JPH07135574A - カラー印刷のプレートの誤整合を補正するための自動トラップ選択方法 - Google Patents

カラー印刷のプレートの誤整合を補正するための自動トラップ選択方法

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JPH07135574A
JPH07135574A JP6085384A JP8538494A JPH07135574A JP H07135574 A JPH07135574 A JP H07135574A JP 6085384 A JP6085384 A JP 6085384A JP 8538494 A JP8538494 A JP 8538494A JP H07135574 A JPH07135574 A JP H07135574A
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color
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traps
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JP6085384A
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Richard A Dermer
リチャード・エー・ダーマー
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Miles Inc
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
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  • Color Image Communication Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、カラー印刷のプレート誤整合を補
正するために2つのカラー領域の境界部を処理するため
の自動トラップ選択方法方法を得ることを目的とする。 【構成】 利用者インターフェイスのパネル2450に示さ
れているように、予め決定されている全体的なスコアに
適用可能な加重を有する複数の方法によって得られた加
重されたランクの和を表す全体的なスコアを有する複数
の方法によって候補となるトラップのランクを設定し、
候補となるトラップ間の自動選択のベースとして全体的
なスコアを使用するステップを含んでいることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー印刷のプレート
の誤整合補正方法および補正装置に関する。すなわち、
本発明はオフセットまたはその他の印刷方法を使用して
多色出力を生成するためのグラフィックイメージの電気
処理に関する。イメージは、写真材料のデジタル走査に
よって電気的に得られ、“構成されたグラフィック”と
組合せられ、後に印刷プロセスで使用されるインクにそ
れぞれ対応した単色イメージに分離される複合イメージ
またはページを提供する。プロセスカラーインクの代わ
りに、或いはそれに加えて特別な“スポット”カラーが
使用できるが、典型的に藍色(シアン)、深紅色(マゼ
ンタ)、黄色および黒色の4つのプロセスカラーインク
が使用される。その後、分離されたイメージは印刷プレ
ートが形成される写真フィルムに出力されることができ
る。その代わりとして、分離されたイメージはグラビア
印刷が形成されることができる彫版シリンダを生成する
ために使用されることができる。
【0002】
【従来の技術】上記のように印刷されるページまたはグ
ラフィックイメージのレイアウトは、予め設定されたグ
ラフィック設計にしたがって“構成されたグラフィッ
ク”の組合せに依存している。構成されたグラフィック
は、印刷媒体(例えば“紙”)上にイメージ化されたグ
ラフィック対象の連続を表した連続したカラー領域であ
る。そのようにしてイメージ化された対象は、互いに分
離されるか、1以上の点で互いに接触するか、部分的に
重なり合うか、或いは完全に重なることができる多角形
である。したがって、結果的な印刷ページまたはグラフ
ィックイメージはグラフィック対象を表した多角形のパ
ッチワークから形成され、そのいくつかは連続部におい
て後にイメージ化される対象により“クリップ”され
る。
【0003】接触するか、またはオーバーラップしてい
る多角形形状の結果は、理想的な印刷状態下でゼロ幅を
有するカラーの隣接した領域間の境界である。多角形形
状を満たす“カラー”は、ソリッドカラー、色調(ti
nt)、デグレード(degrades)、コントーン
(contone:連続的な階調)イメージまたは“無
フィル”(すなわちインクを与えられていない紙)であ
ることができる。一般に、これらの隣接した領域中に表
わされた“カラー”は、1以上のインクを使用して印刷
される。したがって、実際に異なるカラーの領域間のゼ
ロ幅境界は、印刷プレート間の小さいが可視的な誤整合
問題の結果、実現不可能である。エラーは“光漏洩”ま
たは不所望なカラーの可視的な境界の結果避けられな
い。
【0004】この誤整合を補正する方法は、従来技術に
おいて良く知られている。一般的な方法は、印刷された
ときに可視的な効果を最小にするように決定されたカラ
ーで間隙または誤整合境界領域を満たすように接触した
領域の1つを拡張することである。この方法で1つのカ
ラー領域から別のものまでの境界の拡張を“拡散(スプ
レッド)”と呼ぶ。そのようにして拡大された境界を
“トラップ”と呼び、カラーが付加されるゾーンを“ト
ラップゾーン”と呼ぶ。
【0005】デジタルイメージを自動的にトラップする
ために一般的に使用される方法は、最初に走査され、個
々の走査素子または画素をそれぞれ含む連続した(高い
分解能の)走査ラインとして内部的に蓄積されるイメー
ジに依存している。これらの方法は、各ラスターライン
を連続的に処理し、1以上の隣接した画素を比較して、
カラー境界を決定し、このような境界でトラップを生成
すべきか否かを決定するためにルールを適用し、それが
生成されるべきであるならば、最後に第2のセットのル
ールを適用してトラップの性質を決定する。
【0006】例えば、米国特許第 4,931,861号明細書に
記載されている谷口氏の方法は、第1および第2のイメ
ージ間の境界を形成する画素のマップを表す第3の境界
イメージを限定するためにイメージフィールド内におい
て接触しているまたはオーバーラップしている対象を表
す2つのラスター処理されたイメージを使用する。これ
ら3つのイメージは画素単位で重ねられ、第4および第
5の境界イメージを生成する。米国特許第 4,583,116号
明細書に記載されているヘニング氏他の方法はまた記載
されたイメージが光・電気走査ソースイメージによって
得られるだけ画素ベースで限定される。この特許はまた
カラー境界を分離する(画素ベース)境界用の境界カラ
ーを決定する方法に言及している。やはり画素ベースで
限定される、米国特許第 4,725,966号明細書に記載され
ているダービィ氏他の方法は、正または負の拡散決定が
それに基づく(画素)カラーの存在または不存在を評価
するために1時に1つの分解可能な要素だけ移動される
マスクを使用する。
【0007】米国特許第 5,113,249号明細書に記載され
ているヨセフィ氏の方法は、各対の接触またはオーバー
ラップしている形状に対してトラップ(“フレーム”と
呼ばれるオーバーラップ領域)を[生成すべきか否か]
を決定し、そうであるならば、生成すべきトラップの性
質を決定するベースとして自動化されたルールのセット
を使用する。ヨセフィ氏により示された好ましい実施例
は走査されたデータを使用し、画素の各ラインを順次処
理して、前の走査ラインからの3つの画素および同じラ
インからの2つの画素を各画素に対して比較し、カラー
変化が発生するか否かを決定する。トラップを生成すべ
きか否か、および生成されるならばこのようなトラップ
の性質に関する決定は処理シーケンス内に組込まれ、処
理の開始前に設定された基準を利用する。
【0008】シアトルWAのアルダス社から入手できる
製品“トラップワイズ”はまたトラップするのにラスタ
ー方法を利用する。この製品において、処理時間は分解
能要素の数に比例し、それによって分解能と共に2次関
数的に増加し、例えば1インチ当り3600ドット(d.p.i
)の高い装置分解能に対して長い計算時間になる。さ
らに、トラップは予め設定されたルールを使用してこの
パッケージで生成され、計算反復要求なしに利用者によ
って編集することは不可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術の文献
に示されたトラップ方法は、2つの共通した特徴を有し
ている。第1のものは、ラスター形態で現されるイメー
ジの処理である。これには、構成されたグラフィックを
主として形成するか、或いはコントーンイメージと構成
されたグラフィックを組合わせるイメージにおいて余分
な処理ステップが必要とされる。このようなイメージは
最初に出力分解能でラスター化され、次に適切なライン
走査アルゴリズムが適用されなければならない。含まれ
ているエッジ境界数(例えば3600 d.p.iの出力分解能に
おいて)の結果として、特にトラップが各エッジで生成
された場合、可成の量の冗長な計算が要求される。
【0010】従来技術の方法の第2の共通した特徴は、
予め設定された基準に基づいた処理内にトラップ決定を
形成し、適用する必要性である。高い出力装置分解能に
おけるラスターベース処理のために、潜在的な画素単位
のカラー転移数は多数の走査ラインにより共有される単
一のカラー領域境界に対応した転移の反復のために多
い。米国特許第 5,113,249号明細書において、トラップ
を形成する決定は条件付きであるため、考慮されるべき
カラー対の数は、全てのカラー対が自動的にトラップさ
れた場合に要求されるものより減少される。トラップを
形成する決定は特定のイメージ内の群カラー対にのみ適
用可能であるため、ラスターデータを通る第1のパスに
おいて処理されたカラー対だけがラスターを1度以上再
処理せずに修正を与えられることができる。別のカラー
対をアドレスする(すなわち、決定プロセスを反復す
る)ために、他のパスが要求される。したがって、トラ
ップ決定ルールの反復的な適用または修正は、処理が各
変化によって全体的に反復されなければならない(ラス
ター全体を通して1度以上)場合に実用的でないため、
上記の特許明細書の方法では相互作用修正およびトラッ
プ決定修正の表示は不可能である。
【0011】境界カラーの所定の組合わせに対して特定
されるべき特定のトラップを自動決定するための従来技
術には、多数のルールベースの方法が存在している。例
えば、米国特許第 5,113,249号明細書において、各カラ
ー対に適用されるルールにより予め設定されたカラー対
群を区別するために1セットの論理試験が連続的に使用
される。このような組込みルールシステムはトラップの
手動仕様において使用される人間の美的判断を複製する
ことを試み、それぞれほとんどの場合“熟練した”利用
者が満足する結果をもたらすことができるが、その他の
特殊な状況においてそれを行なうことができない。自動
トラップ選択方法を行う手段がない場合には、利用者は
通常の操作に対してでも手動トラップ仕様に依存するよ
うに強制される。
【0012】2つのカラー領域間の境界におけるトラッ
プの明細は、本質的に印刷プレートの誤整合を除去しな
いが、トラップ操作の適切な選択によりトラップゾーン
内における誤整合の視覚的効果を減少する。トラップが
特定されるカラー分離に関与したプレート誤整合の場
合、付加的な“2次”効果が発生する。従来技術に示さ
れた方法は、このような効果がトラップ仕様のプロセス
中に視覚化されることができる情報を提供せず、したが
って“トライ・アンド・エラー”方法が必要である。
【0013】したがって、本発明の一般的な目的は、連
続したラインセグメントの通路からそれぞれ形成され、
ソリッドカラー、色調、デグレード、コントーンイメー
ジまたは無フィル(空白の“紙”)で満たされている隣
接した多角形と考えられるカラーのクリップした、また
は接触した領域間の境界において最初のラスター処理プ
ロセスがトラップ特性を特定することを必要とせずに元
のイメージの構成されたグラフィック対象の直接的な処
理を可能にし、それによって元のイメージのこのような
境界を全て含むグラフィックイメージを生成することで
ある。
【0014】本発明の別の目的は、その基本的な幾何学
形状が個々の領域間のトラップが必要か否かまたはこの
ようなトラップの性質に関する任意の決定から独立して
いるように元のイメージの境界を全て含むグラフィック
イメージを生成し、それによって予め設定されたルール
に基づいた広範囲のオプション、または上記の幾何学形
状の再計算を必要とせずに反復的に適用されることがで
