JPH07136870A - ねじ締め装置およびねじ緩め装置 - Google Patents
ねじ締め装置およびねじ緩め装置Info
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- JPH07136870A JPH07136870A JP28641493A JP28641493A JPH07136870A JP H07136870 A JPH07136870 A JP H07136870A JP 28641493 A JP28641493 A JP 28641493A JP 28641493 A JP28641493 A JP 28641493A JP H07136870 A JPH07136870 A JP H07136870A
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Abstract
ド長分前進あるいは後退させてねじ締めもしくはねじ緩
めを行うようにして、各種ねじ部材に対応可能な小型・
低コストのねじ締め装置およびねじ緩め装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 ねじ部材1に係合する工具軸11と、これを
駆動するモータ12と、工具軸11によりねじ部材1を
回転させるとき工具軸11をねじ部材1の軸方向移動に
追従させる移動機構7とを備える装置であり、工具軸1
1の1回転中に1パルスの信号を発生する回転検出手段
13を設け、回転検出手段13からの1パルスの信号毎
にねじ部材1の1リード長分だけ工具軸11を軸方向に
移動させるコントローラ15を設けている。工具軸11
の1回転中に2パルスの信号を出力する回転検出手段を
設けてもよい。
Description
じ緩め装置、特に自動化した組立ライン等に組込むのに
適した装置に関する。
動ねじ締め装置や自動ねじ締めロボットを使用してねじ
締めが行われている。専用の自動ねじ締め装置では、ま
ず、上下昇降装置上の自動ねじ締め装置本体を、大型の
エアシリンダで所定の位置まで下降させる。次いで、ね
じ締め開始時には、小型のエアシリンダで強くビットを
ねじに押圧し、さらに、ねじ締め開始後には機械式スプ
リングで小さい力で押圧している。この専用の自動ねじ
締め装置では、エアシリンダーや機械式スプリング等を
利用して、ビットをねじのスラスト方向に押圧するため
の押圧機構が採用されている。
部分には押圧機構が無く、ロボットの基体部分であるア
ーム側に、ねじへの押圧機構が設けられていた。基体部
の押圧機構はサーボ方式のものとエアシリンダや機械式
スプリング等を用いるものに大別される。サーボ方式の
ものは、ねじのスラスト方向に対し、フィードバックを
かけて、押圧力をサーボゲインに等しくとるもので、特
別の制御装置を持つ。エアシリンダや機械式スプリング
等を用いるものは、これらエアシリンダや圧縮または引
張スプリングを使用して、押圧力を与える。
さ等の多様化に対応するため、多種の専用のねじ締め装
置が作られている。
うな従来の専用の自動ねじ締め装置やロボットにあって
は、各種ねじ部材に対応し得る十分なストロークを持た
せようとすると押圧機構やハンドが大型化するという問
題があった。また、サーボ方式を採用すると、独自の制
御装置が必要であり、ロボットの制御装置に組み入れる
のも難しいから、コスト高を招いていた。
圧シリンダを採用すると、その流体圧が変動し易いため
に、ビットの押圧力を一定に保持することが難しく、ビ
ット破損がしばしば生じた。したがって、自動組立にお
いて多種の製品を組み立てる場合、様々なねじ寸法や首
下長を有するねじ部材に一台の自動ねじ締め装置やロボ
ットで対応することができず、多くの専用機を作らざる
を得なかった。
くはそれに相当するロボットハンドに、モータの回転信
号を発生するセンサを具備することにより、制御装置に
その信号を取り込んで、1回転毎に工具軸をねじの1リ
