JPH0713629U - 門形洗車機 - Google Patents

門形洗車機

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JPH0713629U
JPH0713629U JP4398993U JP4398993U JPH0713629U JP H0713629 U JPH0713629 U JP H0713629U JP 4398993 U JP4398993 U JP 4398993U JP 4398993 U JP4398993 U JP 4398993U JP H0713629 U JPH0713629 U JP H0713629U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄車両に対するトップブラシの押付け圧を
可変出来て、車両の汚れ度合いに合った押付け圧で洗浄
することができる門形洗車機を提供すること。 【構成】 往復走行する門形フレーム1内にトップブラ
シ3を支持したキャリッジ5が鉛直方向に上昇、降下す
るよう構成された門形洗車機Aにおいて、そのトップブ
ラシ3を支持した支持部材16の傾き角度を検出し、その
傾き角度の大きさで該トップブラシを上昇、降下させる
とともに、その上昇、降下を制御する傾き角度の幅を広
狭何段階かに分けたパラメータを制御器に記憶し、それ
らパラメータの選択手段36を操作パネル37に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車を跨いで往復走行しながらブラシ洗車する門形洗車機に関し 、詳しくは自動車のフロントトランク、ルーフ、リアトランク等を洗浄するトッ プブラシが鉛直方向に上昇、下降するタイプの押付け圧を強弱可変する機構に関 する。
【0002】
【従来の技術】
自動車を跨いで相対的に往復走行しながらブラシ洗車する門形洗車機に装備さ れているトップブラシの形態としては、門形フレームの左右側枠の上部に取り付 けられた振り子式のアームに取り付けられ、洗車機の走行によって自動車のフロ ントトランク、ルーフ、リアトランク等を倣い洗浄する振り子方式と、左右側枠 の内側に鉛直方向に延びる案内レールが取り付けられその案内レールにトップブ ラシの軸が嵌合支持されて上下動するようになっている垂直上下方式とが存在す る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した何れのトップブラシの方式においても、洗車時における洗浄車両に対 するトップブラシの押付け圧(接触圧)は常に一定に制御されている。 ところで、洗浄車両の汚れの度合いは一定では無く、汚れの度合いが激しいも の、或いは汚れの度合いの軽いもの等千差万別であり、そうした汚れの度合いの 違った車両を一定したブラシの押付け圧で洗浄した場合、その設定されたブラシ の押付け圧に因っても異なるが、十分に満足のいく洗浄が出来にくいといった問 題点を有する。
【0004】 又、車両の汚れ度合いが軽いにも拘らずブラシの押付け圧がその汚れ度に見合 った押付け圧よりも強い押付け圧に設定(一定)されていた場合は、ブラシの摩 耗及びブラシの毛先の曲りが早くなり、トップブラシの寿命が短くなり、ブラシ の交換回数が多くなって経済的負担が増えるといった問題点を有する。
【0005】 本考案は上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、 その目的とするところは、洗浄車両に対するトップブラシの押付け圧を可変出来 て、車両の汚れ度合いに合った押付け圧で洗浄することができる門形洗車機を提 供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為に本考案が講じた技術的手段は、門形フレームの左右 側枠の内側に鉛直方向に沿って案内手段を設け、その案内手段に夫々トップブラ シキャリッジを上下摺動自在に取り付けると共に、その左右のキャリッジ間に回 転動力源を備えた円筒状のトップブラシを支持部材を介して垂下支持し、且つそ の支持部材は傾き調整手段によって垂直線に対し所定の傾きに調整自在とし、更 に支持部材の傾きの読取り手段を取り付け、その読取り手段の検出値によって前 記トップブラシの上昇・下降を制御し洗浄車両に対するトップブラシの押付け圧 を決定する制御手段には該トップブラシの上昇・バランス・下降を制御する支持 部材の傾きの範囲を予め設定した複数のパラメータを記憶保持すると共に、それ ら複数のパラメータから任意のパラメータを選択する選択手段を操作パネルに設 けた構成を特徴とする。
