JP3076979U - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP3076979U
JP3076979U JP2000007326U JP2000007326U JP3076979U JP 3076979 U JP3076979 U JP 3076979U JP 2000007326 U JP2000007326 U JP 2000007326U JP 2000007326 U JP2000007326 U JP 2000007326U JP 3076979 U JP3076979 U JP 3076979U
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holder
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康 佐伯
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字装置において、インクペンカートリッジ
の着脱時の操作に大きな力を加える必要をなくする。 【解決手段】 可動部材Bにホルダー10とカバー30
とを取り付ける。カバー閉時にホルダー10の前端部の
係合部14にカバー30側の板片部32の被係合部33
が係合する。ホルダー10とカバー30とは、第1及び
第2のばね体100,200によって常時開方向に弾発
付勢されている。板片部32を手前側へ引くと、係合部
14から被係合部33が離脱する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は印字装置、特にインクペンカートリッジが装着されるキャリッジを備 えた印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の印字装置において、キャリッジにインクペンカートリッジを装着すると きには、インクペンカートリッジに具備されている山形の係合部を、キャリッジ 側に具備されて下向きに弾発付勢されているラッチに前側から押し込んでそのラ ッチを弾発付勢力に抗して押し上げながら乗り越えさせるという操作が必要であ り、また、キャリッジからインクペンカートリッジを離脱させるときには、イン クペンカートリッジを前方に強く引っ張ることによって上記ラッチを弾発付勢力 に抗して押し上げながらその係合部をラッチの前側へ引き出すという操作が必要 であった。
【0003】 一方、特開平11−170557号公報には、キャリッジにインクペンカート リッジを着脱する際にキャリッジ側の上蓋を開きやすくするための構造が開示さ れている。また、特開平11−192719号公報には、キャリッジに装着した インクペンカートリッジを位置決めするための構造が開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の印字装置では、インクペンカートリッジをキャ リッジに着脱するときに、キャリッジ側の弾発付勢されたラッチを乗り越えさせ てインクペンカートリッジの係合部を押し引きする必要があり、その押引きに要 する力が2〜3kgにも及ぶものであった。そのため、着脱時に勢い余ってイン クペンカートリッジを印字装置の他の部品にぶつけて破損させてしまうという事 態を生じるおそれがあった。その上、2〜3kgにも及ぶ力でインクペンカート リッジを着脱することは使用者に不快感を与えることがあり、人間工学的にも改 善の余地が残っていた。
【0005】 そこで、本願出願人は、先に、インクペンカートリッジの着脱時の操作に大き な力を加える必要のない印字装置を提案した。この印字装置を本考案に係る印字 装置の比較例として掲げ、その構造や作用を図5〜図9を参照して説明する。
【0006】 図5は上記印字装置に用いられるキャリッジAを概略的に示した斜視図である 。また、図6〜図9は図5のキャリッジAの動作説明図である。
【0007】 図5のように、キャリッジAが取り付けられた可動部材Bは、図示していない 水平ガイドシャフトに嵌合される輪状の摺動部1を下端部に有し、図示していな いレール部材に摺動自在に係合される掛止部2を上端部に有している。また、可 動部材Bは、上記水平ガイドシャフトによって案内されることにより、図示して いない用紙の印字面に沿って横移動されるようになっていて、その横移動中に、 キャリッジAに装着されたインクペンカートリッジ(以下「カートリッジ」とい う)3からインクが噴射されて用紙の印字面に対する印字が行われる。