ード長分前進あるいは後退させてねじ締めもしくはねじ
緩めを行うようにして、各種ねじ部材に対応可能な小型
・低コストのねじ締め装置およびねじ緩め装置を提供す
ることを目的とする。
求項1記載の発明は、ねじ部材に回転方向一体に係合可
能な工具軸と、該工具軸をねじ締め方向に回転駆動する
モータと、工具軸によりねじ部材を回転させるとき、ね
じ部材の軸方向移動に追従するよう、少なくとも工具軸
を軸方向に移動させる移動機構と、を備えたねじ締め装
置において、前記工具軸の1回転中に、1パルスの信号
を発生する回転検出手段を設け該回転検出手段の検出情
報に基づき、1パルスの信号毎に前記ねじ部材の1リー
ド長分だけ工具軸を軸方向に移動させる移動制御手段
と、を設けたことを特徴とするものであり、請求項2記
載の発明は、ねじ部材に回転方向一体に係合可能な工具
軸および該工具軸をねじ締め方向に回転駆動するモータ
を有するねじ締めハンドと、該ハンドを少なくとも工具
軸の軸方向に移動させるスラスト軸を有するロボットア
ームと、ねじ締めハンドおよびロボットアームの作動を
制御するコントローラと、を備えたねじ締め装置におい
て、前記工具軸の1回転中に、1パルスの信号を発生す
る回転検出手段を設け前記コントローラが該回転検出手
段の検出情報に基づき、1パルスの信号毎に前記ねじ部
材のリード長分だけ工具軸を軸方向に移動させるよう前
記スラスト軸の作動を制御するようにしたことを特徴と
するものである。
向一体に係合可能な工具軸と、該工具軸をねじ緩め方向
に回転駆動するモータと、工具軸によりねじ部材を回転
させるとき、ねじ部材の軸方向移動に追従するよう、少
なくとも工具軸を軸方向に移動させる移動機構と、を備
えたねじ緩め装置において、前記工具軸の1回転中に、
1パルスの信号を発生する回転検出手段を設け、回転検
出手段の検出情報に基づき、1パルスの信号毎に前記ね
じ部材の1リード長分だけ工具軸を軸方向に移動させる
移動制御手段と、を設けたことを特徴とするものであ
り、請求項4記載の発明は、ねじ部材に回転方向一体に
係合可能な工具軸および該工具軸をねじ緩め方向に回転
駆動するモータを有するねじ緩めハンドと、該ハンドを
少なくとも工具軸の軸方向に移動させるスラスト軸を有
するロボットアームと、ねじ緩めハンドおよびロボット
アームの作動を制御するコントローラと、を備えたねじ
緩め装置において、前記工具軸の1回転中に、1パルス
の信号を発生する回転検出手段を設け前記コントローラ
が該回転検出手段の検出情報に基づき、1パルスの信号
毎に前記ねじ部材の1リード長分だけ工具軸を軸方向に
移動させるよう前記スラスト軸の作動を制御するように
したことを特徴とするものである。
回転方向一体に係合可能な工具軸と、該工具軸をねじ締
め方向に回転駆動するモータと、工具軸によりねじ部材
を回転させるとき、ねじ部材の軸方向移動に追従するよ
う、少なくとも工具軸を軸方向に移動させる移動機構
と、を備えたねじ締め装置において、前記工具軸の1回
転中に、2パルスの信号を発生する回転検出手段を工具
軸を中心とする円にほぼ180度の間隔で2個設け該回
転検出手段の検出情報に基づき、2パルスの信号毎に前
記ねじ部材の1リード長分だけ工具軸を軸方向に移動さ
せる移動制御手段と、を設けたことを特徴とするもので
あり、請求項6記載の発明は、ねじ部材に回転方向一体
に係合可能な工具軸および該工具軸をねじ締め方向に回
転駆動するモータを有するねじ締めハンドと、該ハンド
を少なくとも工具軸の軸方向に移動させるスラスト軸を
有するロボットアームと、ねじ締めハンドおよびロボッ
トアームの作動を制御するコントローラと、を備えたね
じ締め装置において、前記工具軸の1回転中に、2パル
スの信号を発生する回転検出手段を工具軸を中心とする
円にほぼ180度の間隔で2個設け前記コントローラが
該回転検出手段の検出情報に基づき、2パルスの信号毎
に前記ねじ部材の1リード長分だけ工具軸を軸方向に移
