JPH0713629A - サーボアンプ装置 - Google Patents

サーボアンプ装置

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JPH0713629A
JPH0713629A JP15503493A JP15503493A JPH0713629A JP H0713629 A JPH0713629 A JP H0713629A JP 15503493 A JP15503493 A JP 15503493A JP 15503493 A JP15503493 A JP 15503493A JP H0713629 A JPH0713629 A JP H0713629A
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Moritoki Itou
守十樹 伊藤
Yukihiko Kobayashi
幸彦 小林
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速度制御から位置制御へ切り換わるサーボロ
ック切換速度点からの速度変化を減速時定数に応じて緩
やかに設定可能にし、衝撃が機械伝達系に伝わることを
回避して安定した位置制御を実現する。 【構成】 速度制御を行うための速度指令制御手段10
と、サーボロック切換速度を検出し、速度制御から位置
制御へ切り換えを行うスイッチ9とを有するサーボアン
プ装置において、サーボロック切換点におけるモータの
切換速度から算出した偏差量を初期値として設定される
位置制御偏差カウンタ5と、サーボロック切換点におけ
るモータの切換速度から算出した位置指令値を初期値と
し、速度制御時における指令時定数と等しい時定数によ
り位置指令値を変化させる位置指令制御手段1aとを具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動機(サーボモー
タ)の停止時においてサーボロック処理を実行し、電動
機および電動機によって駆動される装置を定位置に停止
させるサーボアンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、モータ停止時にサーボロック処
理を実行する機能を備えた従来における汎用型サーボア
ンプ装置の主要構成を示すブロック図であり、図におい
て、2は位置指令信号であり、該位置指令信号2は常に
“0”である。また、3は位置フィードバック信号、4
は位置指令信号2と位置フィードバック信号3との偏差
信号、5は偏差信号4を積分する偏差カウンタ(溜まり
パルス)、6は偏差カウンタ5の出力信号、7は偏差カ
ウンタ5の出力信号6から位置制御時速度指令信号を作
成する位置ループゲイン(Kp)、8は位置制御時速度
指令信号である。
【0003】また、9は速度制御と位置制御の動作を切
り換えるスイッチであり、速度制御処理時にはa側、サ
ーボロック処理時にはb側となる。また、10は速度指
令制御手段、11は速度制御時速度指令信号、12は速
度指令信号、13は速度フィードバック信号、14は偏
差信号、15は速度指令信号12と速度フィードバック
信号13との偏差から電流指令信号を作成する速度ルー
プゲイン(Kv)、16は電流指令信号、17は電流指
令信号16に基づいてモータ駆動電流を出力する電流制
御手段、18はモータ駆動電流、19はサーボアンプ装
置によって制御される制御対象としてのモータ、20は
モータ19の回転パルスを検出するエンコーダである。
【0004】また、図8〜図10は、従来におけるモー
タの速度制御状態を示す速度線図である。さらに詳細に
説明すれば、図8は、モータが停止する直前におけるサ
ーボロック処理による状態を示す速度線図であり、A点
が速度制御から位置制御への切換点、Bがサーボロック
処理によるモータの速度変化、Cが減速時定数設定によ
る減速時間、D(斜線部分の面積)が切り換え時におい
て偏差カウンタに設定されるパルス数である。
【0005】図9は、モータが停止する直前におけるサ
ーボロック処理において減速時定数が長い場合の状態を
示す速度線図であり、A点が速度制御から位置制御への
切換点、Bがサーボロック処理によるモータの速度変
化、Cが減速時定数設定による減速時間、D(斜線部分
の面積)が切り換え時において偏差カウンタに設定され