【0008】 キャリッジAは、ホルダー10とカバー30とを備えている。ホルダー10は カートリッジ着脱口12を有している。また、ホルダー10はその下端部が可動 部材Bの下端部に突設された前向き突片4の横軸4aに前倒れ姿勢と起立姿勢と の間で前後揺動自在に支持されている。さらに、ホルダー10の前端部に突起で なる係合部14が設けられ、ホルダー10の側面に突起15が設けられている。 カバー30は、ホルダー10のカートリッジ着脱口12を開閉する機能を有し、 このカバー30によってカートリッジ着脱口12を閉じると、カバー30に備わ っている位置決め機構(不図示)の作用でカートリッジ3が所定の状態に位置決 めされるようになっている。このカバー30は、後端部に設けられている横軸3 1が上記可動部材Bの高さ方向中間部に、上記カートリッジ着脱口12を閉じる 閉位置とカートリッジ着脱口12を開く開位置との間で上下方向揺動自在に支持 されている。また、カバー30の前端部には板片部32が連設されていると共に 、この板片部32に、四角孔部でなる被係合部33が具備されている。さらに、 カバー30の先端に傾斜した板片状の把手34が連設されている。
【0009】 上記のように、ホルダー10が横軸4aによって前後揺動自在に支持され、か つ、カバー30の後端部が横軸31を介して可動部材Bの高さ方向中間部に上下 方向揺動自在に支持されていると、ホルダー10とカバー30とは互いに接近離 反方向に揺動可能になる。そして、ホルダー10とカバー30とが互いに接近す ることによってカバー30がカートリッジ着脱口12を閉じ(図6参照)、ホル ダー10とカバー30とが互いに離反することによってカバー30がカートリッ ジ着脱口12を開く(図9参照)。
【0010】 上記したように、ホルダー10は、横軸4aを中心として、図6や図7に示し た起立姿勢と図8や図9に示したホルダー10の揺動限界位置である前倒れ姿勢 との間で揺動可能である。そして、ホルダー10が前倒れ姿勢になっているとき には、そのホルダー10の前倒れ姿勢がホルダー位置決め機構60によって規制 されるようになっている。
【0011】 ホルダー位置決め機構60は、可動部材B側の前向き突片4の前端部に設けら れた係合突起61と、上記前向き突片4の基部側上縁に具備された係合面62と 、上記横軸4aの前側に位置しているホルダー10側の端縁63と、上記横軸4 aの後側に位置するようにホルダー10側に具備された係合突起64とを有して おり、係合突起64が弾性片部65の端部に設けられている。上記前向き突片4 には、ホルダー10が上記した起立姿勢を保っているときに上記係合突起64を 収容する長孔5が開設されている。このホルダー位置決め機構60では、ホルダ ー10が前倒れ姿勢になっているときに、図9のように係合突起61にホルダー 10側の端縁63が係合し、かつ、係合面62(図5参照)に係合突起64が係 合することによって、ホルダー10が前倒れ姿勢に保持される。そして、ホルダ ー10がホルダー位置決め機構60により前倒れ姿勢に位置決めされているとき には、カートリッジ着脱口12が図9のように斜め上方に向くようになっている 。また、ホルダー10が起立姿勢になっているときには、図6や図7のように、 係合突起61からホルダー10側の端縁63が離れ、かつ、係合突起64が長孔 5に収容される。
【0012】 カバー30は側板部35を有しており、この側板部35に凹入溝でなるカム部 36が設けられている。このカム部36は、図5や図6のようにカバー30がホ ルダー10のカートリッジ着脱口12を閉じているとき(カバー閉時)にはホル ダー10側の突起15に係合している。そして、図5や図6の状態から、カバー 30を上方へ揺動させてホルダー10のカートリッジ着脱口12を開いていくと 、その初期段階ではカム部36が突起15を変位させることなくカバー30だけ が上方へ揺動され(図7)、その後のカバー30の上方への揺動により、カム部 36が突起15を変位させてカバー30の上方への揺動とホルダー10の前方へ の揺動を同調させる。そして、ホルダー10がホルダー位置決め機構60によっ て位置決めされる直前には、カム部36が突起15を前方へ押してホルダー10 側の係合突起64を弾性片部65の弾性変形を介して長孔5から係合面62に乗 り移らせる(図8)。これとは逆に、図9の状態からカバー30を下方へ揺動さ せていくと、図8のように、ホルダー位置決め機構60によって位置決めされて いるホルダー10の突起15にカム部36が臨む。その後、カバー30をさらに 下方へ揺動させていくと、図7のようにカム部36によって突起15が変位され てホルダー10が図6の起立姿勢になる。
【0013】 そして、図6のカバー閉時には、カバー30の板片部32がホルダー10の前 側に同図のように重なり状に配備されると共に、その板片部32の被係合部33 がホルダー10側の係合部14に係合してホルダー10とカバー30とが連結さ れる。また、図6の状態から把手34を手の指に引っかけて前方へ少し引くこと によって板片部32をホルダー10との重なり位置の前方へ弾性変形させると、 被係合部33が係合部14から離脱する。したがって、その後、把手34を上方 へ引き上げてカバー30を上方へ揺動させながら持ち上げると、ホルダー10側 のカートリッジ着脱口12が開く。
