JPH07137494A - 挟持具 - Google Patents

挟持具

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JPH07137494A
JPH07137494A JP28533493A JP28533493A JPH07137494A JP H07137494 A JPH07137494 A JP H07137494A JP 28533493 A JP28533493 A JP 28533493A JP 28533493 A JP28533493 A JP 28533493A JP H07137494 A JPH07137494 A JP H07137494A
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plate
operation plate
substrate
holding
holding plate
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JP28533493A
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English (en)
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Masao Nishikawa
雅夫 西川
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Sekisei Co Ltd
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Sekisei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板(1) と、該基板(1) の後辺側に直立する
支持部(11)と、該支持部(11)によって回動自在に軸支さ
れた押え板(2) と、該押え板(2) を基板(1) に押圧状態
に付勢する付勢手段とからなり、用箋挟等に採用される
挟持具に関するもので、押え板(2) の操作性を改善して
挟持具の使い勝手を良くすること。 【構成】 リンク(21)を支持部(11)に前後方向に回動自
在に軸支させると共にこのリンク(21)の可動端に上下方
向に回動する操作板(22)の基端部を軸支し、前記操作板
(22)と押え板(2) との間に、両者を離反させる方向に付
勢する付勢手段を介装させるとともに、前記操作板(22)
と基板(1) との間には操作板(22)を押え板(2) に近付け
た状態でワンウェイ係合させるロック手段を設け、該ロ
ック手段は、前記操作板(22)の後方への移動により解除
可能としたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、挟持具、特に、紙葉類
の一端近傍を一定の圧力で挟み込んで支持する用箋挟等
に採用される挟持具に関するものである。
【0002】
【従来技術及び問題点】従来の用箋挟において、紙葉類
を載置するボード(51)の一端に設けられる挟持具として
は、図10,図11に示すようなものが一般的である。
このものは、前記ボード(51)に取り付けられる基板(1)
と、その後辺に直立する支持部(11)と、該支持部(11)に
回動自在に軸支せしめられる押え板(2) と、前記支持部
(11)と押え板(2) との間に介装せしめられる捩りバネ
(3) 等の付勢手段とからなり、前記押え板(2) の前方端
は、前記捩りバネ(3) によって、基板(1) の上面に常時
圧接状態に付勢せしめられている。
【0003】前記基板(1) と前記押え板(2) との間に紙
葉類を挟むには、この押え板(2) の前方端を指で押し上
げる。これにより、前記押え板(2) は前記支持部(11)を
中心に強制的に上方に回動せしめられて、押え板(2) の
前方端と前記基板(1) の上面との間に所定の間隙が生じ
ることとなる。この間隙に紙葉類を差し込んだ後に、前
記押え板(2) から手を離すと、その先端部は、前記捩り
バネ(3) の付勢力により再び基板(1) を圧接する方向へ
付勢され、基板(1) と押え板(2) との間に差し込まれた
紙葉類は前記捩りバネ(3) の付勢力によって強く挟持さ
れることとなる。
【0004】このものでは、押え板(2) の前方端部だけ
で紙葉類を基板(1) と押え板(2) との間に押圧挟持させ
るものであるから、捩りバネ(3) には強い付勢力が必要
である。よって、この強い付勢力に抗して押え板(2) を
上方へ回動させるには、前記付勢力以上の力で押え板
(2) を回動させなければならない上に、回動させた姿勢
を維持させたままでこの押え板(2) の下方に紙葉類を差
し込まなければならないので、使い勝手が悪いものであ
る。
【0005】[請求項1について、]