るパルス数である。
【0006】図10は、モータが停止する直前における
サーボロック処理においてモータ停止位置検出により位
置制御切り換え時に、位置制御開始速度が設定パルスに
より切換時モータ速度より高い場合の状態を示す速度線
図であり、Aがサーボロック処理切り換え直前のモータ
速度、Bが位置制御開始時のモータ速度、Cが位置制御
に切り換えられてからのモータ速度変化、D(斜線部分
の面積)が切り換え時において偏差カウンタに設定され
るパルス数である。
【0007】次に、動作について説明する。図11は、
上記従来例におけるサーボアンプ装置の速度制御処理動
作を示すフローチャートである。図において、まず、速
度制御時速度指令信号11を作成し(S41)、さら
に、始動信号がOFFであるか否かを判断する(S4
2)。このステップS42において、始動信号がONで
あると判断した場合には、上記ステップS41において
作成された速度制御時速度指令信号11が図7に示した
速度指令信号12の値となりステップS48へ移行す
る。
【0008】上記ステップS42において、始動信号が
OFFであると判断した場合には、さらに、サーボロッ
ク切換速度以下であるか否かを判断し(S43)、サー
ボロック切換速度以下であると判断した場合には、さら
に、位置制御初期設定済みであるか否かを判断する(S
44)。すなわち、図8において、モータ速度がサーボ
ロック切換速度点(図8のA点)に達したか否かを判断
する。このステップS44において、位置制御初期設定
済みであると判断した場合には、図7に示したスイッチ
9がb側に設定されることによりサーボロック処理に切
り換わり、パラメータに設定されたパルス数が偏差カウ
ンタ5に設定される(S45)。
【0009】さらに、上記ステップS45の処理を実行
した後、あるいは上記ステップS44において、位置制
御初期設定済みではないと判断した場合には、位置指令
信号2(常に0)から位置フィードバック信号3を引い
た偏差信号4の積分を行って偏差カウンタ5の更新処理
を実行し(S46)、溜まりパルスが0になるように位
置制御を行う。
【0010】次に、偏差カウンタ5の出力信号6に位置
ループゲイン7(Kp)を乗じることにより、位置指令
時速度指令信号8を求める(S47)。上記ステップS
42において始動信号がONであると判断した場合、あ
るいは上記ステップS43においてサーボロック切換速
度以下ではないと判断した場合、および上記ステップS
47の処理を実行した後、位置指令時速度指令信号8か
ら速度フィードバック信号13を引いた値に、速度ルー
プゲイン15(Kv)を乗じて、電流指令信号16を求
め(S48)、モータ19の減速処理を実行する。電流
制御手段17は、この電流指令信号16に基づいてモー
タ19にモータ駆動電流18を供給し(S49)、モー
タ19を駆動する。上記ステップS49までを実行した
後、再度、上記ステップS41に戻ってサンプリング周
期毎に同様の処理を繰り返し実行する。
【0011】上記の如く、位置制御処理により速度指令
が作成されるため、図8に示した曲線Bのように速度は
変化する。図8に示した斜線部分Dの面積がパラメータ
で設定されたパルス数となる。
【0012】なお、上記ステップS43,S44におい
て、切換速度の代わりにリミットスイッチ等による外部
位置決め停止信号を検出することにより、外部位置決め
停止信号が入力されたときの位置から、パラメータに設
定したパルス数によりモータ停止を実行することも可能
としている。
【0013】また、この発明に関連する参考技術文献と
して、特開平1−197812号公報に開示されている
「定位置停止制御装置」、特開平3−134716号公
報に開示されている「駆動制御装置」、特開平3−11
6206号公報に開示されている「数値制御装置の定位
置停止制御装置における減速制御方法」、特開昭64−
74609号公報に開示されている「加減速制御装
置」、実開昭63−175208号公報に開示されてい
る「サーボ制御装置」がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示されるような従来におけるサーボアンプ装置にあって
は、位置制御に切り換わってからの速度変化は、偏差カ
ウンタに設定するパルス数を変更しない限り変わらない
