JP2000303810A - 内燃機関の電磁式動弁装置 - Google Patents

内燃機関の電磁式動弁装置

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JP2000303810A
JP2000303810A JP11116171A JP11617199A JP2000303810A JP 2000303810 A JP2000303810 A JP 2000303810A JP 11116171 A JP11116171 A JP 11116171A JP 11617199 A JP11617199 A JP 11617199A JP 2000303810 A JP2000303810 A JP 2000303810A
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armature
electromagnet
intake
electromagnetic valve
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Yasuo Shimizu
康雄 清水
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
    • F16K31/06Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a magnet, e.g. diaphragm valves, cutting off by means of a liquid
    • F16K31/0675Electromagnet aspects, e.g. electric supply therefor
    • F16K31/0679Electromagnet aspects, e.g. electric supply therefor with more than one energising coil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L9/00Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically
    • F01L9/20Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically by electric means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を低減させることができる内燃機関
の電磁式動弁装置を提供する。 【解決手段】 内燃機関の電磁式動弁装置1は、電磁石
10と、磁性体で構成され、吸気弁3に連結されるとと
もに、電磁石10の励磁および励磁の中止によりヨーク
11に接触する位置と、ヨーク11から離れる位置との
間で往復動することによって吸気弁3を開閉させるアー
マチュア5と、を備えている。アーマチュア5がアウタ
ーヨーク13に接触する接触面積S1と、ヨーク11の
平均磁路面積S2との面積比S1/S2は、電磁石10
が励磁されているときにヨーク11がアーマチュア5を
吸引保持する吸引保持力が極大値Fmax(図6)を示
すような値を含む、その近傍の所定領域(例えば30〜
45%の領域)内の値に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力によって吸
気弁や排気弁を開閉駆動する内燃機関の電磁式動弁装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内燃機関の電磁式動弁装
置として、例えば特開平9−256826号公報に記載
されたものが知られている。この電磁式動弁装置は、シ
リンダヘッド内に収容された複数のアクチュエータケー
シングと、磁性体で構成され、各アクチュエータケーシ
ング内の摺動路に摺動自在に収容されるとともに、吸排
気弁を開閉駆動するためのアーマチュアと、このアーマ
チュアを上下方向に吸引するための上下の電磁石と、を
備えている。電磁式動弁装置の動作時には、アーマチュ
アが上下の電磁石によって吸引され、摺動路内を上下方
向に往復摺動することによって、吸排気弁が開閉駆動さ
れる。
【0003】また、アーマチュアは、その横断面が同心
の2つの円弧部の両端を互いに平行な2つの直線部で結
んだような形状であり(同公報の図6参照)、その外周
面が摺動面になっているとともに、上記直線部が平面部
を構成している。アーマチュアの摺動路を画成している
アクチュエータケーシングは、アーマチュアの外周面と
類似の形状で、これとの間にわずかな間隙を有するよう
に形成されている。また、電磁石は、ともに磁性体で構
成されたインナーヨークおよびアウターヨークと、これ
らの間に収容されたコイルとを備えている。
【0004】この電磁式動弁装置では、上記のような形
