JPH0713661U - 外板パネル継ぎ部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントピラーおよびルーフが外板面を構成
する場合でも段差が生ずることはなく、見栄えがよい。 【構成】 相互に重ねて固定されるパネル１２、１３の
うちの少なくとも一方はパネル本体の厚さが異なる２種
類以上のパネル１３、１４を選択して使用され、選択さ
れるパネル１３、１４の内、パネル本体の厚さが薄いパ
ネル１４の取付端には、取り付け面側に突設される突起
部１５が設けられたことを特徴とする外板パネル継ぎ
部。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 この考案は、外板パネル継ぎ部に係る。詳細には、 少なくとも一方のパネルが複数種類からなり他方のパネルに取り付けられる自動 車ボデー等の外板パネル継ぎ部に係る。

【０００２】

【従来の技術】 自動車ボデー等の外板パネル継ぎ部は、少なくとも一方の パネルについては複数種類のパネルを用意し、他方のパネルに取り付けることで 複数種類の車種を得ることが行われる。

【０００３】 例えば、自動車ボデーのフロントピラーとルーフとの接合部において、複数種 類のルーフを用意することで、ノーマルルーフを有する自動車と、ティーバール ーフを有する自動車等が得られる。フロントピラーと複数種類の厚さのルーフと を接合すると段差が生じるが、フロントピラーとルーフとが外板面でない場合は 外観上問題を生じない。また、フロントピラー側の構造を２種類以上用意しても 同様である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、フロントピラーおよびル ーフが外板面を構成する場合は、段差が生じ外観上見栄えを欠く課題を有した。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 この考案は、

【０００６】 相互に重ねて固定されるパネルのうちの少なくとも一方はパネル本体の高さが 異なる２種類以上のパネルを選択して使用され、選択されるパネルの内、パネル 本体の厚さが低いパネルの取付端には、取り付け面側に突設される突起部が設け られたことを特徴とする外板パネル継ぎ部、

【０００７】 を提供する。

【０００８】

【作用】 選択されるパネルの内、本体の厚さが厚いパネルは、そのまま他 方のパネルに取り付けられる。選択されるパネルの内、パネル本体の厚さが薄い パネルには取り付け面側に突起部が突設されるので、パネル本体の高さが調整さ れ、パネル本体の高さが高いパネルと同様な高さで他方のパネルに取り付けられ る。

【０００９】

【実施例】 この考案の実施例の斜視図をあらわす図１、同一部拡大斜視図 をあらわす図２、同一部拡大断面図をあらわす図３、他のパネルの一部拡大断面 図をあらわす図４、他のパネルの一部拡大斜視図をあらわす図５、作業工程の正 面図をあらわす図６、図７、図８、図９、同溶接作業状態の一部拡大断面図をあ らわす図１０、同仕上げ作業状態の一部拡大断面図をあらわす図１１にしたがっ て説明する。

【００１０】 １１は自動車ボデーである。１２は、自動車ボデー１１のフロントピラーパネ ルである。１３は、自動車ボデー１１のうちＴバールーフ車のルーフパネルであ る。１４は、自動車ボデー１１のうち、ノーマルルーフ車のルーフパネルである 。自動車ボデー１１のフロントピラーパネル１２に、ルーフパネル１３又はルー フパネル１４を選択して先端を重ねて固定することでノーマルルーフの自動車ボ デー１１、または、Ｔバールーフ自動車ボデー１１を選択する。

【００１１】 ルーフパネル１３は、強度補強のためルーフパネル１４に比し、本体の厚さが 厚く、ルーフパネル本体の高さが高くなる。１５は、突起部である。突起部１５ は、図５に図示されるように、フロントピラー１２への取り付け面側に突設され る。

【００１２】 次に実施例の作用について説明する。選択されるルーフパネルの内、本体の高 さが高いＴバールーフ用のルーフパネル１３は、そのまま他方のパネルであるフ ロントピラーパネル１２に取り付けられる。選択されるルーフパネルの内、パネ ル本体の厚さが薄いノーマルルーフパネル１４には取り付け面側に突起部１５が 突設されるので、ルーフパネル本体の高さが調整され、パネル本体の高さが高い Ｔバールーフパネルと同様な高さで他方のフロントピラーパネル１２に取り付け られる。

【００１３】 フロントピラーパネル１２への、ルーフパネル１３またはルーフパネル１４へ の取り付けは、図６、図７、図８、図９に図示される順で組み立てられる。すな わち、ルーフパネル組み立て工程に搬送された自動車ボデーのフロントピラーパ ネル１２上に、図６に図示されるようにルーフパネル１３またはルーフパネル１ ４が移動される。次いで、図７に図示されるようにフロントピラーパネル１３上 に、ルーフパネル１３またはルーフパネル１４の先端が重なるように載置される 。次いで、図８に示す工程では図１０に図示されるようにロー付け溶接２１が行 われる。次いで、図９に図示された工程では、図１１に図示されるようにロー付 け溶接２１表面の荒仕上げが行われる。

【００１４】

【考案の効果】 したがってこの考案では、フロントピラーおよびルーフが 外板面を構成する場合でも段差が生ずることはなく、見栄えがよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の実施例の斜視図

【図２】 この考案の実施例の一部拡大斜視図

【図３】 この考案の実施例の一部拡大断面図

【図４】 この考案の実施例の他のパネルの一部拡大断
面図

【図５】 この考案の実施例の一部拡大斜視図

【図６】 この考案の実施例の作業工程の正面図

【図７】 この考案の実施例の作業工程の正面図

【図８】 この考案の実施例の作業工程の正面図

【図９】 この考案の実施例の作業工程の正面図

【図１０】 この考案の実施例の溶接作業状態の一部拡
大断面図

【図１１】 この考案の実施例の仕上げ作業状態の一部
拡大断面図

【符号の説明】

１１ 自動車ボデー １２ フロントピラー １３ ルーフパネル １４ ルーフパネル １５ 突起部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相互に重ねて固定されるパネルのうちの
   少なくとも一方はパネル本体の厚さが異なる２種類以上
   のパネルを選択して使用され、選択されるパネルの内、
   パネル本体の厚さが薄いパネルの取付端には、取り付け
   面側に突設される突起部が設けられたことを特徴とする
   外板パネル継ぎ部。