ため、図9に示した速度線図のように減速時定数を長く
設定するとサーボロック切換速度点から、それまでの速
度変化よりも急激な減速となって衝撃が生じ、その衝撃
が機械伝達系に伝わるという問題点があった。
【0015】また、外部位置決め停止信号を検出して、
速度制御から位置制御への切り換えを実行すると、切り
換え時における速度と設定されたパルス数により決まる
位置制御開始時の速度に差が生じ、図10に示した速度
線図のように、速度変化が急激になり、同様に機械伝達
系に衝撃が伝わるという問題点があった。
【0016】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、速度制御から位置制御へ切り換わるサーボロッ
ク切換速度点からの速度変化を減速時定数に応じて緩や
かに設定可能にし、衝撃が機械伝達系に伝わることを回
避して安定した位置制御を実現するサーボアンプ装置を
得ることを第1の目的とする。
【0017】また、外部位置決め停止信号入力時におけ
る速度差を解消して、衝撃が機械伝達系に伝わることを
回避し、常に正確で安定したサーボロック停止位置制御
を実現するサーボアンプ装置を得ることを第2の目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係るサーボア
ンプ装置は、速度制御を行うための速度指令制御手段
と、サーボロック切換速度を検出し、速度制御から位置
制御へ切り換えを行う切換手段とを有するサーボアンプ
装置において、サーボロック切換点におけるモータの切
換速度から算出した偏差量を初期値として設定される位
置制御偏差カウンタと、サーボロック切換点におけるモ
ータの切換速度から算出した位置指令値を初期値とし、
速度制御時における指令時定数と等しい時定数により位
置指令値を変化させる位置指令制御手段とを具備するも
のである。
【0019】また、速度制御を行うための速度指令制御
手段と、サーボロック切換速度を検出し、速度制御から
位置制御へ切り換えを行う切換手段とを有するサーボア
ンプ装置において、パラメータにより設定されたモータ
停止距離を初期値として設定する位置制御偏差カウンタ
と、サーボロック切換点におけるモータの切換速度から
算出した位置指令値を初期値とし、位置指令量と切換時
におけるモータ速度から算出した初期偏差量との合計が
前記位置制御偏差カウンタに設定されたモータ停止距離
に等しくなるように位置指令値を変化させる位置指令制
御手段とを具備するものである。
【0020】
【作用】この発明に係るサーボアンプ装置は、サーボロ
ック切換点におけるモータの切換速度から算出した偏差
量を初期値として設定し、サーボロック切換点における
モータの切換速度から算出した位置指令値を初期値と
し、速度制御時における指令時定数と等しい時定数によ
り位置指令値を変化させる。
【0021】また、パラメータにより設定されたモータ
停止距離を初期値として設定し、サーボロック切換点に
おけるモータの切換速度から算出した位置指令値を初期
値とし、位置指令量と切換時におけるモータ速度から算
出した初期偏差量との合計が前記位置制御偏差カウンタ
に設定されたモータ停止距離に等しくなるように位置指
令値を変化させる。
【0022】
【実施例】
〔実施例1〕以下、この発明に係るサーボアンプ装置の
実施例を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施
例に係るサーボアンプ装置の主要構成を示すブロック図
であり、図において、1aはサーボロック処理時に位置
指令を内部において計算する位置指令制御手段、2は位
置指令信号、3は位置フィードバック信号、4は位置指
令信号2と位置フィードバック信号3との偏差信号、5
は偏差信号4を積分する偏差カウンタ(溜まりパル
ス)、6は偏差カウンタ5の出力信号、7は偏差カウン
タ5の出力信号6から位置制御時速度指令信号を作成す
る位置ループゲイン(Kp)、8は位置制御時速度指令
信号、9は速度制御と位置制御の動作切り換えを行うス
イッチであり、速度制御処理時にはa側、サーボロック
処理時にはb側に切り換わる構成となっている。
【0023】また、10は速度制御を実行する速度指令
制御手段、11は速度制御時速度指令信号、12は速度
指令信号、13は速度フィードバック信号、14は偏差