【0006】
【技術的課題】本発明は、『基板(1) と、該基板(1) の
後辺側に直立する支持部(11)と、該支持部(11)によって
回動自在に軸支された押え板(2) と、該押え板(2) を基
板(1)に押圧状態に付勢する付勢手段とからなる挟持
具』において、押え板(2) の操作性を改善して基板(1)
と押え板(2) との間に紙葉類を挟み易くするために、押
え板(2) を基板(1) から所定高さ上昇させた状態を維持
できる様にすることを技術的課題とする。
【0007】
【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『リンク(21)を支持部(11)に前後方向に回動
自在に軸支させると共にこのリンク(21)の可動端に上下
方向に回動する操作板(22)の基端部を軸支し、前記操作
板(22)と押え板(2) との間に、両者を離反させる方向に
付勢する付勢手段を介装させるとともに、前記操作板(2
2)と基板(1) との間には操作板(22)を押え板(2) に近付
けた状態でワンウェイ係合させるロック手段を設け、該
ロック手段は、前記操作板(22)の後方への移動により解
除可能とした』ことである。
【0008】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。操作板
(22)と押え板(2) との間には両者を離反させる方向に付
勢する付勢手段が設けられているから、押え板(2) が基
板(1) の上面に対接した状態で該押え板(2) の方向に操
作板(22)を近付けることによって、前記付勢手段は弾性
変形せしめられ、その付勢力は、操作板(22)に対しては
上方へ、押え板(2) に対しては基板(1) を押圧する方向
に作用することとなる。
【0009】よって、紙葉類を基板(1) 上に載置し、そ
の上に押え板(2) を載せて、操作板(22)を押え板(2) に
近付けた状態とすると、前記紙葉類は、前記付勢力によ
って、前記基板(1) と押え板(2) との間に強く挟持され
ることとなる。この時、基板(1) と操作板(22)との間に
は、ワンウェイ係合方式のロック手段が介在されている
から、前記操作板(22)は押え板(2) を挟持方向に付勢し
た状態にロックされる。
【0010】一方、操作板(22)は、リンク(21)と連動す
るように設定されていると共に該リンク(21)は支持部(1
1)に対して前後方向に回動自在に軸支されているから、
前記リンク(21)の前後方向への回動に伴って、操作板(2
2)も前後方向に移動可能となる。逆に、操作板(22)の前
後方向への移動に伴って、前記リンク(21)はその軸支部
を中心に前後方向に回動せしめられることとなる。この
ように、操作板(22)は、前後方向に移動自在であるか
ら、該操作板(22)を後方へ移動させて前記ロック手段を
解除することができる。
【0011】前記ロック手段の解除により、前記付勢手
段が弾性復帰することから、押え板(2) の押圧状態が解
かれる。よって、この状態において、基板(1) と押え板
(2)との間に挟持させた紙葉類を抜き取ることができ
る。
【0012】
【効果】操作板(22)の操作のみで、紙葉類を挟持した状
態と、紙葉類を開放した状態にセットできるから、挟持
具の使い勝手が良いものとなる。特に、操作板(22)のロ
ック解除に際しては、この操作板(22)を後方に押し込む
だけであるから、この時の操作性が優れている。
【0013】[請求項2について、]請求項2の発明の
ものは、請求項1の課題を解決すると共に、紙葉類を基
板(1) と押え板(2) との間に挟持させる際の使い勝手を
更に良くするために、押え板(2) と基板(1) とが一定以
上開放しないようにすることを課題とするものである。
そのために講じた請求項2の技術的手段は、『操作板(2
2)と押え板(2) との間に、両者の間隔を最大開放間隔を
一定間隔に設定する為の間隔保持手段を設けた』ことで
ある。
【0014】
【作用】操作板(22)と押え板(2) との最大開放間隔を一
定に設定する間隔保持手段が設けられているから、操作
板(22)を支持部(11)に対して後方へ移動させたロック解
除状態において、この操作板(22)とリンク(21)との軸支
部を中心に、操作板(22)を更に上方へ回動させると、そ
の回動角度が一定以上になると、操作板(22)の回動度合
いに伴って、押え板(2) も基板(1) から上方へ引き上げ
られることとなる。そして、押え板(2) は上方へ引き上
げられた状態で維持せしめられることとなる。
【0015】
【効果】ロック解除状態で操作板(22)を上方に回動させ
ると、押え板(2) の基板(1) からの離反状態も維持され
ることとなるので、紙葉類を、基板(1) と押え板(2) と
の間に挟持させる際に、押え板(2) が邪魔になることな
く、挟持具の使い勝手が良くなる。
