JP2001137028A - ランドセル蓋係止具 - Google Patents

ランドセル蓋係止具

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JP2001137028A
JP2001137028A JP32047699A JP32047699A JP2001137028A JP 2001137028 A JP2001137028 A JP 2001137028A JP 32047699 A JP32047699 A JP 32047699A JP 32047699 A JP32047699 A JP 32047699A JP 2001137028 A JP2001137028 A JP 2001137028A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンタッチで着脱できるランドセル蓋係止具
を提供する。 【解決手段】 蓋体に固定する係止板体は、板体に係止
用窓孔を設けた形状となす。また、ランドセル本体に固
定する係止具本体は、上部に上記係止板体を差し込む差
込窓孔を設けたケース体内に、スプリングで係止突起部
が突出方向に付勢されて該係止板体が差し込まれると該
係止突起部がスプリングの付勢力に抗して押し戻され、
該係止板体が所定位置まで差し込まれると係止突起部が
係止用窓孔内に係入する係止爪板体を収納する。さら
に、上記ケース体内には、差し込まれた上記係止板体を
押し戻すスプリングと、上記係止爪板体を該ケース体の
外から指先で押して係止用窓孔内への係入を脱着する押
しボタンを設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランドセルの蓋を
ランドセル本体に着脱可能に係止するための、ランドセ
ル蓋係止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のランドセルの蓋を係止す
る係止具には、永久磁石の吸着力を利用するものが汎用
されている。しかし、この永久磁石を利用するものは、
外れ易いとの問題点から、最近では「捻り錠」と称す
る、指先で捻って(回動して)抜け止めを行う係止機構
が併用されるようになってきた。
【0003】すなわち、最近汎用されているランドセル
蓋係止具は、ランドセル本体に固定される箱状のケース
体よりなる係止具本体内に永久磁石を収納すると共に、
所定回転角度ごとに係止される回転可能な縦軸を、該ケ
ース体の表面より外方に貫出するように立設し、この縦
軸の貫出部先端に略長方形状のツマミ部を取り付けてあ
る。また、蓋体の自由端側に固定される係止板体は永久
磁石に吸着される磁性材で構成され、前記ツマミ部が挿
通できる長方形状の窓孔を設けてなる。そして、該係止
板体を係止具本体に係止する際に、ツマミ部を係止板体
の窓孔内を挿通させ、挿通した後、ツマミを90度等の
所定角度回動し、ツマミの長方形と窓孔の長方形とが合
致しないようにすることで、係止板体は係止具本体より
脱落しないようになしてある。
【0004】しかし、上記「捻り錠」付きのマグネット
式係止具は、小学校低学年の児童にとっては、意外と操
作性が悪いとの指摘があり、もっと簡単に操作できるも
のが要望されている。すなわち、係止板体(ランドセル
の蓋体)の着装(係合)には、ツマミが所定の待機回転
位置にあることを確認し、係止板体を係止具本体の所定
位置に吸着させ、ツマミを回動する工程が必要で、特
に、手の小さい児童がツマミを捻って回動することは意
外と大きな力を要する煩雑な操作である。また、この係
止板体を脱着するには、まず、ツマミを所定回転角度に
捻って,次いで、永久磁石で吸着する係止板体を磁力に
抗して外す操作が必要となる。したがって、ツマミの捻
り操作と、ツマミの挿通・脱着操作と、係止体の吸着・
引き剥がし操作との、三工程の操作が係止の着脱の際に
必要となるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
