JPH07137914A - 写真フィルム集積装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リーダを不要として作業効率を向上すると共
に処理が終了した写真フィルムを処理順に整理し、保持
する。 【構成】 ガイドブロック１０６のスリット孔１０４に
案内されて押圧ブロック１０８の移動軌跡上にあるネガ
フィルム４０は、押圧ブロック１０８の往路移動によっ
て、幅方向に沿って撓みが生じ、スリット孔１０４から
離脱され、離脱された瞬間に撓みが解除されて、ホルダ
１１０の側板１１０Ａ、１１０Ｂに形成された布材１３
０（係止突起）へ保持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルム処理装置
によって処理された写真フィルムを集積するための写真
フィルム集積装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の写真処理装置、例えば自動現像に
おいて、現像処理及び乾燥処理されるネガフィルムに
は、先端部にリーダを称される比較的腰の強い合成樹脂
板がテープ等を介して貼付けられており、このリーダに
設けられた等ピッチの孔と装置内に設けられたスプロケ
ットとを嵌合させることにより現像処理及び乾燥処理時
にネガフィルムを案内搬送するようになっている（リー
ダ搬送方式）。また、前記処理が終了し排出口から排出
されるネガフィルムは、リーダをフック等に引っかける
ことにより、吊り下げ状態で保持するようにしている。

【０００３】ところで、このリーダは次工程（焼付処理
等）には不要であるため、ネガフィルムから離脱させる
必要があり、作業効率の低下を招いている。

【０００４】このため、近年ではリーダを用いずにネガ
フィルムを案内搬送する自動現像機が提案されている
（リーダレス搬送方式）。これによれば、各処理が終了
した後にリーダとネガフィルムとの離脱のための作業を
省くことができ、作業効率の向上を図ることができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記リ
ーダレス搬送方式では、作業効率が向上する反面、排出
口から排出されるネガフィルムを従来のリーダ搬送方式
のようにリーダをフックに引っかけて集積することがで
きない。このため、ネガフィルムを収容箱等に乱雑に投
下せざるを得ない状況となっている。このような、保存
では、ネガフィルム同士が擦れ合って傷を付けたり、ネ
ガイフィルムの処理順序が狂い、一連の処理の一括した
管理が行えなくなるという問題点が生じる。

【０００６】本発明は上記事実を考慮し、リーダを不要
として作業効率を向上すると共に処理が終了した写真フ
ィルムを処理順に整理し、保持することができる写真フ
ィルム集積装置を得ることが目的である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、写真フィルム処理装置によって処理された写真フィ
ルムを集積するための写真フィルム集積装置であって、
処理装置本体の最下流側に設けられた排出ローラに挟持
搬送されて排出される際に、写真フィルムの腰の強さと
自重及びカール癖との釣合いによって水平状態又は水平
状態に対して若干下向きに傾斜された状態で排出される
前記写真フィルムの移動軌跡上に形成され、前記写真フ
ィルムの幅方向両端部を案内する案内手段と、前記案内
手段によって案内された写真フィルムを肉厚方向へ押圧
することにより、写真フィルムに撓みを生じさせ案内手
段から脱落させる押圧手段と、前記案内手段に対して前
記押圧手段の押圧方向に配置され、前記案内手段から脱
落した写真フィルムの幅方向両端部を保持する保持部材
が設けられ、前記写真フィルムを集積するホルダと、を
有している。

【０００８】

【作用】請求項１に記載の発明によれば、排出ローラに
よって排出された写真フィルムは案内手段により幅方向
両端部が案内される。例えば、写真フィルムの幅方向両
端面にそれぞれ対向する面が開口されたスリット溝に写
真フィルムの幅方向両端部が収容され、掛け渡されるこ
とによって写真フィルムをこのスリット溝に沿って移動
ささせることができる。

【０００９】上記案内手段に案内された状態で押圧手段
を作動させると、写真フィルムは肉厚方向へ移動され
る。このとき、幅方向両端部が前記スリット溝等に収容
されているため、写真フィルムには撓みが生じる。この
撓みによって写真フィルムはスリット溝から脱落し、押
圧手段の押圧方向（写真フィルムの肉厚方向）へ移動す
る。

【００１０】この方向（押圧手段の押圧方向）にはホル
ダが配設されており、写真フィルムはこのホルダの保持
部材によって幅方向両端部が保持される。

【００１１】上記工程を繰り返すことにより、写真フィ
ルムはホルダに集積保持することができる。このよう
に、写真フィルムの幅方向両端部を保持部材によって保
持するようにしたので、従来必要であったリーダがなく
ても、確実に写真フィルムを処理順に整然と集積保持す
ることができる。

