JPH07158332A - 留め具 - Google Patents

留め具

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JPH07158332A
JPH07158332A JP5338993A JP33899393A JPH07158332A JP H07158332 A JPH07158332 A JP H07158332A JP 5338993 A JP5338993 A JP 5338993A JP 33899393 A JP33899393 A JP 33899393A JP H07158332 A JPH07158332 A JP H07158332A
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engaging
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female
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JP5338993A
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Kazunori Mori
一憲 森
Atsushi Takahashi
篤 高橋
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Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B65/00Locks or fastenings for special use
    • E05B65/52Other locks for chests, boxes, trunks, baskets, travelling bags, or the like

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
  • Buckles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントリリースタイプの留め具の雌具内に
差し込まれる雄具の一部の寸法を可及的に小さくする。
リリース操作を容易とする。 【構成】 雄具20と、雄具20の一部を受け入れる開
口部11cを備える本体11内に差し入れられる雄具2
0の係合爪25の係合面25aと係合する係合面12h
を備えた係合部材12を備えさせた雌具10とから構成
される。雌具10の係合部材12は、本体11の上板部
11a側に向けて常時付勢されており、雄具20の差し
入れにより付勢に抗して下方に移動されて雄具20の係
合爪25の係合面25aと係合面12hを係合させ合
う。雌具10の係合部材12には、本体11の外から係
合部材12を付勢に抗して被装着物Kに対する添装側に
向けて移動させる押し込み凸部12bが設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、雌具内に差し入れら
れる雄具の係合爪と、雌具の係合部との係合状態を雌具
側に設けた押し込み手段の操作により解除可能な留め具
に関する。
【0002】
【従来の技術】雌具に対して雄具を略水平に移動させ
て、該雄具と雌具との留め合わせを行うと共に、この留
め合わせの解除を垂直方向からの押圧操作により行う、
いわゆるフロントリリースタイプの留め具として、図1
8および図19に示されるいわゆる豆差し錠タイプのも
のが従来より用いられている。
【0003】この留め具では、被装着物Kの一般に本体
側K’に装着されている雌具100を、略長方形状の取
付基板102の長手方向略中程に環状枠101を立設さ
せて構成させると共に、被装着物Kの一般に蓋側K”に
装着されている雄具200を、前記被装着物Kに対して
装着される方形枠201と、この方形枠201の前記雌
具100への挿入側に連結される長方板状の係合片20
2から構成している。
【0004】そして、該雄具200の係合片202の先
端に、段部203を形成しておき、前記環状枠101内
への該係合片202の差し込みにより、下方に撓み込ま
される該係止片201の上方への弾発により、該段部2
03により形成される係合面204を該環状枠101の
側面に係合させて、前記雌具100と雄具200との留