きる直接的な利用者相互作用を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、トラップされたおよびトラ
ップされないデータの表示を可能にする利用者インター
フェイスにより生産ベースで文書ページおよびイメージ
のトラップを行うシステムおよび全自動から完全手動型
の相互作用モードに及ぶ範囲のトラップ決定の選択方法
を提供することである。
【0015】本発明のさらに別の目的は、試験ベースで
の隣接したカラー領域間の境界の直接操作のためにトラ
ップシステムの利用者がグラフィック利用者インターフ
ェイス器具を使用し、元のイメージの全ての境界を含む
上記のグラフィックイメージを再計算する必要なしに、
また操作されているデータの最後の出力処理を開始する
前にこのような操作の効果を観察できるようにすること
である。
【0016】本発明のさらに別の目的は、無トラップの
結果および選択されたカラー領域の全境界に適用される
任意の候補のトラップ決定の結果として選択されたカラ
ー領域に対して発生する可能性が高い印刷プレートの誤
整合の全ての可能な効果の表示として別のカラー領域に
接している全ての選択されたカラー領域に対する指示を
トラップシステムの利用者インターフェイス中に含むこ
とである。
【0017】本発明の別の目的は、任意の候補トラップ
決定から結果的に生じた全ての可能な2次的誤整合効果
の表示を隣接したカラー領域間の全ての選択された領域
に対する指示としてトラップシステムの利用者インター
フェイス中に含むことである。
【0018】本発明のさらに別の目的は、美的判断また
は特殊な状況に基づいて、1以上のトラップ選択方法か
らの利用者選択またはトラップの自動仕様、または1以
上のトラップ選択方法の組合わせの使用を可能にするこ
とである。
【0019】本発明の特徴は、境界数が分解能と共に直
線的に増し、一方においてラスター中で走査されるべき
画素数が2次関数的に増加するため、高い装置分解能で
実行されるラスター方法に比較してトラップマップの生
成に必要とされる処理時間が全体的に減少されることで
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷プレート
誤整合を補償するように構成されたグラフィックイメー
ジを表すデジタルデータを処理する方法および装置を提
供する。以下の説明を理解する助けとして、ここに定め
られた用語は明細書および特許請求の範囲全体に適用さ
れる。構成されたグラフィックイメージという用語は文
書ページ描写、すなわちラインワーク、印刷または表示
テキスト、色調およびデグレード、並びにそれらが出力
のためにラスター処理されたとき(ハーフトーンスクリ
ーン処理された)連続トーンイメージで満たされる領域
を含むことができるページレイアウトを意味する。この
イメージ用のデジタルデータフォーマットは、PICT
(アップルコンピュータ社の商標)データフォーマット
等のデータ描写であるか、或いはそれは“ポストスクリ
プト”(Adobe System社の商標)ページ描写言語等の処
理描写であることができる。
【0021】本発明における第1のステップは、表示リ
ストを形成する一連のグラフィック対象描写を所定の構
成されたグラフィックイメージから生成することであ
り、この表示リスト中の各グラフィック対象描写は多角
形限定である。グラフィック対象描写は、以下のいずれ
か:(1)内部フィルカラーを含む単一領域;(2)同
じ内部フィルカラーを有する2以上のオーバーラップ領
域;(3)同じ内部フィルカラーを有する2以上の分離
した領域として定められた単一の閉じられた多角形を言
う。各閉じられた多角形に対するグラフィック対象描写
は、閉じられた多角形を限定する全ての頂点の座標と、
これらの頂点を接続するラインと、および閉じられた領
域の内部のフィルカラーとから形成される。各閉じられ
た多角形を限定するラインセグメントの空間座標は、任
意の2次元直線の座標系で表されることができ、ライン
セグメント自身は選択された座標系に関して“垂直
に”、“水平に”または“傾斜”されることができる。
この説明のために、座標系はXおよびY値(それぞれ
“水平方向”および“垂直方向”)により使用される。
表示リストを形成するグラフィック対象描写のセット全
体に適用できる座標の適切な回転により、“水平”ライ
ンが存在しない新しい座標系が得られることができるこ
とは、本発明に特に重要である。表示リストにおけるグ
ラフィック対象描写の順序は、それらが出力ラスタープ
ロセスで表現された順序であり、第1のグラフィック対
象描写が表現されるべき第1の対象を示し、最後のグラ
フィック対象描写が表現されるべき最後の対象を示す。
【0022】表示リストに示されたグラフィック対象
は、それらがイメージ化されたときに出力媒体中に現れ
た通りに配置される多角形形状を表わし、順次の各多角
形はこの空間において前にそのように配置されたものを
クリップする。ここで使用される隠れた多角形形状にク
リップする(“クリップした多角形”)ということは、
オーバーラップの領域内に含まれる境界の結果的な“隠
蔽”とオーバーラップする境界を持つ多角形形状(“ク
リップされた多角形”)の部分的または完全な隠蔽を意
味する。隠蔽されたラインの除去後、最終のイメージ中
に現れる異なるカラー領域を表した多角形形状のパッチ
ワークがそこに残る。隣接した多角形領域間の境界のセ
ットは識別され、収集されて、以下境界マップと呼ばれ
る単一のグラフィック対象を形成する。境界マップはス
トローク特性(幅、オフセット、形状およびフィルカラ
ー)の仕様なしに、それ故後に実行され、このような特
性を決定するために使用される任意のトラップ決定と無
関係に上記の境界を形成する全ての直線ラインセグメン
トの幾何学的描写である。境界マップを形成するために
要求される計算時間はそれを形成する全ラインセグメン
ト数に直線的に比例し、したがってラスター方法または
別の対象のものと対象境界を比較する方法より効果的で
ある。
【0023】境界マップの形成後、ストローク幅、オフ
セットおよびフィル特性は、それが含まれる各ラインセ
グメントに対して定められる。ラインセグメントが境界
エッジを形成するクリップされた多角形の1つに向っ
て、或いはその反対方向にラインセグメントのストロー
クをオフセットすることは、そこからオフセットが発生
するカラー領域をそれに対してオフセットが発生する領
域に向かって拡散させる。得られた効果は、実際に予め
定められたルールまたは利用者相互作用に応じて関与す
るカラーに対して使用される種々のインクの組合わせに
依存する。境界マップの各ラインセグメントに対するス
トローク特性の割当ては、それが導出された元の構成さ
れたグラフィックイメージの上部にトラップマップイメ
ージとして重ねられるべきグラフィック対象のようなト
ラップマップを生成する。ストローク幅およびオフセッ
トは、直接的な利用者相互作用によって手動で、または
蓄積されたパラメータを使用して自動的に特定されるこ
とができる。ここに使用されるように、システムとの手
動相互作用はキーボード入力およびマウス、ペン、タブ
レット等のグラフィック情報表示の成分上の“ピック”
の組合せを含む。
【0024】トラップ仕様ステップは自動的に、または
直接的な利用者相互作用により手動で実行されることが
できる。自動トラップ選択方法は、利用者で特定された
加重を使用する多数のランキング方法によって得られた
ランクの加重された平均にしたがって所定のカラー対に
対して全ての可能なトラップ決定をランク付けする。手
動相互作用モードにおいては、候補のトラップマップは
利用者インターフェイスディスプレイにおいて観察さ
れ、選択された対象境界、選択された対象または所定の
カラーの全ての対象に対するトラップカラー、ストロー
ク幅およびオフセットの仕様により直接的に操作される
ことができる。新しいまたは修正されたトラップ仕様は
前に導出された境界マップに適用され、新しい候補トラ
ップマップを生成し、変化の効果は利用者インターフェ
イスディスプレイで直接観察できる。
【0025】次のステップは、トラップマップグラフィ
ック対象が出力プロセスにおいて表現される最終的な対
象である、すなわちそれが最後に出力されたときに構成
されたグラフィックイメージ上に確実に重ねられるよう
に、元の構成されたグラフィックイメージを形成するグ
ラフィック対象描写の表示リストの最後にトラップマッ
プのグラフィック対象描写を付加することである。これ
は、結果的に増加された表示リストの変換によって前に
続けられた表示リスト描写の最後にトラップマップグラ
フィック対象描写を付加するか、或いはその代りとして
出力フォーマットへのトラップマップグラフィック対象
描写の変換および元のイメージデータファイルの最後へ
のその付加のいずれによって達成される。いずれの場合
でも、結果はトラップマップがその上に重ねられた元の
構成されたグラフィックイメージを表すトラップされた
イメージデータファイルである。
【0026】最後のステップは、選択された印刷方法に
適切なカラー分離およびラスター処理によるトラップさ
れたイメージデータファイルの出力処理である。
【0027】本発明は、上述のような構成されたグラフ
ィックイメージの印刷方法における自動的なトラップ選
択方法に関するものである。本発明の自動トラップ選択
方法は、予め決定されている全体的なスコアに適用可能
な加重を有する複数の方法によって得られた加重された
ランクの和を表す全体的なスコアを有する複数の方法に
よって候補となるトラップのランクを設定し、前記候補
となるトラップ間の自動選択のベースとして前記全体的
なスコアを使用するステップを含んでいることを特徴と
する。
【0028】
【実施例】本発明は、添付図面を参照して与えられた好
ましい実施例の詳細な説明から最も良く理解されるであ
ろう。
【0029】図面を参照すると、図1には文書ページま
たはグラフィックイメージの電子的なプレプレス処理に
関連したステップが示されている。図面において、グラ
フィックデザイン116 は印刷されるべき文書ページまた
はイメージ上にグラフィック対象のレイアウトを表す構
成されたグラフィックイメージ120 を形成するために使
用される。構成されたグラフィックイメージ120 は、ラ
インワーク、色調、デグレード、印刷および表示テキス
ト、並びに出力において(ハーフトーンスクリーン処理
された)連続トーンイメージで満たされる領域を含む。
このために使用される連続トーンであるコントーンイメ
ージ114 は、カラースキャナ112 を使用して元のアート
ワークまたは写真等のイメージ110 から走査される。
【0030】トラップ過程は、構成されたグラフィック
イメージ120 を入力として使用し、潜在的な誤整合問題
を補償されたトラップグラフィックイメージ126 を生成
するトラップモジュール124 内において行われる。この
過程は、自動的にまたはトラップモジュール124 への利
用者インターフェイスを通って利用者122 の任意選択的
な制御の下に動作することができる。トラップグラフィ
ックイメージ126 は、それらが現れる文書ページレイア
ウトの領域に対して“フィルカラー”として使用された
走査されたイメージ114 のスクリーン処理されたハーフ
トーン表示を含むカラー分離されたイメージを生成する
組立ておよび分離モジュール128 に入力される。図1の
例において、c(藍色)、m(深紅色)、y(黄色)お
よびk(黒色)で示された4つのプロセスのカラー分離
130 が示されている。もっとも実際には、プロセスカラ
ー130 の代わりとして、またはそれに加えて特別な“ス
ポット”カラーインク、ワニス、エンボス加工等が使用
されることができる。
【0031】組立てられた文書ページ130 のカラー分離
された(単色)形態はラスター処理され、1セットのカ
ラー分離フィルム134 を生じさせるラスター出力モジュ
ール132 によってフィルム上に記録され、カラー分離プ
レート136 がカラー分離フィルム134 から形成され、結
果的な文書ページ140 の最終の印刷時に印刷プレス138
によって各インクに対して1つづつ使用される。
【0032】図2および以下の図面において、説明のた
めに構成されたグラフィックイメージ200 の簡単な例を
示す。構成されたグラフィックイメージ200 は、2つの
方形の対象である“赤色”対象210 およびそれが部分的
に隠蔽する“青色”対象220から形成される。図2のa
において、印刷された結果は完全な整合により現れたも
のとして示されている。図2のbにおいて、印刷された
結果は必要とされた(2以上の)インクを印刷するため
に使用される印刷プレートの僅かな誤整合の場合に示さ
れる。“スポット”カラーが“赤色”および“青色”イ
ンクに対して使用された場合、この例は“赤色”プレー
トに関する上方および右方向への“青色”プレートの僅
かなシフトの影響を示し、結果的に赤色領域210 と青色
領域220との間の境界において可視的な白色ライン230
を生じさせる。ここにおいて、“白色”という用語はイ
メージが印刷される媒体のカラーを示すことに留意され
たい。プロセスカラーの藍色、深紅色、黄色および黒色
