JPH07137567A - 車両用フロアカーペットの取付構造 - Google Patents

車両用フロアカーペットの取付構造

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JPH07137567A
JPH07137567A JP5285362A JP28536293A JPH07137567A JP H07137567 A JPH07137567 A JP H07137567A JP 5285362 A JP5285362 A JP 5285362A JP 28536293 A JP28536293 A JP 28536293A JP H07137567 A JPH07137567 A JP H07137567A
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locking
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司 日高
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を増加させることなくワイヤーハー
ネスに対する保護性能を向上させ、更には乗降性をも向
上させる。 【構成】 ロッカインナパネル16の上端部16Bには
Tスタッド28が立設されており、このTスタッド28
にフロアカーペット10の端末10Aが仮止めされてい
る。この状態で、クランプ12がTスタッド28に係止
されることにより、端末10Aが上端部16Bに取り付
けられている。従って、ワイヤーハーネス46は端末1
0A上に載置されるので、保護性能が向上される。しか
も、ワイヤーハーネス46を保護するためのプロテクタ
が不要になるので、部品点数の削減になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用フロアカーペッ
トの幅方向の端末をロッカの室内側上面に取り付ける場
合に好適な車両用フロアカーペットの取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から車両のフロアカーペットの取付
構造について種々の構成が案出されており、その中でも
ロッカ上面に配索されるワイヤーハーネスを考慮しつつ
フロアカーペットを取り付けるための構造が既に開示さ
れている(一例として、実開平4−26836号公報参
照)。以下、この公報に開示された構造について説明す
る。
【0003】図5に示されるように、この公報に開示さ
れた構造では、所定形状に屈曲された樹脂製の取付体1
00を備えており、この取付体100の湾曲した頂壁部
100Aにフロアカーペット102の端末102Aが接
着剤等で接着されている。また、取付体100は一対の
挟持壁100B、100Cを備えている。さらに、取付
体100の内方には空間部104が形成されており、こ
の空間部104内にはワイヤーハーネス106が配置さ
れるようになっている。
【0004】ワイヤーハーネス106は、クランプ10
8によって保持されている。クランプ108は略L字形
の支持片108Aを備えており、この支持片108Aの
裏面には取付用の係止突起110が一体に形成されてい
る。また、クランプ108の支持片108Aの上端部に
は、長尺状のハーネス支持部108Bが一体に形成され
ている。さらに、クランプ108の支持片108Aの上
端部には、ハーネス支持部108Bと対向し弾性変形可
能な突片108Cが一体に形成されている。この突片1
08Cの裏面には凹部112が上下に一対形成されてお
り、ケーブル保持用とされている。
【0005】上記構成によれば、図6に示されるよう
に、クランプ108のハーネス支持部108Bにワイヤ
ーハーネス106を沿わせ、この状態で双方をテープ1
14で固定した後、係止突起110をロッカインナパネ
ル116に形成された取付孔118へ嵌入させることに
より、クランプ108がロッカインナパネル116に取
り付けられる。なお、このとき、ケーブル120を突片
108Cに弾性的に保持させておく。続いて、取付体1
00の一対の挟持壁100B、100Cにロッカインナ
パネル116、ロッカリインホースメント122、及び
ロッカアウタパネル124の各上端部を嵌入させること
により、取付体100がロッカ126に取り付けられ