【0014】 図5のように、可動部材Bの上端部近傍箇所に弾性片6が突設され、その弾性 片6の先端に突起7が設けられている。これに対し、カバー30には上記突起7 に対する係脱片37(図5参照)が具備されている。このため、カバー30を上 方へ揺動させることによって、図9のように係脱片37を乗り越えた突起7をそ の係脱片37に係合させると、カバー30が上方に大きく開いた状態でその位置 で位置決めされる。このときには、カバー30がホルダー10側のカートリッジ 着脱口12の上方の外側(後側)に逃げた位置に保たれる。このため、図9の矢 印aのようにカートリッジ3をカートリッジ着脱口12を通じてホルダー10に 装着したり、矢印bのようにホルダー10に装着されているカートリッジ3をカ ートリッジ着脱口12を通じて引き出すという離脱操作を容易に行うことが可能 である。
【0015】 図5〜図9に比較例として掲げた印字装置では、インクペンカートリッジの着 脱時の操作に大きな力を加える必要がなくなり、しかも、カバー30を全開させ ることによってホルダー10側のカートリッジ着脱口12に対するカートリッジ 3の着脱性が向上する。
【0016】 しかしながら、カバー30を図9のように全開位置まで開動させることによっ てカートリッジ着脱口12の上方の外側に逃げた位置に保つには、そのカバー3 0を手で持ち上げるという手間が必要になるだけでなく、手で持ち上げたカバー 30の係脱片37に突起7を係合させねばならない煩わしさがある。 本考案は以上の状況の下でなされたものである。すなわち、上記した比較例と 同様にインクペンカートリッジの着脱時の操作に大きな力を加える必要がなくな るにもかかわらず、カバーを全開位置まで開動させる動作や全開位置に保つ動作 を人力で行う必要がなくなる印字装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る印字装置は、インクペンカートリッジが装着されるキャリッジを 備えている。
【0018】 この印字装置において、上記キャリッジは、用紙の印字面に沿って横移動する 可動部材に取り付けられて上記カートリッジが着脱されるホルダーと、このホル ダーに具備されたカートリッジ着脱口を開閉するカバーとを備えている。また、 上記カバーが上記ホルダーに対して開閉揺動可能であって上記カバーがホルダー に対して開動方向に常時弾発付勢されている。そして、上記カバーの閉時にホル ダーの前側に重なり状に配備される板片部がそのカバーに連設され、この板片部 に、カバーの閉時にホルダーの前端部に具備された係合部に係合してホルダーと カバーとを連結する被係合部が具備され、上記板片部をホルダーの重なり位置の 前方へ弾性変形させることにより上記係合部から上記被係合部が離脱するように なっている。
【0019】 このようになっていると、カバーを開くときには、ホルダーの前側に重なり状 に配備されている板片部をホルダーの重なり位置の前方へ弾性変形させて被係合 部を係合部から離脱させれば、カバーが、そのカバーを開動方向に常時付勢して いる弾発力によって開かれる。そのため、手でカバーを全開位置まで持ち上げる 手間が必要なくなる。
【0020】 本考案に係る印字装置では、上記可動部材に上記ホルダーと上記カバーとが互 いに接近離反する方向に揺動可能に取り付けられ、ホルダーとカバーとが互いに 接近することによってカバーがカートリッジ着脱口を閉じ、ホルダーとカバーと が互いに離反することによってカバーがカートリッジ着脱口を開くようになって いると共に、ホルダーとカバーとの両者が、互いに離反する方向に常時弾発付勢 されていることが望ましい。この場合、カバーをホルダーに対して開動方向に常 時弾発付勢する手段として、上記可動部材と上記カバーとの間に、カバーを上記 ホルダーから離反させる方向に常時弾発付勢する第1のばね体を介在し、上記可 動部材と上記ホルダーとの間に、ホルダーを上記カバーから離反させる方向に常 時弾発付勢する第2のばね体を介在するという手段を採用したり、上記カバーと 上記ホルダーとの間に、カバーとホルダーとを互いに離反させる方向に常時弾発 付勢するばね体を介在するという手段を好適に採用することが可能である。
【0021】 このようになっていると、カバーがカートリッジ着脱口を開いているときに、 カートリッジ着脱口の上方に広い空間を確保しやすくなり、そのことが、ホルダ ーにインクペンカートリッジを着脱する操作を行いやすくすることに役立つ。こ の作用は、当該印字装置が、ホルダーとカバーとが互いに離反したときのホルダ ーの揺動限界位置を規制するホルダー位置決め機構を有し、このホルダー位置決 め機構によってホルダーが位置決めされたときに、そのホルダーが前倒れ姿勢に なってそのカートリッジ着脱口が斜め上方に向くようになっている、という構成 を採用したり、上記ホルダー位置決め機構によってホルダーが位置決めされてい るときに、カバーが上記ばね体の弾発力によって上記カートリッジ着脱口の上方 の外側に逃がされるようになっているという構成を採用したりすることによって 顕著に奏される。