動させるよう前記スラスト軸の作動を制御するようにし
たことを特徴とするものである。
に回転方向一体に係合可能な工具軸と、該工具軸をねじ
緩め方向に回転駆動するモータと、工具軸によりねじ部
材を回転させるとき、ねじ部材の軸方向移動に追従する
よう、少なくとも工具軸を軸方向に移動させる移動機構
と、を備えたねじ緩め装置において、前記工具軸の1回
転中に、2パルスの信号を発生する回転検出手段を工具
軸を中心とする円にほぼ180度の間隔で2個設け該回
転検出手段の検出情報に基づき、2パルスの信号毎に前
記ねじ部材の1リード長分だけ工具軸を軸方向に移動さ
せる移動制御手段と、を設けたことを特徴とするもので
あり、請求項8記載の発明は、ねじ部材に回転方向一体
に係合可能な工具軸および該工具軸をねじ締め方向に回
転駆動するモータを有するねじ締めハンドと、該ハンド
を少なくとも工具軸の軸方向に移動させるスラスト軸を
有するロボットアームと、ねじ緩めハンドおよびロボッ
トアームの作動を制御するコントローラと、を備えたね
じ締め装置において、前記工具軸の1回転中に、2パル
スの信号を発生する回転検出手段を工具軸を中心とする
円にほぼ180度の間隔で2個設け前記コントローラが
該回転検出手段の検出情報に基づき、2パルスの信号毎
に前記ねじ部材の1リード長分だけ工具軸を軸方向に移
動させるよう前記スラスト軸の作動を制御するようにし
たことを特徴とするものである。
軸の1回転毎に1パルスの信号を出力し、移動制御手段
がこの信号に基づいて、工具軸のねじ締め方向への1回
転毎にねじの1リード長分だけ工具軸を前進させるよう
移動手段を制御する。したがって、大型で複雑な押圧機
構や高価な制御装置を用いることなく、工具軸の送りの
誤差が最大でねじの±1リード長分に抑えられ、ねじ締
め時の押圧力を一定範囲内に保つことができる。
工具軸の1回転毎に1パルスの信号を出力し、アームお
よびロボットハンドの作動を制御するコントローラがこ
の信号に基づいて工具軸のねじ締め方向への1回転毎に
ねじの1リード長分だけ工具軸を前進させるようスラス
ト軸の作動を制御する。したがって、既存のZ軸昇降型
のロボットを利用して小型で汎用性の高いねじ締め装置
が実現される。しかも、工具軸の送りの誤差が最大でね
じの±1リード長分に抑えられるから、そのねじ締め時
の押圧力を一定範囲内に保つことができる。
工具軸の1回転毎に1パルスの信号を出力し、移動制御
手段が、この信号に基づいて、工具軸のねじ緩め方向へ
の1回転毎にねじの1リード長分だけ工具軸を後退させ
るよう移動手段を制御する。したがって、大型で複雑な
押圧機構や高価な制御装置を用いることなく、工具軸の
送りの誤差が最大でねじの±1リード長分に抑えられ、
ねじ緩め時の押圧力を一定範囲内に保つことができる。
工具軸の1回転毎に1パルスの信号を出力し、アームお
よびロボットハンドの作動を制御するコントローラがこ
の信号に基づいて工具軸のねじ緩め方向への1回転毎に
ねじの1リード長分だけ工具軸を後退させるようスラス
ト軸の作動を制御する。したがって、既存のZ軸昇降型
のロボットを利用して小型で汎用性の高いねじ緩め装置
が実現される。しかも、工具軸の送りの誤差が最大でね
じの±1リード長分に抑えられるから、そのねじ緩め時
の押圧力を一定範囲内に保つことができる。
たは3に記載の発明と同様な作用に加え、ドグの静止位
置が回転検出手段のセンサにかかってチャタリングを起
こしても、2つのセンサ部の両方の信号が入力されるこ
とで1リード長分だけ工具軸を移動させるので、誤動作
をすることがない。請求項6、8記載の発明では、請求
項2または4に記載の発明と同様な作用に加え、ドグの
静止位置が回転検出手段のセンサにかかってチャタリン
グを起こしても、2つのセンサ部の両方の信号が入力さ
れることで1リード長分だけ工具軸を移動させるので、
誤動作をすることがない。
的に説明する。図1、2は請求項1、3記載の発明に係
るねじ締め装置およびねじ緩め装置の一実施例を示す図