状を備えた各2つのアクチュエータケーシングが、外周
面の平面部で互いに接するように配置されている。以上
のような構成によって、この電磁式動弁装置では、複数
のアクチュエータケーシングをシリンダヘッド内の狭い
空間に並べて収容した場合でも、アクチュエータケーシ
ング内に可能な限り大きな空間を確保することによっ
て、可能な限り大きな電磁石のコイルの寸法およびアー
マチュアの断面積を得ている。このようにする理由は、
吸排気弁を駆動する際に非常に大きな駆動力が必要とさ
れるので、電磁式動弁装置を狭いシリンダヘッド内に収
納したときでも、吸排気弁を駆動するのに十分な、電磁
石によるアーマチュアの吸引力を確保するためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の電
磁式動弁装置においては、アーマチュアの断面積やコイ
ルの寸法を単純に大きくすることによって、電磁石の吸
引力を確保しているので、アーマチュアとヨークの間の
配置や寸法の関係などによっては、磁気抵抗が大きくな
るなどの効率の低下を招くことがあり、その結果、消費
電力が増大してしまうことがある。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、消費電力を低減させることができる内燃機
関の電磁式動弁装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内燃
機関の吸気弁3および排気弁の少なくとも一方から成る
吸排気弁3を電磁力によって開閉駆動する内燃機関の電
磁式動弁装置1であって、インナーヨーク12およびア
ウターヨーク13を有するヨーク11を備えた電磁石1
0と、磁性体で構成され、吸排気弁3に連結されるとと
もに、電磁石10の励磁によってヨーク11側に吸引さ
れることによりヨーク11に接触する位置と、電磁石1
0の励磁の中止によりヨーク11から離れ、吸排気弁3
の開放および閉鎖の一方に対応する位置に規制される位
置との間で往復動することによって吸排気弁3を開閉さ
せるアーマチュア5と、を備え、アーマチュア5がアウ
ターヨーク13に接触する接触面積S1と、ヨーク11
の平均磁路面積S2との面積比S1/S2は、電磁石1
0が励磁されているときにヨーク11がアーマチュア5
を吸引保持する吸引保持力が極大値Fmaxを示すよう
な値を含む、その近傍の所定領域(例えば実施形態にお
ける30〜45%の領域)内の値に設定されていること
を特徴とする。
【0008】この内燃機関の電磁式動弁装置によれば、
磁性体のアーマチュアは、電磁石の励磁および励磁の中
止によって、ヨークに接触する位置とこれから離れる位
置との間で往復動し、これにより、吸排気弁を開閉させ
る(なお、ここで言う「接触」とは、機械的な接触のみ
ならず、電気的な吸引によりアーマチュアがヨークに対
してある微少な間隔を保ちながら停止している状態を含
むものである。また、「励磁」は、電磁石のコイルへの
通電の実施を意味し、「励磁の中止」は、通電の中止を
意味する)。この場合、アーマチュアがヨークのアウタ
ーヨークに接触する接触面積と、ヨークの平均磁路面積
との面積比は、励磁時にヨークがアーマチュアを吸引保
持する吸引保持力が極大値を示すような値を含む、その
近傍の所定領域内の値に設定されているので、アーマチ
ュアが、ヨークによって極大値およびその近傍の値の吸
引保持力で吸引保持されることにより、電磁石をエネル
ギ効率が最良またはそれに近い状況で使用できる。これ
によって、電磁石の消費電力を低減することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施形態に係る内燃機関の電磁式動弁装置につい
て説明する。図1に示すように、本実施形態の電磁式動
弁装置1は、自動車用エンジン(図示せず)のシリンダ
ヘッド2に取り付けられており、このエンジンの運転時
に、1つの吸気弁(または排気弁)3を駆動することに
よって、図示しない吸気ポート(または排気ポート)の
開閉動作を実行する。吸気弁3は、シリンダヘッド2内
のガイド筒2aによって、上下方向に摺動自在に支持さ
れている。
【0010】電磁式動弁装置1は、ケーシング4と、こ
のケーシング4内に上下方向に摺動自在に設けられたア
ーマチュア5と、励磁時にアーマチュア5を上下方向に
それぞれ吸引する上下の電磁石10,10と、アーマチ
ュア5を下方および上方に常時、付勢する上下のコイル
ばね6,6とを備えている。
【0011】ケーシング4は、上下の蓋部4a,4a
と、これら蓋部4a,4aの間に設けられたケース部4
bとを備えている。図4に示すように、ケース部4bの
外周面は、同心の2つの円弧部の両端を互いに平行な2
つの直線部で結んだような断面形状を有し、これら2つ
の直線部は平面部を構成している。隣り合う2つの電磁
式動弁装置1,1は、ケース部4bの平面部で互いに接
するように配置されている。ケース部4bの内周面は、