【0007】 上記のトップブラシキャリッジを上下摺動自在に支持する案内手段は、門型フ レームの水平杆より垂下固定されたガイドレールによって構成され、そのガイド レールに係合されたトップブラシキャリッジは無端回動するチェーン等が連結さ れて上昇、下降するようになっており、且つトップブラシキャリッジと反対側に おけるチェーンの途中には重りが取付けられている。
【0008】 又、上記のトップブラシキャリッジに取付けられる支持部材は、アームとその アームの一側に固着されたアームシャフトとで正面略L字形に構成され、そのア ームシャフトの開放端側がトップブラシキャリッジに回転可能に嵌合支持され、 アームの開放端側間に亘ってトップブラシの回転軸が回転自在に支持されて、ト ップブラシは垂下支持された形態となる。
【0009】 支持部材の傾きを調整する傾き調整手段は、左右どちらかの支持部材における アームシャフトにエアーシリンダのロッドの伸縮動によって所定角度回転をあた えるもので、往路及び復路ともトップブラシの回転軸中心がアームシャフトの中 心を通る垂直線に対して所定角度傾むいた位置から洗浄作業が開始するようにし てある。そして、その支持部材の傾きを常時検出する読取り手段としては、ロー タリエンコーダー、或いはポテンショメータが用いられ、その読取り手段の検出 値に基づいてトップブラシキャリッジの上昇、下降動作が制御されるようになっ ている。即ち、読取り手段のデータによってチェーンを作動させるチェーンスプ ロケットの動力源であるギヤードモータの正逆回転を制御するようにしてある。
【0010】
【作用】
上記の手段によれば、トップブラシを垂下支持した支持部材が垂直線に対して 所定角度傾いた状態を起点として往路、及び復路の洗浄工程が開始されるため、 洗車機の走行に伴いトップブラシの接触位置がフロントトランクからルーフへの 立上がり面(フロントウインド)、或いはリアトランクからルーフへの立上がり 面(リアウインド)に達しても該トップブラシはスムーズに上下動を行う。しか も、洗車機の走行に伴い支持部材の傾き角度が変化すれば、傾き角度の読取り手 段のデータによってトップブラシキャリッジを上昇、下降動作させる駆動手段が 制御される為、トップブラシの接触圧が一定に保持される。
【0011】 そして、制御手段には指示部材の傾きの範囲を予め広狭何段階かに分けて設定 し記憶保持してあるため、それら複数のパラメータから任意のパラメータを選択 して指示することにより、読取り手段の検出値はその選択したパラメータに従っ てトップブラシキャリッジの上昇、バランス、下降が制御される。即ち、傾きの 範囲が広く設定されたパラメータの場合はトップブラシの押付け圧は強く(深く )なり、傾きの範囲が狭く設定されるに従ってトップブラシの押付け圧は徐々に 弱く(浅く)なり、因ってパラメータの選択によってトップブラシの押付け圧を 強弱変えることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例を図面にもとづき説明すると、門型洗車機Aは門型 フレーム1の内部に左右一対のサイドブラシ2、トップブラシ3、及び図示を省 略した乾燥装置、ロッカーブラシ等を装備した今日周知の形態のもので、地面に 敷設固定されたレールB上を往復走行する如く構成されている。
