JPH07135988A - 2−アミノ−3−ヒドロキシ酸を製造する方法 - Google Patents

2−アミノ−3−ヒドロキシ酸を製造する方法

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JPH07135988A
JPH07135988A JP6109412A JP10941294A JPH07135988A JP H07135988 A JPH07135988 A JP H07135988A JP 6109412 A JP6109412 A JP 6109412A JP 10941294 A JP10941294 A JP 10941294A JP H07135988 A JPH07135988 A JP H07135988A
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shmt
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dna
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JP6109412A
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Joe E Dotzlaf
ジョー・エドワード・ドツラフ
Robert James Gazak
ロバート・ジェイムズ・ガザック
Adam Joseph Kreuzman
アダム・ジョゼフ・クロイツマン
Eugene Paul Kroeff
ユージーン・ポール・クレフ
Stephen Wyatt Queener
スティーブン・ワイアット・クイーナー
Jeffrey Thomas Vicenzi
ジェフリー・トーマス・ビチェンツィ
Wu-Kuang Yeh
ウ−クァン・イェ
Joseph M Zock
ジョゼフ・マーティン・ゾック
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Eli Lilly and Co
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    • C12P13/00Preparation of nitrogen-containing organic compounds
    • C12P13/04Alpha- or beta- amino acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/10Transferases (2.)
    • C12N9/1003Transferases (2.) transferring one-carbon groups (2.1)
    • C12N9/1014Hydroxymethyl-, formyl-transferases (2.1.2)

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式: 【化1】 [RはC3〜C6アルケニル、C2〜C6アルデヒド、C3
6アルキニル、フェニルまたはフリルを表すか、もし
くはエステル化されたカルボキシ、C1〜C6アルコキ
シ、ヒドロキシ、ハロまたはシアノで置換されたC2
6アルキルを表す]で示される2-アミノ-3-ヒドロキ
シ酸を製造する方法であって、式:RCHOで示される
アルデヒドおよびグリシンを大腸菌セリン-ヒドロキシ
メチルトランスフェラーゼと、ピリドキサール5'-リン
酸の存在下で混合することからなる方法。 【効果】 様々な2-アミノ-3-ヒドロキシ酸のエリス
ロ体を大規模に高収率で立体選択的に製造することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば抗生物質を製造
する際の中間体として機能するなど多くの用途を有する
2-アミノ-3-ヒドロキシ酸の製造法に関する。例えば
米国特許第4850815号、Mattinglyら,J.Org.Che
m.46:1557(1981)、Millerら,J.Am.Chem.Soc.102:7072(1
980)およびLotsら,J.Organic Chemistry 58:618(1993)
などを参照のこと。
【0002】
【従来の技術】2-アミノ-3-ヒドロキシ酸を製造する
方法はいくつか知られているが、そのほとんどが1また
はそれ以上の不都合な点を持っている。これらの不都合
には普遍性の欠如と立体化学的制御が良好でない点が含
まれる。酵素法は化学法と比べていくつかの明確な利点
を持っている。例えば酵素法は温和な条件下の水性系で
行われ、しばしば立体選択的である。本発明の方法で使
用される酵素はSHMTである。1991年12月11
日に公開された欧州特許公開0460883A2は、S
HMTが触媒するいくつかのアルデヒドとグリシンの縮
合によって2-アミノ-3-ヒドロキシ酸を得る方法につ
いて記述している。この方法はグリシンおよびアルデヒ
ドをpHが7.0ないし8.0の水性媒質中で約30℃な
いし55℃の温度でSHMTと共にインキュベーション
することからなる。米国特許第5102792号は、S
HMTが触媒するグリシンとアルデヒドのアルドール縮
合によってL-エリスロ-セリン誘導体を生産する方法に
ついて記述している。この方法では、ジアステレオマー
特異性を得るために上記のアルドール縮合反応と共に有
機溶媒による抽出工程を使用する。しかし、Saeedおよ
びYoung,Tetrahedron 48(12):2507-2514(1992)に記述さ
れているように、生成物の連続的な抽出工程を使用しな
いバッチ調製規模でSHMTが触媒する縮合反応を行う
と立体選択性は低くなった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の方法は、連続
的で共役した抽出を必要とすることなく、SHMTの触
媒するアルドール縮合反応が高収率かつ高ジアステレオ
マー特異的に進行することを可能にする。抽出剤として
の水非混和性溶媒の除去は、この方法の環境的な安全性
を増大させ、単純なバッチ法またはフェド-バッチ法に
よる操作を可能にする。本発明の方法の条件は、L-エ
リスロ-2-アミノ-3-ヒドロキシ酸の安全で、実用的
で、経済的な大規模生産に適する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、式:
【化2】 [RはC3〜C6アルケニル、C2〜C6アルデヒド、C3
6アルキニル、フェニルまたはフリルを表すか、もし
くはエステル化されたカルボキシ、C1〜C6アルコキ
シ、ヒドロキシ、ハロまたはシアノで置換されたC2
6アルキルを表す]で示される2-アミノ-3-ヒドロキ
シ酸を製造する方法であって、pHが約6.0ないし約
8.0の水性溶液中で約0℃ないし約25℃の温度で、
式:RCHO(ここにRは上記と同意義である)で示され
るアルデヒドおよびグリシンを大腸菌セリン-ヒドロキ
シメチルトランスフェラーゼと、ピリドキサール5'-リ
ン酸の存在下で反応させることからなる方法を提供す
る。
【0005】まず、本明細書で使用する次の用語を定義
しておく。AHHA=2-アミノ-3-ヒドロキシ-ヘプタ
-6-エン酸。amp=アンピシリン耐性表現型およびそ
れを付与する遺伝子。バッチ法=各反応物を一度に加
え、特定の時間後に生成物を単離することができる方
法。cI857=バクテリオファージ・ラムダpLプロ
モーターの温度感受性リプレッサーをコード化する遺伝
子。コード配列=ある遺伝子中のDNA配列であって、
その遺伝子から発現されるタンパク質のアミノ酸残基配
列をコード化するDNA配列。フェド-バッチ法=少な
くとも1つの反応物を段階的に複数回加えるか、もしく
は連続的に加え、特定の時間後に生成物を単離すること
ができる方法。遺伝子=プロモーター、翻訳活性化配
列、コード配列およびその遺伝子産物の発現を駆動する
位置にある3'調節配列からなるDNAの区分。kan
=カナマイシン耐性表現型およびそれを付与する遺伝
子。L-エリスロ-AHHA=
【化3】 。pL=バクテリオファージ・ラムダ由来の左向きプロ
モーター。PLP=ピリドキサール5'-リン酸。プロモ
ーター=DNAの転写を指示または開始するDNA配
列。SHMT=大腸菌セリン-ヒドロキシメチルトラン
スフェラーゼ。tet=テトラサイクリン耐性表現型お
よびそれを付与する遺伝子。
【0006】本発明の方法は、適当なアルデヒドを、グ
リシンの該アルデヒドとのアルドール縮合を可能にする
条件下で、グリシン、ピリドキサール5'-リン酸および
SHMTの緩衝溶液と混合することによって、対応する
L-エリスロ-2-アミノ-3-ヒドロキシ酸を高収率で、