【0016】又、操作板(22)を、最大開放状態から、下
方に回動させることによって、所定の押圧力が(2) と
(1) との間に作用するので、付勢手段としてのバネ等の
弾性係数が弱いものであっても十分な押圧付勢力が確保
できる。 [請求項3について、]請求項3の発明のものは、請求
項1の課題を解決すると共に、更に、基板(1)と押え板
(2) との間に、押え板(2) の押圧力だけでは挟持しきれ
ない程の多数枚の紙葉類を挟持させる場合に、挟持中に
ずれたり外れたりする不都合のないようにするためのも
のであり、そのために講じた請求項3の技術的手段は、
『押え板(2) に、一対の孔部(20)(20)を開口させ、前記
押え板(2) を基板(1) の上に載置させた時に、該孔部(2
0)(20)に対応する基板(1) 上の所定位置に、綴じ軸(10)
(10)を突設させた』ことである。
【0017】
【作用】ロック解除状態で操作板(22)を上方へ回動させ
て押え板(2) を上方へ引き上げた状態で、紙葉類を、そ
の一端が支持部(11)の近傍に位置する様に基板(1) 上に
載置させるが、この時、前記基板(1) の所定位置には綴
じ軸(10)(10)が突出していることから、この綴じ軸(10)
(10)は紙葉類を貫通し、該紙葉類はこの綴じ軸(10)(10)
によって綴じられることとなる。
【0018】その後、押え板(2) を基板(1) 側に降下さ
せるが、前記綴じ軸(10)(10)の突出位置に対応する該押
え板(2) の所定位置には、孔部(20)(20)が開口している
ことから、前記綴じ軸(10)(10)は、前記押え板(2) の孔
部(20)(20)内を通過することとなる。よって、押え板
(2) で基板(1) の上に載置させた紙葉類を押圧する際
に、前記綴じ軸(10)(10)が邪魔になることがない。
【0019】
【効果】請求項3の発明のものでは、基板(1) の上に載
置させた紙葉類は、付勢手段の付勢力によって、基板
(1) と押え板(2) との間に押圧状態に挟持される上に、
綴じ軸(10)(10)によって綴じられることになる。言い換
えれば、紙葉類は、押え板(2) の押圧力と綴じ軸(10)(1
0)への綴じ付けによって、二重に保持させることとなる
ので、多数枚の紙葉類を挟持させる場合でも、挟持中に
不用意にずれたり外れたりする不都合はない。
【0020】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。本発明実施例のものは、用箋挟みのボード
(51)の一端に取り付けられる挟持具に実施するものであ
り、前記ボード(51)に直接取り付けられる基板(1) に
は、その後方端の両端を除いた範囲を隆起させて、支持
部(11)とするとともに、その両外側には、紙葉類を挟む
際の位置決めとなるストッパ部(12)(12)を形成してい
る。そして、図1に示すように、該支持部(11)の両端よ
りもやや中央寄りを更に隆起させて一対の軸取付部(11
a)(11a)を形成するとともに、各軸取付部(11a) の両外
側面に、リンク(21)を回動自在に軸支させる。
【0021】このリンク(21)は、同図に示すように、そ
の上下両端に結合軸(21a)(21b)が内方側に突出せしめら
れているとともに、外方側にはバネ受け軸(23)が突設せ
しめられている構成のものであり、前記下側の結合軸(2
1a) を軸取付部(11a) の外側面に形成されている軸孔に
嵌め込んで軸支させることにより、前記リンク(21)は、
軸取付部(11a) に前後方向に回動自在に取り付けられる
こととなる。
【0022】尚、各リンク(21)を結合軸(21a) によっ
て、支持部(11)の軸取付部(11a)(11a)にそれぞれ軸支さ
せた状態における前記バネ受け軸(23)の端面が、前記支
持部(11)の端面に一致するように、リンク(21)及び支持
部(11)の寸法関係は設定されているものとする。一方、
前記リンク(21)の上端側の結合軸(21b) に軸支させる操
作板(22)は、図2に示すように、全体に略凸字状の板状
体であり、その前後方向の長さは前記基板(1) のそれに
略一致するとともに後方域部の横長さは、支持部(11)の
軸取付部(11a)(11a)に取り付けた状態のリンク(21)(21)
間の長さに略一致し、前方域部の横長さは、支持部(11)
のそれに略一致させている。
【0023】そして、前記操作板(22)の後方域部の略中
央域には、図1及び図3に示すように、軸支部(22b) が
垂下せしめられている。上記したように、支持部(11)の
軸取付部(11a)(11a)に前記リンク(21)の下側の結合軸(2
1a)(21a)を軸支させると同時に、その上側の結合軸(21
b)(21b)が操作板(22)の軸支部(22b) の両端に形成され
る軸孔に丁度嵌め込まれることとなり、このように、操