その外周面の円弧部と同心でより径の小さい2つの円弧
部の両端を互いに平行な2つの直線部で結んだ断面形状
になっており、電磁石10は、ケース部4bの内周面に
接した状態でこれに内蔵されている。また、上下の蓋部
4a,4aも、図示しないがケース部4bの外周面と同
様の断面形状を有し、上下の電磁石10,10およびア
ーマチュア5を間にして互いに対向するように上下に配
置されている。
【0012】上下の電磁石10,10は、上下方向に所
定距離、間隔を存して配置され、互いの間にアーマチュ
ア5の可動空間を画成している。上下の電磁石10,1
0は、アーマチュア5を間にして上下対称に構成されて
おり、以下、下電磁石10の構成について説明する。図
1〜図3に示すように、下電磁石10は、ヨーク11
と、このヨーク11のインナーヨーク12に嵌合したボ
ビン15と、ボビン15の外周面に巻かれたコイル16
とを備えている。
【0013】ヨーク11は、インナーヨーク12とアウ
ターヨーク13をヨーク連結ボルト14によって一体に
連結したものであり、インナーヨーク12およびアウタ
ーヨーク13は例えばFeなどの磁性体で構成され、ヨ
ーク連結ボルト14は合成樹脂などの非磁性体で構成さ
れている。インナーヨーク12は、円板状のターミナル
部12aと、このターミナル部12aから上方に延びる
円筒部12bとを備え、これらターミナル部12aおよ
び円筒部12bの内部には、上下方向に貫通する断面円
形の孔12cが円筒部12bと同心に形成されている。
【0014】アウターヨーク13の内周面13aは、上
記円筒部12bおよび孔12cと同心に断面円形に形成
され、外周面13bは、内周面の円と同心の2つの円弧
部の両端を互いに平行に左右方向に延びる直線で結んだ
断面形状に形成されている。すなわち、アウターヨーク
13は、電磁式動弁装置1,1の並び方向と直交する方
向に厚さが厚くなっている。これによって、図4に示す
ように、電磁式動弁装置1,1同士を狭い間隔で配置し
た場合でも、アウターヨークが円筒形状であるときと比
べて、アウターヨーク13の外周をアーマチュア5の外
径以上に大きく設定しながら、アウターヨーク13の断
面積、コイル16のスペースおよびインナーヨーク12
の断面積を、可能な限り大きく確保できる。また、アウ
ターヨーク13は底壁13cを有しており、この底壁1
3cには、内周面13aと同心の孔が形成されている。
【0015】ヨーク連結ボルト14の外周面には、図示
しない雄ねじが形成されており、インナーヨーク12の
孔12cの下部には、ヨーク連結ボルト14の雄ねじに
螺合する図示しない雌ねじが形成されている。ヨーク連
結ボルト14をアウターヨーク13の底壁13cの孔に
下方から通し、その雄ねじをインナーヨーク12の雌ね
じに螺合させることよって、インナーヨーク12とアウ
ターヨーク13は一体に連結されている。このように連
結したインナーヨーク12の円筒部12bとアウターヨ
ーク13との間には、横断面円環状のコイル室17が画
成されており、このコイル室17には、ボビン15およ
びコイル16が収容されている。
【0016】ボビン15は、合成樹脂などの非磁性体で
構成され、肉厚の小さい円筒状に形成されているととも
に、その上縁部は外方に水平に拡がり、丸いつば状にな
っている。また、ボビン15は、その内孔でインナーヨ
ーク12の円筒部12bに嵌合しており、コイル16
は、ボビン15の外周面に周方向に巻かれている。以上
のように、下電磁石10は構成されており、上電磁石1
0も同様に上下対称に構成されている。
【0017】一方、アーマチュア5は、断面円形に形成
された中央の大径部5aと、この大径部5aの上下面の
中央部から上下方向に突出する上下の小径部5b,5b
と、これら上下の小径部5b,5bにそれぞれ形成され
た断面円形の上下の凹部5c,5cと、を備えている。
図2および図5に示すように、大径部5aの外径は、ア
ウターヨーク13の内径よりも大きく形成されており、
これによって、後述するようにアーマチュア5が電磁石
10に吸引された際、大径部5aはアウターヨーク13
に対して図2の点描部分で接触する。すなわち、アーマ
チュア5の外端とアウターヨーク13の内端との間の互
いに重なり合う部分で接触する。この大径部5aがアウ
ターヨーク13に接触する部分の接触面積S1と、イン
ナーヨーク12の平均断面積であるヨーク11の平均磁
路面積S2との面積比S1/S2は、本実施形態では後
述する理由により、約37.5(%)に設定されてい
る。また、小径部5bの外径は、インナーヨーク12の
外径よりも小さくなっており、上小径部5bの上面(ま
たは下小径部5bの下面)は、インナーヨーク12に対
してその面全体で接触する。
【0018】さらに、上下の小径部5b,5bにはそれ
ぞれ、上下方向に延びる上下のシャフト7,7が、その
一端部が上下の凹部5c,5cに嵌合した状態で固定さ
れている。
【0019】この電磁式動弁装置1は、アーマチュア5
