JPH07137784A - カウンターの梱包方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄処理場の問題のないダンボール製の梱包
材により、良好にカウンターを梱包する梱包方法の提供
を目的とする。 【構成】 展開状態としたダンボール製の内箱１上にカ
ウンターＫを載置し、カウンターＫの長手方向両端面に
ダンボール製の積層ブロック状のサイドコア２，２を配
設し、箱状に折り曲げた内箱１の下面および上面に凹部
４ａ，５ａを、それぞれ有する下部コア４および上部コ
ア５を適数個配設させて、外箱内に内箱を収納する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、人造大理石等で形成
したカウンターの梱包方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、洗面カウンター等を
構成する人造大理石等で形成したカウンターを輸送する
に際し、発泡スチロール性の箱内にカウンターを入れて
梱包しており、このような発泡スチロールの梱包材では
廃棄処理上の問題があり、またコストが高くなってしま
うという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、全てダンボール製の梱
包材料によりカウンターを良好に梱包する梱包方法を提
供せんことを目的とし、その要旨は、展開状態のダンボ
ール製内箱上にカウンターを載置し、該カウンターの長
手方向両端面に、ダンボールで積層ブロック状に形成し
たサイドコアを配設し、この状態で前記内箱状に折り曲
げて前記カウンターを包囲するとともに、該箱状に形成
した内箱をダンボール製の外箱内に収納させるに際し、
外箱の底部および上部には、前記内箱が嵌合し得る凹部
を形成したダンボール製の積層ブロック状コアを適数個
配設することである。

【０００４】

【作用】カウンターを梱包するに際し、内箱を展開させ
て、その上にカウンターを載せ、カウンターの長手方向
両端面には、ダンボールで形成した積層ブロック状のサ
イドコアを配設してカウンターの両端面を保護し、この
状態で内箱を箱状に折り曲げてカウンターを包囲し、内
箱をさらに外箱内に収納させるに際し、ダンボール製の
積層ブロック状に形成したコアを、外箱の底部および上
部に適数個配設して、各コアに形成した凹部に箱状の内
箱の下端および上端を嵌合させ、内箱は適数個のコアを
介し外箱内に安定した状態で収納されることとなる。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、ダンボール製の内箱１の上面に人造大理
石で形成したカウンターＫを載置した状態の斜視図であ
り、内箱１はカウンターＫを載置する底片１ａと、この
底片１ａの両短片後方の両端側に折り曲げ可能に形成さ
れた起立片１ｂ，１ｂと、各一方側の起立片１ｂの端部
に折り曲げ可能に形成された幅広の覆蓋片１ｃと、他方
側の起立片１ｂの端面に折り曲げ可能に形成された幅の
狭い折り返し片１ｄとにより構成されている。

【０００６】また、カウンターＫの裏面には、予め所定
間隔で補強木Ｐ，Ｐ，Ｐが貼着されている。カウンター
Ｋを裏返した状態で内箱１の底片１ａ上に載置し、その
状態でカウンターＫの長手方向の短面側に、それぞれサ
イドコア２，２を当接状に配置させる。この各サイドコ
ア２はダンボールを積層させてブロック状に形成したも
のであり、その高さはカウンターＫの端部に形成されて
いる垂直面Ｋｂとほぼ同等の高さに形成されたものであ
る。

【０００７】なお、各サイドコア２の底面には両面テー
プを予め貼り付けておき、この両面テープを介し図２の
ように、カウンターＫの長手方向両端部に当接状に両面
テープを内箱１の底片１ａに貼着して固定させることが
できる。このようにサイドコア２，２を固定状に配置さ
せた後に、内箱１の起立片１ｂおよび折り返し片１ｄを
折り曲げて、折り返し片１ｄをカウンターＫの上面側に
回し、さらにその状態で他方側の起立片１ｂおよび覆蓋
片１ｃを折り曲げて、折り返し片１ｄの上面側へ覆蓋片
１ｃを当接させて、内箱１によりカウンターＫを包囲す
る。このように内箱１を箱状に折り曲げてカウンターＫ
を包囲させた後に、内箱１の外側に紙テープ３，３，３
を貼り付けて、内箱１を箱状に固定する。

