JPH07135425A - Fm受信機 - Google Patents

Fm受信機

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JPH07135425A
JPH07135425A JP5281195A JP28119593A JPH07135425A JP H07135425 A JPH07135425 A JP H07135425A JP 5281195 A JP5281195 A JP 5281195A JP 28119593 A JP28119593 A JP 28119593A JP H07135425 A JPH07135425 A JP H07135425A
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克 竹田
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    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/1646Circuits adapted for the reception of stereophonic signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D3/00Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations
    • H03D3/02Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations by detecting phase difference between two signals obtained from input signal
    • H03D3/06Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations by detecting phase difference between two signals obtained from input signal by combining signals additively or in product demodulators

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  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Stereo-Broadcasting Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】信号処理回路の外付け部品が不必要で、ICと
して完結できるFM受信機を提供する。 【構成】90°移相器101とマルチプレクサ103に
それぞれ設けられた発振回路61と104はそれぞれ差
動増幅器を有しており、その定電流源の定電流を調整回
路105でトリミング調整することによって各回路での
バラツキを補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はFMステレオラジオ受信
機等のFM受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10はFMステレオラジオ受信機の全
体の構成をブロックで示している。同図において、33
1はアンテナ、332はRF増幅器、333は局部発振
回路334の発振信号とRF増幅器332からのRF信
号との周波数差をとってIF信号を出力するミキサ、3
35はIFフィルタ、336はIF増幅回路、337は
リミッタである。339は90°移相器、340はFM
検波器としての乗算器、341はマルチプレクサ、34
2はパワー増幅回路、343、344は左右のスピーカ
である。
【0003】尚、IF増幅器336、リミッタ337、
90°移相器339、乗算器340、マルチプレクサ3
41は1つのIC装置338に形成されるが、90°移
相器339にはコイルLとコンデンサCより成る共振回
路345が外付けされ、また、マルチプレクサ341に
は電圧制御発振回路(VCO)346の一部を成す抵抗
とコンデンサより成る回路347が外付けされている。
【0004】このFMラジオ受信機では受信したFMラ
ジオ信号をIF回路336でIF(中間周波数)化し、
リミッタ337で振幅を一定にした後、線路aを通し
て、そのまま乗算器340へ導くとともに、線路bを通
して移相器339で90°移相した後、乗算器340へ
