JPH11173126A - 電磁駆動式バルブ駆動装置 - Google Patents

電磁駆動式バルブ駆動装置

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JPH11173126A
JPH11173126A JP9344838A JP34483897A JPH11173126A JP H11173126 A JPH11173126 A JP H11173126A JP 9344838 A JP9344838 A JP 9344838A JP 34483897 A JP34483897 A JP 34483897A JP H11173126 A JPH11173126 A JP H11173126A
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JP
Japan
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valve
electromagnet
spring
yoke
drive
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JP9344838A
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English (en)
Inventor
Koichiro Yonekura
光一郎 米倉
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動部が電磁石に接触した際の跳ね返りを抑
制して、小さな電流でバルブを駆動可能にする。 【解決手段】 バルブを閉弁方向に付勢する第一のスプ
リング4と、可動部をバルブの開弁方向に付勢する第二
のスプリング15と、電磁コイルに所定の電流を流すこ
とによって、可動部に対して吸引力を発生する少なくと
も2つの電磁石8,9と、電磁石8,9の電磁コイルに
電流を所定のタイミングで通電する機能を有する駆動回
路を有し、それらの作用によってバルブを全開位置と全
閉位置との間で駆動する電磁駆動式バルブ駆動装置にお
いて、前記電磁石8,9のうち、少なくとも1つの電磁
石は、装置内をバルブ軸方向に摺動可能に設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁駆動式バルブに
係わり、特に内燃機関の吸排気バルブを電動で駆動する
際に使用する電磁駆動式バルブ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の吸排気バルブを現
在主流であるカム駆動に変えて電動で駆動する構成が提
案されている。吸排気バルブを電動駆動する構成によれ
ば、カムシャフト等の回転機構を省略することができる
とともに、バルブタイミングの変更が容易であることか
ら、内燃機関の運転状態に応じた理想的な開閉弁タイミ
ングを任意に設定可能となり、出力特性、及び燃費特性
を改善することが可能となる。
【0003】そして、吸排気バルブの電動駆動装置とし
ては電磁コイルを用いた電磁アクチュエータによる構成
が提案されている。この構成は例えば特開昭61−24
7807号公報で知られている。この構成のアクチュエ
ータにおいては、可動部をバルブの開弁方向に付勢する
スプリングと可動部を閉弁方向に付勢するスプリングの
少なくとも2つのスプリングを有し、さらに可動部をそ
れぞれバルブの開弁方向と閉弁方向とに吸引する少なく
とも2つの電磁石を有している。
【0004】この場合、可動部は電磁コイルに電流が流
れていない場合には2つのスプリングのバネ力により、
2つの電磁石の吸着面からそれぞれ所定の位置だけ離間
した中立位置に保持され、また開弁側または閉弁側のど
ちらか一方の電磁石の電磁コイルに電流が通電すると、
その際に生じる電磁吸引力により、可動部はスプリング
のバネ力に打ち勝って電磁石側に引き寄せられることに
なる。この状態で電磁コイルの電流を遮断すると、今度
はスプリングのバネ力により、可動部は中立位置を一旦
通過しもう一方の電磁石に接近する。このとき先ほどと