【００１２】

【実施例】図１には、本実施例に係る自動現像機１０が
示されている。

【００１３】自動現像機１０は、その外側がフレーム１
２によって被覆され、遮光されている。また、フレーム
１２の下方は、複数の支持脚１４によって床面１６上に
支持されている。

【００１４】フレーム１２の底部からは複数の立壁１８
が立設され、現像槽２０、漂白槽２２、定着槽２４、水
洗槽２６、２８及び安定槽３０が形成され、それぞれの
槽に処理液が貯留されている（以下、必要に応じ総称し
て処理槽３２という。）。

【００１５】処理槽３２（現像槽２０）の図１の左側に
はフィルム装填部３４が設けられている。フィルム装填
部３４には、パトローネ３６が保持される保持部３８が
設けられ、この保持部３８に保持されたパトローネ３６
から引き出されたネガフィルム４０がローラ対４２に挟
持され、処理槽３２へ搬送されるようになっている。保
持部３８の下流側にはカッタ４４が配置されており、パ
トローネ３６からネガフィルム４０が全て引き出される
と、カッタ４４が作動して切断するようになっている。

【００１６】処理槽３２には、それぞれ処理ラック３３
が配置されており、この処理ラック３３は上方の一部を
除き、各処理液中に浸漬された状態で配置されている。

【００１７】処理ラック３３には、図１の現像槽２０に
二点鎖線で示したように、ネガフィルム４０の幅方向両
端部を案内するガイド溝３３Ａが形成されている。この
ガイド溝３３Ａは、図示は省略したが、他の処理槽３２
に配置された処理ラック３３にも設けられている。この
ガイド溝３３Ａに沿ってネガフィルム４０は各処理槽３
２内を略Ｕ字状に案内されることになる。

【００１８】また、処理ラック３３の液面近傍、底部近
傍及びこれらの中間部にはそれぞれ大径ローラ４５Ａと
一対の小径ローラ４５Ｂとによって構成される搬送ロー
ラ４５が配置されており、前記ガイド溝３３Ａに沿って
送り込まれてくるネガフィルム４０を挟持し、搬送力を
付与するようになっている。

【００１９】底部に位置する搬送ローラ４５の大径ロー
ラ４５Ａ回りにはさらに２個のローラ４５Ｃが配置され
ており、ネガフィルム４０を安定してターンさせること
ができるようになっている。

【００２０】処理ラック３３の上方、すなわち液面より
も上に位置する部分にはクロスオーバー部とされ、隣合
う２個の処理ラック３３の出口側と入口側とにそれぞれ
設けられた搬送ローラ４７によって構成されている。こ
れらの搬送ローラ４７はそれぞれ大径ローラと小径ロー
ラとで構成され、次の処理ラック３３へ確実にネガフィ
ルム４０を受け渡すようになっている。

【００２１】これにより、ネガフィルム４０は搬送ロー
ラ４５から搬送力を受けながらガイド溝３３Ａに案内さ
れ、各処理槽３２内を略Ｕ字状に搬送されながら、各処
理液によって処理され、安定槽３０から排出され、次工
程の乾燥部５６へ受け渡されるようになっている。

【００２２】安定槽３０の下方には空間部が形成され、
ヒータ５０と送風機５２とが配設され、温風供給手段を
形成し、ダクト５４を介して処理槽３２の下流側に位置
する乾燥部５６へ温風を供給している。

【００２３】乾燥部５６では、ガイドローラ４８及びガ
イド部材４９によって略Ｕ字状に案内搬送し、この搬送
中に温風にさらすことにより、ネガフィルム４０を乾燥
する構成となっている。

【００２４】乾燥部５６による乾燥処理が終了したネガ
フィルム４０は、ローラ対６４に挟持されるようなって
いる。ローラ対６４は駆動力によって回転され、この回
転力によってネガフィルム４０は排出部６６へと送り出
されるようになっている。

【００２５】図２乃至図５には、自動現像機１０の排出
部６６の詳細が示されている。前記ローラ対６４の下流
側、かつフレーム１２の側面に形成された排出口１２Ａ
よりも外側には、ローラ対６８が配設されている。これ
らのローラ対６４、６８のネガフィルム挟持点を結ぶ線
は、略水平線Ｆ（図２の点線参照）とされており、この
結果、ネガフィルム４０は、乳剤面を下向きにした略水
平状態で排出されるようになっている。

