JPH07137655A - 自動車用フレーム装置 - Google Patents

自動車用フレーム装置

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JPH07137655A
JPH07137655A JP16417994A JP16417994A JPH07137655A JP H07137655 A JPH07137655 A JP H07137655A JP 16417994 A JP16417994 A JP 16417994A JP 16417994 A JP16417994 A JP 16417994A JP H07137655 A JPH07137655 A JP H07137655A
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JP
Japan
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frame
pair
wall portions
coupling
portions
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JP16417994A
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English (en)
Inventor
Tomokazu Kawamura
知一 川村
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フレーム同士の結合に要する生産コストが低
く、且つ結合部の強度が高く信頼性に優れた自動車用フ
レーム装置を提供することを目的とする。 【構成】第一のフレーム1と、第二のフレーム2と、こ
れら第一のフレームと第二のフレームとを結合する結合
部材5とを具備し、両方のフレームの少なくとも一方の
結合側端部に対向する一対の壁部が形成され、結合部材
は、一対の壁部の間に挿入される結合部6を有し、この
結合部は一対の壁部に対向する一対の結合壁部とこの一
対の結合壁部を連結する一対の端壁部で囲まれた筒体を
なし、一対の結合壁部の外面には複数の鋸歯状部が一対
の端壁部を結ぶ方向に沿って並べて形成され、さらに一
対の端壁部にわたって挿通されたボルトおよびそのナッ
トにより、一対の結合壁部が圧縮変形されて鋸歯状部が
フレームの一対の壁部に食い込んでいることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車ボディを形作るス
ペースフレーム構造に採用されるフレーム装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車ボディの構造としてアルミ
ニウムフレームを用いた構造が提案されている。このア
ルミニウムフレームを用いたボディ構造は、剛性を要す
る構造体をアルミニウム押出し形材の中空部品によるフ
レームで構成し、このフレーム同士を結合して構成する
ものであり、現在の板金部品を主体に構成した自動車ボ
ディに比較して軽量化、生産コストの低減化を図ること
ができるという利点がある。
【0003】従来、このアルミニウムフレームを用いた
ボディ構造においてフレーム同士を結合する構造として
は、第一にフレームの端部を直接突き合わせて溶接する
構造、第二に鋳物製の結合部材を用い、各フレームの端
部を結合部材の端部に差込んで両者を溶接する構造、第
三に当て板をフレームの端部の間に渡して、当て板とフ
レームとをボルトによりねじ止めする構造が採用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第一の構造に
は次に述べる欠点がある。すなわち、フレーム同士を溶
接により結合するために、溶接設備および作業者の熟練
を要して生産コストが高くなる。溶接に際してアルミニ
ウムからなるフレームにおける溶接部およびその近傍の
部分が加熱されて強度が低下する。溶接部の仕上り程度
のバラツキなどによりフレーム結合部の強度、品質のば
らつきが生じ信頼性に乏しい。
【0005】また、第二の構造には次に述べる欠点があ
る。すなわち、フレームと結合部材とを溶接して結合す
るために、前述した第一の構造における欠点を有する。
これに加えて結合部材を用いるために溶接部の箇所が多
くなり、生産コストが高くなる。
【0006】さらに、第三の構造には次に述べる欠点が
ある。すなわち、ボルトによる点状固定のために結合部
の強度および剛性が小さい。このように従来はフレーム
の結合部の生産コストおよび強度の面で問題があり、ア