を間にして一部を除き上下対称に構成されており、ま
ず、上側の構成について説明する。上シャフト7は、断
面円形であり、上電磁石10のインナーヨーク12の孔
12cを通って、上蓋部4a内の上ばね室4cまで延び
ている。この上ばね室4c内には、前記上コイルばね6
および上下のばね座8a,8bが収容されているととも
に、ばね圧調整ねじ8cが上方から突出している。上コ
イルばね6の上下端部はそれぞれ、上下のばね座8a,
8bに常時、当接しており、上ばね座8aは、ばね圧調
整ねじ8cの下端部に下方から常時、当接している。ま
た、下ばね座8bは、上シャフト7の上端部に固定され
ており、以上の構成によって、上シャフト7は、上コイ
ルばね6により下方に常時、付勢されている。さらに、
上蓋部4a内には、円筒状の上ガイド9が設けられてお
り、この上ガイド9は、上下方向に貫通する断面円形の
内孔を有している。上シャフト7は、上ガイド9の内孔
に遊嵌されており、これによって、上下方向に摺動自在
に支持されている。
【0020】一方、下シャフト7も、上シャフト7と同
様に断面円形であり、下電磁石10のインナーヨーク1
2の孔12cを通って、下蓋部4a内の下ばね室4cま
で延びている。下シャフト7の下端部には、ばね座8d
が取り付けられており、このばね座8dには、吸気弁3
の上端部が連結されている。また、下ばね室4c内に
は、前記下コイルばね6が収容されており、下コイルば
ね6は、その下端部が下ばね室4cの底壁に上方から当
接し、上端部がばね座8dに下方から当接している。以
上の構成によって、下シャフト7は、下コイルばね6に
より上方に常時、付勢されている。一方、下蓋部4aに
は、上ガイド9と同様の下ガイド9が設けられており、
下シャフト7は、この下ガイド9によって上下方向に摺
動自在に支持されている。以上のように、上下のシャフ
ト7,7がそれぞれ上下のコイルばね6,6によって下
方および上方に付勢されていることにより、アーマチュ
ア5は、上下の電磁石10,10がともに励磁されてい
ないときに、電磁石10,10間の中立位置に保持され
る(図5参照)。
【0021】以上のように構成された電磁式動弁装置1
の動作について説明すると、上下の電磁石10,10が
励磁されていない場合、アーマチュア5は、上下のコイ
ルばね6,6によって、上下の電磁石10,10の間の
中立位置に保持され、それに伴い、吸気弁3も開閉の途
中の位置に位置している(図示せず)。この状態から例
えば下電磁石10が励磁されると、アーマチュア5は、
下電磁石10に吸引されることによって、下コイルばね
6の付勢力に抗しながら下電磁石10のヨーク11に当
接する位置まで下方に移動する(図1参照)。このと
き、上下のシャフト7,7は、上下のガイド9,9にそ
れぞれ案内されながら下方に摺動する。このアーマチュ
ア5の下方への移動により、吸気弁3が吸気ポートを開
放する。
【0022】この後、下電磁石10の励磁が中止される
と、アーマチュア5は、下コイルばね6の付勢力によっ
て上方に移動する。さらに、下電磁石10の励磁の中止
後に、上電磁石10が所定のタイミングで励磁される
と、アーマチュア5は、上電磁石10に吸引されること
によって、上コイルばね6の付勢力に抗しながら上電磁
石10のヨーク11に当接する位置まで上方に移動する
(図示せず)。このアーマチュア5の上方への移動によ
り、吸気弁3が吸気ポートを閉鎖する。次いで、上電磁
石10の励磁が中止された後、下電磁石10が所定のタ
イミングで励磁されることにより、上記と同様に、吸気
弁3が吸気ポートを開放する。以上の動作が繰り返し実
行されることによって、アーマチュア5は上下の電磁石
10,10の間を上下方向に往復動し、吸気弁3を開閉
駆動する。
【0023】次に、電磁式動弁装置1が吸気弁3を開閉
駆動する際に、発生する電磁石10の吸引力について説
明する。一般的に、上記のような電磁式動弁装置1の電
磁石10の吸引力は、吸気弁3の摺動時の機械仕事を達
成するための動的な吸引力と、吸気弁3を吸引保持する
ための静的な吸引保持力とに分けられる。ここでは、電
磁石10と同様の構成を有する電磁石における静的な吸
引保持力の特性について、図6を参照しながら説明す
る。同図は、エンジン諸元により決まる電磁式動弁装置
1,1間の間隔からアーマチュア5の外径を求め、この
アーマチュア5の外径およびコイル室17の幅(インナ
ーヨーク12とアウターヨーク13の間の間隔)や高さ
をそれぞれ一定とするとともに、アウターヨーク13の
内径およびインナーヨーク12の外径をパラメータとし
て変化させた多数の電磁石を製作し、これらの電磁石の
吸引保持力(N;ニュートン)の特性を測定した結果の
一例を示している。ただし、各電磁石の銅損は同一とし
た。また、同図では、アウターヨーク13の内径および
インナーヨーク12の外径の変化を、アーマチュア5が
アウターヨーク13に当接する部分の接触面積S1と、
ヨーク11の平均磁路面積S2との面積比S1/S2