【００２６】乾燥後のネガフィルム４０は通常乳剤面側
にカールするため、下流側のローラ対６８から排出され
た後は、自重及びカール方向、すなわち前記水平線Ｆよ
りも下向きに傾斜される移動軌跡を形成することになる
（水平線Ｆに対して約４５°の傾斜）。この移動軌跡延
長上には、集積装置１００が配設されている。

【００２７】なお、この傾斜角度は適用されるネガフィ
ルム４０の種類によって異なり、ネガフィルム４０の腰
の強さ（ローラ対６８から水平に排出しようとする力に
相当）とカール癖や自重（ローラ対から下方向に向けて
排出しようとする力に相当）との釣合いによって決まる
ものであり、一義的に決まるものではない。従って、水
平状態（０°）から９０°の範囲で角度調整可能とする
のが好ましい。なお、実験によれば、実質的には５°〜
６０°の範囲であれば、ほとんどのネガフィルム４０に
対応させることが可能である。

【００２８】図２及び図３に示される如く、集積装置１
００のケーシング１０２内には、ネガフィルム４０の幅
方向両端部をガイドするスリット溝１０４が形成された
一対のガイドブロック１０６が配設されており、前記ロ
ーラ対６８から排出されるネガフィルム４０のこのスリ
ット溝１０４に案内搬送されるようになっている。

【００２９】ガイドブロック１０６の間には、押圧ブロ
ック１０８が配設され、かつこの押圧ブロック１０８の
下方にホルダ１１０が設けられている。

【００３０】押圧ブロック１０８は、上端部に水平フラ
ンジ１０８Ａが形成されている。この水平フランジ１０
８Ａには、円孔が設けられガイドポスト１１２が挿通さ
れており、これにより押圧ブロック１０８は、ガイドポ
スト１１２に沿って上下動可能となっており、圧縮コイ
ルばね１１４によって上方へ付勢されている。

【００３１】なお、ガイドポスト１１２及び圧縮コイル
ばね１１４の中間部は、ガイドブロック１０６に設けら
れた貫通孔１１６を貫通している。

【００３２】このガイドブロック１０６の間に、前記押
圧ブロック１０８が入り込むようになっている。すなわ
ち、押圧ブロック１０８の上端面には、偏心カム１１８
が対応配置されており、偏心カム１１８は回転軸１２０
が減速歯車列１２２を介してモータ１２４へ連結されて
いる。

【００３３】モータ１２４の駆動力で偏心カム１１８が
１回転すると、押圧ブロック１０８は最上位置から最下
位置まで１往復し、最下位置ではホルダ１１０に最接近
するようになっている。

【００３４】このため、ガイドブロック１０６のスリッ
ト溝１０４に案内されて押圧ブロック１０８の移動軌跡
上にあるネガフィルム４０は、押圧ブロック１０８の往
路移動によって、ホルダ１１０方向へ押圧されることに
なる。

【００３５】このとき、ネガフィルム４０は、幅方向に
沿って湾曲し長手方向から見た状態で撓みが生じるため
（図５（Ａ）参照）、スリット溝１０４から離脱され、
離脱された瞬間に撓みが解除されて、ホルダ１１０に保
持されるようになっている（図５（Ｂ）参照）。

【００３６】なお、ガイドブロック１０６の上流側には
ネガフィルム検出センサ１２６（図２参照）が設けられ
ており、このネガフィルム検出センサ１２６によってネ
ガフィルム４０の先端を検出してから所定時間経過後に
前記モータ１２４が駆動され、押圧ブロック１０８が１
往復するようになっている。

【００３７】図２に示される如く、上記ガイドブロオク
１０６、押圧ブロック１０８及びホルダ１１０等を収容
するケーシング１０２は、フレーム１２の側壁に設けら
れた収容箱７０の外側に支持ブラケット７２を介して取
付けられている。

【００３８】図４に示される如く、ホルダ１１０は、コ
字型に屈曲された板材から構成され、その屈曲両端部で
ある側板１１０Ａ、１１０Ｂにはその対向面に布材１３
０が貼付けられ、これらの布材１３０間の間隔はネガフ
ィルム４０の幅寸法と同一又は若干広幅となっている。

【００３９】この布材１３０からは多数の係止突起１３
０Ａが突出している。これらの係止突起１３０Ａは先端
部が屈曲した合成樹脂細線や、両端部が布材１３０へ固
着されたループ状の合成樹脂細線等が適用でき、これら
の係止突起１３０Ａの間にネガフィルム４０の両側端が
入り込むことによってネガフィルム４０がこのホルダ１
１０へ保持されるようになっている。

