JPH07137552A - 作業車の走行駆動用伝動構造 - Google Patents

作業車の走行駆動用伝動構造

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JPH07137552A
JPH07137552A JP28889593A JP28889593A JPH07137552A JP H07137552 A JPH07137552 A JP H07137552A JP 28889593 A JP28889593 A JP 28889593A JP 28889593 A JP28889593 A JP 28889593A JP H07137552 A JPH07137552 A JP H07137552A
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JP
Japan
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hydraulic circuit
hydraulic
oil passage
drive
wheels
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Application number
JP28889593A
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English (en)
Inventor
Makoto Watanabe
渡辺  誠
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前車輪と後車輪とをそれぞれ個別に駆動でき
る伝動構造を作業装置等の配置の邪魔にならないよう配
設できるとともに、比較的簡易な構造で前車輪と後車輪
のスリップ率の差異の少ない確実な推進を行うことので
きる作業車の走行駆動用伝動構造を提供する。 【構成】 前車輪1を駆動する第1油圧回路16と、後
車輪2を駆動する第2油圧回路17とをそれぞれ設ける
とともに、前記第1油圧回路16における前車輪駆動用
油圧ポンプ16aの吐き出しがわ油路及び吸い込みがわ
油路のそれぞれと、前記第2油圧回路17における後車
輪駆動用油圧ポンプ17aの吐き出しがわ油路及び吸い
込みがわ油路のそれぞれとを、全閉可能な可変絞り機構
20を介して接続してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前車輪と後車輪とを夫
々駆動できるように構成した作業車の走行駆動用伝動構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前車輪と後車輪とを夫々駆動でき
るように構成したものとしては、原動部並びに変速装置
からの駆動力をプロペラシャフト等を介して前車輪と後
車輪とにそれぞれ振り分けて伝動するものが一般的に多
用されている。具体的には、例えば車体の前部にエンジ
ンを配設し、このエンジンからの出力を車体の後部のミ
ッションケースにプロペラシャフトで伝動して、このミ
ッションケースから後車輪と前車輪とに動力を分配し、
特に前車輪を駆動するためのドライブシャフトをミッシ
ョンケースから前方に延出するようにしたものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のものにあっては前車輪又は後車輪への伝動を車
体下腹部に配設されるプロペラシャフト等で行っている
ので、清掃用ヘッドやモーア等の作業装置を車体下腹部
に昇降可能に装備するスイーパーや芝刈機等の作業車で
は、伝動用のプロペラシャフトが作業装置の配設の邪魔
にならないよう、車体下腹部空間を大きくしたりしなけ
ればならず、そのため、車高が高くなる等の不具合があ
った。
【0004】又、スイーパーや芝刈機のような作業車は
起伏の大きいゴルフ場などで使用されるので、車体傾斜
や芝地の乾湿具合等の走行条件によっては前車輪と後車
輪のスリップ率に差異が生じて確実な推進ができなくな
るおそれがあり、このような場合には、前後車輪それぞ
れにおける負荷に応じた動力伝達を行って前車輪と後車
輪のスリップ率の差異を減少させることが望ましいので
あるが、上記伝動手段でこのような伝動を可能にするに
は特殊な伝動機構を導入する必要があり、コスト高につ
ながるものであった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、前車輪と後車輪とをそれぞれ個別に駆動でき
る伝動構造を作業装置等の配置の邪魔にならないよう配
設できるとともに、比較的簡易な構造で前車輪と後車輪
のスリップ率の差異の少ない確実な推進を行うことので