ルミニウムフレームを用いた自動車ボディ構造の実現が
困難であった。
【0007】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、フレーム同士の結合に要する生産コストが低く、且
つ結合部の強度が高く信頼性に優れ、アルミニウムフレ
ームを用いた自動車ボディ構造の実現できる自動車用フ
レーム装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の自動車用フレーム装置は、第一のフレーム
と、第二のフレームと、これら第一のフレームと第二の
フレームとを結合する結合部材とを具備し、前記第一の
フレームおよび第二のフレームの少なくとも一方の結合
側端部は対向する一対の壁部が形成され、前記結合部材
は、前記フレームの一対の壁部の間に挿入される結合部
を有し、この結合部は前記一対の壁部に対向する一対の
結合壁部とこの一対の結合壁部を連結する一対の端壁部
で囲まれた筒体をなし、前記一対の結合壁部の外面には
前記筒体の軸方向に延びるとともに、前記フレームの一
対の壁部の間へ挿入する方向の前方に向けて下降傾斜す
る向きをもつ複数の鋸歯状部が前記一対の端壁部を結ぶ
方向に沿って並べて形成されており、さらに前記結合部
材は、前記一対の端壁部にわたってボルトが挿通される
とともに、このボルトにナットが螺合され締め付けられ
て、前記一対の結合壁部が圧縮変形されて前記鋸歯状部
が前記フレームの一対の壁部に食い込んで、前記一対の
結合壁部が前記フレームの一対の壁部に結合されている
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】すなわち、本発明では第一のフレームと第二の
フレームのうち少なくとも一方は、結合側端部に対向す
る一対の壁部が形成されている。そこで、結合部材とし
てはフレームの対向する一対の壁部の挿入できる結合部
を有するものを用いる。
【0010】他方のフレームが結合側端部に対向する一
対の壁部が形成されているものであれば、結合部材は2
個の前記構成の結合部を有するものを用いる。また、他
方のフレームが別な構成をなすものであれば、その構成
に応じた他の結合部を有するものを用いる。
【0011】そして、結合部材の結合部をフレームの結
合側端部おいて対向する一対の壁部の間に挿入する。次
いで、結合部の一対の端壁部にわたってボルトを挿通す
るとともに、このボルトにナットを螺合することによ
り、結合部の一対の結合壁部にボルト軸方向に沿う力を
加えて一対の結合壁部を圧縮変形し、鋸歯状部をフレー
ムの一対の壁部に食い込ませて、一対の結合壁部をフレ
ームの一対の壁部に結合する。なお、他の結合部は他の
フレームに結合する、このような構造であるから、結合
部材は押出し成形などにより容易に成形することができ
る。結合部材をフレームの結合側端部の対向する一対の
壁部の間に挿入し、結合部の一対の端壁部にわたってボ
ルトを挿通するとともに、このボルトにナットを螺合す
るの簡単な作業により、大掛かりな設備も要することな
く、フレーム同士を強固に結合することができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。本発明の一実施例について図1および図2を参照
して説明する。この実施例は、第一のフレームと第二の
フレームとを直角に配置して結合するものであり、第一
のフレームの結合側端部に対向する一対の壁部を形成し
ている。結合部材は、第一のフレームの一対の壁部に挿
入する結合部を有している。
【0013】図中1は第一のフレームで、これは押出し
成形された断面四角形をなすアルミニウム中空部品によ
り形成されている。2は第二のフレームで、これは押出
し成形された断面四角形をなすアルミニウム中空部品に
より形成されている。第一のフレーム1は第二のフレー
ム2に対して直角な方向に配置され、その端部が第二の
フレーム2の長さ方向の所定箇所の壁部に突き合されて
いる。
【0014】そして、第一のフレーム1は断面四角形を
なす中空部品であるから、結合側端部に対向する一対の
壁部を有していることになる。例えば一対の壁部1a,
1bとする。また、第二のフレーム2において第一のフ
レーム1の結合側端部が突き合される壁部2aの箇所に
は後述するボルトを通す挿通孔3が形成されており、壁
部2aと対向する壁部2bには挿通孔3と対向して結合
作業を行うに必要な大きさをもった作業用孔4が形成さ
れている。
【0015】5は結合部材で、これは押出し成形された
アルミニウム中空部品により形成されている。結合部材