問題点に鑑みなされたもので、ワンタッチで着脱できる
ランドセル蓋係止具を提供することを課題としたもので
ある。なお、ランドセル蓋係止具には、耐久性、軽量
性、安全性が強く要求されるもので、本発明はこれらの
要求を満たすことをも課題としたのは無論である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するため、ランドセル本体に固定される係止具本体A
と、蓋体の自由端側に固定される係止板体Bとで構成さ
れ、上記係止板体Bは、板体11に係止用窓孔12を設
けた形状となし、上記係止具本体Aは、上部に上記係止
板体Bを差し込む差込窓孔22を設けたケース体21内
に、スプリング32で係止突起部31aが突出方向に付
勢されて該係止板体Bが差し込まれると該係止突起部3
1aが該スプリング32の付勢力に抗して押し戻され、
該係止板体Bが所定位置まで差し込まれると係止突起部
31aが係止用窓孔12内に係入する係止爪板体31を
収納し、さらに、上記ケース体21内には、差し込まれ
た上記係止板体Bを押し戻すスプリング42,42と、
上記係止爪板体31を該ケース体21の外から指先で押
して係止用窓孔12内へ係入突起部31aの係入を脱着
する押しボタン53とを設けてなる技術的手段を講じた
ものである。
【0007】それ故、本発明ランドセル蓋係止具は、係
止板体Bを係止具本体Aに差し込むと、係止用窓孔12
内に係止突起部31aが係入して、該係止具B(ランド
セルの蓋)が係止具本体B(ランドセル本体)に係合さ
れる作用を呈する。また、上記係合を脱着する際は、押
しボタン53を押すと、係合が脱着するのは無論である
が、その際に、係止板体Bはスプリング42,42の付
勢力で押し戻されて、係止具本体Aより自動的に引き抜
けられる(押し出される)作用を呈するもので、所謂ワ
ンタッチで着脱できる作用を呈するものである。
【0008】次に、請求項2の発明は、ランドセル本体
に固定される係止具本体Aと、蓋体の自由端側に固定さ
れる係止板体Bとで構成され、上記係止板体Bは、板体
11の上部にランドセルの蓋に固定するための鋲孔1
3,13を設け、中央部位には係止用窓孔12を設けた
形状となし、上記係止具本体Aは、上部に上記係止板体
Bを差し込む差込窓孔22を設けたケース体21内に、
該係止板体Bを着脱可能に係止する係止爪機構部30
と、差し込まれた該係止板体Bを押し戻す押し戻し機構
部40と、係止爪機構部30の係止を手動で脱着する脱
着機構部50とを収納し、上記係止爪機構部30は、断
面長方形の筒状となすか、左右両側を対向するコの字状
に折り曲げて係止板体案内溝部34a,34aを設ける
と共に、上記ケース体21内に嵌入できるようになした
嵌着容体34と、この嵌着容体34内に収納され左右両
端部を該嵌着容体34の両側面部位に設けた貫出窓孔3
4b,34bより外方に貫出し、下辺中央部は嵌着容体
34をケース体21内に嵌着した際にケース体21の表
面28側に向けて膨出して前記係止板体Bの係止用窓孔
12内に係入できる爪部位31aを設けてなる係止爪板
体31と、該係止爪板体31と嵌着容体34との間に介
挿した、該係止爪板体31の下辺側を該係止突起部31
aの膨出側に付勢するスプリング32とで構成し、上記
押し戻し機構部40は、上記嵌着容体34内に挿入でき
るスプリング保持部材43と、このスプリング保持部材
43によって縦方向に保持されたスプリング42,42
と、上面部が差し込まれる上記係止板体Bの下面を受け
る受面部41aとなし該係止板体Bの差し込みで押し下
げられて下降する際に該スプリング42,42を圧縮す
るスライダー板41とで構成し、また、上記脱着機構部
50は、ケース体21の表面28の裏面と上記嵌着容体
34との間に位置して、上端を水平方向の軸部52,5
2で枢止されたレバー板51で構成され、このレバー板
51の下部にはケース体21の表面に設けたボタン用窓
孔26内に臨入する押しボタン53を設け、さらに該レ
バー板51の左右両側で上下中間部位には、押しボタン
53を押した際に、前記係止爪板体31の両側部をスプ