である。まず、その構成を説明する。
て第2ワーク3のねじ穴3aにねじ結合するねじ部材で
あり、ねじ部材1は締め付けによって第1ワーク2を第
2ワーク3に締結固定することができる。このねじ部材
1は図示しない保持手段またはガイド手段によって図1
に示す姿勢に保たれている。11は工具軸駆動用モータ
12によって駆動される工具軸で、この工具軸11はね
じ部材1に回転方向一体に係合してねじ部材1を回転さ
せる。工具軸駆動用モータ12は正逆転可能で、後述す
るコントローラ15によりねじ締めかねじ緩めかによっ
てその回転方向が切り替えられるようになっている。4
はベースであり、このベース4上にはスラスト軸16お
よび図示しないリニアガイドを含んだフレーム5が設け
られている。6はねじ締め装置およびねじ緩め装置とし
ての自動ねじ締め機本体で、前記リニアガイドにより昇
降可能に案内された昇降ブラケット17に支持されてい
る。この自動ねじ締め機本体6はスラスト軸16を駆動
する昇降用モータ19の回転に伴って昇降ブラケット1
7と共に昇降するようになっている。この昇降用モータ
19は工具軸駆動用モータ12の回転を検出するセンサ
13からのパルス信号に基づき、コントローラ15(移
動制御手段)によって制御される。具体的には、センサ
13は例えば工具軸駆動用モータ12の回転軸に取り付
けられたドグ14の回転検出用突起部14aによって遮
光される光学センサであり、工具軸駆動用モータ12の
1回転毎に1パルスの信号を出力する。また、コントロ
ーラ15はCPU、ROM、RAMおよびI/O回路並
びにモータ駆動回路を含んで構成され、ROM内に格納
された制御プログラムに従い、センサ13を含む各セン
サ情報やねじ部材1に対応する各種設定情報に基づい
て、昇降用モータ19を制御するようになっている。前
記フレーム5、スラスト軸16、昇降ブラケット17お
よび昇降用モータ19は、自動ねじ締め機本体6を工具
軸11の軸方向に移動させる移動機構7を構成してお
り、前記センサ13およびドグ14は工具軸11の1回
転中に1パルスの信号を発生する回転検出手段を構成す
る。
示す図である。図中18は本体ケースで、昇降ブラケッ
ト17にボルト等で連絡されている。21は工具軸駆動
用モータ12を取り付けた取付台で、ストッパー兼ガイ
ドシャフト21aによって本体ケース18に上下に変位
可能に支持されている。また、モータ取付台21と本体
ケース18の間には複数本の引張スプリング22が設け
られており、モータ取付台21は常時下方に付勢されて
いる。これらモータ取付台21および引張スプリング2
2は予押圧機構を構成する。23は工具軸11と工具軸
駆動用モータ12の間に介装されたトルククラッチで工
具軸11の負荷トルクが急増するねじ締め終了時におい
て、その負荷トルクが所定値に達した時点から工具軸1
1と工具軸駆動用モータ12の相対回転を許容するよう
になっている。次にその作用を説明する。
を第2ワーク3上に置き、ねじ部材1をねじ穴3aの入
口まで挿入する。あるいは、ねじ部材1を外部供給装置
から供給して予め磁化させた工具軸11の先端に吸着さ
せる。次いで、昇降用モータ19によりスラスト軸16
を回転させて自動ねじ締め機本体6を下降させ、工具軸
11をねじ部材1に当接させる。このとき、引張スプリ
ング22が伸びてねじ部材1への押圧力が生じる。次い
で、工具駆動用モータ12でねじ締めの回転を与える
と、ねじ部材1は回転しつつねじ穴3a内にねじ込まれ
る。このとき、ねじ部材1は1回転につきねじ部材1の
1リード長分下降する。また、このときセンサ13が工
具軸駆動用モータ12の1回転につき1パルスの信号を
発生し、この信号がコントローラ15に送られる。コン
トローラ15は1パルスの信号入力に対して、ねじ部材
1の1リード長分昇降ブラケット17を下降させるよう
昇降用モータ19によってスラスト軸16を回転させ、
工具軸11をねじ部材1の進みに追従させる。ねじが締