【０００８】このように箱状に固定した内箱１をダンボ
ール製の外箱６内に収納させるに際し、図３に分解図で
示すように、内箱１の底側および上部側に所定間隔で、
適数個の下部コア４，４，４，４および上部コア５，
５，５を配設する、下部コア４および上部コア５は同形
にダンボール製で積層ブロック状に形成されたものであ
り、中央部には窪み状に凹部４ａ，５ａがそれぞれ形成
されており、図４のように、外箱６の底面に所定間隔で
配置される下部コア４，４，４は各凹部４ａを上面側と
し、この凹部４ａ，４ａ，４ａ内に内箱１の箱状に固定
した内箱１の起立片１ｂを上方より嵌合させることがで
き、各凹部４ａ，４ａ，４ａ内に内箱１を嵌合させた後
に、外箱６の上部に配設される各上部コア５の凹部５ａ
を内箱１の上方より内箱１に嵌合させる。すなわち、凹
部５ａは内箱１の上方側の起立片１ｂに嵌合する。

【０００９】このように内箱１の下部および上部に、そ
れぞれ所定間隔に適数個の下部コア４，４，４および上
部コア５，５，５を嵌合させた状態で、外箱６内に内箱
１を収納させることにより、各コア４，４，４，５，
５，５により内箱１は、外箱６内に良好に固定状態とな
り、内箱１がグラつくことがなく安定した状態となる。
なお、各コア４，４，４，５，５，５は外箱６の幅寸法
と整合させた形状に形成させておけば、内箱１の外箱６
内での固定状態がより強固なものとなる。

【００１０】このような梱包方法においては、梱包材料
が全てダンボール製であり、ダンボールは廃棄処理場の
問題が生ずることがなく、また低コストで製造が可能で
あるため、梱包材料全体を低価格のものとすることがで
きる。また、カウンターは内箱１とサイドコア２と下部
コア４，４，４および上部コア５，５，５および外箱６
により良好に包囲されて、輸送中における外部からの衝
撃等に対する緩衝効果が十分に発揮される。

【００１１】

【発明の効果】本発明のカウンターの梱包方法は、展開
状態のダンボール製内箱上にカウンターを載置し、該カ
ウンターの長手方向両端面に、ダンボールで積層ブロッ
ク状に形成したサイドコアを配設し、この状態で前記内
箱状に折り曲げて前記カウンターを包囲するとともに、
該箱状に形成した内箱をダンボール製の外箱内に収納さ
せるに際し、外箱の底部および上部には、前記内箱が嵌
合し得る凹部を形成したダンボール製の積層ブロック状
コアを適数個配設することとしたため、梱包材料は全て
廃棄処理場の問題の生じないダンボール製であり、また
低コストで製造することができるものであり、輸送コス
トを低減させることができるとともに、カウンターは内
箱とサイドコアと底部および上部に配設されたブロック
状のコアおよび外箱により包囲されて、外部からの衝撃
力に対する緩衝効果が十分に発揮され、安定した梱包状
態で輸送が可能となる。また、横にねかせて積み重ねて
も、コアが力を受けるので強度になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】内箱を展開しその上面にカウンターを載置した
状態の斜視構成図である。

【図２】カウンターの長手方向両端部にサイドコアを配
設した状態の斜視構成図である。

【図３】箱状に形成した内箱の下部および上部に各コア
を配設する状態の分解斜視構成図である。

【図４】外箱内に内箱を収納させた状態の透視斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 内箱 １ａ 底片 １ｂ 起立片 １ｃ 覆蓋片 １ｄ 折り返し片 ２ サイドコア ４ 下部コア ４ａ 凹部 ５ 上部コア ５ａ 凹部 ６ 外箱 Ｋ カウンター

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 展開状態のダンボール製内箱上にカウン
   ターを載置し、該カウンターの長手方向両端面に、ダン
   ボールで積層ブロック状に形成したサイドコアを配設
   し、この状態で前記内箱状に折り曲げて前記カウンター
   を包囲するとともに、該箱状に形成した内箱をダンボー
   ル製の外箱内に収納させるに際し、外箱の底部および上
   部には、前記内箱が嵌合し得る凹部を形成したダンボー
   ル製の積層ブロック状コアを適数個配設することを特徴
   とするカウンターの梱包方法。