かつ、高ジアステレオマー特異的に形成させることから
なる2-アミノ-3-ヒドロキシ酸の製造法を提供する。
SHMTが触媒するアルドール縮合において、有機溶媒
による抽出を必要とすることなく、単純なバッチ法また
はフェド-バッチ法で高濃度のL-エリスロ-2-アミノ-
3-ヒドロキシ酸を高いジアステレオマー特異性で形成
させ得るので、本発明は大規模での操作にとりわけ有用
である。フェド-バッチ条件下で、本発明の方法は、ア
ルデヒドの対応する2-アミノ-3-ヒドロキシ酸への変
換率が75%以上であり、その2-アミノ-3-ヒドロキ
シ酸の90%以上がL-エリスロ・ジアステレオマー体
である。
【0007】本発明の方法のpHは約6.0と8.0の間
に維持される。より好ましくは、反応液のpHを6.5
と7.5の間に維持する。最も好ましくは、反応液をp
H7.0に維持する。所望のpH範囲を得るには、リン
酸塩緩衝剤あるいは酸および/または塩基による連続的
なpH調節が適している。
【0008】この酵素的に触媒されるアルドール縮合で
使用するグリシンとアルデヒドの相対的比率は様々であ
り得る。しかし、アルデヒドに対して高い比率のグリシ
ンを使用するほど、L−エリスロ・ジアステレオマー生
成物のアルデヒドからの収率が高くなる。好ましくはグ
リシン濃度を過剰にし、一方、遅い連続的添加によって
アルデヒドに対するグリシンの最終比が約10:1ない
し約2:1になるようにアルデヒド濃度を最小に維持す
る。好ましくは、アルデヒドに対するグリシンの最終比
が約4:1である。好ましいグリシン濃度は約0.5M
ないし約3Mである。例えば1Mグリシンと250mM
アルデヒドを反応に使用することができる。この比率
は、反応混合物中の均一な溶液にアルデヒドを迅速に分
散させ得るように撹拌しながら、反応混合物にアルデヒ
ドを連続的または段階的に添加するフェド-バッチ法に
よって得ることが好ましい。反応混合物中の高濃度のア
ルデヒドはSHMT酵素の不活化を促進するので、アル
デヒドの濃度を最小化する。
【0009】反応の継続時間は、反応液に添加された全
アルデヒドの約75%以上を対応する2-アミノ-3-ヒ
ドロキシ酸に変換するのに必要な最小時間である。反応
時間を延長することによってこれらの変換率を越えよう
という試みは収率の低下と望ましくないスレオ-2-アミ
ノ-3-ヒドロキシ酸生成物のレベルの増大をもたらし得
る。反応の継続時間を、添加するSHMTの量とインキ
ュベーションの温度に対して反比例的に変化させること
ができる。例えば15℃で100μM SHMT、1M
グリシンおよび250mMアルデヒドの場合、反応の継
続時間は約4時間であるが、20℃で100μM SH
MTの場合には3時間である。
【0010】上述のように、本発明の方法はフェド-バ
ッチ法またはバッチ法で行うことができる。より好まし
いフェド-バッチ法を用いれば、反応液中のアルデヒド
濃度を最小化するように反応の継続時間中に予定の速度
でアルデヒドを添加することができる。アルデヒドの添
加速度は一定にすることができるし、あるいは経時的に
減少させることもできる。
【0011】アルデヒドをバッチ法で加えることもでき
る。しかし、アルデヒド濃度が増大するにつれて加速す
るアルデヒドのSHMTとの望ましくない副反応ゆえ
に、反応の早期に高濃度のアルデヒドが存在するほど、
バッチ法においてSHMT酵素が再生再利用され得る回
数が減少するであろう。バッチ法条件を用いる場合、ア
ルデヒドとグリシンの2-アミノ-3-ヒドロキシ酸への
収率はフェド-バッチ法の場合より低い。例えばバッチ
法条件下で250mM 4-ペンテナールを1Mグリシン
および100μM SHMTと15℃で反応させると、
2-アミノ-3-ヒドロキシ-ヘプタ-6-エン酸への変換は
約50%であった。
【0012】反応に使用するSHMTの量は様々であり
得る。しかしSHMT濃度は10μMと1mMの間であ
ることが好ましい。より好ましくは、SHMT濃度が約
50〜150μMである。最も好ましくは、SHMT濃
度が約100μMである。SHMTの濃度が低下するに
つれて、アルデヒドとグリシンの間の望ましくない非酵
素的化学反応が収率を低下させる。本明細書でSHMT
濃度に言及する場合、それは実施例5の酵素検定法によ
って決定される活性なSHMTを意味する。
【0013】いくつかの他の酵素反応と同様に、補因子
がSHMTの基質特異性、安定性および触媒効率に影響
を与える。本発明の方法で必須の補因子はピリドキサー
ル5'-リン酸(PLP)である。本発明の方法では、SH
MTに対して約2〜15倍モル過剰のPLPを反応液に
加える。好ましくはSHMTの約10倍モル過剰のPL
Pを加える。過剰のPLPが存在すると、この酵素はよ
り安定であり、より多く再利用され得る。
【0014】本発明の方法は約0℃と25℃の間の温度
で行われる。SHMTはそのような低温でより立体選択
的である。つまり温度が低いほどL-エリスロ-2-アミ
ノ-3-ヒドロキシ酸生成物がより多く生産される。10
℃未満では、グリシンとアルデヒドの間のアルドール縮
合の速度を許容し得る程度に維持するのに、0℃で1m
Mまでの、かなり大量のSHMTが必要である。約20
℃以上では、アルデヒドからの収率の損失と2-アミノ-
3-ヒドロキシ酸生成物の立体選択性の減少が観測され
る。好ましくは、約15℃で反応を行う。
【0015】上述のように、広範囲にわたる様々なアル
デヒドを本発明の方法で使用することができる。式:R
CHOで示されるこれらのアルデヒドには、RがC3
6アルケニル、C2〜C6アルデヒド、C3〜C6アルキ
ニル、フェニルまたはフリルを表すか、あるいはエステ
ル化されたカルボキシ、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキ
シ、ハロまたはシアノで置換されたC2〜C6アルキルを
表す化合物が含まれる。
【0016】本明細書で使用する場合、C3〜C6アルケ
ニルという用語は炭素-炭素二重結合がアルデヒド部分
に共役していない直鎖および分枝鎖不飽和炭化水素鎖を
意味し、例えばプロペニル、ブテニル、ペンテニルおよ
びヘキセニルなどである。C3〜C6アルキニルとは炭素
-炭素三重結合がアルデヒド部分と共役していない直鎖
および分枝鎖不飽和炭化水素鎖を意味し、例えばプロピ
ニル、分枝していてもよいブチニル、ペンチニルおよび
ヘキシニル基などである。エステル化されたカルボキシ
で置換されたC2〜C6アルキルとはエステル化されたカ
ルボキシ基(ここにエステル基はC1〜C4アルキル、フ
ェニル、ベンジル、あるいはp-メトキシベンジル、メ
チルベンジル、p-ニトロベンジル、ジフェニルメチル
などの置換べンジルもしくはその他の従来のカルボキシ
保護基である)によって置換された直鎖および分子鎖ア
ルキル基を意味する。そのような基の例はエトキシカル
ボニルメチル、2-(メトキシカルボニル)エチル、3-
(t-ブチルオキシカルボニル)プロピル、3-(ベンジル
オキシカルボニル)ブチル、5-(4-メトキシベンジルオ
キシカルボニル)ヘキシルのような、エステル化された
カルボキシ基で置換されたアルキル基である。C1〜C6
アルコキシで置換されたC2〜C6アルキルとは例えば2
-メトキシエチル、3-メトキシプロピル、4-エトキシ
ブチル、5-ペントキシヘキシル、6-プロポキシヘキシ
ルなどを意味する。ヒドロキシで置換されたC2〜C6
ルキルとは例えば2-ヒドロキシエチル、4-ヒドロキシ
ブチル、3-ヒドロキシヘキシルなどを意味する。ハロ
で置換されたC2〜C6アルキルとは例えば2-クロロエ
チル、3-フルオロプロピル、3-ヨードブチル、5-ブ
ロモヘキシルなどを意味する。シアノで置換されたC2
〜C6アルキルとは例えば2-シアノエチル、3-シアノ
プロピル、3-シアノブチル、5-シアノヘキシルなどを
意味する。C2〜C6アルデヒドとは3-ホルミルピロピ
ルなどの基を意味する。
【0017】本発明での使用がとりわけ好ましいアルデ
ヒドは4-ペンテナールである。グリシンと4-ペンテナ
ールのアルドール縮合の生成物はL-エリスロ-2-アミ
ノ-3-ヒドロキシ-ヘプタ-6-エン酸である。
【0018】本発明での使用が好ましいもう1つのアル
デヒドは3-シアノプロパナールである。グリシンと3-
シアノプロパナールのアルドール縮合の生成物は2-ア
ミノ-3-ヒドロキシ-5-シアノペンタン酸(AHCPA)
である。
【0019】本発明のもう1つの好ましい態様では、コ
ハク酸セミアルデヒドのエステル(例えばメチルエステ
ル、エチルエステルまたはブチルエステルの如きC1
4アルキルエステルなど)を基本的に上述した通りの反
応混合物に加え、その反応混合物と共にインキュベート
することにより、対応するL-エリスロ-2-アミノ-3-
ヒドロキシアジピン酸を得る。酵素反応のモノエステル