め合わせを行う構成とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この豆差し
錠タイプの従来の留め具は、前記雌具100の前記環状
枠101内に差し込まれている前記係合片202を下方
に押し込み操作することにより、該係合片202の係合
面204と該環状枠101との係合状態を解除する。し
たがって、この操作を行い易くすべく、該操作を行うの
に充分な大きさをもたせて該係合片202を構成してお
く必要があり、このために、前記環状枠101に差し込
まれる前記雄具200の係合片202および方形枠20
1の寸法を小さくすることができなかった。
【0006】この結果、図19に想像線で示されるよう
に、前記雌具100の前記環状枠101内からの前記雄
具200の方形枠201の抜き出しにあたっては、該環
状枠101への該方形枠201の差し込み寸法分、該雄
具200が装着される蓋側K”の被装着物Kは撓み込ま
されることになる。こうした撓み込みは、抜き出し操作
している前記方形枠201に対して、差し込み方向に向
けて撓み込まされた被装着物Kの反発力Fを生じさせる
ので、該方形枠201の円滑な抜き出しを阻害する要因
となる。また、前記方形枠201と蓋側K”にある被装
着物Kとの装着部分に、該方形枠201から該被装着物
Kを剥し取ろうとする力が往々にして加わるので、経時
的には、前記雄具200と被装着物Kとの装着状態を低
下させる等の不都合を生じさせる。
【0007】また、この雄具200の方形枠201内か
らの抜き出しにあたっては、前記係合片202を指の腹
で押圧しながら行わざるを負えず、この際に、前記環状
枠101が指の腹に当って、こうした押圧しながらの抜
き出し操作の邪魔となる不都合があった。
【0008】そこでこの発明は、いわゆるフロントリリ
ースタイプの留め具において、雌具内に差し込まれる雄
具の一部の寸法を可及的に小さくできる構造を持ち、ま
た、リリース操作も極めて容易な留め具の提供を目的と
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記目的
を達成するため、留め具Tを、被装着物Kへの取り付け
手段を備えた基板部21の一側に係合爪25を備えた雄
具20と、一方の面側を被装着物Kに対して添装状態に
取り付けられると共に、前記雄具20の係合爪25を含
む雄具20の一部を受け入れる開口部11cを備えるケ
ースと、該ケース内に差し入れられる前記雄具20の係
合爪25と係合する係合部とを有する係合部材12とを
備えた雌具10とから構成される留め具Tであって、前
記雌具10の係合部材12は、少なくとも前記雄具20
の係合爪25と係合し合う側が、前記被装着物Kに対す
る添装面に対向する側の前記ケース内面に向けて常時付
勢されており、該係合部材12の係合部は、該係合部を
前記付勢に抗して移動させながら該係合部を越えて差し
入れられる前記雄具20の前記係合爪25と係合し合う
と共に、該雌具10の係合部材12には、前記ケースの
外から該係合部材12を前記付勢に抗して前記被装着物
Kに対する添装側に向けて移動させる押し込み手段が設
けられている構造のものとした。
【0010】
【作用】この発明は、留め具Tを、被装着物Kへの取り
付け手段を備えた基板部21の一側に係合爪25を備え
た雄具20と、一方の面側を被装着物Kに対して添装状
態に取り付けられると共に、前記雄具20の係合爪25
を含む雄具20の一部を受け入れる開口部11cを備え
るケースと、該ケース内に差し入れられる前記雄具20
の係合爪25と係合する係合部とを有する係合部材12
とを備えた雌具10とから構成される留め具Tであっ
て、前記雌具10の係合部材12は、少なくとも前記雄
具20の係合爪25と係合し合う側が、前記被装着物K
に対する添装面に対向する側の前記ケース内面に向けて
常時付勢されており、該係合部材12の係合部は、該係
合部を前記付勢に抗して移動させながら該係合部を越え
て差し入れられる前記雄具20の前記係合爪25と係合
し合うと共に、該雌具10の係合部材12には、前記ケ
ースの外から該係合部材12を前記付勢に抗して前記被
装着物Kに対する添装側に向けて移動させる押し込み手
段が設けられている構造のものとしたので、前記押し込
み手段の操作により、前記雌具10の係合部材12の係
合部と雄具20の係合爪25との係合状態を解除するこ
とができ、これにより留め合わされている前記雌具10