は別のもう一方の電磁コイルに電流を流しておくと、可
動部は先ほどとは逆側の電磁石に吸引されることにな
る。
【0005】このようにして2つの電磁石の電磁コイル
の電流の通電、遮断動作に従って可動部を所定の変位幅
だけ変位させることを可能にしており、この変位を利用
してバルブの開弁または閉弁状態を切り替えているので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電磁
バルブ駆動装置にあっては、可動部を電磁石が吸引する
際、可動部が電磁石の吸着面と接触してその移動量が規
制されるわけであるが、このとき可動部がバウンドする
現象が発生することがあった。このバウンドの大きさは
電磁石および可動部の材料、質量および衝突時の可動部
の速度等に依存し、バウンド変位量がある値以上になる
と電磁石の吸引力をバネ力が上回り、可動部が中立位置
に向かって移動してしまい、バルブを駆動できなくなっ
てしまう。この様子を図8および図9に示す。図8によ
れば、電磁石と可動部との距離がx1以下になれば、バ
ネ力を電磁力が上回り、吸引可能となるわけであるが、
図9に示すように、可動部と電磁石が衝突するときの跳
ね返り量がx1以上になると、バネ力が電磁力を上回
り、可動部が中立位置へ戻って行ってしまうのである。
【0007】そこで、このような現象を避けるために
は、可動部のバウンド変位量を小さくするために電磁石
の電磁コイルに流す電流値を大きくし、電磁石が可動部
を吸引する力を大きくする必要があった。
【0008】しかしながら、このような手法によると電
磁石の発熱が大きくなり、また電磁石の寸法も大吸引力
を発生可能にするため予め大きく設計しておく必要があ
り、このことは装置の効率の悪化、および装置の大型化
を招くことになる、という問題点があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、電磁石をバネあるいは弾性ゴ
ム等により可動部側に付勢して、支持する構造とするこ
とにより、可動部が電磁石の吸着面に衝突した際の衝撃
を吸収し可動部のバウンド量を小さくすることを可能に
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、バルブを
閉弁方向に付勢する第一のスプリングと、前記バルブと
同軸上に設置されて、バルブに当接しバルブを駆動する
機能を有する可動部と、前記可動部をバルブの開弁方向
に付勢する第二のスプリングと、電磁コイルに所定の電
流を流すことによって、前記可動部に対して吸引力を発
生する少なくとも2つの電磁石と、前記電磁石の電磁コ
イルに電流を所定のタイミングで通電する機能を有する
駆動回路を有し、それらの作用によってバルブを全開位
置と全閉位置との間で駆動する電磁駆動式バルブ駆動装
置において、前記電磁石のうち、少なくとも1つの電磁
石は、装置内をバルブ軸方向に摺動可能に設置される。
【0011】第2の発明は、第1の発明において、バル
ブ軸方向に摺動可能な電磁石は、バネ機構により所定の
位置に支持される。
【0012】第3の発明は、第1の発明において、バル
ブ軸方向に摺動可能な電磁石は、底面を弾性部材を介し
て装置の筐体に固定される。
【0013】第4の発明は、バルブを閉弁方向に付勢す
る第一のスプリングと、前記バルブと同軸上に設置され
て、バルブに当接しバルブを駆動する機能を有する可動
部と、前記可動部をバルブの開弁方向に付勢する第二の
スプリングと、電磁コイルに所定の電流を流すことによ
って、前記可動部に対して吸引力を発生する少なくとも
2つの電磁石と、前記電磁石の電磁コイルに電流を所定
のタイミングで通電する機能を有する駆動回路を有し、
それらの作用によってバルブを全開位置と全閉位置との
間で駆動する電磁駆動式バルブ駆動装置において、前記
電磁石のうち、少なくとも1つの電磁石は、該電磁石を
構成する部材が装置内をバルブ軸方向に摺動可能に設置
される。
【0014】第5の発明は、第4の発明において、電磁
石のヨークがバネ機構により所定の位置に支持された内
側ヨークと、装置の筐体に固定されたそれ以外のヨーク
とに分割され、電磁石に吸引される可動部の可動板が電