る。なお、このとき、取付体100の頂壁部100Aの
先端をクランプ108の突片108Cの基端に係止させ
ておく。その後、スカッフプレート128をフロアカー
ペット102の端末102Aに被せて、ネジ130でロ
ッカアウタパネル124に固定する。この公報に開示さ
れた構造は、上記構成を採ることにより、ワイヤーハー
ネス106の持ち上がりによるフロアカーペット102
の端末102Aの浮き上がりを防止することができる点
を特徴としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報に開示された構造による場合、取付後の状態におい
て、ワイヤーハーネス106がロッカインナパネル11
6の上端面に当接している。ここで、ロッカインナパネ
ル116の上端面にはバリ等が生じていることが多く、
このためワイヤーハーネス106が損傷を受けるおそれ
がある。従って、従来では、ワイヤーハーネス106を
バリ等から保護すべく、プロテクタ等の保護部材を別途
用いる必要があった。この結果、部品点数が増加し、コ
ストアップに繋がっていた。
【0007】さらに、スカッフプレート128の室内側
の端部がフロアカーペット102の端末102A上に非
固定状態で載置される構成となっているため、乗員が乗
降する際に、スカッフプレート128の室内側の端部に
足先が引っ掛かりやすい。また、経時劣化によって、ス
カッフプレート128の前記端部が反り上がることも考
えられる。従って、いずれにしても、乗員の乗降性を低
下させる。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、部品点数を増
加させることなくワイヤーハーネスに対する保護性能を
向上させ、更には乗降性をも向上させることができる車
両用フロアカーペットの取付構造を得ることが目的であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車両のロッカの室内側上面に、フロアカーペットの
幅方向の端末を仮止めさせ、この仮止めされたフロアカ
ーペットの端末上に、ロッカに沿って配索されるワイヤ
ーハーネス保持用のクランプを取り付けることにより、
フロアカーペットの端末をロッカの室内側上面に固定
し、さらに、この状態のクランプを、所定形状のスカッ
フプレートで覆った、ことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
本発明において、前記ロッカの室内側上面に係止金具を
立設させると共に、前記フロアカーペットの端末及びク
ランプの取付座にそれぞれ係止孔を形成し、フロアカー
ペットの端末に形成された係止孔を係止金具に係止させ
ることにより、前記フロアカーペットの端末をロッカの
室内側上面に仮止めさせ、クランプの取付座に形成され
た係止孔を係止金具に係止させることにより、前記フロ
アカーペットの端末をロッカの室内側上面に固定した、
ことを特徴としている。
【0011】請求項3記載の本発明は、請求項1又は請
求項2記載の本発明において、前記クランプは内方に段
部を有する所定寸法の溝部を備えると共に、前記スカッ
フプレートに溝部内へ挿入可能な突起部を設け、この突
起部を溝部内へ挿入させかつ段部に係止させた、ことを
特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、車両のロッカ
の室内側上面にフロアカーペットの幅方向の端末を仮止
めさせ、この仮止めされたフロアカーペットの端末上に
ワイヤーハーネス保持用のクランプを取り付け、これに
よりフロアカーペットの端末をロッカの室内側上面に固
定したので、ワイヤーハーネスがフロアカーペットの端
末上に載置されることになる。このため、ワイヤーハー
ネスがロッカの室内側上面に接触することがなくなるの
で、ロッカの室内側上面に生じたバリ等からワイヤーハ
ーネスを保護することができると共に、ワイヤーハーネ
ス保護用のプロテクタを用いる必要がなくなる。従っ
て、部品点数の削減を図ることができ、コストダウンに
資することができる。
【0013】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の本発明において、フロアカーペットの端末に形成
された係止孔をロッカの室内側上面に立設された係止金