と雄具20とを外すことができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明に係る留め具の典型的な実施
例を、図1ないし図17に基づいて説明する。ここで、
図1はこの実施例に係る留め具Tを用いた被装着物K
(図1においては書類ケースとして表されている。)の
斜視図である。また、図2は、前記被装着物Kの本体側
K’に取り付けられる前記留め具Tを構成する雌具10
を分解して斜視にて示すと共に、該被装着物Kの蓋側
K”に取り付けられる前記留め具Tを構成する雄具20
を斜視にて示す図、図3は、前記雌具10の一部を破断
して示す斜視図および前記雄具20の斜視図である。ま
た、図4は前記雌具10の本体11を示す側面図、図5
は、図4におけるA−A線断面図、図6は、前記雌具1
0の本体11の要部を示す側面図、図7は、前記雌具1
0の本体11内に収められている係合部材12の側面図
(図7における上側の図)および図2において示される
該係合部材12を図2におけるL方向から見た平面図
(図7における下側の図)、図8は、図2におけるB−
B線断面図である。また、図9は、図2において示され
る前記雄具20を図2におけるL’方向から見た平面
図、図10は、図9において示される該雄具20を図9
の下側から見た側面図、図11は、図9において示され
る該雄具20を図9の上側から見た側面図、図12は、
図2において示される前記雄具20の取り付け板40を
示す平面図、図13は、図12におけるC−C断面図で
ある。さらに、図14ないし図16は、前記雌具10に
対して前記雄具20を留め合わす過程を示した一部破断
平面図(図14ないし図16における上側の図)および
各図におけるそれぞれD−D線、E−E線、F−F線で
示される位置での側断面図(図14ないし図16におけ
る下側の図)、図17は、前記雌具10と雄具20との
留め合わせ状態を解除した状態を示す側断面図である。
【0012】図1および図2に示されるように、この実
施例に係る留め具Tは、相互に留め合わされる雌具10
と雄具20とを、例えば、図1に示される被装着物K
(図1では書類ケースとして表されている。)の本体側
K’に雌具10を、蓋側K”に雄具20を装着して、両
者の留め合わせにより、該被装着物Kの本体の開口部を
蓋で塞いだ状態を維持させるように用いられる。なお、
この実施例に係る留め具Tは、例えば、かばん、バッ
グ、ザック、ベルト、バンド等、留め合わせを必要とす
る部分を備えた各種の物品に用いることができる。
【0013】まず、雌具10は、図3に示されるよう
に、特許請求の範囲にいうケースとして機能する、本体
11内に係合部材12を収め入れ、組み付けて構成され
ている。
【0014】前記本体11は、図2に示されるように、
略半弧状の上板部11aと底板部11bとを備えると共
に、両板部11a、11bの湾曲側と反対の側を開口部
11cとするように、両板部11a、11b間に側板部
11dを巡らせるケース状に構成されている。図2に示
されるように、該本体11は、被装着物Kの本体側K’
の装着面に、前記底板部11b外面で添装、装着され
る。なお、該底板部11b外面には、該底板部11bの
略中央部および前記開口部11bに接した該開口部11
bの長さ方向の両側位置に、断面を略正方形状とする突
起11e、11e、11e’が備えられている。この突
起11e、11e、11e’は、後述する取付板30の
取付穴31・・・31内に収められて、係止され、前記
被装着物Kの本体側K’の装着面に前記本体11を添
装、装着させる。
【0015】該本体11の前記上板部11aには、該本
体11の前記開口部11c側から、該上板部11aの湾
曲側に向けて、略楕円形状の操作窓11fが開設されて
いる。また、該操作窓11fの周囲には、略円形状の凹
部11gが形成されている。
【0016】このように構成されている本体11内に収
め入れられる係合部材12は、図2および図7に示され
るように、前記本体11内に収めれれる外形、すなわ
ち、前記本体11の前記両板部11a、11bの湾曲側
内面に接しさせる弧状の湾曲面12a’と、前記本体1
1の側板部11d内面に接しさせる側面12a”とを備
えた基盤12aの一面に、特許請求の範囲にいう押し込
み手段として機能する、前記本体11内から該本体11
の前記操作窓11fより外方に突き出される略楕円形状