導き、乗算器340でこれら2つの信号を掛算してい
る。移相器339はコンデンサCとコイルLとで移相シ
フトを行なう。また、ステレオマルチプレクサ341に
使用されているVCO(電圧制御型発振回路)346は
IC装置338に外付けしたCR時定数で発振周波数を
調整する構成となっていた。
【0005】次に、図11のFMラジオ受信機は図10
の共振回路345と回路347に代えてセラミック共振
子350、351を外付けした従来例を示している。こ
のセラミック共振子350を用いた移相器339’は図
12に示すように3個の抵抗Rとセラミック共振子35
0とでホイーストンブリッジを形成し、セラミック共振
子350のリアクタンス成分を利用して位相シフトを行
なうようになっている。一方、VCO346の発振周波
数はセラミック発振子351によって決まる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
の移相器339ではコンデンサC又はコイルLによる周
波数の調整が必要であり、しかもその調整は機械的調整
であるため経年変化に弱いという欠点があった。また、
コイルLはIC装置内に形成できないため外付けの端子
ピンが増加するとともに外付け部品が必要になるという
欠点もあった。また、VCO(電圧制御型発振回路)3
46についてもIC装置に外付けした回路のCR時定数
で発振周波数を調整する構成となっているので、同様な
欠点がある。
【0007】一方、図11のようにセラミック共振子3
50、351を外付けした場合は、やはり外付け部品が
必要であるだけでなく、その部品(セラミック共振子)
が特殊な部品であるため海外等では入手困難という問題
もあった。更に、セラミック共振子は特性が前者の方式
に比べて劣り、またIC装置とのマッチングも取りにく
いという欠点もあった。また、VCO346のフリーラ
ン周波数が発振子351の特性のみで決ってしまうた
め、コンポジット信号の処理に必要な19kHzや38
kHz等の比較的低い周波数を得るためにセラミック発
振子351の456kHzを分周(24分周、12分
周)するための分周器が沢山必要となり、IC装置のチ
ップ面積が増大するという欠点があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、外付け部品が不必要で、ICとして調整を完
結できる移相器及びVCOを有したFM受信機を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明のFM受信機は、FM信号からステレオコンポ
ジット信号を復調する乗算器に90°移相したFM信号
を与える移相器を、差動増幅器を有しコンデンサの充放
電を行なうことによって発振する第1発振回路と、前記
コンデンサの両端にそれぞれ出力電極が接続された差動
対トランジスタと、前記コンデンサの充電又は放電期間
に基づいた出力電圧を生じる出力手段とから構成し入力
信号によって前記差動対トランジスタをON/OFFさ
せることによって前記コンデンサの充放電電流値を途中
で変化させ、その変化点が前記入力信号の周波数に依存
するようにするとともに前記充電又は放電期間が変化点
の位置によって変わるように構成し、一方、前記ステレ
オコンポジット信号を処理するマルチプレクサの電圧制
御型の第2発振回路を、時定数をもつフィルタと、発振
条件を充足するように前記フィルタの出力を該フィルタ
の入力側へ帰還する手段とから構成し、更に前記フィル
タは、差動増幅器より成るgm増幅器とコンデンサで構
成されており、前記フィルタの差動増幅器の定電流源
と、前記移相器の第1発振回路を構成する差動増幅器の
定電流源を定電流設定用のトリミング回路に接続して該
トリミング回路の設定によって前記第1、第2発振回路
のフリーラン周波数が決まるようにしている。
【0010】
【作用】上記構成によれば、移相器は入力信号によって
発振回路のコンデンサの充放電電流を制御することによ
って入力信号に対し移相した出力信号を得ることができ
る。即ち、コンデンサに流れる電流量が入力信号によっ
て途中で変化することによって、その変化点でコンデン
サの電位の変化の勾配が変化し、コンデンサの充電又は
放電の期間が変わる。その期間に対応する出力電圧を生
じる出力手段の出力信号は入力信号に対して移相した信
号となる。
【0011】一方、ステレオマルチプレクサの第2発振
回路は差動増幅器の定電流をコントロール信号で制御す
ることによってgmを制御し、発振周波数を任意かつ安
定に制御することができる。
【0012】このように、移相器もステレマルチプレク
サの発振回路もインダクタンス等の外付け部品を必要と