5は第一のフレーム1の一対の壁部1a,1bの間に挿
入される結合部6を有している。この結合部6は、第一
のフレーム1の一対の壁部1a,1bの内面に対向する
一対の結合壁部6a,6bと、この一対の結合壁部6
a,6bを連結する一対の端壁部6c,6dで囲まれた
筒体をなしている。
【0016】結合部6において、一対の端壁部6c,6
dを結ぶ方向に沿って力を加えた場合に一対の結合壁部
6a,6bが圧縮変形しやすいように、一対の結合壁部
6a,6bと一対の端壁部6c,6dとを結ぶ部分が傾
斜部7となっており、この傾斜部7に切り欠き部8が形
成されている。
【0017】一対の結合壁部6a,6bの外面には、夫
々結合部(筒体)6の軸方向に延びるとともに、フレー
ムの第一のフレーム1の一対の壁部1a、1bの間へ挿
入する方向の前方に向けて降傾斜する向きをもつ複数の
鋸歯状部9が一対の端壁部6c,6dを結ぶ方向に沿っ
て並べて形成されている。なお、一対の結合壁部6a,
6bの鋸歯状部9の先端を結ぶ長さは、フレーム1の一
対の壁部1a、1bの内面を結ぶ長さに相当する。一対
の端壁部6c,6dの中央には夫々ボルト挿通孔10、
11が形成されている。
【0018】また、結合部材5には、一対の端壁部6
c,6dのうち端壁部6dを一対の結合壁部6を結ぶ方
向に延長して、第二のフレーム2の壁部2aに当接する
板状部12が形成されている。この板状部12の幅は壁
部2aの幅に相当している。また、板状部12の幅方向
の両側縁には第二のフレーム2の対向する壁部2c、2
dに接する縁部13が起立して形成されている。
【0019】そして、この結合部材5における結合部6
は第一のフレーム1の結合側端部の内部、すなわち一対
の対向する壁部1a,1bの間に挿入され、一対の結合
壁部6a,6bの夫々の鋸歯状部9が一対の対向する壁
部1a,1bの内面に接触されている。また、板状部1
2は第二のフレーム2の壁部2aの外面に当接され、縁
部13が第二のフレーム2の対向する壁部2c.2dを
挟んでいる。
【0020】また、ボルト14が結合部材5における端
壁部6cの挿通孔10に挿通されて一対の端壁部6c,
6dの間を通り、さらに端壁部6dの挿通孔11および
第二のフレーム2の壁部2aの挿通孔3に挿通されてい
る。挿通孔3から突出したボルト14の部分にナット1
5が螺合されて締め付けられている。
【0021】これによりボルト14の締め付け力は、第
二のフレーム2の壁部2aおよび結合部材5の端壁部6
c、6dを介して結合部6の一対の結合壁部6a,6b
に対して加えられる。このため、結合部材5の一対の結
合壁部6a,6bが圧縮変形され、一対の結合壁部6
a,6bに夫々形成された鋸歯状部9が第一のフレーム
1の一対の壁部1a、1bの内面に食い込んで、一対の
結合壁部6a,6bが一対の壁部1a.1bに強固に固
定される。補助的に接着剤などを用いて一対の結合壁部
6a,6bと一対の壁部1a、1bを固定して良い。な
お、図中16は座金である。
【0022】これにより結合部材5の結合部6と第一の
フレーム1とが結合され、板状部12と第二のフレーム
2とが結合され、結合部材5により第一のフレーム1と
第二のフレーム2とが結合される。また、ボルト14は
第一のフレーム1と第二のフレーム2と結合部材5との
結合部における補強としての役目を有している。
【0023】実際に第一のフレーム1と第二のフレーム
2とを結合する作業を行う場合には、初めに結合部材5
を第二のフレーム2に配置してボルト14とナット15
により第二のフレーム2に固定する。ボルト14にナッ
ト15を螺合する作業は、第二のフレーム2の壁部2b
に形成された作業用孔5を通して行われる。その後、結
合部材5の結合部6を第一のフレーム1の結合側端部に
挿入し、ナット15をさらに締め付けて一対の結合壁部
6a,6bに力を加えて鋸歯状部9を一対の対向する壁
部1a、1bに食い込ませる。このように結合部材5を
用いて第一のフレーム1と第二のフレーム2とを結合す
る作業を容易に行うことができる。
【0024】従って、フレーム同士の結合に要する生産
コストが低く、且つ結合部の強度が高く信頼性に優れ、
アルミニウムフレームを用いた自動車ボディ構造を実現
できる。
【0025】なお、第二のフレーム2は筒体に限定され
ず、チャンネルベースであっても良い。本発明の他の実
施例について図3を参照して説明する。
【0026】この実施例は、前述した実施例で用いる結
合部材を変形させたものである。図3において図2と同
じ部分は同じ符号を付している。図3(a)に示される
結合部材5は,2個の結合部6を組合せたものである。
