。
【図4】図1に示す給紙機構における用紙の束の先端形
状を示す図。
【図5】従来の給紙機構の構造図。
【図6】別の従来の給紙機構の構造図。
【符号の説明】
31 用紙置台 32 用紙 33a ガイド 33c スペース 35 自給ローラ 36 分離ローラ 38 駆動ローラ 41 用紙検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 後藤 直樹 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)考案者 飴野 恵二 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙搬送方向へ回転する自給ローラと、
    この自給ローラとで用紙を挟持する状態に位置付けられ
    用紙搬送方向とは反対方向へ回転し前記用紙との間の摩
    擦係数が前記用紙と自給ローラとの間の摩擦係数よりも
    小さくされている分離ローラとを具備することを特徴と
    する給紙機構。
  2. 【請求項2】 用紙搬送方向へ回転して用紙を用紙搬送
    方向へ搬送する自給ローラと、この自給ローラと同じ周
    速度で用紙搬送方向へ回転し前記自給ローラにより搬送
    された後の前記用紙を用紙搬送方向へ搬送する駆動ロー
    ラと、前記自給ローラと前記駆動ローラとの間に設けら
    れ前記自給ローラより搬送される前記用紙の先端側上面
    を案内するガイドと、このガイドにより案内される前記
    用紙により押圧されて前記用紙を検出する用紙検出器と
    を具備し、前記ガイドの下方には前記自給ローラから離
    間した前記用紙の後端側が前記用紙検出器の押圧を解除
    し得る位置まで自重で落下し得るスペースが設けられて
    いることを特徴とする給紙機構。
  3. 【請求項3】 水平方向に対して傾斜させられ用紙を載
    置する用紙置台と、この用紙置台に沿って下降する前記
    用紙の下面と接触し用紙搬送方向へ回転して前記用紙を
    用紙搬送方向へ搬送する自給ローラと、この自給ローラ
    とで前記用紙を挟持する状態でこの自給ローラの上方に
    位置付けられ用紙搬送方向とは反対方向へ回転し前記用
    紙との間の摩擦係数が前記用紙と自給ローラとの間の摩
    擦係数よりも小さくされた分離ローラと、前記自給ロー
    ラと同じ周速度で用紙搬送方向へ回転し前記自給ローラ
    により搬送された後の前記用紙を用紙搬送方向へ搬送す
    る駆動ローラと、前記自給ローラと前記駆動ローラとの
    間に設けられ前記自給ローラより搬送される前記用紙の
    先端側上面を案内するガイドと、このガイドにより案内
    される前記用紙により押圧されて前記用紙を検出する用
    紙検出器とを具備し、前記ガイドの下方には前記自給ロ
    ーラから離間した前記用紙の後端側が前記用紙検出器へ
    の押圧を解除し得る位置まで自重で落下し得るスペース
    が設けられていることを特徴とする給紙機構。
JP4474093U 1993-08-17 1993-08-17 給紙機構 Withdrawn JPH0713851U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100477906B1 (ko) * 2001-09-13 2005-03-23 캐논 덴시 가부시키가이샤 화상 판독 장치

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KR100477906B1 (ko) * 2001-09-13 2005-03-23 캐논 덴시 가부시키가이샤 화상 판독 장치

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