することなく、所望の機能動作を行なう。また、これら
の移相器やマルチプレクサを構成する発振用差動増幅器
のフリーラン発振時の定電流を調整回路によりトリミン
グ調整することで、フィルタの構成素子のバラツキを吸
収できるため、周波数のトリミングが容易であるととも
に、ステレオ受信機の無調整化を図ることができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明を実施したFMラジオ受信機の
要部を示しており、100はIF回路からのIF信号を
一定振幅に揃えるリミッタ、101はリミッタ100の
出力を90°移相する90°移相器、102はリミッタ
100から線路106を通して与えられたFM信号と、
線路107上の90°移相器101で移相されたFM信
号とを掛算してステレオコンポジット信号を復調する乗
算器である。103はマルチプレクサであり、VCO1
04を有している。105は90°移相器101に設け
られている発振回路のフリーラン周波数とVCO104
のフリーラン周波数を調整する調整回路である。
【0014】図2は前記移相器101の詳細を示してい
る。同図において、61は発振回路、62は発振回路6
1のコンデンサC10の充放電電流値を、その充電や放
電の途中で入力信号に従って変えるように制御する充放
電制御回路、63は発振回路61の出力を成形する出力
回路である。64は入力信号(FM信号)が与えられる
入力端子、65は出力端子である。後で詳細に述べる
が、この図2の移相器は、コンデンサC10の充放電電
流の変化点によって移相の大きさが決まる。所定周波数
の入力信号で90°の移相がなされるように回路設定さ
れる。
【0015】発振回路61は一対の差動対トランジスタ
T1、T2と、それらの負荷抵抗R1、R2、トランジ
スタT3、T4及び定電流源66とから成る差動増幅器
73を有しており、この差動増幅器73の一方の出力を
トランジスタT1のコレクタからダーリントン接続のト
ランジスタT5、T6を介してトランジスタT7のベー
スに与え、他方の出力をトランジスタT2のコレクタか
らダーリントン接続のトランジスタT8、T9を介して
トランジスタT10のベースに与えている。トランジス
タT7のエミッタは定電流源67に接続されているとと
もに、コンデンサC10の一端に接続されている。
【0016】トランジスタT7のコレクタは抵抗R3、
ダイオードD1、D3を介して電圧VCCの電源ライン
74に接続されているとともに、トランジスタT1のベ
ースにも接続されている。同様に、トランジスタT10
のコレクタは抵抗R4、ダイードD2、D3を介して電
源ライン74に接続されるとともに、トランジスタT2
のベースに接続されている。トランジスタT10のエミ
ッタは定電流源68とコンデンサC10の他端に接続さ
れている。
【0017】コンデンサC10の両端には充放電電流制
御回路62を構成する差動対トランジスタT11、T1
2のコレクタが接続されている。この差動対トランジス
タT11、T12のエミッタは共通に定電流源69に接
続されている。そして、差動対トランジスタT11のベ
ースは入力端子64に接続され、差動対トランジスタT
12のベースは定電圧源60に接続されている。
【0018】出力回路63は図5にその詳細を示すよう
に前記発振回路61の出力を受けるべくコンデンサC1
0の一端に接続されたエミッタフォロアT13と、その
エミッタフォロアT13の出力を受ける差動対トランジ
スタT14、T15、定電流源70、71、カレントミ
ラー回路75、76、77、トランジスタT22等で構
成されている。
【0019】ここで、図2の動作を説明するに際し、ま
ず発振回路61の動作のみを図3のタイムチャートを参
照して説明する。図2の回路が安定ならば、各部の電圧
は図3の(A)領域のようになる。しかし、実際は極く
微小なオフセットが生じる。ここで、点の電位が点
の電位よりも僅かに高かったとすると、トランジスタT
1、T2に流れる電流はIo/2から、それぞれ(Io
2)−Δi、(Io/2)+Δiというオフセットをも
つ。
【0020】まず、点側について考えると、トランジ
スタT1に流れる電流が減少することにより点の電圧
が上がる。即ち、VCC−VF−Roo/2からVCC−VF
−Ro(Io/2−Δi)となる。この電位差はT5→T
6→T7と伝達され、トランジスタT7に流れる電流は
増加する。これにより、更に点の電圧が下がるため初
期のオフセットが正帰還で増幅され、点、の電位差
が大きくなる。また、トランジスタT7に流れる電流の
うち、I1より過剰分はコンデンサC10にチャージさ