まり込んで締付トルク(負荷トルク)が所定値に達する
と、ねじ部材1の締付トルクはそれ以上増加せず、トル
ククラッチ23によって工具軸駆動用モータ12から工
具軸11への回転がキャンセルされる。次いで、この状
態を検出することにより、あるいはねじ締め開始後に一
定時間が経過したことを検出することにより工具軸駆動
用モータ12を停止させた後、自動ねじ締め機本体6を
所定の位置まで上昇させて一連のねじ締め作業を終了す
る。
を第2ワーク3に締結しているねじ部材1と工具軸11
とが係合する位置まで、自動ねじ締め機本体6を下降さ
せる。このとき、引張スプリング22がわずかに伸びて
ねじ部材1への押圧力が生じる。次いで、工具軸駆動用
モータ12でねじ緩め方向への回転を与えると、ねじ部
材1はその方向に回転しつつ後退しねじ穴3aから外れ
る。このとき、ねじ部材1が1回転につきねじ部材1の
1リード長分ずつ上昇するとともに工具軸駆動用モータ
12の1回転につき1パルスずつ発生するセンサ13か
らの信号がコントローラ15に送られる。コントローラ
15は1パルスの信号入力に対してねじ部材1の1リー
ド長分だけ昇降ブラケット17を上昇させるよう昇降用
モータ19によってスラスト軸16を回転させ、工具軸
11をねじ部材1の後退に追従させる。次いで、ねじ緩
め開始後に、一定時間が経過したことを検出することに
より工具軸駆動用モータ12を停止させた後、自動ねじ
締め機本体6を所定の位置まで上昇させて一連のねじ緩
め作業を終了する。
転をセンサ13により検出して工具軸駆動用モータ12
の1回転に対し1パルスの信号を発生し、コントローラ
15がこの1パルスの信号入力に対して移動機構7を移
動制御する。したがって、ねじの前進または後退に伴っ
て工具軸11を下降および上昇させる際の送り誤差は最
大でねじの±1リード長分となり、この範囲では引張ス
プリングの引張力があまり変化しないことから、工具軸
11のねじ部材1に対する押圧力を一定に保つことがで
きる。その結果、従来のようなサーボ制御や押圧ストロ
ークの大きい大型の押圧機構が必要でなく、小型・低コ
ストの装置を実現することができる。また、1パルス毎
の移動量をねじの種類に応じて設定し、コントローラ1
5に記憶させておけば、各呼びサイズのねじに対応でき
る。
締め装置およびねじ緩め装置の一実施例を示す図であ
る。なお、上述の実施例と同一の構成については同一符
号を付してその説明を省略する。本実施例は、図1の自
動ねじ締め機本体6を、公知のZ軸昇降型ロボット40
にハンドとして装着し、自動ねじ締めロボットとして構
成したものである。すなわち、Z軸昇降型ロボット40
は、ロボットアームである旋回可能な第1アーム43お
よび第2アーム44と、第2アーム44に昇降可能に支
持されたZ軸41(スラスト軸)とを有しており、その
Z軸41の下端部に固定された昇降ブラケット42に自
動ねじ締め機本体6の本体ケース18がボルト等で連絡
されている。
1、第1アーム43および第2アーム44と自動ねじ締
め機本体6との動作を制御するコントローラ(移動制御
手段)である。このコントローラ45は、第1、第2ア
ーム43、44によるZ軸41のX、Y平面上での移動
とZ軸41自身による昇降を制御して自動ねじ締め機本
体6の所定位置への位置決めを制御する機能と、自動ね
じ締め機本体6によるねじ締めおよびねじ緩め作業をね
じ部材1の種類に応じて制御する機能を有している。ま
た、図示はしないが、Z軸41の昇降位置を検出する手
段としては、その昇降駆動用モータの回転またはZ軸4
1の変位を検出するエンコーダ等を利用している。コン
トローラ45は前記昇降位置の検出情報と工具軸11の
回転を検出するセンサ13からのパルスに基づき、セン
サ13からの信号1パルスに対して、ねじ締め時にはZ
軸41をねじ部材1の1リード長分だけ下降させ、ねじ
緩め時にはZ軸41をねじ部材1の1リード長分だけ上
昇させるよう前記昇降駆動用モータを回転させ、自動ね