【0013】 上記の門型洗車機Aは門型フレーム1の左右の側枠の内側に案内手段4を構成 するガイドレールが左右の側枠の上部に架設された水平枠より所定高さ位置まで 垂下固定され、その左右の案内手段4にトップブラシキャリッジ5が上下摺動可 能に取付けられている。そして、そのトップブラシキャリッジ5を上昇、下降さ せる駆動機構は、門型フレームの水平枠下面に沿って横架支持した回転軸6の両 側部にチェーンスプロケット7を固着し、そのチェーンスプロケット7と対峙し た門型フレームの下部にチェーンスプロケット8が回転可能に取付けられ、そう した上下のチェーンスプロケット7と8とに亘ってチェーン9が巻装されると共 に、そのチェーンの側端が夫々前記トップブラシキャリッジ5に連結され、更に トップブラシキャリッジ5と反対側のチェーンの中程には重り10が連結されてバ ランスがとられている。そして、その重り10は揺動することなく安定した姿勢で 上下されるように左右の側枠の内側に沿って起立固定した2本のガイドロッド11 に嵌合されている。又、上記の回転軸6の側端にはスプロケット12が固着され、 ブレーキ付きギヤードモータ13の回転力がチェーン14を介して伝達され、トップ ブラシキャリッジ5が上昇、降下するようになっている。
【0014】 上記の案内手段4を構成するガイドレールは断面矩形の金属製パイプ材で形成 され、これに係合して上下摺動するトップブラシキャリッジ5は案内手段4の外 周面(4面)にベアリングを内蔵したローラ15が当接され、チェーン9を介して スムーズに上昇、下降されるようになっている。
【0015】 上記のトップブラシキャリッジ5に取付けられる支持部材16は、アーム17とそ のアーム17の一側外面に直角に固着したアームシャフト18とで構成され、そうし た支持部材16はアームシャフト18の開放端側をトップブラシキャリッジ5に嵌合 しベアリング19を介して回転可能に支持されている。そして、この左右の支持部 材16のアーム17間にトップブラシ3の軸3´が横架支持されてトップブラシ3が 垂下支持され、一方の支持部材16におけるトップブラシキャリッジ5を貫通した アームシャフト18の側端に傾き調整手段20が取付けられると共に、他方の支持部 材16におけるトップブラシキャリッジ5を貫通したアームシャフト18の側端には 該支持部材16の傾き読取り手段21が夫々取付けられている。
【0016】 上記した左右の支持部材16間に支持されるトップブラシ3の回転機構は、一方 の支持部材におけるアーム17の外側面にモータ22と減速機23が取付けられ、その 減速機の出力軸はアーム17内に嵌入されて該軸にスプロケット24が固着され、そ のスプロケット24とアーム17に回転可能に支持したトップブラシ3の軸3´に固 着したスプロケット25とに亘ってチェーン26を巻装してモータ22の回転が減速さ れてトップブラシ3に伝達されるようになっている。
【0017】 トップブラシ3を支持した支持部材16を所定角度に傾ける傾き調整手段20は、 左右の支持部材16におけるアームシャフト18の側端外周面にシリンダアーム27を 固着し、そのシリンダアーム27の開放端を、トップブラシキャリッジ5に基端部 を揺動可能に軸支したエアシリンダ28のロッドヘッド28´ に形成した長溝に嵌 合連結して構成され、エアシリンダ28の作動によるロッドヘッド28´ の伸縮動 によってシリンダアーム27が回転され、支持部材16の傾きが調整される。又、上 記トップブラシキャリッジ5にはブラケットを介して近接スイッチ29が取付けら れ、その近接スイッチ29と対向するアームシャフト18の側端外周面に該支持部材 16の異常な傾きを検知する為の検知プレート30が固着されている。尚、検知プレ ート30の取付位置はアームシャフト18の中心を通る鉛直線に対してアーム17が前 後方向に夫々30°傾いた時近接スイッチ29と対向する位置とする。(尚、図2で は図面が複雑になるため傾き調整手段20は片側にのみ図示した。)
【0018】 上記した傾き調整手段20によって所定の傾きにセットされたトップブラシ3は 洗車機の走行に伴い自動車Cの形状に倣って上下動されるが、そのトップブラシ 3の上下動に伴う支持部材16の傾き角度の変化を読み取る読取り手段21は、傾き 調整手段20が装備された左右どちらかの支持部材16におけるアームシャフト18の 側端に固着したプーリー31と、トップブラシキャリッジ5に取付けたアブソリュ ート型エンコーダ32と、そのエンコーダ32の軸に取付けたプーリー33と、プーリ ー31とプーリー33とに亘って巻装したタイミングベルト34とで構成され、トップ ブラシ3の上下動によるアームシャフト18の回転角がエンコーダ32で常時読み取 ることが出来るようになっている。そして、そのエンコーダ32の検出データに基 づいて前述したトップブラシキャリッジ5の上昇、下降動作を行うモータ13の作 動、停止を制御し得るようになっている。又、一方の支持部材16におけるアーム シャフト18の側端とトップブラシキャリッジ5とに亘ってショックアブソーバ35 が取付けられている。