磁石に接触する際、固定されたヨークの磁極部分よりも
先に、バネ支持された内側ヨークの磁極部分に接触する
ように構成されている。
【0015】第6の発明は、第4の発明において、電磁
石のヨークが弾性部材により所定の位置に支持された内
側ヨークと、装置の筐体に固定されたそれ以外のヨーク
とに分割され、電磁石に吸引される可動部の可動板が電
磁石に接触する際、固定されたヨークの磁極部分よりも
先に、弾性支持された内側ヨークの磁極部分に接触する
ように構成されている。
【0016】
【発明の効果】第1〜第3の発明によれば、可動部を吸
引する電磁石をバネあるいは弾性体にて支持する構造と
することにより、大きな電磁石を用いることなく、可動
部が電磁石に接触した際の跳ね返りを抑えることがで
き、小さな電流でバルブを駆動可能になる。
【0017】第4〜第6の発明によれば、可動部が電磁
石に段階的に接触して、跳ね返りを十分に抑えることが
できる。また、電磁石の変位も小さく抑えることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1に示すように、1はエンジンのシリン
ダヘッド、2はバルブ(吸気バルブまたは排気バルブ)
である。バルブ2はバルブガイド20を介してシリンダ
ヘッド1に対して摺動可能に設けられている。バルブ2
の軸部にはバルブリテーナ3が固定されている。バルブ
リテーナ3とシリンダヘッド1の間にはバルブスプリン
グ4が圧縮されて装着されており、このためバルブ2は
シリンダヘッド1のポート1aを閉じる方向(閉弁方
向)に付勢されることになる。
【0020】シリンダヘッド1には装置の筐体である
5,6および7が固定されている。筐体5,6,7内に
は電磁石8および9がバルブ2の軸方向に摺動変位可能
に設けられている。電磁石8および9は直接筐体5,
6,7に固定されておらず、その底面をそれぞれ皿バネ
12および13を介して設置されるとともに、電磁石
8,9の肩部8c,9cが筐体5の突部5a,5bに押
し付けられることによって所定の位置に保持されてい
る。
【0021】電磁石8,9にはそれぞれ電磁コイル8
a,9aが設けられており、図示しない駆動回路により
該電磁コイル8a,9aに電流が流された場合には、電
磁石8,9の吸引面8b,9bが吸引力を発生すること
になる。
【0022】電磁石8および9の中心部にはシャフト1
0が摺動可能に設置されている。シャフト10の中間部
分には電磁石8の吸引面8bと電磁石9の吸引面9bと
の間に磁性体からなる可動板11が固定されている。ま
た、シャフト10のシリンダヘッド1と反対側の端部に
はスプリングシート14が固定されており、筐体7に固
定されたスプリングカバー16との間に圧縮されて設置
された開弁スプリング15の作用により、シャフト10
は開弁方向(図の下向き)に付勢されている。
【0023】シャフト10はバルブ2の軸部と同軸上に
設けられており、シャフト10のシリンダヘッド1側の
端部はバルブ2の軸の頂面2aと対向している。そのた
めシャフト10に開弁方向(図の下向き)の力が作用し
た場合には、シャフト10がバルブ2を押し、バルブ2
を開弁せしめることになる。
【0024】次に、作用について説明する。
【0025】始めに、電磁石8,9の電磁コイル8a,
9aに電流が流れていない場合、即ちバルブ非駆動状態
について説明する。
【0026】シャフト10、可動板11、スプリングシ
ート14からなる可動部は開弁スプリング15の作用に
より開弁方向(図の下向き)に付勢されている。一方、
バルブ2はバルブスプリング4の作用により閉弁方向
(図の上向き)に付勢されている。バルブ2の軸の頂面
2aはシャフト10の端部と当接しているため、上記可
動部とバルブ2は、バルブスプリング4と開弁スプリン
グ15の双方の力が釣り合う場所で静止することにな
る。通常、このときの可動板11の位置は、電磁石8の
吸引面8bと、電磁石9の吸引面9bからほぼ等距離、
即ち両電磁石8,9の中間位置付近としておく。
【0027】次に、エンジンのイグニッションキーがo
nされ、バルブ2を閉弁する場合について説明する。