の押し込み凸部12bを設けて構成してある。
【0017】前記基盤12aは、前記押し込み凸部12
bを挟んだ両側で、前記湾曲面12a’側に向けて割り
欠かき状に形成されており、これにより、該湾曲面12
a’側から伸びる一対の腕部12c、12cが、前記押
し込み凸部12bを挟むように形成されている。
【0018】また、該一対の腕部12c、12cと、前
記押し込み凸部12bとの間からは、該押し込み凸部1
2bの突き出し側と反対の側に向けて傾斜状に突き出す
一対の弾性片12d、12dが設けられている。
【0019】したがって、図3および図14に示される
ように、前記本体11内に前記係合部材12を収め入れ
た場合、前記一対の弾性片12d、12dは、該本体1
1の底板部11b内面に接することにより、該係合部材
12の前記押し込み凸部12bの設けられている側の前
記基盤12a面が前記本体11の上板部11a内面に常
時接するように該係合部材12を付勢させる。
【0020】また、前記基盤12aの湾曲側の前記押し
込み凸部12bが設けられていない側の面には、前記腕
部12c、12cの伸びる側に向けられた面を該基盤1
2aの面に略直交する係止面12e’とする断面略三角
形状のリブ12eが設けられている。一方、前記本体1
1の前記底板部11bの湾曲側には、割り欠き部11
h”により、前記側板部11d側に向けられた面を該底
板部11b面に略直交する係止面11h’とする断面略
三角形状の係止爪11hが区分して設けられている。し
たがって、図14に示されるように、前記本体11内に
収められた前記係合部材12は、前記リブ12eの係止
面12e’を前記係止爪11hの係止面11h’に係止
させることにより、該本体11内に収め入れられた状態
で組み付けられる。
【0021】なお、図2、図3、図5および図14に示
されるように、前記上板部11aには、前記開口部11
c縁から前記操作窓11f縁に続く誘導溝11iが設け
られており、前記本体11内に前記係合部材12を収め
入れ、組み付けるにあたって、該操作窓11f内に前記
押し込み凸部12bを収め入れ易くしてある。
【0022】次いで、雄具20は、前記被装着物Kの蓋
側K”の装着面に添装、装着される略長方形状の基板部
21と、この基板部21の長手方向に亙る一方の側縁に
沿って、該基板部21面に略直交する向きに設けられて
いる側板部22とを備えている。
【0023】前記基板部21の前記側板部22が突き出
されている側の面には、該基板部21の幅方向に亙る両
側縁近傍に、断面を略正方形状とする一対の突起23、
23が備えられている。この突起23、23は、後述す
る取付板40の取付穴41、41内に収められて、係止
され、前記被装着物Kの蓋側K”の装着面に前記雄具2
0の基板部21を添装、装着させる。
【0024】また、図3に示されるように、前記側板部
22の長さ方向略中程の位置には、該側板部22の面に
略直交する方向に向けて、間隔を開けて一対の板状の腕
部24、24が設けられている。該一対の腕部24、2
4は、互いにその板面を略平行に配している。この腕部
24、24の先端部上縁には、互いに他の腕部24の板
面と向き合わない側に向けて、係合爪25、25が設け
られている。また、該腕部24、24の上縁間には、補
強板部26が一体に形成されている。
【0025】次いで、このように構成される雌具10
と、雄具20との係脱の過程を、図14ないし図17に
基づいて説明する。
【0026】まず、図14に示されるように、前記雌具
10の本体11の開口部11c側から、該本体11内に
前記雄具10の腕部24、24を差し入れるように、前
記雌具10に対して雄具20を近接させる。
【0027】ここで、前記雌具10の係合部材12の前
記一対の腕部12c、12cの先端部には、内側に向け
られた突部12f、12fが形成されている。そして、
この突部12fの基部側には、該腕部12cの内側縁か
ら該腕部12cの幅方向略中程の位置に至る凹部12g
が形成されており、これにより、特許請求の範囲にいう
係合部として機能する、該腕部12cの基部側に向けら
れると共に、該腕部12cの面に略直交する係合面12
hが、前記突部12fの該凹部12gに臨んだ側に形成
されている。また、前記突部12fの前記凹部12gに
臨まない側には、該腕部12cの下側から上側に向け
て、該腕部12cの基部側に緩やかに傾斜する傾斜面1