【0019】 以上の構成により、往路工程時は図5に示すようにアームシャフト18の中心を 通る鉛直線に対してアーム18の中心とトップブラシ3の軸3´の中心を結ぶ線が 前方(図5上では左側)に所定角度(例えば8°)傾け、この状態から洗車機A を右方向に走行させてトップブラシ3による洗車が行われる。従って、該トップ ブラシ3の傾きの下限は上記した設定角度となり、傾きの最大は検知プレート30 が近接スイッチ29で検知されるまでの範囲とし、検知プレート30が近接スイッチ 29で検知されると洗車機Aの走行が停止されると共に、各装置の作動が停止され る。そして、最初に設定した角度から検知プレート30が近接スイッチ29で検知さ れるまでの範囲内は図3に示すように何段階かに分け、傾きの読取り手段21のエ ンコーダ32のデータによってトップブラシキャリッジ5を上昇、或いは下降動作 させ、更にはトップブラシキャリッジ5を所定位置に停止させて重り10とバラン スさせて洗浄する。
【0020】 又、復路工程時は図6に示すようにアームシャフト18の中心を通る鉛直線に対 してアーム18の中心とトップブラシ3の軸3´の中心を結ぶ線が後方(図6上で は右側)に所定角度(例えば8°)傾け、この状態から洗車機Aを左方向に走行 させてトップブラシ3による洗車が行われる。尚、トップブラシ3の傾きに伴う 上昇、下降等の動作は図3に示すように行われる。
【0021】 又、門形フレーム1に装備される操作パネル内の制御手段には上記したトップ ブラシ3の上昇・下降を制御する基準となる支持部材16の傾き角度の範囲を数段 階(図面では4段階)に分けたパラメータが記憶保持され、それらモードの選択 手段36が操作パネル37に設けられている。図示の選択手段36は現在セットされて いるモードに対してトップブラシ3の押付け圧を強くする場合は「深」の選択ボ タンを操作し、現在セットされている押付け圧より弱くする場合は「浅」の選択 ボタンを操作する。そして、それら選択手段36の操作は洗浄車両の汚れ度合いに よって選択し設定するものである。
【0022】 支持部材16の傾き角度の範囲は、該支持部材16の傾きが何度になったら「上昇 」、或いは「下降」させ、傾き角度が何度から何度の範囲はそのままの状態で「 バランス」させるというパラメータで、その作動を制御する傾き角度の範囲を広 くすればその角度になるまで「バランス」させることになるのでトップブラシ3 の押付け圧は強く(深く)なり、逆に傾き角度の範囲を狭くすればその角度の検 出によってすぐ上昇・下降することになるためトップブラシ3の押付け圧は弱く (浅く)なる。
【0023】 以上詳述したように、エンコーダ32からの信号をシーケンサに入力し、ファン クション命令でBIN変換する。以後、それを入力データとしてトップブラシ3 を支持する支持部材を制御する。上記のエンコーダ32からのデータ入力は電源投 入1秒後から開始する。又、トップブラシ3の昇降は2速のスピードで制御し、 通常の昇降スピードは中速で昇降し、支持部材16の傾斜の下降角度、又は上昇角 度とスピード角度が合致した時は高速に切換え、ゆっくり昇降させ、バランス角 度を探すような制御をする。
【0024】 図7乃至図9は第2実施例を示し、洗車機Aは概略的には正面視門型を呈する 機枠aの両サイドにガイドレール38,38を縦設し、その両ガイドレール38,38に 、同期して案内される左右一対のキャリッジ39,39を上下昇降動可能に外嵌し、 そのキャリッジ39,39間にトップブラシ40を横架し、地面に敷設固定したレール 41上を機枠a下端に設けた従動輪42が転動することで往復走行可能に構成してあ る。