リング35の付勢力に抗して押し戻す突起部54,54
を設けてなる技術的手段を講じたものである。
【0009】それ故、本発明ランドセル蓋係止具は、請
求項1の作用に加えて、ケース体21にレバー板51を
枢着し、スプリング32、係止爪板体31、スプリング
保持部材43、スプリング42,42、スライダー板4
1を組み込んだ嵌着容体34を該ケース体21に嵌着す
ることで組み立てが完了する作用を呈する。
【0010】次に、請求項3の発明は、ランドセル本体
に固定される係止具本体Aと、蓋体の自由端側に固定さ
れる係止板体Bとで構成され、上記係止板体Bは、板体
11の上部にランドセルの蓋に固定するための鋲孔1
3,13を設け、中央部位には係止用窓孔12を設けた
形状となし、上記係止具本体Aは、上部に上記係止板体
Bを差し込む差込窓孔22を設けると共に、この差込窓
孔22の下部に差込案内台部27を突設したケース体2
1内に、該係止板体Bを着脱可能に係止する係止爪機構
部30と、差し込まれた該係止板体Bを押し戻す押し戻
し機構部40と、係止爪機構部30の係止を手動で脱着
する脱着機構部50とを収納し、上記係止爪機構部30
は、断面長方形の筒状となすか、左右両側を対向するコ
の字状に折り曲げて係止板体案内溝部34a,34aを
設けると共に、上記ケース体21内に嵌入できるように
なした嵌着容体34と、この嵌着容体34内に収納され
左右両端部を該嵌着容体34の両側面部位に設けた貫出
窓孔34b,34bより外方に貫出し、下辺中央部は嵌
着容体34をケース体21内に嵌着した際にケース体2
1の表面28側に向けて膨出して前記係止板体Bの係止
用窓孔12内に係入できる爪部位31aを設けてなる係
止爪板体31と、該係止爪板体31と嵌着容体34との
間に介挿した、該係止爪板体31の下辺側を該係止突起
部31aの膨出側に付勢するスプリング32とで構成
し、上記押し戻し機構部40は、上記嵌着容体34内に
挿入できるスプリング保持部材43と、このスプリング
保持部材43によって縦方向に保持されたスプリング4
2,42と、上面部が差し込まれる上記係止板体Bの下
面を受ける受面部41aとなし該係止板体Bの差し込み
で押し下げられて下降する際に該スプリング42,42
を圧縮するスライダー板41とで構成し、また、上記脱
着機構部50は、ケース体21の表面28の裏面と上記
嵌着容体34との間に位置して、上端を水平方向の軸部
52,52で枢止されたレバー板51で構成され、この
レバー板51の下部にはケース体21の表面に設けたボ
タン用窓孔26内に臨入する押しボタン53を設け、さ
らに該レバー板51の左右両側で上下中間部位には、押
しボタン53を押した際に、前記係止爪板体31の両側
部をスプリング35の付勢力に抗して押し戻す突起部5
4,54を設けてなる技術的手段を講じたものである。
【0011】それ故、本発明は、請求項2の作用に加
え、差込案内台部27を設けたので、該係止板体Bの差
込に際して、その先端がランドセル本体に接触せず破損
を防ぐ作用と、該係止板体Bを差込窓孔22に容易確実
に差し込むよう案内する作用を呈するものである。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を、添付図面を参照し
て説明する。図中、Aが係止具本体、Bが係止板体であ
る。この係止板体Bは、一般に「サガリ」と称され、通
常金属板材で構成され、ランドセルの蓋体の自由端側
(蓋体に、さらに平面Y字状又はU字状の生地を取り付
けてこの生地に取り付けることもある。)にぶら下がる
状態に固定されるものである。
【0013】そして、本発明では、上記係止板体Bは、
板体11(実施例では従来と同様に、金属製板を使用し
たが、樹脂製板でもよい。)に係止用窓孔12を設けた
形状となしてある。この窓孔12の形状は、図示例で
は、下辺が直線で上部がアーチ形となしてあるが、後記
する係止爪板体31の係止突起部31aの形状に対応し
て適宜選定すればよいものである。なお、この係止板体
Bは、通常は上端をランドセルの蓋の自由端部位に鋲着