具に係止させることにより、フロアカーペットの端末を
ロッカの室内側上面に仮止めさせ、更に、クランプの取
付座に形成された係止孔を係止金具に係止させることに
より、フロアカーペットの端末をロッカの室内側上面に
固定したので、フロアカーペットの端末の仮止めの為の
構成とクランプの取付の為の構成とを別個独立に構成す
る場合に比し、部品の共通化を図ることができる。従っ
て、この点においても、部品点数を削減することがで
き、コストダウンに資することができる。
【0014】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
又は請求項2記載の本発明において、スカッフプレート
に突起部を設け、この突起部をクランプが備える所定寸
法の溝部内へ挿入させ、挿入された状態では溝部内に設
けられた段部にスカッフプレートの突起部が係止される
構成にしたので、簡単な作業で、乗員が乗降する際に起
こり得るスカッフプレートの車室内側の端部のめくれ
や、スカッフプレートの経時劣化による反り上がりを防
止することができる。従って、乗員の乗降性を向上させ
ることができる。
【0015】なお、仮に、従来技術の項で説明したワイ
ヤーハーネスの持ち上がりが生じてスカッフプレートが
上方へ押圧されたとしても、突起部が溝部内の段部に係
止されているので、スカッフプレートの車室内側の端部
が浮き上がることはない。
【0016】
【実施例】以下、図1〜図4を用いて、本発明の一実施
例について説明する。なお、これらの図において、適宜
示される矢印FRは車両前方側を示し、矢印UPは車両
上方側を示し、矢印INは車両室内側を示している。
【0017】図2には、本発明の適用部位が概略的に示
されている。この図に示されるように、フロアカーペッ
ト10の端末10Aは、複数のクランプ12によって車
両のロッカ14の上端部に取り付けられている。以下、
この図2において、車両後方側に位置するクランプ12
の取付位置で切断した状態を示す図1を用いて詳細に説
明する。
【0018】図1に示されるように、ロッカ14は、車
両室内側に配置されるロッカインナパネル16と、車両
室外側に配置されるロッカアウタパネル18と、これら
のロッカインナパネル16とロッカアウタパネル18と
の間に配設されるロッカリインホースメント20とによ
って閉断面構造となるように構成されている。これらの
ロッカインナパネル16の上端屈曲部16A、ロッカア
ウタパネル18の上端屈曲部18A、ロッカリインホー
スメント20の上端屈曲部20Aは、共に車両上方側へ
屈曲されかつ相互に密着されている。なお、ロッカ14
の上方に図示されているのは、サイドドア22の下端部
である。
【0019】フロアカーペット10はフロアパネル24
(図2参照)上に敷設されており、更にその幅方向側の
端末10Aはロッカインナパネル16の上端部16Bに
載置されている。このフロアカーペット10の端末10
Aには、その端縁から車室内側へ所定距離だけ離れた位
置に矩形状の開口26が形成されている。この開口26
内へは、ロッカインナパネル16の上端部16Bに立設
されたTスタッド28が貫通されている。なお、Tスタ
ッド28はロッカインナパネル16の上端部に予め溶接
されており、又Tスタッド28の頭部面積は開口26の
開口面積よりも小さく設定されている。つまり、クラン
プ12の取付前の状態では、Tスタッド28に開口26
の周縁部を引っ掛けることにより、フロアカーペット1
0の端末10Aがロッカインナパネル16の上端部16
Bに仮止めされるようになっている。
【0020】また、フロアカーペット10の端末10A
の上面には、所定形状のクランプ12が取り付けられて
いる。図3に示されるように、このクランプ12は、矩
形平板状の取付座30と、この取付座30の車室内側端
部付近から車両上方側へ向けて凸湾曲形状に延設された
挟持部32と、取付座30の車室外側の側部から挟持部
32に対応して水平に延設された舌片部34と、取付座
30の車室内側の側部から断面L字形に屈曲形成された
縦壁部36と、を備えている。なお、このクランプ12
は、樹脂製である。
【0021】取付座30の中央には、大径部38Aとこ
の大径部38Aの周縁から取付座30の長手方向に沿っ
て形成された長孔部38Bとから成る係止孔38が形成
されている。大径部38Aの径寸法は、Tスタッド28