【0025】 トップブラシ40の上下昇降動は、ガイドレール38,38を遊嵌するキャリッジ39 ,39に連結した昇降用連鎖(チェーン)43の下端を機枠aの側枠部の回転可能に 軸着した下従動スプロケット44と、機枠aの上枠部内側の左右方向(幅方向)に 回転可能に横設した連動軸45端の上従動スプロケット46に亘って卷装し、機枠a の側枠部内側に設置された昇降用ギャードモータ47からの駆動力でその連動軸45 を回転駆動させ昇降用連鎖43を正逆両方向に回転させることで制御され、また、 機枠aの往復走行は、機枠aの側枠部内側に設置した走行用ギャードモータ48か らの駆動力を前記する従動輪42に伝達することで制御されるようになっている。
【0026】 キャリッジ39は、ガイドレール38を遊嵌するガイド部分39aとそのガイド部分 39aから正面視でそのガイド部分39aに隠れるよう後方に向けて突出した突設部 分とがあり、その突設部分にトップブラシ40の中心軸40aを貫通させて回転可能 に支持している。符号39cは上記昇降用連鎖43を連結する腕杆である。
【0027】 トップブラシ40駆動用の電動機49は、ギャードモータであり、出力軸49aをカ ップリング50を介してキャリッジ39に対して空間を隔てた状態で上記トップブラ シ40の中心軸40aと同軸上に連結し、且つ弾機手段51を介してキャリッジ39とも 連絡されている。
【0028】 弾機手段51は、前記突設部分39bから外側に突出する中心軸40aを中心にして 上端をキャリッジ39に軸支した揺動可能な2本の調芯アーム51a,51aを引っ張 りバネ材51bで連結すると共に、2本の調芯アーム51a,51aの対向面間に両立 ち上がり端面が当接してその調芯アーム51a,51a間隔を一定(平行関係)に維 持するストッパー体51cをキャリッジ39から突設し、上記ストッパー体51cの長 さと同一径のローラ51d’を下端に回転可能に軸着した角度アーム51dを、前記 電動機49の底面から一体に垂設すると共に、そのローラ51d’をストッパー体51 c下位位置における調芯アーム51a,51a間に嵌挿して構成されている。
【0029】 上記引っ張りバネ材51bの弾撥力(下記では引っ張り力と称する)は、トップ ブラシ40の無負荷時(遊転時)に電動機49を回転させようとする回転弱反力より も若干大きいかさもなくば均衡する程度に設定され、トップブラシ40の車体B倣 い時に強く生じる電動機49を強く回転させようとする回転強反力で角度アーム51 d下端のローラ51d’によって前方向または後方向に引っ張られるように設定さ れている。 従って、車体B倣い時におけるトップブラシ40の接触圧に比例して角度アーム 51dを介して電動機49が前方向または後方向に振れ、振れ角の検出が可能になる 。
【0030】 その振れ角を検出する振れ角検出手段52は、図2に示すように、前記出力軸49 aの軸芯を回転中心とする大径な第1プーリ52aを出力軸49aとは無関係にして 電動機6の出力側底面に一体的に固定し、その第1プーリ52aの上位におけるキ ャリッジ39から突出する支持腕52bにポテンショメーター52cを取着し、該ポテ ンショメータ52cに回転可能に連絡した小径な第2プーリ52dと前記第1プーリ 52aとに亘ってタイミングベルト52eを卷装してなり、前記電動機49の振れ角を プーリ比でもって第2プーリ52dの大きな回動量に変換できるようになっている 。
【0031】 ちなみに、ポテンショメータ52cは、反力用の昇降用制御部(図示せず)に連 係されており、その昇降用制御部には、予め設定された回転強反力による設定力 の強弱ゾーンごとに速応して前記昇降用ギャードモータ47やトップブラシ40の電 動機49等を制御する制御部が内蔵されていて、その昇降用制御部からの出力信号 で昇降用インバータ(図示せず)を介して昇降用ギャードモータ47の駆動や、上 記電動機49の駆動、更には走行用ギャードモータ48の駆動等をコントロールする 。