するようになしてあり、13,13は鋲着用の鋲孔であ
る。また、図示はしていないが、上記鋲着に際しては、
座板を使用してもよく、この座板は先端をランドセルの
蓋の生地の厚み分直角状に折り曲げた従来公知なもの等
が使用できる。
【0014】また、上記係止具本体Aは、ランドセルの
底面の外面、又はランドセルの前面下部等のランドセル
本体に固定されるもので、本実施例では、略長方形状の
箱を伏せた形状のケース体21(平面略長方形の表面2
8の周縁に周縁壁25を直角に折り曲げた状態に連設し
てなる。)を有し、このケース体21の両端には固定用
鋲孔23,23が設けられている。したがって、この固
定用鋲孔23,23に図示しない鋲を差し込んで、該係
止具本体Aをランドセル本体に鋲着固定すればよいのは
無論であるが、該固定用鋲孔23,23部位に「だるま
環」と称される背負帯の下端部を連結する連結具を共に
鋲着してもよいのは従来と同じである。
【0015】そして、本発明の上記係止具本体Aは、上
部に上記係止板体Bを差し込む差込窓孔22を設けたケ
ース体21内に、スプリング32で係止突起部31aが
突出方向に付勢されて該係止板体Bが差し込まれると該
係止突起部31aが該スプリング32の付勢力に抗して
押し戻され、該係止板体Bが所定位置まで差し込まれる
と係止突起部31aが係止用窓孔12内に係入する係止
爪板体31を収納してある。
【0016】すなわち、上記ケース体21には上部(図
1の上面部位)に、図3に最も明らかに示される、係止
板体Bを差し込む差込窓孔22を設けてあり、係止板体
Bはこの差込窓孔22よりケース体21(係止具本体
A)内に差し込むようになしてある。
【0017】そして、係止板体Bをケース体21内に差
し込むと、上記係止突起部31a乃至係止爪板体31
は、該係止板体Bの進入によってスプリング32の付勢
力に抗して押し戻され、該係止板体Bの進入を許し、所
定位置まで該係止板体Bを差し込むと該係止突起部31
aはスプリング32の付勢力で係止用窓孔12内に係入
され、該係止板体Bの抜き取りを阻止するようになして
ある。
【0018】また、上記ケース体21内には、差し込ま
れた上記係止板体Bを押し戻すスプリング42,42
と、上記係止爪板体31を該ケース体21の外から指先
で押して係止用窓孔12内への係入を脱着する押しボタ
ン53とを設けてなる。該スプリング42,42は係止
板体Bを図1の下方に向けて差し込むので、コイルスプ
リングを縦方向に収納して、係止板体Bを差し込むとこ
のスプリング42,42を圧縮するようになせばよい。
また、上記押しボタン53は手動で係止突起部31aを
スプリング32の付勢力に抗して押し込むことができる
ものであればよく、この押し込みで前記係止用窓孔12
内に何らかの物が差し込まれて係止板体Bの抜き出しに
支障が生じないようになするため、係止爪板体31の係
止突起部31a以外の場所を押すようになすのは無論で
ある。
【0019】次に、請求項2の発明は、上記構成をより
具体化したもので、係止板体Bは鋲孔13,13を設け
て鋲着するよう特定した以外、請求項1と同じである
が、係止具本体Aは、上部に上記係止板体Bを差し込む
差込窓孔22を設けたケース体21内に、該係止板体B
を着脱可能に係止する係止機構部30と、差し込まれた
係止板体Bを押し戻す係止爪板体31と、係止機構部3
0の係止を手動で脱着する脱着機構部50とを収納して
なる。すなわち、ケース体21内には請求項1の係止爪
板体31を有した係止機構部30と、請求項1のスプリ
ング42,42を有した押し戻し機構部40と、請求項
1の押しボタン53を有した脱着機構部50とが収納さ
れるものである。
【0020】そして、上記係止機構部30は、断面長方
形の筒状となすか、左右両側を対向するコの字状に折り
曲げて係止板体案内溝部34a,34aを設けると共
に、上記ケース体21内に嵌入できるようになした嵌着
容体34と、この嵌着容体34内に収納され左右両端部
を該嵌着容体34の両側面部位に設けた貫出窓孔34
