JPH071379U - 電磁装置 - Google Patents

電磁装置

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JPH071379U
JPH071379U JP3078993U JP3078993U JPH071379U JP H071379 U JPH071379 U JP H071379U JP 3078993 U JP3078993 U JP 3078993U JP 3078993 U JP3078993 U JP 3078993U JP H071379 U JPH071379 U JP H071379U
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plunger
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recess
electromagnetic coil
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隆史 井上
修 上尾崎
好一 山口
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日電工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電磁コイル5の励磁時に起動するプランジャ
ー15を備えている。ヘッド6はプランジャー15の対向す
る端面にプランジャー15を進退自在に嵌挿する凹部13を
形成する。プランジャー15の凹部13に対向する端面に凹
部13に進退自在に嵌合されるガイド18を一体に設ける。
起動したプランジャー15の端部とヘッド6の凹部13の内
端面との間をガイド18と凹部13との係合案内で離間させ
る。このとき、ガイド18の凹部13に対向する端部とヘッ
ド6の凹部13の内端面との間に間隙を保持する。 【効果】 プランジャー15の周囲の案内筒の内周面は均
一に摩耗され、ガイド18の端部の摩耗が防止され、電磁
装置の耐久性が向上する。また、プランジャー15とヘッ
ド6との衝突による金属音の騒音が発生することがな
い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、電磁弁など電磁コイルの励磁により吸引するプランジャー を備えた電磁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の電磁弁などの吸引動作されるプランジャーを備えた電磁装置は 、電磁コイルの励磁時にプランジャーはスプリングの付勢力に抗して磁性ヘッド に吸引され、電磁コイルの非励磁時にスプリングの付勢力で復帰動作する構造が 採られていた。
【0003】 しかしながら、この従来の構造の電磁装置では、電磁コイルの励磁より吸引動 作されるプランジャーの起動時にプランジャーがヘッドに衝突し、衝突による金 属音が発生し、騒音の原因となっていた。
【0004】 そこで、例えば特願平3−295844号の明細書・図面に記載されるように 、ヘッドのプランジャーに対向する端面にこのプランジャーの端部を進退自在に 嵌挿する凹部を形成する構造の電磁装置が提案され、この構造の電磁装置では、 電磁コイルが励磁されたとき、ヘッドに吸引されて起動したプランジャーの端部 とヘッドの凹部の内端面との間に間隙を保持して、プランジャーとヘッドとの衝 突をなくし、騒音となる金属音の発生をなくしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特願平3−295844号の明細書・図面に記載される構 造の電磁装置では、図3に示すように、電磁コイル(図示せず)が励磁されたと き、プランジャー1は案内筒2の軸方向からずれ、傾斜した状態でヘッド3に吸 引されるため、案内筒2の内周面が均一に摩耗せず、例えばプランジャー1の角 部が当接するA点、B点が特に集中的に摩耗し、A点、B点にへこみが生じ、こ のへこみにプランジャー1が引っ掛かったり、プランジャー1の角部Cがヘッド 3の内端面の角部D近傍に接触したりして、プランジャー1の進退動作が円滑に 行われず、弁本体4の開閉動作が悪化し、電磁装置の寿命が短くなり、耐久性が 損なわれるという問題を有している。