【0028】このとき、閉弁側の電磁石9の電磁コイル
9aには所定の電流が図示しない駆動回路により通電さ
れる。すると可動板11には電磁石9の電磁作用により
閉弁方向(図の上向き)の力が作用する。この閉弁方向
の力が、上述のバルブスプリング4と開弁スプリング1
5の合成力、即ち可動板11を中立位置に保持しようと
する力を上回ると、可動板11は閉弁方向へ移動し、電
磁石9の吸引面9bと、可動板11の上面11bが当接
した位置で静止する。ここで、バルブ2はバルブスプリ
ング4の作用により、軸の頂面2aをシャフト10の端
部に当接したまま閉弁方向へ移動するわけであるが、バ
ルブ2がポート1aを閉じる際、そのシール性を向上す
るために、可動板11の上面11bが電磁石9の吸引面
9bに当接するよりも先に、バルブ傘部2bがバルブシ
ート1bに当たるようになっている。そのためバルブ閉
弁動作完了時には、シャフト10の端部とバルブ2の軸
の頂面2aとの間には微少な空隙、バルブクリアランス
X0が生じることになるのである。このバルブ閉弁状態
のようすを図2に示す。また、可動部の変位に対するバ
ルブスプリング4と開弁スプリング15の合成バネ力を
図3に示す。
【0029】この状態で、電磁石9の電磁コイル9aの
電流を遮断すると、可動板11を上方へ吸引する力がな
くなるため、シャフト10、可動板11からなる可動部
は、開弁スプリング15のバネ力の作用により、下方に
移動しはじめる。ここで、可動部はバルブクリアランス
X0だけ移動したところでシャフト10の端部がバルブ
2の軸の頂面2aに接触することになるため、シャフト
10はバルブ2を押し、バルブ2を開弁せしめることに
なる。
【0030】この際、可動部は、バルブスプリング4と
開弁スプリング15の合成バネ力による中立点、即ち可
動板11が電磁石8と電磁石9の中間位置になる位置に
直ちに静止するわけではなく、図4の(a)に示すよう
な、振動をすることは明らかである。そこで、可動部が
最も電磁石8に近くなる位置、即ち図4のAの位置に移
動するまでの間に、電磁石8の電磁コイル8aに所定の
電流を流しておく。これにより、可動板11を電磁石8
の吸引面8bに吸引することが可能になっている。
【0031】ここで本形態によれば、可動板11の下面
11aが電磁石8の吸引面8bに接触した瞬間、可動板
11は跳ね返りを生じてそれまでとは逆の方向に移動し
ようとするが、それとともに可動部が有していた運動エ
ネルギの一部により、電磁石8を支持している皿バネ1
2が圧縮されることになる。皿バネ12は電磁石8の移
動速度を低下させるとともに、その機械的損失も作用
し、結果として、電磁石8の吸引面8bと可動板11の
下面11aとの相対速度は、電磁石8が固定されている
場合と比較して小さくなる。
【0032】このため、バルブスプリング4と開弁スプ
リング15の合成バネ力を、電磁石8の吸引力が常に上
回ることが可能になり、図4の(b)に示す如く可動部
を電磁石8の吸引面8bと可動板11の下面11aの距
離をほとんど離すことなく保持することが可能になって
いる。厳密には、可動部が電磁石8に接触した瞬間に、
本来の変位量よりも皿バネ12の変形分だけ余計にバル
ブ2が変位してしまうことになるが、皿バネ12の変形
分は極めて小さく、またその時間も極めて短い瞬間的な
動作であることから、その変位量がエンジン性能に及ぼ
す影響は十分無視できる。
【0033】また、この開弁状態で、前述の動作とは反
対に、電磁石8の電磁コイル8aの電流を遮断し、その
後適当なタイミングで電磁石9の電磁コイル9aに電流
を流したとすると、同様の動作により、バルブ2は開弁
状態から閉弁状態へと移行する。このときにも電磁石9
を支持している皿バネ13の作用により、可動部の跳ね
返りを抑制することが可能になっている。この場合の電
磁石9と可動板11がともに皿バネ13を圧縮して変位
する際の変位量は、バルブ2の軸の頂面2aとシャフト
10の端部が離間している(バルブクリアランスX0)
ため、バルブ2の変位には影響せず、エンジン性能に対
しても何ら影響を及ぼすことはない。
【0034】このような構成によって、大きな電磁石を
用いることなく、可動板11が電磁石8に接触した際の