生成物は自発的に、塩基の存在下または高温で容易にジ
カルボン酸塩に変わるラクトンになる。上述の反応条件
下では、ラクトン体が主要生成物である。
【0020】本法で使用するアルデヒドはすべて既知化
合物であって、市販されているか、もしくは従来の方法
で製造することができる。アルデヒドの対応する2-ア
ミノ-3-ヒドロキシ酸への変換が起こるには、そのアル
デヒドが完全に溶液状態にある必要はない。水性反応媒
質に部分的にしか可溶性でないアルデヒドもSHMTの
基質として機能する。
【0021】本法は、インキュベーション混合物から経
時的に一部を取り出し、HPLC分離と混合物中に存在
するすべての1級アミン化合物のO-フタルアルデヒド
誘導イソインドールの検出でその試料を検定することに
よって、2-アミノ-3-ヒドロキシ酸の生産について監
視することができる。この検定法はAswad,AnalyticalBi
ochemistry 137:405(1984)に記述されている。インキュ
ベーション混合物と酵素ブランクの両方を生成物標品の
O-フタルアルデヒド誘導体と比較してHPLC分析す
ることによって、酵素反応生成物と同定し得るクロマト
グラフ上のピークを決定することができる。
【0022】SHMT酵素の供給源は、例えばSHMT
を含有する無傷の全細胞、そのような細胞の清澄化した
洗浄細胞溶解液、部分的に精製したSHMTまたは精製
SHMTからなり得る。SHMTを回収、精製するため
の複数段階の技術は当該技術分野でよく知られており、
例えばUlevitchら,Biochemistry 16(24) 5342-5350(197
7)やSchirchら,J.Bacteriol.163(1) 1-7(1985)に記述さ
れている。
【0023】したがって本発明の1態様では、全水溶性
タンパク質の約40%以上のレベルでSHMTを発現さ
せる組換えDNA発現ベクターで形質転換された大腸菌
細胞の清澄化した洗浄細胞溶解液の存在下でアルドール
縮合反応を行う。このレベルのSHMT発現を得る方法
を本明細書の実施例に記述する。本発明の方法で清澄化
した洗浄細胞溶解液を直接使用することによって、費用
がかかる精製段階を避けることができる。
【0024】本発明のもう1つの態様として、全水溶性
タンパク質の約40%以上のレベルでSHMTを発現さ
せる組換えDNA発現ベクターで形質転換された大腸菌
細胞の存在下でアルドール縮合反応を行うことができ
る。
【0025】本発明のさらなる態様として、1回のアニ
オン交換クロマトグラフィー段階から得られる部分的に
精製されたSHMTを用いてアルドール縮合を行うこと
ができる。この態様では全細胞から精製SHMTを得る
のであるが、その場合、SHMTは全水溶性タンパク質
の約40%以上のレベルでSHMTを発現させる組換え
DNA発現ベクターで形質転換された大腸菌細胞から得
られる。
【0026】さらに、SHMT酵素またはSHMT酵素
を含有する無傷の細胞を、当該技術分野でよく知られて
いる様々な支持体および固定化技術を用いて固定化する
ことができる。
【0027】本発明の方法のもう1つの有用な特徴は、
SHMT酵素を以降の反応で再生利用し得るということ
である。十分な2-アミノ-3-ヒドロキシ酸生成物が形
成したら、その反応混合物を約30000分子量の区分
点を持つ限外フィルターに通すことによって、SHMT
を再生する。SHMTは再利用のためにそのフィルター
によって保持される。濾液は2-アミノ-3-ヒドロキシ
酸生成物、グリシン、PLPおよび未反応のアルデヒド
基質を含有する。2-アミノ-3-ヒドロキシ酸生成物は
SP207吸収カラム(三菱化成)上に保持され、水性メ
タノールで選択的に溶出させることができる。次に限外
濾過によって保持されたSHMTにグリシンとPLPを
再添加し、その溶液をpH約7.0に調節し、その混合
物にアルデヒドを供給することによって次のアルドール
縮合サイクルを開始する。その反応を、加えたアルデヒ
ドの総量の約75%以上が対応する2-アミノ-3-ヒド
ロキシ酸に変換されるまで、生成物について監視し、そ
の工程を繰り返す。
【0028】本発明の方法では高濃度のSHMTを使用
する。Staufferら,Gene 14:63-72(1981)は、大腸菌中で
SHMTをコード化しているglyA遺伝子のクローニ
ングについて記述している。glyA遺伝子のヌクレオ
チド配列は決定されており、SHMT酵素のアミノ酸配
列はPlamannら,Nucleic Acids Research 11:2065-2075
(1983)によって提案されている。glyA遺伝子は大腸
菌宿主中で野生型の17〜26倍のレベルに過剰発現さ
れており、過剰生産された酵素が単離、精製されている
(Schirchら,J.Bacteriol.163(1):1-7(1985))。しかしこ
の発現レベルは2-アミノ-3-ヒドロキシ酸の大規模生
産にとっては実用的でない。本発明の方法を大規模に実
施する際に必要な大量のSHMTを得るために商業的に
実行し得る方法を提供するために、組換えDNA技術に
よるSHMTの不均質生産用の系をも後述の実施例に記
載する。本明細書に記述するSHMTの生産法は、本願
と同日出願の「セリン-ヒドロキシメチルトランスフェ
ラーゼを生産する方法」と題する特許出願(代理人整理
番号143321)に開示されている方法と同一であ
る。この特許出願(代理人整理番号143321)の全内
容は参考文献として本明細書の一部を構成する。
【0029】実施例で後述するように、本発明のベクタ
ーを構築する際には、プラスミドpGS29を大腸菌g
lyA遺伝子をコード化するDNAの供給源とした。後
述するクローニング法の代替法として、本発明のベクタ
ーで使用するために、DNA合成、cDNAクローニン
グ、ゲノムクローニング、ポリメラーゼ連鎖反応(PC
R)技術またはこれらの方法の組み合わせを含む他の様
々な方法によって大腸菌glyAをコード化するDNA
を調製することができる。これらの技術とその他の技術
はManiatisら,“Molecular Cloning:A Laboratory Man
ual”(コールド・スプリング・ハーバー・プレス、ニュ
ーヨーク州コールド・スプリング・ハーバー、コールド
・スプリング・ハーバー・ラボラトリー)または“Curre
nt Protocols in Molecular Biology”(F.M.Ausbelら,1
989)に記述されている。これらの文献の内容は共に参考
文献として本明細書の一部を構成する。
【0030】大腸菌glyA読み取り枠のDNA配列は
市販の方法と装置を用いて合成することができる。例え
ば固相ホスホトリエステル法を用いて本発明のDNA配
列を製造することができる。完全に保護されたDNA構
築ブロックを用いる修飾ホスホトリエステル法によって
DNA配列を合成することができる。このような合成法
は、実質的にItakuraら,Science 198:1056(1977)、Crea
ら,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.75:575およびNarangら,M
ethods in Enzymology 68:90(1980)に従って行うことが
できる。手動法に加えて、ABS 380A DNAシン
セサイザー(Applied Biosystems,カリフォルニア州9440
4フォスター・シティー、リンカーン・センター・ドラ
イブ850番)のような自動合成装置を用いてDNA配列を
合成することもできる。またポリメラーゼ連鎖反応によ
ってDNA配列を作成することもできる。例えば米国特
許第4800159号、同第4683202号、198
7年3月2日に公開された欧州特許公開第025801
7号を参照のこと。
【0031】例えば大腸菌glyA読み取り枠をコード
し、NdeIとBclI適合末端を有する下記のDNA
配列を合成し、それをプラスミドpHKY390の大き
いNdeI-BamHI DNA断片中にクローン化する
ことにより、プラスミドpZP1-glyAを作成する
ことができる。下記二本鎖DNA断片の5'から3'への
鎖を配列番号1と命名する。下記二本鎖DNA断片の
3'から5'への鎖を配列番号2と命名する。
【化4】
【化5】
【0032】下記の実施例は本発明のさらなる理解を助
けるためのものである。使用する特定の物質、種および
条件は本発明をさらに例示するためのものであり、本発
明の妥当な範囲を制限するものではない。DNAの操作
と分析の手法は基本的にSambrookら,“Molecular Cloni
ng:A Laboratory Manual(1989)”(コールド・スプリン
グ・ハーバー・ラボラトリー・プレス,ニューヨーク州