【0032】 次に上記した第2実施例の作用を説明する。 起動スイッチ(図示せず)の操作で、電動機49が始動してトップブラシ40を回 転させ、昇降用ギャードモータ47も正転してトップブラシ40を下降させる。 トップブラシ40の無負荷時(遊転時)に生じる電動機49を回転させようとする 回転弱反力は、前記引っ張りバネ材51bの引っ張り力よりも小さいかさもなくば 均衡している為、角度アーム51dと電動機49は振れず、一対の調芯アーム51a, 51aを平行な垂設状態に維持する。 トップブラシ40が下限に達すると、下限用スイッチ(図示せず)がONして、 昇降用ギャードモータ47が停止することと併行して走行用ギャードモータ48が駆 動して機枠aが洗車位置に停車してある車体Bに対して往動を開始する。 機枠aが前進し、トップブラシ40が車体Bに接触して回転強反力が生じ始める と前記引っ張りバネ材51bの引っ張り力に抗して角度アーム51dが一方(進行方 向に対して後側)の調芯アーム51aを後方向に傾斜させ、角度アーム51dを一体 に有する電動機49もトップブラシ40の中心軸40aを中心にして後方に振れる。こ の振れ角が第1、第2プーリ52a,52dのプーリ比が増幅されてポテンショメー タ52cで検出され、その振れ角に基づいて回転強反力強弱のゾーンごとの各制御 が機枠aの往動終了まで継続して行われる。また機枠aの復動時には今度は反対 側の調芯アーム51aが傾斜され同様に制御される。
【0033】 次に、その回転強反力強弱のゾーン範囲ごとの各制御について説明する。 車体Bに対するトップブラシ40の接触圧が所定に保持され「下降」もしくは「バ ランス」のゾーン範囲にある場合には、昇降用ギャードモータ47は上昇制御され ず、トップブラシ40用の電動機49、走行用ギャードモータ48は駆動を継続する。 また、回転強反力が大きく「上昇」のゾーン範囲に達した場合には、昇降用ギ ャードモータ47が所望量上昇して車体Bのトップブラシ1に対する接触圧を所定 に修正する。 そして、回転強反力が更に大きく「走行止上昇」のゾーン範囲に達した場合に は、走行用ギャードモータ48を停止させる。この必要性は、例えばバン型の自動 車のようにフロントウインド面の傾斜が急で垂直に近い場合のように、トップブ ラシ40をかなり上方まで上昇させないとその回転強反力を所定接触圧(「バラン ス」のゾーン範囲内)まで減少させることができないようなケースを考慮に入れ た為である。 その上、回転強反力が一時的に危険圧まで上昇して「非常停止」のゾーン範囲 に達した場合には、トップブラシ40の電動機49、昇降用ギャードモータ47、走行 用ギャードモータ48を全て停止する。トップブラシ40が車体Bの上面から突設し ている特殊な部品等に衝突して洗浄が不能になるケースを想定して設けてある。
【0034】 従って、第2実施例においても制御器に前記した第1実施例で示したと同様、 複数のパラメータが記憶されており、そのパラメータの選択手段が操作パネルに 設けられているため、任意のパラメータを選択すればそのパラメータで設定され た振れ角の範囲でトップブラシ40の上昇、下降、及びバランスが制御される。
【0035】
【考案の効果】
本考案の門形洗車機は上記したように、トップブラシを支持したキャリッジが 鉛直方向に上昇、降下する構成において、そのトップブラシを支持した支持部材 の傾き角度、又はトップブラシに作用する負荷の反力で回動されるブラシ回転用 の電動機の振れ角を検出し、その振れ角の大きさで該トップブラシを上昇、降下 させるとともに、その上昇、降下を制御する傾き角度、又は振れ角の幅を広狭何 段階かに分けて制御器に記憶し、それらの選択手段を操作パネルに設けたもので あるから、傾き角度又は振れ角の幅が設定された複数のパラメータから任意のパ ラメータを選択することによってトップブラシの押付け圧を変えることができる 。 従って、洗浄車両の汚れの度合いに応じてパラメータの選択を行うことで最適 なブラシ洗浄を行うことができる。そして、トップブラシの押付け圧を変えて洗 浄できるため、該ブラシの摩耗を従来装置に比べて遅らせることができ、それに よりブラシの寿命が長くなり経済的効果も大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る門形洗車機の内部機
構を示す側面図である。