跳ね返りを抑えることができ、比較的小さな電流でバル
ブ2を駆動することができるのである。
【0035】図5は、本発明の第2の実施の形態を示す
ものである。本構成では、前記第1の形態における皿バ
ネ12および13の部位に、ゴム等に代表されるような
弾性体17および18を使用している以外は、前記第1
の形態と同じである。
【0036】本形態の弾性体17,18は、それぞれ圧
縮されて、電磁石8,9と筐体6,7との間に設置さ
れ、そのため電磁石8,9は所定の位置に静止してい
る。
【0037】一般にゴム等の弾性体は、第1の形態で示
した皿バネ等と比較して力の減衰が大きい。そのため本
形態によれば、可動板11が電磁石8または9に接触し
た際、第1の形態における皿バネよりも力の減衰を大き
くすることができるため、可動板11の跳ね返りをより
効果的に抑制できるとともに、可動板11が電磁石8,
9に接触する際の、衝突音を減少させ、更には衝突に伴
う振動が筐体5,6,7およびシリンダヘッド1に伝わ
るのを防止することが可能になっている。
【0038】図6は、本発明の第3の実施の形態を示す
ものである。本構成では、電磁石8のヨークは内側の一
部分のヨーク81とそれ以外のヨーク82とに分割され
ている。ヨーク82と電磁コイル8aは共に固定され、
筐体6に取り付けられている。ヨーク81はヨーク82
内をバルブ2の軸方向に摺動可能に設置され、下面底部
を皿バネ12により上方向に付勢されるとともに、上部
段面をヨーク82の突部82bに突き当てられ、所定の
位置に保持されている。この状態でヨーク81の吸引面
81a(磁極部)とヨーク82の吸引面82a(磁極
部)とはほぼ同じ高さ、即ち同一面上に構成されている
ものとする。
【0039】一方、可動板11はヨーク81に対向する
部分11cとヨーク82に対向する部分11dとで段違
いになっており、ヨーク81に対向する部分11cの方
がより電磁石8に近い距離になっているものとする。
【0040】本形態によれば、電磁コイル8aに電流が
通電され、電磁石8が可動板11を吸引する際、まず可
動板11のヨーク81に対向する部分11cがヨーク8
1の吸引面81aに接触する。このとき前記第1の形態
と同様の作用により、可動板11の運動エネルギが、皿
バネ12とヨーク81の運動により吸収されることにな
る。ここで可動板11がヨーク81に接触した状態にお
いても可動板11のヨーク82に対向する部分11dと
ヨーク82の吸引面82aとの間にはわずかな空隙が形
成されているため、可動板11にはさらに下向きの吸引
力が作用する。そして、可動板11の11dと吸引面8
2aが接触し、皿バネ12が初期の状態よりもわずかに
圧縮された状態で可動板11は静止するのである。
【0041】これらの動作により、可動板11の運動エ
ネルギは2回の衝突時に分散されることになり、それぞ
れの衝突時の跳ね返り量を小さくすることが可能になる
のである。さらには、第1の形態で見られたような所定
の変位量よりも一時的に大きく変位してしまうような現
象も避けることが可能になっているのである。
【0042】図7は本発明の第4の実施の形態を示すも
のであり、本構成では前記第3の形態における皿バネ1
2の代わりにゴム等の弾性部材17を用いている。作用
等は前記第3の実施例と同様であるが、ゴム等に代表さ
れる弾性部材は一般に力の減衰を大きくできるため、よ
り効果的な作用が行える。
【0043】なお、第3、第4の形態は電磁石8の例を
示したが、電磁石9にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す断面図である。
【図2】動作説明図である。
【図3】動作特性図である。
【図4】バルブ開時の可動部の動作特性図である。
【図5】第2の実施の形態を示す断面図である。
【図6】第3の実施の形態を示す部分断面図である。
【図7】第4の実施の形態を示す部分断面図である。
【図8】バネ力と電磁力との特性図である。