が使用された場合、例は深紅色プレートに関する上方お
よび右方向への藍色プレートの僅かなシフトの影響を示
し、結果的に可視的な黄色ライン230 を生じさせる(カ
ラー“赤色”および“青色”の黒色成分はないと仮定す
る)。
【0033】図3のaはトラップマップ320 を重ねた後
の図2のイメージ300 の論理的イメージ化モデルを示
し、“青色”の方形220 がイメージ化された第1の対象
であり、“赤色”の方形210 がイメージ化された第2の
対象であり、部分的に第1の方形220 を隠し、または
“クラップ”している。図3のbにおいて、結果的なイ
メージ300 の外観が示されている。図3のaおよび図3
のbにおいて、トラップマップは実線の黒色のラインと
して示されており、実際にはアウトライン320 のストロ
ーク幅、オフセットおよびフィルカラーは予め設定され
た基準によって、或いは図1のトラップモジュール124
へ入力する利用者インターフェイスを通して利用者122
によって決定される。
【0034】図4は、処理ステップを示した図1のトラ
ップモジュール124 の拡張である。文書ページレイアウ
トを表す構成グラフィックイメージを含むソースイメー
ジファイル120 は、対象がイメージ化されるシーケンス
にしたがって順次対象表示リストにソースイメージを変
換する表示リスト発生器400 に入力される。表示リスト
発生器400 はソースイメージファイル120 のデータフォ
ーマットに特有の情報を利用し、イメージデータの“解
体”を実行し、対象表示リスト420 を形成する。ソース
イメージの全てのグラフィック成分は、カラーで満たさ
れた閉じられた境界のない多角形として表示リストに付
加される。例えば、ルールを定められたラインは、他の
寸法よりかなり小さい1つの寸法を持つ方形によって形
成された閉じられた境界多角形として示される。
【0035】説明だけのために、ソースイメージファイ
ル120 のデータフォーマットは、アドーブシステムズ
(Adobe systems)社のポストスクリプトレベル2言語
または機能的にそれと等価なものであると考える。モジ
ュール400 の表示リスト発生プロセスは、それらの通常
の表現およびラスター処理動作を実行するの代わりに、
データファイルに表示リスト420 を形成するグラフィッ
ク対象描写を書込むために標準的なポストスクリプトイ
メージ化オペレータを再度限定するようにソースイメー
ジファイル120 に予め決定をのばされた1セットのポス
トスクリプト手順限定を利用する標準的なポストスクリ
プトレベル2翻訳機によって達成される。この場合、解
体データ410 はこの前文を成すポストスクリプトソース
ステートメントの連続部を形成するデータファイルであ
る。
【0036】トラップマップ発生器430 は、イメージが
出力される2次元媒体を表す限定された空間内に表示リ
ストのグラフィック対象描写を配置し、各対象はこの空
間中にその前に配置された対象をクリップし、またその
後に配置された別の対象によってクリップされる。全て
の対象がそのように配置されたとき、異なるフィルカラ
ーの領域間の境界が識別され、これらの境界を限定する
ラインセグメントのセットの開始点および終了点の座標
は、トラップマップ320 を生成するために補助的なトラ
ップ制御データセット440 に含まれるストローク幅、オ
フセットおよびフィル情報と組合わせられることができ
る。
【0037】トラップ利用者インターフェイス450 は、
トラップ制御データセット440 において現在特定された
情報のグラフィック表示および修正を行わせる。インタ
ーフェイスは、それの上に重ねられる候補トラップマッ
プ444 を持ち、または持たないソースイメージ120 の表
示を可能にし、以下の任意または全てを限定するパラメ
ータのラン時間仕様(キーボードエントリィまたはマウ
スベースの“器具”動作による)を可能にする: 1.全自動(人的介入なし)から完全に手動(トラップ
任意選択に関して利用者に特定される異なるフィルカラ
ーの領域間の各境界)までの範囲にわたる生産処理で使
用される自動トラップ決定の程度; 2.個々のカラーの組合せ、他のものと比較した個々の
カラーの輝度或はその他の基準に基づいた自動トラップ
決定のために使用されるルール; 3.自動動作の制御または手動トラップ仕様のいずれか
に対してトラップ特性を決定するために使用されるパラ
メータ; 4.利用者に付与された名の参照による以降の再呼出し
および適用のためにトラップシステム内に利用者がデー
タセットとして保存される付与名を持つ1セットのルー
ルおよび、またはパラメータの識別; 5.あるカラー領域を別のものへ拡大するためのイメー
ジのカラー領域間の任意の境界の選択および直接的な器
具操作によるその境界の相互作用編集、並びに選択され
た境界に対する候補トラップを直接獲得するためのスト
ローク、オフセットおよびフィル特性の特定; 6.選択された境界に対する所定の候補トラップの適用
を伴う、および伴わない両者のイメージのカラー領域間
の任意の境界の選択およびイメージを印刷するために使
用される印刷プレートの誤整合の全影響のその境界に対
する表示。
【0038】利用者インターフェイス450 は、利用者12
2 が結果に満足できるまで最終の形態へのコミットメン
トなしに1つのオプション的なモードとして反復的な修
正およびトラップ結果の表示を許し、その時間にソース
イメージファイル120 および結果的なトラップイメージ
ファイル126 に対して使用される外部フォーマットに依
存した融合工程460 を使用して結果的なトラップマップ
320 がソースイメージファイル120 と組合わせられる。
ソースイメージファイル120 およびトラップマップ320
の融合を支持するための補足情報がイメージ組立てデー
タセット470 によって供給される。本発明の好ましい実
施例において、外部フォーマットはポストスクリプトレ
ベル2である。したがって、イメージ融合工程460 はポ
ストスクリプト手順の適切なシーケンスにトラップマッ
プ対象限定を変換して呼出し、トラップマップがイメー
ジ化される最後の対象であるようにソースイメージファ
イル120 のものにポストスクリプトステートメントのこ
のシーケンスを挿入する。
【0039】図5は図4のトラップマップ発生器は430
の詳細であり、対象表示リスト420がトラップ利用者イ
ンターフェイス450 の制御下において最後のトラップマ
ップ320 を得るために使用される処理ステップを示す。
このプロセスにおける第1のステップは、対象表示リス
ト420 の全てのグラフィック対象の多角形マップを生成
することである。異なるフィルカラーの(多角形)領域
を描写する境界は処理され530 、境界マップ540 にな
る。境界マップは、トラップ制御データ440 がライン
幅、オフセットおよびフィル特性を決定するために境界
マップ540 を形成する各ラインセセグメントに供給さ
れ、自動的または相互作用的(反復)プロセスのいずれ
かで使用される。自動モードにおいて、境界マップ540
に対するトラップ制御データ440 の1度の適用は最後の
トラップマップ320 を生成する。相互作用(反復)モー
ドにおいて、この適用の結果は、利用者インターフェイ
ス450 上に表示され、トラップ制御データ440 の相互作
用修正によって利用者修正を受ける候補トラップマップ
444 であり、候補トラップマップ444 の発生を繰り返
す。反復ループは満足できる結果が得られるまで繰り返
され、候補トラップマップ444 の代りに最後のトラップ
マップ320 が生成される。 [境界マップの生成]図6において、図2のグラフィッ
クイメージの多角形マップが示されている。イメージの
2つの多角形は、図2の“赤色”多角形210 に対して
a,b,cおよびdで、また図2の“青色”多角形220
に対してe,f,gおよびfでそれぞれ示された4つの
頂点に基づく表示リスト中にグラフィック対象描写を有
している。“青色”多角形220 が最初にイメージ化され
た場合、それが最初に表示リスト中に現れる。
【0040】対象表示リスト420 の論理的内容が表1に
与えられている: 表1 元の対象表示リスト 対象 頂点 ライン ワインド 対象特性 1 e e−f +1 “青色”フィル f f−g +1 g g−h −1 h h−e −1 2 a a−b +1 “赤色”フィル b b−c +1 c c−d −1 d d−a −1 表1の表示リストデータは、その内部フィルカラーと共
にイメージ化された順位を表す多角形数によってそれぞ
れ識別される多角形のセットに対する情報を提供する。
描写は頂点のリストおよびリスト中のその次の頂点に各
頂点を接続するラインの特性を含んでいる。各頂点に対
して、各ラインの開始および終了座標が定められ、点を
限定するX,Y座標が与えられる(ここにおいて“X”
は水平座標に、また“Y”は垂直座標とする)。ライン
セグメントのワインド数は、それが多角形の満たされた
領域を閉じたときのライン方向の指示のために使用され
る。ラインセグメントは、ラインが低いY座標から高い
Y座標に伸びた場合に+1のワインド数の値を、またラ
インが高いY座標から低いY座標に伸びた場合に−1の
ワインド数の値を有している。この方法において特別な
処理を受ける水平ラインに対して、ラインが低いX座標
から高いX座標に伸びた場合、ワインド数は+1であ
り、そうでなければ−1である。
【0041】境界マップの生成は、スタックする順位に
したがって表示リストの多角形をクリップし、またそれ
が境界を形成する対象によるクリップ動作の後残ってい
る異なるカラーの領域間の各境界を関連させることを含
んでいる。技術的に知られている多角形をクリップする
ための方法が多数存在している。好ましい実施例は、計
算効率のために選択された文献(Bala R.Vatti氏の“A
Generic solution toPolygon Clipping”,Communicati
ons of the ACM ,1992年 7月,Vol.35,No.7)に記載
された方法に基づいた以降DERMERトラップ方法と
呼ばれる改良された手順を利用する。DERMERトラ
ップ方法において、以下の説明において理解されるよう
に、任意の数の多角形を処理することができるように V
atii方法が拡張され、境界マップ適用のためにタグ情報
が付加されている。
【0042】図7は、DERMERトラップ方法におい
て使用される2つの主データ構造を示す。第1のもの
は、図7のaに示された走査ビーム表(テーブル)であ
る。走査ビームは、全ての頂点を通って引かれた1セッ
トの水平ラインからの2つの連続した水平ライン間の領
域として定められる。図7のaにおいて、ラインA乃至
Hはそれぞれ頂点a乃至hを通って引かれた水平ライン
を表す。したがって、セット中の第1の走査ビームはA
−Eであり、頂点aおよびeを通って引かれた2つの水
平ラインAおよびEの間の領域を表す。走査ビーム表
は、元のイメージにおいて使用され、表示リスト中に含
まれる全ての頂点のY値を分類することによって得られ
る。
【0043】DERMERトラップ方法において使用さ
れる第2のデータ構造は、図7のbに示された局部最小
テーブルである。対象表示リストの各多角形は順次連続
的に処理され、垂直座標の上昇する順番で蓄積された多
角形ラインセグメントのリンクされたリストとして局部
最小テーブルに付加される。各局部最小頂点で始まり、
または終端する全てのエッジは下部から上部への連続部
として組織化され、各エッジは局部最大値に達するまで
次のエッジにリンクされる。図7のbにおいて、頂点a
およびeに対応した2つの局部最小は、示されたような
リンクに対する最初のノードを形成する。第1のライン
セグメントa−bは頂点aにおいて始まる。ラインセグ
メントb−cは頂点bにおいて始まり、頂点cの局部最
大で終端する。したがって、セグメントb−cはセグメ
ントa−bの後続エッジであり、セグメントb−cは局
部最大で終端するため後続エッジを持たない。局部最小
テーブル中の各エントリィは、座標、ワインド数、多角
形基準数並びに表中の前および後続に対するポインタを
含む示されたラインセグメントに有効な全ての情報から
成る。
【0044】図8乃至図11は、DERMERトラップ
方法に対して実行された処理ステップを示す。下部から
開始し、上部に移動すると、方法は1時に1走査ビーム
づつ多角形エッジを処理し、処理されている走査ビーム
内において活動的なエッジの活動エッジテーブルを常に
維持する。各走査ビームの下部において、新しい局部最
小は活動エッジテーブルに付加される。内側において、
エッジ間の各走査ビーム交差が処理される。各走査ビー
ムの上部において、終端エッジは削除されるか、或は局
部最小表の中のそれらの後続エッジ(あるならば)によ
り置換される。
【0045】方法520 の全体的な処理フローは図8に示
されている。第1のステップは、空の境界マップ800 の
生成であり、上記のようにラインセグメントの全てのY
座標を分類することにより、走査ビームテーブル810 の
生成が続き、次に局部最小表820 が生成される。主処理