じ締め機本体6の昇降を制御する。
段)が工具軸11の1回転毎に1パルスの信号を出力
し、第1、第2アーム43、44および自動ねじ締め機
本体6の作動を制御するコントローラ45がこの信号に
基づいて工具軸11のねじ締めあるいはねじ緩め方向へ
の1回転毎にねじ部材1の1リード長分だけ工具軸11
を前進あるいは後退させるようZ軸41の作動を制御す
る。したがって、既存のZ軸昇降型のロボットを利用し
て小型で汎用性の高いねじ締めあるいはねじ緩め装置が
実現される。しかも、工具軸の送りの誤差が最大でねじ
の±1リード長分に抑えられるから、そのねじ締めある
いはねじ緩め時の押圧力を一定範囲内に保つことができ
る。
手段としてのセンサ13が工具軸駆動用モータ12の1
回転につき、1パルスの信号を出力するようになってい
たが、回転検出手段はこれに限らず、工具駆動用モータ
あるいは工具軸の1回転に対して複数パルスの信号を出
力するものであってもよい。すなわち、図4に示すよう
に、回転検出手段としてドグ14先端の突起部14aを
検出する2個のセンサ31、32(回転検出手段)を設
け、これらのセンサ31、32からの所定位相差の回転
検出信号をコントローラ15またはコントローラ45
(移動制御手段)に取り込むようにして、2パルスの信
号毎にねじ部材1の1リード長分だけ工具軸11を軸方
向に移動させるようにして、ねじ締めあるいはねじ緩め
を行うことができる。
緩めを行うとき、ドグ13の静止位置において、回転検
出用突起部14aがセンサ13にかかってチャタリング
を起こしても、2個のセンサ31、32の両方がドグ1
4の回転検出用突起部14aを検出しその信号をコント
ローラ45に送ることで1リード長分だけ工具軸11を
前進あるいは後退させるので、誤動作をすることがな
い。
ロボットとして構成したが、他のタイプのロボットハン
ドに適用できるのは言うまでもなく、AHC(オートハ
ンドチェンジャー)を有するロボットにその交換可能な
複数のハンドのうちの一部としてねじ締めハンドおよび
ねじ緩めハンドを付加したり、それに対応する制御ユニ
ットをロボットコントローラに接続したりすることがで
きる。
じ緩めが共に可能な装置としたが、ねじ締めのみまたは
ねじ緩めのみを行う装置であってもよいことは言うまで
もない。
雑な押圧機構や高価な制御装置を用いることなく、工具
軸の送りの誤差を最大でねじの±1リード長分に抑え、
ねじ締め時の押圧力を一定範囲内に保つようにしている
ので、各種ねじ部材に対応可能な小型・低コストのねじ
締め装置を提供することができる。
ームに設けたスラスト軸の作動を制御することで、工具
軸の送りの誤差を最大でねじの±1リード長分に抑え、
ねじ締め時の押圧力を一定範囲内に保つようにしている
ので、既存のZ軸昇降型のロボットを利用して小型で汎
用性の高いねじ締め装置を実現することができる。請求
項3記載の発明によれば、大型で複雑な押圧機構や高価
な制御装置を用いることなく、工具軸の送りの誤差を最
大でねじの±1リード長分に抑え、ねじ緩め時の押圧力
を一定範囲内に保つようにしているので、各種ねじ部材
に対応可能な小型・低コストのねじ緩め装置を提供する
ことができる。
ームに設けたスラスト軸の作動を制御することで、工具
軸の送りの誤差を最大でねじの±1リード長分に抑え、
ねじ緩め時の押圧力を一定範囲内に保つようにしている
のでので、既存のZ軸昇降型のロボットを利用して小型
で汎用性の高いねじ緩め装置を実現することができる。
1または3に記載の発明と同様な効果に加え、ドグの静
止位置が回転検出手段のセンサにかかってチャタリング
を起こしても、2つのセンサ部の両方の信号が入力され
ることで1リード長分だけ工具軸を移動させるので、誤
動作を防ぐことができる。請求項6、8記載の発明によ
れば、請求項2または4に記載の発明と同様な効果に加
え、ドグの静止位置が回転検出手段のセンサにかかって
チャタリングを起こしても、2つのセンサ部の両方の信