【図9】従来例のバルブ開時の動作特性図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 バルブ 2a 頂面 2b バルブ傘部 3 バルブリテーナ 4 バルブスプリング 5,6,7 筐体 5a,5b 突部 8,9 電磁石 8a,9a 電磁コイル 8b,9b 吸引面 8c,9c 肩部 10 シャフト 11 可動板 11a 下面 11b 上面 12,13 皿バネ 14 スプリングシート 15 スプリング 17,18 弾性体 81,82 ヨーク 81a,82a 吸引面 81b 突部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブを閉弁方向に付勢する第一のスプ
    リングと、前記バルブと同軸上に設置されて、バルブに
    当接しバルブを駆動する機能を有する可動部と、前記可
    動部をバルブの開弁方向に付勢する第二のスプリング
    と、電磁コイルに所定の電流を流すことによって、前記
    可動部に対して吸引力を発生する少なくとも2つの電磁
    石と、前記電磁石の電磁コイルに電流を所定のタイミン
    グで通電する機能を有する駆動回路を有し、それらの作
    用によってバルブを全開位置と全閉位置との間で駆動す
    る電磁駆動式バルブ駆動装置において、 前記電磁石のうち、少なくとも1つの電磁石は、装置内
    をバルブ軸方向に摺動可能に設置されていることを特徴
    とする電磁駆動式バルブ駆動装置。
  2. 【請求項2】 バルブ軸方向に摺動可能な電磁石は、バ
    ネ機構により所定の位置に支持されることを特徴とする
    請求項1に記載の電磁駆動式バルブ駆動装置。
  3. 【請求項3】 バルブ軸方向に摺動可能な電磁石は、底
    面を弾性部材を介して装置の筐体に固定されることを特
    徴とする請求項1に記載の電磁駆動式バルブ駆動装置。
  4. 【請求項4】 バルブを閉弁方向に付勢する第一のスプ
    リングと、前記バルブと同軸上に設置されて、バルブに
    当接しバルブを駆動する機能を有する可動部と、前記可
    動部をバルブの開弁方向に付勢する第二のスプリング
    と、電磁コイルに所定の電流を流すことによって、前記
    可動部に対して吸引力を発生する少なくとも2つの電磁
    石と、前記電磁石の電磁コイルに電流を所定のタイミン
    グで通電する機能を有する駆動回路を有し、それらの作
    用によってバルブを全開位置と全閉位置との間で駆動す
    る電磁駆動式バルブ駆動装置において、 前記電磁石のうち、少なくとも1つの電磁石は、該電磁
    石を構成する部材が装置内をバルブ軸方向に摺動可能に
    設置されていることを特徴とする電磁駆動式バルブ駆動
    装置。
  5. 【請求項5】 電磁石のヨークがバネ機構により所定の
    位置に支持された内側ヨークと、装置の筐体に固定され
    たそれ以外のヨークとに分割され、電磁石に吸引される
    可動部の可動板が電磁石に接触する際、固定されたヨー
    クの磁極部分よりも先に、バネ支持された内側ヨークの
    磁極部分に接触するように構成されていることを特徴と
    する請求項4に記載の電磁駆動式バルブ駆動装置。
  6. 【請求項6】 電磁石のヨークが弾性部材により所定の
    位置に支持された内側ヨークと、装置の筐体に固定され
    たそれ以外のヨークとに分割され、電磁石に吸引される
    可動部の可動板が電磁石に接触する際、固定されたヨー
    クの磁極部分よりも先に、弾性支持された内側ヨークの
    磁極部分に接触するように構成されていることを特徴と
    する請求項4に記載の電磁駆動式バルブ駆動装置。
JP9344838A 1997-12-15 1997-12-15 電磁駆動式バルブ駆動装置 Pending JPH11173126A (ja)

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JP9344838A JPH11173126A (ja) 1997-12-15 1997-12-15 電磁駆動式バルブ駆動装置

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