b,34bより外方に貫出し、下辺中央部は嵌着容体3
4をケース体21内に嵌着した際にケース体21の表面
28側に向けて膨出して前記係止板体Bの係止用窓孔1
2内に係入できる係止突起部31aを設けてなる係止爪
板体31と、該係止爪板体31と嵌着容体34との間に
介挿した、該係止爪板体31の下辺側を該係止突起部3
1aの膨出側に付勢するスプリング32とで構成してあ
る。
【0021】上記嵌着容体34は、係止機構部30と、
後記する押し戻し機構部40との収納用で、かつ、前記
係止板体Bの挿入案内路を兼ねるもので、断面長方形の
筒状となすか、左右両側を対向するコの字状に折り曲げ
て係止板体案内溝部34a,34aを設けて、この係止
板体案内溝部34a,34a内を係止板体Bが抜き差し
されるようになしてある。
【0022】そして、上記嵌着容体34はケース体21
に嵌着して取り付けられるものであるが、本実施例で
は、ケース体21を合成樹脂で製造し、前記した周縁壁
25の他に補強リブ24を設けてなり、この補強リブ2
4の一部を嵌着容体34の嵌着用リブ24b、24bと
し、前記周縁壁25の一部と共に利用しその内側に該嵌
着容体34を嵌着できるようになしてある。なお、この
嵌着容体34をケース体21内に嵌着すると、その上端
開口部がケース体21の差込窓孔22の直下に位置し、
差込窓孔22に差し込まれた係止板体Bがこの嵌着容体
34内に差し込まれるようになしてあるのは無論であ
る。
【0023】そして、上記嵌着容体34に収納される係
止機構部30は、上記のように係止爪板体31とスプリ
ング32とで構成され、該係止爪板体31はその両端を
貫出窓孔34b,34b内に遊挿した状態で左右方向に
は前記嵌着用リブ24b、24bで変移を規制される
が、前後方向には大きなゆとりを持って移動可能となし
てある。そして、上記係止突起部31aは下辺側は前記
のように膨出するも上方は順次平面となるような傾斜面
となし、この斜面を差し込んだ係止板体Bの先端が接触
して差込に従って係止爪板体31をスプリング32の付
勢力に抗して押し戻すようになしてある。なお、図4の
符号35はスプリング32の係入凹部でスプリング32
は一端側をこの係入凹部35内に係入して位置がずれな
いようになし、係止爪板体31の下辺側を主に押し出す
ように付勢している。
【0024】また、上記押し戻し機構部40は、上記嵌
着容体34内に挿入できるスプリング保持部材43と、
このスプリング保持部材43によって縦方向に保持され
たスプリング42,42と、上面部が差し込まれる上記
係止板体Bの下面を受ける受面部41aとなし該係止板
体Bの差し込みで押し下げられて下降する際に該スプリ
ング42,42を圧縮するスライダー板41とで構成し
てある。
【0025】上記スプリング保持部材43、スプリング
42,42、スライダー板41は、いずれも嵌着容体3
4内に収納保持されるもので、スライダー板41はスプ
リング保持部材43と嵌着容体34とを案内に昇降する
ようになしてある。すなわち、スプリング保持部材43
は前面と上面とが開口する一対の縦方向の筒体で構成さ
れ、スライダー板41はこのスプリング保持部材43の
前側と嵌着容体34の前面との間に位置し、スライダー
板41の後面側に突出した足部44,44がスプリング
保持部材43の上記筒体内を昇降できる形状となしてあ
る。なお、このスライダー板41は常時はその受け面部
41aが、前述した係止突起部31aに圧接されるよう
になっている。
【0026】さらに、上記脱着機構部50は、ケース体
21の表面28の裏面と上記嵌着容体34との間に位置
して、上端を水平方向の軸部52,52で枢止されたレ
バー板51で構成され、このレバー板51の下部にはケ
ース体21の表面に設けたボタン用窓孔26内に臨入す
る押しボタン53を設け、さらに該レバー板51の左右
両側で上下中間部位には、押しボタン53を押した際
に、前記係止爪板体31の両側部をスプリング35の付
勢力に抗して押し戻す突起部54,54を設けてなる。
【0027】上記レバー板51は、適宜固定位置に枢着