2iが形成されている。また、前記雄具20の前記一対
の腕部24、24の先端に設けられている係合爪25、
25は、該腕部24の基部側に向けられた係合面25a
を備えている。また、該係合爪25の前記係合面25a
が形成されている側に対向する側部には、前記腕部24
の上側から下側に向けて緩やかに傾斜する傾斜面25b
が形成されている。そしてまた、図7および図9に示さ
れるように、前記雌具10の一対の前記腕部12c、1
2c先端に設けられてある前記突部12f、12f間の
寸法L−1は、前記雄具20の一対の前記腕部24、2
4の外側面間の寸法L−2と略同寸法とされている。
【0028】したがって、図15に示されるように、前
記雌具10の本体11の開口部11c側から、該本体1
1内に前記雄具10の腕部24、24を差し入れると、
該雄具10の腕部24、24は、前記雌具10の前記一
対の腕部12c、12c間に導き入れられ、それと同時
に、前記雌具10の係合部材12の前記一対の突部12
f、12fの前記傾斜面12iに、前記雄具20の係合
爪25の傾斜面25bを接しさせながら、該雌具10の
係合部材12を前記一対の弾性片12d、12dの付勢
に抗して下方に押し下げる。
【0029】そして更に、前記雌具10内に前記雄具2
0を差し入れることにより、該雄具20の係合爪25に
該雌具10の係合部材12の前記突部12fを乗り越え
させると、該係合爪25は該係合部材12の前記凹部1
2g内に収め入れられる。この収め入れにより、前記雌
具10の下方への押し下げは解除され、したがって、該
雌具10は前記一対の弾性片12d、12dの付勢によ
り、上方に復帰する。これにより、図16に示されるよ
うに、前記雌具10の係合部材12の突部12fに形成
されている前記係合面12hに、前記雄具20の係合爪
25の係合面25aを係合させることができ、該雌具1
0と雄具20とが留め合わされる。
【0030】なお、前記雄具20の前記一対の腕部2
4、24間に形成されている前記補強板部26の上面に
は、前記雌具10の前記開口部11c縁から形成されて
いる前記誘導溝11iの溝幅と略同じ長さのリブ26a
が形成されている。このリブ26aが、前記誘導溝11
i内に収められることにより、前記留め合わせ時の雄具
20の左右方向のガタつきの防止が図られている。ま
た、前記雄具20の前記補強板部26は、前記側板部2
2の面側に向けてその中央部を弧状に湾曲させており、
前記留め合わせ時に、前記雌具10の係合部材12の前
記押し込み突部12bの基部側に、該補強板部26が当
り合わない構成が採られている。また、前記雌具10の
前記開口部11cの上縁および下縁は、中央部がやや弧
状に膨らみ出しており、これに対応して、前記雄具20
の側板部22はその中央部を前記基板部21の側に向け
て弧状に凹ませており、前記留め合わせ時の雌具20と
雄具10との一体性が高められている。
【0031】このように留め合わされた雌具10と雄具
20とは、図17に示されるように、前記雌具10の本
体11の操作窓11fから外方に突き出されている前記
係合部材12の押し込み突部12bを前記弾性片12
d、12dの付勢に抗して押圧することにより、該雌具
10の係合部材12の突部12fに形成されている前記
係合面12hと、該雄具20の係合爪25の係合面25
aとの係合を解除して、外すことができる。
【0032】次いで、以上のように構成され、機能する
雌具10と雄具20の被装着物Kへの取付方法について
説明する。
【0033】図2に示されるように、先ず、前記雌具1
0の底板部11bに形成されている突部11e、11
e、11e’に相応する穴H・・・Hを被装着物Kの本
体側K’の装着面に開設する。そして、この穴H・・・
Hに前記突部11e、11e、11e’をそれぞれ収め
入れた状態で、該雌具10の添装側と反対の側の被装着
物Kの本体側K’の装着面から、前記突部11e、11
e、11e’に相応する取付穴31・・・31を備える
と共に、前記雌具10の底板部11bと略同様の外形を
備えた取付板30を添装し、該取付穴31・・・31内
に前記突部11e、11e、11e’をそれぞれ収め入
れる。
【0034】ここで、図8に示されるように、該取付板
30の前記取付穴31・・・31の一方の開口縁には、
内向きの係止爪32・・・32が設けられており、一
方、図6に示されるように、前記雌具10の突部11
e、11e、11e’の外面の一部は、鋸歯状11jに