ループ830 が発生し、下部走査ビームにより始まり、上
部まで動作する。Yi からYi+1 まで及ぶ走査ビームi
に対して、新しい局部最小に対応したラインセグメント
は活動エッジテーブル840 に付加され、走査ビーム内に
おいて発生した交差が処理され850 、走査ビーム860 の
上部で終端するエッジが処理される。新しいラインセグ
メントが活動エッジテーブルに付加されると、境界は以
下定めらるように異なる多角形間の境界を形成する場合
に開かれる。この処理後、試験870 は、処理されるべき
付加的な走査ビームが存在しているか否かを知るために
検査する。そうであるならば、前のYi+1 値はYi の新
しい値(ボックス872 )になり、ループ830 が次の走査
ビームに対して反復される。そうでなければ、工程から
外され、以下説明するように水平エッジ(あるならば)
が処理され880 、境界のセットがフォーマットされ890
、境界マップを完成する。
【0046】図9は、例えば走査ビームE−Bに対応し
たデータで示された単一の走査ビーム用のデータを処理
するための幾何学形状を示す。水平ラインの特別な場合
(以下さらに説明する)を除いて、所定の走査ビーム内
の全ての活動エッジは、下部ラインから上部ラインに延
在して走査ビームを限定し、走査ビームの下部ラインに
おけるX座標の増加した値の順序で分類される。例にお
いて、第1の活動エッジはa−bであり、ラインセグメ
ントa−bの交差点910 から延在し、ラインEは走査ビ
ームの下部を限定する。第2の活動エッジはd−aは同
じ方法でラインEとのその交差920 およびラインFとの
その交差点930 から延在する。第3および第4の活動エ
ッジe−fおよびh−eは頂点eで発生し、したがって
この走査ビームのものとして活動エッジ表に新しく付加
される。エッジa−bは、走査ビームを限定する出力ラ
インBで終端する。最後に、交差j1 はエッジe−fの
X値940 がエッジd−aの対応した値930 より小さいこ
とによって検出されたエッジd−aとe−f間において
発生する。
【0047】エッジの左側にイメージ化された多角形を
順序正しく示す多角形スタックおよびエッジまでのエッ
ジに対して累積したワインド数(活動エッジ表において
左から右にトラバースされた)は、活動エッジテーブル
の各エッジと関連する。最も高い数を付けられた多角形
だけがクリップされず、そのエッジの左側で元のイメー
ジにおいてイメージ化される。多角形スタックは連続
(多角形数:ワインド数,…)である。同様に、多角形
スタック上に高い数を付けられた多角形を有する活動エ
ッジ表中の2つの連続したエッジは、カバーしているフ
ィルカラーが両側に存在しているため、第1のこのよう
なエッジに対応したラインが“隠蔽”されていることを
示す。例えば図9に示された走査ビームE−Bにおい
て、活動エッジ表および多角形スタック(走査ビームの
下部における)に対する最初のエントリィは以下の通り
である: 活動エッジテーブル:{a−b d−a e−f
h−e} 多角形スタック :{なし} {2:1} {なし}
{1:1} したがって、ラインa−bはその左側だけに背景を有
し、ラインd−aは1の累積したワインド数を持つ多角
形2(“赤色多角形”)とその左側で接し、ラインe−
fはその左側だけに背景を有し、ラインh−eはその左
側で多角形1(“青色多角形”)と接する。したがっ
て、境界はラインa−b(“白色”から“赤色”へ)、
d−a(“赤色”から“白色”へ)、e−f(“白色”
から“青色”へ)およびh−e(“青色”から“白色”
へ)に対して開いている。
【0048】活動エッジテーブル中の活動エッジは、走
査ビームを限定する下方ラインYiにおいて増加するX
値の順序で維持される。Yi におけるX値が同じである
エッジは、Yi+1 におけるX値によって順序を定められ
る。活動エッジを付加させるか、或は活動エッジテーブ
ルから除去させる任意の処理ステップは、任意の介在す
るエッジの多角形スタックが常に上記の情報を供給する
ようにそれらを更新させる。
【0049】図10は、Y値のYi とYi+1 との間に延
在する所定の走査ビーム内において発生した交差を処理
するステップ850 のフローチャートを示す。第1のステ
ップは、図9に対して上記に示されたように走査ビーム
を限定する上方ラインYi+1におけるX値を比較するこ
とによって交差を識別する1010ことである。活動エッジ
テーブル中の活動エッジは走査ビームを限定する下方ラ
インYi において増加するX値の順序で維持され、交差
が発生していない場合、上方エッジは同様にして順序を
定められる。ステップ1010において認められた交差のリ
ストは、増加するY値によって検索され1020、各交差が
処理されるループが実行される1030。交差したエッジに
対するエントリィは活動エッジテーブルにおいて切替え
られ1040、走査ビーム内の交差点の上方のエッジの新し
い左−右の順序付けを生じさせる。最後に、交差の上方
のエッジと関連したデータにしたがって多角形スタック
情報が更新される1050。したがって、図9の例において
活動エッジテーブルおよび多角形スタック(走査ビーム
の上部における)に対する最後のエントリィは以下の通
りである: 活動エッジテーブル:{a−b e−f d−
a h−e} 多角形スタック :{なし}{2:1} {2:1,
1:1}{1:1} したがって、ラインa−bは依然としてその左側にだけ
背景を有し、ラインe−fは1の累積ワインド数を持つ
多角形2とその左側で接し、ラインd−aは1の累積ワ
インド数を持つ多角形2と接し、同時に1の累積ワイン
ド数を持つ多角形1と接し、ラインh−eはその左側で
多角形1(“青色多角形”)と接する。ラインe−f
(多角形1の)は各側に高い数を付けられた多角形(多
角形2)を有するため、それは隠蔽ラインと認められ
る。境界マップは、交差点に達する開いた境界を閉じ、
非隠蔽ラインに対して新しい境界を始めるように更新さ
れる1060。したがって、ラインa−bは開いた境界のま
まであり(“白色”から“赤色”へ)、d−aは開いた
境界になり(“赤色”から“青色”へ)、j1 およびa
−j1 (“赤色”から“白色”へ)での開始が境界マッ
プに付加され、ラインe−fは隠蔽された境界になり、
e−j1 (“白色”から“青色”へ)は境界マップに付
加され、h−eは開いたままである(“青色”から“白
色”へ)。この処理の後、さらに多数の交差に対して試
験が行われる1170。そうならば、次の交差10722 が選択
され、ループ1030が反復される。そうでなければ、ルー
プから外される1080。
【0050】図11は、Y値のYi とYi+1 との間に延
在している現在の走査の上部でエッジ終端を処理する図
8のステップ860 のフローチャートを示す。ループ1110
は活動エッジ表中の全ての活動エッジに対して実行され
る。各エッジに対して、試験1120は、エッジが走査ビー
ムを限定する上部ラインYi+1 で終端するか否かを検査
する。終端しない場合、エッジはバイパスされ、次のも
のが処理される1150。終端している場合、エッジに対し
て任意の開いた境界は閉じられ1130、境界は境界マップ
に付加される。検査1140は、エッジが局部最小テーブル
中に後続を有するか否かを知るために行われる。そうで
あれば、エッジはそのエッジの後続により置換され114
2、エッジが可視的である場合には、後続エッジに対し
て新しい境界が開かれる1146。そうでなければ、エッジ
は局部最大の一側である。局部最大の別のエッジが認め
られ、両エッジは活動エッジテーブルから削除される11
44。活動エッジ表中の全ての介在エッジは、多角形の除
去により更新されたそれらの多角形素スタックを有し、
境界は適切に開かれ、閉じられる1148。走査ビームE−
Bに対して示された図9の例において、エッジa−bは
終端し、それによってそのエッジに対する境界を閉じ
る。後続エッジb−cは活動エッジ表においてそれを置
換し、したがってそれに対して新しい境界が開かれる。
【0051】構成されたグラフィックイメージの水平ラ
インを処理するための3つの手順がある: 1.好ましい実施例の手順は、Y座標の代わりにX座標
を使用する走査ビームの直交するセットの構成を含む。
この方法において、水平ラインはY座標走査ビーム表の
ための垂直ラインの等価なものになる。処理は既に計算
されたこれらの境界が反復されることが不要であること
を除き、上記のステップに従う; 2.上記の代わりとして、表示リストに含まれる全ての
グラフィック対象描写における座標は、ループ830 を通
る最初のパスの後、任意のゼロではない角度だけ回転さ
れ、既に計算されたこれらの境界が反復されることが不
要であることを除き、ループは上記のように反復され
る; 3.上記の第2のものの代わりとして、表示リストにお
ける全てのグラフィック対象描写中の座標は、表示リス
ト420 を生成した後および境界マップ生成ステップ520
の前に回転され、ここにおいて回転角度は、水平ライン
が回転から結果的に生じた座標系に残っていないように
選択される。
【0052】表1のデータを使用した処理ステップの要
約は表2において与えられ、ここにおいて活動エッジ、
処理された交差および識別された境界が各走査ビームに
対して処理された順序でリストされている。
【0053】交差点j1 およびj2 に対して、生成され
た新しい境界は、例えばd−j1 ,j1 −a,e−j1
およびj1 −fとして示されている。境界情報は、“左
境界/右境界”として識別され、“左”はX値を減少す
る方向に対応し、“右”はX値を増加する方向に対応
し、対象数は適切に与えられる。与えられた例におい
て、“白色”は背景を、“青色”は青色対象を、“赤
色”は赤色対象を表わす。多角形スタックした順位およ
びワインド数情報の結果として、左および右対象数が同
じである任意の“境界”は、例えば走査ビームE−B中
のセグメントj1 −fまたは走査ビームB−F中のセグ
メントe−fの場合における“隠蔽”ある。
【0054】 表2 多角形クリップ手順の要約 走査 活動 交差 処理された 終端した ビーム エッジ 境界 エッジ A−E a−b なし 白色/赤色 なし d−a 赤色/白色 B−E a−b 白色/赤色 a-b->b-c d−a d-j1,j1-a 赤色/青色, 赤色/白色 e−f e-j1,j1-f 白色/青色, (赤色/赤色) h−e 青色/白色 B−F b−c なし 白色/赤色 e-f->f-g d−a 赤色/白色 e−f (赤色/赤色) h−e 青色/白色 F−D b−c なし 白色/赤色 d-a->c-d d−a 赤色/白色 f−g (赤色/赤色) h−e 青色/白色 D−H b−c なし 白色/赤色 h-e->g-h c−d 赤色/白色 f−g (赤色/赤色) h−e 青色/白色 H−C b−c 白色/赤色 b-c,c-d c−d c-j2,j2-d 赤色/白色, 赤色/青色 f−g f-j2,j2-g (赤色/赤色), 白色/青色 g−h 青色/白色 C−G f−g 白色/青色 f-g,h-g g−h 青色/白色 上記の動作の結果は、図12に示された境界マップ540
に対する新しい表示リストである。表示リストは、元の
イメージのカラー領域間の全ての表面境界を示す。それ
は以下の特性を有する:二重のラインセグメントが存在
しない、同じフィルカラーの領域間のラインセグメント
が保持されない、および各ラインセグメントがそれが境
界を形成する2つの領域に対する識別子でタグ付けさ
れ、フィルカラーにアクセスし、別の対象の属性がトラ
ップの仕様に対して必要とされる。
【0055】上記の多角形クリッププロセスを使用して
表1のデータから得られる境界マップの論理的な内容は
表3に与えられている。
【0056】 表3 最終的な境界マップ ライン 左対象 左フィルカラー 右対象 右フィルカラー a-j1 2 赤色 0 白色 e-j1 0 白色 1 青色 a-b 0 白色 2 赤色 j1-d 2 赤色 1 青色 e-h 1 青色 0 白色 d-j2 2 赤色 1 青色 b-c 0 白色 2 赤色 j2-c 2 赤色 0 白色 j2-g 0 白色 1 青色 h-g 1 青色 0 白色 リストは、左および右タグ情報によりDERMERトラ
ップ方法によって生成された順位でセグメントを含む。
各境界に対して、左および右対象の識別子の数が示され
ており、“0”で“白色”背景、“1”で“青色”対
象、“2”で“赤色”対象である。“左対象”または
“右対象”のいずれが示された任意のセグメントは、ゼ
ロでない識別子を持つ単一の対象のみである“0”境界
として示され、示されたフィルカラーを有する。両対象
がゼロでない任意のセグメントは、一側に“左フィルカ
ラー”を、他側に“右フィルカラー”持つ境界に対応す
る。実施例中の結果的な境界マップは11個のラインセグ
メントを含み、そのうちの2つは“白色”背景以外の異
なるカラーの境界領域である。 [境界マップ生成のための処理時間]図13は、DER
NERトラップ方法で実行されたタイミング試験の結果
を示す。グラフは、1インチ当りのドット(d.p.