作板(22)の軸支部(22b) をリンク(21)の結合軸(21b) に
軸支させることによって、リンク(21)と操作板(22)とは
相対回動自在に連結される構成となる。
【0024】ところで、前記支持部(11)における前記軸
取付部(11a)(11a)間の略中央部には、図1,図3に示す
ように、上端に係合鈎(50)を具備する係止軸(5) を直立
させており、前記操作板(22)の軸支部(22b) の前方端に
は、この係合鈎(50)にワンウェイ係合する係合突起(25)
が突設されている。又、操作板(22)を基板(1) 側に降下
させた時に、前記係止軸(5) に当接する所定箇所に、図
2,図3に示すように、開口(26)が形成されている。
【0025】基板(1) の上に載置させた紙葉類を押圧す
る押え板(2) は、前記操作板(22)の前方側の横長さに略
一致する板状体であり、この押え板(2) と前記操作板(2
2)との間には、付勢手段として、捩りバネ(3) が介装せ
しめられている。この捩りバネ(3) は、図2に示すよう
に、その両端で操作板(22)の下面両端部近傍を上方へ押
圧するとともに、前記リンク(21)のバネ受け軸(23)に外
嵌した後、その中央域で押え板(2) の上面を下方へ押圧
する態様に取り付けられている。
【0026】又、前記押え板(2) の両端近傍には、一対
の孔部(20)(20)が開口せしめられており、前記押え板
(2) を基板(1) の上に位置させた時に、該孔部(20)(20)
に対応する基板(1) 上の所定位置に、扁平な細長板状の
綴じ軸(10)(10)を突設させている。この綴じ軸(10)(10)
の高さは、前記操作板(22)を前方に回動させて、その前
方域部を略水平状態とした時に、該操作板(22)の下面
に、前記綴じ軸(10)(10)の上端が当接しない程度の高さ
に設定しておく。
【0027】又、操作板(22)における幅広の前方域部の
後方端の両端部からは、図6に示すような略J字状の係
止片(33)(33)が垂下せしめられており、前記捩りバネ
(3) の、リンク(21)のバネ受け軸(23)への外嵌部から押
え板(2) に至るまでの間の所定位置を引っ掛ける構成と
している。さらに、操作板(22)が係止軸(5) の係合突起
(25)にワンウェイ係合したロック状態では、係止片(33)
(33)の係止部が捩りバネ(3) よりも下方に位置する様に
この係止片(33)(33)の長さが設定されている。従って、
このロック状態では捩りバネ(3) の付勢力が押え板(2)
に作用するものとなる。
【0028】この実施例の挟持具に紙葉類を挟持させる
には、まず、図3に示すロック状態から、操作板(22)を
後方へ押すと、これがリンク(21)により軸支されている
ことから、図4に示すように、前記操作板(22)が後方へ
移動して、前記操作板(22)の軸支部(22b) に突設させた
係合突起(25)と、係止軸(5) の係合鈎(50)との係合状態
が解除され、図5に示すように、ロック状態が解除され
ることとなる。
【0029】そして、図6に示すように、前記リンク(2
1)の回動始点を中心にして、これを後方へ回動させなが
ら、操作板(22)をさらに上方へ回動させると、この操作
板(22)から垂下せしめられている略J字状の係止片(33)
(33)に引っ掛けられている捩りバネ(3) の上昇に従って
押え板(2) も上昇することとなり、この押え板(2) と基
板(1) との間が開放する。リンク(21)及び操作板(22)を
さらに後方へ回動させると、押え板(2) が綴じ軸(10)(1
0)の上方から後方に退避する。そして、リンク(21)及び
操作板(22)の軸支部の摺動摩擦によって、操作板(22)及
び押え板(2) は前記退避位置に停止させられる。
【0030】この停止状態で、紙葉類(S) を、その後端
が前記基板(1) のストッパ部(12)(12)に当接するように
位置決めし、綴じ軸(10)(10)の上方に配置させる。その
後、リンク(21)を直立させた状態において、操作板(22)
を前方下方へ回動させるとともに、操作板(22)を押え板
(2) 側へさらに押し下げる。該操作板(22)と押え板(2)
との間には、両者を離反させる方向に付勢する捩りバネ
(3) が介装されていることから、前記操作板(22)を強制
的に押え板(2) 側へ近付けることにより、該捩りバネ
(3) の付勢力は、操作板(22)には上方へ、押え板(2) に
は下方へ作用することとなる。このとき、これら紙葉類
(S) には、図7に示すように、綴じ軸(10)(10)が貫通す
ることとなる。そして、前記操作板(22)の係合突起(25)
が前記係止軸(5) の係合鈎(50)よりも下方に位置するま
で操作板(22)をさらに押し下げると、前記係合突起(25)
は前記係合鈎(50)にワンウェイ係合することとなるか
ら、押え板(2) は紙葉類(S) を押圧状態に付勢した状態