の頭部の径寸法よりも大とされている。また、長孔部3
8Bの幅方向寸法はTスタッド28の軸径に略一致して
いる。さらに、取付座30には長孔部38Bの両側縁に
沿って一対のガイド部30A(断面コ字形)が立設され
ており、クランプ12の取付後の状態ではこれらのガイ
ド部30Aの内方にTスタッド28の頭部が位置されて
いる。なお、クランプ12がTスタッド28に完全に係
止された状態(クランプ12の取付状態)では、取付座
30がフロアカーペット10の端末10Aをロッカイン
ナパネル16の上端部16Bに押し付けており、これに
よりフロアカーペット10の端末10Aがロッカインナ
パネル16の上端部16Bに取り付けられている(図1
参照)。
【0022】また、挟持部32は、取付座30へ接続さ
れる垂直な基部32Aと、この基部32Aの上端部にL
字状に接続された段部32Bと、この段部32Bから取
付座30に対して凸湾曲形状となるように延設された延
設部32Cと、延設部32Cの先端部から取付座30側
へ屈曲垂下された先端部32Dと、から成る。この内、
段部32Bと縦壁部36との間には、所定寸法の溝部4
0が形成されている。また、延設部32Cの中央には、
矩形孔42が形成されている。なお、段部32Bの外側
面は、ケーブル44(図1参照)の周面を密着させ収ま
りを良くするべく、円弧面とされている。
【0023】さらに、舌片部34は挟持部32の延設部
32Cと平行に延設されており、この舌片部34の上面
にワイヤーハーネス46(図1参照)が載置されるよう
になっている。また、舌片部34の先端部34Aは、挟
持部32の先端部32Dよりも車室外側へ突出してお
り、ロッカインナパネル16の上端屈曲部16Aの車室
内側面に当接している。
【0024】図1に示されるように、上述したクランプ
12は、樹脂製のスカッフプレート48によって覆われ
ている。スカッフプレート48は、クランプ12の挟持
部32よりも一回り大きく湾曲された隠蔽部48Aと、
この隠蔽部48Aの車室外側の端部から屈曲垂下された
後にロッカアウタパネル18の上端部18B側へ延設さ
れる延設部48Bと、を備えている。
【0025】スカッフプレート48の延設部48Bの裏
面には樹脂クリップ50が取り付けられており、この樹
脂クリップ50をロッカアウタパネル18の上端部18
Bに形成された取付孔内へ嵌入させることにより、スカ
ッフプレート48がロッカ14の上端部に取り付けられ
ている。
【0026】また、スカッフプレート48の隠蔽部48
Aの室内側端部の近傍にはリブ52を介して係止突起5
4が形成されている。この係止突起54はロッカインナ
パネル16の上端部16Bに向かって突出しており、ク
ランプ12の溝部40内へ嵌入されている。係止突起5
4が溝部40内へ嵌入された状態では、係止突起54の
先端部の爪部がクランプ12の挟持部32の段部32B
に弾性的に係止されている。
【0027】さらに、スカッフプレート48の隠蔽部4
8Aの車室外側の所定部位には、同じくリブ56を介し
て突起58が形成されている。この突起58はロッカイ
ンナパネル16の上端屈曲部16Aとクランプ12の挟
持部32の先端部32Dとの間に平行に突出している。
従って、突起58は、ロッカインナパネル16の上端屈
曲部16Aの車室内側の面に対して対向して配置される
ことになる。
【0028】以下に、本実施例の作用を説明する。ま
ず、ロッカインナパネル16の上端部16Bから突出す
るTスタッド28に、フロアカーペット10の端末10
Aの開口26を係止させる。すなわち、フロアカーペッ
ト10の端末10Aが、Tスタッド28に仮止めされ
る。この作業は、開口26の開口面積がTスタッド28
の頭部の面積よりも大とされているので、容易に行うこ
とができる。また、仮止めした場合、図1図示状態にお
いて開口26の右側縁がTスタッド28の軸部に当接す
る位置まで、フロアカーペット10の端末10Aはその
自重によりロッカインナパネル16上を滑る。従って、
端末10Aの位置決めは自然になされる。
【0029】次に、クランプ12をTスタッド28に係
止させる。すなわち、クランプ12の取付座30に形成
された係止孔38の大径部38AにTスタッド28の頭
部を対応させてこれを貫通させた後、Tスタッド28に
対してクランプ12を相対的にずらして長孔部38B内