ボルト4は両方の結合部6、6を貫通して設けられる。
17は2個の結合部6、6の連結部分に形成されたボル
ト14を挿通する挿通孔である。
【0027】図3(b)に示される結合部材5は,板状
部12の縁部13を取り除いたものである。図3(c)
に示される結合部材5は,第二のフレーム2と結合する
ために第二のフレーム2の壁部2a〜2dを外側から囲
む筒体部18が形成されている。19は筒体部18に形
成された作業孔である。
【0028】本発明の異なる他の実施例について図4を
参照して説明する。この実施例は、第一のフレーム1に
加えて第二のフレーム2の結合側端部にも対向する一対
の壁部を有している。結合部材5は、第一のフレーム1
の一対の壁部の挿入する結合部と第二のフレームの一対
の壁部に挿入する結合部を有している。図4において図
2と同じ部分は同じ符号を付している。
【0029】図4(a)では、第一のフレーム1と第二
のフレーム2は、端部を突合せて同一軸線上に配置され
る。結合部材5は,筒体形の連結部20の対向する側部
に夫々結合部6が形成されている。結合部材5の一対の
結合部6は第一のフレーム1と第二のフレーム2の端部
に挿入されて結合されている、これにより第一のフレー
ム1と第二のフレーム2が結合部材5によって結合され
ている。
【0030】図4(b)では、第一のフレーム1と第二
のフレーム2に加えて、第三のフレーム22が組合され
ている。結合部材5は,筒体形の連結部21に3個の結
合部6が夫々分散して形成されている。結合部材5の各
結合部6は第一のフレーム1と第二のフレーム2と第三
のフレーム22の端部に夫々挿入されて結合されてい
る、これにより第一のフレーム1と第二のフレーム2と
第三のフレーム22が結合部材5によって結合されてい
る。
【0031】なお、本発明は前述した実施例に限定され
ず種々変形することができる。図5および図6は図1お
よび図2で示される実施例の変形例を示している。図5
は第一のフレーム1と第二のフレーム2との結合部を示
しており、図5において図1および図2と同じ部分は同
じ符号を付して説明を省略する。図6は受け座を示して
いる。
【0032】図中31は受け座で、これは31はアルミ
ニウムなどの金属で形成され、受け座部32と一対の脚
部33とを有している。受け座部32は矩形をなすもの
で、第二のフレーム2の内部において対向する面の間隔
より小さい幅と、第二のフレーム2の長さ方向に沿う所
定の長さを有している。一対の脚部33は受け座部32
の幅方向の両側の縁部に夫々受け座部32の長さ方向に
沿って形成されており、例えば受け座部32の縁部から
外側に向けて広がるように傾斜して突出し、さらに先端
が受け座部32に対して直角な方向に屈曲している。一
対の脚部33の先端の外面の間の間隔Wは、第二のフレ
ーム2の内部において対向する一対の壁部2c、2dの
間隔より僅かに小さい。また、受け座部32の中央には
ボルト14を通す挿通孔34が形成されている。
【0033】そして、受け座31は一対の脚部33が第
二のフレーム2における挿通孔3が形成された壁部2a
(図5では上面)に向き合う状態で第二のフレーム2の
内部に長さ方向に沿って挿入され、受け座31における
一対の脚部33の先端が第二のフレーム2の内部におい
て壁部2aの幅方向両側の縁の角部2eに係合される。
この場合、受け座31における一対の脚部33の先端は
第二のフレーム2における壁部2aと、この壁部2aを
挟んで対向する一対の壁部2c、2dに接触する。
【0034】ボルト14は結合部材5の端壁部6cの挿
通孔10に挿通されて一対の端壁部6c,6dの間を通
り、端壁部6dの挿通孔11および第二のフレーム2の
壁部2aの挿通孔3に挿通され、さらに挿通孔3から突
出して第二のフレーム2の内部に配置された受け座31
の挿通孔34に挿通される。受け座31の挿通孔34か
ら突出されたボルト14の部分にはナット15が螺合さ
れ、このナット15が座金16を介して受け座31の受
け座部32を押圧されている。
【0035】これによりボルト14の締め付け力は、ま
ず受け座31の受け座部32で受け止められ、さらにこ
の力は受け座部32の両側の一対の脚部33から第二の
フレーム2の壁部2aにおける両側の角部に伝えられ
る。そして、ボルト14の締め付け力は、第二のフレー
ム2の壁部2aおよび結合部材5の端壁部6c、6dを
介して一対の結合壁部6a,6bに対して加えられる。
そして、前述した作用により結合部材5の作用により第
一のフレーム1と第二のフレーム2とが結合されてい
る。
【0036】このような構成では、第一のフレーム1に