コールド・スプリング・ハーバー)に記述されている通
りに行った。制限酵素反応の条件は製造者(Boehringer
Mannheim(BM),インディアナ州インディアナポリス;New
England Biolabs(NEB),マサチューセッツ州ベバリー;
Bethesda Research Labs(BRL),メリーランド州ガイサー
スブルグ)が推奨する条件とした。
【0033】
【実施例】実施例1プラスミドpGS2 9で形質転換された大腸
菌宿主細胞の調製 大腸菌glyA遺伝子のヌクレオチド配列は既知である
(Plamannら,Nucleic Acid Research 11:2065-2075(198
3))。しかし便宜上、大腸菌GS245/pGS29か
ら単離されるプラスミドpGS29を本発明のベクター
の出発物質として使用した。大腸菌GS245/pGS
29についてはPlamannおよびStauffer,Gene 22:9-18(1
983)が記述している。
【0034】50μg/mlのアンピシリンを含有する
L寒天上で生育させた大腸菌GS245/pGS29コ
ロニーの一部を50μg/mlのアンピシリンが入って
いるLブロス1リットルに移し、空気振盪機中37℃で
約16時間インキュベートした。ベックマンJA-10
ローター(Beckman Insts.Inc.,カリフォルニア州92634
フラートン(Beckman))を用いて、4℃、8000rpm
で10分間の遠心分離によって、細胞を500ml管中
に収集した。細胞ペレットをTE-8.0(10mMトリ
ス-HCl(pH8.0)、1mMエチレンジアミンテトラ
酢酸(EDTA))で洗浄し、収集し、50mMトリス-H
Cl(pH8.0)と25%ショ糖に再懸濁して、総体積
を10mlにした。25mMトリス-HCl(pH8.0)
中の20mg/ml リゾチーム(Sigma Chemical Co.,
ミズーリ州63178セント・ルイス)1mlを撹拌しながら
添加した後、その混合物を氷上で30分間インキュベー
トした。200mM EDTA 4mlを加えた後、氷上
で10分間インキュベートし、次いでブリージ/DOC
溶解溶液(1%ブリージ58;0.4%デオキシコレー
ト;50mMトリス-HCl(pH8.0);60mM E
DTA)15mlを加えた。チューブを穏やかに反転さ
せることによって混合し、氷上で15〜30分間インキ
ュベートした。ベックマンJA-20ローターを用い
て、18000rpmで1時間の遠心分離によって細胞
残渣を除去した。上清をデカントすることにより約30
mlを得、それに10mg/ml RNAse A(Sigm
a)150μlを加えた。37℃で1時間インキュベート
した後、10mg/ml プロテイナーゼK(Boehringer
Mannheim)150μlを加え、37℃でさらに1時間イ
ンキュベートした。1/10体積の3M酢酸ナトリウム
(pH7.0)の添加とそれに続く3体積の氷冷無水エタ
ノールの添加によってDNAを沈殿させた。ベックマン
JA-14ローターを用いる8000rpmで30分間
の遠心分離によってDNAを回収した。風乾したペレッ
トをTE-8.0に再懸濁して総体積を9mlにし、それ
に塩化セシウム(Boehringer Mannheim)9gと10mg
/ml臭化エチジウム0.5mlを加えた。得られた溶
液を5.1mlのクイック・シール(Quik-seal)管(Becka
man)に充填し、ベックマンVTi65.2超遠心ロータ
ーを用いて65000rpmで6時間遠心分離した。紫
外光下でプラスミドバンドを可視化し、シリンジで取り
出した。得られたDNA溶液を塩飽和イソプロパノール
で抽出することによって臭化エチジウムを除去し、10
00体積のTE-8.0に対して16時間透析した。DN
A溶液は使用するまで−20℃で保存した。
【0035】形質転換感応大腸菌DH5α細胞をGibco
BRL(メリーランド州ガイサースブルグ)から得て、それ
を製造者の操作法に従ってプラスミドpGS29で形質
転換した。50μg/mlのアンピシリンを含有するL
寒天上で形質転換体を選択した。水平ゲル電気泳動での
プラスミドサイズ分類によってプラスミドpGS29を
含有する形質転換体を確認した。プラスミドpGS29
を保持する代表的な大腸菌DH5α形質転換体をD.1
と命名した。
【0036】別法として、プラスミドpGS29を用い
て大腸菌RV308を形質転換した。大腸菌RV308
の培養は1983年9月28日に、イリノイ州6160
4ペオリアの米国農務省、Northern Regional Research
Laboratory(NRRL)の永久培養収集物に寄託されてお
り、受託番号B-15624の下に入手できる。
【0037】形質転換のために大腸菌RV308細胞を
次のように調製した。大腸菌RV308細胞の試料をL
ブロス(1リットルあたりトリプトン10g、NaCl
10g、酵母エキス5g)中でO.D.590が約0.5吸光
度単位になるまで生育させ、遠心分離によって細胞を収
集した。細胞ペレットを冷たい100mM CaCl2
5mlに再懸濁し、氷上で25分間インキュベートし
た。再び細胞を遠心分離によって集め、そのペレットを
冷たい100mM CaCl2 2.5mlに再懸濁し、終
夜インキュベートした。感応細胞を形質転換するか、あ
るいは形質転換で使用する準備が整うまで−70℃で直
接保存した。
【0038】感応大腸菌RV308細胞をプラスミドp
GS29で形質転換するために、ポリプロピレンチュー
ブ中の感応細胞懸濁液100μlを−70℃の保存分か
ら取り出し、氷上で融解させた。細胞を穏やかに混合
し、プラスミドpGS29の溶液(1ng/μl)5μl
を加え、得られた溶液を氷上で30分間インキュベート
した。そのチューブを42℃の水槽に移し、振盪しない
で45秒間インキュベートした。この熱ショック処理
後、チューブを2分間氷上に置いた。チューブを氷から
取り出し、室温のS.O.C.培地(2%バクトトリプト
ン;0.5%酵母エキス;10mM NaCl;2.5m
M KCl;10mM MgCl2;10mM MgS
4;20mMグルコース;蒸留水中)0.9mlを加え
た。その溶液を毎分225回転(rpm)の速度で振盪し
ながら37℃で1時間インキュベートした。その細胞混
合物の一部を50μg/mlのアンピシリンが入ってい
るL寒天(Lブロスと15g/Lの寒天)プレート上に接
種し、そのプレートを37℃でインキュベートした。ア
ンピシリン耐性に関する選択と水平ゲル電気泳動でのプ
ラスミドサイズ分類によって形質転換体を確認した。そ
のクローンからプラスミドDNAを単離し、制限酵素分
析によって確認した。プラスミドpGS29を保持する
大腸菌RV308の代表的な形質転換体をR.1と命名
した。
【0039】実施例2プラスミドpV -pcrBの構
A.PCR修飾/増幅断片の構築 ATG開始コドンにあるNdeI部位とglyA遺伝子
のBstEII部位を含むglyAコード化DNAを有
するように改変された大腸菌glyA遺伝子の5'末端
を含有するPCR修飾/増幅断片を構築した。増幅に使
用したDNAオリゴヌクレオチドプライマーは次の通り
である。前向きプライマーは、
【化6】 という配列からなる26塩基のオリゴヌクレオチドであ
る。配列番号3は大腸菌glyA遺伝子のATG転写開
始コドンを横切ってハイブリッド形成するように設計し
た。太字はNdeI認識配列を表し、下線を付した塩基
は元来の大腸菌glyA遺伝子配列とは異なる塩基であ
る。逆向きオリゴヌクレオチドプライマーは、5'-CC
GGAGAACCGTGAG-3'(配列番号4)という配
列からなる15塩基対のDNAオリゴヌクレオチドであ
る。配列番号4は大腸菌glyA遺伝子配列内の唯一の
BstEII部位のすぐ下流にハイブリッド形成するよ
うに設計した。両オリゴヌクレオチオドは共にABI
380B DNA合成装置で合成し、Oligonucleotide P
urification CartridgeR(Applied Biosystems Inc.,カ
リフォルニア州フォスター・シティー)で精製した。こ
れらのプライマーを用いてPCR反応を行うために必要
な物質はGeneAmpTM DNA Amplification ReagentKit(Per
kin Elmer Cetus,コネティカット州ノルウォーク)とし
て入手した。
【0040】反応条件は次の通りである:鋳型DNA
(プラスミドpGS29)1ng;1.0mM配列番号
3;1.0mM配列番号4;各200mM dATP(デ
オキシアデノシン5'-トリリン酸)、dCTP(デオキシ
シトシン5'-トリリン酸)、dGTP(デオキシグアノシ
ン5'-トリリン酸)およびTTP(チミジル5'-トリリン
酸);1×反応緩衝液(10mMトリス-HCl(pH8.