信号、15は速度指令信号12と速度フィードバック信
号13との偏差から電流指令信号を作成する速度ループ
ゲイン(Kv)、16は電流指令信号、17は電流指令
信号16に基づいてモータ駆動電流を出力する電流制御
手段、18はモータ駆動電流、19はサーボアンプ装置
により制御される制御対象としてのモータ、20はモー
タ19の回転パルスを検出するエンコーダである。
【0024】次に、動作について説明する。図2は、第
1の実施例におけるモータの停止直前の速度制御状態を
示す速度線図であり、A点が速度制御から位置制御への
切換点、Bが位置制御の入力として作成する位置指令信
号の変化、Cが実際のモータ速度変化、Dが減速時定数
による減速時間である。
【0025】図3は、上記第1の実施例に係る速度制御
処理の動作を示すフローチャートである。図において、
まず、速度制御時速度指令信号11を作成し(S1)、
始動信号がOFFであるか否かを判断する(S2)。こ
のステップS2にて、始動信号がOFFであると判断し
た場合には、さらに、サーボロック切換速度以下である
か否かを判断し(S3)、サーボロック切換速度以下で
あると判断した場合には、さらに、位置制御初期設定済
みであるか否かを判断する(S4)。すなわち、モータ
速度が図2に示されるA点のサーボロック切換点に達し
たことを判断する。
【0026】上記ステップS4において、位置制御初期
設定済みであると判断した場合には、初期位置指令信号
を図2におけるA点での速度を出力するように設定する
(S5)。なお、A点における初期位置指令信号の値
は、位置指令制御手段1aにより次式に基づいて算出さ
れ、位置指令信号2として出力される。すなわち、 A点における位置指令信号=サーボロック切換時速度×
エンコーダパルス数×4×サンプリング周期×1/60 サーボロック切換時速度:rpm サンプリング周期:sec である。
【0027】次に、A点での偏差を初期偏差として偏差
カウンタ5を設定する(S6)。この設定偏差量は次式
に基づいて算出される。すなわち、 設定偏差量=(サーボロック切換時速度×エンコーダパ
ルス数×4)/(60×位置ループゲイン) である。
【0028】次に、位置指令値から位置指令変化量を引
くことによって求められる位置指令の入力処理を実行し
(S7)、さらに、偏差カウンタ5の更新処理を実行す
る(S8)。なお、この場合における位置指令変化量
は、位置指令の時定数がパラメータによる速度の減速時
定数と同じになる変化量とし、次式に基づいて算出され
る。すなわち、 位置指令変化量={((定格回転数×サンプリング周
期)/減速時定数)×エンコーダパルス数×4×サンプ
リング周期}/60 定格回転数:r/min 減速時定数:sec である。
【0029】次に、偏差カウンタ5の出力信号6に位置
ループゲイン7(Kp)を乗じることにより、位置指令
時速度指令信号8を求め(S9)、さらに、該位置指令
時速度指令信号8から速度フィードバック信号13を引
いた値に、速度ループゲイン15(Kv)を乗じて、電
流指令信号16を求める(S10)。次に、電流制御手
段17は、この電流指令信号16に基づいてモータ19
にモータ駆動電流18を供給することにより(S1
1)、モータ19を駆動する。
【0030】上記処理により、サーボロック切換点から
の位置制御に入力される位置指令信号の値は、図2にに
示した破線Bのように変化する。したがって、図2に示
した破線Bのように位置制御処理を実行することにより
モータ19は停止し、サーボロック切換点での速度差や
急激な速度変化の発生を回避することができる。したが
って、上記第1の実施例によれば、サーボロック処理時
における速度変動が緩やかになり、停止直前での機械系
へのショックを大幅に低減させるため、安定した制御が
実現する。
【0031】また、上記において、位置指令値の時定数
を任意に設定することにより、モータ停止までの停止時
間を調整することも可能である。さらに、外部速度指令
入力による速度制御時に、指令電圧がサーボロック切換
速度相当であることを検出することによって、サーボロ
ック処理を実行する場合にも同様の処理を行うことがで
き、サーボロック切換時の速度差がなく、かつ、緩やか
にモータ19を停止させることができる。
【0032】〔実施例2〕図4は、第2の実施例に係る