【００４０】このホルダ１１０にネガフィルム４０の先
端が保持された後は、ネガフィルム４０の先端の搬送が
阻止されるがローラ対６８からの排出は継続されるた
め、集積装置１００とローラ対６８との間にはネガフィ
ルム４０にループが形成されるようになっている（図２
参照）。ここで、ローラ対６８からネガフィルム４０の
後端が排出された時点で、ループは解除されネガフィル
ム４０の先端がホルダ１１０に保持された状態で収容箱
７０へ収容されるようになっている。

【００４１】ホルダ１１０の長手方向一端（収容箱７０
から離れた側）には、下端が軸１３２を介して開閉可能
な蓋体１３４が取付えられており、通常は閉止状態で保
持されている。ここで、軸１３２を中心に蓋体１３４が
開放されると、ホルダ１１０の底面と蓋体１３４の開放
時の上面とが面一となりネガフィルム４０の搬送路を形
成できるようになっている（図２の想像線参照）。

【００４２】ホルダ１１０の底部には、矩形孔１３６が
設けられている。この矩形孔１３６には、駆動ローラ１
３８の一部が収容され、最下層のネガフィルム４０と接
触されている。駆動ローラ１３６は軟質のゴム製で構成
され、駆動ローラ１３６が回転すると摩擦係合によって
最下層のネガフィルム４０に搬送力が付与されるように
なっている。すなわち、前記蓋体１３４が開放状態で駆
動ローラ１３６が回転することによって、最下層、すな
わち処理順にネガフィルム４０を次工程へ搬送すること
ができるようになっている。

【００４３】以下に本実施例の作用を説明する。フィル
ム装填部３４の保持部３８にパトローネ３６がセットさ
れ、ネガフィルム４０の先端が引き出されると、ネガフ
ィルム４０はローラ対４２に挟持されて搬送される。ネ
ガフィルム４０は、ガイドローラ４６に巻き掛けられて
現像槽２０へ送り込まれる。その後、ネガフィルム４０
はガイド溝３３Ａに案内され、かつ搬送ローラ４５によ
って搬送力を付与されて、各処理槽３２内を略Ｕ字状に
搬送され、現像、漂白、定着、水洗及び安定の各処理が
なされ、乾燥部５６へと至る。

【００４４】ここで、ネガフィルム４０の全てがパトロ
ーネ３６から引き出されると、カッタ４４が作動され、
ネガフィルム４０はパトローネ３６から分離される。

【００４５】乾燥部５６では、ネガフィルム４０がガイ
ドローラ４８及びガイド部材４９によって略Ｕ字状に搬
送されている間に温風にさらされ、乾燥される。

【００４６】乾燥後のネガフィルム４０は、ローラ対６
４によって、排出口１２Ａから排出され、排出口１２Ａ
の外側に配設されたローラ対６８に挟持される。このた
め、ネガフィルム４０が排出口１２Ａから排出される際
には、乳剤面が下向きとなって略水平状態へ排出される
ことになる。

【００４７】ここで、下流側のローラ対６８を通過した
ネガフィルム４０は、図２に示される如く、自重及びカ
ール癖によって約４５°下向きに傾斜された状態で送り
出される。この約４５°の傾斜方向に沿って集積装置１
００が配設されており、この結果、ネガフィルム４０
は、幅方向両端部がガイドブロック１０６のスリット溝
１０４に案内される。なお、上記角度は限定されるもの
ではなく、適用されるネガフィルム４０によってネガク
リップ１００の傾斜角度を５°〜６０°の範囲で変更す
ればよい。

【００４８】スリット溝１０４に案内されて搬送される
ネガフィルム４０の先端が、ネガフィルム検出センサ１
２６によって検出されると所定時間後にネガフィルム４
０の先端部がホルダ１１０上方に位置する。

【００４９】この状態で、モータ１２４が駆動が開始さ
れ、偏心カム１１８が１回転する。この偏心カム１１８
の最初の１／２回転により、押圧ブロック１０８が圧縮
コイルばね１１４の付勢力に抗してガイドポスト１１２
に沿って押下され、ガイドブロック１０６のスリット溝
１０４に案内されて押圧ブロック１０８の移動軌跡上に
あるネガフィルム４０は、ホルダ１１０方向へ押圧され
る。このとき、ネガフィルム４０は、幅方向に沿って湾
曲し長手方向から見た状態で撓みが生じるため、スリッ
ト溝１０４から離脱され、離脱された瞬間に撓みが解除
されて、ホルダ１１０に保持される。このホルダ１１０
には布材１３０が貼付けられ、係止突起１３０Ａが設け
られているため、ネガフィルム４０はこの布材１３０に
よって幅方向両端部が確実に保持され、かつ先端が蓋体
１３４に当接することによって、その後の搬送が阻止さ
れる。