3);50mM KCl;1.5mM MgCl2;0.01
%(w/v)ゼラチン);Taqポリメラーゼ2.5単位;
最終体積100μl。蒸発を防ぐために0.5mlポリ
プロピレンチューブ中の反応混合物に鉱油100μlを
重層し、DNA Thermal Cycler(Perkin Elmer Cetus)
中に設置した。サーモサイクラーの設定は次の通りであ
る;94℃で2分間を1サイクル;a)94℃で1分
間,b)50℃で2分間,c)72℃で3分間を30サ
イクル;72℃で7分間を1サイクル;4℃で最終サイ
クル(貯蔵)。
【0041】この403塩基対のPCR修飾/増幅DN
A断片を、1×BamHI/BstEII緩衝液(10
mMトリス-HCl(pH8.0);5mM塩化マグネシウ
ム;100mM NaCl;1mM 2-メルカプトエタ
ノール)を含有する反応液中でBstEII酵素50単
位を用いて60℃で2時間消化することにより、380
塩基対のBstEII-NdeI DNA断片に変換し
た。この断片を次のようにゲル単離した。消化したDN
Aを1×TAE緩衝液(40mMトリス-酢酸;1mM
EDTA)中の1.5%アガロースゲルで電気泳動した。
そのゲルを臭化エチジウム溶液の希釈液(1mg/ml)
で染色し、長波長紫外(UV)光下でDNAバンドを可視
化した。380塩基対のBstEII消化したPCR修
飾/増幅DNA断片の位置を特定し、それを新しい外科
用ナイフでゲルから切り出した。Maniatisらの操作法
(T.Maniatis,J.SambrookおよびE.F.Fritsch,1989,Molec
ular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Springs Har
bor Laboratory Press,6.28頁)に若干の調節を加えて、
そのゲル切片からDNA断片を溶出させた。簡単に述べ
ると、ゲル切片を1/5×TAE緩衝液約200μlと
共に透析バッグに入れ、クリップで密封し、1/5×T
AE緩衝液中で約3時間電気泳動した。透析バッグの内
容物と1/5×TAEによる洗浄液400μlを低塩緩
衝液(0.2M NaCl;20mMトリス-HCl(pH
7.5);1.0mM EDTA)2.4mlと混合し、与え
られた操作法に従って調製済エルーチップ-d(ELUTIP-
d)カラム(Schleicher & Schuell,ニューハンプシャー州
キーン)に充填した。低塩緩衝液で洗浄した後、高塩緩
衝液(1.0M NaCl;20mMトリス-HCl(pH
7.5);1.0mM EDTA)400μlを2回用い
て、DNAをカラムから溶出させ、氷冷無水エタノール
800μlの添加とそれに続く遠心分離(エッペンドル
フ5415C微量遠心機中14000rpmで40分間)によ
って沈殿させた。TE(pH7.5)20μlに溶解する
ことによって2つの風乾ペレットを混合し、その溶液を
連結まで−20℃で保存した。この断片は、ATG翻訳
開始出発部位にNdeI部位を有するようにPCRで修
飾した大腸菌glyA遺伝子のアミノ末端領域を含有す
る。
【0042】B.Sau3AI-HphIリンカーDN
A断片の構築 Sau3AI-HphIリンカー断片を単離するため
に、2つの別個の消化と単離を行った。まず1×Hph
I緩衝液(20mMトリス-酢酸(pH7.9);50mM
酢酸カリウム;10mM酢酸マグネシウム;1mMジチ
オスレイトール)を含有する反応液中でHphI制限酵
素(NEB)50単位を用いてプラスミドpUC19(B
RLから入手可能)約20μgを37℃で2時間消化し
た。適当な416塩基対のHphI制限断片を実施例2
Aに記載の如くゲル単離した。次にその断片を、1×S
au3AI緩衝液(33mMトリス-酢酸(pH7.9);
10mM酢酸マグネシウム;66mM酢酸カリウム;
0.5mMジチオスレイトール)を含有する反応液中でS
au3AI制限酵素(BM)50単位を用いて37℃で2
時間消化した。234塩基対のSau3AI-HphI
DNA断片を実施例2Aに記述の如くゲル単離した。
【0043】C.プラスミドpV-pcrAの構築 1×AccI緩衝液(33mMトリス-酢酸(pH7.
9);10mM酢酸マグネシウム;66mM酢酸カリウ
ム;0.5mM DTT)を含有する反応液中で制限酵素
AccI 50単位を用いてプラスミドpUC19 DN
A約5μgを37℃で2時間消化した。直線化したプラ
スミドpUC19を実施例2Aに記述した方法でゲル単
離した。
【0044】1×AhaII緩衝液(10mMトリス-H
Cl(pH7.9);50mM NaCl;10mM Mg
Cl2;1mM DTT;100mg/ml牛血清アルブ
ミン)を含有する反応液中でAhaII酵素(NEB)5
0単位を用いてプラスミドpGS29約10μgを37
℃で2時間消化した。2.0kbのAhaII断片を実
施例2Aに記述した方法で単離した。
【0045】プラスミドpGS29から得た2.0kb
のAhaII断片3μlとAccIで直線化したプラス
ミドpUC19(2.8kb)1μlを、1×リガーゼ緩
衝液とT4リガーゼ(BM)約5単位を含有する反応液1
5μlに加えた。その反応混合物を14℃で16時間イ
ンキュベートした。その反応生成物を実施例1に記述の
如く大腸菌DH5α細胞に導入した。形質転換体から得
られるプラスミドをそのプラスミド中のAhaII断片
の向きについてスクリーニングした。プラスミドpUC
19のPstI部位に近く、かつ、BamHI部位に遠
いBstEII部位を含有するプラスミドをプラスミド
pV-pcrAとして選択した。このクローンから得ら
れるプラスミドを実施例1に記述の如く単離した。
【0046】所望のBstEII-BamHIベクター
骨格断片を得るために、1×BamHI/BstEII
緩衝液を含有する反応液中でBamHI酵素(BM)50
単位を用いてプラスミドpV-pcrA約10μgを3
7℃で2時間消化した。その反応液にBstEII(5
0単位)を加え、温度を60℃に上げて2時間維持し
た。実施例2Aの方法に従ってBstEII-BamH
Iベクター骨格断片をゲル単離した。
【0047】D.中間体プラスミドpV-pcrBの最
終的な構築 実施例2Aで調製したBstEII消化380塩基対P
CR修飾/増幅DNA断片を、実施例2Bで調製したリ
ンカー断片および実施例2Cで調製したベクター骨格断
片と連結することにより、中間体プラスミドpV-pc
rBを得た。
【0048】ベクター骨格断片1μl(約50ng)、S
au3AI-HphI DNA断片2μl(約100ng)
およびBstEII消化PCR修飾/増幅DNA断片6
μl(約100ng)を、1×連結緩衝液とT4リガーゼ
約5単位とを含有する反応液に加えた。その混合物を1
4℃で16時間インキュベートし、得られたDNAを実
施例1に記述の方法で大腸菌DH5αに導入した。制限
酵素分析で形質転換体をスクリーニングすることによ
り、プラスミドpV-pcrBを保持する形質転換体を
選択した。実施例1に記述の方法でその形質転換体から
プラスミドpV-pcrBを抽出し、精製した。
【0049】実施例3プラスミドpX 4の構築 プラスミドpHKY390の制限酵素部位と機能地図を
図2に示す。下記の手法でプラスミドpHKY390か
らカナマイシン耐性遺伝子の読み取り枠を除去した。1
×NdeI緩衝液を含有する反応混合物中でNdeI制
限酵素50単位を用いてプラスミドpHKY390 1
0μgを37℃で2時間消化した。消化したDNAを上
述の如く沈殿させ、得られたDNAペレットを1×Ba
mHI緩衝液に再懸濁した。BamHI制限酵素50単
位を加え、その混合物を37℃で2時間インキュベート
した。プラスミドpHKY390の2つのNdeI-B
amHI DNA断片のうちの大きい方を実施例2Aに
記述した手法に従ってゲル単離した。
【0050】大腸菌glyA遺伝子と上流配列を含有す
るNdeI-BclI DNA断片をプラスミドpGS2
9から次のようにして得た。1×NdeI緩衝液を含有
する反応液中でNdeI 50単位を用いてプラスミド
pGS29約10μgを37℃で2時間消化した。1/
10体積の3M酢酸ナトリウム(pH7.0)と2.5体積
の氷冷無水エタノールの添加によって、消化したDNA
を沈殿させた。30分間の遠心分離によってDNAを集
めた。DNAのペレットを1×BclI緩衝液(10m
Mトリス-HCl(pH7.5);10mM塩化マグネシウ
ム;50mM塩化ナトリウム;1mMジチオエリスリト
ール)に再懸濁、溶解し、BclI制限酵素50単位を
加え、その反応混合物を50℃で2時間インキュベート
した。プラスミドpHKY390由来のゲル単離したN
deI-BamHI DNA断片を含有する連結混合物に
1.73kbのNdeI-BclI DNA断片を直接加
えた。
【0051】glyA読み取り枠と上流配列を含有する
プラスミドpGS29の1.73kbのNdeI-Bcl
I DNA断片を、プラスミドpHKY390から得ら
れる大きいNdeI-BamHI DNA断片に次のよう
に連結した。プラスミドpHKY390から得られる大
きいNdeI-BamHI DNA断片5μl(約50n