れるため点の電位も上がる。同様に考えて、トランジ
スタT10にはI1より少ない電流しか流れず、I1より
不足分はコンデンサC10より引き出されるため、点
の電位が下がる{(B)領域として示す電源投入後の過
渡領域参照}。
【0021】(B)領域で点の電位が上がりきるの
は、VCC−VFまでである。このとき、点、の各電
位はVCC−VF−Rooと、VCC−4VF−Rooであ
り、点と間の電位差は3VFとなり、トランジスタ
T8〜T10がONする。このため点の電位が下が
り、点の電位はRooだけ上昇する。従って、点の
電位も一気にRoo上昇する。これに伴って、点の電
位もRoo上昇するが、点の電位が下がったことで、
点の電位が下がるため、トランジスタT5〜T7はベ
ース・エミッタ間導通電圧VFを確保できなくなり、カ
ットオフする{(B)領域から(C)領域への変遷参
照}。
【0022】このようにトランジスタT7がカットオフ
するため、点の電位はI1でコンデンサC10が放電
することからI1t/C10(tは時間を表わす)ずつ電
位が降下する。このとき、〜の電位は変化しないの
で、点の電位はVCC−4VFのまま一定である
{(C)領域}。
【0023】点の電位が、VCC−4VF−Rooまで
下がると、点と間の電位が3VFとなるためトラン
ジスタT5〜T7がONする。これによって、点の電
位が下がり、点の電位がRoo上がる。このため、点
は点より−3VF低いところでクランプされるた
め、Rooだけ電位が上がる。これは、コンデンサC1
0に流入流出する電流が存在しない微小時間に行なわれ
るためコンデンサC10の両端電位は変化しないことを
意味する。従って、点もRooだけ電位が上がる。こ
のとき、点の電位が下がるため点の電位が下がる。
このためトランジスタT8〜T10がカットオフする
{領域(C)から領域(D)への変遷}。
【0024】(D)領域では(C)領域と同様に点の
電位はI1t/C1ずつ降下する。そして、点の電位が
CC−4VF−Rooまで下がると、点間の3VF
確保され、トランジスタT8〜T10がONし、トラン
ジスタT5〜T7がカットオフする。(E)領域は
(C)領域と同様となる。
【0025】以上、説明したように発振回路単独の動作
では、コンデンサC10の両端の点の電圧は、図3
のに示すように変化する。この変化は定常状態で
は、図3の(C)(D)領域を交互に繰り返すことであ
る。
【0026】次に、この発振回路61に対し充放電電流
制御回路62を作用させた場合の動作について説明す
る。ここで、定電流源67、68の電流I1に対し定電
流源69の電流をI2とする。今、トランジスタT7が
ONで、トランジスタT10がOFFのとき、コンデン
サC10には図4に示す向きに電流I1が流れ、点の
電位は降下していく。このとき、入力端子64に図6に
示すFM信号が入力されると、そのT1の期間、トラン
ジスタT11がON、T12がOFFとなるので、T1
の期間にコンデンサC1にはI1が右方向に流れ、I2
左方向に流れる。このときI2はトランジスタT11を
通して電流源69へ流れ込む。
【0027】T2の期間になると、トランジスタT1
1、T12の状態が反転してT11がOFF、T12が
ONとなるので、T2の期間はコンデンサC10には電
流I1が右方向に流れる以外に点線で示す電流I2も右方
向に流れることになる(I2はトランジスタT12を介
して電流源69へ流れ込む)。そのため、点の電位降
下は早くなり、VCC−4VF−Rooに達するのが早く
なる。
【0028】図6の波形でいえば、同図のT2期間の
勾配がT1の勾配よりも急になる。このの電圧は次段
の出力回路63でパルス波形に成形される。図5に示す
出力回路において、入力端子78に点の電圧が入力さ
れる。トランジスタT14、T15等で構成される差動
増幅器79は入力がない場合には直流電源80でバイア
ス(E2)されたトランジスタT15がONし、トラン
ジスタT14がOFFとなっている。この状態では、カ
レントミラー回路75がONし、トランジスタT16か
ら出力される電流がトランジスタT22のベースへ与え
られるためトランジスタT22はOFFであり、それに
伴いカレントミラー回路77がOFF、更にカレントミ
ラー回路76もOFFとなっている。このとき、出力端
子65の電圧は、そこに接続された図示しない回路との
関係でローレベルとなる。
【0029】この状態で、トランジスタT14の閾値E
u以上の電圧が入力されると、ONしているトランジス
タT15に加えてトランジスタT14もONする。その
結果、トランジスタT16のコレクタ電流がトランジス