形成されているので(図6における上側の図は突部11
eを、下側の図は突部11e’の構造をそれぞれ示
す。)、前記取付穴31内への前記突部11eの収め入
れにより、前記雌具10の本体11と、該取付板30と
の間で、前記被装着物Kを挟み込んだ状態で、該被装着
物Kに該雌具10をワンタッチで取り付けることができ
る。
【0035】また、図2に示されるように、先ず、前記
雄具20の基板部21に形成されている突部23・・・
23に相応する穴H・・・Hを被装着物Kの蓋側K”の
装着面に開設する。そして、この穴H・・・Hに前記突
部23・・・23をそれぞれ収め入れた状態で、該雄具
20の添装側と反対の側の被装着物Kの蓋側K”の装着
面から、前記突部23・・・23に相応する取付穴41
・・・41を備えると共に、前記雄具20の基板部21
と略同様の外形を備えた取付板40を添装し、該取付穴
41・・・41内に前記突部23・・・23をそれぞれ
収め入れる。
【0036】ここで、図12および図13に示されるよ
うに、該取付板40の前記取付穴41・・・41の一方
の開口縁には、内向きの係止爪42・・・42が設けら
れており、一方、前記雄具20の突部23・・・23の
外面の一部は、鋸歯状23aに形成されているので、前
記取付穴41内への前記突部23の収め入れにより、前
記雄具20の基板部21と、該取付板40との間で、前
記被装着物Kを挟み込んだ状態で、該被装着物Kに該雄
具20をワンタッチで取り付けることができる。
【0037】このように構成されるこの実施例の留め具
では、雌具10側に、雌具10と雄具20との留め合わ
せ状態を解除する押し込み突部12bを設ける構成を採
用しており、これに伴って、雌具10内に差し込まれる
雄具20の腕部24の寸法を可及的に小さくすることが
できる。
【0038】なお、前記雌具10および雄具20の形状
は、被装着物の種類、外観などに応じて適宜変更して構
成することが好ましい。また、前記被装着物Kへの該雌
具10および雄具20の添装、装着も、例えば、被装着
物Kの装着面に設けた穴Hに収め入れた前記雌具10の
突部11eおよび前記雄具20の突部23を圧潰等して
行っても良い。
【0039】また、この実施例では、前記雄具20の一
対の係合爪25、25を外向きのものとして構成してい
るが、これに変えて、内向きの係合爪として構成して、
これに対応させて、前記雌具10の係合部材11の凹部
12g、突部12f等の形状を変更して構成しても良
い。
【0040】
【発明の効果】この発明に係る留め具Tでは、前記雌具
10に設けられている前記押し込み手段の操作により、
前記雌具10の係合部材12の係合部と雄具20の係合
爪25との係合状態を解除することができ、これにより
留め合わされている前記雌具10と雄具20とを外すこ
とができるので、前記雌具10内に収め入れられる前記
係合爪25を含む雄具20の一部の寸法を可及的に小さ
くすることができる。したがって、前記雌具20内から
の雄具10の抜き出しにあたり、雄具10を水平方向に
移動させる寸法を小さくして、該雄具10が装着される
被装着物Kの撓み込みを減少させることができる。この
結果、こうした撓み込みに起因した該雄具0を差し込み
方向に向けて押し戻そうとする撓み込まされた被装着物
Kの反発力を減少させて、該雄具20の抜き出しを円滑
ならしめることができる。また、こうした撓み込みに起
因して往々にして生じる、該雄具20と被装着物Kとの
装着部分に加わる該雄具20から該被装着物Kを剥し取
ろうとする力を減少させることができ、該雄具20と被
装着物Kとの装着状態を安定的に維持させることができ
る。
【0041】また、前記雌具10内からの前記雄具20
の抜き出しにあたっては、該雌具10の前記押し込み手
段を操作して該雄具20を引っ張るだけで行えるので、
リリース操作を極めて容易としていわゆるフロントリリ
ースタイプの留め具Tを構成できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】留め具Tを装着した被装着物Kの斜視図であ
る。
【図2】留め具Tを構成する雌具10の分解斜視図およ
び留め具Tを構成する雄具20の斜視図である。
【図3】雌具10の一部を破断斜視図および雄具20の
斜視図である。
【図4】雌具10の本体11を示す側面図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】雌具10の本体11の要部を示す側面図であ