すればよいが、本実施例では、該レバー板51の上部両
側に軸部52,52を突設し、この軸部52,52を枢
止用リブ24a、24a内に係入して枢止(図4手前側
はランドセル本体で塞がれる。)するようになしてい
る。また、上記突起部54,54の先端は前記した係止
爪板体31の両側の貫出窓孔34b,34bより外方に
貫出した部位に接するようになし、このレバー板51は
前記スプリング32で押しボタン53がボタン用窓孔2
6から突出する方向に、言い換えると、レバー板51の
下方がケース体21の内面に圧接される方向に付勢され
ている。
【0028】したがって、本発明は、係止板体Bを差込
窓孔22より係止具本体Aに差し込むと、その先端は嵌
着容体34内に挿入され、係止爪板体31をスプリング
32の付勢力に抗して押し戻し、次いで、スライダー板
41をスプリング42,42を圧縮しつつ押し下げる。
そして、該係止板体Bが所定位置まで差し込まれると、
係止用窓孔12の位置が係止突起部31aの位置と適合
し、係止突起部31aがスプリング32の付勢力で係止
用窓孔12内に係入する。したがって、この状態では係
止板体Bは係止具本体Aに係止されて抜き取ることがで
きない。
【0029】そこで、上記係止板体Bを抜き取るには、
上記押しボタン53を押す。するとレバー板51が揺動
し、係止爪板体31を突起部54,54が押し戻し、上
記係止突起部31aの係入が脱着し、係止板体Bはスプ
リング42,42によって抜き取る方向に押し戻される
もので、係止板体B(ランドセルの蓋)の係止の着脱が
共にワンタッチで行えるものである。
【0030】次に、請求項3の発明は、上記構成に加え
て、係止具本体のケース体21の係止板体Bを差し込む
差込窓孔22の下部に差込案内台部27を突設したもの
である。児童にとって、差込窓孔22内に係止板体Bを
差し込む操作は以外と煩雑なことで、ランドセル本体の
差込窓孔22付近は該係止板体Bの先端が度々衝突して
損傷しやすいものである。そこで、ランドセル本体のこ
の部位の保護と、係止板体Bを容易に差込窓孔22内に
差し込むための差込案内台部27を設けたものである。
【0031】なお、上記差込案内台部27は、その上面
が差込窓孔22の一辺に適合するようになせばよいが、
図示例のように差込窓孔22より幅を広くして両側に突
出する部位を一段高くすると、係止板体Bをより確実に
案内できるものである。
【0032】
【発明の効果】本発明は上記のごときであるので、ワン
タッチでランドセルの蓋を、ランドセル本体に着脱でき
るランドセル蓋係止具を提供できるものである。
【0033】また、本発明は、係止板体Bと係止具本体
Aとが共に突出部が少なく、たとえ床面に置かれたもの
を踏んでも、或いは、ランドセルを足の上に落としても
怪我をするおそれが少ないランドセル蓋係止具を提供で
きるものである。
【0034】また、本発明は、前記したように構成部品
点数が少ないので軽量化でき、故障のおそれも少ない耐
久性に優れたランドセル蓋係止具を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ランドセル蓋係止具の一実施例を示す正
面図である。
【図2】本発明ランドセル蓋係止具に使用される係止板
体の正面図である。
【図3】本発明ランドセル蓋係止具の係止具本体の平面
図である。
【図4】内部機構部の部品分解斜視図である。
【図5】図4の部品を取り除いた状態での係止具本体の
背面図である。
【符号の説明】
11 板体 12 係止用窓孔 13 鋲孔 21 ケース体 22 差込窓孔 24b 嵌着用リブ 24 補強リブ 25 周縁壁 26 ボタン用窓孔 27 差込案内台部 30 係止機構部 31 係止爪板体 31a 係止突起部 32 スプリング 32 係入凹部 34a 係止板体案内溝部 34 嵌着容体 34b 貫出窓孔 35 スプリング 40 押し戻し機構部 41 スライダー板 41a 受面部 42 スプリング 43 スプリング保持部材 50 脱着機構部 51 レバー板 52 軸部 53 押しボタン 54 突起部 A 係止具本体 B 係止板体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランドセル本体に固定される係止具本体