g)とNdeI-BclI消化したプラスミドpGS29
DNA5μl(約500ng)を、1×リガーゼ緩衝液
とT4リガーゼ5単位とを含む反応液に加えた。得られ
た混合物を14℃で16時間インキュベートし、得られ
たDNA生成物を実施例1に記述の如く大腸菌DH5α
細胞に導入した(ただし形質転換とインキュベーション
は30℃で行った)。テトラサイクリン耐性について形
質転換体を選択した。得られたテトラサイクリン耐性形
質転換体のプラスミドを制限酵素分析でスクリーニング
したところ、所望のプラスミドpX4の構造を持つプラ
スミドを保持する形質転換体が見つかった。選択した形
質転換体から実施例1に記述した方法でプラスミドpX
4 DNAを精製した。
【0052】実施例4プラスミドpZ P1-glyA
の構築 プラスミドpZP1-glyAを構築するために、プラ
スミドpX4の小さいNdeI-BstEII DNA断
片をプラスミドpV-pcrBから得られる小さいNd
eI-BstEII DNA断片で置換した。これは次の
ように行った。1×NdeI緩衝液中でNdeI(50
単位)を用いてプラスミドpX4(10μg)を37℃で
2時間消化した。DNAを実施例3に記載の如く沈殿さ
せ、沈殿したDNAをBstEII 50単位が入って
いる1×BstEII緩衝液に再懸濁した。この反応混
合物を60℃で2時間インキュベートし、大きいDNA
断片を実施例2Aに従ってゲル単離した。プラスミドp
X4の消化と同様にpV-pcrB約20μgをも消化
し、373塩基対のNdeI-BstEII DNA断片
をゲル単離した。
【0053】プラスミドpX4から得た大きいNdeI
-BstEII DNA断片とプラスミドpV-pcrB
から得た373塩基対のNdeI-BstEII DNA
断片を次のように連結して、プラスミドpZP1-gl
yAを形成させた。ベクターpX4から得た断片2μl
(約50ng)とプラスミドpV-pcrBから得た37
3塩基対の断片1μl(約150ng)を、1×リガーゼ
緩衝液とT4リガーゼ5単位が入っている反応混合物に
加えた。得られた反応混合物を14℃で16時間インキ
ュベートした。
【0054】滅菌TEで5倍に希釈することにより連結
反応混合物を形質転換のために調製した。希釈したDN
Aを用い、基本的に実施例3に記載の如く、感応大腸菌
DH5α細胞を形質転換した。テトラサイクリン耐性コ
ロニーを選択し、これらのコロニーから得られるプラス
ミドを水平アガロースゲル電気泳動によってサイズ分類
した。プラスミドpZP1-glyAについて予期され
るサイズに対応するサイズのプラスミドを含有する形質
転換体を選択した。制限酵素分析によって、これらの形
質転換体のプラスミドがプラスミドpZP1-glyA
について予期される構造を有することを確認した。代表
的な大腸菌DH5α/pZP1-glyA形質転換体を
選択して、それをDglyと命名した。
【0055】プラスミドpZP1-glyAを大腸菌D
H5α/pZP1-glyAから単離し、それを用いて
実施例3に記述の如く大腸菌RV308を形質転換し
た。制限酵素分析によって、これらの形質転換体から得
られるプラスミドがプラスミドpZP1-glyAにつ
いて予期される構造を有することを確認した。代表的な
大腸菌RV308/pZP1-glyA形質転換体を選
択し、それをRglyと命名した。
【0056】上述の大腸菌組換え体の活性分析を容易に
するために、3'-フェニルセリンをSHMTの基質とし
て用いる高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)検定
法を開発した。3'-フェニルセリンのベンズアルデヒド
への変換を監視することによってSHMT活性を決定し
た。総体積1mlのこの反応混合物は20mMの3'-フ
ェニルセリンと20mM N,N-ビス[2-ヒドロキシエ
チル]-2-アミノエタンスルホン酸緩衝液(BES,p
H7.25)中の適当量の酵素とを含む。この反応混合物
を穏やかに振盪しながら30℃でインキュベートし、5
分後に10%H3PO425μlを添加することによって
反応を停止させた。遠心分離によってあらゆる粒子を除
去し、上清画分の少量(通常10μl)をHPLCで分析
した。アペックスODS 3μ C18カラム(Jones Chr
omatography,コロラド州リトルトン)、水/アセトニト
リル(72/25,v/v)による流速1ml/分の無勾
配溶出および279nmにおける検出を用いることによ
って、ベンズアルデヒドを定量した。酵素活性1単位を
上記反応条件下で毎分1μモルのベンズアルデヒドの生
成をもたらすのに必要なSHMTの量と定義する。比活
性をタンパク質1mgあたりの単位と定義する。タンパ
ク質含量は牛血清アルブミンを標品として用いるブラッ
ドフォードの標準的な方法によって決定した。
【0057】実施例5酵素検定 4-ペンテナールとグリシンの縮合反応から生成するA
HHAを高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を用い
て監視することによってSHMTの活性を決定した。総
体積1mlの反応混合物は、50mMリン酸塩(pH7.
0)中に45mMペンテナール、100mMグリシン、
酵素の一部(0.003mMまで)および0.1mMピリド
キサール5'-リン酸を含有する。この酵素反応液を穏や
かに振盪しながら15℃で約20〜150分間インキュ
ベートした。生成物の形成は酵素濃度と反応時間に対し
て1次であった。混合物の一部(通常25μl)を0℃の
水で20倍希釈し、直ちに塩化ダブシルで処理すること
によって酵素反応を停止した。ベックマンODS-DA
BS 5μ C18カラム(4.6mm×25cm;Beckma
n Instruments,カリフォルニア州フラートン)を用い、
1.5ml/分の勾配溶出と436nmにおける検出を
使って、AHHAの塩化ダブシル誘導体をHPLCによ
って定量した。代表的な勾配溶出のために、緩衝液A
(4.5%ジメチルホルムアミドおよび14.5mMクエ
ン酸ナトリウム(pH6.5))と緩衝液B(4.5%ジメチ
ルホルムアミド、4.5mMクエン酸ナトリウムおよび
70%アセトニトリル(pH6.5))から次の時間に従っ
て移動相を構築した:43-57%Bで7分間、57%
Bで1分間、57-100%Bで4分間。酵素活性1単
位を、上記反応条件下で毎分1μmolのAHHAを形
成させるのに必要なSHMTの量と定義する。比活性は
1μMのSHMTあたりの単位と定義する。タンパク質
含量は血清アルブミンを標品として用いるブラッドフォ
ード法によって決定した。上述の条件下で純粋なSHM
Tの比活性は約10単位/μM SHMTであった。
【0058】実施例6大腸菌SHMT の生産 5μg/mlテトラサイクリンを加えたLブロス中30
℃で、所望の細胞密度に達するまで大腸菌RV308/
pZP1-glyA(Rgly)を生育させることによっ
て、種ロットを調製した。滅菌条件下で1mlをスクリ
ューキャップ凍結バイアルに移し、液体窒素の蒸気相で
保存した。この種ロットのバイアルを貯蔵器から取り出
し、5μg/mlテトラサイクリンが入っているLブロ
ス50mlを含む2つのフラスコにその内容物を等しく
移し、30℃でインキュベートした。これらのフラスコ
の内容物を、改良M-9グルコース-塩培地を含有する5
0リットルの撹拌反応器に植菌した。この種容器を30
℃、pH7.0に制御し、オフガス分析(off gas analys
is)が応分の細胞質量に達したことを示すまで50%以
上のO2を溶解した。次にこのブロスの一部を150リ
ットルのバイオリアクターに移した。細胞質量の蓄積相
の間、温度を30℃に維持し、pHをpH7.0に制御
した。発酵変数が予定の設定値(各バイオリアクターの
気体移動特性によって決まる)に達した時に、発酵器の
温度を41℃まで傾斜させた。この時点で組換えタンパ
ク質の合成が細菌細胞内で始まった。最終温度に到達す
る直前に、複合アミノ酸のスラリー(加水分解したカゼ
インなど)を大量に添加した。残りの発酵のために、グ
ルコースと複合アミノ酸スラリーを一定の速度で反応器
に添加した。添加レベルは生産相の間一貫して個々のア
ミノ酸のプールが与えられ、それが維持されるに足るレ
ベルとした。生産相の間一貫して温度とpHを制御し
た。溶存酸素や二酸化炭素発生速度などの発酵変数が溶
存酸素残量や二酸化炭素発生低下などの発酵目標が達成
されたことを示した時に、正しく折り畳まれた可溶性の
生成物を含有する細胞を収集した。150リットル発酵
器では、RglyがDglyより良好に生育した(即ち
Rglyの方が総酵素活性が高かった)。
【0059】実施例7SHMTの調製 A.清澄化した洗浄細胞溶解液の調製 SHMT発酵で得た全細胞をシャープレス(Sharples)遠
心機を用いて収集し、等量のリン酸緩衝液(10mMリ
ン酸ナトリウム(pH7.8)、1mM EDTA、5mM
PLP)に再懸濁した。その細胞スラリーをガウリン・
プレス(gaulinpress)を用いてホモジナイズした。細胞
残渣を遠心分離によって除去した。上清を0.45μm
フィルターを用いるミクロ濾過によってさらに清澄化し