号が入力されることで1リード長分だけ工具軸を移動さ
せるので、誤動作を防ぐことができる。
よびねじ緩め装置の一実施例の全体構成図である。
よびねじ緩め装置の一実施例の全体構成図である。
よびねじ緩め装置の一実施例を示すその回転検出手段の
平面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】ねじ部材に回転方向一体に係合可能な工具
軸と、 該工具軸をねじ締め方向に回転駆動するモータと、 工具軸によりねじ部材を回転させるとき、ねじ部材の軸
方向移動に追従するよう、少なくとも工具軸を軸方向に
移動させる移動機構と、を備えたねじ締め装置におい
て、 前記工具軸の1回転中に、1パルスの信号を発生する回
転検出手段を設け、該回転検出手段の検出情報に基づ
き、1パルスの信号毎に前記ねじ部材の1リード長分だ
け工具軸を軸方向に移動させる移動制御手段と、を設け
たことを特徴とするねじ締め装置。 - 【請求項2】ねじ部材に回転方向一体に係合可能な工具
軸および該工具軸をねじ締め方向に回転駆動するモータ
を有するねじ締めハンドと、 該ハンドを少なくとも工具軸の軸方向に移動させるスラ
スト軸を有するロボットアームと、 ねじ締めハンドおよびロボットアームの作動を制御する
コントローラと、を備えたねじ締め装置において、 前記工具軸の1回転中に、1パルスの信号を発生する回
転検出手段を設け、前記コントローラが該回転検出手段
の検出情報に基づき、1パルスの信号毎に前記ねじ部材
の1リード長分だけ工具軸を軸方向に移動させるよう前
記スラスト軸の作動を制御するようにしたことを特徴と
するねじ締め装置。 - 【請求項3】ねじ部材に回転方向一体に係合可能な工具
軸と、 該工具軸をねじ緩め方向に回転駆動するモータと、 工具軸によりねじ部材を回転させるとき、ねじ部材の軸
方向移動に追従するよう、少なくとも工具軸を軸方向に
移動させる移動機構と、を備えたねじ緩め装置におい
て、 前記工具軸の1回転中に、1パルスの信号を発生する回
転検出手段を設け、該回転検出手段の検出情報に基づ
き、1パルスの信号毎に前記ねじ部材の1リード長分だ
け工具軸を軸方向に移動させる移動制御手段と、を設け
たことを特徴とするねじ緩め装置。 - 【請求項4】ねじ部材に回転方向一体に係合可能な工具
軸および該工具軸をねじ緩め方向に回転駆動するモータ
を有するねじ緩めハンドと、 該ハンドを少なくとも工具軸の軸方向に移動させるスラ
スト軸を有するロボットアームと、 ねじ緩めハンドおよびロボットアームの作動を制御する
コントローラと、を備えたねじ緩め装置において、 前記工具軸の1回転中に、1パルスの信号を発生する回
転検出手段を設け、前記コントローラが該回転検出手段
の検出情報に基づき、1パルスの信号毎に前記ねじ部材
の1リード長分だけ工具軸を軸方向に移動させるよう前
記スラスト軸の作動を制御するようにしたことを特徴と
するねじ緩め装置。 - 【請求項5】ねじ部材に回転方向一体に係合可能な工具
軸と、 該工具軸をねじ締め方向に回転駆動するモータと、 工具軸によりねじ部材を回転させるとき、ねじ部材の軸
方向移動に追従するよう、少なくとも工具軸を軸方向に
移動させる移動機構と、を備えたねじ締め装置におい
て、 前記工具軸の1回転中に、2パルスの信号を発生する回
転検出手段を設け、該回転検出手段の検出情報に基づ
き、2パルスの信号毎に前記ねじ部材の1リード長分だ
け工具軸を軸方向に移動させる移動制御手段と、を設け
たことを特徴とするねじ締め装置。 - 【請求項6】ねじ部材に回転方向一体に係合可能な工具
軸および該工具軸をねじ締め方向に回転駆動するモータ
を有するねじ締めハンドと、 該ハンドを少なくとも工具軸の軸方向に移動させるスラ
スト軸を有するロボットアームと、 ねじ締めハンドおよびロボットアームの作動を制御する
コントローラと、を備えたねじ締め装置において、 前記工具軸の1回転中に、1パルスの信号を発生する回