    (A)と、蓋体の自由端側に固定される係止板体(B)
    とで構成され、 上記係止板体(B)は、板体(11)に係止用窓孔(1
    2)を設けた形状となし、 上記係止具本体(A)は、上部に上記係止板体(B)を
    差し込む差込窓孔(22)を設けたケース体(21)内
    に、スプリング(32)で係止突起部(31a)が突出
    方向に付勢されて該係止板体(B)が差し込まれると該
    係止突起部(31a)が該スプリング(32)の付勢力
    に抗して押し戻され、該係止板体(B)が所定位置まで
    差し込まれると係止突起部(31a)が係止用窓孔(1
    2)内に係入する係止爪板体(31)を収納し、 さらに、上記ケース体(21)内には、差し込まれた上
    記係止板体(B)を押し戻すスプリング(42,42)
    と、上記係止爪板体(31)を該ケース体(21)の外
    から指先で押して係止用窓孔(12)内へ係入突起部
    (31a)の係入を脱着する押しボタン(53)とを設
    けてなるランドセル蓋係止具。
  2. 【請求項2】 ランドセル本体に固定される係止具本体
    (A)と、蓋体の自由端側に固定される係止板体(B)
    とで構成され、 上記係止板体(B)は、板体(11)の上部にランドセ
    ルの蓋に固定するための鋲孔(13,13)を設け、中
    央部位には係止用窓孔(12)を設けた形状となし、 上記係止具本体(A)は、上部に上記係止板体(B)を
    差し込む差込窓孔(22)を設けたケース体(21)内
    に、該係止板体(B)を着脱可能に係止する係止爪機構
    部(30)と、差し込まれた該係止板体(B)を押し戻
    す押し戻し機構部(40)と、係止爪機構部(30)の
    係止を手動で脱着する脱着機構部(50)とを収納し、 上記係止爪機構部(30)は、断面長方形の筒状となす
    か、左右両側を対向するコの字状に折り曲げて係止板体
    案内溝部(34a,34a)を設けると共に、上記ケー
    ス体(21)内に嵌入できるようになした嵌着容体(3
    4)と、この嵌着容体(34)内に収納され左右両端部
    を該嵌着容体(34)の両側面部位に設けた貫出窓孔
    (34b,34b)より外方に貫出し、下辺中央部は嵌
    着容体(34)をケース体(21)内に嵌着した際にケ
    ース体(21)の表面(28)側に向けて膨出して前記
    係止板体(B)の係止用窓孔(12)内に係入できる爪
    部位(31a)を設けてなる係止爪板体(31)と、該
    係止爪板体(31)と嵌着容体(34)との間に介挿し
    た、該係止爪板体(31)の下辺側を該係止突起部(3
    1a)の膨出側に付勢するスプリング(32)とで構成
    し、 上記押し戻し機構部(40)は、上記嵌着容体(34)
    内に挿入できるスプリング保持部材(43)と、このス
    プリング保持部材(43)によって縦方向に保持された
    スプリング(42,42)と、上面部が差し込まれる上
    記係止板体(B)の下面を受ける受面部(41a)とな
    し該係止板体(B)の差し込みで押し下げられて下降す
    る際に該スプリング(42,42)を圧縮するスライダ
    ー板(41)とで構成し、 また、上記脱着機構部(50)は、ケース体(21)の
    表面(28)の裏面と上記嵌着容体(34)との間に位
    置して、上端を水平方向の軸部(52,52)で枢止さ
    れたレバー板(51)で構成され、このレバー板(5
    1)の下部にはケース体(21)の表面に設けたボタン
    用窓孔(26)内に臨入する押しボタン(53)を設
    け、さらに該レバー板(51)の左右両側で上下中間部
    位には、押しボタン(53)を押した際に、前記係止爪