タT14へ流れ込むとともにトランジスタT22がON
になって、そのベース電流もトランジスタT14へ流れ
込む。トランジスタT22のONに伴い、出力端子65
がハイレベルになるとともにカレントミラー回路77と
76が順次ONし、トランジスタT18のコレクタ電流
がトランジスタT15へ流れる。その分、カレントミラ
ー回路75の電流が減少する。
【0030】そのため、入力電圧が図6のT1期間で順
次降下していっても、トランジスタT16の出力電流は
小さいので、トランジスタT22はOFFしにくくな
る。この状態はヒステリシス状態であり、出力端子65
はハイレベルを維持する。入力が更に降下してEdに至
ると、トランジスタT14及びT22がOFFとなって
カレントミラー回路77、76がOFFとなるので、当
初の状態に戻り、出力端子65はローレベルとなる。上
述の動作によって出力端子5には(T1+T2)期間にハ
イレベルのパルス(図6参照)が出力される。この出力
は入力信号に比して90°移相している。
【0031】本回路は所定の周波数で90°移相するよ
うに設定されているので、この所定の周波数からずれた
周波数をもつ入力ではt1期間とt2期間の変化点が左又
は右に移動し、(t1+t2)期間の長さが変わり、それ
に伴い、入力に対する出力の移相量が異なることにな
る。
【0032】次に図7はステレオマルチプレクサ回路の
全体の構成図であり、同図において、線路2を通して乗
算器(検波回路)102でモノラル検波して得られたス
テレオコンポジット信号が入力される。このステレオコ
ンポジット信号は50Hz〜15kHzの帯域(L+
R)信号と、19kHzのパイロット信号と、38kH
zをキャリアとする(L−R)信号とからなっている。
【0033】コンポジット信号が与えられる位相検波器
3には別途VCOユニット5の正弦波発振回路7からの
発振信号が与えられる。正弦波発振回路7は19kHz
を目標にフリーラン発振するように設計されているが、
それ自身の発振周波数は19kHzからずれるので、位
相検波器3の出力によって19kHzの発振周波数とな
るように制御されるようになっている。
【0034】位相検波器3に与えられるコンポジット信
号中のパイロット信号(19kHz)に対し正弦波発振
回路7から与えられる信号(A)は略90°の位相差で
ある。そして両者の位相差が90°のとき、位相検波器
3で検出出力されるエラー信号(E)は0となり、位相
差が90°からずれると、そのずれの方向と、ずれ量に
応じた信号がエラー信号(E)として出力される。
【0035】このエラー信号(E)はフィルタ4で直流
化された後、VCOユニット5の電圧・電流変換回路6
で電流に変換され、その電流信号によって正弦波発振回
路7の発振周波数を前記エラー信号(E)が0になるよ
うに制御する。これによって正弦波発振回路7の発振周
波数は正しく19kHzとなる。その際、正弦波発振回
路7の出力(A)はパイロット信号に対し90°の位相
差となり、出力(B)は0°となる。
【0036】正弦波発振回路7は時定数をもつ2つのフ
ィルタ7a、7bを従続接続し、その出力を入力側へ帰
還することによって発振を行なうように構成されてい
る。そして、フィルタ7a、7bの時定数をエラー信号
で制御することによって発振周波数を可変できるように
構成されているが、この正弦波発振回路7の具体的な構
成については、後で図8を参照して詳細に説明する。
【0037】さて、前記正弦波発振回路7の出力(B)
は同期検波器8に与えられ、ここで入力端子2から与え
られるコンポジット信号中のパイロット信号と乗算され
る。同期検波器8の出力は次段のコンパレータ9で予め
定めた基準値と比較され、その基準値以上であればLE
D(発光ダイオード)10が点灯し、ステレオ放送であ
ることが表示される。基準値未満であればLED10は
点灯しない。このため、入力端子2から与えられる信号
はパイロット信号(19kHz)が存在しないとき(従
ってステレオ放送でないとき)は同期検波器8による検
波出力は0であるので、LED10は点灯しない。
【0038】線路2に与えられたコンポジット信号は乗
算器11にも与えられるが、この乗算器11には別途3
8kHzの正弦波が与えられる。この正弦波は正弦波発
振回路7の出力(B)を乗算器12で2乗して19kH
zの正弦波発振周波数を2倍にした成分を取り出すこと
によって得られる。乗算器11からはL信号とR信号が
線路14、15にそれぞれ出力されるが、これらの出力
には19kHzのパイロット信号が乗っているので、こ
の不要成分(パイロット信号)を第1、第2フィルタ回
路51、52でカットするようにしている。尚、これら