【図2】図1の(2)−(2)線に沿える一部切欠側面
図である。
【図3】トップブラシを支持した支持部材の傾き角度
と、トップブラシを垂下したトップブラシキャリッジの
上昇、下降動作の関係を示す説明図である。
【図4】操作パネルに設けられたパラメータの選択手段
を示す正面図である。
【図5】トップブラシによる往路の洗車状態を示す概略
図である。
【図6】トップブラシによる復路の洗車状態を示す概略
図である。
【図7】第2実施例の縦断正面図である。
【図8】要部を拡大して示す一部切欠正面図である。
【図9】回転強反力による電動機の振れ角と、トップブ
ラシを保持したキャリッジの上昇、下降、及びバランス
の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
A…門形洗車機 B…レール 1…門形フレーム 3,40…トップブラシ 4…案内手段 5,39…キャリッジ 16…支持部材 20…傾き調整手段 21…読取り手段 36…選択手段 37…操作パネル 51…弾機手段 52…振れ角検出手段
フロントページの続き (72)考案者 斎藤 博義 静岡県富士宮市三園平687番地 株式会社 ヤスヰ内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 門形フレームの左右側枠の内側に鉛直方
    向に沿って案内手段を設け、その案内手段に夫々トップ
    ブラシキャリッジを上下摺動自在に取り付けると共に、
    その左右のキャリッジ間に回転動力源を備えた円筒状の
    トップブラシを支持部材を介して垂下支持し、且つその
    支持部材は傾き調整手段によって垂直線に対し所定の傾
    きに調整自在とし、更に支持部材の傾きの読取り手段を
    取り付け、その読取り手段の検出値によって前記トップ
    ブラシの上昇・下降を制御し洗浄車両に対するトップブ
    ラシの押付け圧を決定する制御手段には該トップブラシ
    の上昇・バランス・下降を制御する支持部材の傾きの範
    囲を予め設定した複数のパラメータを記憶保持すると共
    に、それら複数のパラメータから任意のパラメータを選
    択する選択手段を操作パネルに設けた門形洗車機。
  2. 【請求項2】 機枠に設けられたガイドレールに案内さ
    れるキャリッジに回転可能に支持されたトップブラシ
    と、該トップブラシの中心軸に連結して動力を伝達する
    電動機と、前記キャリッジと電動機とに亘って連絡され
    且つトップブラシの無負荷時の回転弱反力に抗して電動
    機を回動不能に支える程度の弾撥力を有する弾機手段
    と、前記トップブラシの車体倣い時に生じる回転強反力
    を受け上記弾機手段の弾撥力に抗して振れる前記電動機
    の振れ角を検出する振れ角検出手段とを備え、且つ該振
    れ角検出手段による振れ角検出結果に基づいてトップブ
    ラシの上昇・下降を制御し洗浄車両に対するトップブラ
    シの押付け圧を決定する制御手段には該トップブラシの
    上昇・バランス・下降を制御する電動機の振れ角の範囲
    を予め設定した複数のパラメータを記憶保持すると共
    に、それら複数のパラメータから任意のパラメータを選
    択する選択手段を操作パネルに設けた門形洗車機
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014133516A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Daifuku Co Ltd 洗車機および昇降洗車具の駆動方法
JP2018024355A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 株式会社ダイフク 洗車機
JP2018024280A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 株式会社ダイフク 洗車機

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