(%)の変化で表している。
【0024】同図に示すように、電磁石の吸引保持力
は、面積比S1/S2に応じて増減する特性を備えてお
り、面積比S1/S2が約37.5(%)の値のときに
極大値Fmaxになる。また、面積比S1/S2が30
〜45(%)の所定領域内の値のときに、極大値Fma
xに近い値が得られる。さらに、面積比S1/S2がこ
の所定領域から外れた値に設定された場合には、その外
れる度合が大きくなるにしたがって、吸引保持力が低下
する度合も大きくなる特性を示している。
【0025】したがって、本実施形態の電磁石10にお
いては、前述したように面積比S1/S2を約37.5
(%)の値になるように設定しているので、電磁石10
の吸引保持力を極大値Fmaxにすることができる。こ
れによって、電磁石10をエネルギ効率が最良の状況で
使用できるので、電磁石10の消費電力を低減すること
ができる。また、電磁石10の吸引保持力がある程度の
値でよいときには、面積比S1/S2を30〜45
(%)の所定領域内の値に設定すれば、極大値Fmax
を含む、それに近い値の吸引保持力を得ることができ
る。これによって、電磁石10をエネルギ効率を最良ま
たはそれに近い状況で使用でき、上記と同様に、電磁石
10の消費電力を低減することができる。
【0026】さらに、アーマチュア5が上下方向に往復
動する場合に、断面円形の上下のシャフト7,7がそれ
ぞれ、上下のガイド9,9の断面円形の孔に案内されな
がら摺動するので、従来のアーマチュアの平面部がケー
シングの内面を摺動するものと比べて、アーマチュア5
の往復動時の摺動抵抗を減らすことによって、エネルギ
損失を減少させることができる。これによって、消費電
力をさらに低減することができる。
【0027】なお、前記実施形態においては、アーマチ
ュア5を上下の電磁石10,10で交互に吸引すること
により、これを往復動させる例について説明したが、ア
ーマチュアを往復動させる構成は、これに限らず、例え
ば1つの電磁石とコイルばねを用いたものでもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明の内燃機関の電磁
式動弁装置によれば、消費電力を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の電磁式動
弁装置を示す断面図である。
【図2】(a)図1の電磁式動弁装置の電磁石の横断面
図と(b)アーマチュアの平面図である。
【図3】アーマチュアおよび電磁石の分解斜視図であ
る。
【図4】電磁式動弁装置の平面的な配置を示す図であ
る。
【図5】アーマチュアとヨークの関係を示す断面図であ
る。
【図6】電磁石がアーマチュアを吸引保持する場合にお
ける接触面積S1および平均磁路面積S2の面積比S1
/S2と、電磁石の吸引保持力との関係の一例を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 電磁式動弁装置 3 吸気弁 5 アーマチュア 10 電磁石 11 ヨーク 12 インナーヨーク 13 アウターヨーク S1 接触面積 S2 平均磁路面積 S1/S2 面積比
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H106 DA07 DA25 DB02 DB12 DB26 DB32 DC02 DD03 EE22 FA08 GA11 GA15 KK17 5H607 CC05 KK10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気弁および排気弁の少なく
    とも一方から成る吸排気弁を電磁力によって開閉駆動す
    る内燃機関の電磁式動弁装置であって、 インナーヨークおよびアウターヨークを有するヨークを
    備えた電磁石と、 磁性体で構成され、前記吸排気弁に連結されるととも
    に、前記電磁石の励磁によって前記ヨーク側に吸引され
    ることにより前記ヨークに接触する位置と、前記電磁石
    の励磁の中止により前記ヨークから離れ、前記吸排気弁
    の開放および閉鎖の一方に対応する位置に規制される位
    置との間で往復動することによって前記吸排気弁を開閉
    させるアーマチュアと、を備え、 前記アーマチュアが前記アウターヨークに接触する接触
    面積と、前記ヨークの平均磁路面積との面積比は、前記
    電磁石が励磁されているときに前記ヨークが前記アーマ
    チュアを吸引保持する吸引保持力が極大値を示すような
    値を含む、その近傍の所定領域内の値に設定されている
    ことを特徴とする内燃機関の電磁式動弁装置。
JP11116171A 1999-04-23 1999-04-23 内燃機関の電磁式動弁装置 Withdrawn JP2000303810A (ja)

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