【0022】 本考案に係る印字装置では、上記ホルダー及び上記カバーのうちの一方側部材 に突起が、他方側部材に上記突起に係合してホルダーとカバーとの接近離反揺動 を同調させるためのカム部が、それぞれ設けられていることが望ましい。これに よれば、カバーが開く動作とホルダーが前倒れ姿勢になる動作とが同調し、また 、カバーを閉じる動作とホルダーが起立姿勢に戻る動作とが同調するので、カバ ーだけを操作すれば、ホルダーを操作しなくてもカバーとホルダーとが接近離反 してカートリッジ着脱口の開閉が適切に行われる。
【0023】
【考案の実施の形態】
図1及び図2を参照して本考案の第1実施形態に係る印字装置のキャリッジA を説明する。図例のキャリッジAでは、それを形成している可動部材、ホルダー 及びカバーの具体的な形状が、図5〜図9で説明したキャリッジAのそれらと多 少異なっているけれども、それらの基本的構成や作用は同一である。したがって 、図1及び図2については、図5〜図9と同一又は相応する部分に同一符号を付 すことによって説明の重複を避けることとする。
【0024】 この第1実施形態では、可動部材Bとカバー30との間に、カバー30をホル ダー10から離反させる方向に常時弾発付勢する第1のばね体100が介在され ている。また、可動部材Bとホルダー10との間に、ホルダー10をカバー30 から離反させる方向に常時弾発付勢する第2のばね体200が介在されている。
【0025】 第1のばね体100はねじりコイルばねでなり、そのばね体100のコイル部 110が、可動部材Bにカバー30を回転自在に支持している横軸31に嵌合さ れていると共に、そのばね体100の一方側端部120が可動部材Bによって掛 止され、かつ、そのばね体100の他方側端部130がカバー30の側板部35 に設けられた係止孔39に係止されている。そして、ばね体100の一方側端部 120と他方側端部130とは、コイル部110の弾性によってその開き角度を 縮小させる方向に付勢されている。第2のばね体200もねじりコイルばねでな り、そのばね体200の一方側端部220が可動部材Bの水平な板面によって掛 止され、かつ、そのばね体200の他方側端部230がホルダー10の側面に設 けられたばね受け18に係止されている。そして、ばね体200の一方側端部2 20と他方側端部230とは、コイル部210の弾性によってその開き角度を拡 大させる方向に付勢されている。
【0026】 このようになっていると、図1のカバー閉時には、カバー30の板片部32が ホルダー10の前側に重なり状に配備されると共に、その板片部32の被係合部 33がホルダー10側の係合部14に係合してホルダー10とカバー30とが連 結される。また、図1の状態から把手34を手の指に引っかけて前方へ少し引く ことによって板片部32をホルダー10との重なり位置の前方へ弾性変形させる と、被係合部33が係合部14から離脱する。こうして被係合部33が係合部1 4から離脱させられると、第1のばね体100の弾発力によってカバー体30が 上方へ揺動する一方で、ホルダー10が第2のばね体200の弾発力によって下 方へ揺動するので、図2のようにホルダー10側のカートリッジ着脱口12が開 く。
【0027】 ここで、上記したホルダー10は、横軸4aを中心として、図1に示した起立 姿勢と図2に示したホルダー10の揺動限界位置である前倒れ姿勢との間で揺動 可能である。そして、ホルダー10が前倒れ姿勢になっているときには、そのホ ルダー10の前倒れ姿勢がホルダー位置決め機構60によって規制されるように なっている。
【0028】 この実施形態において、ホルダー位置決め機構60は、可動部材B側の前向き 突片4の前端部に設けられた受け部66と、ホルダー10の下面によって形成さ れた当り部67とによって形成されている。このホルダー位置決め機構60では 、ホルダー10が前倒れ姿勢になっているときに、図2のように受け部66にホ ルダー10側の当り部67が受け止められてホルダー10が前倒れ姿勢に保持さ れる。そして、ホルダー10がホルダー位置決め機構60により前倒れ姿勢に位 置決めされているときには、カートリッジ着脱口12が図2のように斜め上方に 向くようになっている。また、ホルダー10が起立姿勢になっているときには、 図1のように、受け部66から当り部67が離れる。