i)で与えられた出力装置分解能の関数として405 個の
グラフィック対象から形成された元のイメージから候補
トラップマップを生成するのに必要とされた時間を示
す。比較のために、市販のアルダス“トラップワイズ”
製品(基準方法)を使用した結果は、同じ元のイメージ
に対して示されている。これらの試験に対して得られた
データは表4に要約されている。
【0057】 表4 処理時間試験結果 分解能 基準方法 DERMERトラップ方法 d.p.i FLAT=1 FLAT=12 300 14 秒 600 29 1200 87 171秒 132秒 1800 180 209 170 2400 339 251 209 3000 551 272 230 3600 863 379 324 試験結果から、DERMERトラップ方法を使用した境
界マップの生成のために必要とされる処理時間は、元の
イメージの全ての対象を形成するラインセグメントの全
体数において本質的に直線である(分解能3000と3
600との間の試験結果に示された非直線的な増加は、
動作システムによる結果的なページ処理動作による増加
しているメモリ要求のためである)ことに注目すべきで
ある。非常に多数のこのようなラインセグメントが複合
イメージ曲線および多数の対象交差に対して存在するこ
とができるが、その数は一般にトラップ境界識別子に対
してラスター走査方法を使用して考慮される画素の数よ
りはるかに少ない。この効果を保証するために、フラッ
トパラメータ(“FLAT”)は、連続した曲線から生
成されるラインセグメントの最大エラー(出力分解能要
素中の)を固定するために導入される。表4および図1
3の試験結果データはこのパラメータの2つの値:最大
のフラットエラー1の分解能エラーが許容される最悪の
場合(FLAT=1)、および曲線が12個の出力分解能
要素の最大エラーを持つ直線セグメントに減少されるF
LAT=12の場合に対して示されている。利用者インタ
ーフェイス450 におけるフラットパラメータの有効性は
イメージの視覚的正確さと計算時間との妥協する値の選
択を可能にする。 [境界マップトラップ動作]表3の境界マップは、それ
が含む各境界に対するライン特性の割当てなしに最初に
定められる(保持される)。図14のaおよび図14の
bにおいて、図2の対象がスポットカラーで満たされる
簡単な場合に対して2つのトラップオプションによるラ
イン特性の割当てが示されている。図14のaにおい
て、“赤色”対象210 および“青色”対象220 と接する
境界マップセグメントはストローク幅および“赤色”対
象210 の方向におけるオフセットを与えられ、“青色”
カラーで満たされ、それによって“赤色”対象210 に向
かって“青色”対象220 を拡散するトラップを行う。こ
の動作から結果的に得られるトラップマップは表5に与
えられており、上記の特性が定められた2つのラインセ
グメントだけからなる。
【0058】 表5 青色から赤色に拡散するトラップマップ 幅,w ストローク ライン オフセット フィルカラー (+/−) j1 −d −w 青色 d−j2 −w 青色 表5中のストローク幅wは定められたパラメータ(予め
設定された、または利用者が与える)であり、負のオフ
セットは、ラインセグメントがその開始頂点からその終
了頂点に引かれたとき図14のaおよび図14のbに示
されているように左へのオフセットを示す。図14のa
および図14のbにおいて、境界マップの残りのライン
セグメントは、基準に対して何等のトラップなしに(ス
トローク特性なしで)示されることに留意されたい。図
14のbにおいて、同じセグメントはストローク幅およ
び“青色”対象220 方向におけるオフセットを与えら
れ、“赤色”カラーで満たされ、それによって“青色”
対象220 に向かって“赤色”対象210 を拡散するトラッ
プを行う。この動作から結果的に得られたトラップマッ
プは表6に与えられている。
【0059】 表6 赤色から青色に拡散するトラップマップ 幅,w ストローク ライン オフセット フィルカラー (+/−) j1 −d +w 赤色 d−j2 +w 赤色 トラップが特定されるべき領域で接する境界マップの境
界に対して、ストロークフィルカラーは異なるカラーで
あるか、或いは“白色”(イメージが印刷されるべき
“紙”のカラー)で満たされることができる。図15の
aおよび図15のbは、白色が図2の例の対象の一方ま
たは他方に拡散されるトラップの例を示す。白色が“赤
色”対象210 に拡散される図15のaの場合、および白
色が“青色”対象220 に拡散される図15のbの場合に
対して、表7および表8はこれらの動作から結果的に生
じたトラップマップを示す。これらの選択を示した別の
例は以下に示されている。
【0060】 表7 白色から赤色に拡散するトラップマップ 幅,w ストローク ライン オフセット フィルカラー (+/−) j1 −d −w 白色 d−j2 −w 白色 表8 白色から青色に拡散するトラップマップ 幅,w ストローク ライン オフセット フィルカラー (+/−) j1 −d +w 白色 d−j2 +w 白色 図14のa、図14のb、図15のaおよび図15のb
に示された選択は、表3に与えられたものと同じ境界マ
ップを利用し、したがって1度だけ計算されることが必
要である。これらの例は、異なるカラーの領域に接する
境界だけに対するトラップ選択の適用、およびそれによ
る表5乃至表8のトラップマップの生成を示す。表3の
境界マップにより支持される別の選択は、所定の対象の
境界を全てトラップするものである。これは、各境界セ
グメントと関連した対象がそのセグメントに対してカラ
ーフィルタグ中に保持されるため可能である。この場合
の例は、図16のaおよび図16のbに示されている。
図16のaにおいて、図2の全体的な“赤色”対象は幅
wだけ拡散される(対象寸法を増加するようにオフセッ
トされる)。この動作から結果的に生じたトラップマッ
プは表9に与えられている。
【0061】図16のbでは、図2の全“赤色”対象が
幅wによりチョークされる(対象の寸法を減少するよう
にオフセット)。図16のbのチョーク動作に対するト
ラップマップは表9に示されたものと類似しているが、
負のオフセットと“白色”のフィルカラーのストローク
が異なっている。
【0062】 表9 “赤色”対象を拡散するトラップマップ 幅,w ストローク ライン オフセット フィルカラー (+/−) j1 −d +w 赤色 d−j2 +w 赤色 a−b +w 赤色 b−c +w 赤色 c−j2 +w 赤色 j1 −a +w 赤色 [プロセスカラートラップ]上記に与えられた例は、図
2の“赤色”対象210 および“青色”対象220 のカラー
が一方が“赤色”インクを印刷し、他方が“青色”イン
クを印刷する2つのスポットカラープレートで印刷され
る簡単な場合を想定する。以下の説明は、プロセスカラ
ー(藍色、深紅色、黄色および黒色)が使用されるさら
に一般的な場合を考慮する。本発明の方法によって生成
された境界マップは、カラー、印刷プレートの数または
“赤色”または“青色”等で前に示されたカラーの実現
に関与する類似の決定の選択とは無関係に同じであるこ
とに留意しなければならない。
【0063】プロセスカラーは、異なるパーセンテージ
で、スポットカラー、エンボス加工またはワニスと組合
わせられることができる藍色、深紅色、黄色および黒色
であるプロセス主カラーの印刷層によって生成される。
各層は、分離した印刷プレートによって印刷される。印
刷プロセス中、これらのプレートは誤整合してカラーの
異なる組合わせを生成する可能性が高い。この説明は4
つのプロセス主カラーを使用した印刷に限定され、単一
のプロセスカラーはタパル(tuple) (c,m,y,k)
によって表され、ここにおいてタパル中の各成分はその
カラーのパーセンテージを表す 0乃至100 の範囲の数で
ある。例えば、 100%の藍色および 100%の黄色からな
る緑色は( 100,0 ,,100,0 )として表される。所定
のカラーを表す印刷プレート上の各点は 0%インクまた
は 100%インクを印刷することができるため、ソリッド
(スクリーン処理されない)カラーに対する値は 0また
は100でなければならない。ハーフトーンスクリーンを
使用して表現された色調またはデグレードに対して、 0
%乃至 100%の値が使用されることができる。
【0064】一般に、2つのカラーが境界を有する場
合、任意の単一の(カラー分離)印刷プレートは印刷プ
レートの任意の組合わせが可能であるようにシフトする
ことができる。プレート誤整合によって影響を与えられ
る2つのカラー領域間の境界を包囲する領域は、トラッ
プゾーンと呼ばれる。表10は、2つのプロセスカラー
(c1 ,m1 ,y1 ,k1 )および(c2 ,m2 ,y2
,k2 )が交差したときに、トラップゾーンにおいて
発生することができる全てのカラーを全ての可能なプレ
ートシフトに対して示している。どの方向においてどの
プレートがシフトするかに応じて、またシフトがどの程
度の量発生するかによって、印刷中にこれらのカラーの
任意の組合わせが生成されることができる。
【0065】 表10 トラップゾーンカラー成分 シフトされたプレート 藍色 深紅色 黄色 黒色 c1 m1 y1 k1 なし、または全て c2 m2 y2 k2 c2 m1 y1 k1 藍色または黄色+深紅色+黒色 c1 m2 y2 k2 c1 m2 y1 k1 深紅色または藍色+黄色+黒色 c2 m1 y2 k2 c1 m1 y2 k1 黄色または藍色+深紅色+黒色 c2 m2 y1 k2 c1 m1 y1 k2 黒色または藍色+深紅色+黄色 c2 m2 y2 k1 c2 m2 y1 k1 藍色+深紅色または黄色+黒色 c2 m1 y2 k2 c2 m1 y1 k1 藍色+黄色または深紅色+黒色 c1 m2 y1 k2 c1 m2 y2 k1 黄色+深紅色または藍色+黒色 c2 m1 y1 k2 表10において、各対の行は対応したプレート誤整合の
結果として、カラー(c1 ,m1 ,y1 ,k1 )と(c
2 ,m2 ,y2 ,k2 )間の境界に沿って現れる1対の
カラーを示す。結果的なカラーは一般に2つのカラー
(c1 ,m1 ,y1 ,k1 )と(c2 ,m2 ,y2 ,k
2 )と視覚的に異なっており、したがって自動的または
手動的なトラップ工程により処理される。
【0066】ハーフトーンスクリーン処理によって表現
されるプロセスカラーを使用して“赤色”および“青
色”カラーが印刷される場合に対して図2のイメージを
考慮すると、カラー“赤色”は例えば30%の深紅色およ
び30%の黄色からなると考えられ、30%の赤色と呼ば
れ、説明において( 0,30,30, 0)として表されるこ
とができる。同様に、“青色”は65%の藍色および65%
の深紅色から形成され、(65,65, 0, 0)として表さ
れることができる。表11は、これらの仮定下における
30%の赤色対象210 と65%の青色対象220 との間の境界
での可能な誤整合カラーを示す。
【0067】 表11 図2の例に対するトラップゾーンカラー トラップゾーンカラー成分 シフトされたプレート 藍色 深紅色 黄色 黒色 0 30 30 0 なし、または全て 65 65 0 0 65 30 30 0 *藍色または*黄色+深紅色+黒色 0 65 0 0 65 30 30 0 *深紅色または*藍色+黄色+黒色 0 65 30 0 0 30 0 0 *黄色または*藍色+深紅色+黒色 65 65 30 0 0 30 30 0 黒色または藍色+深紅色+黄色 65 65 0 0 65 65 30 0 *藍色+深紅色または*黄色+黒色 0 30 0 0 65 30 0 0 *藍色+黄色または深紅色+黒色 0 65 30 0 0 65 0 0 *黄色+深紅色または*藍色+黒色 65 30 30 0 表11から、多数の可能な誤整合効果は、表において
(*)で示されたトラップゾーンにおいて表現される新
しいカラーを結果的に生じさせる可能性が高く、このカ
ラーは対象210 の30%の赤色カラーおよび対象220 の65
%の青色カラーと異なっていることが理解できる。
【0068】ラインセグメントと関連したストロークを
満たすプロセスカラーを使用する境界マップラインセグ
メントに対するトラップの仕様は、前に与えられたスポ
ットカラー例に類似している。図17のaおよび図17
のbは、プロセス主カラーである藍色、深紅色、黄色お
よび黒色に関してトラップフィルカラーを特定する効果
および4つの分離として表現されたときの結果を示す。
図17のaにおいて、プロセスの論理的考えが示され、
カラー(c1 ,m1 ,y1 ,k1 )1710の1つの領域と
カラー(c2 ,m2 ,y2 ,k2 )1720の第2の領域と
の間の境界1730におけるトラップマップ1760のトラップ
されないイメージ1700上への重なりに対応する。成分に
対してゼロでないパーセンテージを持つトラップフィル
カラー(cT,mT,yT,kT)1750に対して効果は