のフィルタ回路のカットオフ周波数は、19kHzより
低く設定されている。
【0039】次に前記VCOユニット5の詳細を示す図
8について説明する。正弦波発振回路7はフィルタ7
a、7b以外にフィルタ7bの出力をフィルタ7aの入
力側へ180°反転して与える増幅度1の反転増幅器4
9を有している。フィルタ7aは図示の如く接続された
一対のgm増幅器gm1、gm2とコンデンサC1とで
ローパスフィルタとして構成されており、フィルタ7b
も同じく一対のgm増幅器gm3、gm4とコンデンサ
C2とでローパスフィルタとして構成されている。
【0040】前記gm増幅器gm1〜gm4はいずれも
差動増幅器で構成されている。出力端子51の出力
(B)が反転増幅器49で反転されて、出力(B)の位
相に対し180°の位相差でgm増幅器のトランジスタ
Q7のベースに入力される。このgm増幅器gm1の出
力は次段のgm増幅器gm2のトランジスタQ15の出
力からエミッタフォロアQ16のエミッタに導出される
が、このエミッタでの位相はトランジスタQ7のベース
での位相に対し90°進んだものとなっている。
【0041】この信号はgm増幅器gm3及びgm4を
経た後、エミッタフォロアQ27のエミッタ側へ導出さ
れるが、このエミッタでの位相は更にトランジスタQ1
6のエミッタの位相よりも90°進んでいる。即ち、g
m増幅器は1対で入力を90°移相して出力する。従っ
て、2対のgm増幅器によって180°の移相を行なう
が、その出力を更に反転増幅器49で180°反転して
gm増幅器gm1へ帰還することにより発振が実現され
る。端子50は発振出力を取り出すようになっている。
【0042】コンデンサC1とC2の容量値は互いに等
しくC1=C2=Cとし、トランジスタQ7、Q8及び
Q18、Q19のエミッタ抵抗RE1、RE2、RE
3、RE4はいずれも等しく、RE1=RE2=RE3
=RE4=REとすると、正弦波発振回路7のフリーラ
ン発振周波数foは、 fo=(1/2π)・{1/(RE×C)}・(i1/iO)・・・(1) と表わされる。ここで、コンデンサの容量Cはコンデン
サC1、C2をチッ化膜等で形成することにより温度の
影響を受けないようにすることができる。一方、REは
温度特性をもつ。i1/iOの温度特性を適当に選んで
やれば、発振周波数foは温度特性をもたない。
【0043】上記(1)式において、RE、C及びi1
/iOは回路を構成する各素子のバラツキによってバラ
ツクので、発振周波数foも製品ごとに異なった値とな
る。もちろん、foは図1に示される制御ループによっ
てパイロット周波数(19kHZ)になるように制御さ
れるが、正弦波発振回路7自体のバラツキが大きい場合
には、制御範囲を超えてしまい、パイロット周波数で発
振ができない状態となる。
【0044】そこで、本実施例において、バラツキをg
m増幅器gm1、gm3の定電流(フリーラン発振時の
定電流)のトリミング調整によって抑えるようにするの
が、調整回路44である。この調整回路44は同時に9
0°移相器101の発振回路61の定電流Io(図2参
照)も調整する。調整回路44の中心を成すのはトリミ
ング回路45(図9参照)である。図9において、トリ
ミング回路45は全体がカレントミラー回路として構成
されており、その入力側トランジスタQ40に対し、4
個の出力トランジスタQ41〜Q44が設けられ、これ
らの出力側トランジスタQ41〜Q44の各々のコレク
タには導体部P1〜P4が図示の如く接続され、それら
の導体部P1〜P4の他端は共通にトランジスタQ45
に接続されている。
【0045】導体部P1〜P4はレーザビーム53によ
ってカットできるようになっており、カットされた導体
部に対応するトランジスタは実質的に除かれる(不作動
設定される)ことになる。出力側トランジスタQ41、
Q42、Q43、Q44はその電流が例えば定電流源5
2からの入力電流Iに対し、I、2I、4I、8Iとい
う具合いに選ばれているので、導体部P1〜P4のカッ
トにより動作しうるトランジスタの組合せを選ぶことに
よりトータルの出力電流として、I、2I、3I、4
I、5I、・・・、15Iのうち1つを設定することが
できる。
【0046】尚、図9の例に拘泥することなく、必要と
する精度に合わせて出力側のトランジスタをいくつ設け
てもよく、また、それらの電流値を適当な値に定めても
よいことはいうまでもない。トリミング回路45で設定
した出力電流はトランジスタQ45→Q46→Q47を
介してVCO104のトランジスタQ6、Q17のベー
スにそれぞれ与えられる。また、トランジスタQ45→