【0029】 さらに、この実施形態において、カバー30の側板部35に凹入溝でなるカム 部36が設けられている。このカム部36は、図1のようにカバー30がホルダ ー10のカートリッジ着脱口12を閉じているとき(カバー閉時)にはホルダー 10側の突起15に係合している。そして、図1の状態から、カバー30が第1 のばね体100の付勢力によって上方へ揺動されてホルダー10のカートリッジ 着脱口12が開かれると、その初期段階ではカム部36が突起15を変位させる ことなくカバー30だけが上方へ揺動され、その後のカバー30の上方への揺動 により、カム部36が突起15を変位させてカバー30の上方への揺動とホルダ ー10の前方への揺動を同調させる。そして、ホルダー10がホルダー位置決め 機構60によって位置決めされるときに図2のようにカム部36が突起15から 離れる。これとは逆に、図2の状態からカバー30を第1のばね体100の付勢 に抗して下方へ揺動させていくと、ホルダー位置決め機構60によって位置決め されているホルダー10の突起15にカム部36が臨んだ後、カム部36によっ て突起15が変位されてホルダー10が図1の起立姿勢になる。このように、カ ム部36と突起15との共働によって、ホルダーとカバーとの接近離反揺動が同 調する。
【0030】 さらに、この実施形態では、図2のように、全開したときのカバー30の位置 が、ホルダー10側のカートリッジ着脱口12の上方の外側(後側)に逃げた位 置に保たれるようになっている。このため、カートリッジをカートリッジ着脱口 12を通じてホルダー10に装着したり、ホルダー10に装着されているカート リッジをカートリッジ着脱口12を通じて引き出すという離脱操作を容易に行う ことが可能である。
【0031】 図3及び図4は本考案の第2実施形態に係る印字装置のキャリッジAを示して いる。このキャリッジAでは、カバー30とホルダー10との間に、カバー30 とホルダー10とを互いに離反させる方向に常時弾発付勢するばね体300が介 在されており、この点が図1及び図2で説明した第1実施形態と異なっている。 ばね体300はねじりコイルばねでなり、そのばね体100のコイル部310か ら延び出た一方側端部320がホルダー10に設けられた係止孔19に係止され 、その他方側端部330がカバー30の側板部35に設けられた係止孔38に係 止されている。そして、ばね体100の一方側端部320と他方側端部330と は、コイル部310の弾性によってその開き角度を拡大する方向に付勢されてい る。
【0032】 この第2実施形態によると、図3のカバー閉時には、カバー30の板片部32 がホルダー10の前側に重なり状に配備されると共に、その板片部32の被係合 部33がホルダー10側の係合部14に係合してホルダー10とカバー30とが 連結される。また、図3の状態から把手34を手の指に引っかけて前方へ少し引 くことによって板片部32をホルダー10との重なり位置の前方へ弾性変形させ ると、被係合部33が係合部14から離脱する。こうして被係合部33が係合部 14から離脱させられると、ばね体300の弾発力によってカバー体30が上方 へ揺動する一方で、ホルダー10が下方へ揺動して前倒れ姿勢になるので、図4 のようにホルダー10側のカートリッジ着脱口12が開く。しかも、ホルダー1 0の前倒れ姿勢がホルダー位置決め機構60によって規制されるようになってい る。
【0033】 その他の事項は、図1及び図2で説明した第1実施形態と同様であるので、説 明の重複を避けるため、同一又は相応する部分に同一符号を付して詳細な説明を 省略する。
【0034】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、インクペンカートリッジの着脱時の操作に大 きな力を加える必要のない印字装置を提供することが可能である。特に、カバー を開いたりホルダーを前倒れ姿勢にしたりする動作がばね体の弾発付勢力によっ て行われるので、手でカバーを持ち上げる手間が要らなくなってインクペンカー トリッジの着脱時の操作を小さな力で容易に行うことができるようになる。また 、本考案によれば、カム部と突起との共働によって、ホルダーとカバーとの接近 離反揺動を同調させることが可能であるので、そうすることによってカバーやホ ルダーの動作が適切にタイミングよく行われ、そのことがインクペンカートリッ ジの着脱時の操作を容易にすることに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態に係る印字装置に用いら
れるキャリッジのカバー閉時の動作説明図である。
【図2】上記キャリッジのカバー開時の状態の動作説明
図である。
【図3】本考案の第2実施形態に係る印字装置に用いら
れるキャリッジのカバー閉時の動作説明図である。
【図4】上記キャリッジのカバー開時の状態の動作説明
図である。
【図5】比較例に係る印字装置に用いられるキャリッジ
を概略的に示した斜視図である。
【図6】図5のキャリッジのカバー閉時の状態の動作説
明図である。