きる作業車の走行駆動用伝動構造を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる作業車の
走行駆動用伝動構造は、上記目的を達成するために、前
車輪を駆動する第1油圧回路と、後車輪を駆動する第2
油圧回路とをそれぞれ設けるとともに、前記第1油圧回
路における前車輪駆動用油圧ポンプの吐き出しがわ油路
及び吸い込みがわ油路のそれぞれと、前記第2油圧回路
における後車輪駆動用油圧ポンプの吸い込みがわ油路及
び吸い込みがわ油路のそれぞれとを、全閉可能な可変絞
り機構を介して接続してあることを特徴構成とする。か
かる特徴構成による作用・効果は次の通りである。
【0007】
【作用】即ち、前車輪と後車輪とは、それぞれ、第1油
圧回路と第2油圧回路とで駆動されることになるととも
に、油圧駆動されるものであるから、作業装置の配設箇
所を避けるようにして各駆動用の油圧回路の油路を配設
できる。さらに、第1油圧回路と第2油圧回路とのそれ
ぞれにおける駆動用油圧ポンプの吐き出しがわ油路及び
吸い込みがわ油路は、全閉可能な可変絞り機構を介して
接続してあるから、可変絞り機構を適度な絞り状態にし
ておけば、第1油圧回路と第2油圧回路とにおける圧油
が両回路を還流することになるので、絞り開度に応じて
走行負荷の一部の分配が行われる。例えば、可変絞り機
構を全開にすると、第1油圧回路と第2油圧回路とは2
個の油圧ポンプに対して完全に並列の関係となり、前車
輪の走行負荷と後車輪の走行負荷とが2個の油圧ポンプ
に均等に分担される。又、可変絞り機構を全閉にする
と、第1油圧回路と第2油圧回路とは完全に独立し、各
油圧ポンプは前車輪の走行負荷と後車輪の走行負荷を夫
々個別に担うことになる。又、可変絞り機構を適度な中
間開度にすると、前車輪の走行負荷と後車輪の走行負荷
とが2個の油圧ポンプに異なった比率で分担されること
になる。
【0008】
【発明の効果】従って、本発明によれば、作業装置を配
設する空間部が伝動構造により邪魔されないようにでき
るから、その作業装置配設空間を大きくとらなくても済
み、車高を低くくできて安定した状態となるように、作
業装置及び駆動用油圧回路を配設できる。又、走行条件
に応じて可変絞り機構の開度を調整することで、負荷の
異なる前車輪と後車輪とのスリップ率の差異を少なくす
ることが可能となり、確実な推進性能を得ることができ
るようになった。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に、作業車の一例としての刈芝回収用のスイ
ーパーを示している。このスイーパーは、芝刈り機で刈
取られて芝地に散在放置された刈芝を回転ブラシで掻き
上げて、その掻き上げた刈芝を回収容器に集めるように
構成している。詳述すると、スイーパーは、左右一対の
前車輪1,1と、左右一対の後車輪2,2とで走行可能
に支持した乗用走行車体3の前後車輪1,2間に、清掃
用ヘッド4を上下動可能に配備するとともに、車体3上
には刈芝吸い上げ用のブロワ5と、回収容器6とを搭載
した構成となっている。清掃用ヘッド4は、ホイールゲ
ージ7を介して接地追従させ、内装した回転ブラシ8で
掃き上げた刈芝をダクト9を介してブロワ5に吸引させ
て、回収容器6に送り込むように構成している。
【0010】回収容器6は、第1油圧シリンダ10で昇
降される四連リンク機構11で支持されており、ブロア
5に対して接続及び分離可能に構成されている。そし
て、回収容器6の後部開口部を開閉自在な蓋体12を横
軸芯P1周りで揺動操作可能な第2油圧シリンダ13を
設けるとともに、第1油圧シリンダ10で上昇された回
収容器6の前記後部開口部が下方に向くように、回収容
器6をダンプ姿勢に横軸芯P2周りで揺動変更可能な第
3油圧シリンダ14を設けている。
【0011】次に、前車輪1,1及び後車輪2,2を駆
動するための構造について説明する。図2及び図3に示
すように、乗用走行車体3の前部に搭載されたエンジン
15の出力軸15aに、前車輪駆動用油圧ポンプ16a
と、後車輪駆動用油圧ポンプ17aとが駆動されるよう
に設けられている。そして、前車輪駆動用油圧ポンプ1
6aと、そのポンプ16aからの圧油で回転駆動される
前車輪駆動用油圧モータ16bとにわたる油圧回路を第
1油圧回路16として構成しているとともに、後車輪駆
動用油圧ポンプ17aと、そのポンプ17aからの圧油
で回転駆動される後車輪駆動用油圧モータ17bとにわ
たる油圧回路を第2油圧回路17として構成している。
前車輪駆動用油圧ポンプ16aからの動力が前車輪1,
1の差動機構18に伝達されて前車輪1,1が駆動され
る。又、後車輪駆動用油圧ポンプ17aからの動力が後