転検出手段を設け、前記コントローラが該回転検出手段
の検出情報に基づき、1パルスの信号毎に前記ねじ部材
の1リード長分だけ工具軸を軸方向に移動させるよう前
記スラスト軸の作動を制御するようにしたことを特徴と
するねじ締め装置。 - 【請求項7】ねじ部材に回転方向一体に係合可能な工具
軸と、 該工具軸をねじ緩め方向に回転駆動するモータと、 工具軸によりねじ部材を回転させるとき、ねじ部材の軸
方向移動に追従するよう、少なくとも工具軸を軸方向に
移動させる移動機構と、を備えたねじ緩め装置におい
て、 前記工具軸の1回転中に、2パルスの信号を発生する回
転検出手段を設け、該回転検出手段の検出情報に基づ
き、2パルスの信号毎に前記ねじ部材の1リード長分だ
け工具軸を軸方向に移動させる移動制御手段と、を設け
たことを特徴とするねじ緩め装置。 - 【請求項8】ねじ部材に回転方向一体に係合可能な工具
軸および該工具軸をねじ緩め方向に回転駆動するモータ
を有するねじ緩めハンドと、 該ハンドを少なくとも工具軸の軸方向に移動させるスラ
スト軸を有するロボットアームと、 ねじ緩めハンドおよびロボットアームの作動を制御する
コントローラと、を備えたねじ緩め装置において、 前記工具軸の1回転中に、2パルスの信号を発生する回
転検出手段を設け、前記コントローラが該回転検出手段
の検出情報に基づき、2パルスの信号毎に前記ねじ部材
の1リード長分だけ工具軸を軸方向に移動させるよう前
記スラスト軸の作動を制御するようにしたことを特徴と
するねじ緩め装置。
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---|---|---|---|
JP28641493A JP3298724B2 (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | ねじ締め装置およびねじ緩め装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28641493A JP3298724B2 (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | ねじ締め装置およびねじ緩め装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07136870A true JPH07136870A (ja) | 1995-05-30 |
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JP (1) | JP3298724B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112264790A (zh) * | 2020-09-26 | 2021-01-26 | 海宁龙之岩自动化设备有限公司 | 一种自动拧螺丝的上料装置 |
CN112621198A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-04-09 | 歌尔光学科技有限公司 | 螺丝锁付机控制方法、装置、设备及存储介质 |
-
1993
- 1993-11-16 JP JP28641493A patent/JP3298724B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN112621198A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-04-09 | 歌尔光学科技有限公司 | 螺丝锁付机控制方法、装置、设备及存储介质 |
CN112621198B (zh) * | 2020-12-16 | 2022-05-24 | 歌尔光学科技有限公司 | 螺丝锁付机控制方法、装置、设备及存储介质 |
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