その長さ方向に対して交差する方向(直角方向または傾
斜方向)に外力が加わった場合に、この外力は第一のフ
レーム1から結合部材5を介してボルト14にその軸方
向に対して交差する方向に加わる。このようにボルト1
4が加わった力は受け座31の受け座部32で受け止め
られ、さらにこの力は受け座部32の両側の一対の脚部
33から第二のフレーム2の壁部2aにおける両側の角
部2eで受け止められる。
【0037】ここで、ボルト14およびボルト14に螺
合されたナット15は受け座31二より広い面積で支持
される。そして、受け座31における一対の脚部33の
先端が第二のフレーム2の内部において端壁部2aの幅
方向両側の縁の角部に係合されており、ボルト14に加
わった力は受け座31の受け座部32から一対の脚部3
3を介して第二のフレーム2の壁部2aにおける両側の
角部にで受け止められる。第二のフレーム2の角部は平
面の壁部に比較して機械的強度が高く、ボルト14に加
わった力を充分な強度で受け止めることができる。
【0038】これらのことから受け座31を用いること
により、第一のフレーム1と第二のフレーム2との結合
部における耐荷重強度が向上する。受け座31における
第二のフレーム2の長さを増大すると、上記の効果はさ
らに向上する。
【0039】さらに、受け座31は、受け座部32およ
びこの受け座部32の両側に形成された一対の脚部33
を組み合わせた構成であるから、単に受け座部32を有
する場合に比較して外力を良好に吸収することが可能で
ある。また、結合部材はアルミニウムに限定されず、他
の金属材料あるいは合成樹脂で形成することも可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の自動車用フ
レーム装置によれば、フレーム同士の結合に要する生産
コストが低く、且つ結合部の強度が高く信頼性に優れ、
アルミニウムフレームを用いた自動車ボディ構造の実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかわるフレーム装置を示
す斜視図。
【図2】同実施例にかかわるフレーム装置を示す図。
【図3】他の実施例にかかわるフレーム装置を示す図。
【図4】異なる他の実施例にかかわるフレーム装置を示
す図。
【図5】図1および図2に示す実施例の変形例のフレー
ム装置を示す図。
【図6】同変形例に用いられる受け座を示す斜視図。
【符号の説明】
1…第一のフレーム、 2…第二のフレーム、
5…結合部材、 6…結合部、6a,6
b…結合壁部、 6c,6d…端壁部 9…鋸歯状部、 14…ボルト、15…ナ
ット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のフレームと、第二のフレームと、
    第一のフレームと第二のフレームとを結合する結合部材
    とを具備し、前記第一のフレームおよび第二のフレーム
    の少なくとも一方の結合側端部は対向する一対の壁部が
    形成され、前記結合部材は、前記フレームの一対の壁部
    の間に挿入される結合部を有し、この結合部は前記一対
    の壁部に対向する一対の結合壁部とこの一対の結合壁部
    を連結する一対の端壁部で囲まれた筒体をなし、前記一
    対の結合壁部の外面には前記筒体の軸方向に延びるとと
    もに、前記フレームの一対の壁部の間へ挿入する方向の
    前方に向けて下降傾斜する向きをもつ複数の鋸歯状部が
    前記一対の端壁部を結ぶ方向に沿って並べて形成され、
    また前記一対の端壁部にわたってボルトが挿通されると
    ともに、このボルトにナットが螺合され締め付けられ
    て、前記一対の結合壁部が圧縮変形されて前記鋸歯状部
    が前記フレームの一対の壁部に食い込んで、前記一対の
    結合壁部が前記フレームの一対の壁部に結合されている
    ことを特徴とする自動車用フレーム装置。
JP16417994A 1993-07-15 1994-07-15 自動車用フレーム装置 Pending JPH07137655A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0811454A1 (en) * 1996-06-05 1997-12-10 KABUSHIKI KAISHA KOBE SEIKO SHO also known as Kobe Steel Ltd. Method for fabricating welded structure
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