【0006】 本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、プランジャーとヘッドとの衝突に よる金属音の騒音が発生することがなく、しかも耐久性が向上した電磁装置を提 供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の電磁装置は、電磁コイルの励磁時に磁性ヘッドに吸引され非励磁時に スプリングの付勢力にてこのヘッドから離反されるプランジャーを備え、前記電 磁コイルの励磁時にプランジャーをヘッドに吸引動作し非励磁時にプランジャー をスプリングの付勢力にて復帰動作させる電磁装置であって、前記ヘッドは前記 プランジャーの対向する端面にこのプランジャーを進退自在に嵌挿する凹部を形 成し、前記プランジャーは前記ヘッドの凹部に対向する端面にこの凹部に進退自 在に嵌合され前記プランジャーを前記ヘッドに垂直に案内する非磁性材からなる ガイドを一体に設け、前記電磁コイルの励磁により前記ヘッドに吸引されて起動 したプランジャーの端部とこのヘッドの凹部の内端面との間を前記ガイドと前記 凹部との係合案内で離間するとともに、このガイドの前記ヘッドの凹部に対向す る端部と前記ヘッドの凹部の内端面との間に間隙を保持するものである。
【0008】
【作用】
本考案の電磁装置は、プランジャーの進退動作に伴って、プランジャーの端面 に設けたガイドの外周はヘッドの凹部の開口側の内周に嵌合進入され、嵌合後退 される。従って、このガイドにてプランジャーは傾斜することなくヘッドに対し て垂直に案内されて進退動作を行い、プランジャーの周囲の案内筒の内周は均一 に摩耗される。
【0009】 また、電磁コイルが励磁されたとき、ヘッドに吸引されたプランジャーの端部 はヘッドの凹部に進入され、このプランジャーの端部とヘッドの凹部との内端面 との間は非磁性材からなるガイドと凹部との係合案内で離間され、プランジャー はヘッドに衝突することがなく、騒音となる金属音が発生することがない。この とき、このガイドのヘッドの凹部に対向する端部とヘッドの凹部の内端面との間 には間隙が保持され、ガイドもヘッドに衝突することがなく、ガイドの端部の摩 耗が防止される。
【0010】
【実施例】
次に本考案の電磁装置の構成を電磁弁について説明する。
【0011】 5は電磁コイルで、この電磁コイル5の中央部の上部にこの電磁コイル5の磁 路を形成する磁性ヘッド6が配設され、このヘッド6は前記電磁コイル5を収納 した磁性ハウジング7の上板部8にねじ9にて固着されている。そして、このヘ ッド6の内端外周に一端を嵌合固着した案内筒10は電磁コイル5を収納したハウ ジング7の下板部11の中央孔12から突出されている。また、前記ヘッド6の内端 面には凹部13が形成され、この凹部13の開口側の内周面14は小径に形成されてい る。
【0012】 また、15は前記電磁コイル5の励磁時にヘッド6に吸引される磁性プランジャ ーで、前記案内筒10に進退自在に嵌挿され、このプランジャー15の内端側には前 記ヘッド6の凹部13の開口側に進退自在に嵌挿される外径の小径部16が一体に形 成されている。さらに、この小径部16の内端面にはガイド受け孔17が軸方向に形 成されている。
【0013】 また、18は合成樹脂などの非磁性材にて形成され前記プランジャー15を前記ヘ ッド6に垂直に案内する断面略T字状のガイドで、このガイド18は、軸状の下部 19が前記ガイド受け孔17に圧入などされ、略円盤状の上部20が前記プランジャー 15の小径部16の内端面に嵌合されて固着されている。そして、このガイド18の上 部20の外径は前記ヘッド6の凹部13の開口側の内周面14に進退自在に嵌合される ように形成されている。
【0014】 さらに、このプランジャー15の外端面に形成した嵌合部21には弁体22が嵌合さ れてかしめ固着されている。
【0015】 また、23は略円錐台形状に巻回されたコイル状のスプリングで、前記プランジ ャー15の小径部16の外周面と前記案内筒10との間の間隙にテーパ状に張設され、 すなわちヘッド6の内端面の外縁部24と前記プランジャー15の小径部16の外端部 25との間に張設され、このスプリング23により前記プランジャー15はヘッド6か ら離反する方向に付勢されている。
【0016】 そして、前記電磁コイル5の励磁による前記ヘッド6に吸引されて起動したプ ランジャー15の端部とこのヘッド6の凹部13の内端面との間は前記ガイド18にて 離間されるようになっている。また、この状態で、前記ガイド18の前記ヘッド6 の凹部13に対向する端部20a とヘッド6の凹部13の内端面との間に間隙を保持す るようになっている。
【0017】 26は弁本体で、前記ハウジング7の下板部11に固着されている。この弁本体26 には前記弁体22が接離して開閉される弁孔27が形成され、この弁孔27に連通する 流入口28と流出口29とが形成され、この流入口28にはストレーナ30が設けられて いる。