る。
【図7】雌具10の本体11内に収められている係合部
材12の側面図(同図における上側の図)および図2に
おいて示される係合部材12を図2におけるL方向から
見た平面図(同図における下側の図)である。
【図8】図2におけるB−B線断面図である。
【図9】図2において示される雄具20を図2における
L’方向から見た平面図である。
【図10】図9において示される雄具20を図9の下側
から見た側面図である。
【図11】図9において示される雄具20を図9の上側
から見た側面図である。
【図12】図2において示される雄具20の取付板40
を示す平面図である。
【図13】図12におけるC−C断面図である。
【図14】雌具10に対して雄具20を留め合わす過程
を示した一部破断平面図(同図における上側の図)およ
び同図におけるD−D線側断面図(同図における下側の
図)である。
【図15】雌具10に対して雄具20を留め合わす過程
を示した一部破断平面図(同図における上側の図)およ
び同図におけるE−E線側断面図(同図における下側の
図)である。
【図16】雌具10に対して雄具20を留め合わす過程
を示した一部破断平面図(同図における上側の図)およ
び同図におけるF−F線側断面図(同図における下側の
図)である。
【図17】雌具10と雄具20との留め合わせを解除し
た状態を示す側断面図である。
【図18】従来の留め具を示す斜視図である。
【図19】従来の留め具の使用状態を示した側面図であ
る。
【符号の説明】
10 雌具 11 本体 12 係合部材 20 雄具 21 基板部 22 側板部 23 突起 24 腕部 25 係合爪 26 補強板部 30 取付板 31 取付穴 40 取付板 41 取付穴 K 被装着物 T 留め具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被装着物への取り付け手段を備えた基板
    部の一側に係合爪を備えた雄具と、 一方の面側を被装着物に対して添装状態に取り付けられ
    ると共に、前記雄具の係合爪を含む雄具の一部を受け入
    れる開口部を備えるケースと、該ケース内に差し入れら
    れる前記雄具の係合爪と係合する係合部とを有する係合
    部材とを備えた雌具とから構成される留め具であって、 前記雌具の係合部材は、少なくとも前記雄具の係合爪と
    係合し合う側が、前記被装着物に対する添装面に対向す
    る側の前記ケース内面に向けて常時付勢されており、該
    係合部材の係合部は、該係合部を前記付勢に抗して移動
    させながら該係合部を越えて差し入れられる前記雄具の
    係合爪と係合し合うと共に、 該雌具の係合部材には、前記ケースの外から該係合部材
    を前記付勢に抗して前記被装着物に対する添装側に向け
    て移動させる押し込み手段が設けられていることを特徴
    とする留め具。
JP5338993A 1993-12-03 1993-12-03 留め具 Pending JPH07158332A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5958393A (en) * 1996-05-13 1999-09-28 Itsuo Sakakibara Permanent-wave treatment method and a permanent-wave treatment auxiliary agent
JP2012167444A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Takigen Mfg Co Ltd ラッチ装置

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JP2012167444A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Takigen Mfg Co Ltd ラッチ装置

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KR0158914B1 (ko) 1999-03-20

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