【図7】図5のキャリッジのカバーが少し開いた状態の
動作説明図である。
【図8】図5のキャリッジのホルダーが位置決めされた
状態の動作説明図である。
【図9】ホルダーにカートリッジを出し入れする際の動
作説明図である。
【符号の説明】
A キャリッジ B 可動部材 3 インクペンカートリッジ 10 ホルダー 12 カートリッジ着脱口 14 係合部 15 突起 30 カバー 32 板片部 33 被係合部 36 カム部 60 ホルダー位置決め機構 100 第1のばね体 200 第2のばね体 300 ばね体

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクペンカートリッジが装着されるキ
    ャリッジを備えた印字装置において、 上記キャリッジは、用紙の印字面に沿って横移動する可
    動部材に取り付けられて上記カートリッジが着脱される
    ホルダーと、このホルダーに具備されたカートリッジ着
    脱口を開閉するカバーとを備えていると共に、上記カバ
    ーが上記ホルダーに対して開閉揺動可能であって上記カ
    バーがホルダーに対して開動方向に常時弾発付勢されて
    なり、 上記カバーの閉時にホルダーの前側に重なり状に配備さ
    れる板片部がそのカバーに連設され、この板片部に、カ
    バーの閉時にホルダーの前端部に具備された係合部に係
    合してホルダーとカバーとを連結する被係合部が具備さ
    れ、上記板片部をホルダーの重なり位置の前方へ弾性変
    形させることにより上記係合部から上記被係合部が離脱
    するようになっていることを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 上記可動部材に上記ホルダーと上記カバ
    ーとが互いに接近離反する方向に揺動可能に取り付けら
    れ、ホルダーとカバーとが互いに接近することによって
    カバーがカートリッジ着脱口を閉じ、ホルダーとカバー
    とが互いに離反することによってカバーがカートリッジ
    着脱口を開くようになっていると共に、ホルダーとカバ
    ーとの両者が、互いに離反する方向に常時弾発付勢され
    ている請求項1に記載した印字装置。
  3. 【請求項3】 上記可動部材と上記カバーとの間に、カ
    バーを上記ホルダーから離反させる方向に常時弾発付勢
    する第1のばね体が介在され、上記可動部材と上記ホル
    ダーとの間に、ホルダーを上記カバーから離反させる方
    向に常時弾発付勢する第2のばね体が介在されている請
    求項2に記載した印字装置。
  4. 【請求項4】 上記カバーと上記ホルダーとの間に、カ
    バーとホルダーとを互いに離反させる方向に常時弾発付
    勢するばね体が介在されている請求項2に記載した印字
    装置。
  5. 【請求項5】 ホルダーとカバーとが互いに離反したと
    きに、カバーが上記第1のばね体の弾発力によって上記
    カートリッジ着脱口の上方の外側に逃がされるようにな
    っている請求項3に記載した印字装置。
  6. 【請求項6】 ホルダーとカバーとが互いに離反したと
    きに、カバーが上記ばね体の弾発力によって上記カート
    リッジ着脱口の上方の外側に逃がされるようになってい
    る請求項4に記載した印字装置。
  7. 【請求項7】 ホルダーとカバーとが互いに離反したと
    きのホルダーの揺動限界位置を規制するホルダー位置決
    め機構を有し、このホルダー位置決め機構によってホル
    ダーが位置決めされたときに、そのホルダーが前倒れ姿
    勢になってそのカートリッジ着脱口が斜め上方に向くよ
    うになっている請求項5又は請求項6に記載した印字装
    置。
  8. 【請求項8】 上記ホルダー及び上記カバーのうちの一
    方側部材に突起が、他方側部材に上記突起に係合してホ
    ルダーとカバーとの接近離反揺動を同調させるためのカ
    ム部が、それぞれ設けられている請求項1ないし請求項
    7のいずれかに記載した印字装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253684A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Mitsubishi Electric Corp 熱転写プリンタ
JP2019188759A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 株式会社ミマキエンジニアリング ヘッド保持機構およびインクジェットプリンタ

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