Q48→Q49を介して90°移相器101における発
振回路61の定電流源66を構成するトランジスタQ5
0のベースに与えられる。
【0047】これによってトランジスタQ6、Q17及
びQ50の定電流io及びIoは所望値となる。尚、VC
O側の定電流ioと90°移相器側の定電流源Ioがもと
もと異なる値である場合、トリミング回路45の出力電
流をio/Ioの比でVCO側と90°移相器側へ与える
ようにすればよい。この比は抵抗R10、R13、R1
2、R14等によって決めることができる。同一のIC
装置内で全ての抵抗やコンデンサはそれぞれ同一の方向
へバラツクので、VCO側と移相器側で定電流は同じ比
率でバラツク。従って、それらの定電流の比率に合うよ
うにトリミング回路の出力電流を手当してVCOと移相
器へ与えればよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移
相手段やVCOとして従来のようなコンデンサとコイル
とによるものやセラミック共振子等を用いるものでない
ので、移相器やVCOをICで形成する場合、外付け部
品が不要となり、調整はICとして完結させることがで
き、FM受信機等のセットメーカ(ICのユーザ)に不
便を強いらないという効果がある。また、セラミック共
振子等の如き特殊部品が不要であるので、このような特
殊部品の入手が困難な海外での実施においても有利であ
る。
【0049】また、移相器の発振用差動増幅器やVCO
を構成する差動増幅器の定電流をトリミング調整するこ
とで、移相器やVCOの構成素子のバラツキを吸収でき
るため、周波数のトリミングが容易であるとともに、F
M受信機回路の無調整化に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したFMステレオラジオ受信機の
要部のブロック回路図。
【図2】その90°移相器の回路図。
【図3】図2の移相器における発振回路の動作説明波形
図。
【図4】その充放電電流制御回路の動作を説明する回路
図。
【図5】図2の移相器における出力回路の回路図。
【図6】充放電電流制御回路と出力回路の動作説明用の
信号波形図。
【図7】ステレオマルチプレクサのブロック回路図。
【図8】そのVCO部分を主として示す回路図。
【図9】その調整回路を示す回路図。
【図10】従来のステレオラジオ受信機のブロック回路
図。
【図11】他の従来のステレオラジオ受信機のブロック
回路図。
【図12】図11の一部の詳細図。
【符号の説明】 7a、7b フィルタ 45 トリミング回路 49 反転増幅器 61 発振回路(第1発振回路) 63 出力回路 66 移相器の定電流源 73 差動増幅器 101 90°移相器 102 乗算器 103 マルチプレクサ 104 VCO(第2発振回路) C1、C2、C10 コンデンサ Q6、Q17 VCOのフィルタの定電流源 T11、T12 差動対トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FM信号からステレオコンポジット信号を
    復調する乗算器に90°移相したFM信号を与える移相
    器を、差動増幅器を有しコンデンサの充放電を行なうこ
    とによって発振する第1発振回路と、前記コンデンサの
    両端にそれぞれ出力電極が接続された差動対トランジス
    タと、前記コンデンサの充電又は放電期間に基づいた出
    力電圧を生じる出力手段とから構成し入力信号によって
    前記差動対トランジスタをON/OFFさせることによ
    って前記コンデンサの充放電電流値を途中で変化させ、
    その変化点が前記入力信号の周波数に依存するようにす
    るとともに前記充電又は放電期間が変化点の位置によっ
    て変わるように構成し、 一方、前記ステレオコンポジット信号を処理するマルチ
    プレクサの電圧制御型の第2発振回路を、時定数をもつ
    フィルタと、発振条件を充足するように前記フィルタの
    出力を該フィルタの入力側へ帰還する手段とから構成
    し、更に前記フィルタは、差動増幅器より成るgm増幅
    器とコンデンサで構成されており、 前記フィルタの差動増幅器の定電流源と、前記移相器の
    第1発振回路を構成する差動増幅器の定電流源を定電流
    設定用のトリミング回路に接続して該トリミング回路の
    設定によって前記第1、第2発振回路のフリーラン周波
    数が決まるようにしたことを特徴とするFM受信機。
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