【0018】 次にこの実施例の作用を説明する。
【0019】 電磁コイル5の非励磁時にはプランジャー15はスプリング23の付勢力でヘッド 6から離反し弁体22が弁孔27を閉塞している。この状態で電磁コイル5が励磁さ れると、プランジャー15はヘッド6に吸引され、弁体22は弁孔27を開く。このと き、電磁コイル5の励磁でプランジャー15が起動されるとき、プランジャー15の 小径部16がヘッド6の凹部13に挿入されるとともに、ガイド18の外周面20b がヘ ッド6の凹部13の開口側の内周面14に嵌合され、図2に示すように、このプラン ジャー15の小径部16の端部とヘッド6の凹部13の内端面との間は非磁性材からな るガイド18と凹部13との係合案内で離間され、プランジャー15はヘッド6に衝突 することがないので、騒音となる金属音が発生しない。また、このとき、ガイド 18のヘッド6の凹部13に対向する端部20b とヘッド6の凹部13の内端面との間に は間隙が保持され、ガイド18もヘッド6に衝突することがなく、ガイド18の端部 20a の摩耗が防止される。
【0020】 また、このプランジャー15の進退動作に伴って、プランジャー15の内端面に設 けたガイド18の外周面20b はヘッド6の凹部13の開口側の内周面14に嵌合進入さ れ、嵌合後退される。従って、このガイド18にてプランジャー15は傾斜すること なくヘッド6に対して垂直に案内されて進退動作を行い、プランジャー15の周囲 の案内筒10の内周面は均一に摩耗され、従来の電磁装置のように案内筒10の内周 面の特定箇所にへこみが生じることがなく、しかも上記のようにプランジャー15 およびガイド18はいずれもヘッド6に衝突することがないので、弁体22による弁 孔27の開閉動作が円滑に行われ、電磁装置の耐久性が向上する。
【0021】 前記実施例では電磁弁について説明したが、電磁弁に限られるものではなく、 電磁コイル5の励磁で吸引されるプランジャー15を備えた各種電磁装置に適用で きる。
【0022】
【考案の効果】
本考案によれば、プランジャーは傾斜することなくヘッドに対して垂直に進退 動作を行い、プランジャーの周囲の案内筒の内周面は均一に摩耗され、この案内 筒の内周面の特定箇所にへこみが生じることがなく、ガイドの端部の摩耗が防止 され、電磁装置の耐久性が向上する。また、プランジャーがヘッドに衝突するこ とを防止でき、衝突による金属音の騒音が発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す電磁弁の縦断面図であ
る。
【図2】同上電磁コイルの励磁時の状態を示す一部の縦
断面図である。
【図3】従来の電磁弁の一部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
5 電磁コイル 6 ヘッド 13 凹部 15 プランジャー 18 ガイド 23 スプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルの励磁時に磁性ヘッドに吸引
    され非励磁時にスプリングの付勢力にてこのヘッドから
    離反されるプランジャーを備え、前記電磁コイルの励磁
    時にプランジャーをヘッドに吸引動作し非励磁時にプラ
    ンジャーをスプリングの付勢力にて復帰動作させる電磁
    装置であって、 前記ヘッドは前記プランジャーの対向する端面にこのプ
    ランジャーを進退自在に嵌挿する凹部を形成し、 前記プランジャーは前記ヘッドの凹部に対向する端面に
    この凹部に進退自在に嵌合され前記プランジャーを前記
    ヘッドに垂直に案内する非磁性材からなるガイドを一体
    に設け、 前記電磁コイルの励磁により前記ヘッドに吸引されて起
    動したプランジャーの端部とこのヘッドの凹部の内端面
    との間を前記ガイドと前記凹部との係合案内で離間する
    とともに、このガイドの前記ヘッドの凹部に対向する端
    部と前記ヘッドの凹部の内端面との間に間隙を保持する
    ことを特徴とする電磁装置。
JP1993030789U 1993-06-08 1993-06-08 電磁装置 Expired - Fee Related JP2605053Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003301964A (ja) * 2002-04-12 2003-10-24 Seiko Epson Corp 弁装置

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