た。30キロダルトン分子量区分の限外フィルターを用
いてその溶液を約30〜40mg/mlのSHMT濃度
になるまで濃縮した。次に濃縮したSHMT溶液を3m
MPLPの入った100mMリン酸緩衝液(pH7.4)
5体積に対してダイアフィルトレーションした。この洗
浄細胞溶解液を0.45μm濾過し、−20℃で保存し
た。
【0060】B.SHMTのアニオン交換精製 細胞ペースト約17キログラムをトリス緩衝液(50m
Mトリス、1mM EDTA、0.1mL PLP(pH
7.8))に懸濁し、ガウリン・プレスを通して細胞を破
壊した。細胞残渣をシャープレス遠心機を用いる遠心分
離によって除去し、得られた上清をクノ・ゼタ・プラス
(Cuno Zeta Plus)フィルター(Cuno)を通して濾過した。
次にファスト・フロウ(Fast Flow)Qアニオン交換基盤
(Pharmacia Inc.)を詰めた45×46cmカラムに清澄
化した溶液を充填した。次にこのカラムを6カラム体積
のトリス緩衝液で洗浄した。そのカラムをトリス緩衝液
中で9カラム体積の間に0から0.5M KClに変化す
る直線的な塩勾配で溶出させた。分画を集め、SDSゲ
ル電気泳動、BCA検定法(ビシンコニン酸,Pearce Ch
emicals,Inc.)による総タンパク質、活性を用いて特徴
づけた。適当な分画を合わせ、その本体を30キロダル
トン分子量区分膜を用いて濃縮した。次にリン酸塩とP
LPを含有する緩衝液5体積に対して濃縮したSHMT
溶液をダイフィルトレーションした。そのSHMT溶液
を0.45μmフィルターを通して濾過し、−20℃で
保存した。
【0061】実施例8L-エリスロ-AHHAの製造 1Mグリシン、1mMピリドキサール5'-リン酸および
0.1mM SHMT(10g/リットル)を15℃、pH
7.0の水中で混合した。グリシンに対して0.27等量
の4-ペンテナールを5〜8時間かけて加えた。SHM
Tは、全細胞(実施例6に記述の如く調製したもの)、清
澄化した洗浄細胞溶解液(実施例7Aに記述の如く調製
したもの)もしくは実施例7Bに記述の如く1アニオン
交換精製段階によって精製したものの形態で反応液に加
えた。
【0062】4-ペンテナールの添加が完了した1〜2
時間後に、反応収率は最大値に達した。この時点でpH
を6.0に調節した。清澄化した洗浄細胞溶解液または
1段階クロマトグラフィー精製SHMTを反応に使用し
た場合、30キロダルトン分子量区分限外濾過膜でその
混合物を1/3〜1/4に濃縮し、次いで1mM PL
Pを含有する10mMリン酸塩(pH6.0)1体積で洗
浄した。生成物は限外濾過液中にあった。限外濾過膜に
よって保持される酵素は再生再利用することができる。
この製造法で全細胞を使用した場合には、遠心分離(3
500rpm,10℃,15分間)によって反応混合物
から細胞を分離した。細胞ペレットを再利用のために緩
衝液(典型的には200〜1000μM PLP,1Mグ
リシン、50mM KPi(pH7))に再懸濁した。
【0063】反応の生成物と過剰の基質を濾液または上
清から取り出し、全2-アミノ-3-ヒドロキシ酸定量の
ためのDABSYL法(Beckman Dabsylation Kit, 取り
扱い説明書,Beckman Instruments,Altex Division)によ
って分析した。L-エリスロ-AHHAの4-ペンテナー
ルからの収率は78〜80%であり、異性体比は93:
7〜90:10(エリスロ:スレオ)であった。5〜7%
の4-ペンテナールが未反応のままであった。スレオ体
の形成を最小化するために濃縮段階の間にpHを6.0
に調節した。pH6.0未満のpHは酵素を沈殿させ
た。
【0064】実施例9L-エリスロ-AHHAの収率に
対するp H、温度およびSHMT濃度の効果 200mMグリシン、40μM PLP、50mM 4-
ペンテナールを用いて、様々な温度、pHおよびSHM
T濃度で縮合反応を行った。これらの反応はバッチ法で
行った。その結果を表1に示す。収率(%)は反応時間の
経過中に観測された最大値を表し、スレオ体率(%)は最
大収率時点におけるスレオ異性体のレベルを表す。表1
のデータは比較的中性のpHと低温が収率と立体選択性
を改善し、高いSHMT濃度が収率を改善することを立
証している。
【表1】 [SHMT](μM) pH ℃ 収率(%) スレオ体率(%) 1. 100 8 15 75 4 2. 20 8 15 64 4 3. 20 7 15 80 4.5 4. 20 7 35 62 12
【0065】実施例10L-エリス ロ-AHCPAの製
グリシン(200mM)、ピリドキサール5'-リン酸(1
mM)およびSHMT(0.02mM)を水中で混合して1
75mlの体積にした。1N水酸化ナトリウムでpHを
7.0に調節した。その混合物を15℃に冷却した。グ
リシンに対して0.27等量の3-シアノプロパノールを
その混合物に加え、その一方でpHを7.0に、温度を
15℃に維持した。反応を約3時間進行させた。実施例
8に記述したように生成物を取り出し、分析した。L-
エリスロ-AHCPAの3-シアノプロパノールからの収
率は58%であり、異性体比は98:2(エリスロ:ス
レオ)であった。
【0066】
【配列表】
【0067】配列番号:1 配列の長さ:1406 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA 配列 T ATG TTA AAG CGT GAA ATG AAC ATT GCC GAT TAT GAT GCC 40 GAA CTG TGG CAG GCT ATG GAG CAG GAA AAA GTA CGT CAG GAA 82 GAG CAC ATC GAA CTG ATC GCC TCC GAA AAC TAC ACC AGC CCC 124 CGC GTA ATG CAG GCG CAG GGT TCT CAG CTG ACC AAC AAA TAT 166 GCT GAA GGT TAT CCG GGC AAA CGC TAC TAC GGC GGT TGC GAG 208 TAT GTT GAT ATC GTT GAA CAA CTG GCG ATC GAT CGT GCG AAA 250 GAA CTG TTC GGC GCT GAC TAC GCT AAC GTC CAG CCG CAC TCC 292 GGC TCC CAG GCT AAC TTT GCG GTC TAC ACC GCG CTG CTG GAA 334 CCA GGT GAT ACC GTT CTG GGT ATG AAC CTG GCG CAT GGC GGT 376 CAC CTG ACT CAC GGT TCT CCG GTT AAC TTC TCC GGT AAA CTG 418 TAC AAC ATC GTT CCT TAC GGT ATC GAT GCT ACC GGT CAT ATC 460 GAC TAC GCC GAT CTG GAA AAA CAA GCC AAA GAA CAC AAG CCG 502 AAA ATG ATT ATC GGT GGT TTC TCT GCA TAT TCC GGC GTG GTG 544 GAC TGG GCG AAA ATG CGT GAA ATC GCT GAC AGC ATC GGT GCT 586 TAC CTG TTC GTT GAT ATG GCG CAC GTT GCG GGC CTG GTT GCT 628 GCT GGC GTC TAC CCG AAC CCG GTT CCT CAT GCT CAC GTT GTT 670 ACT ACC ACC ACT CAC AAA ACC CTG GCG GGT CCG CGC GGC GGC 712 CTG ATC CTG GCG AAA GGT GGT AGC GAA GAG CTG TAC AAA AAA 754 CTG AAC TCT GCC GTT TTC CCT GGT GGT CAG GGC GGT CCG TTG 796 ATG CAC GTA ATC GCC GGT AAA GCG GTT GCT CTG AAA GAA GCG 838 ATG GAG CCT GAG TTC AAA ACT TAC CAG CAG CAG GTC GCT AAA 880 AAC GCT AAA GCG ATG GTA GAA GTG TTC CTC GAG CGC GGC TAC 922 AAA GTG GTT TCC GGC GGC ACT GAT AAC CAC CTG TTC CTG GTT 964 GAT CTG GTT GAT AAA AAC CTG ACC GTT AAA GAA GCA GAC GCC 1006 GCT CTG GGC CGT GCT AAC ATC ACC GTC AAC AAA AAC AGC GTA 1048 CCG AAC GAT CCG AAG AGC CCG TTT GTG ACC TCC GGT ATT CGT 1090 GTA GGT ACT CCG GCG ATT ACC CGT CGC GGC TTT AAA GAA GCC 1132 GAA GCG AAA GAA CTG GCT GGC TGG ATG TGT GAC GTG CTG GAC 1174 AGC ATC AAT GAT GAA GCC GTT ATC GAG CGC ATC AAA GGT AAA 1216 GTT CTC GAC ATC TGC GCA CGT TAC CCG GTT TAC GCA 1252 TAAGCGAAAC GGTGATTTGC TGTCAATGTG CTCGTTGTTC ATGCCGGATG 1302 CGGCGTGAAC GCCTTATCCG GCCTACAAAA CTTTGCAAAT TCAATATATT 1352 GCAATCTCCG TGTAGGCCTG ATAAGCGTAG CGCATCAGGC AATTTTTCGT 1402 TTAT 1406