でロックされることとなる。
【0031】このように、この実施例のものでは、紙葉
類(S) は、綴じ軸(10)(10)に綴じられるとともに、押え
板(2) によって強く押圧されることとなる。又、操作板
(22)を後方へ移動させるだけで、押え板(2) の押圧状態
を解除することができるとともに、この状態で操作板(2
2)を後方へ回動させると、間隔保持手段としての係止片
(33)(33)によって、押え板(2) は基板(1) から離反せし
められた状態で維持させることができるから、基板(1)
上に紙葉類(S) を載置する際に両手を使うことができ、
紙葉類(S) の基板(1) への位置決めがやり易いものとな
る。
【0032】尚、綴じ軸(10)(10)は二穴のシートを綴じ
る綴じ軸の間隔と一致させておけばさらに使い勝手が増
すことは言うまでもなく、又、付勢手段としては、捩り
バネの他、板バネ等でも良い。尚、上記実施例では、綴
じ軸(10)(10)を具備させたものを例に説明したが、請求
項1,2の発明では、この綴じ軸(10)(10)がなくても良
い。又、綴じ軸(10)(10)を針状としておけば、綴じ込み
の際、紙葉類(S) を貫通させ易い。当然ながら、紙葉類
(S) に予め、綴じ孔を穿設して用いることもできる。こ
の場合、綴じ軸(10)(10)は針状でなくても良い。
【0033】又、上記実施例のものでは、略三角形状に
張り出してなる係合鈎(50)に、操作板(22)の軸支部(22
b) の前方端に水平に突出させた係合突起(25)が係止す
る構成としているが、両者の係合を確実なものとするた
めには、図8に示すように、係合突起(25)の先端部に凸
部を設け、これに対応する前記係合鈎(50)の下端に前記
凸部が嵌合する凹部を設けておけば良い。これにより、
捩りバネ(3) の両端が操作板(22)の下面を斜め後方へ押
圧状態に付勢することになっても、前記リンク(21)が該
付勢力によって不用意に後方へ回動してしまう不都合も
ない。
【0034】さらに、上記不都合を防止する他の方法と
しては、図9に示すように、捩りバネ(3) が外嵌するバ
ネ受け軸(23)をリンク(21)の上部域から突設させて、前
記捩りバネ(3) の支軸を高く設定しても良い。こうする
ことにより、操作板(22)の下面には、前記捩りバネ(3)
による上方へ押圧力のみが作用することとなるからであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の正面図。
【図2】その平面図。
【図3】そのロック状態の側面図。
【図4】ロック状態を解除させる際の説明図。
【図5】ロック状態を解除させた状態の説明図。
【図6】操作板(22)を回動させた状態の説明図。
【図7】紙葉類(S) を保持させた状態を示す説明図。
【図8】ロック手段の他の例の説明図。
【図9】バネ受け軸(23)をリンク(21)の上部に位置させ
た例を示す説明図。
【図10】従来例の説明図。
【図11】図10の要部拡大断面図。
【符号の説明】
(1) ・・・基板 (11)・・・支持部 (10)・・・綴じ軸 (2) ・・・押え板 (20)・・・孔部 (21)・・・リンク (22)・・・操作部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1) と、該基板(1) の後辺側に直立
    する支持部(11)と、該支持部(11)によって回動自在に軸
    支された押え板(2) と、該押え板(2) を基板(1) に押圧
    状態に付勢する付勢手段とからなる挟持具において、リ
    ンク(21)を支持部(11)に前後方向に回動自在に軸支させ
    ると共にこのリンク(21)の可動端に上下方向に回動する
    操作板(22)の基端部を軸支し、前記操作板(22)と押え板
    (2) との間に、両者を離反させる方向に付勢する付勢手
    段を介装させるとともに、前記操作板(22)と基板(1) と
    の間には操作板(22)を押え板(2) に近付けた状態でワン
    ウェイ係合させるロック手段を設け、該ロック手段は、
    前記操作板(22)の後方への移動により解除可能とした挟
    持具。
  2. 【請求項2】 操作板(22)と押え板(2) との間に、両者
    の間隔を最大開放間隔に設定する為の間隔保持手段を設
    けてなる請求項1に記載の挟持具。
  3. 【請求項3】 押え板(2) に一対の孔部(20)(20)を開口
    させ、前記押え板(2) を基板(1) の上に載置させた時
    に、前記孔部(20)(20)に対応する基板(1) 上の所定位置
    に、綴じ軸(10)(10)を突設させてなる請求項1又は請求
    項2に記載の挟持具。
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