図17のbに示されるようにトラップゾーン1770の表現
されたカラー分離上に突出されたトラップゾーン1740内
の対応した成分を置換することである。
【0069】ポストスクリプト出力処理およびその関連
したイメージ化モデルを使用する本発明の好ましい実施
例において、cT,mT,yT,kTのゼロでない値に
有効なトラップ動作は、イメージ表現(出力処理)工程
の主要な“インク”が不透明であると仮定する。トラッ
プ動作は以下を含む: 1.(c1 ,m1 ,y1 ,k1 )または(c2 ,m2 ,
y2 ,k2 )のいずれかとして(cT,mT,yT,k
T)の値を特定し、それによってトラップゾーンの半分
の幅だけ対応したカラーの拡散を行い、単一にまたは他
のトラップフィルカラーとの組合せで等価な結果を得
る; 2.成分値の別のセットとして(cT,mT,yT,k
T)の値を特定し、それによってトラップゾーン中に新
しいカラーを導入し、単一にまたは別のトラップカラー
との組合せで等価な結果を得る。
【0070】ゼロパーセンテージ値が任意のトラップフ
ィルプロセス主カラーcT,mT,yTまたはkTに対
して使用された場合、図18のaおよび図18のbに示
された2つの結果が可能である。図18において簡単化
のために、全てのトラップカラー1750はゼロ値で示され
ている。しかしながら、示された効果は図17に対して
前に説明されたものと組合せることができることが理解
されるであろう。
【0071】本発明の実施例において使用されたポスト
スクリプトイメージ化モデルに対して、この(ゼロパー
センテージ)場合の可能な動作は: 1.図18のaに示されたようなオーバープリントによ
るフィルであって、トラップは成分インクカラーに対し
て“透明”であり、前に表現された値は不変のままであ
ると仮定されている。これは“トラップなし”のフィル
選択であり、そのように満たされたプロセスカラーイン
クに対するトラップカラーを特定しないことに等価であ
る。オーバープリントによる(0 ,0 ,0 ,0 )として
トラップストロークカラー1750を特定することは、考慮
されている境界に対する全てにおいて任意のトラップを
特定しないことと論理的に等しい;或いは、 2.図18のbに示されたようなノックアウトによるフ
ィルであって、トラップはそのように満たされたカラー
に対して成分インクカラーの前に存在した値の全てを除
去すると仮定されている。ノックアウトによる(0 ,0
,0 ,0 )としてトラップストロークカラー1750を特
定することは、イメージが印刷されるべき“紙”のカラ
ーでトラップゾーンの幅に境界をストロークすることと
論理的に等しい。
【0072】1つのカラー(c1 ,m1 ,y1 ,k1 )
が別のもの(c2 ,m2 ,y2 ,k2 )の中に拡散され
る2つのプロセスカラー領域に対して可能なトラップカ
ラー動作の例は、表12に示されている。各カラー成分
の拡散動作は、対応した成分によってトラップフィルカ
ラーを満たすことによって行われる。表の中の“--”
は、その成分に対するトラップなし(対応した成分およ
びオーバープリントの 0%トラップカラーに等価)を示
す。対応したセットの拡散動作は、第1のカラー中に第
2のカラーを拡散するために存在している。示されたも
のに加えて、トラップゾーンをオフセットするか、或い
はトラップに対して特定されたプロセス主カラーに対し
て減少されたカラーパーセンテージで満たすことによっ
て別の効果が達成される。したがって、多数の可能なカ
ラーの組合せがトラップの仕様において実現可能である
ことが理解される。
【0073】 表12 2つのプロセスカラー領域に対する 基本トラップ動作 カラーによるトラップ動作 影響されるプレート 藍色 深紅色 黄色 黒色 -- -- -- -- なし -- -- -- k1 黒色 -- -- y1 -- 黄色 -- -- y1 k1 黄色+黒色 -- m1 -- -- 深紅色 -- m1 -- k1 深紅色+黒色 -- m1 y1 -- 深紅色+黄色 -- m1 y1 k1 深紅色+黄色+黒色 c1 -- -- -- 藍色 c1 -- -- k1 藍色+黒色 c1 -- y1 -- 藍色+黄色 c1 -- y1 k1 藍色+黄色+黒色 c1 m1 -- -- 藍色+深紅色 c1 m1 -- k1 藍色+深紅色+黒色 c1 m1 y1 -- 藍色+深紅色+黄色 c1 m1 y1 k1 藍色+深紅色+黄色+黒色 上記に示された動作は、表13において前に説明された
30%の赤色対象および65%の青色対象の例に対して与え
られている。ゼロでないカラー値に影響を与えるものだ
けが示されている。
【0074】 表13 図2の例に対する基本トラップ動作 カラーによるトラップ動作 影響されるプレート 藍色 深紅色 黄色 黒色 -- -- -- -- なし [“30%の赤色”拡散] -- -- 30 -- 黄色 -- 30 -- -- 深紅色 -- 30 30 -- 深紅色+黄色 [“65%の青色”拡散] -- 65 -- -- 深紅色 65 -- -- -- 藍色 65 65 -- -- 藍色+深紅色 図19のaおよび図19のbは、深紅色および黄色が領
域1から領域2に広がる場合に対して第1のカラー領域
(30%の赤色)1710と第2のもの(65%の青色)との間
の境界にプロセスフィルカラーを適用した結果を示す。
藍色成分はトラップされないため、図19のaの藍色ト
ラップフィルカラー1910は 0%(オーバープリントによ
る)として特定される。対応した深紅色成分1920および
黄色成分1930は、拡散を行う領域1の等価なもので満た
される。この例において黒色分離は存在しないため、黒
色成分1940もまた 0%として示されている。 [2次的誤整合の影響]図20のaおよび図20のb
は、2次的誤整合効果を示す。1次トラップゾーン2010
はトラップされないイメージの誤整合効果が観察される
ゾーンであり、このような誤整合に適用可能な公差に等
しい幅のものである。トラップされたカラー成分に対す
る誤整合が観察されることができるゾーンは、2次トラ
ップゾーン2020と呼ばれる。このゾーンは1次トラップ
ゾーン幅2010と同じ幅wであり、2つのカラー領域204
0、2050間の境界2030から延在する。“2次”という用
語は、“良好な”トラップが特定されている場合、すな
わち結果的に生じた新しいカラーが1次トラップゾーン
および接触している領域中に存在するものに近い場合に
は、ここに示された誤整合効果の重要性が一般に低いこ
とを示す。図20の例において、領域12040の藍色およ
び深紅色カラーは領域22050の方向に拡散され、新しい
カラー2060は領域22050の方向に境界2030に沿って現れ
る。この新しいカラー(c1 ,m1 ,y2 ,k2 )は接
している両領域のカラーではないが、それは領域間の境
界に沿ってその視覚的外観を最小にするように選択され
ている。図20のaは、完全なプレート整列時の結果を
示す。図20のbは、2次の順位のゾーン内における藍
色および深紅色両プレートにおけるシフトの効果を示
す。このシフトの結果は、表14に示されているような
2次の順位のゾーン2020における新しいカラーの出現で
ある。
【0075】 表14 2次トラップゾーン内の可能なカラー 2次の順位のゾーン成分 シフトされるプレート 藍色 深紅色 黄色 黒色 c1 m1 y2 k2 なし、または全て -- m2 y2 k2 c1 m1 y2 k2 藍色(領域1に向かって) -- m1 y2 k2 および、または -- m2 y2 k2 深紅色(領域2に向かって) c1 m1 y2 k2 藍色(領域2に向かって) c1 m2 y2 k2 および、または -- m2 y2 k2 深紅色(領域1に向かって) 表14の情報は、以下さらに説明するようにトラップが
特定されている場合に利用者インターフェイス表示およ
びトラップ評価のために潜在的な誤整合効果の画像を完
成する。 [トラップストローク特性]図21は、トラップストロ
ーク特性(幅およびオフセット)の仕様が使用されたパ
ラメータを示す。最も一般的な場合において、4つの頂
点a,b,cおよびdからなる対象2110はセグメントd
−aに沿った大きいものからセグメントb−cに沿った
小さいものまでを範囲とする(誇張された)可変的な寸
法で示されている。トラップ2120は、頂点cおよびdの
間のセグメントc−dに対応した境界2130に沿って示さ
れている。手動トラップ仕様に対して、トラップ幅2140
およびオフセット2150はトラップ2120を形成する開始頂
点cに対して特定され、対応した幅2160およびオフセッ
ト2170はトラップ2120の終了頂点dに対して特定され
る。このようにして、連続した可変ストローク幅2122お
よびオフセット2126は、トラップが表現されるストロー
ク2120に沿って得られることができる。通常の場合は境
界に沿って一定であるトラップ幅およびオフセットに対
するものであるが、図21の選択がある場合には、利用
者の美的判断または対象寸法に基づいた自動的方法に基
づいたストローク特性の改良を行う。 [自動的トラップ仕様]自動的トラップ選択および仕様
は、適用に対して選択された1以上の分離した方法によ
って得られるスコアの加重された合計の評価を通して行
われ、ここにおいて各ランキング方法に割当てられた加
重は適用に対して固定されるか、適用において“熟練
者”に応じて前に設定されて組込まれるか、或いはディ
スク上に蓄積された名称をもつデータセットからの設備
によってフライ中に利用者特定されることができる。各
可能なトラップ動作に割当てられた最後の“スコア”は
式: スコア=Σi 加重i *ランクi (1) から得られる。ここにおいてランクi はi番目のランキ
ング方法を使用することによって得られたスコアであ
り、加重i は利用者特定された選択にしたがってi番目
の方法に割当てられた標準化された加重である。
【0076】適用の好ましい実施例において、1976 CIE
LUVカラー空間に基づいた7つのランキング方法が使用
されている。このカラー空間内において、座標L*,u
*およびv*は人間が知覚できる任意のカラーを示す。
空間内のどの位置の所定の直線距離でも同じ知覚された
視覚的な差に対応することに注意すべきである。他の方
法もまたランキングのために使用されることができるこ
とが理解されるであろう。
【0077】好ましい実施例のランキング方法はCIE LU
V カラー空間において測定された距離に基づいており、
したがって候補トラップの視覚的な効果が最良であると
き低いスコアを有し、またそれらが最悪であるとき高い
スコアを有する。それらについて以下に説明する: 1.候補トラップにより可能な各誤整合カラーに対し
て、そのセットの最大値であるスコアでそれぞれ接して
いるカラーからのCIE LUV カラー空間における最小距離
を決定する。すなわち、各誤整合カラーが接しているカ
ラーの一方または他方に近い場合、低い(“良好な”)
スコアが発生する; 2.候補の拡散トラップカラーを与える場合、スコアは
それが拡散されるカラーのCIE LUV カラー空間中の距離
である。すなわち、トラップゾーンカラーは拡散が発生
した対象のカラーに近い整合である場合に“良好な”ス
コアが発生する; 3.各誤整合カラーに対して、そのセットの最大(正ま
たは負)値であるスコアで接している各カラーからの輝
度(L*)の代数的な差を決定する。すなわち、“良好
な”スコアは比較的暗い誤整合カラーを示し、“不良
な”スコアは比較的明るい(より顕著な)誤整合カラー
を示す; 4.各誤整合カラーに対して、そのセットの最大(絶
対)値であるスコアで接している各カラーからの輝度
(L*)の差の絶対値を取る。すなわち、“良好な”ス
コアは色相および飽和の差の代わりに軽さの差に基づい
ている; 5.そのセットの最大値であるスコアで各誤整合カラー
の輝度(L*)を決定する。すなわち、“良好な”スコ
アは暗い誤整合カラーを示し、“不良な”スコアは明る
い(より顕著な)誤整合カラーを示す; 6.2つの接しているカラーの輝度(L*)を決定し、
暗いカラーが明るいカラー中に拡散された場合にL*の
絶対的な差に等しいスコア値を、また明るいカラーが暗
いカラー中に拡散された場合に0を割当て、明るいカラ
ー中に暗いカラーを拡散したことに対するペナルティを
実行し、それによって明るいカラー領域のさらに顕著な
形状の歪みを生じさせる; 7.誤整合カラー中の黄色の最高パーセンテージとして
ランクを決定する。すなわち、この方法による“良好
な”ランキングは、黄色プロセス主カラーが最も明る
く、顕著であるため、誤整合カラー中に黄色が少ないこ
とを示す。
【0078】カラー組合せに対して可能なトラップ仕様
のリストから、各トラップにスコアを割当て(トラップ
が全くないことを含む)、最低のスコアを持つトラップ
を選択することによってスコア工程にしたがって1つが
選択される。各トラップに対する結果的なスコアは一般
に分離したランキング方法の任意の1つによって得られ