【００５０】なお、偏心カム１１８の後の１／２回転に
より、押圧ブロック１０８は初期位置（最上位置）へ戻
る。

【００５１】ホルダ１１０によってネガフィルム４０の
先端が保持されると、その後にローラ対６８から順次排
出されるネガフィルム４０は、このローラ対６８と集積
装置１００との間でループが形成される。

【００５２】ローラ対６８からネガフィルム４０の後端
が排出されると、ネガフィルム４０は集積装置１００の
ホルダ１１０による片持ち状態となるため、ネガフィル
ム４０のループは解除され、後端部から収容箱７０へ収
容される。このとき、ネガフィルム４０の先端部は確実
にホルダ１１０に保持されているため、ネガフィルム４
０はホルダ１１０に吊り下げられた状態で保持される。

【００５３】上記工程を次々とローラ対６８から排出さ
れてくるネガフィルム４０に対して行うことにより、ネ
ガフィルム４０は処理順に（先に処理したものが下層と
なるように）ホルダ１１０へ集積保持することができ
る。

【００５４】このように、ネガフィルム４０の先端を確
実に保持した状態で次々にネガフィルム４０を処理順に
集積することができるため、従来のように、ネガフィル
ム４０の先端にリーダが取付けられていなくても、確実
に集積することができるため、次工程への移動の際にリ
ーダを取り外すといった作業が不要となり、作業効率を
向上することができる。

【００５５】また、本実施例では、ホルダ１１０にネガ
フィルム４０を保持した状態で、自動現像機１０による
処理順に次工程である焼付装置やネガフィルム４０を所
定コマ数（例えば６コマ）毎にカットするカッタ装置等
へ送り出すことができる。すなわち、ホルダ１１０への
集積が完了した時点で、蓋体１３４を軸１３２を介して
回転し、開放する。これにより、ホルダ１１０の底面と
蓋体１３４の開放時の上面とが面一状態となる。この状
態で、駆動ローラ１３８を回転させることにより、この
駆動ローラ１３８と最下層ネガフィルム４０との摩擦係
合によって、この最下層のネガフィルム４０を蓋体１３
４方向へ搬送することができる。

【００５６】なお、本記実施例では、集積装置１００を
約４５°傾斜させて配設したが、ネガフィルム４０の腰
の強さ、カール癖に基づいて最適な角度を選択すればよ
い。

【００５７】また、本実施例では自動現像機１０の排出
部６６として集積装置１００を配設したが、自動現像機
１０に限らず、プリンタ等の他の処理装置の排出部とし
ても適用可能である。

【００５８】

【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真フィ
ルム集積装置は、リーダを不要として作業効率を向上す
ると共に処理が終了した写真フィルムを処理順に整理
し、保持することができるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例に係る自動現像機の概略構成図であ
る。

【図２】集積装置近傍の拡大図である。

【図３】本実施例に係る集積装置をネガフィルム搬送方
向から見た側面図である。

【図４】本実施例に係る集積装置の斜視図である。

【図５】図２を簡略した図であり、（Ａ）は押圧ブロッ
クの移動開始時、（Ｂ）は押圧ブロックの最下位置に達
したときの動作図である。

【符号の説明】

１０ 自動現像機（処理装置） ４０ ネガフィルム（写真フィルム） １００ 集積装置 １０６ ガイドブロック １０８ 押圧ブロック １１０ ホルダ １１８ 偏心カム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 写真フィルム処理装置によって処理され
   た写真フィルムを集積するための写真フィルム集積装置
   であって、 処理装置本体の最下流側に設けられた排出ローラに挟持
   搬送されて排出される際に、写真フィルムの腰の強さと
   自重及びカール癖との釣合いによって水平状態又は水平
   状態に対して若干下向きに傾斜された状態で排出される
   前記写真フィルムの移動軌跡上に形成され、前記写真フ
   ィルムの幅方向両端部を案内する案内手段と、 前記案内手段によって案内された写真フィルムを肉厚方
   向へ押圧することにより、写真フィルムに撓みを生じさ
   せ案内手段から脱落させる押圧手段と、 前記案内手段に対して前記押圧手段の押圧方向に配置さ
   れ、前記案内手段から脱落した写真フィルムの幅方向両
   端部を保持する保持部材が設けられ、前記写真フィルム
   を集積するホルダと、を有する写真フィルム集積装置。