【0068】配列番号:2 配列の長さ:1408 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA 配列 GATCATAAAC GAAAAATTGC CTGATGCGCT ACGCTTATCA GGCCTACACG 50 GAGATTGCAA TATATTGAAT TTGCAAAGTT TTGTAGGCCG GATAAGGCAT 100 TCACGCCGCA TCCGGCATGA ACAACGAGCA CATTGACAGC AAATCACCGT 150 TTCGCTTATG CGTAAACCGG GTAACGTGCG CAGATGTCGA GAACTTTACC 200 TTTGATGCGC TCGATAACGG CTTCATCATT GATGCTGTCC AGCTCGTCAC 250 ACATCCAGCC AGCCAGTTCT TTCGCTTCGG CTTCTTTAAA GCCGCGACGG 300 GTAATCGCCG GAGTACCTAC ACGAATACCG GAGGTCACAA ACGGGCTCTT 350 CGGATCGTTC GGTGCGCTGT TTTTGTTGAC GGTGATGTTA GCACGGCCCA 400 GAGCGGCGTC TGCTTCTTTA ACAATCAGGT TTTTATCAAC CAGATCAACC 450 AGGAACAGGT GGTTATCAGT GCCGCCGGAA ACCACTTTGT AGCCGCGCTC 500 GAGGAACACT TCTACCATCG CTTTAGCGTT TTTAGCGACC TGCTGCTGGT 550 AAGTTTTGAA CTCAGGCTCC ATCGCTTCTT TCAGAGCAAC CGCTTTACCG 600 GCGATTACGT GCATCAACGG ACCGCCCTGA CCACCAGGGA AAACGGCAGA 650 GTTCAGTTTT TTGTACAGCT CTTCGCTACC ACCTTTCGCC AGGATCAGGC 700 CGCCGCGCGG ACCCGCCAGG GTTTTGTGAG TGGTGGTAGT AACAACGTGA 750 GCATGAGGAA CCGGGTTCGG GTAGACGCCA GCAGCAACCA GGCCCGCAAC 800 GTGCGCCATA TCAACGAACA GGTAAGCACC GATGCTGTCA GCGATTTCAC 850 GCATTTTCGC CCAGTCCACC ACGCCGGAAT ATGCAGAGAA ACCACCGATA 900 ATCATTTTCG GCTTGTGTTC TTTGGCTTGT TTTTCCAGAT CGGCGTAGTC 950 GATATGACCG GTAGCATCGA TACCGTAAGG AACGATGTTG TACAGTTTAC 1000 CGGAGAAGTT AACCGGAGAA CCGTGAGTCA GGTGTCCGCC ATGCGCCAGG 1050 TTCATACCCA GAACGGTATC ACCTGGTTCC AGCAGCGCGG TGTAGACCGC 1100 AAAGTTAGCC TGGGAGCCGG AGTGCGGCTG GACGTTAGCG TAGTCAGCGC 1150 CGAACAGTTC TTTCGCACGA TCGATCGCCA GTTGTTCAAC GATATCAACA 1200 TACTCGCAAC CGCCGTAGTA GCGTTTGCCC GGATAACCTT CAGCATATTT 1250 GTTGGTCAGC TGAGAACCCT GCGCCTGCAT TACGCGGGGG CTGGTGTAGT 1300 TTTCGGAGGC GATCAGTTCG ATGTGCTCTT CCTGACGTAC TTTTTCCTGC 1350 TCCATAGCCT GCCAGACTTC GGCATCATAA TCGGCAATGT TCATTTCACG 1400 CTTTAACA 1408
【0069】配列番号:3 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA 配列 GATGCATATGTTAAAGCGTGAAATGA 26
【0070】配列番号:4 配列の長さ:15 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA 配列 CCGGAGAACCGTGAG 15
【図面の簡単な説明】
【図1】 プラスミドpGS29の制限酵素部位および
機能地図である(図面に記載の制限酵素部位と機能地図
は各組換えDNAベクターの模式図である。制限部位の
情報は総括的なものではなく、ある型の制限酵素部位は
地図上に実際に記載されている以上に存在し得る。以下
同様)。
【図2】 プラスミドpHKY390の制限酵素部位お
よび機能地図である。
【図3】 プラスミドpV-pcrBの制限酵素部位お
よび機能地図である。
【図4】 プラスミドpZP1-glyAの制限酵素部
位および機能地図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 9/10 C12R 1:19) (72)発明者 ロバート・ジェイムズ・ガザック アメリカ合衆国46201インディアナ州イン ディアナポリス、イースト・ロブソン・ス トリート2821番 (72)発明者 アダム・ジョゼフ・クロイツマン アメリカ合衆国46142インディアナ州グリ ーンウッド、ウィロー・ウィンド・ドライ ブ4183番 (72)発明者 ユージーン・ポール・クレフ アメリカ合衆国46033インディアナ州カー メル、オクスフォード・プレイス4772番 (72)発明者 スティーブン・ワイアット・クイーナー アメリカ合衆国46208インディアナ州イン ディアナポリス、メルボルン・ロード・イ ースト・ドライブ4270番 (72)発明者 ジェフリー・トーマス・ビチェンツィ アメリカ合衆国46220インディアナ州イン ディアナポリス、ブロークンハースト・ロ ード6407番 (72)発明者 ウ−クァン・イェ アメリカ合衆国46142インディアナ州グリ ーンウッド、プリムローズ・コート720番 (72)発明者 ジョゼフ・マーティン・ゾック アメリカ合衆国46143インディアナ州グリ ーンウッド、ウエスト・スモーキー・ロ ウ・ロード5755番

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [RはC3〜C6アルケニル、C2〜C6アルデヒド、C3
    6アルキニル、フェニルまたはフリルを表すか、もし
    くはエステル化されたカルボキシ、C1〜C6アルコキ
    シ、ヒドロキシ、ハロまたはシアノで置換されたC2
    6アルキルを表す]で示される2-アミノ-3-ヒドロキ
    シ酸を製造する方法であって、pHが約6.0ないし約
    8.0の水性溶液中で約0℃ないし約25℃の温度で、
    式:RCHO(ここにRは上記と同意義である)で示され
    るアルデヒドおよびグリシンを大腸菌セリン-ヒドロキ
    シメチルトランスフェラーゼと、ピリドキサール5'-リ
    ン酸の存在下で反応させることからなる方法。
  2. 【請求項2】 RCHOで示されるアルデヒドのRが、
    エステル化されたカルボキシ、C1〜C6アルコキシ、ヒ
    ドロキシ、ハロまたはシアノで置換されたC2〜C6アル
    キルおよびC3〜C6アルケニルからなる群から選択され
    る請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 RCHOで示されるアルデヒドがコハク
    酸セミアルデヒドメチルエステル、コハク酸セミアルデ
    ヒドエチルエステル、3-シアノプロパナールおよび4-
    ペンテナールからなる群から選択される請求項1の方
    法。
JP6109412A 1993-05-25 1994-05-24 2−アミノ−3−ヒドロキシ酸を製造する方法 Withdrawn JPH07135988A (ja)

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US220622 1994-03-31
US067450 1994-03-31

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