た可能なランキングスコアの組合せである。
【0079】多数のカラーの組合せの評価および最も満
足できるトラップの選択により、個々のランキングスコ
アによって得られたスコアに対して加重が選択され、以
下これらの組合せに対して較正トラップと呼ぶ。選択
は、それら自身の適用に特定された基準にしたがって
“熟練者”または利用者により行われることができる。
その後、各較正トラップに対して得られたスコアは各ラ
ンキング方法に対して評価される。
【0080】較正トラップデータは、最適な加重セット
が選択されることができる逆行技術の適用のための基礎
をなす。最初に、“良好”および“不良”トラップの最
初のデータベースは適用環境において蓄積される。各デ
ータベースエントリィは、各境界領域のカラー、トラッ
プフィルカラーおよび拡散方向を含むトラップ仕様を保
持する。このデータベースから、1組の加重はこれらの
トラップに対する最良の整合を形成する加重を選択する
ために解き得ないシステムの最小の2乗の解を使用して
計算されることができる。(例えばJ.N.フランクリ
ン氏による“マトリクス理論”,Prentice Hall ,1968
年,50乃至55頁を参照されたい。)好ましい実施例にお
いて、その方法は各トラップのランクを計算し、(主観
的に)“不良”と判断された各較正トラップに対して+
100 のスコアを、また“良好”と判断された各較正トラ
ップに対して−100 のスコアを割当てることである。そ
の後、これらのスコアに最良の整合を提供する加重を選
択するために最小2乗解法が使用される。
【0081】付加的な“良好”および“不良”のトラッ
プはこのデータベースに何時でも付加されることができ
る。結果として、加重はあるタイプの適用に特定される
ことができる。さらに、較正トラップのデータがデータ
ベースに付加されるため、その方法は適応可能であり、
すなわちそれは経験から“学習”し、時間経過と共に
“良好な”トラップの予測(特定の適用の予想から考え
られる)においてさらに正確になる。一時または永久ベ
ースでデータベースに現在のトラップ仕様を付加するた
めに利用者インターフェイスが設けられ、加重の新しい
セットが計算され、以降の再呼出しするための利用者付
与名を割当てられることを可能にし、利用者付与名によ
って示される加重の前に蓄積されたセットを再度呼出
す。
【0082】自動トラップ仕様のための上記の手順に加
えて、1セットのトラップ状態および結果的なトラップ
仕様が任意選択として“強制”され、それによって上記
の加重ランキング手順から結果的に生じたスコアに基づ
いた選択を無視することができる。この場合、接してい
るカラーの所定の組合せは利用者限定された表と比較さ
れ、組合せが表にリストされている場合、組合せに対し
て与えられたトラップ仕様が使用されることができる。
そうでなければ、加重ランキングによる最良のスコアを
受けたトラップ動作が選択される。 [トラップする利用者インターフェイス]図22は本発
明の好ましい実施例のトラップ利用者インターフェイス
450 の処理ステップを示し、図4において前に示されて
いる。候補のトラップマップ444は融合工程2220によっ
て元の対象表示リスト420 と組合わせられ、それにおい
て候補トラップマップは表示されたときにトラップされ
ないイメージ上に重ねられるように対象表示リストの最
後に位置される。結果は利用者ワークステーション表示
コンソール上に候補トラップイメージとして表示2240さ
れることができるトラップイメージ表示リスト2230であ
る。利用者122 に有効な別の表示オプションは、対象表
示リスト420 から得られるトラップされないイメージ22
10の、或は候補トラップマップ表示リスト444 から得ら
れる候補トラップマップイメージ2250の直接的な表示で
ある。
【0083】オプション表示および入力モジュール2260
はマウス、ペン等のエントリィによるだけでなく、キー
ボードエントリィ用のインターフェイスを提供し、グラ
フィック表示に関する選択動作(ここではマウスピック
と呼ばれる)は利用者ディスプレイおよび処理環境にお
いて使用される全てのパラメータの修正を行う。そのよ
うに観察され、修正されるパラメータは、自動または手
動制御下におけるトラップシステムまたはトラップ仕様
の構成のために使用されるトラップ制御データ蓄積部に
蓄積される。
【0084】本発明の好ましい実施例において実施され
るようなトラップシステムの生成環境が利用者の観察状
況が図23に示されており、ここにおいてビデオ表示端
末2310においてキーボード2312、指令装置2314(例え
ば、タブレットを備えたマウス、ペン等)により作業し
ている利用者122 はモード選択オプション、パラメータ
および相互作用機能の階級を制御する。制御されるオプ
ション選択および機能と共にこの環境において特定され
ることができるパラメータは以下の表に要約され、図2
4において手動モード相互作用に対して詳細に説明され
る。 [システム構成オプション]トラップシステム動作に特
定のシステム構成パラメータは、動作モード(図23の
パネル2320)の選択を可能にし、オペレータを介在せず
に生成環境に対して全自動動作を可能にし、或は自動ト
ラップ方法が適用されるが各候補トラップマップが出力
前にオペレータによって観察される半自動モードを許
す。自動モードオプション2360および手動オプション23
70はモード選択2320に応じてアクセスされることができ
る。
【0085】システム構成パラメータの設定は、表15
において要約されている。
【0086】 表15 トラップシステム構成パラメータ パラメータ オプション 説明 動作モード 全自動 開始および停止以外の処理による オペレータなしの検査または相互作用 半自動 手動変化の無視および、または保存す るためのオプションを伴う生成時の 各候補トラップマップの利用者観察 による自動 手動 完全な手動仕様トラップ 出力表現 プロセス 藍色、深紅色、黄色、黒色のセットから 分離 1以上の分離を選択 スポット プロセスカラーの代わりに、或は カラー それに加えてスポットカラーを特定 スポット スポットカラーに対して オプション 処理オプション設定 イメージ トラップされない 適用される任意のトラップなしに 表示 イメージ 元の構成グラフィックイメージを示す 候補トラップ 重ねられた候補トラップマップと共に イメージ 元の構成イメージを示す 候補トラップ 元のイメージなしで候補トラップ マップ マップだけを示す カラー表示 示すべきいくつかまたは全ての分離、 または中間スケールを選択する ラン時間 FLAT 出力分解能成分において特定された パラメータ パラメータ 曲線の弧を表すように生成される ラインセグメントの最大エラー 不履行値 不履行トラップストローク特性 およびその他のパラメータ 動作モードオプション2320に加えて、全体的なシステム
構成オプションは出力表現オプション2330の仕様、トラ
ップ観察、選択または分離2340のために表示されるべき
イメージフォーマットの選択、および固定されたパラメ
ータ2350の仕様を含む。境界マップ処理時間を参照して
図13および表4において前に説明されたフラットパラ
メータFLATは境界マップを計算するために直線ライ
ンセグメントにソースイメージの湾曲したラインを変換
したときに、それが最大エラーを決定する(出力分解能
画素において)ため重要である。
【0087】システム構成オプションにおいて特定され
るその他のパラメータは、直線座標または測定用の装
置、1次および2次トラップゾーンの影響を決定するた
めに使用される印刷プレートシフト公差を含む。 [自動動作モードオプション]自動または半自動モード
動作が図23において選択された場合、システムは図2
3の自動モードオプション2360の最初の仕様および開
始、初期化、ファイル管理等の生成制御機能以外、オペ
レータをほとんどまたは全くの介在させずに動作する。
自動または半自動モード動作に対して特定されたパラメ
ータは表16に与えられている。
【0088】 表16 自動動作モードパラメータ パラメータ オプション 説明 トラップ 幅 自動的に生成された全ての ストローク特性 トラップのストロークに 適用されるべき固定幅 オーバー 適用可能な箇所における プリント オーバープリントオプションの使用 トラップ ランキング加重の 利用者付与名によりアクセス可能な 選択方法 付与名のセット 有効なランキング方法に対して 前に蓄積されたトラップ加重のセット 強制トラップの 利用者付与名によりアクセス可能な 付与名のセット トラップ仕様を持つ境界カラー対の 前に蓄積されたセット [手動動作モードオプション]図23の手動動作モード
オプション2370は、以下さらに説明される選択モード、
トラップストローク特性、誤整合表示オプションおよび
トラップランキング機能2380へのアクセスの設定を含
む。グラフィックな利用者インターフェイス相互作用パ
ネルの一例は、本発明の好ましい実施例の多数の手動制
御を示す図24に示されている。図24のパネル上の相
互作用成分のレイアウトは、任意の特定のグラフィック
利用者インターフェイス標準方式に一致するように意図
されておらず、またそれは本発明によって支持される排
他的な機能セットを提供しない。手動モード選択2370に
対するパラメータセットおよびオプション値は表17に
要約されている。トラップストローク特性および誤整合
表示に対する表17に示されたいくつかのオプションの
関連性は、選ばれた選択モードに依存していることが認
められる。
【0089】 表17 手動動作モードパラメータ パラメータ オプション 説明 選択モード セグメント 隣接したカラー境界間の多セグメント 境界の個々のセグメント 境界 隣接したカラー境界間の単一の境界の 全てのセグメント 対象 単一のカラー領域の全境界 1つのカラー 別のカラーと無関係に特定された カラーに接している全境界 カラー対 特定された対のカラーの間の境目を 形成する全ての境界 トラップ 幅 上記の選択のためのトラップの幅 ストローク 方向 上記の選択のためのトラップの方向 特性 オフセット 上記の選択のためのトラップのオフセット 形状 上記の選択のためのトラップの形状 フィルカラー 全ての分離に対してタパルが使用された とき、上記の選択のためのトラップの フィルカラー オーバー トラップカラーが“透明”である場合、真 プリント 誤整合 表示 トラップされないイメージ、 表示 オプション 候補トラップイメージ、1次トラップ ゾーン、2次トラップゾーン、 全ての選択されたトラップ シフトされた 各カラー分離に対するオン/オフ 平面 トグルが単一または組合せで 使用されている 選択モデルパネル2410は、トラップ動作が発生するイメ
ージの一部分を識別し、カラー領域間の多成分境界の単
一成分からイメージ全体の全境界までを範囲とする6つ
の方法のうちの1つの互いに排他的な選択を提供する。
選択モードの選定がパネル2410により行われると、セグ
メント、境界またはカラー領域上のマウスピックが解析
および動作のために境界マップの全ての境界のサブセッ
トを選択する。図24の例において、“単一の境界”が
選定され、カラー領域間の境界上のマウスピックがその
境界を形成する全てのセグメントを選択することを示
す。“領域に対する全ての境界”および“カラーに接し
た全ての境界”の選択は、カラーの領域上のマウスピッ
クが第1の場合に領域を囲む全ての境界を選択し、第2
の場合にピックアップされた領域と同じ内部カラーを持
つイメージの全ての領域を囲む全ての境界を選択したこ
とを示す。“カラー間の全ての境界”の選択は、2つの
カラー間の境界上のマウスピックが同じセットのカラー
間のイメージ中の全ての境界を選択したことを示す。最
後に、“イメージ全体”の選択は、イメージの全ての境
界を選択する。
【0090】図24のトラップ仕様パネル2420は、存在
するトラップが表示または修正されることを可能にし、
トラップが適用される境界に対して左および右カラー、
拡散の方向および使用されるカラーを示す。方向の矢印
は分離ベースによる分離に関して切替えられ(左、右ま
たはトラップのないカラー仕様を示した“オフ”)、故
障トラップカラーは拡散が発生したカラーの全ての値に
関して切替えられることができる。トラップ幅およびオ
フセットに対する故障値(図23のラン時間パラメータ
仕様2350から得られる)もまた使用される。オーバープ
リントのエレクションは、ゼロ値が同じ分離に対応した
任意のフィルカラー成分に対して特定された場合にアン
ダーカラー分離が示すことを可能にする。
【0091】1組の制御ボタン2430乃至2438は、トラッ
プ仕様に対して表示される情報の操作を可能にする。
“自動トラップ”2430が採用された場合、トラップ仕様
は動作的な自動トラップ方法(図23の自動パラメータ
選択パネル2360から得られた)を使用して選定される。
“手動トラップ”2432が採用された場合、トラップ仕様
はオペレータによって入力され、或は“負荷トラップ”