へ位置させる。これにより、Tスタッド28の頭部が一
対のガイド部30A内に配置され、フロアカーペット1
0の端末10Aがロッカインナパネル16の上端部16
Bに取り付けられる。なお、クランプ12をTスタッド
28に係止させた状態では、舌片部34の先端部34A
がロッカインナパネル16の上端屈曲部16Aの車室内
側の面に当接している。
【0030】次に、クランプ12の挟持部32を開放
(弾性変形)させながら、ケーブル44及びワイヤーハ
ーネス46をクランプ12の横方向から挿入させる。挿
入後、挟持部32を閉じると、挟持部32と取付座30
との間にケーブル44、ワイヤーハーネス46がクラン
プ12によって保持される。
【0031】その後、スカッフプレート48によってク
ランプ12を覆う。すなわち、スカッフプレート48の
延設部48Bに取り付けられた樹脂クリップ50をロッ
カアウタパネル18の取付孔へ嵌入させることにより、
スカッフプレート48がロッカアウタパネル18の上端
部18Bに取り付けられる。更に続いて、スカッフプレ
ート48の隠蔽部48Aの裏面に突出する係止突起54
が、クランプ12の溝部40内へ嵌入される。これによ
り、係止突起54の先端の爪部が段部32Bに係止され
る。また、この状態では、突起58がクランプ12の挟
持部32の先端部32Dとロッカインナパネル16の上
端屈曲部16Aとの間に配置される。
【0032】このように本実施例では、ロッカインナパ
ネル16の上端部16BにTスタッド28を立設させる
と共にフロアカーペット10の端末10Aに開口26を
形成し、Tスタッド28に開口26を係止させることに
よりフロアカーペット10の端末10Aをロッカインナ
パネル16の上端部16Bに仮止めし、この仮止めした
フロアカーペット10の端末10A上にクランプ12を
取り付けたので、このクランプ12内に保持されるワイ
ヤーハーネス46はフロアカーペット10の端末10A
上に載置されることになる。このため、ワイヤーハーネ
ス46がロッカインナパネル16の上端部16Bに接触
することがなくなるので、ロッカインナパネル16の上
端部16Bに生じたバリ等からワイヤーハーネス46を
保護することができる。言い換えれば、ワイヤーハーネ
ス46を保護するためのプロテクタを用いる必要がなく
なる。従って、部品点数の削減を図ることができ、コス
トダウンを図ることができる。
【0033】また、本実施例では、上述した如く、Tス
タッド28とフロアカーペット10の端末10Aの開口
26とによって仮止め構成を成し、Tスタッド28とク
ランプ12とでフロアカーペット10の端末10Aのロ
ッカインナパネル16の上端部16Bへの固定構造を成
しているので、双方の構成を別個独立に成す場合に比
し、部品の共通化を図ることができる。従って、この点
においても、部品点数を削減することができ、コストダ
ウンに資することができる。
【0034】すなわち、本実施例によれば、ロッカ14
の上端部室内側に組付けられる部品(フロアカーペット
10の端末10A、ケーブル44、ワイヤーハーネス4
6、スカッフプレート48の車室内側端部)をクランプ
12によってすべて組付けることができ、組付機能の一
点集約化を図ることができる。
【0035】さらに、本実施例では、クランプ12に溝
部40を設けると共にスカッフプレート48に係止突起
54を形成し、この係止突起54の先端部を溝部40内
に位置する段部32Bに係止させる構成にしたので、簡
単な作業で、乗員が乗降する際に起こり得るスカッフプ
レート48の隠蔽部48Aの車室内側端部のめくれや、
スカッフプレート48の経時劣化による当該室内側端部
の反り上がりを防止することができる。従って、乗員の
乗降性を向上させることができる。
【0036】なお、仮に、ワイヤーハーネス46が持ち
上がってスカッフプレート48の隠蔽部48Aが上方へ
押圧されたとしても、係止突起54の先端部が段部32
Bに係止されているので、スカッフプレート48の車室
内側端部が浮き上がるのを防止することもできる。
【0037】以上が本実施例の基本的な効果であるが、
本実施例は更に以下の付随的な効果をも奏す。
【0038】まず、スカッフプレート48の隠蔽部48
Aに突起58を設け、この突起58をロッカインナパネ
ル16の上端屈曲部16Aの車室内側面に対向して配置
させているので、上端屈曲部16Aの車室内側の面に生