車輪2,2の差動機構19に伝達されて後車輪2,2が
駆動される。そして、前車輪駆動用ポンプ16aにおけ
る吐き出しがわ油路及び吸い込みがわ油路のそれぞれ
と、後車輪駆動用油圧ポンプ17aの吐き出しがわ油路
及び吸い込みがわ油路のそれぞれとを、全閉可能な可変
絞り機構20,20を介して接続している。この両可変
絞り機構20,20は、その絞り操作が同じようになさ
れるよう連動するものであって、乗用走行車体3におけ
る操縦部にその絞り操作を行うための操作レバーを設け
ている。尚、前車輪駆動用ポンプ16aと後車輪駆動用
ポンプ17aの圧油吐出量を連動して変更できるように
しているとともに、前記操縦部に設けたペダルやレバー
等の変速操作具でその変更操作が行えるようにしてい
る。
【0012】そして、図2及び図3に示すように、エン
ジン15の出力軸15aからの動力でブロワ5が駆動さ
れるように構成しているとともに、ブロワ5の駆動軸5
aで駆動される油圧ポンプ21及び油圧モータ22で前
記回転ブラシ8が回転駆動されるように構成している。
又、エンジン15で駆動される油圧ポンプ23からの圧
油がフロープライオリティバルブ24で分流され、その
一定流量の制御油が前車輪用ステアリングシリンダ26
及び後車輪用ステアリングシリンダ27を操作するよう
に供給されるとともに、フロープライオリティバルブ2
4からの余剰油が、前述した第1,第2,第3油圧シリ
ンダ10,13,14、及び清掃用ヘッド4の昇降用油
圧シリンダ25を伸縮操作するように供給される。さら
に、エンジン15で駆動されるチャージポンプ28から
の圧油が、フロープライオリティバルブ32を介して分
流され、その一定流量の制御油が第1油圧回路16及び
第2油圧回路17に補充されるとともに、フロープライ
オリティバルブ32の余剰油が、後車輪2,2用の差動
機構19をデフロック操作するためのデフロック操作用
油圧シリンダ29と、後車輪2,2に対する制動装置3
0,30を操作するための制動操作用油圧シリンダ31
とへその操作のために供給されるようにしている。
【0013】上記構成により、例えばゴルフ場の芝地に
刈取り放置された刈芝を回収除去するために、上記スイ
ーパーを走行させながら清掃用ヘッド4の回転ブラシ8
で刈芝を掃き出して、ブロワ5でその刈芝を吸引して回
収容器6に回収する。回収容器6が満杯になると車体を
所定の回収場所にまで移動させ、ここで回収容器6を持
ち上げてダンプ姿勢にした状態で蓋体12を開放姿勢に
することで回収した刈芝を放出するのである。
【0014】又、前車輪1,1を駆動するための第1油
圧回路16と、後車輪2,2を駆動するための第2油圧
回路17とが、全閉可能な可変絞り機構20,20で接
続されているから、走行時に前車輪1,1と後車輪2,
2との一方でスリップが生じがちになって推進性能が低
くなっているときには、可変絞り機構20,20を適宜
な開状態にすることで、第1油圧回路16と第2油圧回
路17との間を圧油が流動できることにより、前車輪
1,1の駆動速度と後車輪の駆動速度とが同じになるよ
うにして、スリップの発生を解消できる。尚、可変絞り
機構20,20を全閉状態にすることで、前車輪1,1
と後車輪2,2の駆動が独立してなされる。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業車の一例としてのスイーパーを示す全体側
面図
【図2】スイーパーにおける油圧回路の一部を示す回路
【図3】スイーパーにおける油圧回路の一部を示す回路
【符号の説明】
1 前車輪 2 後車輪 16 第1油圧回路 16a 前車輪駆動用油圧ポンプ 17 第2油圧回路 17a 後車輪駆動用油圧ポンプ 20 可変絞り機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前車輪(1)を駆動する第1油圧回路
    (16)と、後車輪(2)を駆動する第2油圧回路(1
    7)とをそれぞれ設けるとともに、前記第1油圧回路
    (16)における前車輪駆動用油圧ポンプ(16a)の
    吐き出しがわ油路及び吸い込みがわ油路のそれぞれと、
    前記第2油圧回路(17)における後車輪駆動用油圧ポ
    ンプ(17a)の吐き出しがわ油路及び吸い込みがわ油
    路のそれぞれとを、全閉可能な可変絞り機構(20)を
    介して接続してある作業車の走行駆動用伝動構造。
JP28889593A 1993-11-18 1993-11-18 作業車の走行駆動用伝動構造 Pending JPH07137552A (ja)

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