2434制御機能を使用してデータセットから負荷される。
トラップ仕様パネル2420において入力または修正された
任意の情報は、“蓄積(save)トラップ”2436制御機能
を使用して利用者付与“トラップ名”により蓄積され、
それによって“負荷トラップ”2434制御機能を使用して
以後の再呼出しのために利用されることができる。
【0092】トラップ選択が行われたときは常に、プレ
ートシフト2444の選択された組合せに対して選定された
誤整合表示オプション2442にしたがって全ての可能な誤
整合カラーがカラーイコンアレイ2440において示され
る。誤整合表示オプション選択2442は、トラップの効果
が互いに排他的なオプション(例えば、トラップされな
いイメージに比較して2次的な誤整合カラーを考えるこ
と)を通じて切替えることによって迅速に観察されるこ
とを可能にする。“シフトされたプレート”選択2444
は、予め設定された誤整合公差値内のプレートシフトの
任意の方向において任意の所定の印刷プレートまたは使
用されているそれらの任意の組合せの誤整合の効果を許
容する。例において、カラーイコンアレイ2440は、藍色
および黒色プレートのシフトによりトラップされていな
いイメージに対する全ての誤整合カラーを示す。
【0093】トラップランキング解析パネル2450は、現
在選択された加重のセットを使用してパネル2420におい
て特定されたトラップの評価を提供する。例において、
前に説明された7つの方法が40、32、16、72、12、85お
よび 0の分離して生成されたランクを有する。例におい
て“標準的な加重”と名付けられた現在選択された加重
のセットは、.20 、.05 、0 、.25 、.50.0 および0 の
加重をこれらのランクに割当て、パネル2420において特
定されたトラップに対して33.60 のスコアに達する。 [トラップランキング機能およびオプション]自動トラ
ップ選択方法2380を支持するために必要とされるデータ
の管理は、以下の通りであり、表18に機能が要約され
ている。本発明の好ましい実施例において、図24のパ
ネル2420を使用して特定された個々のトラップは利用者
付与名を割当てられ、前に説明されたように制御ボタン
2436を使用してファイル名によって識別されるトラップ
セット内に蓄積される。図24の例において、表示され
たトラップは“青色−赤色拡散”として識別されてお
り、ファイル名“StdTraps.db ”により識別されるトラ
ップセットに蓄積されたセットに属している。後にこの
トラップは制御ボタン2434を使用して負荷されることが
できる。
【0094】 表18 トラップランキング機能 機能 オプション 説明 負荷/蓄積 トラップの データセットから負荷されるか、 トラップ 名称 またはそれに蓄積されるべきトラップ 仕様の利用者付与名 トラップセットの トラップが負荷されまたは蓄積される 名称 データセットの利用者付与名 負荷/蓄積 セットの名称 データセットから負荷されるか ランキング 蓄積される加重のセットの利用者付与名 表示較正 データベースの 前に計算された加重のセットにより トラップ 名称 トラップ単位で表示されるべき 較正トラップのデータベースの 利用者付与名 トラップ付加 較正トラップのデータベースに 現在表示されているトラップを付加 トラップ削除 較正トラップのデータベースから トラップを削除 新しい データベースの 逆行方法を使用して新しいセットの ランキング 名称 加重の計算のために使用される較正 計算 トラップのデータベースの利用者付与名 トラップ使用 現在のトラップ仕様が逆行計算により 使用される場合、真 図24のインターフェイス例において、図18に要約さ
れたトラップランキングデータベースへのアクセスは、
較正トラップデータベースに随意に付加される“良好
な”トラップまたは“不良な”トラップとして特定され
たトラップが示されることを可能にする“トラップラン
キング”制御2438を使用して行われ、新しいランキング
方法を計算する付加されたオプションは前に説明された
最小2乗逆行方法を使用する。多数の較正トラップデー
タベースはシステム内に維持されることが可能であり、
任意のトラップ仕様は既存のデータベースに付加される
か、或はそれから除去されることができる。較正トラッ
プデータベースの生成、修正、移動、削除等は標準的な
データファイル管理手順に含まれる。
【0095】以上、本発明の好ましい実施例を詳細に説
明してきたが、当業者は添付された特許請求の範囲にお
いて限定されるような本発明の技術的範囲を逸脱するこ
となく種々の修正が可能であることを理解するであろ
う。
【図面の簡単な説明】
【図1】グラフィックイメージの電子プレプレス処理と
関連した処理ステップのブロック図。
【図2】2つの簡単なグラフィック対象を含むイメージ
を印刷するために使用される単色印刷プレートの誤整合
の影響の説明図。
【図3】図2のbの誤整合の影響を受けたイメージ上に
重ねられたトラップマップイメージの使用の説明図。
【図4】トラップ方法と関連した処理ステップを示した
ブロック図。
【図5】図4のトラップモジュールのトラップマップ生
成器処理ステップを形成する処理ステップを示したブロ
ック図。
【図6】図2のイメージを形成するグラフィック対象の
多角形マップを示す説明図。
【図7】図2のイメージ用の境界マップを生成するため
に使用されたデータの構造図。
【図8】図2のイメージ用の境界マップを生成するため
に図7のデータが使用されるデータ処理ステップの主フ
ローチャート。
【図9】単一の走査ビーム内におけるデータ処理の幾何
学形状図。
【図10】交差を処理するための処理フローチャート。
【図11】活性エッジテーブルにおいて終端されたエッ
ジを処理するための処理フローチャート。
【図12】DERMERトラップ方法の適用から結果的
に生じた境界マップの図。
【図13】候補のトラップマップ生成に対するラスター
方法の処理時間とDERMERトラップ方法の処理時間
との比較グラフ。
【図14】境界マップへのストローク特性の割当てによ
って図2のイメージ中に表された一方または他方のカラ
ーを拡散した効果を示した図。
【図15】境界マップへのストローク特性の割当てによ
って図2のイメージ中に表された1つまたは別のカラー
をチョークした効果を示した図。
【図16】境界マップへのストローク特性の割当てによ
って図2のイメージ中に表されたカラーの全領域を拡散
またはチョークした効果を示した図。
【図17】表現され、分離されたときにプロセスカラー
および結果的なカラー平面で特定されたトラップ境界の
重なりの論理結果を示した図。
【図18】図17の例を使用したオーバープリントによ
るフィル対ノックアウトによるフィルの結果を示した
図。
【図19】図2のイメージの例示的なイメージに適用さ
れた深紅色および黄色を前景拡散することによるトラッ
プの説明図。
【図20】トラップイメージに対する2次プレート誤整
合の効果の影響の説明図。
【図21】対象の単一の境界に沿ってトラップを特定す
るために与えられることができるトラップストロークパ
ラメータの制限の説明図。
【図22】トラップシステムへの利用者インターフェイ
スのブロック図。
【図23】利用者によって見られるトラップシステムの
概略図。
【図24】手動トラップ選択利用者インターフェイスの
概略図。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)予め決定されている全体的なスコ
    アに適用可能な加重を有する複数の方法によって得られ
    た加重されたランクの和を表す全体的なスコアを有する
    複数の方法によって候補となるトラップのランクを設定
    し、 (B)前記候補となるトラップ間の自動選択のベースと
    して前記全体的なスコアを使用するステップを含んでい
    る自動トラップ選択方法。
  2. 【請求項2】 前記全体的なスコアの最小値が前記候補
    となるトラップ間の自動選択のベースである請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記全スコアの最大値が前記候補となる
    トラップ間の自動選択のベースである請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 加重がオペレータによって表示され、変
    化される請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 加重が後で使用するためにデータ記憶装
    置に蓄積され、前記予め蓄積されたデータ記憶装置から
    後で呼戻される請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 オペレータが映像の選択された要素に適
    用される任意のトラップ動作のために得られるランクを
    表示し、特定の基準に合致するスコアシステムの結果を
    得るように前記ランクの組合せに加重を割当てることが
    できる請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 各ランク方法に割当てられた加重が許容
    できるおよび許容できない候補トラップのデータベース
    に基づいた最小二乗法適合手順によって決定される請求
    項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 候補トラップにランクを与える前記複数
    の方法の1つが、 (A)各境界カラーからのそれぞれ可能な誤整合カラー
    のCIE LUVカラー空間における最小の距離を各候
    補となるトラップに関して決定し、 (B)前記候補トラップの前記複数の方法の1つに関す
    るランクとして決定されるような距離のセットの最大値
    を使用するステップを含んでいる請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 候補トラップにランクを与える前記複数
    の方法の1つが、 (A) 前記候補トラップの前記複数の方法の1つに関
    するランクとして拡散されるカラーから候補トラップの
    カラーのCIE LUVカラー空間における距離を各候
    補となるトラップに対して決定するステップを含んでい
    る請求項2記載の方法。
  10. 【請求項10】 候補トラップにランクを与える前記複
    数の方法の1つが、 (A)各境界カラーからの発光の代数差を各誤整合カラ
    ーに対する各候補トラップに対して決定し、 (B)前記候補トラップの前記複数の方法の1つに関す
    るランクの上記セットの正あるいは負の最大値を使用す
    るステップを含んでいる請求項2記載の方法。
  11. 【請求項11】 候補トラップにランクを与える前記複
    数の方法の1つが、 (A)各境界のカラーからの発光の差の絶対値を各誤整
    合カラーに関する各候補トラップに対して決定し、 (B)前記候補トラップの前記複数の方法の1つに関す
    るランクの上記セットの最大値(絶対値)を使用するス
    テップを含んでいる請求項2記載の方法。
  12. 【請求項12】 候補トラップにランクを与える前記複
    数の方法の1つが、 (A)候補トラップの各誤整合カラーの発光を各候補ト
    ラップに関して決定し、 (B)前記候補トラップに関する前記複数の方法の1つ
    に関するランクの上記セットの最大値を使用するステッ
    プを含んでいる請求項2記載の方法。
  13. 【請求項13】 候補トラップにランクを与える前記複
    数の方法の1つが、 (A)2つの境界のカラーの発光を各候補トラップに対
    関して決定し、 (B)候補トラップのスコアとしてそれらの間の光度に
    おける絶対値差を暗い色が明るい色に拡散される各候補
    トラップに対して使用し、 (C)前記候補トラップの前記複数の方法の1つに関す
    るランクとしてゼロを明るい色が暗い色に拡散される各
    候補トラップに使用するステップを含んでいる請求項2
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 候補トラップにランクを与える前記複
    数の方法の1つが、 (A)黄色の割合を候補トラップから生ずる各誤整合カ
    ラーに対する各候補トラップに関して決定し、 (B)前記候補トラップのための前記複数の方法の1つ
    に関するランクとしてこのセットの最大値を使用するス
    テップを含んでいる請求項2記載の方法。
JP6085384A 1993-03-31 1994-03-31 カラー印刷のプレートの誤整合を補正するための自動トラップ選択方法 Pending JPH07135574A (ja)

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