    板体(31)の両側部をスプリング(35)の付勢力に
    抗して押し戻す突起部(54,54)を設けてなるラン
    ドセル蓋係止具。
  3. 【請求項3】 ランドセル本体に固定される係止具本体
    (A)と、蓋体の自由端側に固定される係止板体(B)
    とで構成され、 上記係止板体(B)は、板体(11)の上部にランドセ
    ルの蓋に固定するための鋲孔(13,13)を設け、中
    央部位には係止用窓孔(12)を設けた形状となし、 上記係止具本体(A)は、上部に上記係止板体(B)を
    差し込む差込窓孔(22)を設けると共に、この差込窓
    孔(22)の下部に差込案内台部(27)を突設したケ
    ース体(21)内に、該係止板体(B)を着脱可能に係
    止する係止爪機構部(30)と、差し込まれた該係止板
    体(B)を押し戻す押し戻し機構部(40)と、係止爪
    機構部(30)の係止を手動で脱着する脱着機構部(5
    0)とを収納し、 上記係止爪機構部(30)は、断面長方形の筒状となす
    か、左右両側を対向するコの字状に折り曲げて係止板体
    案内溝部(34a,34a)を設けると共に、上記ケー
    ス体(21)内に嵌入できるようになした嵌着容体(3
    4)と、この嵌着容体(34)内に収納され左右両端部
    を該嵌着容体(34)の両側面部位に設けた貫出窓孔
    (34b,34b)より外方に貫出し、下辺中央部は嵌
    着容体(34)をケース体(21)内に嵌着した際にケ
    ース体(21)の表面(28)側に向けて膨出して前記
    係止板体(B)の係止用窓孔(12)内に係入できる爪
    部位(31a)を設けてなる係止爪板体(31)と、該
    係止爪板体(31)と嵌着容体(34)との間に介挿し
    た、該係止爪板体(31)の下辺側を該係止突起部(3
    1a)の膨出側に付勢するスプリング(32)とで構成
    し、 上記押し戻し機構部(40)は、上記嵌着容体(34)
    内に挿入できるスプリング保持部材(43)と、このス
    プリング保持部材(43)によって縦方向に保持された
    スプリング(42,42)と、上面部が差し込まれる上
    記係止板体(B)の下面を受ける受面部(41a)とな
    し該係止板体(B)の差し込みで押し下げられて下降す
    る際に該スプリング(42,42)を圧縮するスライダ
    ー板(41)とで構成し、 また、上記脱着機構部(50)は、ケース体(21)の
    表面(28)の裏面と上記嵌着容体(34)との間に位
    置して、上端を水平方向の軸部(52,52)で枢止さ
    れたレバー板(51)で構成され、このレバー板(5
    1)の下部にはケース体(21)の表面に設けたボタン
    用窓孔(26)内に臨入する押しボタン(53)を設
    け、さらに該レバー板(51)の左右両側で上下中間部
    位には、押しボタン(53)を押した際に、前記係止爪
    板体(31)の両側部をスプリング(35)の付勢力に
    抗して押し戻す突起部(54,54)を設けてなるラン
    ドセル蓋係止具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062338A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Morito Co Ltd カバンの蓋止め具
JP2013039146A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Naas Hoko Kk ランドセル用錠前金具
JP2014009750A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Nifco Inc 固定構造

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