じたバリ等からワイヤーハーネス46を保護することが
できる。なお、図1図示状態では、クランプ12が配設
されているため、この切断位置では不要とも考えられる
が、クランプ12が配設されていない部位において特に
功を奏す。すなわち、本実施例によれば、ロッカインナ
パネル16の上端部16Bに生じたバリ等に対してはフ
ロアカーペット10の端末10Aによってワイヤーハー
ネス46を保護することができ、ロッカインナパネル1
6の上端屈曲部16Aに生じたバリ等に対してはスカッ
フプレート48の突起58(或いは、クランプ12の挟
持部32の先端部32D)によってワイヤーハーネス4
6を保護することができる。従って、ロッカインナパネ
ル16の上端屈曲部16Aや上端部16Bに生じたバリ
等を取り除く作業をすることなく、ワイヤーハーネス4
6の多重保護を成立させることができる。これにより、
従来技術の項で説明した公報には開示されていないが、
ワイヤーハーネス46をバリ等から保護するために従来
からワイヤーハーネス46に取り付けていたチューブも
廃止することができる。
【0039】また、本実施例によれば、クランプ12の
舌片部34の先端部34Aがロッカインナパネル16の
上端屈曲部16Aの車室内側の面に当接しているので、
クランプ12の回り止めをなすことができる。
【0040】さらに、本実施例によれば、フロアカーペ
ット10の端末10Aがロッカインナパネル16の上端
部16Bに敷設されることになるので、フロアカーペッ
ト10の端末10Aとスカッフプレート48の隠蔽部4
8Aとをフィットさせることができる。
【0041】また、本実施例による場合、フロアカーペ
ット10の端末10Aを固定するための別部品であるカ
ーペットウェルトが不要になる。従って、部品点数の削
減をこの点においても図ることができ、かつ、フロアカ
ーペット10の取付構造の簡素化を図ることができる。
【0042】さらに、本実施例によれば、フロアカーペ
ット10によってロッカインナパネル16の室内側面が
すべて覆われるので、ロッカインナパネル16に形成さ
れかつ不使用となった孔をシール材で塞ぐ必要がなくな
る。
【0043】なお、本実施例では、ロッカインナパネル
16の上端部16BにTスタッド28を溶接により立設
させる構成を採ったが、請求項1記載の本発明にあって
はこれに限らず、ロッカインナパネル16の上端部16
Bに孔を形成すると共にクランプ12の取付座30の裏
面に樹脂クリップを形成しておき、この樹脂クリップを
孔内へ嵌入させることにより、クランプ12をロッカイ
ンナパネル16の上端部16Bに取り付けるようにして
もよい。
【0044】また、本実施例では、ワイヤーハーネス4
6等を横方向から挿通させるべく、挟持部32を湾曲板
状に形成したが、これに限らず、ワイヤーハーネス46
等を上方側から押し込むべく、図4に示されるようなク
ランプ70を用いてもよい。このクランプ70では、取
付座30、縦壁部36はクランプ12と同様の構成であ
るが、挟持部72が途中で分断されてその一部が舌片部
74側に一体形成されている。従って、このクランプ7
0では上部に開口76が形成されている。なお、舌片部
74の側方下部には、ワイヤーハーネス46を挿入し易
いように、蛇腹部分74Aが形成されている。このクラ
ンプ70を用いても、前述した実施例の基本的な効果は
得られる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る車両用フロアカーペットの取付構造は、車両の
ロッカの室内側上面に仮止めされたフロアカーペットの
端末上にワイヤーハーネス保持用のクランプを取り付
け、これによりフロアカーペットの端末をロッカの室内
側上面に固定したので、部品点数を増加させることなく
ワイヤーハーネスを保護することができるという優れた
効果を有する。
【0046】また、請求項2記載の本発明に係る車両用
フロアカーペットの取付構造は、請求項1記載の本発明
において、フロアカーペットの端末に形成された係止孔
をロッカの室内側上面に立設された係止金具に係止させ
ることにより、フロアカーペットの端末をロッカの室内
側上面に仮止めさせ、更に、クランプの取付座に形成さ
れた係止孔を係止金具に係止させることにより、フロア
カーペットの端末をロッカの室内側上面に固定したの