サーボアンプ装置の主要構成を示すブロック図であり、
図において、1bはサーボロック処理時に位置指令を内
部で計算する位置指令制御手段である。また、他の機能
要素は上記図1に示した第1の実施例に係るものと同一
であり、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0033】次に、動作について説明する。図5は、第
2の実施例に係るモータの停止直前における速度制御状
態を示す速度線図であり、A点が速度制御から位置制御
への切換点、Bが位置制御の入力として作成する位置指
令信号の変化、Cが実際のモータ速度変化、D(斜線部
分の面積)がモータ停止距離に設定したパルス数であ
る。
【0034】図6は、第2の実施例に係る速度制御処理
動作を示すフローチャートであり、図において、まず、
速度制御時速度指令信号11を作成し(S21)、始動
信号がOFFであるか否かを判断する(S22)。この
ステップS22において、始動信号がOFFであると判
断した場合には、さらに、外部位置決め信号を検出した
か否かを判断し(S23)、外部位置決め信号を検出し
たと判断した場合には、さらに、位置制御初期設定済み
であるか否かを判断する(S24)。すなわち、図5に
おいて、モータ速度がA点に達したか否かを判断する。
【0035】上記ステップS24において、位置制御初
期設定済みであると判断した場合には、初期位置指令信
号を図5に示したA点での速度を出力するように設定す
る(S25)。なお、このA点における位置指令信号の
値は、位置指令制御手段1bにより上記第1の実施例に
おいて示した式に基づいて算出され、位置指令信号2と
して出力される。その後、A点での偏差を初期偏差とし
て偏差カウンタ5に設定する(S26)。この設定偏差
量も、上記第1の実施例において示した式に基づいて算
出される。
【0036】次に、位置指令信号の値から位置指令変化
量を引くことによって求められる位置指令の入力処理を
実行し(S27)、さらに、偏差カウンタ5の更新処理
を実行する(S28)。なお、この場合における位置指
令変化量は、位置指令信号の値とA点において設定され
る偏差カウンタ初期値の合計がパラメータに設定された
モータ停止距離に等しくなるような位置指令量から算出
された1サンプリング当たりの変化量とし、次式に基づ
いて算出される。すなわち、 位置指令変化量=A点位置指令/{(モータ停止距離設
定値−A点で設定される初期偏差×2)/(A点位置指
令かくるサンプリング周期 (sec))} である。
【0037】次に、偏差カウンタ5の出力信号6に位置
ループゲイン7(Kp)を乗じることにより、位置指令
時速度指令信号8を求め(S29)、該位置指令時速度
指令信号8から速度フィードバック信号13を引いた値
に、速度ループゲイン15(Kv)をかけて、電流指令
信号16を求める(S30)。電流制御手段17は、こ
の電流指令信号16に基づいてモータ19にモータ駆動
電流18を供給して(S31)、モータ19を駆動す
る。
【0038】このように、位置指令信号を変化させて入
力することにより、実際のモータ速度は図5に示した線
Cのように滑らかになる。また、このときにおける面積
D(斜線部分)がパラメータに設定されたモータ停止距
離に等しいパルス数になるので、モータ停止位置は常に
一定になる。
【0039】また、位置指令制御手段により位置指令値
を台形変化させ、該台形により示される位置指令値と初
期偏差分との合計面積が、モータ停止距離に等しくなる
ようにすることにより、モータ停止までの時間を短くす
ることも可能である。したがって、上記第2の実施例に
よれば、切り換え時における速度差が発生しないため、
サーボロック停止位置において確実にモータを停止する
ことができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るサ
ーボアンプ装置によれば、サーボロック切換点における
モータの切換速度から算出した偏差量を初期値として設
定し、サーボロック切換点におけるモータの切換速度か
ら算出した位置指令値を初期値とし、速度制御時におけ
る指令時定数と等しい時定数により位置指令値を変化さ
せるため、速度制御から位置制御へ切り換わるサーボロ
ック切換速度点からの速度変化を減速時定数に応じて緩
やかに設定可能にし、衝撃が機械伝達系に伝わることを