で、請求項1記載の本発明の効果に加え、更に部品点数
の削減を図ることができる。
【0047】さらに、請求項3記載の本発明に係る車両
用フロアカーペットの取付構造は、請求項1又は請求項
2記載の本発明において、スカッフプレートに突起部を
設け、この突起部をクランプが備える所定寸法の溝部内
へ挿入させ、挿入された状態では溝部内に設けられた段
部にスカッフプレートの突起部が係止される構成にした
ので、請求項1又は請求項2記載の本発明の効果に加
え、簡単な作業で乗員の乗降性を向上させることができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用フロアカーペットの取付構
造の一実施例を示す図2の1−1線断面図である。
【図2】本実施例の適用部位を概略的に示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示されるクランプを示す斜視図である。
【図4】変形例を示す図1に対応する断面図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【図6】図5に示される構造の組付状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 フロアカーペット 10A 端末 12 クランプ 14 ロッカ 26 開口(フロアカーペットの端末に形成された係
止孔) 28 Tスタッド(係止金具) 30 取付座 32B 段部 38 係止孔(クランプの取付座に形成された係止
孔) 40 溝部 46 ワイヤーハーネス 48 スカッフプレート 54 係止突起(突起部) 70 クランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 靖彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のロッカの室内側上面に、フロアカ
    ーペットの幅方向の端末を仮止めさせ、 この仮止めされたフロアカーペットの端末上に、ロッカ
    に沿って配索されるワイヤーハーネス保持用のクランプ
    を取り付けることにより、フロアカーペットの端末をロ
    ッカの室内側上面に固定し、 さらに、この状態のクランプを、所定形状のスカッフプ
    レートで覆った、 ことを特徴とする車両用フロアカーペットの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ロッカの室内側上面に係止金具を立
    設させると共に、前記フロアカーペットの端末及びクラ
    ンプの取付座にそれぞれ係止孔を形成し、 フロアカーペットの端末に形成された係止孔を係止金具
    に係止させることにより、前記フロアカーペットの端末
    をロッカの室内側上面に仮止めさせ、 クランプの取付座に形成された係止孔を係止金具に係止
    させることにより、前記フロアカーペットの端末をロッ
    カの室内側上面に固定した、 ことを特徴とする請求項1記載の車両用フロアカーペッ
    トの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記クランプは内方に段部を有する所定
    寸法の溝部を備えると共に、前記スカッフプレートに溝
    部内へ挿入可能な突起部を設け、 この突起部を溝部内へ挿入させかつ段部に係止させた、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用フ
    ロアカーペットの取付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030024037A (ko) * 2001-09-15 2003-03-26 기아자동차주식회사 차량용 스카프판의 마운팅 구조
JP2008068811A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Nissan Motor Co Ltd 車両用電線支持クリップ
US7628447B2 (en) 2005-09-22 2009-12-08 Piolax, Inc. Harness clip

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