回避して安定した位置制御を実現することができる。
【0041】また、パラメータにより設定されたモータ
停止距離を初期値として設定し、サーボロック切換点に
おけるモータの切換速度から算出した位置指令値を初期
値とし、位置指令量と切換時におけるモータ速度から算
出した初期偏差量との合計が前記位置制御偏差カウンタ
に設定されたモータ停止距離に等しくなるように位置指
令値を変化させるため、外部位置決め停止信号入力時に
おける速度差を解消して、衝撃が機械伝達系に伝わるこ
とを回避し、常に正確で安定したサーボロック停止位置
制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るサーボアンプ装置の主要構成
(実施例1)を示すブロック図である。
【図2】図1に示したサーボアンプ装置に係るモータの
停止直前における速度制御状態を示す速度線図である。
【図3】図1に示したサーボアンプ装置の速度制御処理
動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明に係るサーボアンプ装置の主要構成
(実施例2)を示すブロック図である。
【図5】図4に示したサーボアンプ装置に係るモータの
停止直前における速度制御状態を示す速度線図である。
【図6】図4に示したサーボアンプ装置の速度制御処理
動作を示すフローチャートである。
【図7】従来における汎用型のサーボアンプ装置の主要
構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示したサーボアンプ装置のモータが停止
する直前におけるサーボロック処理による状態を示す速
度線図である。
【図9】図7に示したサーボアンプ装置のモータが停止
する直前におけるサーボロック処理において減速時定数
が長い場合の状態を示す速度線図である。
【図10】図7に示したサーボアンプ装置のモータが停
止する直前におけるサーボロック処理においてモータ停
止位置検出により位置制御切り換え時に、位置制御開始
速度が設定パルスにより切換時モータ速度より高い場合
の状態を示す速度線図である。
【図11】図7に示したサーボアンプ装置の速度制御処
理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a 位置指令制御手段 1b 位置指令制御手段 2 位置指令信号 4 偏差信号 5 偏差カウンタ 8 位置制御時速度指令信号 9 スイッチ 10 速度指令制御手段 19 モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度制御を行うための速度指令制御手段
    と、サーボロック切換速度を検出し、速度制御から位置
    制御へ切り換えを行う切換手段とを有するサーボアンプ
    装置において、サーボロック切換点におけるモータの切
    換速度から算出した偏差量を初期値として設定される位
    置制御偏差カウンタと、サーボロック切換点におけるモ
    ータの切換速度から算出した位置指令値を初期値とし、
    速度制御時における指令時定数と等しい時定数により位
    置指令値を変化させる位置指令制御手段とを具備するこ
    とを特徴とするサーボアンプ装置。
  2. 【請求項2】 速度制御を行うための速度指令制御手段
    と、サーボロック切換速度を検出し、速度制御から位置
    制御へ切り換えを行う切換手段とを有するサーボアンプ
    装置において、パラメータにより設定されたモータ停止
    距離を初期値として設定する位置制御偏差カウンタと、
    サーボロック切換点におけるモータの切換速度から算出
    した位置指令値を初期値とし、位置指令量と切換時にお
    けるモータ速度から算出した初期偏差量との合計が前記
    位置制御偏差カウンタに設定されたモータ停止距離に等
    しくなるように位置指令値を変化させる位置指令制御手
    段とを具備することを特徴とするサーボアンプ装置。
JP15503493A 1993-06-25 1993-06-25 サーボ装置 Expired - Fee Related JP3248988B2 (ja)

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